JP2003276169A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2003276169A
JP2003276169A JP2002078725A JP2002078725A JP2003276169A JP 2003276169 A JP2003276169 A JP 2003276169A JP 2002078725 A JP2002078725 A JP 2002078725A JP 2002078725 A JP2002078725 A JP 2002078725A JP 2003276169 A JP2003276169 A JP 2003276169A
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unit
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JP2002078725A
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Kazuaki Morozumi
和明 両角
Kiyoshi Suyama
喜代志 須山
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のインクジェットヘッドを搭載したキャ
リッジが温度変化により膨張・収縮しても、精度よく印
刷を行うことができる、インクジェット記録装置を提供
することを課題としている。 【解決手段】 複数のノズル列からなる分割ノズル列群
50を、ヘッドユニット21を構成するキャリッジ41
上に複数のインクジェットヘッド43を介して配置し、
ヘッドユニット21を印刷対象物に対して走査方向に相
対的に移動させながら印刷を行うインクジェット記録装
置1において、ヘッドユニット21の周囲の温度を検出
する温度検出手段151と、温度検出手段151で検出
した温度に基づいて、走査時の分割ノズル列群50の吐
出タイミングを補正する吐出タイミング補正手段17と
を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のインクジェ
ットヘッドを搭載したインクジェット記録装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、インクジェ
ットヘッドに配設されたインクノズル列が所定のライン
上にインクを吐出することによって印刷が行われる。そ
こで、従来、比較的大型のインクジェットプリンタ等の
ようなインクジェット記録装置では、複数のインクジェ
ットヘッドに1ラインの印刷に必要なインクノズル数を
等分に分割して配設すると共に、インクジェットヘッド
をキャリッジに整列配置して、所定のライン上にインク
を吐出させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように複数のイン
クジェットヘッドを搭載したインクジェット記録装置で
は、所定のライン上にインクを吐出させるために、イン
クジェットヘッドの取付け位置が厳密に定められてい
る。逆にいえば、複数のインクジェットヘッドを搭載し
たインクジェット記録装置は、インクジェットヘッドの
取付け位置が狂うと、所定のライン上に精度よくインク
を吐出させることができなくなり、インクジェットヘッ
ドの配置位置が10μmずれるだけで印刷結果に影響を
与えてしまう。ところが、インクジェットヘッドを配置
するキャリッジは、外部温度の影響を受けて常に膨張と
収縮を繰り返すため、各インクジェットヘッドによる印
刷位置もキャリッジの膨張・収縮に伴って常に変化し、
印刷結果に影響を与えるおそれがある。特に、大きなキ
ャリッジを有する比較的大型のインクジェット記録装置
では、キャリッジの膨張・収縮も大きくなるため、温度
による印刷への影響は無視できない。
【0004】本発明は、複数のインクジェットヘッドを
搭載したキャリッジが温度変化により膨張・収縮して
も、精度よく印刷を行うことができる、インクジェット
記録装置を提供することをその課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のノズル
列からなる分割ノズル列群を、ヘッドユニットを構成す
