JP3726675B2 - 電気光学パネル、その駆動回路、データ線駆動回路、走査線駆動回路および電子機器 - Google Patents

電気光学パネル、その駆動回路、データ線駆動回路、走査線駆動回路および電子機器 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の走査線及び複数のデータ線と、それらの交差に対応してマトリックス状に配置された画素電極及びスイッチング素子とを有する電気光学パネルを駆動するために用いられる駆動回路、この駆動回路を用いたデータ線駆動回路および走査線駆動回路、電気光学パネルならびに電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電気光学装置、例えば、液晶装置は、画像表示領域に複数のデータ線、複数の走査線が形成されており、それらの交差に対応してマトリクス状に配列した画素電極の各々に薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下、TFTと称する)が設けられている。そして、液晶装置の駆動回路は、データ線信号や走査線信号などを所定タイミングでデータ線や走査線に供給するためのデータ線駆動回路や、走査線駆動回路などから構成されている。
【0003】
これらの駆動回路は、以下の方法で選択信号を生成し、選択信号に基づいてデータ線信号や走査線信号を生成している。駆動回路は、第1に、開始パルスをクロック信号およびこれを反転した反転クロック信号従って順次転送して位相がクロック信号の1/2周期ずれた複数のシフトパルスを生成し、第2に、あるシフトパルスと次のシフトパルスの論理積を算出して各選択信号を生成している。
【0004】
駆動回路が理想的に動作するのであれば各選択信号は排他的にアクティブとなるが、実際の駆動回路では論理回路の時間遅延や能動素子の特性に起因して、隣り合う選択信号のアクティブ期間が重複してしまうことがある。
【0005】
そこで、インヒビット信号を用いてアクティブ期間の重複をなくす技術が知られている。図12は、従来のデータ線駆動回路とその周辺回路の構成を示すブロック図であり、図13はそのタイミングチャートである。
【0006】
図に示すようにデータ線駆動回路は、シフトユニットU0,U1,U2,…,Unを備えている。、各シフトユニットU0,U1,…,Unは、開始パルスDXをXクロック信号XCKと反転Xクロック信号XCKBに基づいて順次転送し、図に示すシフトパルスC0,C1,C2,…を出力する。アンド回路G1,G2,…,Gnは、対応するシフトユニットU1,U2,…,Unの入出力信号の論理積を算出して、図に示す信号Sa1,Sa2,…を出力する。
【0007】
一方、インヒビット信号INHBは、図に示すようにXクロック信号XCKおよび反転Xクロック信号XCKBの論理レベルが遷移するタイミングを中心に所定期間だけLレベル(アクティブ)となる信号である。
【0008】
ここで、アンド回路G1,G2,…は、インヒビット信号INHBと信号Sa1,Sa2,…との論理積を算出する。このため、選択信号SR1,SR2,…は、図に示すようにインヒビット信号INHBがLとなる期間はLレベルとなる。これにより、隣り合う選択信号間に非アクティブ期間を設けることが可能となる。
【0009】
このようにして生成された選択信号SR1,SR2,…は、サンプリング回路を構成する各スイッチSWの制御入力端子に供給される。なお、この例では、各スイッチSWをNチャンネル型のトランジスタで構成してある。このため、そのゲート電圧がHレベルになると、画像信号VIDがサンプリングされ、データ線信号として各データ線に供給されることになる。各データ線は配線容量を有しているため、サンプリング過程では、画像信号VIDの電圧を配線容量に書き込むことになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、インヒビット信号INHBは、信号供給線LXを介してアンド回路G1,G2,…に供給されているため、それらの回路の入力容量が信号供給線LXに付随している。このため、インヒビット信号駆動回路として、大電流を早い応答速度で供給できるものを用いる必要があり、回路構成が大規模になるとともに、大きな消費電流を必要とするといった問題があった。
【0011】
また、インヒビット信号INHBのパルス幅が広いと、データ線へ画像信号VIDを書き込むための書込時間が短くなり、その程度によっては画像信号VIDを十分書き込むことができなくなる。したがって、インヒビット信号INHBのパルス幅は狭くすることが望ましい。特に、高精細な画像を表示するためにはデータ線の本数を増やす必要があるが、この場合には、信号Sa1,Sa2,…のアクティブ期間自体が短くなるから、より一層パルス幅を狭くすることが必要となる。一方、インヒビット信号INHBのパルス幅を狭くすることは、高周波成分の増加を意味する。しかしながら、インヒビット信号駆動回路の駆動能力には一定の限度があるので、パルス幅を狭くすることが難しいといった問題があった。
