JP3728318B2 - 麺線収納装置及び油塗布装置 - Google Patents

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Description

本発明は、たらい状の収納容器に麺線を渦巻き状に配置して収納する麺線収納装置、及び麺線に油を塗布する油塗布装置に関する。
例えば素麺は、小麦粉と塩と水とを所定の割合で捏ねて生地を形成する捏ね工程、この生地を厚さ4〜5cm、幅約10cm程度の太さに成形(板切り)する板切工程、板切りされた生地(板切麺)を寝かす一次寝かし工程、板切麺を太さ5mm〜1cm程度の太さの麺線に成形する成形工程、成形された麺線を更に寝かす二次寝かし工程、寝かした後に1対の分箸に8の字状に巻掛ける箸掛け工程、分箸に巻掛けられた麺線を引き延ばす小引き工程及び大引き工程、大引きされた麺線を乾燥させる乾燥工程、乾燥した麺線を所定の長さに裁断する裁断工程を順に経て製品となる。
また、上記成形工程では、上記板切麺を5mm〜1cm程度の太さの麺線とするまでに数段階の麺線を引き延ばす作業(いわゆる、ホソメ、コナシ作業)が行われる。この成形工程では、例えば、たらい状の収納容器に渦巻き状に配置された麺線を取出しながら成形装置に送り込み、成形装置で太さが細くなった麺線を別のたらい状の収納容器に渦巻き状に配置して収納する作業が繰り返される。
このような成形工程では、収納容器から麺線を取出す際に、収納容器内で隣接する麺線どうしが引っ付くことがないように、収納容器に配置される麺線に油(塗布油)を塗り付ける作業が行われる。
また、麺線を収納容器内に渦巻き状に収納する作業は、収納容器を回転テーブルに乗せ、回転テーブルをモータで水平回転させながら板切装置や成形装置から送り出された麺線を手で持って収納容器内に垂れ下げながら、手を収納容器の中心上から周縁上まで移動させるという手作業や、板切装置や成形装置から送り出される麺線を、後掲の特許文献1に開示されている麺線収納装置に送り込むことより行われる。
実開平6−70578号公報
ところで、人手不足の問題が深刻化しつつある今日においては、製麺業においても作業の省力化及び省人化を図ることは急務となっており、その一環として、上述の特許文献1に記載されているような麺線収納装置が提案されている。
しかしながら、上記麺線収納装置により、麺線を収納容器内に渦巻き状に収納する作業の自動化は達成されるが、上述の麺線に油を塗布する作業は、未だ、刷毛や手による手作業で行われており、省力化及び省人化の観点では十分に満足できるものではない。
又、人手により麺線に油を塗布する作業では油の塗りむらが生じるため、その後の作業において麺線を収納容器から取出す際に、麺線の油の塗布できていない部分が引っ付いて持ち上がる、いわゆる捲れ上がりが発生したり、成形、小引き、及び大引き工程で麺線を引き延ばす際に、油の塗りむらのために麺線の延び方が不均一になったりするという問題が生じる。
一方、このような不具合を解消するために、作業者が麺線に対して油を何度も重ねて塗る等の作業を行うと、結果的に麺線に必要以上の油が塗布されてしまう。このように必要以上の油が塗布された麺線は油臭を発生するため、最終的な製品が低品質と評価されてしまう上、油臭が強い場合には製品として販売できなくなる。
又、人手により麺線に油を塗布する作業は、作業者の体から塵埃が発生するとともに、作業者の動作により塵埃が飛散して油を塗布した麺線に付着する可能性がある上、作業者が油の付着した手で周囲の様々な場所を触れて油汚れを発生させるため、食品を生産する上で必須の衛生管理を困難にする要因になっている。
本発明は、上記従来の事情を考慮してなされたものであり、麺線に適量の油を均一に塗布することができ、かつ、麺線を渦巻き状に収納容器に収容できる麺線収納装置、及び麺線に適量の油を均一に塗布することができる油塗布装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下の手段を採用している。
