JP3725746B2 - 3次元配線図形作成処理装置 - Google Patents

3次元配線図形作成処理装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば配電盤その他各種の電気機器盤を構成する3次元図形をもとに、各器具図形から配線ダクトに結ぶ配線設計を支援する3次元配線図形作成処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、配電盤等の3次元図形を作成する場合、配電盤等の各種配電器具の図形を配置した後、その配電盤等の組立て順序を考慮した上、配電器具から引き出して配線ダクトまで導くように配線する3次元配線図形を作成することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような3次元配線図形の作成処理は、人間系がマウスなどを操作しながら点と点を順次プロットしながら配線作業を進めていくので、各人によって配線図形が異なったり、配線作業が非常に煩雑となる問題がある。
【0004】
また、配線器具から配線ダクトに電線を配線していく場合、配線の障害となる配電器具を判断しつつ障害となる配電器具を回避しながら配線していくことから、個々の人間系の判断に頼る点が非常に多く、結果として均質な3次元配線図形が作成できない問題がある。
【0005】
本発明は上記事情にかんがみてなされたもので、3次元配線図形を自動的に作成する3次元配線図形作成処理装置を提供することにある。
【0006】
また、本発明の他の目的は、障害とする器具を回避しつつ合理的な配線処理を実現する3次元配線図形作成処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1) 上記課題を解決するために、電気機器盤の配線設計を支援する本発明に係る3次元配線図形作成装置は、前記盤全体に関係する盤組立図形データを作成するとともに、当該盤組立図形データに盤組立手順を表わす属性情報を定義する3次元図形処理部と、この3次元図形処理部で定義された属性情報の盤組立手順に従って前記盤組立図形データを読み出し、前記盤組立図形データの一部であるパネル側および盤側の図形を構成する配線器具図形から配線ダクト図形に結ぶための3次元配線図形を作成する3次元配線図形作成処理部とを備えた構成である。
【0008】
本発明は、以上のような構成とすることにより、予め例えば既存の3次元図形処理部または図形処理装置を用いて、前記盤全体に関係する盤組立図形データに盤組立手順を表わす属性情報を定義しておけば、3次元配線図形作成処理部は、属性情報の盤組立手順に従って前記盤組立図形データを読み出し、この盤組立図形データの一部であるパネル側および盤側の図形を構成する配線器具図形から配線ダクト図形に結ぶための3次元配線図形を自動的に作成可能となる。
【0009】
なお、前記3次元配線図形作成処理部としては、盤組立手順に従って盤に取付けるパネル組立図形の3次元配線図形作成処理に際し、当該パネル組立図形を構成する各配線器具図形から複数の配線ダクト図形のうち、順に直線ルート、1回曲げルート、2回曲げルートとなる配線ダクト図形を検索し3次元配線図形を作成するパネル配線図形作成手段を設けることにより、各パネルのパネル組立図形に複数の配線ダクトが存在しても、各器具から最適ルートを選択して配線ダクトに配線することが可能である。
【0010】
また、前記3次元配線図形作成処理部としては、盤組立手順に従ってパネル組立図形またはパネル組立図形以外の盤側の3次元配線図形を作成する際し、配線器具図形から直線ルート,1回曲げルートまたは2回曲げルートを順次選択し、何れかのルートの配線方向に盤筐体の配線ダクトがあるとき、当該配線器具図形から配線ダクトまでの3次元配線図形を作成する盤配線図形作成手段を設けたことにより、パネル組立図形以外の盤側の3次元配線図形の作成に対しても、器具図形から配線ダクトに自動的に配線可能である。
【0011】
(2) また、本発明は、予め3次元図形処理部により作成される電気機器盤の盤組立図形データおよびこの盤組立図形データに定義される盤組立手順を表わす属性情報に基づき、盤組立図形データの一部であるパネル組立図形の配線処理を行う配線処理用プログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータに、
