JP3727512B2 - インク・ヘッドの昇降装置 - Google Patents

インク・ヘッドの昇降装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インク・ヘッドの昇降装置に関し、さらに詳細には、数値制御により記録紙上にインク・ジェット方式で所定の印刷を行うインク・ヘッドの昇降装置に関する。
【0002】
なお、本明細書において「記録紙」とは、普通紙などの紙類は勿論のこと、OHPシートあるいはPVCシートなどのような各種の厚さの薄い媒体や、布、樹脂シートあるいは板などのような各種の厚さの厚い媒体をも含むものとする。
【0003】
【従来の技術】
従来より、マイクロ・コンピューターによって全体の動作を制御され、フラット・ベット上に配設された記録紙に対してX軸方向(記録紙の長手方向)とY軸方向(記録紙の幅方向)とに移動するインク・ヘッドから吐出されるインクによって、インク・ジェット方式によりプリント・データに従った所定の印刷を行うようにしたフラット・ベット・タイプのインク・ジェット・プリンタが知られている。
【0004】
また、マイクロ・コンピューターによって全体の動作を制御され、給紙装置によってX軸方向(記録紙の長手方向)で供給される記録紙に対してY軸方向(記録紙の幅方向)に移動するインク・ヘッドから吐出されるインクによって、インク・ジェット方式によりプリント・データに従った所定の印刷を行うようにしたペーパー・ムーブ・タイプのインク・ジェット・プリンタも知られている。
【0005】
こうしたフラット・ベット・タイプやペーパー・ムーブ・タイプなどの各種のインク・ジェット・プリンタにおいては、所定のプリント・データに従った所定の印刷を実現するために、インク・ヘッドと記録紙との間の距離に対応してインク・ヘッドからインクを吐出するタイミング(以下、「インク・ヘッドからインクを吐出するタイミング」を「インク吐出タイミング」と適宜に称する。)を設定しており、こうしたインク吐出タイミングを示す情報がプリント・データに含まれている。
【0006】
ところで、フラット・ベット・タイプのインク・ジェット・プリンタにおいては、記録紙が配設されるフラット・ベットの平面度が機械加工誤差などによる歪みなどのために維持され難いので、インク・ヘッドと当該フラット・ベット上に配設される記録紙との間の距離を記録紙の全域にわたって一定に保つことが困難となっていた。
【0007】
このため、インク・ヘッドと記録紙との間の距離を一定の値に固定してインク吐出タイミングを設定したようなプリント・データに従って印刷が行われると、実際にはインク・ヘッドの移動に伴って当該インクヘッドとフラット・ベット上に配設された記録紙との間の距離が変化することになるので、インク・ヘッドから吐出されるインクの飛滴が記録紙上の所定の位置に落下しなくなり、印刷の品質の劣化を招く恐れがあった。
【0008】
一方、ペーパー・ムーブ・タイプのインク・ジェット・プリンタにおいては、給紙装置によって記録紙がX軸方向に搬送されるために、インク・ヘッドがX軸方向における所定の位置から移動することはない。
【0009】
従って、インク・ヘッドが位置するX軸方向における位置を固定して、インク・ヘッドがY軸方向に移動する際の移動領域におけるインク・ヘッドと記録紙との間の距離をそれぞれ予め検出して記憶しておき、インク・ヘッドのY軸方向における移動に応じて、当該記憶されているY軸方向における移動領域におけるインク・ヘッドと記録紙との間の距離の中で、現在のインク・ヘッドのY軸方向の位置に対応するものに応じてインク吐出タイミングを変更すると、インク・ヘッドのY軸方向への移動に伴いインク・ヘッドと記録紙との間の距離が変化する場合においても、良好な印刷結果が得られるようになるものであった。
【0010】
従って、フラット・ベット・タイプのインク・ジェット・プリンタにおいても、上記したようなペーパー・ムーブ・タイプのインク・ジェット・プリンタと同様な手法を採用し、インク・ヘッドが移動する移動領域におけるインク・ヘッドの現在位置に応じてインク吐出タイミングの変更を行うようにするならば、印刷の品質の劣化を防ぐことができるものである。
【0011】
しかしながら、フラット・ベット・タイプのインク・ジェット・プリンタにおいては、インク・ヘッドはY軸方向(記録紙の幅方向)のみならずX軸方向(記録紙の長手方向)へも移動して、フラット・ベットの全領域を移動するものであるため、フラット・ベッドの全領域にわたってインク・ヘッドと記録紙との間の距離をそれぞれ予め検出して記憶しておく必要があった。
【0012】
このため、フラット・ベット・タイプのインク・ジェット・プリンタにおいては、インク・ヘッドからインクを吐出するインク吐出タイミングの変更を行って良好な印刷結果を得ようとすると、フラット・ベッドの全領域にわたってインク・ヘッドと記録紙との間の距離をそれぞれ予め検出して記憶しておく必要があるので、記憶装置における記憶容量が大きくなるため大規模な記憶装置が必要となるとともに、インク・ヘッドと記録紙との間の距離を検出して記憶の処理を行う中央制御装置(CPU)の負荷が大きくなるという新たな問題点を招来することとなっていた。
【0013】
また、ペーパー・ムーブ・タイプのインク・ジェット・プリンタにおいても、印刷領域が大型化してインク・ヘッドのY軸方向への移動距離が長くなると、上記したフラット・ベット・タイプのインク・ジェット・プリンタと同様に、記憶装置における記憶容量が大きくなるため大規模な記憶装置が必要となるとともに、インク・ヘッドと記録紙との間の距離を検出して記憶の処理を行う中央制御装置(CPU)の負荷が大きくなるという問題点があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記したような従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、記録紙上にインク・ジェット方式により印刷を行うインク・ヘッドと記録紙との間の距離を一定に保つようにして、良好な印刷結果を得ることができるようにしたインク・ヘッドの昇降装置を提供しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、フラット・ベッド上に配設された記録紙に対向して配設されX軸方向とY軸方向とに移動するインク・ヘッドを有し、インク・ジェット方式により所定の印刷を行うフラット・ベッド・タイプのインク・ジェット・プリンタのインク・ヘッドの昇降装置であって、上記インク・ヘッドが配設されZ軸方向に延長されたシャフトの外周に配置されたボール・ブッシュによりZ軸方向における上下方向への移動を支持された取り付け部材と、上記取り付け部材に配設されネジ孔にネジ溝が形成されたナットと、上記ナットのネジ孔に形成されたネジ溝と係合するネジ山が形成され所定の位置で位置決めされたスクリューと、上記スクリューを所定の回転速度で所定の回転方向に回転させる回転手段とを有し、上記回転手段が上記スクリューを回転すると、上記スクリューのネジ山に係