まず、本発明に係る第1の発明は、収納容器を当該収納容器の中心を軸心として水平回転させる容器駆動装置と、前記収納容器の上方で当該収納容器の中心部から周縁部にわたって水平移動可能に設けられるアームと、前記アームを介して麺線を前記収納容器に送り出す麺線搬送装置とを備える麺線収納装置を前提としている。
上記麺線収納装置において、本発明は、前記アームに水平軸心回りに回転可能に支持され、前記アームの遊端部を経て送り出された麺線に当接するとともに、当該麺線により回転される塗布ローラと、前記塗布ローラの麺線と当接する面に塗布油を供給する油供給手段と、回転中の前記塗布ローラの塗布油供給位置から麺線当接位置までの間で当該塗布ローラに当接する油拡散部材とを備える構成としている。
上記構成によれば、油供給装置が塗布ローラに塗布油を自動的に供給し、麺線に塗布することができる。また、油拡散部材により上記塗布ローラの麺線の当接面に均一に拡げられた塗布油が、塗布ローラと収納容器に配置される麺線とが当接する際に麺線に塗布されるため、常に一定量の塗布油を麺線に塗布することができ、塗りむらの発生が防止できる。
なお、上記構成において、前記油拡散部材が前記塗布ローラの回転により弾性変形を生じる弾性体からなり、当該油拡散部材が、前記塗布ローラの麺線が当接する面に対して、前記収納容器の中心部側から周縁部側までの全体にわたって当接する構成とすれば、油拡散部材が塗布ローラ上に塗布油を拡げる作用を長期間持続させることができる。
一方、本発明に係る第2の発明は、麺線を一方向に送り出す麺線搬送装置を備える油塗布装置において、前記麺線に当接し、当該麺線に塗布油を塗布する塗布手段と、塗布手段に塗布油を供給する油供給手段とを備える。
これにより、油供給装置が塗布手段に塗布油を自動的に供給し、麺線に塗布することができる。鉛直軸心周りに回転する収納容器に麺線を格納する状況下において、上記塗布手段は、当該収納容器の回転径方向に送出位置を変えながら送り出された麺線の巻径に追従して径方向に移動するとともに、当該麺線に塗布油を塗布する。
また、上記塗布手段は、前記麺線に当接するとともに当該麺線により回転される塗布ローラと、前記塗布ローラに当接して配置され、前記塗布油を塗布ローラの麺線当接面に拡散させる油拡散部材とを備える構成とすることができる。
このようにすれば、油拡散部材により上記塗布ローラの麺線の当接面に均一に拡げられた塗布油が、塗布ローラと収納容器に配置される麺線とが当接する際に麺線に塗布されるため、常に一定量の塗布油を麺線に塗布することができる。
本発明によれば、油供給装置が塗布ローラに塗布油を自動的に供給することができるとともに、油拡散部材により上記塗布ローラの麺線が当接する面に均一に拡げられた塗布油が、塗布ローラと収納容器に配置される麺線とが当接する際に麺線に塗布されるため、常に一定量の塗布油が麺線に塗布される。このため、塗布油の塗りむらが発生することはなく、均質な麺線を生産することが可能となる。
また、従来、麺線に塗布油を塗布するために、麺線収納装置一台あたりに少なくとも一人必要であった作業者は、収納が完了した麺線を交換する作業を行うだけでよい。このため、一人の作業者が複数台の装置を操作することが可能となり、省力化及び省人化を実現することができる。
更に、塗布油は塗布ローラにのみ供給され、適量の塗布油が収納容器内に収納される麺線に塗布されるので、塗布ローラ以外の部分に油汚れを発生することがなく、衛生管理が容易となる。加えて、適量の塗布油しか使用しないため、塗布油の消費量は作業者が塗布する場合に比べて少なくなる。このため、麺線の製造コストを下げるという効果も得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって詳細に説明する。