前記盤組立図形データを読み出して記憶する3次元図形読込み記憶機能と、予め盤電気回路に従って作成されている結線情報を読み出して記憶する結線情報読込み記憶機能と、前記盤組立図形データに定義された属性情報を検出し組立手順構成を解析する組立手順解析機能と、この組立手順解析機能による組立手順構成に基づきパネル組立を検出するパネル組立図形検索機能と、このパネル組立に関する各配線器具に対応する結線情報を選択し、当該各配線器具図形からパネル側配線ダクトまでの配線図形を配線図形を作成するパネル配線図形作成機能と、このパネル配線図形作成機能によって作成されない配線に関し、配線器具から盤側配線ダクトまでの配線図形を作成する盤配線図形作成機能とを実現するための配線処理用プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体である。
【0012】
よって、コンピュータが記録媒体から配線処理用プログラムを読み出すことにより、配線図形が自動的に作成可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0014】
図1は例えば配電盤の概略的な外観構成を示す図である。
【0015】
一般に、配電盤等は、筐体1の前面側に少なくとも1個以上のパネル2a,2b,…が取り付けられ、その組立てに際し、先ず最初に各パネル2a,2bの配電線器具から配線を施した後、これらパネル2a,2bを筐体1前面に取り付け、その後、両パネル2a,2bの配電器具から筐体側の配電器具や配線ダクトに配線し、さらにパネル2a,2bとは関係のない筐体取りつけの配電器具である例えば電源ランプ3、端子台および外部に導出する電源ライン4等に係る配線などが行われるものである。
【0016】
従って、本発明に係る3次元配線図形作成処理装置では、例えば以上のような配電盤の組み立て順序に従って3次元配線図形を作成することにある。
【0017】
図2は本発明に係る3次元配線図形作成処理装置の一実施の形態を示すブロック構成図である。
【0018】
この3次元配線図形作成処理装置は、筐体(フレーム)、パネル、配電器具等の盤全体に関係する3次元図形を作成する3次元図形処理部11と、この3次元図形処理部11で作成された3次元図形データを格納するデータベース12と、配線処理用プログラムが記録されている記録媒体13と、この記録媒体13に記録される配線処理用プログラムに従って3次元配線図形を作成する本発明の要部となる3次元配線図形作成処理部14と、配線処理上必要なデータや処理途中,処理結果のデータを一時記憶するデータバッファ15と、3次元図形データその他配線時の3次元配線結果の図形を表示する表示装置16およびキーボード、マウス等の入力機器17とが設けられている。
【0019】
なお、3次元図形処理部11は、従来の一般的な図形作成装置を用いてもよいものである。また、記録媒体13としては、一般的にはCD−ROMや磁気ディスクが用いられるが、それ以外にも例えば磁気テープ、DVD−ROM、フロッピーディスク、MO、CD−R、メモリカードなどを用いてもよい。
【0020】
図3はデータベース12上のデータ配列例を模式的に表わした図である。
【0021】
この3次元配線図形作成処理装置は、3次元配線図形の作成処理に先立ち、予めデータベース12に3次元図形処理部11によって作成された筐体,配電器具等の3次元図形データが格納されている。
【0022】
このデータベース12に格納される3次元図形データの構成は、組立用3次元図形21が格納され、さらに当該組立用3次元図形21に組立手順を表わす属性情報22が格納されている。この属性情報22とは組立単位となる組立グループ情報を階層的に定義した部分である。
【0023】
さらに、データベース12内のデータ構成の詳細を表わすと、図4に示すような図形データの配列構成となっている。
【0024】
すなわち、図4は配電盤等の3次元図形データの詳細な構成を表わしており、配電盤全体の盤組立図形21aの中に盤組立属性情報22aが格納されている。この盤組立属性情報22aには、組立単位として、図1の符号1に相当する筐体(フレーム)組立図形データ、図1の符号2a,2bに相当するパネル組立図形データ21b、パネル2a,2b以外の例えば筐体等に取付ける例えば電源ランプ4,開閉スイッチ,端子台等の器具図形データおよびパネル2a,2b以外の全体的な配線を行う配線ダクト図形データ等が組み立て順序に従って格納され、さらにパネル組立図形21bには、各パネル2a,2b,…の組立を構成するパネル自体のパネル図形データ、器具図形データおよびパネル内の配線ダクト図形データ等の組立グループ情報22b(22ba,22bb,…)が格納されている。なお、22ba,22bb,…は各パネル2a,2b,…に対応することを示している。
【0025】
次に、以上のような装置の動作手順について図5を参照して説明する。
【0026】