るキャリッジ上に複数のインクジェットヘッドを介して
配置し、ヘッドユニットを印刷対象物に対して走査方向
に相対的に移動させながら印刷を行うインクジェット記
録装置において、ヘッドユニットの周囲の温度を検出す
る温度検出手段と、温度検出手段で検出した温度に基づ
いて、走査時の分割ノズル列群の吐出タイミングを補正
する吐出タイミング補正手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0006】この構成によれば、1つのインクジェット
ヘッドがインクを吐出して、一定時間経過した後、他の
インクジェットヘッドがインクを吐出して印刷が行われ
る、複数のインクジェットヘッドを有したインクジェッ
ト記録装置において、温度検出手段で検出した温度から
キャリッジの熱膨張量を求め、キャリッジの膨張量に応
じて、分割ノズル列群の、インクが吐出されてから次に
インクを吐出するまでの時間、すなわち、インク吐出タ
イミングを補正するので、キャリッジの温度変化による
膨張(収縮)による印刷性能への影響を減少させること
ができる。
【0007】本発明は、複数のノズル列からなる分割ノ
ズル列群を、ヘッドユニットを構成するキャリッジ上に
複数のインクジェットヘッドを介して配置し、ヘッドユ
ニットを印刷対象物に対して主走査方向および副走査方
向に相対的に移動させながら印刷を行うインクジェット
記録装置において、ヘッドユニットの周囲の温度を検出
する温度検出手段と、温度検出手段で検出した温度に基
づいて、副走査方向へのヘッドユニットの相対移動量を
補正する移動量補正手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】この構成によれば、環境温度の変化に伴っ
て膨張(収縮)するキャリッジの膨張量(収縮)に応じ
て、副走査方向にキャリッジを相対移動させることがで
きるので、キャリッジの副走査方向への移動量を一定と
した場合に生じる筋(キャリッジ膨張時には黒筋、収縮
時には白筋)を生じさせることがなく、適切に印刷を行
うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
発明の一実施形態について説明する。実施形態のインク
ジェット記録装置は、パソコンなどの外部装置に接続さ
れた業務用のカラープリンタであり、外部装置で作成し
た画像データに基づいて、インクジェット方式により所
望の画像を印刷するものである。
【0010】図1は、インクジェット記録装置1の全体
構成を示す外観斜視図であり、図2はインクジェット記
録装置1の一部構成を省略し、その背面側からみた外観
斜視図である。また、図3は、インクジェット記録装置
1の一部構成を省略した模式図である。図1ないし3に
示すように、このインクジェット記録装置1は、大型の
機台2に小形のフィニッシャー3を連結して構成されて
おり、機台2側には、機台2上に設置した印刷テープA
に印刷を行うプリント手段11と、機台2から右側には
り出したロール状の印刷テープAを繰り出し供給するテ
ープ供給手段14と、機台2を縦断するテープ送り経路
4に沿って供給された印刷テープAを送るテープ送り手
段15とを備え、フィニッシャー3側には、テープ送り
手段15から受け取った印刷済みの印刷テープAをロー
ル状に巻き取るテープ巻取り手段16が組み込まれてい
る。
【0011】また、機台2には、プリント手段11のヘ
ッドユニット21(インクジェットヘッド43)にイン
クを供給するインク供給手段13と、インクジェットヘ
ッド43を適切な状態に保つためのメンテナンス手段1
2とが備えられていると共に、インクジェット記録装置
1の各主要な構成手段を個別かつ関連させて制御するコ
ントローラ17を備えている。
【0012】図示省略したが、このインクジェット記録
装置1には、配設された上記各手段等を一体として覆う
安全カバーが設けられ、その正面には開閉扉が、またそ
の上面には警告灯がそれぞれ設けられている。そして、
警告灯には、印刷動作中を表示する動作表示灯部のほ
か、テープエンドを表示するテープ表示灯部等が設けら
れている。
【0013】このインクジェット記録装置1は、テープ
供給手段14により繰り出したロール状の印刷テープA