図1は、本発明に係る麺線収納装置の一実施の形態を示す正面図であり、また、図2は、図1の平面図である。
図1に示すように、上記麺線収納装置10は、機枠1に水平回転可能に支持されたターンテーブル21と、当該ターンテーブル21上に同心状に載置された収納容器3を一方向に回転駆動するモータ等の容器駆動手段22とからなる容器駆動装置2を備える。
上記ターンテーブル21の一側方(図上、左側方)には、図1及び図2に示すように、機枠1に支柱4を介して縦軸心周りに回転自在に支持された麺線搬送装置5が設けられ、この麺線搬送装置5の遊端部に、上記収納容器3の上方で、上方から下方に向かって傾斜するアーム6が支持されている。
上記麺線搬送装置5は、基端部と遊端部とに水平軸心周りに回転可能に設けられた搬送ローラ51と、上記機枠1に設けられるモータ等の搬送駆動手段52と、及び当該搬送駆動手段52が発生する駆動力を両搬送ローラ51に伝達する駆動ベルト53とからなり、麺線Nを上記アーム部6に一定の速度で送り出す構成になっている。
また、上記アーム6は、当該アーム6の基端部と遊端部との間に水平軸心周りに回転自在に支持されたV字周溝を有する複数の麺線案内用ローラ61と、遊端部に水平軸心周りに回転自在に支持された先端ローラ62を備え、当該アーム6に送り込まれた麺線Nを当該アーム6の基端部から遊端部に向かって送り出す。
一方、上記支柱4には、アーム駆動装置7が連結され、上記麺線搬送装置5及びアーム6が収納容器3の中心部と周縁部とにわたって往復駆動できるようになっている。本実施の形態では、上記アーム駆動装置7は、上記機枠1に設けられたアーム駆動手段72を、リンク機構71を介して上記支柱4の基端部に連結する構成を採用している。
また、上記麺線収納装置10には、成形装置9から麺線Nが送り込まれる。当該成形装置9は、麺線を成形する成形手段93、機枠1に固定されたフレーム91に支持されるとともに、収納容器11内に渦巻き状に配置された成形前の麺線Nを成形手段93に案内する前部案内手段92、及び成形後の麺線Nを麺線搬送装置5に案内する後部案内手段94から構成される。
上記成形手段93には、半円状の周溝を有する上下2つのローラ931、932が水平軸心周りに互いに当接しながら回転するように配置されており、両ローラの周溝が形成する円形の開口部に成形前の麺線Nを挟み込むことで、麺線Nが引き延ばされると共に後部案内手段94に送り出される。なお、本実施の形態では、下ローラ932に連結された駆動手段933が、下ローラ932を駆動することにより成形装置9が麺線Nの成形を行う構成になっている。
なお、上記麺線収納装置10では、アーム6に麺線Nを送り出す搬送ローラ51の速度は、上記成形装置から送り出される麺線Nの速度と同一速度に設定される。
さて、上記後部案内手段94を介して上記麺線搬送装置5によりアーム6に送り出された麺線Nは、搬送ローラ51、アーム6内に設けられた麺線案内用ローラ61に次々と受け渡されて上記先端ローラ62まで送り出される。そして、上記先端ローラ62に受け取られた麺線は、この先端ローラ62から垂れ下がり、上記収納容器3の底面に到達する。
そして、上記容器駆動手段22によりターンテーブル21及び収納容器3を回転(図2において、反時計回り)させるとともに、上記アーム駆動装置7で、麺線搬送装置5及びアーム6を一方向、例えばアーム6が収納容器3の中心部から周縁部に向かう方向に駆動しながら麺線搬送装置5から先端ローラ62に麺線を送り込む。これにより、麺線Nが後に説明するように塗布ローラ63で収納容器3の底面(あるいは既に収納容器3に収納された麺線)に、軽く押えられて、収納容器3の回転に伴って収納容器3内に渦巻き状に収納される。