合するネジ溝を形成された上記ナットが上記スクリューの軸方向に沿って上記スクリューのネジ山上を移動し、上記ナットが上記スクリューの軸方向に沿って移動する方向に応じて、上記取り付け部材に配設された上記インク・ヘッドを上記取り付け部材のZ軸方向における移動に伴って上記記録紙に対して近づける方向と上記記録紙に対して遠ざける方向とに択一的に駆動する駆動手段と、上記インク・ヘッドの進行方向前方に配設され、上記インク・ヘッドとともに移動し、常に上記インク・ヘッドの進行方向前方の位置において、上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の距離を検出する赤外線センサーよりなる検出手段と、上記検出手段が上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の距離を検出した後に、上記検出手段とともに上記インク・ヘッドが移動して、上記インク・ヘッドが先に上記検出手段が上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の距離を検出した上記記録紙上の位置に対向するようになるまでの間に、上記検出手段によって検出された上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の距離に応じて、上記インク・ヘッドを上記記録紙に対して近づける方向と上記記録紙に対して遠ざける方向とに択一的に駆動するように駆動手段を制御する制御手段とを有し、上記制御手段は、上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の所定の基準距離と上記検出手段によって検出された上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の距離とを比較し、当該比較の結果、上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の所定の基準距離に比べて上記検出手段によって検出された上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の距離が短い場合に、上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の所定の基準距離と上記検出手段によって検出された上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の距離との差分距離だけ、上記インク・ヘッドを上記記録紙に対して遠ざける方向に駆動するように上記駆動手段を制御するとともに、上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の所定の基準距離に比べて上記検出手段によって検出された上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の距離が長い場合に、上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の所定の基準距離と上記検出手段によって検出された上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の距離との差分距離だけ、上記インク・ヘッドを上記記録紙に対して近づける方向に駆動するように上記駆動手段を制御するものであるようにしたものである。
【0016】
従って、本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、検出手段によって検出されたインク・ヘッドと記録紙との間の距離に応じて、所定の基準距離に比べてインク・ヘッドから記録紙が遠ざかっているような場合には、インク・ヘッドを記録紙に対して近づける方向に駆動し、所定の基準距離に比べてインク・ヘッドに記録紙が近づいているような場合には、インク・ヘッドを記録紙に対して遠ざける方向に駆動することにより、インク・ヘッドと記録紙との間の距離を所定の基準距離で一定に保つことができるようになり、良好な印刷結果を得ることが可能となる。
【0017】
また、本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、ナットとスクリューとをネジ結合させるという簡単な構成で、インク・ヘッドと記録紙との間の距離を一定に保つことができる。
【0018】
また、本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、インク・ヘッドと記録紙との間の所定の基準距離と検出手段によって検出されたインク・ヘッドと記録紙との間の距離との差分距離分だけ、インク・ヘッドを記録紙に対して近づける方向あるいは遠ざける方向に駆動するだけであるので、駆動手段に大きな負荷をかけることなく、インク・ヘッドと記録紙との間の距離を一定に保つことができる。
【0019】
また、本発明のうち請求項2に記載の発明は、X軸方向に搬送される記録紙に対向して配設されY軸方向に移動するインク・ヘッドを有し、インク・ジェット方式により所定の印刷を行うペーパー・ムーブ・タイプのインク・ジェット・プリンタのインク・ヘッドの昇降装置であって、上記インク・ヘッドが配設されZ軸方向に延長されたシャフトの外周に配置されたボール・ブッシュによりZ軸方向における上下方向への移動を支持された取り付け部材と、上記取り付け部材に配設されネジ孔にネジ溝が形成されたナットと、上記ナットのネジ孔に形成されたネジ溝と係合するネジ山が形成され所定の位置で位置決めされたスクリューと、上記スクリューを所定の回転速度で所定の回転方向に回転させる回転手段とを有し、上記回転手段が上記スクリューを回転すると、上記スクリューのネジ山に係合するネジ溝を形成された上記ナットが上記スクリューの軸方向に沿って上記スクリューのネジ山上を移動し、上記ナットが上記スクリューの軸方向に沿って移動する方向に応じて、上記取り付け部材に配設された上記インク・ヘッドを上記取り付け部材のZ軸方向における移動に伴って上記記録紙に対して近づける方向と上記記録紙に対して遠ざける方向とに択一的に駆動する駆動手段と、上記インク・ヘッドの進行方向前方に配設され、上記インク・ヘッドとともに移動し、常に上記インク・ヘッドの進行方向前方の位置において、上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の距離を検出する赤外線センサーよりなる検出手段と、上記検出手段が上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の距離を検出した後に、上記検出手段とともに上記インク・ヘッドが移動して、上記インク・ヘッドが先に上記検出手段が上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の距離を検出した上記記録紙上の位置に対向するようになるまでの間に、上記検出手段によって検出された上