【0012】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構成で出力信号のアクティブ期間が重複することを防止した駆動回路等を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の駆動回路は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応してマトリックス状に配置された画素電極及びスイッチング素子とを有する電気光学パネルに用いられ、シフトレジスタ部と論理演算部とを備えたものであって、前記シフトレジスタ部は、クロック信号に基づいて開始パルスを順次シフトして出力信号を各々出力する複数のシフト単位回路を縦続接続してなり、前記論理演算部は、各シフト単位回路に対応して各々設けられる複数の演算単位回路を備え、ある演算単位回路は、対応するシフト単位回路の入力信号と出力信号とがともにアクティブとなる第1期間を特定する第1信号を生成し、前記第1信号と当該シフト単位回路の次段のシフト単位回路から出力される第2信号とに基づいて、前記第1信号のアクティブ期間から前記第2信号のアクティブ期間を除いた第3期間においてアクティブとなる出力信号を生成出力することを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、隣接する演算単位回路で生成される第1信号のアクティブ期間が重複したとしても、第2信号によってそのアクティブ期間が短くなるように修正される。したがって、各出力信号を排他的にアクティブとすることが可能となる。
【0015】
ここで、前記演算単位回路は、対応するシフト単位回路の入力信号と出力信号との反転論理積を演算して前記第1信号として出力するナンド回路と、前記第1信号と前記第2信号との反転論理和を演算して前記出力信号として出力するノア回路とを備えるものであってもよい。この発明は、開始パルスが正論理(アクティブH)で与えられる場合に対応する。
【0016】
一方、開始パネルが負論理(アクティブL)で与えられる場合には、前記演算単位回路は、対応するシフト単位回路の入力信号と出力信号との反転論理和を演算して前記第1信号として出力するノア回路と、前記第1信号と前記第2信号との反転論理和を演算して前記出力信号として出力するナンド回路とを備えることが好ましい。
【0017】
次に、本発明のデータ線駆動回路は、上述した駆動回路を備え、前記駆動回路から出力される各出力信号に基づいて、入力画像信号を各々サンプリングして各データ線に供給することを特徴とする。上述したように駆動回路の各出力信号は排他的にアクティブとなり、同時にアクティブとなることはないから、このデータ線駆動回路を用いると、隣接するデータ線を同時に選択することがなくなる。隣接するデータ線を同時に選択すると、一方のデータ線に供給するべき入力画像信号が他方のデータ線にも供給されることになるので、データ線方向のクロストークが発生し、表示画像の品質が劣化してまう。しかしながら、このデータ線駆動回路にあっては、複数のデータ線を同時に選択することがないので、クローストークの発生を防止して高品質の画像を表示させることができる。
【0018】
次に、本発明に係る走査線駆動回路においては、上述した駆動回路を備え、当該駆動回路から出力される各選択信号に基づいて、前記各走査線を駆動することを特徴とする。隣接する走査線を同時に選択すると、これらの走査線に対応する画素に入力画像信号が同時に書き込まれることになるから、走査線方向のクロストークが発生し、表示画像の品質が劣化してまう。しかしながら、この走査線駆動回路にあっては、複数の走査線を同時に選択することがないので、クローストークの発生を防止して高品質の画像を表示させることができる。
【0019】
次に、本発明に係わる電気光学パネルにあっては、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応してマトリックス状に配置された画素電極及びスイッチング素子とを有する画素領域と、上述したデータ線駆動回路と、前記走査線を駆動するための走査線駆動回路とを備えたことを特徴とする。この電気光学パネルは、複数のデータ線を同時に選択することがないので、クローストークの発生を防止して高品質の画像を表示することができる。
【0020】
また、本発明に係わる電気光学パネルにあっては、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応してマトリックス状に配置された画素電極及びスイッチング素子とを有する画素領域と、前記データ線を駆動するためのデータ線駆動回路と、上述した走査線駆動回路とを備えたことを特徴とする。この電気光学パネルは、複数の走査線を同時に選択することがないので、クローストークの発生を防止して高品質の画像を表示することができる。
【0021】
次に、本発明に係る電子機器は、上述した電気光学パネルを備えたことを特徴とし、例えば、例えば、ビデオカメラに用いられるビューファインダ、携帯電話機、ノート型コンピュータ、ビデオプロジェクタ等が該当する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<1.液晶装置>
<1−1:液晶装置の全体構成>
まず、電気光学装置の一例として、液晶装置を例示して説明する。図1は、液晶装置の電気的構成を示すブロック図である。この図に示されるように、液晶装置は、液晶表示パネル100と、タイミングジェネレータ200と、画像信号処理回路300とを備えている。このうち、タイミングジェネレータ200は、各部で使用されるタイミング信号(必要に応じて後述する)を出力するものである。また、画像信号処理回路300内部における相展開回路302は、一系統の画像信号VIDを入力すると、これをN相(図においてはN=6)の画像信号に展開して並列に出力するものであって、画像信号をN個並列の信号に変換する直並列変換回路に相当する。ここで、画像信号をN相に展開する理由は、後述するサンプリング回路によって、スイッチング素子として機能するTFTのソース電極における画像信号の印加時間を長くして、データ線の配線容量に対する書込時間を十分に確保するためである。
【0023】
