JP3726043B2 - 二重化装置における時計情報の同期化方法,二重化装置および同期化プログラム - Google Patents

二重化装置における時計情報の同期化方法,二重化装置および同期化プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二重化装置における時計情報の同期化方法,二重化装置および同期化プログラムに関し、特に稼働系,待機系装置制御部を備え、稼働系装置制御部が障害時に待機系装置制御部に処理を引き継ぐよう制御される装置において、稼働系,待機系それぞれの時計情報を同期化させる、二重化装置における時計情報の同期化方法,二重化装置および同期化プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、稼働系,待機系装置制御部を備えた二重化装置においては、図6に示すように、各装置制御部に実装されている時計ICから時計IC情報を読み出し、各装置制御部で使用する時計情報に変換していた。各時計ICは保守作業員が各装置制御部から時計情報を設定するが、各時計ICの持つ個体誤差により、時間が経過するにつれて互いの時計情報がずれてしまう。このことにより、コマンド実行履歴やエラー情報等に付随する時計情報も、稼働系側と待機系側でずれてくることになる。例えば、稼働系がある時間に障害を発生し、待機系に処理を引き継ごうとした場合に、エラー情報に相手側に処理を引き継いだという情報を記録する。引き継いだ待機系側も相手から処理を引き継いだことをエラー情報に記録する。この際に、待機系だった方が時間が進んでいた場合、保守作業員が障害解析する際に、お互いの引き継いだという情報から検索しなければならなかった。しかし、連続で同じ障害を繰り返した場合には、お互いの情報が正しく組み合わせられているのかを判断するのに、非常に工数がかかっていた。また、従来の稼働系,待機系装置制御部を備えた二重化装置においては、保守作業員が時計情報を時計ICに設定する際に、各時計ICが実装されている各装置制御部からそれぞれ設定しなければならず、同じ作業を2回行わなければならなかった。
【0003】
また、特開2000−138679号公報の「分散制御システムにおける複数制御装置間の同期制御方法」においては、図7に示すような二重化した制御装置の同期化について記載されている。この発明は、図7の制御装置51〜53、並列動作式二重化制御装置54、監視制御装置55,56、伝送回線57で構成され、或る制御装置から他の全制御装置へ制御演算データ列にそのときの現在時刻を付加してマルチキャスト送信することにより、複数制御装置間で同一のデータによる同期した動作を可能にしている。しかし、この発明はデータの送受信時のみでしか同期することはできず、装置が未動作の場合には、時計自体のずれは発生する。さらに、この発明の目的とするところは、複数の制御装置間で同一のデータによる同期制御を可能にすることであり、時計情報の設定ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上の問題を解決し、稼働系,待機系装置制御部を備えた二重化装置において、稼働系,待機系装置制御部にそれぞれ備えられた時計情報の同期化を実現する、二重化装置における時計情報の同期化方法,二重化装置および同期化プログラムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の二重化装置における時計情報の同期化方法は、稼働系/待機系装置制御部を備えた二重化装置における時計情報の同期化方法であって、
前記稼働系装置制御部が所定の時間間隔で稼働系の時計情報を読み出し、自制御部に備えられた第1の記憶部および前記待機系装置制御部に備えられた第2の記憶部に登録するステップと、前記待機系装置制御部が所定の時間間隔で前記第2の記憶部から稼働系の時計情報を取得するステップと、前記取得した稼働系の時計情報と前記待機系装置制御部に備えられた第3の記憶部に記録された前回再設定時の時計情報とを比較し、予め定めた再設定時間間隔になったかを前記待機系装置制御部が判断するステップと、再設定時間間隔になっていた場合、前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定するステップと、待機系の時計情報を再設定した後、その時計情報を前記待機系装置制御部が前記第3の記憶部に格納するステップとを有する。
【0006】
本発明の第2の二重化装置における時計情報の同期化方法は、稼働系,待機系装置制御部を備えた二重化装置における時計情報の同期化方法であって、
前記稼働系装置制御部および前記待機系装置制御部が所定の時間間隔でそれぞれ稼働系,待機系の時計情報を読み出すステップと、前記稼働系装置制御部が読み出した稼働系の時計情報を自制御部に備えられた第1の記憶部および前記待機系装置制御部に備えられた第2の記憶部に登録するステップと、前記待機系装置制御部が読み出した待機系の時計情報を自制御部に備えられた第3の記憶部に登録するステップと、前記待機系装置制御部が前記第2の記憶部から稼働系の時計情報を取得し、前記第3の記憶部に登録された待機系の時計情報との差を算出するステップと、この差が予め定めた値以上であった場合に、前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定するステップとを有する。
【0007】
本発明の第3の二重化装置における時計情報の同期化方法は、稼働系,待機系装置制御部を備えた二重化装置における時計情報の同期化方法であって、
