JP3727869B2 - 座席用クッション及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両、航空機、船舶などの乗り物に備え付けられる座席用のクッション、特に、シームレス(すなわち、無縫製)の表皮材を使用する座席用のクッション及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
車両、航空機、船舶などの乗り物に備え付けられる座席は、着座部と背もたれ部とを有し、これら着座部と背もたれ部には、それぞれ、クッションが取り付けられている。このような座席としては、背もたれ部を自由に傾けられるリクライニング機能を備えたものや、着座部を跳ね上げることのできるもの、また、しっかりとした着座感を与えるため、着座部や背もたれ部のクッションの周囲部分の表面側に土手を形成したものもある。
【0003】
このような座席に取り付けられるクッションは、クッションの輪郭にほぼ一致する形状に発泡成形させた発泡体と、発泡成形の際に、この発泡体に一体的に密着させた表皮材とから構成され、表皮材として、複数枚のシート状の表皮材片の縫製加工工程をなくしてクッションの製造を簡易にし、製造にかかるコストを低減するため、所定サイズにカットした一枚のシート材が使用される。このような表皮材は “シームレス”の表皮材と呼ばれる。
【0004】
このようなシームレスの表皮材を使用したクッションを取り付けた座席は、例えば、オープンエアータイプのフォークリフト、トラクターなどの車両やモーターボートのような船舶にように、屋外での作業や水上で使用される乗り物に使用され、シームレスの表皮材として、発水性のあるプラスチックシートからなるものが使用され、座席用のクッションに耐浸水効果を与えている。
【0005】
このように、シームレスの表皮材を使用することは、クッションの製造コストを低減するだけでなく、屋外で使用される乗り物に備え付けられる座席用のクッションに耐浸水効果を与える、という利点がある。
【0006】
このようなシームレスの表皮材には、均一な厚さのポリ塩化ビニル(PVC)レザーシートが広く使用されている。
【0007】
シームレスの表皮材を使用する従来のクッションは、図7に示すような発泡成形装置70を使用して製造される。
【0008】
図示の発泡成形装置70は、クッションの表面から側面にかけての輪郭に一致する形状の凹面を有する凹型71、表皮材の取しろ部分を締め付けて表皮材の位置を固定するクランプ72、及びクッションの背面の輪郭に一致する形状の凸面を有する凸型73から構成され、凹型71の凹面には、排気口75を通じて真空ポンプ(図示せず)へ連通する多数の吸引孔74が設けられており、クッションは、図8に示すように、軟化させた表皮材80の取しろ部分81をクランプ72で締め付けて、表皮材80の位置を固定し、真空ポンプを駆動して、表皮材80を凹型71の凹面上に沿って吸着させた後、図9に示すように、凹型71上の開口を凸型73で塞ぐとともに、型内に投入したウレタン系の発泡原液20´を発泡させ、この発泡体をクッションの形状に成形させるとともに、発泡体の表面に表皮材80を一体的に密着させることによって製造される。
【0009】
発泡成形装置70から取り出した従来のクッションには、図10に示すように、その背面の周縁から張り出した表皮材の取しろ部分81が残っており、この取しろ部分81は、クッションを座席の着座部や背もたれ部に取り付ける前に、図11(a)に示すように、ナイフ等の手段(図示せず)で切除し、この切除部分を隠すために、切除部分に樹脂シート82を接着したり、また、図11(b)に示すように、クッションの背面にウッド又はプラスチックパネル83を接着固定し、表皮材の取しろ部分81をこのパネル83の側に折り返し、これをタッカー(針)や接着剤(図示せず)で固定している。
【0010】
しかし、このような表皮材の取しろ部分の処理(これを端末処理という)を行った従来のクッションでは、取しろの切除部分に接着した樹脂シートや取しろ部分の折り返しがクッションの外観上の見栄えを悪くし、また、この端末処理が手作業で行われているため、端末処理に部品と手間がかかるだけでなく、端末処理後の外観品質にバラツキが生じる。
【0011】