なお、上記容器駆動手段22は、上記アーム6が収納容器3内のいずれの位置にあるときでも収納容器3の周速度が常に同一となるように、アーム6の収納容器3の半径方向の位置に応じて収納容器3の回転速度が変化するように構成されている。このような構成は、例えば、制御手段20が、麺線搬送手段5から送り出される麺線Nの速度に合わせて、容器駆動手段22及びアーム駆動手段72が連動して動作するように電気的に制御する構成や、上記容器駆動手段22とターンテーブル21との駆動伝達手段として、互いに逆向きの一対の円錐車を、一方を容器駆動手段22に、他方をターンテーブル21に連結して配置し、両円錐車に動力伝達のために掛架した駆動ベルトをアーム6に連動して移動させる機械的な構成により実現することができる。
次に、アーム6の遊端部の詳細な構成を、図3〜図7に基づいて説明する。なお、図3は、当該遊端部の斜視図である。また、図4は当該遊端部の正面図であり、図6は側面図である。さらに、図5は、本発明に係る油拡散部材の形状を示す図であり、図7は本発明の変形例を示す正面図である。
図3、図4、及び図6に示すように、上記アーム6の遊端部には、アーム6の側面に固定されたL字状の支持部材に縦軸心周りに回転可能に支持されるU字状のローラ支持部材64を介して、略水平軸心周りに回転可能に支持される塗布ローラ63が設けられている。
この塗布ローラ63は、例えば、木やプラスチック等の材質からなり、収納容器3の中心部側よりも周縁部側の径が大きい円錐台形状を有している。また、この塗布ローラ63は上述の収納容器3に収納された麺線Nの上面に当接できる高さに支持されており、麺線Nと当接する面に生じる麺線Nとの摩擦力により回転する。なお、上記塗布ローラ63の材質は、食品衛生法上使用が可能である材質であれば良く、その形状も麺線に当接して回転する形状であれば、任意に設計することが可能である。
また、上記塗布ローラ63の上方には、ローラ支持部材64に支持させた固定具65に一端が支持される油拡散部材66が設けられる。
この油拡散部材66の他端は、上記塗布ローラ63の中心部側から周縁部側までの全体にわたって当接面66aを有するように塗布ローラ63に当接させてあり、図4の正面図に示すように、上記固定具65の支持位置を当該当接面66aよりも塗布ローラの回転軸心側に位置させることで、油拡散部材66にたわみ、すなわち弾性変形を生じさせ、油拡散部材66が塗布ローラ63の方向に付勢力を有する構成としている。例えば、本実施の形態では、油拡散部材66として、1.5mm厚の板状シリコンゴム(せん断弾性率7.5kgf/cm2)からなる弾性体を採用している。
なお、油拡散部材66は、回転中の塗布ローラ63上において、塗布油が供給される位置(後述する)から塗布ローラ63と麺線Nとが当接する位置までの間で、塗布ローラ63に当接するものであれば良く、食品衛生法上使用が可能である材質であれば任意の材質を使用することができる。また、その形状も、塗布ローラ63の表面(麺線Nと当接する面)に当接可能な形状であれば、上述の板状に限るものではなく、任意の形状を採用することができる。例えば、図5(a)の正面図、及び図5(b)の側面図に示すような、直径が0.5〜3mm程度のシリコンゴム、ウレタンゴム等の樹脂からなる線材66bを束ねてハケ状(あるいは、のれん状)とした油拡散部材66や、図5(c)の正面図、及び図5(d)の側面図に示すような、上記板状部材の表面にスポンジ等の油を吸収保持できる部材66cを設けた油拡散部材66を使用することができる。
一方、上記固定具65の略中央部は上方向に延出されており、当該延出部に塗布ローラに塗布油を供給する油供給装置8の油供給ホース84の一端が固定される。
ここで、油供給装置8について説明する。図1及び図2に示すように、当該油供給装置8は、機枠1に設置された油タンク81に収納された綿実油や菜種油等の塗布油を、電磁弁82、流量バルブ83、及び油供給ホース84を介して塗布ローラ63に供給する。なお、本実施の形態では、塗布油の麺線への塗れ性を向上させるために、油温が予め設定された特定の温度範囲、例えば25〜30℃の範囲に保持できるように油タンク81に保温手段を設けている。