前記稼働系装置制御部および前記待機系装置制御部が所定の時間間隔でそれぞれ稼働系,待機系の時計情報を読み出すステップと、前記稼働系装置制御部が読み出した稼働系の時計情報を自制御部に備えられた第1の記憶部および前記待機系装置制御部に備えられた第2の記憶部に登録するステップと、前記待機系装置制御部が読み出した待機系の時計情報を自制御部に備えられた第3の記憶部に登録するステップと、前記待機系装置制御部が前記第2の記憶部から稼働系の時計情報を取得し、前記第3の記憶部に登録された待機系の時計情報と年月日データを比較するステップと、年月日データが同じでなかった場合に前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定するステップと、年月日データが同じであった場合、前記待機系装置制御部が稼働系の時計情報と待機系の時計情報の時分秒データの差を算出するステップと、この時分秒データの差が予め定めた値以上であった場合に、前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定するステップとを有する。
【0008】
本発明の第4の二重化装置における時計情報の同期化方法は、稼働系,待機系装置制御部を備えた二重化装置における時計情報の同期化方法であって、
前記稼働系装置制御部および前記待機系装置制御部が所定の時間間隔でそれぞれ稼働系,待機系の時計情報を読み出すステップと、前記稼働系装置制御部が読み出した稼働系の時計情報を自制御部に備えられた第1の記憶部および前記待機系装置制御部に備えられた第2の記憶部に登録するステップと、前記待機系装置制御部が読み出した待機系の時計情報を自制御部に備えられた第3の記憶部の第1の領域に登録するステップと、前記待機系装置制御部が前記第2の記憶部から稼働系の時計情報を取得し、この取得した稼働系の時計情報と前記第3の記憶部の第2の領域に記録された前回再設定時の時計情報とを比較し、予め定めた再設定時間間隔になったかを前記待機系装置制御部が判断するステップと、再設定時間間隔になっていた場合、前記待機系装置制御部が稼働系の時計情報と前記第3の記憶部の前記第1の領域に登録された待機系の時計情報との差を算出するステップと、この差が予め定めた値以上であった場合に、前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定するステップと、待機系の時計情報を再設定した後、その時計情報を前記待機系装置制御部が前記第3の記憶部の前記第2の領域に格納するステップとを有することを特徴とする二重化装置における時計情報の同期化方法。
【0009】
本発明の第1の二重化装置は、稼働系/待機系装置制御部を備え、前記稼働系/待機系装置制御部の時計情報を同期化する二重化装置であって、
前記稼働系装置制御部が所定の時間間隔で稼働系の時計情報を読み出し、自制御部に備えられた第1の記憶部および前記待機系装置制御部に備えられた第2の記憶部に登録する手段と、前記待機系装置制御部が所定の時間間隔で前記第2の記憶部から稼働系の時計情報を取得する手段と、前記取得した稼働系の時計情報と前記待機系装置制御部に備えられた第3の記憶部に記録された前回再設定時の時計情報とを比較し、予め定めた再設定時間間隔になったかを前記待機系装置制御部が判断する手段と、再設定時間間隔になっていた場合、前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定する手段と、待機系の時計情報を再設定した後、その時計情報を前記待機系装置制御部が前記第3の記憶部に格納する手段とを有する。
【0010】
本発明の第2の二重化装置は、稼働系/待機系装置制御部を備え、前記稼働系/待機系装置制御部の時計情報を同期化する二重化装置であって、
前記稼働系装置制御部および前記待機系装置制御部が所定の時間間隔でそれぞれ稼働系,待機系の時計情報を読み出す手段と、前記稼働系装置制御部が読み出した稼働系の時計情報を自制御部に備えられた第1の記憶部および前記待機系装置制御部に備えられた第2の記憶部に登録する手段と、前記待機系装置制御部が読み出した待機系の時計情報を自制御部に備えられた第3の記憶部に登録する手段と、前記待機系装置制御部が前記第2の記憶部から稼働系の時計情報を取得し、前記第3の記憶部に登録された待機系の時計情報との差を算出する手段と、この差が予め定めた値以上であった場合に、前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定する手段とを有する。
【0011】
本発明の第3の二重化装置は、稼働系/待機系装置制御部を備え、前記稼働系/待機系装置制御部の時計情報を同期化する二重化装置であって、
前記稼働系装置制御部および前記待機系装置制御部が所定の時間間隔でそれぞれ稼働系,待機系の時計情報を読み出す手段と、前記稼働系装置制御部が読み出した稼働系の時計情報を自制御部に備えられた第1の記憶部および前記待機系装置制御部に備えられた第2の記憶部に登録する手段と、前記待機系装置制御部が読み出した待機系の時計情報を自制御部に備えられた第3の記憶部に登録する手段と、前記待機系装置制御部が前記第2の記憶部から稼働系の時計情報を取得し、前記第3の記憶部に登録された待機系の時計情報と年月日データを比較する手段と、年月日データが同じでなかった場合に前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定する手段と、年月日データが同じであった場合、前記待機系装置制御部が稼働系の時計情報と待機系の時計情報の時分秒データの差を算出する手段と、この時分秒データの差が予め定めた値以上であった場合に、前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定する手段とを有する。
【0012】
本発明の第4の二重化装置は、稼働系/待機系装置制御部を備え、前記稼働系/待機系装置制御部の時計情報を同期化する二重化装置であって、
前記稼働系装置制御部および前記待機系装置制御部が所定の時間間隔でそれぞれ稼働系,待機系の時計情報を読み出す手段と、前記稼働系装置制御部が読み出した稼働系の時計情報を自制御部に備えられた第1の記憶部および前記待機系装置制御部に備えられた第2の記憶部に登録する手段と、前記待機系装置制御部が読み出した待機系の時計情報を自制御部に備えられた第3の記憶部の第1の領域に登録する手段と、前記待機系装置制御部が前記第2の記憶部から稼働系の時計情報を取得し、この取得した稼働系の時計情報と前記第3の記憶部の第2の領域に記録された前回再設定時の時計情報とを比較し、予め定めた再設定時間間隔になったかを前記待機系装置制御部が判断する手段と、再設定時間間隔になっていた場合、前記待機系装置制御部が稼働系の時計情報と前記第3の記憶部の前記第1の領域に登録された待機系の時計情報との差を算出する手段と、この差が予め定めた値以上であった場合に、前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定する手段と、待機系の時計情報を再設定した後、その時計情報を前記待機系装置制御部が前記第3の記憶部の前記第2の領域に格納する手段とを有する。