3次元配線図形作成処理部14は、記録媒体13に記録される配線処理用プログラムに従い、データベース12から組立グループ情報22a付加済み盤組立図形データ21aを読み込んでデータバッファ15に記憶する3次元図形読込み記憶手段41と、配電盤の電気回路に基づき、外部アプリケーションによって器具どうしや器具からダクトに対して例えば何れの線材の電線で結線するかの結線情報を読み込んでデータバッファ15に記憶する結線情報読込み記憶手段42と、3次元図形読込み記憶手段41にて読取った盤組立図形データ21aから組立グループ情報22aを読み出して盤組立の手順構成を解析する組立手順解析手段43と、この解析された手順構成に従ってパネル組立図形データ21bおよび組立グループ情報22bを探し出すパネル組立図形検索手段44と、この検索後、ある1つのパネル組立に関する配線器具から配線ダクトまでの配線図形を作成するパネル配線図形作成手段45(図7,図8参照)と、この作成手段45で配線図形が作成されていない配線,つまり当該パネルの配線器具から筐体側の配線ダクト図形までの配線図形を作成する盤配線図形作成手段46(図13,図14参照)と、前記各作成手段45,46にて作成されている配線図形に対しては配線ダクト図形を経由した配線図形を追加作成する配線ダクト内配線図形作成手段47とを実行し、配電盤等の配線図形の作成を完成する。
【0027】
図6はパネルの3次元器具図形23を表わす図であるが、この器具図形データには配線位置24および配線方向25のデータも登録されている。
【0028】
図7は図5に示すパネル配線図形作成手段45による配線図形作成処理を説明するフローチャートである。
【0029】
この配線図形作成処理が開始すると、配線器具を選択した後(S1)、その選択された配線器具の配線位置24を選択し(S2)、さらに配線方向25を検出する(S3)。しかる後、結線情報読込み記憶手段32で読み出した結線情報の中から該当配線器具に結線する種類の電線を見つけ出し(S4)、図8で詳細に説明する配線位置制御を実行する(S5)。
【0030】
ところで、この配線位置制御はある1つの配線器具に対する配線位置,配線方向,配線ダクト,直線ルート等のデータを順次設定保存する機能をもつ部分であり、ここで必要なデータを保存した後、ステップS6に移行して設定保存されたデータに対して配線経路有りかを判断し、配線経路有りの場合にはその配線方向に配線ダクトが有るか否かを判断する(S7)。ここで、配線ダクトが有れば、そのダクトまでの配線図形を作成し(S8)、またダクトが無ければステップS5に戻って次の配線位置に関する情報を特定する。
【0031】
ステップS6において配線経路無しの場合およびステップS8における配線図形の作成後、同一配線位置から複数本配線する場合が有るので、他の未配線有りか否かを判断し(S9)、未配線があればステップS3に戻って配線方向を選択し同様の処理を繰り返し、未配線が無ければ次のステップS10にて当該配線器具の未配線位置が有るか否かを判断し、未配線位置が有ればステップS2に戻って配線位置を選択し同様の処理を繰り返し、未配線位置が無ければ引き続き、未配線器具が有るか否かを判断し、未配線器具が有ればステップS1に戻って配線器具を選択し同様の処理を繰り返す。ステップS11において未配線器具が無くなれば、配線図形の作成を終了する。
【0032】
なお、ステップS5における配線位置制御は図8に示すような処理を実行する。すなわち、ある1つの配線器具の配線位置,配線方向に対する初めての呼出しか否かを判断し(S21)、初めての呼出しであれば当該配線位置,配線方向の他、その配線の直線ルートのルート名称を設定し(S22)、さらに組立グループ情報22bに登録されている全部のダクト図形を検出し(S23)、これら配線位置,配線方向,ルート名称の他、全部のダクト図形をデータバッファ15に保存するとともに(S24)、表示装置16に表示する。
【0033】
図9はその表示状態を示す図である。同図において26は直線ルート、28は配線ダクト図形、29はパネル組立図形である。
【0034】
しかし、これら保存されたデータのうち、図7のステップS7において配線方向に配線ダクトが無い場合には、配線位置制御処理S5に戻る。この場合には、ステップS21において2回目の呼出しとなり、ステップS25に移行する。
【0035】
このステップS25では、前回呼出した配線位置,配線方向,ルート名称を読み出し、そのうち当該配線位置,配線方向の他、直線ルートから90度曲げた配線方向25Aの1回曲げルート30を設定し(S26,図10参照)、次のステップS27に移行し、直線ルートか否かを判断する。ここでは、1回曲げルートとなっているので、ステップS24,S6,S7の処理を行い、1回曲げルートに配線ダクトが無ければ、ステップS26にて2回曲げルートを設定する(図11参照)。図11において25Bは2回曲げた配線方向、31は2回曲げルートである。
