JP3726662B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H15/00Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members
    • F16H15/02Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members without members having orbital motion
    • F16H15/04Gearings providing a continuous range of gear ratios
    • F16H15/06Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B
    • F16H15/32Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line
    • F16H15/36Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface
    • F16H15/38Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トロイダル型無段変速機、特にダブルキャビティー式トロイダル型無段変速機における入力ディスクまたは出力ディスクの支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トロイダル型無段変速機は、特開平11−63139号公報に記載され、図6に示すごとく、同軸配置した入他方のディスク2a,2bおよびこれらディスク間で動力伝達を行うパワーローラ2cとよりなるトロイダル伝動ユニット2を主たる構成要素とするが、伝動容量の倍加や、入出力ディスク2a,2b間にパワーローラ2cを挟圧する時のスラストが内力として打ち消し合い変速機ケースに及ぶことのないようにする等の目的で、上記文献に記載されている通り、そして図6に示すように2個のトロイダル伝動ユニット2を同軸に設けた、所謂ダブルキャビティー式にすることが多い。
【0003】
このダブルキャビティー式トロイダル型無段変速機は、両トロイダル伝動ユニット2の入力ディスク2aをそれぞれ相互に離間させるも主軸3により一体回転可能にして同軸配置し、これら入力ディスク2a間に配して同軸に出力ディスク2bを設け、対向する入出力ディスク2a,2b間で動力伝達を行うようパワーローラ2cを入出力ディスク2a,2b間に設けるのが常套である。
一方で両トロイダル伝動ユニット2の出力ディスク2bは、上記文献に記載されている通り、そして図6に示すように一体にして共通化することが提案されており、この場合、ダブルキャビティー式トロイダル型無段変速機の軸線方向寸法を短縮することができる。
かかる構成において両トロイダル伝動ユニット2は、エンジン1からの回転をローディングカム4を介してそれぞれの入力ディスク2aに伝達され、当該回転をその後、入力ディスク2aからパワーローラ2cを介して共通な出力ディスク2bに伝達し、出力ディスク2bの外周に設けた出力歯車5より動力を取り出すことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のように両トロイダル伝動ユニット2の出力ディスク2bを一体にして共通化する場合、特開平1−193454号公報により本願出願人が提案したような出力ディスク支持構造、つまり共通な出力ディスク2bを変速機ケース内に設けた中間壁により支持する構造を採用することができず、大きな支持剛性を確保し難い。
一方で共通な出力ディスク2bの場合その外周に出力歯車5を設けることとなって、出力ディスク2bの中心から出力歯車5までの距離が長くなるため、通常はすば歯車で構成する出力歯車5に作用する伝動中のスラスト方向分力によって共通な出力ディスク2bに作用するモーメントが大きくなる。
しかるに、上記のごとく出力ディスク2bの大きな支持剛性を確保し難いのでは、出力歯車5が上記の大きなモーメントにより傾動する懸念を払拭し切れない。
【0005】
なお、上記したごとき共通な出力ディスクの支持構造としてはその他に、特開平6−307514号公報に記載のごとく、共通な出力ディスクをその軸線方向両側において挟むよう変速機ケース内に支持部を設け、これら支持部間に延在させて付加した中空の中間軸上に共通な出力ディスクを支承する構造が提案されている。