また、従来のクッションでは、その外周部分の土手にある表皮材が、座席の使用に起因する疲労により、他の部分にある表皮材よりも破れ易くなっている。
【0012】
このように、座席製造技術において、シームレスの表皮材を使用するクッションを容易簡単な端末処理で見栄え良く、しかも品質にバラツキが生じないように製造すること、及びクッションの周囲部分の土手に位置する表皮材を破れ難くすることが技術的課題となっている。
【0013】
本発明は、このような技術的課題を解決するためになされたものであり、したがって、シームレスの表皮材を使用するクッションを容易簡単な端末処理で見栄え良く、しかも品質にバラツキが生じないように製造できる座席用のクッション及びその製造方法を提供することを目的とするものである。また、本発明は、クッションの周囲部分の土手に位置する表皮材が破れ難い座席用のクッション及びその製造方法を提供することを他の目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の座席用のクッションは、クッションの輪郭にほぼ一致する形状の発泡体、及びこの発泡体の表面と側面に一体的に密着させたシームレスの表皮材から構成され、クッションの側面に位置する表皮材の部分が、クッションの表面中央部に位置する表皮材の部分よりも厚みのある肉厚部分であることを特徴とするものである。
【0015】
表皮材は、クッションの周囲部分から徐々に増す厚みを有し、これに続く表皮材の肉厚部分が、連続的に増す厚みを有してもよいし、一定の厚みを有してもよい。
【0016】
この表皮材の肉厚部分の端部は、段差を有し、さらに、クッションの側面に連続するように形成された取しろ部分を有し得る。
【0017】
変形的に、表皮材の肉厚部分の端部は、発泡体の背面に滑らかに連続する丸みを有し得る。ここで、この丸みは、発泡体の背面に回り込む丸みであってもよい。
【0018】
また、表皮材は、その肉厚部分の端部から発泡体の背面上に張り出した1個又はそれ以上の取しろ片を有し得る。この取しろ片は、発泡体の背面上に密着される。
【0019】
上記の表皮材は、好適に、ウレタンエラストマーからなり、反応射出成形装置を用いて製造される。
【0020】
上記本発明の座席用のクッションは、発泡原液を発泡させて、クッションの輪郭にほぼ一致する形状の発泡体を成形するとともに、上記表皮材を発泡体の表面と側面に一体的に密着させ、最後に表皮材の端末処理を行って製造される。
【0021】
表皮材の端末処理は、表皮材の取しろ部分の全部又は一部をナイフ等の手段により切除することによって行われる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態では、着座部と背もたれ部の角度が固定されている簡単な構成の座席を例にとって説明するが、本発明の座席用のクッションは、背もたれ部を自由に傾けられるリクライニング機能を備えた座席や、着座部を跳ね上げることのできる座席においても適宜応用できるものである。
【0023】
図1に示すように、本発明に従った座席は、座席の骨格となるほぼL字形のフレーム40と、このフレーム40に設けられた着座部41と背もたれ部42とを有し、これら着座部41と背もたれ部42には、それぞれ、クッション10、10が取り付けられている。着座部と背もたれ部のクッション10、10の周囲部分の表面側には、それぞれ、しっかりとした着座感を与えるため、土手11が形成されている。
【0024】
着座用のクッション10は、その背面のほぼ中央部にプレート13が接着固定され、ボルト手段43などによってフレーム40の着座部41に固定される。また、背もたれ用のクッション10は、ドーム形の背当て12に嵌め込まれ、ボルト手段44などによって背当て12と一緒にフレーム40の背もたれ部42に固定される。
【0025】
本発明の座席用のクッション10は、図示のように、クッション10の輪郭にほぼ一致する形状の発泡体20、及びこの発泡体20の表面と側面に一体的に密着させたシームレスの表皮材30から構成され、クッション10の側面に位置する表皮材の部分31が、クッション10の表面中央部に位置する表皮材の部分よりも肉厚であることを特徴とするものである。
【0026】
本発明の座席用のクッション10に使用する表皮材30は、図2に示すように、表皮材30を発泡体20の表面に密着させたときの形状に一致する形状に成形される。