【0013】
本発明の第1の同期化プログラムは、稼働系/待機系装置制御部を備えた二重化装置における時計情報の同期化を制御する同期化プログラムであって、
前記稼働系装置制御部が所定の時間間隔で稼働系の時計情報を読み出し、自制御部に備えられた第1の記憶部および前記待機系装置制御部に備えられた第2の記憶部に登録するステップと、前記待機系装置制御部が所定の時間間隔で前記第2の記憶部から稼働系の時計情報を取得するステップと、前記取得した稼働系の時計情報と前記待機系装置制御部に備えられた第3の記憶部に記録された前回再設定時の時計情報とを比較し、予め定めた再設定時間間隔になったかを前記待機系装置制御部が判断するステップと、再設定時間間隔になっていた場合、前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定するステップと、待機系の時計情報を再設定した後、その時計情報を前記待機系装置制御部が前記第3の記憶部に格納するステップとをコンピュータに実行させる。
【0014】
本発明の第2の同期化プログラムは、稼働系/待機系装置制御部を備えた二重化装置における時計情報の同期化を制御する同期化プログラムであって、
前記稼働系装置制御部および前記待機系装置制御部が所定の時間間隔でそれぞれ稼働系,待機系の時計情報を読み出すステップと、前記稼働系装置制御部が読み出した稼働系の時計情報を自制御部に備えられた第1の記憶部および前記待機系装置制御部に備えられた第2の記憶部に登録するステップと、前記待機系装置制御部が読み出した待機系の時計情報を自制御部に備えられた第3の記憶部に登録するステップと、前記待機系装置制御部が前記第2の記憶部から稼働系の時計情報を取得し、前記第3の記憶部に登録された待機系の時計情報との差を算出するステップと、この差が予め定めた値以上であった場合に、前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定するステップとをコンピュータに実行させる。
【0015】
本発明の第3の同期化プログラムは、稼働系/待機系装置制御部を備えた二重化装置における時計情報の同期化を制御する同期化プログラムであって、
前記稼働系装置制御部および前記待機系装置制御部が所定の時間間隔でそれぞれ稼働系,待機系の時計情報を読み出すステップと、前記稼働系装置制御部が読み出した稼働系の時計情報を自制御部に備えられた第1の記憶部および前記待機系装置制御部に備えられた第2の記憶部に登録するステップと、前記待機系装置制御部が読み出した待機系の時計情報を自制御部に備えられた第3の記憶部に登録するステップと、前記待機系装置制御部が前記第2の記憶部から稼働系の時計情報を取得し、前記第3の記憶部に登録された待機系の時計情報と年月日データを比較するステップと、年月日データが同じでなかった場合に前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定するステップと、年月日データが同じであった場合、前記待機系装置制御部が稼働系の時計情報と待機系の時計情報の時分秒データの差を算出するステップと、この時分秒データの差が予め定めた値以上であった場合に、前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定するステップとをコンピュータに実行させる。
【0016】
本発明の第4の同期化プログラムは、稼働系/待機系装置制御部を備えた二重化装置における時計情報の同期化を制御する同期化プログラムであって、
前記稼働系装置制御部および前記待機系装置制御部が所定の時間間隔でそれぞれ稼働系,待機系の時計情報を読み出すステップと、前記稼働系装置制御部が読み出した稼働系の時計情報を自制御部に備えられた第1の記憶部および前記待機系装置制御部に備えられた第2の記憶部に登録するステップと、前記待機系装置制御部が読み出した待機系の時計情報を自制御部に備えられた第3の記憶部の第1の領域に登録するステップと、前記待機系装置制御部が前記第2の記憶部から稼働系の時計情報を取得し、この取得した稼働系の時計情報と前記第3の記憶部の第2の領域に記録された前回再設定時の時計情報とを比較し、予め定めた再設定時間間隔になったかを前記待機系装置制御部が判断するステップと、再設定時間間隔になっていた場合、前記待機系装置制御部が稼働系の時計情報と前記第3の記憶部の前記第1の領域に登録された待機系の時計情報との差を算出するステップと、この差が予め定めた値以上であった場合に、前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定するステップと、待機系の時計情報を再設定した後、その時計情報を前記待機系装置制御部が前記第3の記憶部の前記第2の領域に格納するステップとをコンピュータに実行させる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態の構成を示すブロック図である。ここでは、二重化装置の一例として集合型磁気テープ装置について示している。集合型磁気テープ装置は、稼働系装置制御部01と、待機系装置制御部02と、左アクセッサ制御部11と、右アクセッサ制御部12とを備え、さらに、稼働系装置制御部01対応にDPM(デュアルポートメモリ)21および時計IC31を、待機系装置制御部02対応にDPM22および時計IC32を備え、DPMおよび時計ICは各装置制御部に実装されている。なお、これら構成要素間はバスにより接続されている。
【0019】