しかしこの出力ディスク支持構造では、入力ディスクを支承する軸と出力ディスクを支承する軸とが異なるために変速中立点がずれてしまい、サイドスリップが常時発生して発熱や伝動効率の悪化を招くという問題がある。
また、上記のごとく中間軸を介して共通な出力ディスクを支承するのでは、中間軸の介在分だけ出力ディスクの内径を大きくする必要があって出力ディスクの両端における肉厚が薄くなり、出力ディスクの曲げ剛性が低下するという問題も生ずる。
【0006】
そこで特開平11−51136号公報に記載のような出力ディスク支持構造を採用することが考えられる。
この出力ディスク支持構造は、両トロイダル伝動ユニットの出力ディスクを一体化しないものに対する出力ディスク支持構造であるが、これら出力ディスク間に出力歯車を介在させると共に該出力歯車を介して両出力ディスクを相互に結合し、これら両出力ディスクの結合体をその軸線方向両側において挟むよう変速機ケース内に支持部を設け、入力ディスク間を一体回転可能に結合する主軸と両出力ディスクとの間にそれぞれラジアル軸受を設けると共に、主軸と支持部との間にもそれぞれラジアル軸受を設けるというものである。
【0007】
しかし当該出力ディスク支持構造では、ラジアル荷重は変速機ケースで支持することができても、スラスト荷重は支持することができない。
従って、両出力ディスクを一体化したため共通な出力ディスクの外周に出力歯車(はすば歯車)を設けることとなって、出力歯車に作用するスラスト方向分力が共通な出力ディスクに大きなモーメントを発生させる場合、当該出力ディスク支持構造はこれを支えることができずに採用不可能である。
【0008】
請求項1に記載の第1発明は、上記した従来の出力ディスク支持構造が抱えるような何れの問題も生ずることなく、共通なディスクを確実に支持し得るようにしたトロイダル型無段変速機を提案することを目的とする。
【0009】
請求項2に記載の第2発明は、上記共通なディスクの確実な支持のため当該ディスクと主軸との間に介在させるラジアル軸受を、共通なディスクの内径が増大して共通なディスクの大型化を伴うことのないような、また主軸の強度低下を伴うことのないような態様で取り付け可能としたトロイダル型無段変速機を提案することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
これらの目的のため、先ず第1発明によるトロイダル型無段変速機は、
主軸上にボールスプラインを介して回転係合させた一方のディスクと、該一方のディスクに対向させて前記主軸上に回転自在に設けた他方のディスクと、これら対向する両ディスク間で動力伝達を行うパワーローラとを具えたトロイダル伝動ユニットを2個具備し、
これら両トロイダル伝動ユニットの前記他方のディスクを相互に一体化すると共に、該他方のディスクの軸線方向両側における位置決め部材により他方のディスクの軸線方向変位を規制するようにしたトロイダル型無段変速機において、
前記他方のディスクの外周に回転を取り出す出力歯車を設け、
前記他方のディスクの両端内周と前記主軸との間にそれぞれ第1ラジアル軸受を設け、
前記位置決め部材と前記主軸との間に第2ラジアル軸受を設け、
前記他方のディスクの軸線方向両端面と前記位置決め部材との間にそれぞれスラスト軸受を設けたことを特徴とするものである。
【0011】
第2発明によるトロイダル型無段変速機は
主軸上にボールスプラインを介して回転係合させた一方のディスクと、該一方のディスクに対向させて前記主軸上に回転自在に設けた他方のディスクと、これら対向する両ディスク間で動力伝達を行うパワーローラとを具えたトロイダル伝動ユニットを2個具備し、
これら両トロイダル伝動ユニットの前記他方のディスクを相互に一体化すると共に、該他方のディスクの軸線方向両側における位置決め部材により他方のディスクの軸線方向変位を規制するようにしたトロイダル型無段変速機において、
前記他方のディスクの外周に回転を取り出す出力歯車を設け、
前記他方のディスクの両端内周と前記主軸との間にそれぞれ第1ラジアル軸受を設け、
前記位置決め部材と前記主軸との間に第2ラジアル軸受を設け、
前記他方のディスクの軸線方向両端面と前記位置決め部材との間にそれぞれスラスト軸受を設け、
上記第1および第2ラジアル軸受を転動素子保持用のケージが径方向に分割可能な、若しくは径方向に膨縮可能なラジアル軸受として上記主軸の外周条溝に嵌め込み、該外周条溝の底面径を上記ボールスプラインの最小径以上としたことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の効果】