一方、増幅・反転回路304は、相展開された画像信号のうち、反転が必要となるものを反転させ、この後、適宜、増幅して画像信号VID1〜VID6として液晶表示パネル100に並列的に供給するものである。なお、反転するか否かについては、一般には、データ信号の印加方式が▲1▼走査線単位の極性反転であるか、▲2▼データ信号線単位の極性反転であるか、▲3▼画素単位の極性反転であるか、▲4▼画面単位の極性反転であるかに応じて定められ、その反転周期は、1水平走査期間または1垂直走査期間に設定される。
【0024】
また、相展開された画像信号VID1〜VID6の液晶表示パネル100への供給タイミングは、図1に示される液晶装置では同時とするが、ドットクロックに同期して順次ずらしてもよく、この場合は後述するサンプリング回路にてN相の画像信号を順次サンプリングすればよい。
【0025】
<1−2:液晶表示パネルの構成>
次に、液晶表示パネル100の概略構成について図2および図3を参照して説明する。ここで、図2は、液晶表示パネル100の構造を説明するための斜視図であり、図3は、液晶表示パネル100の構造を説明するための一部断面図である。これらの図に示されるように、液晶表示パネル100は、画素電極118等が形成されたガラスや半導体等の素子基板101と、共通電極108等が形成されたガラス等の透明な対向基板102とが、スペーサSが混入されたシール材105によって一定の間隙を保って、互いに電極形成面が対向するように貼り合わせられ、この間隙に液晶106が封入された構造となっている。
【0026】
また、素子基板101の対向面であってシール材105の外側には、後述する走査線駆動回路130、サンプリング回路140、及びデータ線駆動回路150A等の駆動回路群120が形成されている。また、そこには、外部接続電極(図示省略)が形成されて、タイミングジェネレータ200および画像信号処理回路300からの各種信号を入力するようになっている。なお、対向基板102の共通電極108は、素子基板101との貼合部分における4隅のうち、少なくとも1箇所において設けられた導通材によって、素子基板101の外部接続電極から延在する配線と電気的に導通が図られている。
【0027】
ほかに、対向基板102には、液晶表示パネル100の用途に応じて、例えば、第1に、ストライプ状や、モザイク状、トライアングル状等に配列したカラーフィルタが設けられ、第2に、例えば、クロムやニッケルなどの金属材料や、カーボンやチタンなどをフォトレジストに分散した樹脂ブラックなどのブラックマトリクスが設けられ、第3に、液晶表示パネル100に光を照射するバックライトが設けられる。特に色光変調の用途の場合には、カラーフィルタは形成されずにブラックマトリクスが対向基板102に設けられる。くわえて、素子基板101および対向基板102の対向面には、それぞれ所定の方向にラビング処理された配向膜などが設けられる一方、その各背面側には貼付け又は間隙をもって配向方向に応じた偏光板103、104がそれぞれ設けられる。ただし、液晶108として、高分子中に微小粒として分散させた高分子分散型液晶を用いれば、前述の配向膜、偏光板等が不要となる結果、光利用効率が高まるので、高輝度化や低消費電力化などの点において有利である。
【0028】
さて、説明を再び図1に戻して、液晶表示パネル100の電気的構成について説明する。液晶表示パネル100の素子基板101にあっては、画像表示領域AAが形成されている。そこには、図においてX方向に沿って平行に複数本(m本)の走査線112が配列して形成され、また、これと直交するY方向に沿って平行に複数本(6n本)のデータ線114が形成されている。そして、これらの走査線112とデータ線114との各交点においては、TFT116のゲート電極が走査線112に接続される一方、TFT116のソース電極がデータ線114に接続されるとともに、TFT116のドレイン電極が画素電極118に接続されている。そして、各画素は、画素電極118と、対向基板102に形成された共通電極108と、これら両電極間に挟持された液晶106とによって構成される結果、走査線112とデータ線114との各交差に対応して、マトリクス状に配列することとなる。なお、このほかに、各画素毎に、蓄積容量(図示省略)が設けられて、電気的にみて画素電極118と共通電極108とに挟持された液晶層に対して並列となっている。
【0029】
次に、駆動回路群120は、走査線駆動回路130、サンプリング回路140、およびデータ線駆動回路150Aからなり、上述のように素子基板101上に形成されるものである。これらの回路は、画素のTFTと共通の製造プロセス(例えば、高温ポリシリコンプロセス)を用いてTFTで形成されている。これにより、集積化や製造コストの面などにおいて有利となる。なお、この例では、データ線駆動回路150Aとサンプリング回路140を別体として説明するが、両者を一体としてデータ線114を駆動するデータ線駆動回路と捉えてもよいことは勿論である。
【0030】
さて、走査線駆動回路130は、シフトレジスタを有し、タイミングジェネレータ200からのYクロック信号YCKや、その反転Yクロック信号YCKB、Y転送開始パルスDY等に基づいて、走査線信号Y1、Y2、…、Ym(選択信号)を各走査線112に対して順次出力するものであり、シフトレジスタにおいてクロック信号に応じてパルスDYをシフトするタイミングで走査線信号Y1、Y2、…、Ymを出力する。
【0031】
