JP2005122620A - 回路シミュレーション装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路構築における作業時間を大幅に短縮し、回路シミュレーションを迅速かつ容易に実施する。
【解決手段】仮想メモリ空間上において配線が接触あるいは交差したとき同一ノードの配線と判断し、配線が他の配線を迂回あるいは他の配線と離間しているとき異なるノードと判断するノード判断手段を設け、回路モジュールライブラリ8から回路モジュールを呼び出すとともにこの回路モジュールのサイズ情報をモジュールサイズファイル7から呼び出し、回路モジュールをサイズ情報に基づいて仮想メモリ空間上に配置し、回路シミュレーション部3は、回路モジュールの配置とノード判断手段によるノード判断に基づいて仮想メモリ空間上に配置した複数の回路モジュールを1つの回路として認識して回路動作のシミュレーションを行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、回路シミュレーション装置に関する。
従来、回路シミュレーションを実施するために仮想メモリ空間上に配置される回路構成は、図9に示すように、一般的な電気回路図の表記方法で記述されている。すなわち、図9の場合は、DC電源V(=100V)、抵抗R(=10Ω)、R(100Ω)、R(=100Ω)、コンデンサC(=10μF)、C(=10μF)の6個の回路素子と、ノード1〜4の4つの配線で構成されている。なお、ノードとは、信号電位の異なる配線を区別するために設けられた識別番号で、同電位のものは同じノード番号で表現される。従って、1つのノードで複数の回路素子に接続することが可能で、この場合には配線は分岐する必要がある。この分岐点を明示する方法として図中黒丸で示す交点を入れている。逆に、交点の無い配線の交差部分は分岐点ではないという認識をする。
この接続認識のための規則を示すと、図10に示すようになる。すなわち、(a)は交点Pがあり、2つの配線が十字形に交差して接続している分岐点を示し、(b)も交点があり、2つの配線がT字形に接続している分岐点を示し、これらの交差している2つの配線は同一ノードとして認識する。また、(c)は交点がなく、配線が単に十字形に交差していることを示し、(d)も交点がなく、配線が単にT字形に交差していることを示し、これらの交差している2つの配線は異なるノードとして認識する。
また、複数の配線を接続して1つのノードとするためには一方の配線の終点と他方の配線の始点との座標を完全に一致させる必要が有る。すなわち、(e)の場合は一方の配線mの終点と他方の配線nの始点との座標は完全に一致しているので、配線mと配線nは接続状態にあり同一ノードと認識する。これに対し、(f)の場合は一方の配線mの終点と他方の配線nの始点との座標が異なるため、配線mと配線nは非接続状態にあり異なるノードと認識する。
また、2つの回路モジュールを接続する場合、図11に示すように、2つの配線端を外部に向けて開放した回路モジュールAと同じく2つの配線端を外部に向けて開放した回路モジュールBについて、回路モジュールAの各配線端m,mの終点座標と回路モジュールBの各配線端n,nの始点座標とが一致していれば、両回路モジュールの各配線端は相手と接続状態にあり、それぞれ同一のノード、すなわち、ノード1、ノード2として認識される。しかし、これを実現するには、2つの回路モジュールのサイズを僅かの狂いも無く管理しなければならない。
また、図12に示すように、2つの回路モジュールA及びBが内部の接続ノードにジャンパ端子JA1,JA2、JB1,JB2を設けた場合は、回路モジュールAと回路モジュールBの配置を厳しく管理する必要はなく、多少のずれがあっても互いの接続ノードを接続することができる。
しかしながら、配線交差部の接続の有無を交点の有無で認識するものでは、複数の回路モジュールを選択的に組み合せて回路シミュレーションを行うための回路を構成する場合に非常に面倒なアルゴリズムを用意しなければならなかった。また、回路モジュールの配線端同士を仮想メモリ空間上に配置して接続する場合に、厳しいサイズ管理や座標管理が要求され、回路を構築する作業に多大な時間が掛かるという問題があった。