稼働系装置制御部01は、図示しない上位装置からの命令を受信し、左アクセッサ制御部11および右アクセッサ制御部12を動作させ各処理を行わせる。なお、装置制御部は稼働系装置制御部01と待機系装置制御部02とに分かれ、通常時に動作する稼働系装置制御部01が障害発生等により動作できない状態になった場合、通常時は待機していた待機系装置制御部02が稼働系装置制御部01に移行し、上位装置からの命令を続行するようになっている。稼働系装置制御部01,待機系装置制御部02は同じ構成の装置制御部であり、障害時等の切り換えによりいずれも稼働系,待機系のどちらにもなり得るが、ここでは図1に示すように、01が稼働系装置制御部、02が待機系装置制御部として動作している場合について説明する。なお、稼働系装置制御部01および待機系装置制御部02は、図示していない記憶手段に記憶された同期化プログラムにより制御され、同期化プログラムは稼働系装置制御部01,待機系装置制御部02の動作を制御する。
【0020】
左アクセッサ制御部11および右アクセッサ制御部12は、稼働系装置制御部01からの命令を受信し、集合型磁気テープ装置の動作を実行する。なお、この動作実行の詳細について本発明の本旨ではないので説明は省略する。
【0021】
DPM21,22は、稼働系装置制御部01,待機系装置制御部02の情報を保存しておくためのメモリであり、集合型磁気テープ装置で実行されたコマンドの履歴や、エラー情報、アクセッサの動作回数等を記録したり、装置設定状況等を保存している。
【0022】
時計IC31,32は、稼働系装置制御部01,待機系装置制御部02の時計情報をそれぞれ保持しており、DPM21,22に記録される情報に時計情報を付加する際に、時計ICから時計情報が読み出される。時計IC31,32は単体でも動作するため、稼働系装置制御部01,待機系装置制御部02が電源OFFの状態でも、時計情報を保持している。また、時計IC31は稼働系装置制御部01から、時計IC32は待機系装置制御部02から、それぞれ保守作業員の人手による時計情報の設定が可能になっている。
【0023】
図2は、各装置制御部と各DPM間の読み出し,書き込みの関係を示す図であり、各装置制御部は自系のDPMからの読み出しと、自系および他系のDPMへの書き込みを行うことが可能である。各DPMは自制御部情報格納領域と他制御部情報格納領域を備えており、自制御部情報格納領域には自系の装置制御部からの装置制御部情報が書き込まれ、他制御部情報格納領域には他系の装置制御部からの装置制御部情報が書き込まれる。稼働系装置制御部01,待機系装置制御部02は、各自の装置制御部情報をDPM21,22の両方に対して書き込みを行う。各装置制御部は自系のDPMからのみ読み出しできるが、各DPMには自制御部情報,他制御部情報の両方が格納されているため、いずれの情報の読み出しも可能となっている。
【0024】
これにより、いつでも稼働系と待機系を切り替えることができ、常に相手側の装置情報を参照することができる。
【0025】
次に、本発明の実施の形態の動作について図面を参照して説明する。
【0026】
最初に、本発明の第1の実施の形態の動作について図1〜図3を参照して説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【0027】
電源ON時、または各装置制御部がスイッチ操作等によりオフラインからオンラインに変更された場合に、稼働系装置制御部01および待機系装置制御部02は内部診断を行うが、その結果をフラグとして保持している。なお、ここで言うオンラインとは上位装置に接続できる状態であることを意味し、オフラインとは上位装置に接続できない状態であることを意味している。そして、稼働系装置制御部01および待機系装置制御部02は、所定間隔毎(例えば30ms毎)に保持しているフラグを確認し、エラーが発生していないならばステップA2へ、エラーが発生しているならばステップA3へ進む。なお、ステップA3へ進む場合は、稼働系装置制御部01および待機系装置制御部02の両装置制御部が共にエラーとなり、稼働系と待機系を確定できなかった場合である(ステップA1)。
【0028】
ステップA1による内部診断結果、エラーが発生していなかった場合は、各装置制御部は稼働系/待機系の確定情報を確認し、自装置制御部が稼働系か待機系かを判断する。なお、稼働系/待機系の確定情報の設定方法については本発明の本旨でもなく、また従来の二重化装置において公知であるため詳細な説明は省略する(ステップA2)。
【0029】
自装置制御部が稼働系であった場合、稼働系装置制御部01は、時計IC31から時計設定情報を読み出し(ステップA3)、時計設定情報から10進数に変換しメモリ上で参照できる形にして(ステップA4)、図2に示す、DPM21の自制御部情報格納領域の時計情報を格納する領域と、DPM22の他制御部情報格納領域の時計情報を格納する領域とに書き込む。なお、ステップA1において稼働系装置制御部01および待機系装置制御部02の両装置制御部が共にエラーとなり、稼働系と待機系を確定できなかった場合にも、両装置制御部は同様の処理を行う(ステップA5)。
【0030】
ステップA2において自装置制御部が待機系であった場合、待機系装置制御部02は、稼働系装置制御部01により書き込まれた時計情報をDPM22の他制御部情報格納領域から取得し、図示しない内部のRAMのワークエリアに前回の更新記録としてコピーしておいた時計情報と比較する。なお、前回の更新記録としてコピーされた時計情報は、例えば、2001/08/22 16:28:30(2001年8月22日16時28分30秒)→ 20010822162830とRAMに格納されている。
【0031】
このとき、比較する部分により、稼働系装置制御部01と待機系装置制御部02の時計情報の同期間隔が決定される。例えば、20010822162830の全部分を比較することにより1秒間隔となり、20010822162迄の部分を比較することにより10分間隔となる。なお、比較する部分については、製品出荷時等に予め各装置制御部の図示しないEEPROM(不揮発性メモリ)に設定,保存しておくものとする。