上記電磁弁82の開閉は制御手段20により制御され、上記流量バルブ83の開度を調整することにより塗布ローラ63への塗布油の供給量が調整できるようにしている。この塗布油の最適な供給量は収納容器に収納される麺線の太さや収納容器3の回転速度、及び温度、湿度等の周囲環境により異なるため一概に言えないが、本実施の形態では毎秒1〜1.5滴が滴下する供給量(油供給ホース径:約5mm、麺線Nの速度:毎秒2m、塗布ローラ幅:60mm)に調整している。
このようにして塗布ローラ63の上方から滴下された塗布油は、塗布ローラ63の回転(図4において反時計回り)に伴い、油拡散部材66と塗布ローラ63との当接面66aに到達する。
この当接面66aにおいて、塗布ローラ63上の塗布油は、塗布ローラ63の方向に付勢された油拡散部材66により塗布ローラ63上に拡げられ、当接面66aを通過した塗布ローラ63上には、均一な厚さの塗布油の層が形成される。このようにして形成された塗布油の層が、塗布ローラ63の更なる回転により先端ローラ62から送り出された麺線Nと当接し、麺線Nに塗布される。
また、上述の塗布油は、上記塗布ローラ63の幅方向(収納容器3の半径方向)にも拡げられる。このため、図6に示すように、上記塗布油は、先端ローラ62から送り出された麺線Nだけでなく、既に収納容器3に渦巻き状に配置されている麺線N(図6では、収納容器3の前回転で配置された麺線に符号N1、麺線N1の更に前回転で配置された麺線にN2の符号を付している)に対しても塗布される。すなわち、既に収納容器3に配置された麺線であっても、その上面を塗布ローラ63が通過する度に、繰り返し油が塗布されるのである。
このように、繰り返し少量の塗布油が塗布されることにより、麺線Nに塗布された塗布油は、麺線Nの側面にまで徐々に拡がるとともに、下層にある麺線表面からも油が供給され、麺線Nの下面にも塗布油が塗布できることになる。このため、収納容器3内で隣接する麺線が互いに引っ付くことを確実に防止することができる。
なお、収納容器3内に配置された麺線Nの側面への油の塗布を促進する観点では、図7に示すように、上述の構成に加えて、塗布ローラ63と略等幅のハケ状の塗布部材70を設けることができる。この場合、当該塗布部材70は、塗布ローラ63の回転軸に対して略平行、かつ、塗布部材70の先端が収納容器3内に配置された麺線Nの側面に接触可能な高さにローラ支持部材64、あるいは、アーム6(図7破線)に支持部材70aを介して支持させればよい。このようにすれば、塗布ローラ63が通過する度に麺線Nの上面に塗布される塗布油は、塗布部材70によって、より確実に麺線Nの側面に塗布されることになる。当該塗布部材70としては、例えば、図5(a)、(b)に示した油拡散部材と同一の部材を使用することができる。
以上説明したように、本発明によれば、麺線Nを収納容器3内に渦巻き状に配置すると同時に、当該麺線Nに油を塗布することができる。このため、従来、麺線に塗布油を塗布するために、麺線収納装置一台あたりに少なくとも一人必要であった作業者は、収納が完了した麺線を交換する作業を行うだけでよい。このため、一人の作業者が複数台の装置を操作することが可能となり、省力化及び省人化を実現することができる。
また、麺線Nに一定量の油が均一に塗布されるため、成形、小引き、及び大引き工程において、麺線をばらつきなく延ばすことができ、均質な麺線を生産することが可能である。加えて、適量の塗布油が麺線Nに塗布されるので、麺線Nが油臭を発生することもなく、非常に高品質な麺線Nを容易に生産することができる。
更に、塗布油は塗布ローラにのみ供給され、塗布油が収納容器3内に配置された麺線Nに塗布されるので、塗布ローラ以外の部分に油が付着することがなく、又、作業者による塵埃の発生及び飛散もないため、衛生管理が非常に容易となる。加えて、適量の塗布油しか使用しないため、塗布油の消費量は作業者が塗布する場合に比べて3割程度少なくなる。このため、麺線の製造コストを下げるという効果も得ることができる。