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の距離に応じて、上記インク・ヘッドを上記記録紙に対して近づける方向と上記記録紙に対して遠ざける方向とに択一的に駆動するように駆動手段を制御する制御手段とを有し、上記制御手段は、上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の所定の基準距離と上記検出手段によって検出された上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の距離とを比較し、当該比較の結果、上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の所定の基準距離に比べて上記検出手段によって検出された上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の距離が短い場合に、上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の所定の基準距離と上記検出手段によって検出された上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の距離との差分距離だけ、上記インク・ヘッドを上記記録紙に対して遠ざける方向に駆動するように上記駆動手段を制御するとともに、上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の所定の基準距離に比べて上記検出手段によって検出された上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の距離が長い場合に、上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の所定の基準距離と上記検出手段によって検出された上記インク・ヘッドと上記記録紙との間の距離との差分距離だけ、上記インク・ヘッドを上記記録紙に対して近づける方向に駆動するように上記駆動手段を制御するものであるようにしたものである。
【0020】
従って、本発明のうち請求項2に記載の発明によれば、検出手段によって検出されたインク・ヘッドと記録紙との間の距離に応じて、所定の基準距離に比べてインク・ヘッドから記録紙が遠ざかっているような場合には、インク・ヘッドを記録紙に対して近づける方向に駆動し、所定の基準距離に比べてインク・ヘッドに記録紙が近づいているような場合には、インク・ヘッドを記録紙に対して遠ざける方向に駆動することにより、インク・ヘッドと記録紙との間の距離を所定の基準距離で一定に保つことができるようになり、良好な印刷結果を得ることが可能となる。
また、本発明のうち請求項2に記載の発明によれば、ナットとスクリューとをネジ結合させるという簡単な構成で、インク・ヘッドと記録紙との間の距離を一定に保つことができる。
また、本発明のうち請求項2に記載の発明によれば、インク・ヘッドと記録紙との間の所定の基準距離と検出手段によって検出されたインク・ヘッドと記録紙との間の距離との差分距離分だけ、インク・ヘッドを記録紙に対して近づける方向あるいは遠ざける方向に駆動するだけであるので、駆動手段に大きな負荷をかけることなく、インク・ヘッドと記録紙との間の距離を一定に保つことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面に基づいて、本発明によるインク・ヘッドの昇降装置の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
【0022】
図1には、本発明によるインク・ヘッドの昇降装置を備えたフラット・ベット・タイプのインク・ジェット・プリンタの概略構成斜視図が示されており、図2には、図1の要部を拡大して示したA矢視概略構成一部断面図が示されており、図3には、図2のB矢視概略構成一部断面図が示されている。
【0023】
即ち、図1に示す本発明によるインク・ヘッドの昇降装置を備えたフラット・ベット・タイプのインク・ジェット・プリンタ10は、マイクロ・コンピューターによって全体の動作を制御されるものであり、固定系のベース部材12と、このベース部材12上に配設されたフラット・ベット14と、ベース部材12上においてX軸方向(図1参照)に延長するとともに互いに平行な位置関係で配設された2本のレール16−1、16−2と、2本のレール16−1、16−2上に可動ブロック18−1、18−2を介してX軸方向に移動自在に配設された支持部材20と、支持部材20に平行してY軸方向(図1ならびに図2参照)に移動自在に配設されたワイヤー22と、ワイヤー22に固定的に配設されるとともに支持部材20に配設されたレール23上に可動ブロック24を介してY軸方向(図1ならびに図2参照)に移動自在に配設されたキャリッジ26と、フラット・ベッド14に対向するようにして配設されたインク・ヘッド28と、インク・ヘッド28に隣接しフラット・ベッド14に対向するようにしてキャリッジ26に固定的に配設された距離センサー30とを有して構成されている。
【0024】
次に、図3を参照しながら、インク・ヘッド28がフラット・ベッド14に対向するようにして配設される構成についてより詳細に説明することとする。
【0025】
インク・ヘッド28は、取り付け部材50に固定的に配設されたインク・ヘッド・ケース29内に収容された状態で、取り付け部材50に固定的に配設されているものである。
【0026】
また、キャリッジ26の上部26aに連設された突出部位26bには、内径側に位置する軸を回動自在に支持するベアリング36が配設されており、さらに、このベアリング36の内径側に支持される軸としてスクリュー32が配設されている。そして、このスクリュー32は、軸方向がZ軸方向と一致した状態でZ軸方向における所定の高さで位置決めされている。
【0027】
スクリュー32は、柄部32aの先端のみにナット34(後述する)のネジ孔34a(後述する)に形成されたネジ溝と係合するネジ山32bが形成されており、柄部32aのネジ頭近傍にはネジ山32bは形成されていないものである。
【0028】
一方、取り付け部材50の上部50aにはナット34が配設されており、ナット34のネジ孔34aに形成されたネジ溝とスクリュー32のネジ山32bとが係合する。
【0029】
また、スクリュー32のネジ山32bの長さは、ナット34のネジ孔34aに形成されたネジ溝の長さと比べて長くなるように寸法設定されているので、スクリュー32のネジ山32bはナット34のネジ孔34aを貫通するようになるものである。
【0030】
そして、スクリュー32のネジ山32bが形成されていない柄部32aのネジ頭近傍には、ベアリング36により位置決めされたギア38が固定されている。
【0031】
一方、キャリッジ26の上面部26aには、ネジ40によって支持部材42がネジ止めされて固定されており、さらに、この支持部材42には、モーター44が固定されている。
【0032】
そして、このモーター44の回転軸44aには、増速ギア46が固定されており、この増速ギア46とギア38とが噛み合うように配置されている。