を、テープ送り手段15の吸着テーブル111を介して
水平に吸着し、この状態でプリント手段11を駆動させ
てこれに多数の画像を連続印刷すると共に、その印刷済
み部分を吸着テーブル111から随時送り出した後、次
の連続印刷を行って、最終的にはテープ巻取り手段16
で印刷後の印刷テープAを巻き取っていくものである。
【0014】なお、印刷に用いられるインクは、ブラッ
ク(Bk)、シアン(C)、ライトシアン(Lc)、ラ
イトマゼンタ(Lm)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)の計6色の基準色で構成され、各色インクは、イ
ンク供給手段13により各インクジェットヘッド43に
供給されている。
【0015】また、印刷テープAは、いわゆる剥離紙付
きのロール紙であり、テープ幅が最小50mmから最大
150mmまで、幅の異なる複数種が用意されている。
印刷にあたっては、印刷テープAの延在方向にラベルと
なる単位画像Bが連続的に印刷される。
【0016】プリント手段11は、図1ないし図4に示
すように、複数のインクジェットヘッド43を搭載した
ヘッドユニット21と、ヘッドユニット21を主走査方
向(X軸方向)および副走査方向(Y軸方向)に自在に
移動させるX・Y移動機構22を有している。
【0017】ヘッドユニット21は、背面に雌ねじブロ
ック(後述する)を取り付けた支持ブラケット31と、
支持ブラケット31の下部に水平に取付けたメインキャ
リッジ41と、支持ブラケットの左右に取付けた複数の
紙粉除去ファンからなる紙粉除去機構40から構成され
ている。そして、支持ブラケット31とメインキャリッ
ジ41により、いわゆるキャリッジが構成されている。
【0018】支持ブラケット31は、図1に示すように
雌ねじブロックを外側に取り付けた背面板32と、背面
板32の下端部に位置してメインキャリッジ41を位置
決め・固定する水平板33と、背面板32および水平板
33を左右両側から挟んでこれらを固定した両鉛直板3
4とで構成され、各鉛直板34の外側面に紙粉除去機構
40が設けられている。なお、図示省略したが、背面板
32には後述するリニアセンサ143が、水平板33に
はヘッドユニット21周辺の温度を検出する温度センサ
151が設けられている。
【0019】図5および図6に示すように、メインキャ
リッジ41には4つのサブキャリッジ42が装着されて
おり、サブキャリッジ42には横並びに3個のインクジ
ェットヘッド43が装着されている。すなわち、メイン
キャリッジ41には計12個のインクジェットヘッド4
3が搭載されている。サブキャリッジ42は、板状のス
テンレスなどで構成され、各インクジェットヘッド43
を位置決めするための開口部が3つ設けられている。イ
ンクジェットヘッド43は、180個のインクノズルか
らなるノズル列を2列形成した本体部分とサブキャリッ
ジ42に装着するための装着部分から構成されている。
そして、インクジェットヘッド43は、ノズル形成面を
下方に突出させて対向配置されており、各ノズル列が中
央に集約配置されるようになっている。なお、装着部分
にはチューブを介して各色のサブタンクユニット92か
らインクの供給を受けるインク供給部位44が形成され
ている。
【0020】図6に示すように、中央に集約配置された
各ノズル列は、各サブキャリッジ42に分割ノズル列群
50を1つずつ形成しており、メインキャリッジ41に
は第1〜第4分割ノズル列群51〜54が形成されてい
る。分割ノズル列群50は、3つのインクジェットヘッ
ド43により構成され、第1ノズル列〜第6ノズル列列
の計6列のノズル列を有している。分割ノズル列群50
は1ラインの印刷を行うノズル列群を4分割したもので
あり、4つの分割ノズル列群50は、一部(のインクノ
ズル)を重複させて千鳥状に配設されている。
【0021】そして、各分割ノズル列群50の6列のノ
ズル列は、1ラインの基準色を構成する6色にそれぞれ
対応しており、全体として略4インチ(1ライン)の各
色に対応するノズル列群を構成している。具体的には、
第1ノズル列はブラック(Bk)、第2ノズル列はシア
ン(C)、第3ノズル列はライトシアン(Lc)、第4
ノズル列はライトマゼンタ(Lm)、第5ノズル列はマ