一方、サンプリング回路140は、6本のデータ線114を1群とし、これらの群に属するデータ線114に対し、サンプリング信号SR1〜SRnにしたがって画像信号VID1〜VID6をぞれぞれサンプリングして供給するものである。サンプリング回路140には、TFTからなるスイッチ141が各データ線114の一端に設けられるとともに、各スイッチ141のソース電極は、画像信号VID1〜VID6のいずれかが供給される信号線に接続され、また、各スイッチ141のドレイン電極は1本のデータ線114に接続されている。さらに、各群に属するデータ線114に接続された各スイッチ141のゲート電極は、その群に対応してサンプリング信号SR1〜SRnが供給される信号線のいずれかに接続されている。前述したように画像信号VID1〜VID6は同時に供給されるので、サンプリング信号S1により同時にサンプリングされることとなる。
【0032】
また、データ線駆動回路150Aは、タイミングジェネレータ200からのXクロック信号XCKや、その反転Xクロック信号XCKB、X転送開始パルスDX等に基づいて、サンプリング信号SR1〜SRn(選択信号)を順次出力するものである。
【0033】
<1−3:データ線駆動回路>
次に、データ線駆動回路150Aについて説明する。図4はデータ線駆動回路の全体構成を示すブロック図である。図4に示すように、データ線駆動回路150Aは、Xシフトレジスタ151および論理演算部152を備えている。
【0034】
まず、Xシフトレジスタ151は、各シフトレジスタ単位回路Ua0〜Uanを縦続接続して構成されている。各シフトレジスタ単位回路Ua0〜Uanは、クロックドインバータ501-0〜501-n、502-0〜502-nとインバータ503-0〜503-nとを備えている。
【0035】
クロックドインバータ501-1〜501-nおよび502-1〜502-nは、制御端子電圧がHレベルのときに各入力信号を反転して出力し、制御端子電圧がLレベルのときに出力端子をハイインピーダンス状態にする。各制御端子には、所定期間だけアクティブとなるXクロック信号XCKと反転Xクロック信号XCKBが供給されるようになっている。
【0036】
例えば、シフトレジスタ単位回路Ua0において、Xクロック信号XCKがHレベルのときクロックドインバータ501-0は入力信号を反転して出力する。このとき、反転Xクロック信号XCKBはLレベルとなるので、クロックドインバータ502の出力端子はハイインピーダンス状態となっている。したがって、この場合には、入力信号がクロックドインバータ501-0とインバータ503-0とを介して出力される。一方、反転Xクロック信号XCKBがHレベルのときクロックドインバータ502-0は入力信号を反転して出力する。このとき、Xクロック信号XCKはLレベルとなっているので、クロックドインバータ501-0の出力端子はハイインピーダンス状態となっている。この場合には、クロックドインバータ502-0とインバータ503-0とによってラッチ回路が構成されることになる。
【0037】
これにより、各シフトレジスタ単位回路Ua0〜Uanは、Xクロック信号XCKおよび反転Xクロック信号XCKBに同期してX転送開始パルスDXを順次シフトして、シフトパルスC0〜Cnを生成する。このシフト動作によって、あるシフトパルスCjと次のシフトパルスCj+1とは、アクティブ期間(Hレベル)がXクロック信号XCKの1/2周期だけ重複するものとなる。
【0038】
次に、論理演算部152は、演算単位回路Ub1〜Ubnを備えている。各演算単位回路Ub1〜Ubnは、シフトレジスタ単位回路Ua1〜Uanに対応して各々設けられている。また、各演算単位回路Ub1〜Ubnは、ナンド回路504-1〜504-nおよびノア回路505-1〜505-n-1を各々備えている。但し、演算単位回路UUbnにはノア回路の替わりにインバータ505-nが設けられている。
【0039】
ナンド回路504-1〜504-nは、対応するシフトレジスタ単位回路Ua1〜Uanの入力信号と出力信号の論理積を反転して信号S1〜Snとして出力する。例えば、演算単位回路Ub1はシフトレジスタ単位回路Ua1に対応しているので、演算単位回路Ub1のナンド回路504-1は、シフトパルスC1およびC2の論理積を反転して信号S1を生成する。ここで、シフトパルスCO〜Cnは図5に示すようにHレベルでアクティブとなるから、ナンド回路504-1〜504-nは、対応するシフトレジスタ単位回路Ua1〜Uanの入力信号と出力信号がともにアクティブとなる期間を特定する機能がある。
【0040】
次に、ノア回路505-1〜505-n-1には、ナンド回路504-1〜504-nの出力信号と対応するシフトレジスタ単位回路の次段のシフトレジスタ単位回路の出力信号とが供給されている。ノア回路505-1〜505-n-1は、これらの論理和の反転を算出してサンプリング信号SR1〜SRnとして出力する。例えば、演算単位回路Ub1のナンド回路504-1は、信号S1とシフトパルスC2との論理和を反転してサンプリング信号SR1を生成する。ここで、信号S1〜Snは図5に示すようにLレベルでアクティブとなる一方、シフトパルスCO〜CnはHレベルでアクティブとなる。ノア回路505-1〜505-n-1は、ナンド回路505-1〜505-n-1の出力信号がアクティブとなる期間から次段のシフトレジスタ単位回路の出力信号がアクティブとなる期間を除いた期間においてアクティブとなる信号を生成する機能がある。
【0041】
<1−4:データ線駆動回路の動作>
次に、データ線駆動回路150Aの動作について図5を参照しつつ説明する。図5は、データ線駆動回路150Aの動作を示すタイミングチャートである。
【0042】
まず、時刻T1において、Xクロック信号XCKがHレベルになると、第0番目のシフトレジスタ単位回路Ua0のクロックドインバータ501-0がアクティブになる。このとき、X転送開始パルスDXはクロックドインバータ501-0とインバータ503-0を介してシフトパルスCOとして出力される。したがって、時刻T1からシフトパルスCOはHレベルとなる。
【0043】