第1発明において、2個のトロイダル伝動ユニットの一方のディスクは主軸およびボールスプラインを介して一体回転され、この回転は両一方のディスクから対応するパワーローラを介し、相互に一体化された他方のディスクに伝達されてここから取り出すことができる。
ところで第1発明においては、相互に一体化された他方のディスクの軸線方向両側における位置決め部材により他方のディスクの軸線方向変位を規制し、
前記他方のディスクの外周に回転を取り出す出力歯車を設け、
当該他方のディスクの両端内周と上記主軸との間にそれぞれ第1ラジアル軸受を設け、
上記位置決め部材と上記主軸との間に第2ラジアル軸受を設け、
上記他方のディスクの軸線方向両端面と上記位置決め部材との間にそれぞれスラスト軸受を設けたため、
両トロイダル伝動ユニットの他方のディスクを一体にしても、これを上記位置決め部材を介して変速機ケースにより支持する構造を採用することができ、他方のディスクの支持スパンが大きくなってその支持剛性を高めることができる。
【0013】
なお両トロイダル伝動ユニットの他方のディスクを一体化する場合、一体化した他方のディスクの外周に出力歯車を設けてこれから回転を取り出すこととなって、他方のディスクの中心から出力歯車までの距離が長くなるため、通常はすば歯車で構成する出力歯車に作用する伝動中のスラスト方向分力によって他方のディスクに作用するモーメントが大きくなるが、上記のごとく他方のディスクの大きな支持剛性を確保し得る第1発明の構成によれば、他方のディスクが上記の大きなモーメントによっても傾くことがなく他方のディスクを確実に支持することができる。
【0014】
しかも第1発明の構成によれば、他方のディスクと主軸との間に中間軸を介在させずに他方のディスクを直接的に第1ラジアル軸受を介して主軸上に支承するから、一方のディスクを支承する軸と他方のディスクを支承する軸とが共に同じ軸(主軸)であることとなり、従って変速中立点がずれることがなくなり、これが原因でサイドスリップが常時発生して発熱や伝動効率の悪化を招くという問題をも解消することができる。
また、上記の通り他方のディスクと主軸との間に中間軸を介在させないことから他方のディスクの内径を大きくする必要もなく、他方のディスクの両端における肉厚が薄くなって他方のディスクの曲げ剛性が低下するという問題も回避し得る。
【0015】
更に第1発明の構成によれば、共通な他方のディスクへのラジアル荷重が第1ラジアル軸受、主軸、第2ラジアル軸受、位置決め部材を順次経て変速機ケースにより支持され、共通な他方のディスクへのスラスト荷重がスラスト軸受および位置決め部材を順次経て変速機ケースにより確実に支持されることから、
共通な他方のディスクの外周に設けた、通常はすば歯車で構成する出力歯車に上記のごとく作用する大きなモーメントによっても他方のディスクが傾くことがなく他方のディスクを確実に支持するという上記の作用効果を一層顕著なものにし得る。
【0016】
第2発明においては、上記第1および第2ラジアル軸受を転動素子保持用のケージが径方向に分割可能な、若しくは径方向に膨縮可能なラジアル軸受として上記主軸の外周条溝に嵌め込み、該外周条溝の底面径を前記ボールスプラインの最小径以上としたため、
まず第1および第2ラジアル軸受を主軸の外周条溝に嵌め込んだ前者の構成により、これら第1および第2ラジアル軸受の外径を外周条溝の深さ分だけ小さくし得て共通な他方のディスクの内径が増大するのを回避することができ、共通な他方のディスクが大型化するのを防止することができ、
また上記外周条溝の底面径を上記ボールスプラインの最小径以上とした後者の構成により、主軸の強度低下を伴うことのない態様で上記の作用効果を達成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明の一実施の形態になるトロイダル型無段変速機を、エンジン横置き前輪駆動車用のトランスアクスルとして構成した変速比無限大変速機に適用して示し、図1に示すようにケース本体21と、その前端開口および後端開口をそれぞれ塞ぐ前端蓋22および後端蓋23とで構成した変速機ケース内に、図1〜図3に示すごとくに配置して第1軸線O1 および第2軸線O2 並びに第3軸線O3 を設定するとともに、第1軸線O1 および第2軸線O2 間におけるアイドラ軸線Oi 、並びに第2軸線O2 および第3軸線O3 間におけるカウンタ軸線Oc を設定し、これら軸線の全てを相互に平行となす。
【0018】
図1は変速比無限大変速機を便宜上、上記軸線の全てが同一平面内に位置するような展開断面にしてその要部のみを示すもので、第1軸線O1 上にダブルキャビティー式トロイダル型無段変速機24を設け、第2軸線O2 上に出力制御機構25を設ける。