【0033】
従って、モーター44の回転軸44aの回転は、増速ギア46とギア38とを介して回転速度を増速されてスクリュー32に伝達されることになる。
【0034】
ここで、モーター44の回転力、即ち、モーター44の回転速度と回転方向とに応じた速度と方向でスクリュー32が回転すると、スクリュー32のネジ山32bにネジ溝が係合しているナット34は、スクリュー32のネジ山32b上を軸方向に沿って移動することになる。即ち、ナット34は、モーター44の回転に応じてZ軸方向における上方方向あるいは下方方向に移動することとなる。
【0035】
このナット34のZ軸方向における上方方向あるいは下方方向の移動に伴って、ナット34が配設されている取り付け部材50の位置がZ軸方向において上方方向あるいは下方方向に変化し、結果として、当該取り付け部材50に固定的に配設されているインク・ヘッド28ならびにインク・ヘッド・ケース29が、Z軸方向に上方方向あるいは下方方向に移動することとなる。
【0036】
より詳細には、昇降用のモーター44の回転の方向が所定の方向(例えば、左回転)の場合には、スクリュー32は所定の方向(例えば、ナット34にネジ込まれる方向)に回転して、スクリュー32の軸方向に沿ってナット34がZ軸方向上方に移動する。
【0037】
その結果、取り付け部材50の位置がZ軸方向における従前の位置に比べて上方方向に変化して、取り付け部材50に固定的に配設されているインク・ヘッド28ならびにインク・ヘッド・ケース29がZ軸方向における上方方向に移動する。
【0038】
一方、昇降用のモーター44の回転の方向が所定の方向とは逆の方向(例えば、右回転)の場合には、スクリュー32は所定の方向(例えば、ナット34から戻される方向)に回転して、スクリュー32の軸方向に沿ってナット34がZ軸方向下方に移動する。
【0039】
その結果、取り付け部材50の位置がZ軸方向における従前の位置に比べて下方方向に変化して、取り付け部材50に固定的に配設されているインク・ヘッド28ならびにインク・ヘッド・ケース29がZ軸方向における下方方向に移動する。
【0040】
なお、こうした昇降用のモーター44の駆動力によってスクリュー32が回転して行われるインク・ヘッド28のZ軸方向における上方方向への移動速度あるいは下方方向への移動速度は、インク・ヘッド28のY軸方向における移動速度(後述する距離Lの検出に関する説明を参照する。)に対応するものであり、およそ500〜1000mm/sの速さになる。
【0041】
ここで、インク・ヘッドの昇降装置を備えたフラット・ベット・タイプのインク・ジェット・プリンタ10のその他の構成についてそれぞれ詳細に説明すると、まず、フラット・ベット14には記録紙が配設されることになるものである。
【0042】
また、支持部材20は、駆動軸52がモーターなどの駆動装置(図示せず)によって駆動すると、この駆動軸52の駆動に伴って2本のレール16−1、16−2に沿ってX軸方向で移動するものである。
【0043】
キャリッジ26は、ギア54、56を介してモーター58の回転力をプーリー60に伝達してプーリー60を回転すると、プーリー60の回転に伴いワイヤー22が巻き取られてY軸方向に移動し、このワイヤー22の移動に伴って支持部材20に沿ってY軸方向で移動するものである。
【0044】
なお、キャリッジ26に配設されたインク・ヘッド28ならびに距離センサー30も、キャリッジ26の移動に伴って、当然のことながらそれぞれY軸方向に移動するものである。
【0045】
なお、符号62−1、62−2はボール・ブッシュであり、取り付け部材50に当接するようにしてキャリッジ26に固定的に配設されたシャフト64−1、64−2の外周に配置され、モーター44による取り付け部材50のZ軸方向における上下方向への移動を支持するものである。
【0046】
インク・ヘッド28が1つ配設されており、インク・カートリッジ(図示せず)に収容された液体状のインクが、インク・チューブ(図示せず)によって搬送されて当該インク・ヘッド28に供給される。
【0047】
そして、当該供給されたインクを用いてインク・ヘッド28はインクジェット方式により、インク吐出タイミングを示す情報を含むプリント・データに従った所定の印刷を記録紙上に行うものである。
【0048】
なお、本発明によるインク・ヘッドの昇降装置を備えたフラット・ベット・タイプのインク・ジェット・プリンタ10において用いられるプリント・データは、インク・ヘッド28とフラット・ベット14に配設された記録紙との間の距離を一定の値たる距離L(図4(a)参照)に固定してインク吐出タイミングを設定したものである(以下、「インク吐出タイミングの設定に用いられているインク・ヘッド28とフラット・ベット14に配設された記録紙との間の距離L」を「インク・ヘッド28の基準距離L」と適宜に称する。)。
【0049】
一方、距離センサー30は、例えば、赤外線センサーやLDセンサーなどであり、距離センサー30と当該距離センサー30が対向するフラット・ベット14上に配設された記録紙との間の距離L(図4(a)参照)を検出するものである。
【0050】
この際、距離センサー30による距離L(図4(a)参照)の検出は、距離センサー30のY軸方向における移動距離L(図4(b)参照)毎に行われ、このインク・ジェット・プリンタのY軸方向における印刷の分解能と対応するものである。
【0051】
ただし、距離センサー30による距離Lの検出ならびにインク・ヘッド28からのインクの吐出は、図1、図2ならびに図4に示すようなレール16−2側からレール16−1側に至るような方向(以下、「Y軸方向における行き方向」と適宜に記載する。)においてのみ行なわれるものとし、レール16−1側からレール16−2側に至るような方向(以下、「Y軸方向における帰り方向」と適宜に記載する。)においては行なわれないとする。
【0052】
つまり、距離センサー30が対向する記録紙上の位置Pにおいて距離Lを検出した(図4(a)参照)後に、キャリッジ26の移動に伴ってY軸方向における行き方向にインク・ヘッド28ならびに距離センサー30が移動すると、先に距離センサー30が距離Lを検出した記録紙上の位置Pにインク・ヘッド28が対向するようになり(図4(b)参照)、当該距離センサー30が距離Lを検出した記録紙上の位置Pに距離Lを有した状態で対向するインク・ヘッド28からインクが吐出されるものとする。
【0053】
そして、キャリッジ26がY軸方向における行き方向の最前方位置に位置した後に、ワイヤー22の巻き取りにより、キャリッジ26がY軸方向における行き方向の最後方位置に戻される際には、距離センサー30による距離Lの検出ならびにインク・ヘッド28からのインクの吐出は行われないことになる。
【0054】