次に、時刻T2において、反転Xクロック信号XCKがHレベルになると、第1番目のシフトレジスタ単位回路Ua1においてクロックドインバータ501-1がアクティブとなる。このとき、前段のクロックドインバータ501-0は非アクティブとなるが、クロックドインバータ502-0がアクティブとなり、インバータ503-0とともにラッチ回路を構成する。したがって、時刻T2でもシフトパルスC0はHレベルを維持する一方、シフトパルスC1はLレベルからHレベルに遷移する。
【0044】
そして、時刻T3に至ると、再びシフトレジスタ単位回路Ua0のクロックドインバータ501-0がアクティブになるから、X転送開始パルスDXがクロックドインバータ501-0とインバータ503-0を介してシフトパルスCOとして出力される。したがって、時刻T3からシフトパルスCOはHレベルからLレベルへ遷移する。また、シフトレジスタ単位回路Ua1においては、クロックドインバータ501-1が非アクティブとなる一方、クロックドインバータ502-1がアクティブとなりシフトパルスC1がHレベルまま維持される。
【0045】
以後、このシフト動作を順次繰り返すことによって、各シフトレジスタ単位回路Ua0〜Uanは、X転送開始パルスDXをXクロック信号XCKおよび反転Xクロック信号XCKBに従って順次転送していく。
【0046】
次に、ナンド回路504-1〜504-nは、対応するシフト単位回路Ua1〜Uanの入力信号と出力信号との論理積の反転を演算して信号S1〜Snを生成する。ところで、ナンド回路504-1〜504-nは、Pch型TFTとNch型TFTとによって構成されるが、TFTのオン電流や閾値電圧がバラツクので、立上りエッジと立下りエッジとで、それらのスルーレートが相違し、また遅延時間が異なる。
このことに起因して、信号S1〜Snの実際のパルス幅は、理想的なパルス幅よりも広くなる。
【0047】
具体的には、図に示すように、信号S1と信号S2のアクティブ期間が時間ΔTだけ重複している。また、他の隣接する信号も同様にアクティブ期間が重複することになる。なお、図に示すtdはナンド回路504-1〜504-nおよびノア回路505-0〜505-n-1の各伝搬遅延時間である。
【0048】
ところで、各信号S1,S2,…の立上りエッジEsu1、Esu2、…は、シフトパルスC0、C1、…の立下りエッジEcd0、Ecd1、…によって定まる一方、各信号S1,S2,…の立下りエッジEsd1、Esd2、…は、シフトパルスC1、C2、…の立上りエッジEcu1、Ecu2、…によって定まる。
【0049】
例えば、信号S1の立上りエッジEsu1はシフトパルスC0で定まる一方、信号S2の立下りエッジEsd2はシフトパルスC2の立上りエッジEcu2によって定まっている。すなわち、時間的に隣接する信号Sjの立下りエッジEsdjと信号Sj+1の立上りエッジEcuj+2は異なる信号に起因して生成されている。
【0050】
ノア回路505-1〜505-n-1は、信号S1〜Sn-1と対応するシフト単位回路の次段のシフト単位回路の出力信号を入力信号とする。例えば、ノア回路505-1は、信号S1とシフトパルスC2を入力信号とする。ここで、ノア回路505-1の出力信号であるサンプリング信号SR1は、その立下りエッジErd1がシフトパルスC2の立上りエッジEcu2によって定まる。一方、サンプリング信号SR2の立上りエッジEru2は信号S2の立下りエッジEsd2によって定まる。上述したように信号S2の立下りエッジEsd2はシフトパルスC2の立上りエッジEcu2によって定まるから、サンプリング信号SR2の立上りエッジEru2はシフトパルスC2の立上りエッジEcu2によって定まっている。
【0051】
すなわち、ノア回路505-1〜505-n-1によって、時間的に隣接するサンプリング信号SRjの立下りエッジErdjとサンプリング信号SRj+1の立上りエッジEruj+1とを、同一のシフトパルスCj+1の立上りエッジEcuj+1に基づいて定めることができる。しかも、サンプリング信号SRjの立下りエッジErdjは立上りエッジEcuj+1がノア回路505-jを通過することによって得られるのに対し、サンプリング信号SRj+1の立上りエッジEruj+1は立上りエッジEcuj+1がナンド回路504-jとノア回路505-jとを通過することによって得られる。したがって、サンプリング信号SRj+1の立上りエッジEruj+1はサンプリング信号SRjの立下りエッジErdjに対して必ず遅れることになる。
【0052】
したがって、あるサンプリング信号の立下りエッジを、次のサンプリング信号の立上りエッジよりも必ず先に発生させることができる。これにより、各サンプリング信号SR1〜SRnを排他的にアクティブとすることができる。
【0053】
<1−5:走査線駆動回路>
次に、走査線駆動回路130について説明する。図6は、走査線駆動回路130の構成を示すブロック図である。この図に示すように走査線駆動回路130の基本構成はデータ線駆動回路150Aと近似しており、走査線駆動回路130はYシフトレジスタ131および論理演算部132を備えている。
【0054】
Yシフトレジスタ131は、Xクロック信号XCKおよび反転Xクロック信号XCKBの替わりにYクロック信号YCKおよび反転Yクロック信号YCKBが供給される点およびm+1個のシフトレジスタ単位回路Ua0〜Uamを備える点を除いて、上述したXシフトレジスタ150Aと同様である。また、論理演算部132は、ナンド回路とノア回路とを備えたm個の演算単位回路Ub1〜Ubmを備えている。
【0055】
したがって、走査線駆動回路130は、上述したXシフトレジスタ150Aと同様に走査線信号Y1〜Y2を排他的にアクティブとすることが可能となる。
【0056】
<1−6:液晶表示パネルの全体動作>