トロイダル型無段変速機24は、第1軸線O1 上に同軸突き合わせ関係に配した入力軸26および主軸27を具え、これらの軸を突き合わせ部においてラジアル軸受28を介し相対回転可能に嵌合させるとともに、入力軸26を前端蓋22に軸受29を介して支承し、主軸27を後端蓋23に軸受30を介して回転自在に支承する。
ここで入力軸26は、図示しなかったがトーショナルダンパ等を介してエンジンクランクシャフトに連結し、エンジンからの回転を常時入力されているものとする。
【0019】
トロイダル型無段変速機24は2個のトロイダル伝動ユニット31,32、つまり、フロント側トロイダル伝動ユニット31、およびリヤ側トロイダル伝動ユニット32を主たる構成要素とし、これらトロイダル伝動ユニット31,32はそれぞれ、主軸27の両端近傍にボールスプライン33,34で軸線方向摺動可能に一体回転するよう嵌合させた入力ディスク35,36と、これら入力ディスク間で主軸27上に回転自在に支持した共通な出力ディスク37と、対応する入出力ディスク35,37間および36,37間で動力伝達を行うパワーローラ38とにより構成する。
共通な出力ディスク37の両端内周と主軸27との間にはそれぞれ第1ラジアル軸受39,40を介在させる。
【0020】
出力ディスク37の両端には位置決め部材41,42を設け、これら位置決め部材41,42の先端(図1の上端)を主軸27に嵌合すると共に基端(図1の下端)を変速機ケース本体21に取着して、出力ディスク37の軸線方向変位を規制する。
位置決め部材41,42の先端と主軸27との間にはそれぞれ第2ラジアル軸受43,44を介在させ、出力ディスク37の両端面と位置決め部材41,42との間にはそれぞれスラスト軸受45,46を介在させる。
【0021】
ところで、第1ラジアル軸受39,40および第2ラジアル軸受43,44はそれぞれ図3に明示するようにニードル軸受とし、主軸27の外周条溝27a〜27d内に嵌合することにより位置決めする。
そして、当該嵌合を可能にするために第1ラジアル軸受39,40および第2ラジアル軸受43,44はそれぞれ、図5に示すごとくニードル(転動素子)47を保持するケージ48を図5に示すごとく径方向へ分割可能にした例えば二つ割りラジアル軸受にしたり、或いは図示しなかったがケージを連続円環状にするもこれを径方向へ膨縮可能なフレキシブルケージ式ラジアル軸受にする。
【0022】
ここで、第1ラジアル軸受39,40および第2ラジアル軸受43,44を嵌合する主軸27の外周条溝27a〜27dは、図4にL1で示すようにその底面径をボールスプライン33,34の最小径よりも大きくするか、小さくてもボールスプライン33,34の最小径と同じにし、これを下回らないように決定する。
また、かように底面径を定めた外周条溝27a〜27dに嵌合する第1ラジアル軸受39,40および第2ラジアル軸受43,44は、同じく図4にL2で示すようにその最大径をスラスト軸受45,46の内径よりも小さくするが、主軸27の外周径よりも大きくなるよう決定する。
更に、図4にL3で示す第1ラジアル軸受39,40の軸線方向幅は、同じく図4にL4で示す第2ラジアル軸受43,44の軸線方向幅よりも大きくするのが良い。
【0023】
パワーローラ38は図2に明示するごとく、トロイダル伝動ユニット31,32ごとに2個ずつ設け、これらを主軸27を挟んでその両側に対向配置する。
パワーローラ38は個々のトラニオン51に回転自在に支持し、これらトラニオン51を、ケース本体21の頂壁に近い上側にある相互に隣り合う上端同士を全てに共通な板状アッパリンク52の丸み付4隅角に連節し、反対側にある相互に隣り合う下端同士を全てに共通な板状ロアリンク53の丸み付4隅角に連節する。
かくてアッパリンク52およびロアリンク53は、パワーローラ38が動力伝達のために対応する入出力ディスク間に挟圧される時にこれら入出力ディスク間から追い出されるのを防止しつつ、トラニオン51の軸線方向におけるストロークを許容する。
【0024】
トラニオン51の軸線方向におけるストロークは、無段変速機24(トロイダル伝動ユニット31,32)の変速に際して必要なもので、当該トラニオン51のストロークを行わせるために同じく図2に示すごとく各トラニオン51の下端にサーボピストン54を設ける。
かかるサーボピストン54を介したトラニオン51のストローク制御は、ケース本体21の下端開口部に取着したコントロールバルブ55からの油圧でこれを行うものとする。
【0025】
図1に示すように、入力軸26はローディングカム61を介して入力ディスク35に駆動結合し、図1において該入力軸26の右端に同軸に図示せざるエンジンを配して、入力軸26にエンジンのクランクシャフトを駆動結合する。