以上の構成において、本発明によるインク・ヘッドの昇降装置を備えたフラット・ベット・タイプのインク・ジェット・プリンタ10を用いて記録紙に印刷を行う場合には、フラット・ベット14上に配設された記録紙上を、モーターなどの駆動装置(図示せず)による駆動軸52の駆動に伴って、支持部材20がX軸方向に移動するとともに、モーター58の回転によるワイヤー22の移動に伴って、キャリッジ26と一体化された距離センサー30ならびにインク・ヘッド28とがY軸方向に移動する。
【0055】
そして、キャリッジ26がY軸方向における行き方向の最後方位置からY軸方向における行き方向に移動する際には、距離センサー30が対向する記録紙上の位置Pにおいて距離Lを検出した(図4(a)参照)後に、当該距離センサー30が距離Lを検出した記録紙上の位置Pに対向するインク・ヘッド28からプリント・データに従ったインク吐出タイミングでインクが吐出される。
【0056】
この際、マイクロ・コンピューターによって、予め設定されている距離センサー30の基準距離Lと記録紙上の位置Pにおいて距離センサー30によって検出された距離Lとの比較処理が行われる。
【0057】
ここで、距離センサー30の基準距離Lは、インク・ヘッド28の基準距離Lに対応して予め設定されているものであり、インク・ヘッド28がフラット・ベット14に配設された記録紙とインク・ヘッド28の基準距離Lと等しい距離Lを有した状態で対向するときの距離センサー30とフラット・ベット14に配設された記録紙との間の距離である(図4(a)参照)。
【0058】
従って、距離センサー30の基準距離Lと記録紙上の位置Pにおいて距離センサー30によって検出された距離Lとが等しいときには、記録紙上の位置Pにおいてインク・ヘッド28がインク・ヘッド28の基準距離Lと等しい距離Lを有した状態で記録紙と対向することになる(図4(b)参照)。
【0059】
そして、上記した比較処理の結果は、(i)距離センサー30の基準距離Lと距離センサー30によって検出された距離Lとが等しい場合(図4(a)(b)参照)、(ii)距離センサー30の基準距離Lに比べて距離センサー30によって検出された距離Lが短い場合(図5(a)(b)参照)、(iii)距離センサー30の基準距離Lに比べて距離センサー30によって検出された距離Lが長い場合(図6(a)(b)参照)とがあり、以下、これら3つの場合それぞれについて詳細に説明することとする。
【0060】
(i)距離センサー30の基準距離Lと距離センサー30によって検出された距離Lとが等しい場合
上記した比較処理の結果、距離センサー30の基準距離Lと距離センサー30によって検出された距離Lとが等しい場合(図4(a)参照)は、距離センサー30が距離Lを検出した位置Pにおいて、インク・ヘッド28がインク・ヘッド28の基準距離Lと等しい距離Lを有した状態で記録紙と対向することとなるので、モーター44を駆動することなく、インク・ヘッド28をZ軸方向における上下方向に移動しない。
【0061】
従って、この距離センサー30の基準距離Lと距離センサー30によって検出された距離Lとが等しい場合(図4(a)参照)においては、インク・ヘッド28をZ軸方向における上下方向に移動することなしに、キャリッジ26の移動に伴って記録紙上の位置Pにインク・ヘッド28が対向するようになると、位置Pにおけるインク・ヘッド28と記録紙との間の距離Lはインク・ヘッド28の基準距離Lと等しくなり、インク・ヘッド28から吐出されたインクの飛滴が記録紙上の所定の位置に落下するようになり所定の印刷が行われる。
【0062】
(ii)距離センサー30の基準距離Lに比べて距離センサー30によって検出された距離Lが短い場合
上記した比較処理の結果、距離センサー30の基準距離Lに比べて距離センサー30によって検出された距離Lが短い場合(図5(a)参照)、即ち、記録紙上の位置Pにおいてフラット・ベット14の歪みなどのために記録紙と距離センサー30とが近づいている場合には、距離センサー30が距離Lを検出した位置Pにおいて、インク・ヘッド28がインク・ヘッド28の基準距離Lと等しい距離Lを有した状態で記録紙と対向することが維持されないことになる。
【0063】
より詳細には、距離センサー30が距離Lを検出した位置Pにおけるインク・ヘッド28と記録紙との間の距離Lが、距離センサー30の基準距離Lに比べて距離センサー30によって検出された距離Lが短い分の差分距離L分だけ、インク・ヘッド28の基準距離Lに比べて短くなることとなる。
【0064】
このように、距離センサー30の基準距離Lに比べて距離センサー30によって検出された距離Lが短い場合(図5(a)参照)には、マイクロ・コンピュータのモーター制御命令によって、昇降用のモーター44が所定の方向(例えば、左回転)に所定の回転速度で回転されて、スクリュー32が所定の方向(例えば、ナット34にネジ込まれる方向)に回転し、スクリュー32の軸方向に沿ってナット34をZ軸方向上方に差分距離L分だけ移動する。
【0065】
その結果、取り付け部材50の位置がZ軸方向における従前の位置に比べて差分距離L分だけ上方方向に変化して、取り付け部材50に固定的に配設されているインク・ヘッド28ならびにインク・ヘッド・ケース29もZ軸方向における上方方向に、即ち、記録紙から遠ざかる方向に差分距離L分だけ移動する(図5(a)における一点鎖線ならびに図5(b)参照)。
【0066】
こうしたインク・ヘッド28の記録紙から遠ざかる方向への移動は、距離センサー30が対向する記録紙上の位置Pにおいて距離Lを検出した(図5(a)参照)後から、キャリッジ26の移動に伴って当該距離センサー30が距離Lを検出した記録紙上の位置Pにインク・ヘッド28が対向するようになるまでの間に行われる。
【0067】
従って、距離センサー30の基準距離Lに比べて距離センサー30によって検出された距離Lが短い場合(図5(a)参照)、即ち、フラット・ベット14の歪みなどのために記録紙上の位置Pと距離センサー30とが近づいている場合においても、インク・ヘッド28を記録紙から遠ざかる方向に差分距離L分だけ移動することにより、キャリッジ26の移動に伴って記録紙上の位置Pにインク・ヘッド28が対向するようになると、位置Pにおけるインク・ヘッド28と記録紙との間の距離Lはインク・ヘッド28の基準距離Lと等しくなり、インク・ヘッド28から吐出されたインクの飛滴が記録紙上の所定の位置に落下するようになり所定の印刷が行われる。
【0068】
(iii)距離センサー30の基準距離Lに比べて距離センサー30によって検出された距離Lが長い場合
上記した比較処理の結果、距離センサー30の基準距離Lに比べて距離センサー30によって検出された距離Lが長い場合(図6(a)参照)、即ち、記録紙上の位置Pにおいてフラット・ベット14の歪みなどのために記録紙と距離センサー30とが遠ざかっている場合には、距離センサー30が距離Lを検出した位置Pにおいて、インク・ヘッド28がインク・ヘッド28の基準距離Lと等しい距離Lを有した状態で記録紙と対向することが維持されないことになる。
【0069】
より詳細には、距離センサー30が距離Lを検出した位置Pにおけるインク・ヘッド28と記録紙との間の距離Lが、距離センサー30の基準距離Lに比べて距離センサー30によって検出された距離Lが長い分の差分距離L分だけ、インク・ヘッド28の基準距離Lに比べて長くなることとなる。