ゼンタ(M)、第6ノズル列はイエロー(Y)に対応し
ている。
【0022】X・Y移動機構22は、機台2上に設置し
たいわゆるX・Yロボットであり、ヘッドユニット21
をX軸方向(主走査方向)に移動させるX軸テーブル6
1とX軸テーブル61をY軸方向(副走査方向)に移動
させるY軸テーブル71と、X軸テーブル61の移動を
ガイドするY軸ガイドレール75とで構成されている。
【0023】図1ないし図3を参照して説明すると、X
軸テーブル61は、ヘッドユニット21を主走査方向に
往復動させる主走査ボールねじ62と、主走査ボールね
じ62を正逆回転させる主走査モータ63と、これら構
成部材を収容するX軸ケース64とで構成されている。
そして、X軸ケース64には、後述するリニアスケール
142が取付けられている。なお、図示しないが、X軸
ケース64には水平スリットが設けられており、支持ブ
ラケット31に取り付けた雌ねじブロックが、水平スリ
ットからX軸ケース64内に延びて主走査ボールねじ6
2に螺合している。同様に、X軸テーブル61の一端部
には雌ねじブロックが取付けられており、この雌ねじブ
ロックがY軸ケース74に形成された水平スリットから
Y軸ケース74内に延びて副走査ボールねじ72と螺合
している。
【0024】Y軸テーブル71は、ヘッドユニット21
を副走査方向に往復動させる副走査ボールねじ72と、
副走査ボールねじ72を正逆回転させる副走査モータ7
3と、これら構成部分を収容するY軸ケース74とで構
成されている。また、Y軸ガイドレール75は、Y軸テ
ーブル71に平行に配設され、Y軸テーブル71と共に
X軸テーブル61を両持ちで支持し、かつX軸テーブル
61の往復動をガイドしている。
【0025】なお、X軸テーブル61およびY軸テーブ
ル71には、ヘッドユニット21のX方向とY方向の基
準位置(ホーム位置)を検出する、X方向検出センサお
よびY方向検出センサがそれぞれ取付けられており、イ
ンクジェット記録装置1の主電源がONされると、ヘッ
ドユニット21は常にこの基準位置セットされる。
【0026】主走査モータ63および副走査モータ73
は、コントローラ17に接続されており、コントローラ
17が主走査モータ63を正逆回転させると、ヘッドユ
ニット21が主走査方向に往復動し、副走査モータ73
を正逆回転させると、ヘッドユニット21が副走査方向
に往復動する。
【0027】メンテナンス手段12は、フラッシングイ
ンクを受けるフラッシングボックス81と、インクジェ
ットヘッド43の非稼動時における保管用およびフラッ
シング用として使用される保管ユニット82と、インク
ジェットヘッド43のクリーニングを行うためのクリー
ニングユニット83と、インクジェットヘッド43をワ
イピングして、インクジェットヘッド43(インクノズ
ル)の適切なメニスカスを保持するためのワイピングユ
ニット84から構成されている。
【0028】インク供給手段13は、1ラインの基準色
を構成する6色に対応して、各色のインクを大量に貯留
したメインタンクユニット91と、メインタンクユニッ
ト91から各色のインクを各インクジェットヘッド43
に供給するサブタンクユニット92と、これらメインタ
ンクユニット91およびサブタンクユニット92と各イ
ンクジェットヘッド43を連結するチューブユニット9
3とを備えている。
【0029】テープ供給手段14は、ロール状に巻回し
た印刷テープAを回転自在に支持する繰り出しリール1
01と、印刷テープAを供給する供給ローラ102と、
供給ローラ102を回転駆動する供給モータ103を有
している。供給モータ103はコントローラ17に接続
されており、印刷テープAの供給は、コントローラ17
が供給モータ103を制御して供給ローラ102の回転
を調節することにより行われる。
【0030】テープ送り手段15は、テープ送り経路4
の略中央に配設した吸着テーブル111と、吸着テーブ
ル111を挟んで配設されテープ送り経路4に沿って印
刷テープAを送るテープ送り機構112とを備えてい
る。吸着テーブル111により吸引され、浮かないよう
水平に載置された印刷テープAは、印字が終了するとテ
ープ送り機構112によってテープ巻取り手段16へ送
り出される。
【0031】テープ巻取り手段16は、フィニッシャー