【0032】
上記比較の結果、時計情報の特定部分が同じであった場合はそのまま処理を終了し、同じでなかった場合はステップA7に進む。なお、1回目の処理時はRAMワークエリアに前回の更新記録としての時計情報がコピーされていないため、ステップA7に進むことになる(ステップA6)。
【0033】
ステップA6において時計情報の特定部分が同じでなかった場合は、稼働系装置制御部01の新しい時計情報を、自制御部(待機系装置制御部02)の時計IC32に設定する。これにより、いつ装置制御部の稼働系/待機系が切り替わっても、同期した時計情報を引き継ぐことができる(ステップA7)。
【0034】
時計情報を再設定した更新記録として、再設定した時計情報をRAMにコピーする。このコピーした時計情報は、次回のステップA6における比較時に使用される(ステップA8)。
【0035】
以後、ステップA1に戻りステップA1〜ステップA8の処理を繰り返す。これらの処理は、所定の間隔毎、例えば30ms毎に呼び出されるルーチンであり、毎回毎回時計ICを再設定すると時計ICの耐久寿命を縮めることになるため、それを回避する為にステップA6において設定間隔を判断し負荷を軽減している。
【0036】
次に、本発明の第2の実施の形態の動作について図1,図2および図4を参照して説明する。図4は、本発明の第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【0037】
本発明の第1の実施の形態においては、待機系の時計情報を再設定したときの稼働系の時計情報をRAMに記録しておき、稼働系の時計情報がDPMに登録される度に前回更新記録のRAMの時計情報と比較することにより、再設定の時間間隔になったかを判断し、両時計ICの時計情報の差(ずれ)の有無に関係なく、一定の時間間隔で待機系の時計IC32の時計情報を稼働系の時計IC31の時計情報に合わせて再設定している。しかし、本実施の形態においては、待機系装置制御部02にも時計IC32からの読み出し処理と10進数時計情報生成処理とを追加し、稼働系の時計IC31の時計情報と待機系の時計IC32の時計情報の間に予め設定した時間以上の差がある場合のみ、待機系の時計IC32の時計情報を稼働系の時計IC31の時計情報に合わせて再設定するようにした点が異なっている。
【0038】
図4を参照すると、所定間隔毎(例えば30ms毎)に、稼働系装置制御部01は時計IC31から、待機系装置制御部02は時計IC32からそれぞれ時計設定情報を読み出し(ステップB1)、時計設定情報から10進数に変換しメモリ上で参照できる形にする(ステップB2)。そして、稼働系装置制御部01および待機系装置制御部02は、装置診断結果のフラグを確認しエラーが発生していないかを判断する。なお、装置診断結果のフラグについてはステップA1で述べた内容と同じである(ステップB3)。ステップB3よる内部診断の結果、エラーが発生していなかった場合は、各装置制御部は稼働系/待機系の確定情報を確認し、自装置制御部が稼働系か待機系かを判断する(ステップB4)。
【0039】
自装置制御部が稼働系であった場合、稼働系装置制御部01はステップB2で生成した時計IC31の時計情報を、図2に示す、DPM21の自制御部情報格納領域の時計情報を格納する領域と、DPM22の他制御部情報格納領域の時計情報を格納する領域とに書き込む。なお、ステップB3において稼働系装置制御部01および待機系装置制御部02の両装置制御部が共にエラーとなり、稼働系と待機系を確定できなかった場合にも、両装置制御部は同様の処理を行う(ステップB5)。
【0040】
ステップB4において自装置制御部が待機系であった場合、待機系装置制御部02は、ステップB2で生成した時計IC32の時計情報を図示しない内部のRAMのワークエリアに格納する(ステップB6)。
【0041】
次に、待機系装置制御部02は、DPM22の他制御部情報格納領域に格納された稼働系の時計情報と、内部のRAMに格納された待機系の時計情報とを比較する。このとき、まず年月日のデータが同じであるかを比較する(ステップB7)。
【0042】
ステップB7において年月日のデータが同じであった場合は、待機系装置制御部02は、稼働系の時計情報と待機系の時計情報の時分秒のデータの差を算出する。そして、その差が内部の図示しないEEPROMに予め設定された指定個体差(例えば10秒)以上かを判断する。10秒未満の差であった場合は、時計IC32の再設定は行わずそのまま処理を終了する(ステップB8)。
【0043】
ステップB7において年月日のデータが同じでなかった場合、または、ステップB8において10秒以上の差があった場合は、待機系装置制御部02は、待機系の時計IC32に対して稼働系の時計情報を設定する(ステップB9)。
【0044】
以後、ステップB1に戻りステップB1〜ステップB9の処理を繰り返す。これらの処理は、所定の間隔毎、例えば30ms毎に呼び出されるルーチンであり、毎回毎回時計ICを再設定すると時計ICの耐久寿命を縮めることになるため、それを回避する為に、稼働系の時計情報と待機系の時計情報の差が予め設定された値以上あった場合にのみ、時計ICの再設定を行うようにして負荷を軽減している。
【0045】
なお、以上説明した本実施の形態において、ステップB7を削除し、ステップB6からステップB8に進むようにしてもよい。この場合は、ステップB8において、年月日および時分秒を含んだ時計情報全体の差を算出することになる。
【0046】
次に、本発明の第3の実施の形態の動作について図1,図2および図5を参照して説明する。図5は、本発明の第3の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【0047】