次に、上述した液晶表示パネルの動作について説明する。まず、走査線駆動回路130において、垂直走査期間の最初にY転送開始パルスDYが供給される。このY転送開始パルスDYは、走査線駆動回路130において、Yクロック信号YCKおよびその反転Yクロック信号YCKBによって順次シフトされて、各走査線112に出力される。走査線信号Y1〜Ymは、アクティブ期間が重複することがない。これにより、複数の走査線112が1本ずつ排他的に選択されることとなる。
【0057】
一方、データ線駆動回路150Aにおいて、X転送開始パルスDXが供給されると、上述のように、X転送開始パルスDXは、データ線駆動回路150Aにおいて、Xクロック信号XCKおよびその反転Xクロック信号XCKBの半周期毎に順次シフトされて、サンプリング信号SR1〜SRnとして出力される。あるサンプリング信号Sjから次のサンプリング信号Sj+1にアクティブ期間が移行する境界のタイミングにおいて、サンプリング信号Sjの立下りエッジErdjとサンプリング信号SRj+1の立上りエッジEruj+1とは、同一のシフトパルスCj+1の立上りエッジEcuj+1に基づいて定まるので、各サンプリング信号SR1〜SRnは排他的にアクティブとなる。
【0058】
ここで、サンプリング信号SR1が出力されると、この群に属する6本のデータ線114に、それぞれ画像信号VID1〜VID6がサンプリングされて、これらの画像信号VID1〜VID6が現時点で選択された走査線と交差する6個の画素に、当該TFT116によってそれぞれ書き込まれることとなる。この後、サンプリング信号SR2が出力されると、今度は、次の6本のデータ線114にそれぞれ画像信号VID1〜VID6がサンプリングされ、これらの画像信号VID1〜VID6がその時点で選択された走査線と交差する6個の画素に、当該TFT116によってそれぞれ書き込まれることとなる。
【0059】
以下同様にして、サンプリング信号SR3、SR4、…、SRnが順次出力されると、各サンプリング信号に対応する6本のデータ線114にそれぞれ画像信号VID1〜VID6が出力され、これらの画像信号VID1〜VID6がその時点で選択された走査線と交差する6個の画素にそれぞれ書き込まれることとなる。そして、この後、次の走査線が選択され、再び、サンプリング信号SR1〜SRnが順次出力されて、同様な書き込みが繰り返し実行されることとなる。
【0060】
上述したように各サンプリング信号SR1〜SRnのアクティブ期間は重なることがないので、クロストークを防止して表示画像の品質を大幅に向上させることができる。くわえて、このような駆動方式では、サンプリング回路140におけるスイッチ141を駆動制御するデータ線駆動回路150Aの段数が、各データ線114を点順次で駆動する方式と比較して1/6に低減される。さらに、データ線駆動回路150Aに供給すべきYクロック信号YCKおよびその反転Yクロック信号YCKBの周波数も各データ線114を点順次で駆動する方式と比較すると1/6で済むので、段数の低減化と併せて低消費電力化も図られることとなる。
【0061】
<2.応用例>
<2−1:データ線駆動回路の他の構成例>
上述した実施形態においては、X転送開始パルスDXがHレベルでアクティブとなり、サンプリング信号SR1〜SRnがHレベルでアクティブとなる正論理形式のデータ線駆動回路150Aを一例として説明したが、これとは逆に、X転送開始パルスDXがLレベルでアクティブとなり、サンプリング信号SR1〜SRnがLレベルでアクティブとなる負論理形式のデータ線駆動回路150Bを用いてもよいことは勿論である。
【0062】
図7は、データ線駆動回路150Bの構成を示すブロック図である。この図に示すようにデータ線駆動回路150Bは、論理演算部152の替わりに論理演算部152’を用いる点を除いて、図4に示すデータ線駆動回路150Aと同様に構成されている。より詳細には、各演算単位回路Ub1〜Ubnにおいて、ナンド回路504-1〜504-nの替わりにノア回路504-1〜504-nを用いる点、ノア回路505- 1〜505-n-1の替わりにナンド回路505-1〜505-n-1を用いる点を除いて、図4に示すデータ線駆動回路150Aと同様である。
【0063】
図8は、データ線駆動回路150Bの動作を示すタイミングチャートである。各信号S1,S2,…の立上りエッジEsu1、Esu2、…は、シフトパルスC1、C2、…の立下りエッジEcd1、Ecd2、…によって定まる一方、各信号S1,S2,…の立下りエッジEsd1、Esd2、…は、シフトパルスC0、C1、…の立上りエッジEcu0、Ecu1、…によって定まる。
【0064】
例えば、信号S1の立下りエッジEsd1はシフトパルスC0の立上りエッジEcu0で定まる一方、信号S2の立上りエッジEsu2はシフトパルスC2の立下りエッジEcd2によって定まっている。すなわち、時間的に隣接する信号Sjの立上りエッジEsujと信号Sj+1の立下りエッジEcdj+2は異なる信号に起因して生成されている。
【0065】
ナンド回路505-1〜505-n-1は、信号S1〜Sn-1と対応するシフト単位回路の次段のシフト単位回路の出力信号を入力信号とする。例えば、ナンド回路505-1は、信号S1とシフトパルスC2を入力信号とする。ここで、ナンド回路505-1の出力信号であるサンプリング信号SR1は、その立上りエッジEru1がシフトパルスC2の立下りエッジEcd2によって定まる。一方、サンプリング信号SR2の立下りエッジErd2は信号S2の立上りエッジEsu2によって定まる。上述したように信号S2の立上りエッジEsu2はシフトパルスC2の立下りエッジEcd2によって定まるから、サンプリング信号SR2の立下りエッジErd2はシフトパルスC2の立下りエッジEcd2によって定まっている。