【0070】
このように、距離センサー30の基準距離Lに比べて距離センサー30によって検出された距離Lが長い場合(図6(a)参照)には、マイクロ・コンピュータのモーター制御命令によって、昇降用のモーター44が所定の方向(例えば、右回転)に所定の回転速度で回転されて、スクリュー32が所定の方向(例えば、ナット34から戻される方向)に回転し、スクリュー32の軸方向に沿ってナット34をZ軸方向下方に差分距離L分だけ移動する。
【0071】
その結果、取り付け部材50の位置がZ軸方向における従前の位置に比べて差分距離L分だけ下方方向に変化して、取り付け部材50に固定的に配設されているインク・ヘッド28ならびにインク・ヘッド・ケース29もZ軸方向における下方方向に、即ち、記録紙に対して近づく方向に差分距離L分だけ移動する(図6(a)における一点鎖線ならびに図6(b)参照)。
【0072】
こうしたインク・ヘッド28の記録紙に近づく方向への移動は、距離センサー30が対向する記録紙上の位置Pにおいて距離Lを検出した(図6(a)参照)後から、キャリッジ26の移動に伴って当該距離センサー30が距離Lを検出した記録紙上の位置Pにインク・ヘッド28が対向するようになるまでの間に行われる。
【0073】
従って、距離センサー30の基準距離Lに比べて距離センサー30によって検出された距離Lが長い場合(図6(a)参照)、即ち、フラット・ベット14の歪みなどのために記録紙上の位置Pと距離センサー30とが遠ざかっている場合においても、インク・ヘッド28を記録紙に近づく方向に差分距離L分だけ移動することにより、キャリッジ26の移動に伴って記録紙上の位置Pにインク・ヘッド28が対向するようになると、位置Pにおけるインク・ヘッド28と記録紙との間の距離Lはインク・ヘッド28の基準距離Lと等しくなり、インク・ヘッド28から吐出されたインクの飛滴が記録紙上の所定の位置に落下するようになり所定の印刷が行われる。
【0074】
なお、上記した(i)(ii)(iii)にいずれの場合においても、先に距離センサー30が距離Lを検出した記録紙上の位置Pにインク・ヘッド28が対向するようになると、距離センサー30は記録紙上の位置Pに対向し、当該位置Pにおける記録紙との間の距離Lを検出するものである(図4(b)、図5(b)ならびに図6(b)参照)。
【0075】
以上において説明したように、本発明によるインク・ヘッドの昇降装置を備えたフラット・ベット・タイプのインク・ジェット・プリンタ10においては、距離センサー30によって当該距離センサー30が対向するフラット・ベット14上に配設された記録紙との間の距離Lを検出し、当該検出された距離Lと距離センサー30の基準距離Lとの比較処理を行い、当該比較処理の結果、距離センサー30の基準距離Lに比べて距離センサー30によって検出された距離Lが短い場合(図5(a)(b)参照)には、インク・ヘッド28を記録紙から遠ざけるようにし、一方、距離センサー30の基準距離Lに比べて距離センサー30によって検出された距離Lが長い場合(図6(a)(b)参照)には、インク・ヘッド28を記録紙に近づけるようにしたので、インク・ヘッド28が当該距離センサー30が距離Lを検出した記録紙上の位置Pに対向するときには、インク・ヘッド28は当該距離センサー30が距離Lを検出した記録紙上の位置Pにインク・ヘッド28の基準距離Lと等しい距離Lを有した状態で対向するようになり、インク・ヘッド28と記録紙との間の距離Lをインク・ヘッド28の基準距離Lで一定に保つことができ、インク・ヘッド28と記録紙との間の距離を所定の値(インク・ヘッド28の基準距離L)に固定してインク吐出タイミングを設定したプリント・データに従って所定の印刷が行われても、インク・ヘッド28からインク吐出タイミングで吐出されたインクの飛滴は記録紙上の所定の位置に落下し、良好な印刷結果を得ることができる。
【0076】
また、本発明によるインク・ヘッドの昇降装置を備えたフラット・ベット・タイプのインク・ジェット・プリンタ10によれば、フラット・ベッド14の全領域にわたってインク・ヘッド28と記録紙との間の距離をそれぞれ予め検出して記憶しておく必要がないので、大規模な記憶装置を必要とすることなく、フラット・ベッド14の全領域にわたるインク・ヘッド28と記録紙との間の距離の記憶の処理を行う中央制御装置(CPU)の負荷が大きくなることもない。
【0077】
さらにまた、本発明によるインク・ヘッドの昇降装置を備えたフラット・ベット・タイプのインク・ジェット・プリンタ10においては、上記したような記録紙が配設されるフラット・ベット14の歪みに起因して、距離センサー30の基準距離Lに比べて記録紙上の位置Pにおいて距離センサー30によって検出された距離Lが短くなるかあるいは長くなるかし、インク・ヘッド28とフラット・ベット14上に配設される記録紙との間の距離Lをインク・ヘッド28の基準距離Lで一定に保つことが困難となるような場合(図7(a)参照)のみならず、フラット・ベット14上に配設された記録紙の表面が平滑ではないことに起因して、距離センサー30の基準距離Lに比べて記録紙上の位置Pにおいて距離センサー30によって検出された距離Lが短くなるかあるいは長くなるかし、インク・ヘッド28とフラット・ベット14上に配設される記録紙との間の距離Lをインク・ヘッド28の基準距離Lで一定に保つことが困難となるような場合(図7(b)参照)においても、上記したようにしてインク・ヘッド28を記録紙から遠ざけたりあるいは近づけたりするようにして、インク・ヘッド28が記録紙上の位置Pにおいてインク・ヘッド28の基準距離Lと等しい距離Lを有した状態で対向するようにできる。
【0078】
このため、記録紙として普通紙などの厚さの薄い媒体を用いる場合に限られることなしに、フラット・ベット14に布などの厚さの厚い媒体が配設される場合においても、インク・ヘッド28と記録紙との間の距離Lをインク・ヘッド28の基準距離Lで一定に保つことができ、良好な印刷結果を得ることができる。
【0079】
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(5)に説明するように適宜に変形してもよい。
【0080】
(1)上記した実施の形態においては、インク・ヘッド28は1つ配設するようにしたが、これに限られものではないことは勿論であり、インク・ヘッドは所望の印刷に応じて2つ以上配設するようにしてよく、インク・ヘッドの個数に応じてインク・カートリッジやインク・チューブなどの他の構成の変更を適宜行えばよい。
【0081】
(2)上記した実施の形態においては、距離センサー30による距離Lの検出ならびにインク・ヘッド28からのインクの吐出は、Y軸方向における行き方向においてのみ行うようにしたが、これに限られものではないことは勿論であり、距離センサー30による距離Lの検出ならびにインク・ヘッド28からのインクの吐出をY軸方向における双方向、即ち、行き方向と帰り方向とにおいて行なうようにしてもよい。この際、例えば、距離センサー30の他にもうひとつセンサーをボール・ブッシュ62−2の近傍のキャリッジ26に配設するようにすればよい。