特に、上記実施の形態では、塗布ローラ63として、従来から麺線収納装置10が備える、収納容器3内に収納された麺線Nを上方から押えるローラを使用する構成であるため、非常に簡単な構造で上述の優れた効果を奏することができる。
ところで、上記アーム6は初期位置が例えばその遊端部が収納容器3の中心部に設定されており、当該遊端部が収納容器3の周縁部側までアーム駆動装置7に駆動されると、塗布ローラ63が収納容器3の周縁部側の側壁に当接し、ローラ支持部材64が塗布ローラ63とともに収納容器3の中心部側に回転する。
そして、このローラ支持部材64がさらに回転し、アーム6に支持させたリミットスイッチ68をオン又はオフに切替るストライカ69を駆動すると、このリミットスイッチ68のオン又はオフの切替えにより、制御手段20が容器駆動手段22、搬送駆動手段52、及びアーム駆動手段72の駆動を停止するとともに、電磁弁82を閉じる。そして、アーム駆動手段72を逆動作させて上記アーム6を初期位置、すなわち、ターンテーブル21及び収納容器3の中心部に復帰させる。
そして、上記アーム6がこの初期位置に戻す一連の動作が完了すると、制御手段20は容器駆動手段22、搬送駆動手段52、アーム駆動手段72の駆動を再開するとともに、電磁弁82を開放する。
また、このような動作が繰り返されると収納容器3内には、麺線Nが縦方向に複数段積み重ねられ、アーム6が収納容器3内で上方に移動していく。このとき、アーム6の上方への移動を滑らかに行うことができるように、上記支柱4の基端部は、上述の縦軸心周りに回転を可能とする基端部ベース42上で水平軸心周りに回転可能に支持させている。
さらに、図1に示すように、上記基端部ベース42に支柱4と同方向の傾倒が可能となるように基端部が水平軸心周りに回転可能に支持されたバランス部材43と、バランス部材43の遊端部と支柱4の中間部とを連結するリンク部材44と、当該リンク部材44を介してバランス部材43を直立方向に付勢する付勢部材41が設けられている。
すなわち、支柱4は収納容器3と反対の方向に傾倒可能であるとともに、塗布ローラ63を収納容器3内に配置された麺線Nの上面に適当な圧力で接触するように位置が調整される。このため、塗布ローラ63は、麺線Nの上面に確実に当接し、麺線Nが縦方向に複数段積み重ねられた状態であっても確実に麺線Nに油を塗布することができる。
なお、アーム6が上述のように初期位置に移動するとき、塗布ローラ63は、既に収納容器3内に収納されている麺線Nの上面に接触しながら移動するが、塗布ローラ63の表面には、塗布油の層が形成されているため、塗布ローラ63が既に収納されている麺線Nを引っ掛けて、捲れ上がることもない。
また、上記油拡散部材66を設けたことにより、何らかの理由で麺線Nの送り出し量が増加し、先端ローラ62と塗布ローラ63との間に麺線Nが滞留する状態が生じたとしても、このように滞留した麺線Nが、塗布ローラ63に巻きつくことを防止することもできる。
このため、上記のような麺線Nの捲れ上がりや、塗布ローラ63への麺線Nの巻きつきを解消するため麺線収納装置10を停止させる必要がない。従って、装置停止に起因する麺線Nの不均質(装置停止の間に、既に収納容器3内に収納されている麺線Nが縮み、結果として装置停止の前後で麺線Nの太さ等が異なることがある。)の発生がないため、麺線Nを極めて均質な状態で収納容器3内に収納することができ、均質な麺線Nを生産することが可能となる。
上記説明では、本発明の特に好ましい形態として、塗布ローラ63と油拡散部材66とで麺線Nに油を塗布する塗布手段10を構成したが、本構成に限られるものではない。塗布手段10は麺線Nに油を塗布できればよく、本発明の効果を奏する範囲において、任意に設計することが可能である。
