JP4246850B2 - 回路シンボル自動生成システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回路シンボル自動生成システムに関し、さらに詳細には、電子機器の製造に使用するプリント基板や半導体などの電子回路設計において、設計者などが使用するCADシステムに登録する回路シンボルデータを生成する際に用いて好適な回路シンボル自動生成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、CADシステムを使用して、電子機器の製造に使用するプリント基板や半導体などの電子回路を設計する場合には、予め回路シンボルデータを生成しておき、この生成した回路シンボルデータをCADシステムに登録し、登録した回路シンボルデータを使用して電子回路の設計作業を行うようになされている。
【0003】
ところで、従来においては、上記した回路シンボルデータを生成する作業や、この生成した回路シンボルデータをCADシステムに登録可能なデータフォーマットに変換して、CADシステムに登録可能なデータフォーマットに変換した回路シンボルデータをCADシステムに登録するという作業は、全て手作業により行われていた。
【0004】
このため、こうした回路シンボルデータの生成ならびに生成した回路シンボルデータのデータフォーマットをCADシステムに登録可能なデータフォーマットに変換してCADシステムに登録するという作業が、極めて煩雑なものとなっていたという問題点があった。
【0005】
また、回路シンボルデータを生成する作業を行う作業者に対しては、過誤のない回路シンボルデータを生成することが要求されるものである。
【0006】
しかしながら、過誤のない回路シンボルデータを生成するためには、作業者が回路設計の知識ならびに制約となる各種の規格や独自の標準仕様などにも精通していていなければならず、このような作業者の育成には時間がかかるため、回路シンボルデータの生成を全て手作業により行うには人的な限界があるという問題点もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記したような従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、回路シンボルデータを自動的に生成することができるようにし、また、当該自動的に生成された回路シンボルデータのデータフォーマットを自動的にCADシステムに登録可能なデータフォーマットに変換することができるようにして、回路シンボルデータの生成ならびに生成した回路シンボルデータのCADシステムへの登録の作業の簡便化を図るようにするとともに、回路シンボルデータを生成する作業を行う際に、各種知識に精通した人を必要としないようにした回路シンボル自動生成システムを提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、回路シンボル図形で表現する電子部品についてファンクションブロックの構成および各ピンの電気信号の入出力特性を定義するファイルであるピンマップデータベースと、回路シンボル図形の形状パラメータであって処理の実行時に指定する処理パラメータを設定するコンパイルテクノロジと、回路シンボル図形形状の寸法を設定するファイルであるシンボル形状テンプレートとに基づいて、所定のデータフォーマットの回路シンボルデータを生成するシンボルコンパイラ手段と、上記シンボルコンパイラ手段によって生成された所定のデータフォーマットの回路シンボルデータをCADシステムのライブラリデータフォーマットとしてのファイル形式の回路シンボルデータに変換するフーマットコンバータ手段とを有するようにしたものである。
【0009】
また、本発明のうち請求項2に記載の発明は、本発明のうち請求項1に記載の発明において、上記シンボルコンパイラ手段が、回路シンボル図形を生成する回路シンボル図形生成処理と、上記回路シンボル図形生成処理により生成された回路シンボル図形に文字情報を付加して回路シンボルデータを生成する文字情報付加処理とを行うようにしたものである。
【0010】
また、本発明のうち請求項3に記載の発明は、本発明のうち請求項2に記載の発明において、上記回路シンボル図形生成処理が、生成する回路シンボル図形の形状を判断する形状判断の処理と、上記形状判断の処理において判断された形状について、ピンの順列を作成するピン順列作成の処理と、上記形状判断の処理において判断された形状について、ボディの形状を作成するとともにピンを配置するボディ形状作成およびピン配置の処理と、上記形状判断の処理において判断された形状について、図面のサイズを作成するとともに原点の調節を行う図面サイズおよび原点調節の処理とを行うようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による回路シンボル自動生成システムの実施の形態の一例を詳細に説明する。
【0012】
なお、本発明による回路シンボル自動生成システムの実施の形態の一例の説明においては、発明の理解を容易にするために、「(1)全体構成について」、「(2)シンボルコンパイラ部について」、「(3)シンボルデータ(IPSファイル)について」、「(4)シンボルエディタ部について」ならびに「(5)フォーマットコンバータ部について」の5つの項目に分けて説明を行うこととする。
【0013】
(1)全体構成について
図1には、本発明による回路シンボル自動生成システムの実施の形態の一例を表すブロック構成図が示されている。
【0014】
この図1に示す本発明による回路シンボル自動生成システムは、マイクロコンピューターにより動作の制御をされる処理装置10と、各種のデータを記憶したメモリ(メモリは、100a〜100kの記憶領域を有している。)と、表示装置20と、入力装置30とを有して構成されている。
【0015】