【0027】
表皮材30の厚みは、図3(a)に示すように、クッション10の土手11の裾野付近から側面にかけて徐々に増すようにしてもよいし、図3(b)に示すように、クッション10の土手11の頂上付近から側面にかけて増すようにしてもよい。また、図3(c)に示すように、クッション10の土手11の頂上を超えた付近から増すようにしてもよい。ここで、本明細書では、クッションの土手の裾野付近、頂上及び頂上を越えた付近を総称して「周囲部分」という。
【0028】
このクッション10の周囲部分から続くクッション10の側面に位置する表皮材の部分31すなわち肉厚部分の厚さは、図2及び図3(c)に示すように、連続的に厚みを増すようにしてもよいし、図3(a)及び(b)に示すように、一定の厚みであってもよい。
【0029】
この表皮材30の肉厚部分31の端部は、図2に示すように、段差33を付けてもよいし、図3(a)、(b)、(c)に示すように、クッション10の側面下端に、外観上、発泡体20の背面に滑らかに連続する丸みを付けてもよい。この丸みは、図示しないが、発泡体20の背面に回り込むように成形されてもよい。
【0030】
そして、この表皮材30の肉厚部分31の端部から、図2及び図3(a)〜(c)に示すように、断面L字形の薄い取しろ32が、クッション10の側面に位置する表皮材の肉厚部分31の直ぐ下端から続く。また、図4(c)に関連して後述するが、表皮材の肉厚部分31の下方から内側に張り出した複数の取しろ片をさらに設けてもよい。この内側に張り出した取しろ片は、発泡体の背面上に密着される。
【0031】
このような表皮材30は、射出成形装置を使用して製造され、好適に、図4(a)〜(c)に示すような反応射出成形装置50を使用して成形される。
【0032】
この射出成形装置50は、クッションの表面と側面の側の輪郭に一致する形状の凹面を有する凹型51、及び発泡体の表面と側面の側の輪郭に一致する形状の凸面を有する凸型52から構成され、図示のように、型締めすると、クッションの側面に位置する表皮材の部分を、クッションの表面中央部に位置する表皮材の部分よりも肉厚にするために、凹型51の内側面に空間56が形成され、さらに表皮材の肉厚部分の端部から続くL字状の取しろを成形するための空間57が連続的に形成される。
【0033】
表皮材の肉厚部分の端部に、発泡体の背面に回り込むような丸みを成形するときは、図4(b)に示すような上型54、中型53、凸型52及び凹型51から構成される四割型を使用し、また、表皮材の肉厚部分の端部から内側に張出した複数の取しろ片をさらに成形するときは、図4(c)に示すような上型54、凸型52及び凹型51から構成される三割型を使用でき、図示のように、取しろ片を成形するための空間58が上型54と凹型51との間に形成される。
【0034】
表皮材の製造について、代表的に、図4(a)に示す反応射出成形装置を使用して説明すると、図示のように、凹型51と凸型52を型締めした後、原液注入口53を通じて、表皮材の原液を型内に注入することによって成形され、表皮材の原液として、即硬化性のものが使用され、好適に、ウレタンエラストマーの反応原液が使用される。図4(b)及び(c)に示す反応射出成形装置50を使用する場合も、図4(a)に示す反応射出成形装置50を使用する場合と同様、型締めした後、原液注入口53を通じて、表皮材の原液を型内に注入することによって成形される。
【0035】
座席用のクッションは、図5に示すような発泡成形装置60を使用して製造される。図示の発泡成形装置60は、クッションの表面から側面にかけての輪郭に一致する凹面を有する凹型61、表皮材の取しろ部分を締め付けて表皮材の位置を固定するクランプ62、及びクッションの背面の輪郭に一致する凸面を有する凸型63から構成され、図2〜4に関連して説明したようにして製造された表皮材30の取しろ部分32をクランプ62で締め付けて、表皮材30の位置を固定し、凹型61上の開口を凸型63で塞ぐとともに、型内に投入したウレタン系の発泡原液20´を発泡させ、この発泡体をクッションの形状に成形させるとともに、発泡体の表面と側面に表皮材30を一体的に密着させた後、型から取り出し、最後に表皮材30の端末処理を行って製造される。
【0036】