【0066】
すなわち、ナンド回路505-1〜505-n-1によって、時間的に隣接するサンプリング信号SRjの立上りエッジErujとサンプリング信号SRj+1の立下りエッジErdj+1とを、同一のシフトパルスCj+1の立下りエッジEcuj+1に基づいて定めることができる。これにより、各サンプリング信号SR1〜SRnを排他的にアクティブとすることができる。
【0067】
なお、走査線駆動回路130を、図7に示すデータ線駆動回路150Bと同様に負論理形式で構成してもよいことは勿論である。この場合には、Y転送開始パルスがLレベルでアクティブとなり、各走査線信号がLレベルでアクティブとなる。
【0068】
<2−2:素子基板の構成など>
上述した各実施形態においては、液晶パネルの素子基板151をガラス等の透明な絶縁性基板により構成して、当該基板上にシリコン薄膜を形成するとともに、当該薄膜上にソース、ドレイン、チャネルが形成されたTFTによって、画素のスイッチング素子(TFT50)やデータ線駆動回路100、および走査線駆動回路200の素子を構成するものとして説明したが、本発明はこれに限られるものではない。
【0069】
例えば、素子基板151を半導体基板により構成して、当該半導体基板の表面にソース、ドレイン、チャネルが形成された絶縁ゲート型電界効果トランジスタによって、画素のスイッチング素子や各種の回路の素子を構成しても良い。このように素子基板151を半導体基板により構成する場合には、透過型の表示パネルとして用いることができないため、画素電極9aをアルミニウムなどで形成して、反射型として用いられることとなる。また、単に、素子基板151を透明基板として、画素電極9aを反射型にしても良い。
【0070】
なお、データ線駆動回路150、走査線駆動回路130等の周辺回路の一部または全部を、素子基板151に形成する替わりに、例えば、TAB(Tape Automated Bonding)技術を用いてフィルムに実装された駆動用ICチップを、素子基板151の所定位置に設けられる異方性導電フィルムを介して電気的および機械的に接続する構成としても良いし、駆動用ICチップ自体を、COG(Chip On Grass)技術を用いて、素子基板151の所定位置に異方性導電フィルムを介して電気的および機械的に接続する構成としても良い。
【0071】
<2−3:電子機器>
次に、上述した液晶装置を各種の電子機器に適用される場合について説明する。
<2−3−1:プロジェクタ>
まず、この液晶装置をライトバルブとして用いたプロジェクタについて説明する。図9は、プロジェクタの構成例を示す平面図である。
【0072】
この図に示されるように、プロジェクタ1100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット1102が設けられている。このランプユニット1102から射出された投射光は、ライトガイド1104内に配置された4枚のミラー1106および2枚のダイクロイックミラー1108によってRGBの3原色に分離され、各原色に対応するライトバルブとしての液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gに入射される。
【0073】
液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gの構成は、上述した液晶パネル100と同等であり、画像信号処理回路(図示省略)から供給されるR、G、Bの原色信号でそれぞれ駆動されるものである。そして、これらの液晶パネルによって変調された光は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射される。このダイクロイックプリズム1112においては、RおよびBの光が90度に屈折する一方、Gの光が直進する。したがって、各色の画像が合成される結果、投射レンズ1114を介して、スクリーン等にカラー画像が投写されることとなる。
【0074】
ここで、各液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gによる表示像について着目すると、液晶パネル1110Gによる表示像は、液晶パネル1110R、1110Bによる表示像に対して左右反転することが必要となる。
【0075】
なお、液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gには、ダイクロイックミラー1108によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、カラーフィルタを設ける必要はない。
【0076】
<2−3−2:モバイル型コンピュータ>
次に、この液晶パネルを、モバイル型のパーソナルコンピュータに適用した例について説明する。図10は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。図において、コンピュータ1200は、キーボード1202を備えた本体部1204と、液晶表示ユニット1206とから構成されている。この液晶表示ユニット1206は、先に述べた液晶表示パネル100の背面にバックライトを付加することにより構成されている。
【0077】
<2−3−3:携帯電話機>
さらに、この液晶表示パネル100を、携帯電話機に適用した例について説明する。図11は、この携帯電話機の構成を示す斜視図である。図において、携帯電話機1300は、複数の操作ボタン1302とともに、反射型の液晶パネル1005を備えるものである。この反射型の液晶パネル1005にあっては、必要に応じてその前面にフロントライトが設けられる。
【0078】