かくしてエンジン回転は、入力軸26からローディングカム61を介して入力ディスク35に至り、更に主軸27を介して入力ディスク36にも達する。
入力ディスク35,36へのエンジン回転(変速機入力回転)はパワーローラ38を介して共通な出力ディスク37に伝達され、この回転伝動は、ローディングカム61が伝達トルクに応じたスラストによりパワーローラ38を対応する入出力ディスク35,37間および36,37間に挟圧することで可能となる。
【0026】
上記の伝動中、パワーローラ38をサーボピストン54によりトラニオン51を介し同期して、パワーローラ回転軸線と直行する首振り軸線の方向に同位相で、図2に示す非変速位置からストロークさせ、パワーローラ回転軸線を入出力ディスク回転軸線O1 からオフセットさせると、パワーローラ38が首振り軸線の周りに同期して同位相で傾転される。
これにより、入出力ディスク35,36および37に対するパワーローラ38の接触軌跡円半径が連続的に変化し、入出力ディスク35,36および37間の伝動比(変速比)を無段階に変化させることができる。
なお、無段変速比が目標の値になったところで、パワーローラ38をオフセット0の初期ストローク位置に戻すことにより、当該目標変速比を維持することができる。
【0027】
なお上記の伝動中、共通な出力ディスク37は主軸27に対して逆方向へ回転し両者間の相対回転が相当な高速回転となり、共通な出力ディスク37を主軸27上に回転自在に支承する第1ラジアル軸受39,40は十分な潤滑を要求されるが、この要求に応えるため主軸27の中空孔27eに供給されている潤滑油を、第1ラジアル軸受39,40間において主軸27に形成した径方向孔27fより出力ディスク37および主軸27間の環状スペースを経て第1ラジアル軸受39,40に供給するのが良い。
【0028】
次いで、第2軸線O2 上に設ける出力制御機構25を図1により説明するに、この出力制御機構25は、第2軸線O2 に配置した副軸62上に設け、該副軸62の両端をそれぞれ軸受63,64により前端蓋22およびケース本体21に回転自在に支承する。
出力制御機構25は遊星歯車組65と、該遊星歯車組65のエンジンに近い前側に隣接配置した動力循環クラッチとしてのロークラッチ66と、遊星歯車組65のエンジンから遠い後側に順次隣接配置した出力歯車67および無段変速機直結クラッチとしてのハイクラッチ68とを副軸62上に設けて構成する。
【0029】
遊星歯車組65はサンギヤ65sと、キャリア65cと、リングギヤ65rとよりなる単純遊星歯車組とし、サンギヤ65sを無段変速機24の出力ディスク37に後述するごとくに駆動結合し、キャリア65cを後述するごとく入力軸26からの変速機入力回転が適宜入力されるようにし、リングギヤ65rから変速比無限大変速機の出力回転を取り出すようになす。
動力循環クラッチとしてのロークラッチ66は、入力軸26からの変速機入力回転を適宜キャリア65cに入力するためのもので、これがためクラッチドラム66aを軸受69により副軸62上に回転自在に支持するとともに、入力軸26に形成した歯車70、アイドラ軸線Oi の周りで回転自在なアイドラギヤ71、およびクラッチドラム66aに結合した動力循環ギヤ72よりなる動力循環歯車列を介して入力軸26に駆動係合させ、クラッチハブ66bをキャリア65cに結着する。
【0030】
遊星歯車組65のサンギヤ65sは副軸62にセレーション嵌合してこれに一体結合し、遊星歯車組65のリングギヤ65rは出力歯車67に結着し、出力歯車67を副軸62上に回転自在に支持する。
無段変速機直結クラッチとしてのハイクラッチ68は、無段変速機24の出力回転を適宜そのまま出力歯車67に伝達するためのもので、これがためハイクラッチ68のクラッチドラム68aの外周を、出力ディスク37の外周に嵌着した出力歯車73に噛合させ、クラッチハブ68bを出力歯車67に結着する。
【0031】
ここで、ハイクラッチ68のクラッチドラム68aは内周を副軸62にセレーション嵌合してこれに一体結合し、これにより無段変速機24の出力ディスク37がクラッチドラム68aを介して副軸62に駆動結合されるようにし、従って副軸62にセレーション嵌合したサンギヤ65sが無段変速機24の出力ディスク37により駆動されるようになす。
【0032】
上記の構成としたトロイダル型無段変速機24および出力制御機構25の組み合わせになる変速比無限大変速機の作用は以下の通りである。