表皮材の端末処理は、ナイフ等の手段(図示せず)を使用して、着座部に取り付けられるクッションの場合、図6(a)に示すように、表皮材30の肉厚部分31の端部の丸みが、発泡体20の背面に連続するように表皮材30の肉厚部分31の端部から取しろ部分32の全部(L字形の破線で示す)を切除してもよいし、背もたれ部に取り付けられるクッションの場合、表皮材30の肉厚部分31の端部から取しろ部分32の一部が残るように取しろ部分32を切除し、図6(b)及び(c)に示すように、表皮材30の肉厚部分31の端部から続く取しろ部分32の一部を発泡体20と一緒に背当て12内に嵌め込めるようにしてもよい。この場合、表皮材30の肉厚部分31の端部に段差33が設けられ、この段差33の高さが、背当て12の厚さに一致するように、表皮材30の肉厚部分31が成形される。
【0037】
<実施例1> 本発明に従って、図6(a)に示すような着座用のクッションを製造した。
【0038】
表皮材の製造: 着座用のクッションの表面と側面の側の輪郭に一致する形状の凹面を有する凹型、及び発泡体の表面と側面の側の輪郭に一致する形状の凸面を有する凸型から構成される、図4(a)に示すような反応射出成形装置の成形型に、下記表1に示す組成のウレタンエラストマーの反応性原液を注入し、反応、固化させることにより、図3に示すような表皮材を製造した。この表皮材の厚みは、表面中央部分から土手を越えた付近まで1mmであり、これに続く肉厚部分は、1mmから徐々に厚みを増し、その端部で3mmの厚さであり、この肉厚部分の端部に丸みを有する。
【表1】
Figure 0003727869
【0039】
発泡成形: 着座用のクッションの発泡成形は、着座用のクッションの表面から側面にかけての輪郭に一致する凹面を有する凹型、表皮材の取しろ部分を締め付けて表皮材の位置を固定するクランプ、及び着座用のクッションの背面の輪郭に一致する凸面を有する凸型から構成される図5に示すような発泡成形装置を使用して行われた。
【0040】
上記の表皮材を、60℃に加温した発泡成形装置の型内にクランプで固定し、型締めし、型内に投入した下記表2に示す組成の発泡原液を発泡させ、クッションの形状に発泡成形するとともに、表皮材を発泡体の表面と側面に一体的に密着させ、3分間経過後、凹型を開放し、表面と側面に表皮材を密着させた発泡体を発泡成形装置から取り出した。
【表2】
Figure 0003727869
【0041】
端末処理: ナイフを使用して、表皮材の肉厚部分の端部から断面L字形の取しろを全部切除し、図6(a)に示すような着座用のクッションを得た。
【0042】
<実施例2> 本発明に従って、図6(b)に示すような背もたれ用のクッションを製造した。
【0043】
表皮材の製造: 背もたれ用のクッションの表面と側面の側の輪郭に一致する形状の凹面を有する凹型、及び発泡体の表面と側面の側の輪郭に一致する形状の凸面を有する凸型から構成される、図4(a)に示すような反応射出成形装置の成形型に、上記表1に示す組成のウレタンエラストマーの反応性原液を注入し、反応、固化させることにより、図3に示すような表皮材を製造した。この表皮材の厚みは、表面中央部分から土手を越えた付近まで1mmであり、これに続く肉厚部分は、1mmから徐々に厚みを増し、その端部で3mmの厚さであり、この肉厚部分の端部に段差を有する。
【0044】
発泡成形: 背もたれ用のクッションの発泡成形は、背もたれ用のクッションの表面から側面にかけての輪郭に一致する凹面を有する凹型、表皮材の取しろ部分を締め付けて表皮材の位置を固定するクランプ、及び背もたれ用のクッションの背面の輪郭に一致する凸面を有する凸型から構成される図5に示すような発泡成形装置を使用して行われた。
【0045】
上記の表皮材を、60℃に加温した発泡成形装置の型内にクランプで固定し、型締めし、型内に投入した上記表2に示す組成の発泡原液を発泡させ、クッションの形状に発泡成形するとともに、表皮材を発泡体の表面と側面に一体的に密着させ、3分間経過後、凹型を開放し、表面と側面に表皮材を密着させた発泡体を発泡成形装置から取り出した。
【0046】
端末処理: ナイフを使用して、表皮材の肉厚部分の端部から取しろ部分の一部が残るように取しろ部分を切除し、図6(b)に示すような背もたれ用のクッションを得た。このようにして得られた背もたれ用のクッションは、図6(c)に示すように、表皮材の肉厚部分の端部から続く取しろ部分の一部を発泡体と一緒にドーム形の背当て内に嵌め込まれる。