本体3に回転自在に支持されたテープ巻取りリール12
1と、テープ巻取りリール121の直上部に位置する巻
取りローラ122と、巻取りローラ122を回転駆動さ
せる巻取りモータ123を有しており、テープ送り手段
15により送られてきた印刷済みの印刷テープAを、テ
ープ巻取りリール121にロール状に巻き取っていく。
【0032】次に、インクジェット記録装置1の主制御
系について説明する。図7に示すように、このインクジ
ェット記録装置1の主制御系は、画像データの入力(読
み込み)を行う入力部201と、プリント手段11によ
り印刷テープAに画像の印刷を行う印刷部202と、メ
ンテナンス手段12によりインクジェットヘッド43の
保全処理を行う保全部203と、インク供給手段13に
よりインク供給を行うインク供給部204と、テープ供
給手段14(供給モータ103)、テープ送り手段15
(テープ送りモータ)およびテープ巻取り手段16(巻
取りモータ123)を有して印刷テープAを送る搬送部
205と、各部を駆動する各種ドライバを有する駆動部
206と、リニアセンサ143や温度センサ151等を
有して各種検出を行う検出部207と、インクジェット
記録装置1の各部を制御する制御部208(コントロー
ラ17)とを備えている。
【0033】制御部は、CPU211、ROM212、
RAM213、周辺制御回路(P−CON)214を備
え、互いに内部バス215により接続されている。そし
て、制御部211は、インクジェット記録装置1の各手
段を制御すると共に、インクジェット記録装置1全体を
制御している。ROM212は、CPU211で処理す
る制御プログラムを記憶する制御プログラム領域の他、
キャラクタテーブルや色変換テーブルなどの各種制御デ
ータを記憶する制御データ領域を有している。RAM2
13は、外部から入力した画像データを記憶する印刷画
像データ領域の他、各色に対応する色変換バッファ領域
や各種レジスタ群を有し、制御処理のための作業領域と
して使用される。
【0034】P−CON214には、CPU211の機
能を補うと共に周辺回路とのインタフェース信号を取り
扱うための論理回路、ゲートアレイやカスタムLSIな
どが組み込まれている。P−CON214は、各種セン
サや外部装置のキーボード等と接続され、各種指令や入
力データなどをそのまま、あるいは加工して内部バス2
15に取り込むと共に、CPU211と連動してCPU
211等から内部バス215に出力されたデータや制御
信号を駆動部206に出力する。
【0035】CPU211は、P−CON214を介し
て各種検出信号、各種指令、各種データ等を取り込み、
ROM212内の制御プログラムに従ってRAM213
内の各種データ等を処理した後、P−CON214を介
して制御信号を駆動部206に出力する。
【0036】次に、ヘッドユニット21の動作について
説明する。ヘッドユニット21の動作は、制御部208
からプリンタドライバ131に出力された制御信号に基
づき、印刷部202によって制御されている。そこで、
まず、ヘッドユニット21を制御する印刷部202の説
明を行う。
【0037】図8に示したように、印刷部202は、分
割ノズル列群制御ブロック220を有しており、ヘッド
ユニット21の4つの分割ノズル列群50に対応して、
第1〜第4分割ノズル列群制御ブロック221〜224
が設けられている。各分割ノズル列群制御ブロック22
0は、対応する分割ノズル列群50内の6列のノズル列
を制御するノズル共通制御部231と、対応する分割ノ
ズル列群50内の6列の各ノズル列の制御を行う第1〜
第6ノズル制御部241〜246とを備えている。具体
的には、第1ノズル列(ブラック)には第1ノズル制御
部241が、第2ノズル列(シアン)には第2ノズル制
御部242が、第3ノズル列(ライトシアン)には第3
ノズル制御部243が、第4ノズル列(ライトマゼン
タ)には第4ノズル制御部244が、第5ノズル列(マ
ゼンタ)には第5ノズル制御部245が、第6ノズル列
(イエロー)には第6ノズル制御部246が対応してい
る。
【0038】ノズル共通制御部231は、リニアエンコ
ーダ141の検出信号に基づいて、各分割ノズル列群5
0内の各ノズル列からのインク吐出タイミングを制御す
るタイミング制御部251と、各インクノズルの状態