ロークラッチ66を油圧の供給により締結し、ハイクラッチ68を油圧の排除により解放すると、主軸27への変速機入力回転が動力循環歯車列70〜72およびロークラッチ66を経て遊星歯車組65のキャリア65cに伝達される。
キャリア65cに伝達された変速機入力回転はサンギヤ65sおよびリングギヤ65rに分配され、サンギヤ65sに至った回転は副軸62、クラッチドラム68aおよび出力歯車73を順次経て両トロイダル伝動ユニット31,32に循環されて駆動力を増幅させ、リングギヤ65rに至った回転を出力歯車67から取り出すことができ、動力循環モードでの伝動作用を行うことができる。
この動力循環モードでは、無段変速機24の変速比をキャリア65cの回転が0になるような変速比にすることで、歯車67への出力回転が0になり(中立点という)、伝動経路が機械的に結合されたままの状態で変速比(変速機入力回転数/変速機出力回転数)が無限大の状態を作り出すことができる。
【0033】
そして、上記の動力循環モードで無段変速機24がキャリア65cの回転を0にするような変速比よりも高速側変速比である時は、歯車67への出力回転が逆向きとなり、無段変速機24の変速比が当該変速比よりも低速側であるほど、歯車67への出力回転が正転方向の回転数を増大される。
従って、無段変速機24の変速比が上記低速側の或る変速比になると、動力循環モードでの歯車67への出力回転数(クラッチハブ68bの回転数)と、無段変速機24からクラッチドラム68aへの無段変速回転数とが一致し、このモード切り換え点でハイクラッチ68を油圧の供給によりショックなしに締結すると同時にロークラッチ66を油圧の排除により解放することにより、無段変速機24からの無段変速回転をハイクラッチ68を経て直接的に歯車67へ出力する無段変速機直結モードに切り換えることができる。
この直結モードでは、無段変速機24のみによる変速が変速比無限大変速機の変速に反映されることとなる。
【0034】
歯車67への出力回転は、図1に示すごとくこれに噛合するカウンタギヤ74を介して、カウンタ軸線Oc 上に設けたカウウタシャフト75に伝達し、その後、カウウタシャフト75上に形成した歯車76を含むファイナルドライブギヤ組を介して第3軸線O3 (図2参照)上の図示せざるディファレンシャルギヤ装置に伝達することで車両の両駆動輪を回転可能とする。
【0035】
ところで本実施の形態になるトロイダル型無段変速機24においては、両トロイダル伝動ユニット31,32の共通な出力ディスク37の両端内周と主軸27との間にそれぞれ第1ラジアル軸受39,40を介在させ、
出力ディスク37の両端に位置決め部材41,42を配置して出力ディスク37の軸線方向変位を規制し、これら位置決め部材41,42と主軸27との間に第2ラジアル軸受43,44を介在させ、出力ディスク37の両端面と位置決め部材41,42との間にスラスト軸受45,46を介在させたため、
両トロイダル伝動ユニット31,32の出力ディスク37を変速機の軸線方向寸法が小さくなるよう一体化しても、これを上記位置決め部材41,42を介して変速機ケースにより支持する構造を採用し得ることとなり、出力ディスク37の支持スパンが大きくなってその支持剛性を高めることができる。
【0036】
なお両トロイダル伝動ユニット31,32の出力ディスク37を一体化する場合、当該出力ディスク37の外周に出力歯車73を設けてこれから回転を取り出すこととなって、出力ディスク37の中心から出力歯車73までの距離が長くなるため、通常はすば歯車で構成する出力歯車73に作用する伝動中のスラスト方向分力によって出力ディスク37に作用するモーメントが大きくなるが、
本実施の形態においては上記のごとく出力ディスク37の支持剛性を高め得ることから、出力ディスク37が上記の大きなモーメントによっても傾動することがなく出力ディスク37を確実に支持することができる。
【0037】
しかも、出力ディスク37と主軸27との間に従来のごとく中間軸を介在させずに出力ディスク37を直接的に第1ラジアル軸受39,40を介して主軸27上に支承するから、入力ディスク35,36を支承する軸27と出力ディスク37を支承する軸27とが共に同じ軸であることとなり、従って変速中立点がずれることがなくなり、これが原因でサイドスリップが常時発生して発熱や伝動効率の悪化を招くという問題をも解消することができる。
また、出力ディスク37と主軸27との間に中間軸を介在させないということは出力ディスク37の内径を大きくする必要がないということを意味し、出力ディスク37の両端における肉厚が薄くなって出力ディスク37の曲げ剛性が低下するという問題も回避し得る。
【0038】