本実施の形態は、第1の実施の形態と第2の実施の形態を組み合わせたものであり、図5に示す本実施の形態のステップC1〜C6,C8,C9は図4に示す第2の実施の形態のステップB1〜B6,B8,B9と同じであり、ステップC7,C10は図3に示す第1の実施の形態のステップA6,A8と同じである。すなわち、本実施の形態においては、稼働系の時計情報がDPMに登録される度に前回更新記録のRAMの時計情報と比較して再設定の時間間隔になったかを判断し、再設定の時間間隔になったときに、稼働系の時計IC31の時計情報と待機系の時計IC32の時計情報の差を算出し、予め設定した時間以上の差があった場合にのみ、待機系の時計IC32の時計情報を稼働系の時計IC31の時計情報に合わせて再設定するようにしている。
【0048】
図5を参照すると、所定間隔毎(例えば30ms毎)に、稼働系装置制御部01は時計IC31から、待機系装置制御部02は時計IC32からそれぞれ時計設定情報を読み出し(ステップC1)、時計設定情報から10進数に変換しメモリ上で参照できる形にする(ステップC2)。そして、稼働系装置制御部01および待機系装置制御部02は、装置診断結果のフラグを確認しエラーが発生していないかを判断する。なお、装置診断結果のフラグについてはステップA1で述べた内容と同じである(ステップC3)。ステップC3よる内部診断の結果、エラーが発生していなかった場合は、各装置制御部は稼働系/待機系の確定情報を確認し、自装置制御部が稼働系か待機系かを判断する(ステップC4)。
【0049】
自装置制御部が稼働系であった場合、稼働系装置制御部01はステップC2で生成した時計IC31の時計情報を、図2に示す、DPM21の自制御部情報格納領域の時計情報を格納する領域と、DPM22の他制御部情報格納領域の時計情報を格納する領域とに書き込む。なお、ステップC3において稼働系装置制御部01および待機系装置制御部02の両装置制御部が共にエラーとなり、稼働系と待機系を確定できなかった場合にも、両装置制御部は同様の処理を行う(ステップC5)。
【0050】
ステップC4において自装置制御部が待機系であった場合、待機系装置制御部02は、ステップC2で生成した時計IC32の時計情報を図示しない内部のRAMのワークエリアに格納する(ステップC6)。
【0051】
次に、待機系装置制御部02は、稼働系装置制御部01により書き込まれた時計情報をDPM22の他制御部情報格納領域から取得し、図示しない内部のRAMのワークエリアに前回の更新記録としてコピーしておいた時計情報と比較する。なお、前回の更新記録としてコピーされた時計情報は、例えば、2001/08/22 16:28:30(2001年8月22日16時28分30秒)→ 20010822162830とRAMに格納されている。
【0052】
このとき、比較する部分により、稼働系装置制御部01と待機系装置制御部02の時計情報の同期間隔が決定される。例えば、20010822162830の全部分を比較することにより1秒間隔となり、20010822162迄の部分を比較することにより10分間隔となる。なお、比較する部分については、製品出荷時に予め各装置制御部の図示しないEEPROM(不揮発性メモリ)に設定,保存しておくものとする。
【0053】
上記比較の結果、時計情報の特定部分が同じであった場合はそのまま処理を終了し、同じでなかった場合はステップC8に進む。なお、1回目の処理時はRAMワークエリアに前回の更新記録としての時計情報がコピーされていないため、ステップC8に進むことになる(ステップC7)。
【0054】
ステップC7において時計情報の特定部分が同じでなかった場合は、待機系装置制御部02は、稼働系の時計情報と待機系の時計情報のデータの差を算出する。そして、その差が内部の図示しないEEPROMに予め設定された指定個体差(例えば10秒)以上かを判断する。10秒未満の差であった場合は、時計IC32の再設定は行わずそのまま処理を終了する(ステップC8)。
【0055】
ステップC8において10秒以上の差があった場合は、待機系装置制御部02は、待機系の時計IC32に対して稼働系の時計情報を設定する(ステップC9)。
【0056】
時計情報を再設定した更新記録として、再設定した時計情報をRAMにコピーする。このコピーした時計情報は、次回のステップC7における比較時に使用される(ステップC10)。
【0057】
以後、ステップC1に戻りステップC1〜ステップC10の処理を繰り返す。これらの処理は、所定の間隔毎、例えば30ms毎に呼び出されるルーチンであり、毎回毎回時計ICを再設定すると時計ICの耐久寿命を縮めることになるため、それを回避する為に、前回の設定から予め設定された時間間隔が経過し、かつ、稼働系の時計情報と待機系の時計情報の差が予め設定された値以上あった場合にのみ、時計ICの再設定を行うようにして負荷を軽減している。
【0058】
なお、以上の説明において、第1および第3の実施の形態における時計ICの同期時間間隔(時計情報データのどの部分を比較するかの指定)や、第2および第3の実施の形態における指定個体差(この値により時計ICの再設定を必要と判断するための、稼働系の時計情報と待機系の時計情報の差であるずれの値の指定)については、製品出荷時等に各装置制御部のEEPROM(不揮発性メモリ)に予め設定,保存しておくとして説明した。これに関しては、例えば設定値を予めプログラム上に組み込んでおく等により設定値を製品出荷後に変更できないようにしてもよいし、また、プログラム上では設定値としてEEPROM(不揮発性メモリ)のデータを参照するようにしておき、各装置制御部の保守パネル等からEEPROM(不揮発性メモリ)の設定値を任意の値に変更できるようにしても構わない。
【0059】
また、以上の説明においては、二重化装置の一例として集合型磁気テープ装置を例に説明したが、本発明が適用される二重化装置は集合型磁気テープ装置に限定されず、他の装置であってもよいことは明らかである。
【0060】
【発明の効果】
本発明は、稼働系の時計情報に合わせて待機系の時計情報を再設定するようにしたため、稼働系の時計ICの設定をするだけで待機系の時計ICも自動的に設定されることになり、稼働系,待機系の時計ICの個体差に関係なく時計情報の同期が自動的に維持されるという効果がある。
【0061】