【0082】
(3)上記した実施の形態においては、距離センサー30による距離Lの検出ならびにインク・ヘッド28からのインクの吐出は、Y軸方向における行き方向においてのみ行うようにしたが、これに限られものではないことは勿論であり、距離センサー30による距離Lの検出ならびにインク・ヘッド28からのインクの吐出をX軸方向において行うようにしてもよく、この際、距離センサー30を、当該距離センサー30が対向する記録紙上の位置Pにおいて距離Lを検出した後に、当該距離センサー30が距離Lを検出した記録紙上の位置Pにインク・ヘッド28が対向するようになる位置に配設すればよい。
【0083】
(4)上記した実施の形態においては、フラット・ベッド・タイプのインク・ジェット・プリンタ10を用いて本発明によるインク・ヘッドの昇降装置の実施の形態の一例を実現するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、他の種類のインク・ジェット・プリンタ、例えば、ペーパー・ムーブ・タイプのインク・ジェット・プリンタ100(図8(a)(b)参照)を用いて、本発明によるインク・ヘッドの昇降装置の実施の形態の一例を実現するようにしてもよい。
【0084】
このようにすると、ペーパー・ムーブ・タイプのインク・ジェット・プリンタ100において、印刷領域が大型化してインク・ヘッドのY軸方向への移動距離が長くなるような場合でも、上記したフラット・ベット・タイプのインク・ジェット・プリンタ10と同様にして、ピンチロール102と駆動輪104との間で挟持されてX軸方向(図8における紙面に直交する方向)に搬送される記録紙とインク・ヘッド28との間の距離Lをインク・ヘッド28の基準距離Lで一定に保つことができ、良好な印刷結果を得ることができる。
【0085】
また、本発明によるインク・ヘッドの昇降装置を備えたペーパー・ムーブ・タイプのインク・ジェット・プリンタ100においても、インク・ヘッド28がY軸方向に移動する際の移動距離におけるインク・ヘッド28と記録紙との間の距離をそれぞれ予め検出して記憶しておく必要がないので、大規模な記憶装置を必要とすることなく、インク・ヘッド28と記録紙との間の距離の記憶の処理を行う中央制御装置(CPU)の負荷が大きくなることもない。
【0086】
(5)上記した実施の形態ならびに上記(1)乃至(4)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
【0087】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、記録紙上にインク・ジェット方式により印刷を行うインク・ヘッドと記録紙との間の距離が一定に保たれて、良好な印刷結果を得ることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインク・ヘッドの昇降装置を備えたフラット・ベット・タイプのインク・ジェット・プリンタを示す概略構成斜視図である。
【図2】図1の要部を拡大して示したA矢視概略構成一部断面図である。
【図3】図2のB矢視概略構成一部断面図である。
【図4】(a)は、センサーの基準距離Lとセンサーによって検出された距離Lとが等しい場合を示す説明図であり、(b)は、(a)における位置Pにインク・ヘッドが対向している状態を示す説明図である。
【図5】(a)は、センサーの基準距離Lに比べてセンサーによって検出された距離Lが短い場合を示す説明図であり、(b)は、(a)における位置Pにインク・ヘッドが対向している状態を示す説明図である。
【図6】(a)は、センサーの基準距離Lに比べてセンサーによって検出された距離Lが長い場合を示す説明図であり、(b)は、(a)における位置Pにインク・ヘッドが対向している状態を示す説明図である。
【図7】(a)は、フラット・ベットの歪みに起因する記録紙とセンサーとの間の距離の変化を示す説明図であり、(b)は、フラット・ベット上に配設された記録紙の表面が平滑ではないことに起因する記録紙とセンサーとの間の距離の変化を示す説明図である。
【図8】(a)は、本発明によるインク・ヘッドの昇降装置を備えたペーパー・ムーブ・タイプのインク・ジェット・プリンタの要部を拡大して示した概略構成一部断面図であり、(b)は、(a)のE矢視概略構成一部断面図である。
【符号の説明】
10 フラット・ベット・タイプのインク・ジェット・プリンタ
12 ベース部材
14 フラット・ベット
16−1、16−2、23 レール
18−1、18−2、24 可動ブロック
20 支持部材
22 ワイヤー
26 キャリッジ
26a 上部
26b 突出部位
28 インク・ヘッド
29 インク・ヘッド・ケース
30 距離センサー
32 スクリュー
32a 柄部
32b ネジ山
34 ナット
34a ネジ孔
36 ベアリング
38 ギア
40 ネジ
42 支持部材
44 モーター
44a 回転軸
46 増速ギア
50 取り付け部材
50a 上面
52 駆動軸
54、56 ギア
58 モータ
60 プーリー
62−1、62−2 ボール・ブッシュ
64−1、64−2 シャフト
100 ペーパー・ムーブ・タイプのインク・ジェット・プリンタ
102 ピンチロール
104 駆動輪

Claims (2)

  1. フラット・ベッド上に配設された記録紙に対向して配設されX軸方向とY軸方向とに移動するインク・ヘッドを有し、インク・ジェット方式により所定の印刷を行うフラット・ベッド・タイプのインク・ジェット・プリンタのインク・ヘッドの昇降装置であって、
    前記インク・ヘッドが配設されZ軸方向に延長されたシャフトの外周に配置されたボール・ブッシュによりZ軸方向における上下方向への移動を支持された取り付け部材と、前記取り付け部材に配設されネジ孔にネジ溝が形成されたナットと、前記ナットのネジ孔に形成されたネジ溝と係合するネジ山が形成され所定の位置で位置決めされたスクリューと、前記スクリューを所定の回転速度で所定の回転方向に回転させる回転手段とを有し、前記回転手段が前記スクリューを回転すると、前記スクリューのネジ山に係合するネジ溝を形成された前記ナットが前記スクリューの軸方向に沿って前記スクリューのネジ山上を移動し、前記ナットが前記スクリューの軸方向に沿って移動する方向に応じて、前記取り付け部材に配設された前記インク・ヘッドを前記取り付け部材のZ軸方向における移動に伴って前記記録紙に対して近づける方向と前記記録紙に対して遠ざける方向とに択一的に駆動する駆動手段と、
    前記インク・ヘッドの進行方向前方に配設され、前記インク・ヘッドとともに移動し、常に前記インク・ヘッドの進行方向前方の位置において、前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の距離を検出する赤外線センサーよりなる検出手段と、