【0036】
ここで、直線ルートとは配線器具図形に登録されている配線方向を意味し、1回曲げルートとは直線ルートの配線位置から配線方向を90度曲げた方向を意味し、さらに2回曲げルートは1回曲げルートの配線位置から配線方向を更に90度曲げた方向を意味する。
【0037】
従って、2回曲げルート31を設定した場合、ステップS27において直線ルートでないと判断され、同様の処理を繰り返し、ステップS26にて再び2回曲げルートから直線ルートに設定する(図12参照)。その結果、ステップS27において直線ルートとなるので、引き続き、別の基準配線ダクトを選択し(S28)、そのダクト図形の中心位置を計算し(S29)、配線位置をダクト中心に設定する。32はダクト中心に移動した直線ルートである(図12(b)参照)。続いて、ステップS6,S7を判断し、複数の配線ダクトの中から直線ルートとなる配線ダクトを見つけ出し、この見つけ出した配線ダクトまでの配線図形を作成する(S8)。
【0038】
以上のようにして配線位置に対する複数の配線(S9)、配線器具の全部の配線位置(S10)、全部の配線器具(S11)の配線図形を作成する。
【0039】
次に、図13および図14は図5に示す盤配線図形作成手段46の処理例を説明するフローチャートである。この盤配線図形作成手段46は、パネル配線図形作成手段45で配線図形が作成されていない配線,つまり当該パネルの配線器具から筐体側の配線ダクト図形までの配線図形を作成する例(S31〜S41)であり、特に図13は図7と同様の処理を行うので、ここではその説明を省略し、特に異なるステップS35の配線位置制御の処理について図14を参照して説明する。
【0040】
この配線位置制御の処理は、初めての呼び出しか否かを判断し(S51)、初めての呼び出しであれば、当該配線位置,配線方向の他、その配線の直線ルートのルート名称を設定し(S52)、これら配線位置,配線方向,ルート名称を保存し、表示装置16に表示する(S53)。
【0041】
従って、以上のように各データを保存した後、図13のステップS36,S37の処理を実行し、配線方向に配線ダクトがなければ、引き続き、配線位置制御を呼び出す。よって、ステップS51において初めての呼び出しでないので、前回呼び出し時の配線位置,配線方向およびルート名称を読み出した後(S53)、直線ルートから1回曲げルートに設定し(S54)、これら配線位置,配線方向および1回曲げに係る配線方向および1回曲げルートのルート名称を保存し(S55)、図13において同様の処理を繰り返す。これでも、配線方向に配線ダクトがなければ、図14にて1回曲げから2回曲げルートを設定し、同様の処理を繰り返す。この場合には直線ルートから2回曲げルートの中に配線ダクト有りを見つけ出すことができる。
【0042】
従って、以上のような実施の形態によれば、盤全体に関係する3次元図形データに盤組立手順を表わす属性情報が定義されているので、その定義内容である盤組立手順に従って前記盤組立図形データを読み出し、この盤組立図形データの一部であるパネル組立図形を構成する配線器具図形から直線ルートまたは1回曲げルート、2回曲げルートとなる配線ダクト図形を検索し3次元配線図形を作成するので、マウスを操作しながら配電器具から配線ダクトへの引き込み位置を指定することなく、最適な配線ダクト図形を見つけて自動的に3次元配線図形を作成できる。
【0043】
また、配線経路に障害物がある場合でも、配線ルートについて直線ルート、1回曲げルート、2回曲げルートを選択し、同様にルートを検索し、配線ダクトを特定するので、配線経路に障害物があっても誤りなく配線図形を作成できる。また、配線ダクトがパネル等からあるオフセットをもって配置されている場合や奥行の長い器具からの配線でもダクト位置を考慮しつつ引き込むべき配線ダクトを計算するので、パネル組立図形を構成する配線器具に関して配線経路が見つからない場合が少なくなり、3次元配線図形の作成作業時間が大幅に削減可能となる。また、筐体等に取り付ける配線器具については盤全体でルート検索をじっしするので、盤全体として配線経路が見つからない場合が少ない。
【0044】
なお、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能であることは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、パネル等の器具から配線ダクトまでの3次元配線図形を自動的に作成できる。
【0046】
また、配線経路に障害となる器具がある場合、その障害となる器具を回避しつつ合理的な配線処理を実現できる。