本発明は、複数の回路モジュールを選択的に組み合せて回路シミュレーションを行うための回路を構成する場合に要求されるアルゴリズムを簡単にでき、また、複数の回路モジュールを仮想メモリ空間上に配置して互いの配線端を接続する作業が容易にでき、これにより、回路構築における作業時間を大幅に短縮することができ、従って、回路シミュレーションを迅速かつ容易に実施できる回路シミュレーション装置を提供する。
本発明は、仮想メモリ空間上において複数の配線が接触あるいは交差したときこれらの配線を同一ノードの配線と判断し、配線が他の配線を跨ぎあるいは他の配線と離間しているときこれらの配線を異なるノードと判断するノード判断手段と、外部に向けて開放した配線端を有する複数の回路モジュールを保持した回路モジュールライブラリと、この回路モジュールライブラリに保持されている複数の回路モジュールの仮想メモリ空間上におけるサイズ情報を保管したモジュールサイズファイルと、回路モジュールライブラリから回路モジュールを選択的に呼び出すとともにこの呼び出した回路モジュールのサイズ情報をモジュールサイズファイルから呼び出し、呼び出した回路モジュールをサイズ情報に基づいて仮想メモリ空間上に配置する回路モジュール配置手段と、この回路モジュール配置手段による回路モジュールの配置とノード判断手段によるノード判断に基づいて仮想メモリ空間上に配置した複数の回路モジュールを1つの回路として認識して回路動作のシミュレーションを行う回路シミュレーション部とを備えたものである。
本発明によれば、複数の回路モジュールを選択的に組み合せて回路シミュレーションを行うための回路を構成する場合に要求されるアルゴリズムを簡単にでき、また、複数の回路モジュールを仮想メモリ空間上に配置して互いの配線端を接続する作業が容易にでき、これにより、回路構築における作業時間を大幅に短縮することができ、従って、回路シミュレーションを迅速かつ容易に実施できる。
本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は回路シミュレーション装置の機能ブロック図で、回路図入力エディタ1、接続情報抽出部2、回路シミュレーション部3、グラフィック作成部4、マウス及びキーボード部5、ディスプレイ6、モジュールサイズファイル7、回路モジュールライブラリ8及びユーザデータファイル9によって構築されている。これらは互いにバスライン10を介して電気的に接続されている。なお、前記回路図入力エディタ1、接続情報抽出部2、回路シミュレーション部3及びグラフィック作成部4はCPU、ROM、RAMなどで構成され、前記モジュールサイズファイル7、回路モジュールライブラリ8及びユーザデータファイル9はハードディスク装置で構成されている。
この回路シミュレーション装置においては、オペレータは、前記マウス及びキーボード部5を操作し前記回路図入力エディタ1を作動させる。利用する回路モジュールは前記回路モジュールライブラリ8に保持されている。この回路モジュールライブラリ8から回路モジュールを選択すると、前記モジュールサイズファイル7からその選択した回路モジュールの座標情報が読み出され、この座標情報によって仮想メモリ空間上の配置位置が決められる。
仮想メモリ空間上において回路が完成すると、この回路情報が前記接続情報抽出部2に渡される。接続情報抽出部2には接続認識のアルゴリズムが格納されており、ノード接続情報の抽出を行う。これを基にシミュレーション可能な回路情報が生成され、前記回路シミュレーション部3において過渡解析等が実施される。その結果に基づいて前記グラフィック作成部4が波形などを作成し、前記ディスプレイ6に表示させる。また、オペレータが作業したデータはユーザデータファイル9に保管される。
図2は回路の表記方法を説明するための回路図で、この回路は前述した図9の回路と同じ構成になっている。異なる点は同一ノードの配線が接続する点に交点が無いことである。また、異なるノードが交差する部分は他の配線を跨ぐ配線シンボルを使用している点である。
すなわち、ここでは接続認識のための規則は図3に示すようになっている。すなわち、(a)は2つの配線が十字形に交差しており、この場合は両配線が接続した分岐点を示し、(b)は2つの配線がT字形に交差しており、この場合も両配線が接続した分岐点を示し、これらの交差している2つの配線は同一のノードとして認識する。また、(c)は配線が十字形に交差しているが一方には跨ぐ配線シンボルを使用し、(d)は配線がT字形に交差しているが一方には跨ぐ配線シンボルを使用し、これら跨ぐ配線シンボルを使用した場合は2つの配線は異なるノードとして認識する。