(ステータス)を管理するステータス制御部252と、
イメージバッファ262におけるデータのバッファリン
グを管理するメモリマネージャ253とを備えている。
【0039】リニアエンコーダ141は、複数のスリッ
トを所定の間隔で形成すると共にX軸ケース64にも受
けたリニアスケール142と、リニアスケール142に
臨んでヘッドユニット21に設けたリニアセンサ143
とから構成される。そして、ヘッドユニット21の主走
査方向の移動に伴い、リニアセンサ143がリニアスケ
ール142の複数のスリットをカウントすることにより
ヘッドユニット21の移動位置を示す検出信号が送ら
れ、この検出信号に基づいてタイミング制御部251が
印刷テープAの所定位置に対してインクを吐出するよう
各分割ノズル列群50内のノズル列を制御する。
【0040】第1〜第6ノズル制御部241〜246の
それぞれには、D/Aコンバータ261と、イメージバ
ッファ262と、インクノズルを駆動するノズルドライ
バ263が備えられている。D/Aコンバータ261
は、タイミング制御部251およびステータス制御部2
52からの制御信号(デジタル信号)を、ノズルドライ
バ263を駆動するための(ピエゾ吐出のための)印加
電圧の制御波形(アナログ信号)に変換するものであ
る。
【0041】では、ヘッドユニット21の動作について
説明する。ヘッドユニット21は、主走査方向および副
走査方向への移動を繰り返すことにより印刷を行ってい
る。図9を参照して具体的に説明すると、例えば、左上
を印刷開始位置P1として印刷を開始する場合、まずこ
の位置からヘッドユニット21を右方向(主走査方向)
に往動させながら印刷(主走査)を行い、右端において
ヘッドユニット21を手前に移動、すなわち次の印刷位
置まで移動(副走査)させた後、ここからさらにヘッド
ユニット21を左方向(主走査方向)に復動させて印刷
を行う。このような動作を繰り返すことにより印刷が行
われている(図9(b)参照)。また、例えば、連続印
刷時に右下の位置で印刷を完了した場合には、印刷終了
位置P2から上記と逆の動作で上記の印刷開始位置P1
に向かって印刷を行うようにしており、ヘッドユニット
21の移動ロスを少なくしている(図9(c)参照)。
【0042】このように、印刷時のヘッドユニット21
の動作は、主走査方向の動作と副走査方向の動作から成
り立っている。ヘッドユニット21の主走査方向の動作
では、ヘッドユニット21の主走査方向の往復動とイン
クの吐出が行われる。ヘッドユニット21の往動時を例
にして、ヘッドユニット21の主走査方向の動作につい
て具体的に説明する。ヘッドユニット21が往動を開始
して、所定の位置に第2分割ノズル列群52と第4分割
ノズル列群54が臨むと、第2分割ノズル列群52と第
4分割ノズル列群54に同時にインクを吐出させる(イ
ンク吐出時もヘッドユニット21は移動を続けてい
る)。そして、所定の時間が経過後、第1分割ノズル列
群51と第3分割ノズル列群53に同時にインクを吐出
させて、第2分割ノズル列群52と第4分割ノズル列群
54によるインクの着弾位置と第1分割ノズル列群51
と第3分割ノズル列群53によるインクの着弾位置を一
致させ、各分割ノズル列群50が吐出したインクが一直
線になるようにしている。すなわち、第1分割ノズル列
群〜第4分割ノズル列群51〜54からインクが一直線
になるよう精度良く吐出されることによって1ラインの
印刷が行われており、インクジェット記録装置1の印刷
性能は、第1分割ノズル列群〜第4分割ノズル列群51
〜54から吐出されたインクの着弾位置と大きく関わっ
ている。
【0043】なお、第2分割ノズル列群52と第4分割
ノズル列群54のインク吐出位置はリニアセンサ143
によって検出される。そして、第2分割ノズル列群52
と第4分割ノズル列群54のインク吐出後、第1分割ノ
ズル列群51と第3分割ノズル列群53がインクを吐出
するまでの時間は、第2分割ノズル列群52と第1分割
ノズル列群51との距離およびヘッドユニット21のX
軸方向への移動速度から求めている。
【0044】次に、ヘッドユニット21の副走査方向の
移動について説明する。このインクジェット記録装置1
では、ヘッドユニット1の副走査方向の移動量を一定と