【0047】
よって、人間系に頼ることなく、均質の3次元配線図形を自動的に作成でき、配線図形の作成作業を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一般的な配電盤の組立例を説明する配電盤の外観図。
【図2】 本発明に係る3次元配線図形作成処理装置の一実施の形態を示すブロック構成図。
【図3】 図2に示すデータベースに格納される盤組立図形データの概略的な配列構成図。
【図4】 図3に示す盤組立図形データの詳細な配列構成図。
【図5】 図2に示す3次元配線図形作成処理部の処理動作を説明するフローチャート。
【図6】 パネル組立図形の中の器具図形を示す図。
【図7】 図5に示すパネル配線図形作成手段の詳細な処理動作を説明するフローチャート。
【図8】 図7に示す配線位置制御の処理動作を説明するフローチャート。
【図9】 配電器具図形から配線するに際し、直線ルートを設定した図。
【図10】 配電器具図形から導出した直線ルートに対して1回曲げルートを設定した図。
【図11】 1回曲げルートに対して2回曲げルートを設定した図。
【図12】 2回曲げルートから直線ルートに設定し、別の配線ダクトを選択し当該配線ダクトを検索する例を説明する図。
【図13】 図5に示す盤配線図形作成手段の詳細な処理動作を説明するフローチャート。
【図14】 図13に示す配線位置制御の処理動作を説明するフローチャート。
【符号の説明】
1…筐体
2a,2b,…パネル
11…3次元図形処理部
12…データベース
13…記録媒体
14…3次元配線図形作成処理部

Claims (4)

  1. 電気機器盤の配線設計を支援する3次元配線図形作成処理装置において、
    前記盤全体に関係する盤組立図形データを作成するとともに、当該盤組立図形データに盤組立手順を表わす属性情報を定義する3次元図形処理部と、この3次元図形処理部で定義された属性情報の盤組立手順に従って前記盤組立図形データを読み出し、前記盤組立図形データの一部であるパネル側および盤側の図形を構成する器具図形から配線ダクト図形に結ぶための3次元配線図形を作成する3次元配線図形作成処理部とを備えたことを特徴とする3次元配線図形作成処理装置。
  2. 前記3次元配線図形作成処理部は、盤組立手順に従って盤に取付けるパネル組立図形の3次元配線図形作成処理に際し、当該パネル組立図形を構成する各器具図形から複数の配線ダクト図形に対して直線ルート、1回曲げルート、2回曲げルートとなる配線ダクト図形を検索し3次元配線図形を作成するパネル配線図形作成手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の3次元配線図形作成処理装置。
  3. 前記3次元配線図形作成処理部は、盤組立手順に従ってパネル組立図形またはパネル組立図形以外の盤側の3次元配線図形を作成する際し、器具図形から直線ルート,1回曲げルートまたは2回曲げルートを順次選択し、何れかのルートの配線方向に盤筐体の配線ダクトがあるとき、当該器具図形から配線ダクトまでの3次元配線図形を作成する盤配線図形作成手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の3次元配線図形作成処理装置。
  4. 予め3次元図形処理部により作成される電気機器盤の盤組立図形データおよびこの盤組立図形データに定義される盤組立手順を表わす属性情報に基づき、盤組立図形データの一部であるパネル組立図形の配線処理を行う配線処理用プログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータに、
    前記盤組立図形データを読み出して記憶する3次元図形読込み記憶機能と、予め盤電気回路に従って作成されている結線情報を読み出して記憶する結線情報読込み記憶機能と、前記盤組立図形データに定義された属性情報を検出し組立手順構成を解析する組立手順解析機能と、この組立手順解析機能による組立手順構成に基づきパネル組立を検出するパネル組立図形検索機能と、このパネル組立に関する各器具図形に対応する結線情報を選択し、当該各器具図形からパネル側配線ダクトまでの配線図形を配線図形を作成するパネル配線図形作成機能と、このパネル配線図形作成機能によって作成されない配線に関し、配線器具から盤側配線ダクトまでの配線図形を作成する盤配線図形作成機能とを実現するための配線処理用プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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