【0047】
【発明の効果】
本発明が以上のように構成されるので、シームレスの表皮材を使用するクッションを容易簡単な端末処理で見栄え良く、しかも品質にバラツキが生じないように製造でき、また、クッションの周囲部分の土手に位置する表皮材が破れ難くできる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の座席用クッションを取り付けた座席の一例の断面図である。
【図2】図2は、本発明の座席用クッションに使用される表皮材の断面図である。
【図3】図3は、本発明の座席用クッションに使用する表皮材を一体的に密着させた発泡体の断面図である。
【図4】図4は、本発明の座席用クッションに使用される表皮材を製造するための反応成形装置の断面図である。
【図5】図5は、本発明の座席用クッションを製造するための発泡成形装置の断面図である。
【図6】図6は、本発明の座席用クッションの断面図であり、図6(a)は、着座用のクッションの断面図であり、図6(b)は、背もたれようのクッションの断面図であり、図6(c)は、図6(b)の部分拡大図である。
【図7】図7は、従来の座席用クッションを製造するための発泡成形装置の断面図である。
【図8】図8は、図7の従来の座席用クッションを製造するための発泡成形装置の断面図であり、発泡成形装置の凹型の凹面に表皮材を吸着させるところを示す。
【図9】図9は、図7の従来の座席用クッションを製造するための発泡成形装置の断面図であり、発泡成形装置の型内に発泡原液を投入したところを示す。
【図10】図10は、図7の従来の座席用クッションを製造するための発泡成形装置を使用して、表皮材を一体的に密着させた発泡体の断面図である。
【図11】図11(a)及び(b)は、それぞれ、従来の座席用クッションの断面図であり、図10に示す発泡体に一体的に密着した表皮材の端末処理を示す。
【符号の説明】
10・・・座席用クッション
11・・・土手
12・・・背当て
13・・・プレート
20・・・発泡体
20´・・・発泡原液
30・・・表皮材
31・・・肉厚部分
32・・・取しろ部分
33・・・段差
40・・・フレーム
41・・・着座部
42・・・背もたれ部
43、44・・・ボルト手段
50・・・反応射出成形装置
51・・・凹型
52・・・凸型
53・・・反応原液注入口
54・・・上型
55・・・中型
56、57、58・・・空間
60・・・発泡成形装置
61・・・凹型
62・・・クランプ
63・・・凸型
70・・・発泡成形装置
71・・・凹型
72・・・クランプ
73・・・凸型
74・・・吸引孔
75・・・排気口
80・・・表皮材
81・・・取しろ部分
82・・・樹脂シート
83・・・プレート

Claims (3)

  1. 当該座席用クッションの輪郭にほぼ一致する形状の発泡体、及びこの発泡体の表面と側面に一体的に密着させたシームレスの表皮材から成り、
    当該座席用クッションの側面に位置する前記表皮材の部分が、当該座席用クッションの表面中央部に位置する前記表皮材の部分よりも厚みのある肉厚部分であり、
    前記表皮材が、当該座席用クッションの周囲部分から徐々に増す厚みを有し、前記肉厚部分に連続する、
    ところの座席用クッション。
  2. 当該座席用クッションの輪郭にほぼ一致する形状の発泡体、及びこの発泡体の表面と側面に一体的に密着させたシームレスの表皮材から成り、
    当該座席用クッションの側面に位置する前記表皮材の部分が、当該座席用クッションの表面中央部に位置する前記表皮材の部分よりも厚みのある肉厚部分であり、
    前記肉厚部分が、連続的に増す厚みを有する、
    ところの座席用クッション。
  3. 当該座席用クッションの輪郭にほぼ一致する形状の発泡体、及びこの発泡体の表面と側面に一体的に密着させたシームレスの表皮材から成り、
    当該座席用クッションの側面に位置する前記表皮材の部分が、当該座席用クッションの表面中央部に位置する前記表皮材の部分よりも厚みのある肉厚部分であり、
    前記肉厚部分の端部が、段差を有する、
    ところの座席用クッション。
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