    前記検出手段が前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の距離を検出した後に、前記検出手段とともに前記インク・ヘッドが移動して、前記インク・ヘッドが先に前記検出手段が前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の距離を検出した前記記録紙上の位置に対向するようになるまでの間に、前記検出手段によって検出された前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の距離に応じて、前記インク・ヘッドを前記記録紙に対して近づける方向と前記記録紙に対して遠ざける方向とに択一的に駆動するように駆動手段を制御する制御手段と
    を有し、
    前記制御手段は、前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の所定の基準距離と前記検出手段によって検出された前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の距離とを比較し、該比較の結果、前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の所定の基準距離に比べて前記検出手段によって検出された前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の距離が短い場合に、前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の所定の基準距離と前記検出手段によって検出された前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の距離との差分距離だけ、前記インク・ヘッドを前記記録紙に対して遠ざける方向に駆動するように前記駆動手段を制御するとともに、前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の所定の基準距離に比べて前記検出手段によって検出された前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の距離が長い場合に、前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の所定の基準距離と前記検出手段によって検出された前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の距離との差分距離だけ、前記インク・ヘッドを前記記録紙に対して近づける方向に駆動するように前記駆動手段を制御する
    ものであるインク・ヘッドの昇降装置。
  2. X軸方向に搬送される記録紙に対向して配設されY軸方向に移動するインク・ヘッドを有し、インク・ジェット方式により所定の印刷を行うペーパー・ムーブ・タイプのインク・ジェット・プリンタのインク・ヘッドの昇降装置であって、
    前記インク・ヘッドが配設されZ軸方向に延長されたシャフトの外周に配置されたボール・ブッシュによりZ軸方向における上下方向への移動を支持された取り付け部材と、前記取り付け部材に配設されネジ孔にネジ溝が形成されたナットと、前記ナットのネジ孔に形成されたネジ溝と係合するネジ山が形成され所定の位置で位置決めされたスクリューと、前記スクリューを所定の回転速度で所定の回転方向に回転させる回転手段とを有し、前記回転手段が前記スクリューを回転すると、前記スクリューのネジ山に係合するネジ溝を形成された前記ナットが前記スクリューの軸方向に沿って前記スクリューのネジ山上を移動し、前記ナットが前記スクリューの軸方向に沿って移動する方向に応じて、前記取り付け部材に配設された前記インク・ヘッドを前記取り付け部材のZ軸方向における移動に伴って前記記録紙に対して近づける方向と前記記録紙に対して遠ざける方向とに択一的に駆動する駆動手段と、
    前記インク・ヘッドの進行方向前方に配設され、前記インク・ヘッドとともに移動し、常に前記インク・ヘッドの進行方向前方の位置において、前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の距離を検出する赤外線センサーよりなる検出手段と、
    前記検出手段が前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の距離を検出した後に、前記検出手段とともに前記インク・ヘッドが移動して、前記インク・ヘッドが先に前記検出手段が前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の距離を検出した前記記録紙上の位置に対向するようになるまでの間に、前記検出手段によって検出された前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の距離に応じて、前記インク・ヘッドを前記記録紙に対して近づける方向と前記記録紙に対して遠ざける方向とに択一的に駆動するように駆動手段を制御する制御手段と
    を有し、
    前記制御手段は、前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の所定の基準距離と前記検出手段によって検出された前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の距離とを比較し、該比較の結果、前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の所定の基準距離に比べて前記検出手段によって検出された前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の距離が短い場合に、前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の所定の基準距離と前記検出手段によって検出された前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の距離との差分距離だけ、前記インク・ヘッドを前記記録紙に対して遠ざける方向に駆動するように前記駆動手段を制御するとともに、前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の所定の基準距離に比べて前記検出手段によって検出された前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の距離が長い場合に、前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の所定の基準距離と前記検出手段によって検出された前記インク・ヘッドと前記記録紙との間の距離との差分距離だけ、前記インク・ヘッドを前記記録紙に対して近づける方向に駆動するように前記駆動手段を制御する
    ものであるインク・ヘッドの昇降装置。
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