なお、図9〜図11を参照して説明した電子機器の他にも、液晶テレビや、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器に適用可能なのは言うまでもない。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の駆動回路によれば、簡易な構成で各出力信号のアクティブ期間を排他的にアクティブとすることができる。また、この駆動回路をデータ線駆動回路や走査線駆動回路に適用することによって、クロストークを防止して、高品質の画像を表示させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る液晶装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 液晶表示パネルの構造を説明するための斜視図である
【図3】 液晶表示パネルの構造を説明するための一部断面図である。
【図4】 同装置のデータ線駆動回路150Aの詳細な構成を示す回路図である。
【図5】 同データ線駆動回路150Aのタイミングチャートである。
【図6】 走査線駆動回路130の構成を示すブロック図である。
【図7】 負論理に対応するデータ線駆動回路150Bの回路図である。
【図8】 同データ線駆動回路150Bのタイミングチャートである。
【図9】 同液晶装置を適用した電子機器の一例たるビデオプロジェクタの断面図である。
【図10】 同液晶装置を適用した電子機器の一例たるパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。
【図11】 同液晶装置を適用した電子機器の一例たる携帯電話の構成を示す斜視図である。
【図12】 従来のシフトレジスタの構成を示す回路図である。
【図13】 従来のシフトレジスタの動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
112……走査線
114……データ線
118……画素電極
116……TFT(スイッチング素子)
SR1〜SRn……サンプリング信号(選択信号)
VID……入力画像信号
150A,150B……データ線駆動回路
151……Xシフトレジスタ(シフトレジスタ部)
152……論理演算部
130……走査線駆動回路
Ua0〜Uan……シフトレジスタ単位回路(シフト単位回路)
Ub1〜Ubn……演算単位回路

Claims (8)

  1. 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応してマトリックス状に配置された画素電極及びスイッチング素子とを有する電気光学パネルに用いられ、シフトレジスタ部と論理演算部とを備えた電気光学パネルの駆動回路であって、
    前記シフトレジスタ部は、クロック信号に基づいて開始パルスを順次シフトして出力信号を各々出力する複数のシフト単位回路を縦続接続してなり、
    前記論理演算部は、各シフト単位回路に対応して各々設けられる複数の演算単位回路を備え、ある演算単位回路は、対応するシフト単位回路の入力信号と出力信号とがともにアクティブとなる第1期間を特定する第1信号を生成し、前記第1信号と当該シフト単位回路の次段のシフト単位回路から出力される第2信号とに基づいて、前記第1信号のアクティブ期間から前記第2信号のアクティブ期間を除いた第3期間においてアクティブとなる出力信号を生成出力する
    ことを特徴とする電気光学パネルの駆動回路。
  2. 前記演算単位回路は、対応するシフト単位回路の入力信号と出力信号との反転論理積を演算して前記第1信号として出力するナンド回路と、前記第1信号と前記第2信号との反転論理和を演算して前記出力信号として出力するノア回路とを備えることを特徴とする請求項1に記載の電気光学パネルの駆動回路。
  3. 前記演算単位回路は、対応するシフト単位回路の入力信号と出力信号との反転論理和を演算して前記第1信号として出力するノア回路と、前記第1信号と前記第2信号との反転論理和を演算して前記出力信号として出力するナンド回路とを備えることを特徴とする請求項1に記載の電気光学パネルの駆動回路。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の駆動回路を備え、前記駆動回路から出力される各選択信号に基づいて、入力画像信号を各々サンプリングして各データ線に供給することを特徴とするデータ線駆動回路。
  5. 請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の駆動回路を備え、当該駆動回路から出力される各選択信号に基づいて、前記各走査線を駆動することを特徴とする走査線駆動回路。
  6. 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応してマトリックス状に配置された画素電極及びスイッチング素子とを有する画素領域と、
    請求項4に記載したデータ線駆動回路と、
    前記走査線を駆動するための走査線駆動回路と
    を備えたことを特徴とする電気光学パネル。
  7. 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応してマトリックス状に配置された画素電極及びスイッチング素子とを有する画素領域と、
    前記データ線を駆動するためのデータ線駆動回路と、
    請求項5に記載の走査線駆動回路と
    を備えたことを特徴とする電気光学パネル。
  8. 請求項6または7に記載した電気光学パネルを備えたことを特徴とする電子機器。
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