また、複数の配線を接続して1つのノードとするためには各配線が重なってさえいれば同一ノードと認識する。すなわち、(e)の場合は一方の配線mの終点と他方の配線nの始点との座標は一致しているので、この場合は従来と同様に配線mと配線nは接続状態にあり同一ノードと認識する。また、(f)の場合は一方の配線mの一部と他方の配線nの一部が重なっており、この場合も配線mと配線nは接続状態にあり同一ノードと認識する。さらに、(g)の場合は配線mと配線nは離れているので、この場合は配線mと配線nは非接続状態にあり異なるノードと認識する。
前記回路モジュールライブラリ8は、保管する回路モジュールの名前やモジュールサイズなどを管理する機構があり、回路モジュールを組み合せて全体回路を認識させる場合には図4に示すライブラリ構成が適している。図4は回路モジュールライブラリ8の階層構造を示している。
回路モジュールライブラリ8の下の階層は、入力モジュール、全波整流モジュール、コンバータモジュール、サブコンバータモジュール、負荷モジュールなどの中分類的な階層になっている。そして、この階層がさらに小分類に分かれている。入力モジュールとしては、例えば、商用電源を想定したACモジュールや定常状態を速やかに計算するためのDCモジュールを設けている。
また、全波整流モジュールとしては、例えば、通常の全波整流モジュールの他にICの電源電圧VCCをチャージするための電流取り出し口がついたモジュールを設けている。また、コンバータモジュールとしては、例えば、フライバック型やフォワード型を設けている。なお、これ以外に、RCC、共振型などを設けてもよく、さらには、同じフォワード型であっても出力取り出し口の数によってさらにモジュールを分けてもよい。
サブコンバータはコンバータの後段に直接接続して電圧変換を行うもので複数の出力電圧を必要とするスイッチング電源の場合にはよく使用される。サブコンバータとしては、例えば、3端子レギュレータやダウンコンバータを設けている。なお、これ以外に、反転コンバータや昇圧コンバータなどを設けてもよい。負荷モジュールに関しては、負荷を抵抗で表わす場合と定電流負荷と見なす場合があるので、それぞれ用意している。また、スイッチング電源の出力電圧が複数存在する場合には、その数に応じてこれらの負荷をさらに細分化してライブラリとして持ってもよい。
前記回路モジュールライブラリ8をこのような構成にすると、例えば、ACモジュール、ノーマルな全波整流モジュール、フォワード型コンバータモジュール、3端子レギュレータ、2つの抵抗負荷と順に選択して仮想メモリ空間上に順次自動的に配置していけば全体回路が構築されることになる。これらの回路モジュールは、回路接続情報、素子パラメータ情報、素子座標等の回路情報を持つ。回路接続情報は、例えばC1と名前が付与されたコンデンサを、ノード3及びノード4に接続するなど、回路素子の名前と、これをどのノードに接続するかを表わす情報である。素子パラメータ情報は、例えばコンデンサC1は10μFであるなど、回路素子接続情報で記述された回路素子の具体的な回路特性を表わす数値情報である。素子座標は、回路モジュール内の素子を表わす素子シンボルの原点の位置が、回路モジュールの原点に対して記述される。また、素子間を繋ぐノードの始点と終点の位置が、回路モジュールの原点に対して記述される。
図5は2つの回路モジュール11,12を接続する場合におけるノードの認識例を示す図である。回路モジュールは、外部に向けて開放した配線端であるノードを持つ。回路モジュール11のノード1端子の終点は回路モジュール12のノード1端子の始点と一致しており、この2つのノードは同一のノード1として認識される。また、回路モジュール11のノード2端子の終点は回路モジュール12のノード2端子の始点とは一致していないが、この両端子の一部が重なっており、この2つのノードは同一のノード2として認識される。このようにノード2端子の接続に自由度を持たせることができる。