する方式を採用しており、印刷テープAの外側から印刷
を開始するようにしている。図10を参照して説明する
と、例えば、「H」の文字を印刷する場合、第1回目の
印刷(□1)で印刷テープAをはみ出すように印刷(主
走査)を行い、ヘッドユニット21を副走査方向に移動
量Dだけ移動させた後、第2回目(□2)の印刷を行
う。第2回目の印刷が終了すると、ヘッドユニット21
を移動量Dだけ副走査方向に移動させ、第3回目(□
3)の印刷を行う。そして、この動作を第6回目(□
6)の印刷まで繰り返して、「H」の文字を印刷する。
なお、第1回目の印刷、第5回目の印刷および第6回目
の印刷において、印刷テープAからはみ出しているイン
クノズルはインクを吐出しないよう制御されている。
【0045】インクジェット記録装置1では、各分割ノ
ズル列群50が吐出したインクの着弾位置を一致させる
ために各分割ノズル列群50をメインキャリッジ41に
精度良く配置しており、これに基づいてインクの吐出タ
イミングも制御されている。また、ヘッドユニット21
の副走査方向の移動量も、メインキャリッジ41と各分
割ノズル列群50の配置(距離)に基づいて調整されて
いる。しかし、メインキャリッジ41に各分割ノズル列
群50を精度良く配置しても、環境温度の変化に伴い、
メインキャリッジ41が膨張・収縮することによって、
各分割ノズル列群50間の距離や各ノズル列間の距離が
変化してしまう。図11(a)および(b)に示すよう
に、メインキャリッジ41をステンレス鋼で構成する
と、環境温度が1度変化すると、10cmあたりメイン
キャリッジ41は約5.7μm膨張する。そこで、イン
クジェット記録装置1では、温度センサ151の検出信
号に基づいて、メインキャリッジ41の膨張量を考慮し
て、ヘッドユニット21の主走査時におけるインク吐出
タイミングとヘッドユニット21の副走査時における移
動量の補正を行っている。
【0046】ヘッドユニット21の主走査時におけるイ
ンク吐出タイミングの補正は、基準温度とメインキャリ
ッジ41の膨張(収縮)量を考慮して行っている。具体
的には、第2分割ノズル列群52と第4分割ノズル列群
54がインクを吐出してから、第1分割ノズル列群51
と第3分割ノズル列群53がインクを吐出するまでの時
間(例えば、第2分割ノズル列群52の第1ノズル列5
2−1がインクを吐出してから、第1分割ノズル列群5
1の第1ノズル列51−1がインクを吐出するまでの時
間)に、補正時間Tを加えることによって補正する。基
準温度とは、メインキャリッジ41に各分割ノズル列群
50が最も適切に配置され、適切に印刷を行える温度で
ある。なお、補正時間Tは、以下の式で示すように、メ
インキャリッジ43の熱膨張量Eをヘッドユニット21
の移動速度FUで割ることにより求められる。また、熱
膨張量Eは、メインキャリッジ41の熱膨張係数αと、
基準温度Tと環境温度Tnとの差と、(第2分割ノズル
列群52と第1分割ノズル列群51の)対応するノズル
列間の距離Lとの積である。 T=E/FU E=α×(T−Tn)×L
【0047】ヘッドユニット21の副走査時の移動量の
補正は、予め経験的に得た、ヘッドユニット21の周囲
の温度に対応した、ヘッドユニット21の副走査時の移
動量値を適用することにより行っている。図11(c)
を参照して具体的に説明すると、25℃を基準として、
15℃〜40℃まで5つの温度帯に分けて、ヘッドユニ
ットの副走査時の移動量が設定されている。そして、温
度センサ151によりヘッドユニット21の周囲の温度
を検出して、適用するヘッドユニット21の副走査時の
移動量を決定している。例えば、ヘッドユニット21の
周囲の温度が17℃と検出されると、ヘッドユニット2
1の副走査時の移動量は、120μmに決定される。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明のインクジェット
記録装置によれば、温度センサが検出したヘッドユニッ
ト周辺の温度に基づいて、ヘッドユニットの主走査時に
おけるヘッドユニットからのインク吐出タイミングおよ
び副走査時におけるヘッドユニットの移動量が補正され
るので、環境温度に左右されず、精度良く印刷を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録