更に本実施の形態においては、共通な出力ディスク37へのラジアル荷重が第1ラジアル軸受39,40、主軸27、第2ラジアル軸受43,44、位置決め部材41,42を順次経て変速機ケースにより支持され、共通な出力ディスク37へのスラスト荷重がスラスト軸受45,46および位置決め部材41,42を順次経て変速機ケースにより確実に支持されることから、
共通な出力ディスク37の外周に設けた、通常はすば歯車で構成する出力歯車73に上記のごとく作用する大きなモーメントによっても出力ディスク37が傾くことがなく出力ディスク37を確実に支持するという上記の作用効果を一層顕著なものにし得る。
【0039】
加えて本実施の形態によれば、第1および第2ラジアル軸受39,40および43,44を転動素子保持用のケージ48が図5のごとく径方向に分割可能な、若しくは径方向に膨縮可能なラジアル軸受として主軸27の外周条溝27a〜27dに嵌め込んだため、
第1および第2ラジアル軸受39,40および43,44の外径を外周条溝27a〜27dの深さ分だけ小さくし得て共通な出力ディスク37の内径が増大するのを回避することができ、共通な出力ディスク37が大型化するのを防止することができる。
また、第1および第2ラジアル軸受39,40および43,44が嵌合する主軸外周条溝27a〜27dの底面径を、図4にL1で示すようにボールスプライン33,34の最小径よりも大きくし、最小でもこれを下回らないようにしたため、主軸27の強度低下を何ら伴うことなしに上記の作用効果を達成することができる。
【0040】
更に本実施の形態では、上記主軸27の外周条溝27a〜27dに嵌合する第1ラジアル軸受39,40および第2ラジアル軸受43,44の最大径を、図4にL2で示すようにスラスト軸受45,46の内径よりも小さくするが、主軸27の外周径よりも大きくなるよう決定したから、
出力ディスク37および位置決め部材41,42を入力ディスク35,36と共に予め変速機ケース本体21内に組み込んでおき、その後主軸27を、外周条溝27a〜27dに第1ラジアル軸受39,40および第2ラジアル軸受43,44が嵌合された状態で、入力ディスク35、位置決め部材41、出力ディスク37、位置決め部材42、および入力ディスク36に挿通する組み立て手順により、ダブルキャビティー式トロイダル型無段変速機24を容易に組み立てることができ、その組立作業性を大幅に向上させることが可能となる。
【0041】
そして、図4にL3で示す第1ラジアル軸受39,40の軸線方向幅を、同じく図4にL4で示す第2ラジアル軸受43,44の軸線方向幅よりも大きくしたから、第1ラジアル軸受39,40の軸受負荷能力が大きくなり、第1ラジアル軸受39,40で支承した出力ディスク37が主軸27に対し逆方向に回転すると雖も第1ラジアル軸受39,40が早期に駄目になることがなく、トロイダル型無段変速機の耐久性が低下するのを防止することができる。
【0042】
更に本実施の形態によれば図1および図3から明らかなように、出力ディスク37の軸直角二等分面から第1ラジアル軸受39,40までの距離や第2ラジアル軸受43,44までの距離よりも、主軸27の両端におけるラジアル軸受28,30までの距離の方が長いことから、
主軸27が通常は位置決め部材41,42により2点支持され、無段変速機24に大きなトルクが入力されたり、パワーローラ38への入力トルクがばらついて主軸27が傾いた時にのみ、ラジアル軸受28または30が一時的に接して主軸27が3点支持、または4点支持されるようにすることができ、
主軸27を前記のように挿通する時の組み立て作業性を高く保ったまま、主軸27の支持剛性を所定通りに確保することができる。
【0043】
なお、出力ディスク37の軸直角二等分面から、入力軸26に突き合わせてこれに主軸27の前端を回転自在に支持するラジアル軸受28までの距離よりも、主軸27の後端を後端蓋23に回転自在に支持するラジアル軸受30までの距離の方を長くするのが良く、この場合、主軸27が傾いた時に先ずラジアル軸受28が接して入力軸26が主軸27の更なる傾きを防止することから、回転している主軸27が変速機ケースに接触するのを防止することができるという作用効果を上記の作用効果に付加して奏し得る。
【0044】
なお上記した実施の形態においては、外側に入力ディスク35,36を配置し、内側に出力ディスク37を配置する場合について説明したが、逆に特開平5−126222号公報に記載されているように、外側に出力ディスクを配置し、内側に入力ディスクを配置したダブルキャビー式トロイダル型無段変速機である場合においても本発明は、同様の考え方により適用して同様の作用効果を奏し得ること勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態になるトロイダル型無段変速機を具えた変速比無限大変速機を示す要部展開断面図である。