また、待機系の時計ICの再設定間隔を任意に設定したり、稼働系,待機系の時計情報間に所定時間差以上の差があった場合に再設定するようにしたため、無駄な再設定により時計ICの耐久寿命を縮めてしまうというようなことも回避できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】各装置制御部と各DPM間の読み出し,書き込みの関係を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第3の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図6】従来の時計情報生成のフローチャートである。
【図7】従来の技術の一例を示す構成ブロック図である。
【符号の説明】
01 稼働系装置制御部
02 待機系装置制御部
11 左アクセッサ制御部
12 右アクセッサ制御部
21 DPM
22 DPM
31 時計IC
32 時計IC

Claims (9)

  1. 稼働系/待機系装置制御部を備えた二重化装置における時計情報の同期化方法であって、
    前記稼働系装置制御部が所定の時間間隔で稼働系の時計情報を読み出し、自制御部に備えられた第1の記憶部および前記待機系装置制御部に備えられた第2の記憶部に登録するステップと、前記待機系装置制御部が所定の時間間隔で前記第2の記憶部から稼働系の時計情報を取得するステップと、前記取得した稼働系の時計情報と前記待機系装置制御部に備えられた第3の記憶部に記録された前回再設定時の時計情報とを比較し、予め定めた再設定時間間隔になったかを前記待機系装置制御部が判断するステップと、再設定時間間隔になっていた場合、前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定するステップと、待機系の時計情報を再設定した後、その時計情報を前記待機系装置制御部が前記第3の記憶部に格納するステップとを有することを特徴とする二重化装置における時計情報の同期化方法。
  2. 稼働系,待機系装置制御部を備えた二重化装置における時計情報の同期化方法であって、
    前記稼働系装置制御部および前記待機系装置制御部が所定の時間間隔でそれぞれ稼働系,待機系の時計情報を読み出すステップと、前記稼働系装置制御部が読み出した稼働系の時計情報を自制御部に備えられた第1の記憶部および前記待機系装置制御部に備えられた第2の記憶部に登録するステップと、前記待機系装置制御部が読み出した待機系の時計情報を自制御部に備えられた第3の記憶部に登録するステップと、前記待機系装置制御部が前記第2の記憶部から稼働系の時計情報を取得し、前記第3の記憶部に登録された待機系の時計情報と年月日データを比較するステップと、年月日データが同じでなかった場合に前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定するステップと、年月日データが同じであった場合、前記待機系装置制御部が稼働系の時計情報と待機系の時計情報の時分秒データの差を算出するステップと、この時分秒データの差が予め定めた値以上であった場合に、前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定するステップとを有することを特徴とする二重化装置における時計情報の同期化方法。
  3. 稼働系,待機系装置制御部を備えた二重化装置における時計情報の同期化方法であって、
    前記稼働系装置制御部および前記待機系装置制御部が所定の時間間隔でそれぞれ稼働系,待機系の時計情報を読み出すステップと、前記稼働系装置制御部が読み出した稼働系の時計情報を自制御部に備えられた第1の記憶部および前記待機系装置制御部に備えられた第2の記憶部に登録するステップと、前記待機系装置制御部が読み出した待機系の時計情報を自制御部に備えられた第3の記憶部の第1の領域に登録するステップと、前記待機系装置制御部が前記第2の記憶部から稼働系の時計情報を取得し、この取得した稼働系の時計情報と前記第3の記憶部の第2の領域に記録された前回再設定時の時計情報とを比較し、予め定めた再設定時間間隔になったかを前記待機系装置制御部が判断するステップと、再設定時間間隔になっていた場合、前記待機系装置制御部が稼働系の時計情報と前記第3の記憶部の前記第1の領域に登録された待機系の時計情報との差を算出するステップと、この差が予め定めた値以上であった場合に、前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定するステップと、待機系の時計情報を再設定した後、その時計情報を前記待機系装置制御部が前記第3の記憶部の前記第2の領域に格納するステップとを有することを特徴とする二重化装置における時計情報の同期化方法。
  4. 稼働系/待機系装置制御部を備え、前記稼働系/待機系装置制御部の時計情報を同期化する二重化装置であって、
    前記稼働系装置制御部が所定の時間間隔で稼働系の時計情報を読み出し、自制御部に備えられた第1の記憶部および前記待機系装置制御部に備えられた第2の記憶部に登録する手段と、前記待機系装置制御部が所定の時間間隔で前記第2の記憶部から稼働系の時計情報を取得する手段と、前記取得した稼働系の時計情報と前記待機系装置制御部に備えられた第3の記憶部に記録された前回再設定時の時計情報とを比較し、予め定めた再設定時間間隔になったかを前記待機系装置制御部が判断する手段と、再設定時間間隔になっていた場合、前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定する手段と、待機系の時計情報を再設定した後、その時計情報を前記待機系装置制御部が前記第3の記憶部に格納する手段とを有することを特徴とする二重化装置。
  5. 稼働系/待機系装置制御部を備え、前記稼働系/待機系装置制御部の時計情報を同期化する二重化装置であって、