装置の全体構成を示す外観斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録
装置の一部構成を省略し、その背面側からみた外観斜視
図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録
装置の一部構成を省略した模式図である。
【図4】プリント手段廻りを示す平面図である。
【図5】ヘッドユニットのメインキャリッジ廻りを示す
平面図である。
【図6】メインキャリッジ廻りを模式的に示した平面図
である。
【図7】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録
装置の制御系を模式的に示した図である。
【図8】印刷部を模式的に示した模式図である。
【図9】ヘッドユニットの動作を示した模式図である。
【図10】ヘッドユニットの副走査時の動作を説明した
模式図である。
【図11】ヘッドユニットの動作を補正するためデータ
を示した図で、(a)は、素材の線膨張係数を示した図
であり、(b)は、軟鋼およびステンレス鋼10cmあ
たりの温度に対する変化量を示した図である。(c)
は、ヘッドユニットの副走査の移動量を補正する際に参
照する、温度帯毎の移動量を示した図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置 17 コントロ
ーラ 11 プリント手段 21 ヘッド
ユニット 22 X・Y移動機構 41 メイン
キャリッジ 42 サブキャリッジ 43 インク
ジェットヘッド 50 分割ノズル列群 151 温度セ
ンサ 202 印刷部 207 検出
部 211 CPU 212 RO
M 213 RAM 214 P−
CON 215 内部バス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA04 EB07 EB30 EB36 EC07 EC37 EC77 FA02 FA04 FA10 HA07 HA10 HA22

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズル列からなる分割ノズル列群
    を、ヘッドユニットを構成するキャリッジ上に複数のイ
    ンクジェットヘッドを介して配置し、前記ヘッドユニッ
    トを印刷対象物に対して走査方向に相対的に移動させな
    がら印刷を行うインクジェット記録装置において、 前記ヘッドユニットの周囲の温度を検出する温度検出手
    段と、 前記温度検出手段で検出した温度に基づいて、走査時の
    前記分割ノズル列群の吐出タイミングを補正する吐出タ
    イミング補正手段とを備えたことを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。
  2. 【請求項2】 複数のノズル列からなる分割ノズル列群
    を、ヘッドユニットを構成するキャリッジ上に複数のイ
    ンクジェットヘッドを介して配置し、前記ヘッドユニッ
    トを印刷対象物に対して主走査方向および副走査方向に
    相対的に移動させながら印刷を行うインクジェット記録
    装置において、 前記ヘッドユニットの周囲の温度を検出する温度検出手
    段と、 前記温度検出手段で検出した温度に基づいて、副走査方
    向への前記ヘッドユニットの相対移動量を補正する移動
    量補正手段とを備えたことを特徴とするインクジェット
    記録装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014131875A (ja) * 2014-03-10 2014-07-17 Seiko Epson Corp 液体吐出装置、及び、液体吐出方法
KR20220019370A (ko) * 2020-08-10 2022-02-17 세메스 주식회사 본딩 장치 및 본딩 방법
KR20220019369A (ko) * 2020-08-10 2022-02-17 세메스 주식회사 본딩 장치 및 본딩 방법

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