【図2】 同じ変速比無限大変速機を図1の左方から見て、変速機ケース本体から後端蓋が除去された状態で共に示す後端面図である。
【図3】 同実施の形態になるトロイダル型無段変速機の縦断側面図である。
【図4】 同トロイダル型無段変速機の要部を更に詳細に示す一部縦断側面図である。
【図5】 同要部において用いるラジアル軸受の詳細側面図である。
【図6】 従来のトロイダル型無段変速機を示す概略伝動系統図である。
【符号の説明】
21 変速機ケース本体
22 前端蓋
23 後端蓋
24 ダブルキャビティー式トロイダル型無段変速機
25 出力制御機構
26 入力軸
27 主軸
27a 外周条溝
27b 外周条溝
27c 外周条溝
27d 外周条溝
27e 中空孔
27f 径方向孔
28 ラジアル軸受
30 ラジアル軸受
31 トロイダル伝動ユニット
32 トロイダル伝動ユニット
33 ボールスプライン
34 ボールスプライン
35 入力ディスク
36 入力ディスク
37 共通な出力ディスク
38 パワーローラ
39 第1ラジアル軸受
40 第1ラジアル軸受
41 位置決め部材
42 位置決め部材
43 第2ラジアル軸受
44 第2ラジアル軸受
45 スラスト軸受
46 スラスト軸受
47 ニードル(転動素子)
48 ケージ
51 トラニオン
52 アッパリンク
53 ロアリンク
54 サーボピストン
55 コントロールバルブ
61 ローディングカム
62 副軸
65 遊星歯車組
65s サンギヤ
65c キャリア
65r リングギヤ
66 動力循環用ロークラッチ
67 出力歯車
68 無段変速機直結用ハイクラッチ
68a クラッチドラム
68b クラッチハブ
70 歯車(動力循環歯車列)
71 アイドラギヤ(動力循環歯車列)
72 動力循環ギヤ(動力循環歯車列)
73 無段変速回転出力歯車
74 カウンタギヤ
75 カウンタシャフト
76 歯車
1 第1軸線
2 第2軸線
3 第3軸線
i アイドラ軸線
c カウンタ軸線

Claims (2)

  1. 主軸上にボールスプラインを介して回転係合させた一方のディスクと、該一方のディスクに対向させて前記主軸上に回転自在に設けた他方のディスクと、これら対向する両ディスク間で動力伝達を行うパワーローラとを具えたトロイダル伝動ユニットを2個具備し、
    これら両トロイダル伝動ユニットの前記他方のディスクを相互に一体化すると共に、該他方のディスクの軸線方向両側における位置決め部材により他方のディスクの軸線方向変位を規制するようにしたトロイダル型無段変速機において、
    前記他方のディスクの外周に回転を取り出す出力歯車を設け、
    前記他方のディスクの両端内周と前記主軸との間にそれぞれ第1ラジアル軸受を設け、
    前記位置決め部材と前記主軸との間に第2ラジアル軸受を設け、
    前記他方のディスクの軸線方向両端面と前記位置決め部材との間にそれぞれスラスト軸受を設けたことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 主軸上にボールスプラインを介して回転係合させた一方のディスクと、該一方のディスクに対向させて前記主軸上に回転自在に設けた他方のディスクと、これら対向する両ディスク間で動力伝達を行うパワーローラとを具えたトロイダル伝動ユニットを2個具備し、
    これら両トロイダル伝動ユニットの前記他方のディスクを相互に一体化すると共に、該他方のディスクの軸線方向両側における位置決め部材により他方のディスクの軸線方向変位を規制するようにしたトロイダル型無段変速機において、
    前記他方のディスクの外周に回転を取り出す出力歯車を設け、
    前記他方のディスクの両端内周と前記主軸との間にそれぞれ第1ラジアル軸受を設け、
    前記位置決め部材と前記主軸との間に第2ラジアル軸受を設け、
    前記他方のディスクの軸線方向両端面と前記位置決め部材との間にそれぞれスラスト軸受を設け、
    前記第1および第2ラジアル軸受を転動素子保持用のケージが径方向に分割可能な、若しくは径方向に膨縮可能なラジアル軸受として前記主軸の外周条溝に嵌め込み、該外周条溝の底面径を前記ボールスプラインの最小径以上としたことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
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