回路モジュール11のノード3端子は線分になっているのに対し、回路モジュール12のノード3端子はコ字状に形成されている。すなわち、回路モジュール12のノード3端子は横向きに一定の幅を持っている。この場合は、回路モジュール11のノード3端子が回路モジュール12のノード3端子における横向き方向のいずれかの個所で交差すれば、この2つのノードは同一のノード3として認識される。また、回路モジュール11のノード4端子は線分になっているのに対し、回路モジュール12のノード4端子はL字状に形成されている。すなわち、回路モジュール12のノード4端子は横向きに一定の幅を持っている。この場合は、回路モジュール11のノード4端子が回路モジュール12のノード4端子における横向き方向のいずれかの個所で交差すれば、この2つのノードは同一のノード3として認識される。従って、ノード3とノード4については回路モジュール11と回路モジュール12の位置が図中上下に多少ずれても同一のノードとして認識されることになる。また、両ノード端子が十分に余裕を持って交差していれば回路モジュール11と回路モジュール12の位置が図中左右に多少ずれても同一のノードとして認識されることになる。このようにノード3端子及びノード4端子の接続に自由度を持たせることができる。
回路モジュール11のノード5端子及びノード6端子は線分になっている。これに対し、回路モジュール12のノード5端子は階段状に形成されている。なお、回路モジュール12のノード5端子を斜めに形成してもよい。そして、この階段状のノード5端子の先端部が横向きに配線され、回路モジュール11のノード5端子と横向きのいずれかの個所で交差している。従って、この2つのノードは同一のノード5として認識される。しかし、回路モジュール11のノード6端子は回路モジュール12のノード5端子と離れているので、この2つのノードは異なるノードとして認識される。この場合もノード5端子の接続に自由度を持たせることができる。
また、回路モジュール11のノード7端子は線分になっている。これに対し、回路モジュール12のノード7端子は先端部が方形からなる面になっている。回路モジュール11のノード7端子は回路モジュール12のノード7端子の面で接触している。従って、この2つのノードは同一のノード7として認識される。この場合は回路モジュール11のノード7端子は、横方向は勿論、縦方向に多少ずれても接触状態を維持していれば同一のノード7として認識される。この場合もノード7端子の接続に自由度を持たせることができる。モジュールサイズファイル7に記憶されるモジュールサイズは、外部に向けて開放したノードを含めたモジュールの大きさを表わすサイズ情報である。
このように、各回路モジュールのノード端子、すなわち、配線端を、横向き、階段状、斜めなどの線として、あるいは方形などの面として表わすことで、各回路モジュールの配線端を接続するうえでの位置的な許容範囲を与えることができ、これにより、各回路モジュールの仮想メモリ空間上への配置が容易にできる。すなわち、各回路モジュールを仮想メモリ空間上に順次配置して回路を構築する場合に、各回路モジュールの配置位置に従来のような厳しい管理は不用になり、回路構築が容易にできる。
次に、回路情報ファイルの作成処理について図6に基づいて説明する。
先ず、S1にて、ディスプレイ6にメニュー画面を表示させる。このメニュー画面では利用できる回路モジュールの一覧が表示される。続いて、S2にて、オペレータは、メニュー画面を見ながら配置する回路モジュールを順次選択する。
配置する回路モジュールの選択が行われると、S3にて、配置する順序に従って回路モジュールのサイズ情報をモジュールサイズファイル7から取得し、S4にて、仮想メモリ空間上に配置位置のセットを行う。配置においては、S5にて、n番目に配置すべき回路モジュール内の素子座標を抽出し、S6にて、現在の配置位置にn番目の回路モジュールのサイズを加算して新たな配置位置とし、S7にて、n番目を1つインクリメントし、すべての回路モジュールについて終了していなければ、S5からS7の処理を繰り返す。(回路モジュール配置手段)
そして、S8にて、すべての回路モジュールについて配置が終了したことを判断すると、S9にて、回路情報ファイルとしてユーザデータファイル9に保存する。
従って、例えば、n+1番目の回路モジュールを仮想メモリ空間上に配置する場合、その回路モジュールの原点に対してn番目の回路モジュールを配置したときの仮想空間座標を加算することになる。n+1番目の回路モジュール内の素子座標は、その回路モジュールの原点に対して記述されているので、この操作を行うことで全回路部品が仮想空間座標の然るべき座標位置に変換されることになる。これを繰り返し、選択した全回路モジュールについて終了すると、仮想メモリ空間上に自動的に全体回路が構築されることになる。