例えば、図8に示すように、塗布手段10を、上述した塗布部材70で構成することもできる。すなわち、ハケ状の塗布部材70を、上述の塗布ローラ63と同様に設けられたローラの回転軸に対して略平行、かつ、ハケ状の塗布部材70(塗布手段10)の先端が収納容器3内に配置された麺線Nの上面に接触可能な高さとなる状態で、支持部材70aおよび固定具65を介してローラ支持部材64に支持させる。そして、上述の油供給ホース84を支持部材70aに支持させ、塗布部材70の上方から塗布油を供給する。
この場合、塗布部材70の一箇所に塗布油を供給すると、塗りむらが発生する可能性が高くなる。このため、油供給ホース84の先端を複数に分岐する、あるいは、油供給ホース84の先端を塗布部材70の幅方向にわたって往復動作をさせながら塗布油を滴下する等により、塗布部材70の表面に塗布油を一様に供給することが好ましい。
本構成によれば、上述の例と比較すれば、構造が若干複雑になるが、上述の例と同様の作用・効果を得ることが可能である。
また、上記では、塗布ローラを収納容器3に収納された麺線Nの上面に当接させる構成としたが、麺線Nが収納容器3に到達するまでの経路中に、麺線Nに当接する塗布手段(塗布ローラと当該塗布ローラに当接する上記油拡散部材、あるいは、塗布部材)、及び当該塗布手段に油を供給する油供給手段を設ける構成としても、麺線Nに対し自動的に塗布油を塗布することができることは勿論である。
本発明は、麺線に自動的に均質に油を塗布することができ、麺線収納装置、油塗布装置として有用である。
本発明の正面図。 本発明の平面図。 本発明の要部の斜視図。 本発明の要部の正面図。 油拡散部材の例を示す図。 本発明の要部の側面図。 本発明の要部の正面図。 本発明の要部の正面図。
符号の説明
1 機枠
2 容器駆動装置
3 収納容器
5 搬送装置
6 アーム
7 アーム駆動装置
8 油供給装置
9 成形装置
10 麺線収納装置
63 塗布ローラ
66 油拡散部材
84 油供給ホース

Claims (5)

  1. 収納容器を当該収納容器の中心を軸心として水平回転させる容器駆動装置と、前記収納容器の上方で当該収納容器の中心部から周縁部にわたって水平移動可能に設けられるアームと、前記アームを介して麺線を前記収納容器に送り出す麺線搬送装置とを備える麺線収納装置において、
    前記アームに水平軸心回りに回転可能に支持され、前記アームの遊端部を経て送り出された麺線に当接するとともに、当該麺線により回転される塗布ローラと、
    前記塗布ローラの麺線が当接する面に塗布油を供給する油供給手段と、
    回転中の前記塗布ローラの塗布油供給位置から麺線当接位置までの間で前記塗布ローラに当接する油拡散部材と、
    を備えることを特徴とする麺線収納装置。
  2. 前記油拡散部材が、前記塗布ローラの麺線が当接する面に対して前記収納容器の中心部側から周縁部側までの全体にわたって当接する請求項1に記載の麺線収納装置。
  3. 前記油拡散部材が前記塗布ローラの回転により弾性変形を生じる弾性体からなる請求項2に記載の麺線収納装置。
  4. 麺線を一方向に送り出す麺線搬送装置を備える油塗布装置において、
    前記麺線に当接し、当該麺線に塗布油を塗布する塗布手段と、
    前記塗布手段に塗布油を供給する油供給手段と、
    を備え、
    前記塗布手段は、鉛直軸心周りに回転する収納容器に、当該収納容器の回転径方向に送出位置を変えながら送り出された麺線の巻径に追従して径方向に移動するとともに、当該麺線に塗布油を塗布することを特徴とする油塗布装置。
  5. 前記塗布手段が、
    前記麺線に当接するとともに当該麺線により回転される塗布ローラと、
    前記塗布ローラに当接して配置され、前記塗布油を塗布ローラの麺線当接面に拡散させる油拡散部材と、
    を備えた請求項4に記載の油塗布装置。
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