    前記稼働系装置制御部および前記待機系装置制御部が所定の時間間隔でそれぞれ稼働系,待機系の時計情報を読み出す手段と、前記稼働系装置制御部が読み出した稼働系の時計情報を自制御部に備えられた第1の記憶部および前記待機系装置制御部に備えられた第2の記憶部に登録する手段と、前記待機系装置制御部が読み出した待機系の時計情報を自制御部に備えられた第3の記憶部に登録する手段と、前記待機系装置制御部が前記第2の記憶部から稼働系の時計情報を取得し、前記第3の記憶部に登録された待機系の時計情報と年月日データを比較する手段と、年月日データが同じでなかった場合に前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定する手段と、年月日データが同じであった場合、前記待機系装置制御部が稼働系の時計情報と待機系の時計情報の時分秒データの差を算出する手段と、この時分秒データの差が予め定めた値以上であった場合に、前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定する手段とを有することを特徴とする二重化装置。
  6. 稼働系/待機系装置制御部を備え、前記稼働系/待機系装置制御部の時計情報を同期化する二重化装置であって、
    前記稼働系装置制御部および前記待機系装置制御部が所定の時間間隔でそれぞれ稼働系,待機系の時計情報を読み出す手段と、前記稼働系装置制御部が読み出した稼働系の時計情報を自制御部に備えられた第1の記憶部および前記待機系装置制御部に備えられた第2の記憶部に登録する手段と、前記待機系装置制御部が読み出した待機系の時計情報を自制御部に備えられた第3の記憶部の第1の領域に登録する手段と、前記待機系装置制御部が前記第2の記憶部から稼働系の時計情報を取得し、この取得した稼働系の時計情報と前記第3の記憶部の第2の領域に記録された前回再設定時の時計情報とを比較し、予め定めた再設定時間間隔になったかを前記待機系装置制御部が判断する手段と、再設定時間間隔になっていた場合、前記待機系装置制御部が稼働系の時計情報と前記第3の記憶部の前記第1の領域に登録された待機系の時計情報との差を算出する手段と、この差が予め定めた値以上であった場合に、前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定する手段と、待機系の時計情報を再設定した後、その時計情報を前記待機系装置制御部が前記第3の記憶部の前記第2の領域に格納する手段とを有することを特徴とする二重化装置。
  7. 稼働系/待機系装置制御部を備えた二重化装置における時計情報の同期化を制御する同期化プログラムであって、
    前記稼働系装置制御部が所定の時間間隔で稼働系の時計情報を読み出し、自制御部に備えられた第1の記憶部および前記待機系装置制御部に備えられた第2の記憶部に登録するステップと、前記待機系装置制御部が所定の時間間隔で前記第2の記憶部から稼働系の時計情報を取得するステップと、前記取得した稼働系の時計情報と前記待機系装置制御部に備えられた第3の記憶部に記録された前回再設定時の時計情報とを比較し、予め定めた再設定時間間隔になったかを前記待機系装置制御部が判断するステップと、再設定時間間隔になっていた場合、前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定するステップと、待機系の時計情報を再設定した後、その時計情報を前記待機系装置制御部が前記第3の記憶部に格納するステップとをコンピュータに実行させるための同期化プログラム。
  8. 稼働系/待機系装置制御部を備えた二重化装置における時計情報の同期化を制御する同期化プログラムであって、
    前記稼働系装置制御部および前記待機系装置制御部が所定の時間間隔でそれぞれ稼働系,待機系の時計情報を読み出すステップと、前記稼働系装置制御部が読み出した稼働系の時計情報を自制御部に備えられた第1の記憶部および前記待機系装置制御部に備えられた第2の記憶部に登録するステップと、前記待機系装置制御部が読み出した待機系の時計情報を自制御部に備えられた第3の記憶部に登録するステップと、前記待機系装置制御部が前記第2の記憶部から稼働系の時計情報を取得し、前記第3の記憶部に登録された待機系の時計情報と年月日データを比較するステップと、年月日データが同じでなかった場合に前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定するステップと、年月日データが同じであった場合、前記待機系装置制御部が稼働系の時計情報と待機系の時計情報の時分秒データの差を算出するステップと、この時分秒データの差が予め定めた値以上であった場合に、前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定するステップとをコンピュータに実行させるための同期化プログラム。
  9. 稼働系/待機系装置制御部を備えた二重化装置における時計情報の同期化を制御する同期化プログラムであって、
    前記稼働系装置制御部および前記待機系装置制御部が所定の時間間隔でそれぞれ稼働系,待機系の時計情報を読み出すステップと、前記稼働系装置制御部が読み出した稼働系の時計情報を自制御部に備えられた第1の記憶部および前記待機系装置制御部に備えられた第2の記憶部に登録するステップと、前記待機系装置制御部が読み出した待機系の時計情報を自制御部に備えられた第3の記憶部の第1の領域に登録するステップと、前記待機系装置制御部が前記第2の記憶部から稼働系の時計情報を取得し、この取得した稼働系の時計情報と前記第3の記憶部の第2の領域に記録された前回再設定時の時計情報とを比較し、予め定めた再設定時間間隔になったかを前記待機系装置制御部が判断するステップと、再設定時間間隔になっていた場合、前記待機系装置制御部が稼働系の時計情報と前記第3の記憶部の前記第1の領域に登録された待機系の時計情報との差を算出するステップと、この差が予め定めた値以上であった場合に、前記待機系装置制御部が待機系の時計情報を稼働系の時計情報に合わせて再設定するステップと、待機系の時計情報を再設定した後、その時計情報を前記待機系装置制御部が前記第3の記憶部の前記第2の領域に格納するステップとをコンピュータに実行させるための同期化プログラム。
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