次に、回路シミュレーション用のデータ作成処理について図7に基づいて説明する。
先ず、S11にて、ユーザデータファイル9に保存した回路情報ファイルを開く。そして、S12にて、配線情報であるか否かをチェックし、配線情報が判断されるまでS13にてインクリメントする。
配線情報が判断されると、続いて、S14にて、その配線情報が交差(重なっている場合も含む)しているのか、あるいは迂回、または離れているのかを判断する。交差していれば、S15にて、該当する2つのノード端子を同一ノードとして認識する。また、迂回、または離れていれば、S16にて、該当する2つのノード端子を別ノードとして認識する。(ノード判断手段)
そして、このようなノードの認識を全ての配線情報に対して行い、S17にて、全て終了したことを判断すると、S18にて、ノードリストを作成し、S19にて、各ノードに繋がる素子の端子リストを作成する。さらに、S20にて、素子パラメータのリストを作成し、S21にて、作成したリストをシミュレーション可能なファイル形式に変換し回路シミュレーション部3に保存する。
すなわち、このデータ処理では、接続判断基準に従ってノード情報の抽出を行う。回路情報ファイルは素子間を繋ぐ線分、つまり始点と終点の座標で表現された線分の集合と、素子シンボルの原点が置かれる座標を記した素子シンボル情報の集合になっている。ノード情報は、これらの線分の始点、終点の座標を調べて、これに交差する別の線分が存在するか否かをチェックする。この結果を基にノードリストを作成する。次に、各ノードに繋がる素子を調べ、さらにその素子のどの端子に接続されているかを調べる。これらをまとめて素子パラメータリストを作成する。そして、ノードの情報と素子のリストがあれば、これを基にシミュレーションを実施することができる。
図8は前記回路シミュレーション部3が行う回路シミュレーション処理について説明する。すなわち、図7の処理によってシミュレーション可能なファイルが作成されているので、ここではこれを使用して回路シミュレーションを実行することになる。
先ず、S21にて、作成したシミュレーション可能なファイルを開き、S22にて、中に含まれている回路接続情報や素子のパラメータ情報などを認識する。
また、必要があれば、S23にて、素子パラメータ情報の変更を行う。すなわち、回路シミュレーション部3はディスプレイ6に素子パラメータの変更画面を表示し、オペレータがその変更画面に基づいてマウス及びキーボード部5を操作して入力した変更データを取込み、素子パラメータ情報を変更する。これは、例えば、負荷抵抗が2.88Ωで登録してある回路に対して、負荷抵抗を10Ωに変更してシミュレーションを行う場合などに行われる。
また、必要が有れば、S24にて、シミュレーションパラメータの設定を行う。ここでは、シミュレーション制御用のパラメータ設定画面を、ディスプレイ6を使用してオペレータに提示して設定を行う。例えば、シミュレーション時間を100サイクルと指定してあるものを500サイクルに変更する場合の設定などがある。
そして、S25にて、回路シミュレーションを実行し、回路シミュレーションが終了すると、S26にて、シミュレーション結果の数値データに基づいてグラフィック作成部4で波形を作成してディスプレイ6に表示し、また、シミュレーション結果をファイルとしてユーザデータファイルに保存する。
以上のように、回路のノードの接続認識を、交点を使用せずに、交差していれば同一のノードとして認識し、また、2つのノードが終点と始点の一致のみでなく、重なって接触している場合も同一のノードと認識するアルゴリズムを採用しているので、簡単なプログラムで接続認識ができる。また、回路モジュールを仮想メモリ空間上に配置する際に、隣り合うモジュール間接続における回路記号としての交点を新たに追記する必要も無い。これにより、回路モジュールの集合体だけで余計な接続シンボル等の追加を行わずに全体回路を表現することができる。
従って、複数の回路モジュールを選択的に組み合せて回路シミュレーションを行うための回路を構成する場合に要求されるアルゴリズムを簡単にでき、また、複数の回路モジュールを仮想メモリ空間上に配置して互いの配線端を接続する作業が容易にできる。これにより、回路を構成する作業が容易にでき、従って、回路シミュレーションが容易に実施できる。
また、回路モジュールライブラリ8を階層構造とし、入力モジュール、全波整流モジュール、コンバータモジュール、サブコンバータモジュール、負荷モジュールなどの中分類的な階層と、それをさらに細分化した階層から構成し、順次回路モジュールを選択して仮想メモリ空間上に配置すれば、全体の回路を構築することができる。このように、回路モジュールの配置のみで全体回路を構成できるので、自動化に適している。すなわち、回路モジュールライブラリ8から回路モジュールを選択するのみで自動的に速やかに全体回路を構成できる。
また、回路モジュールのノード端をコ字状やL字状にして横向きに一定の幅を持たせたり、階段状に形成したり、あるいは斜めに形成したり、さらには、方形等の面として形成することで、回路モジュール間の接続に位置的な許容範囲を与えているので、回路モジュールライブラリ8における回路モジュールの座標管理が完璧でなくても配置位置に多少のずれがあっても接続認識することができる。従って、回路モジュールを順次配置して全体回路を構築することがさらに容易になり、自動化により適したものとなる。
さらに、回路モジュールの仮想メモリ空間上への配置において、回路モジュールを横方向あるいは縦方向に配置するように限定すれば、回路モジュールを配置する場合の座標管理は、回路モジュールサイズのX軸或いはY軸のみを用いればよい。従って、回路モジュールとしても接続端子を横方向或いは縦方向に出すという簡単なライブラリ管理で済む。
本発明の実施の形態を示す回路シミュレーション装置の機能ブロック図。 同実施の形態における回路の表記方法を説明するための回路図。 同実施の形態におけるノード接続認識のための規則例を示す図。 同実施の形態における回路モジュールライブラリの構成を示す図。 同実施の形態において2つの回路モジュールを接続する場合のノードの認識例を示す図。 同実施の形態における回路情報ファイルの作成処理を示す流れ図。 同実施の形態における回路シミュレーション用のデータ作成処理を示す流れ図。 同実施の形態における回路シミュレーション処理を示す流れ図。 従来における回路の表記方法を説明するための回路図。 従来におけるノード接続認識のための規則例を示す図。 従来における2つの回路モジュールを接続する場合の一例を示す図。 従来における2つの回路モジュールを接続する場合の他の例を示す図。
符号の説明
1…回路図入力エディタ、2…接続情報抽出部、3…回路シミュレーション部、5…マウス及びキーボード、7…モジュールサイズファイル、8…回路モジュールライブラリ。

Claims (3)

  1. 仮想メモリ空間上において複数の配線が接触あるいは交差したときこれらの配線を同一ノードの配線と判断し、配線が他の配線を跨ぎあるいは他の配線と離間しているときこれらの配線を異なるノードと判断するノード判断手段と、外部に向けて開放した配線端を有する複数の回路モジュールを保持した回路モジュールライブラリと、この回路モジュールライブラリに保持されている複数の回路モジュールの仮想メモリ空間上におけるサイズ情報を保管したモジュールサイズファイルと、前記回路モジュールライブラリから回路モジュールを選択的に呼び出すとともにこの呼び出した回路モジュールのサイズ情報を前記モジュールサイズファイルから呼び出し、呼び出した回路モジュールをサイズ情報に基づいて仮想メモリ空間上に配置する回路モジュール配置手段と、この回路モジュール配置手段による回路モジュールの配置と前記ノード判断手段によるノード判断に基づいて仮想メモリ空間上に配置した複数の回路モジュールを1つの回路として認識して回路動作のシミュレーションを行う回路シミュレーション部とを備えたことを特徴とする回路シミュレーション装置。
  2. 回路モジュールライブラリは、入力、整流、電力変換、負荷等各部の機能を決めるための回路モジュールを各種保持し、回路モジュール配置手段は、これら各部の回路モジュールを仮想メモリ空間上に順次配置することで全体回路を構成することを特徴とする請求項1記載の回路シミュレーション装置。
  3. 回路モジュールライブラリに保持した回路モジュールは、配線端を、横向き、斜め、階段状などの線として、あるいは方形などの面として表わすことで回路モジュール間の配線端接続の自由度を高めるための位置的な許容範囲を与えたことを特徴とする請求項1又は2記載の回路シミュレーション装置。
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