処理装置10は、メモリの記憶領域100aに格納されたRDBファイル形式(ただし、本明細書ならびに図面においては、「RDBファイル形式」を、単に「RDBファイル」と適宜称することとする。)ピンマップデータベース(RDBファイル)と、メモリの記憶領域100bに格納されたTECファイル形式(ただし、本明細書ならびに図面においては、「TECファイル形式」を、単に「TECファイル」と適宜称することとする。)コンパイルテクノロジ(TECファイル)と、メモリの記憶領域100cに格納されたISRファイル形式(ただし、本明細書ならびに図面においては、「ISRファイル形式」を、単に「ISRファイル」と適宜称することとする。)シンボル形状テンプレート(ISRファイル)とに基づいて、この実施の形態における第1の回路シンボルデータとして、所定のデータフォーマットとしてのシンボルデータ(IPS)ファイル形式(ただし、本明細書ならびに図面においては、「IPSファイル形式」を、単に「IPSファイル」と適宜称することとする。)の回路シンボルデータであるシンボルデータ(IPSファイル)を自動的に生成して、生成したシンボルデータ(IPSファイル)をメモリの記憶領域100dに出力して自動的に格納するシンボルコンパイラ部12を有している。
【0016】
なお、シンボルコンパイラ部12においては、ピンマップデータベース(RDBファイル)を、PMPファイル形式(ただし、本明細書ならびに図面においては、「PMPファイル形式」を、単に「PMPファイル」と適宜称することとする。)ピンマップ中間データ(PMPファイル)に変換し、メモリの記憶領域100eに一時保存し、この変換したピンマップ中間データ(PMPファイル)を用いて処理が行われる。
【0017】
さらに、処理装置10は、シンボルコンパイラ部12の起動処理と、後述するフォーマットコンバータ部16の起動処理と、メモリの記憶領域100bに格納されたコンパイルテクノロジ(TECファイル)の更新処理と、メモリの記憶領域100cに格納されたシンボル形状テンプレート(ISRファイル)の更新処理と、メモリの記憶領域100dに格納されたシンボルデータ(IPSファイル)の更新処理と、メモリの記憶領域100fに格納されたIPRファイル形式(ただし、本明細書ならびに図面においては、「IPRファイル形式」を、単に「IPRファイル」と適宜称することとする。)部品属性仕様定義(IPRファイル)に基づいて、メモリの記憶領域100gに格納されたIPPファイル形式(ただし、本明細書ならびに図面においては、「IPPファイル形式」を、単に「IPPファイル」と適宜称することとする。)部品属性仕様(IPPファイル)の更新処理とを行うシンボルエディタ部14を有している。
【0018】
さらにまた、処理装置10は、メモリの記憶領域100gに格納された部品属性仕様(IPPファイル)に基づいて、メモリの記憶領域100dに格納されたシンボルデータ(IPSファイル)を、この実施の形態における第2の回路シンボルデータとして、CADシステムのライブラリデータフォーマットとしてのファイル形式のシンボルデータに自動的に変換して、この変換したシンボルデータをメモリの所定の記憶領域に設けられた各種CAD用CADライブラリファイルに出力するフォーマットコンバータ部16を有している。
【0019】
なお、この実施の形態においては、CADシステムのライブラリデータフォーマットとしてのファイル形式として、SMBファイル形式(ただし、本明細書および図面においては、「SMBファイル形式」を、単に「SMBファイル」と適宜称することとする。)、FDLファイル形式(ただし、本明細書および図面においては、「FDLファイル形式」を、単に「FDLファイル」と適宜称することとする。)、CSAファイル形式(ただし、本明細書および図面においては、「CSAファイル形式」を、単に「CSAファイル」と適宜称することとする。)、EDIFファイル形式(ただし、本明細書および図面においては、「EDIFファイル形式」を、単に「EDIFファイル」と適宜称することとする。)が設定されている。
【0020】
そして、フォーマットコンバータ部16によって変換された変換済みシンボルデータファイル(SMBファイル)は、メモリの記憶領域100hに設けられたCADライブラリ(SMBファイル)に出力され、フォーマットコンバータ部16によって変換された変換済みシンボルデータ(FDLファイル)は、メモリの記憶領域100iに設けられたCADライブラリ(FDLファイル)に出力され、フォーマットコンバータ部16によって変換された変換済みシンボルデータ(CSAファイル)は、メモリの記憶領域100jに設けられたCADライブラリ(CSAファイル)に出力され、フォーマットコンバータ部16によって変換された変換済みシンボルデータ(EDIFファイル)は、メモリの記憶領域100kに設けられたCADライブラリ(EDIFファイル)に出力される。
【0021】
なお、上記したCADシステムのライブラリデータフォーマットとしてのファイル形式は例示に過ぎず、他のファイル形式を採用してもよいことは勿論である。
【0022】
そして、表示装置20は、フォーマットコンバータ部起動画面22と、システム起動および(&)入力・編集画面表示部24と、他システムとのインタフェース表示画面26とを有するものである。
【0023】
フォーマットコンバータ部起動画面22は、フォーマットコンバータ部16のファイルダウンロード起動画面を表示装置20の画面上に表示するものである。
【0024】
また、システム起動ならびに入力、編集画面表示部24は、シンボルデータ(IPSファイル)の示す回路シンボル図形や各種パラメータを表示装置20の画面上に表示するものである。
【0025】
また、他システムとのインタフェース表示画面26は、部品情報管理システムなどの他のシステムとのインタフェース表示画面を表示装置20の画面上に表示するものである。
【0026】
そして、入力装置30は、例えば、キーボードやマウスなどであり、表示装置20の画面上における所望の位置を選択することにより、作業者の所望の指示を入力するものである。
【0027】
以上の構成において、本発明による回路シンボル自動生成システムは、作業者が入力装置30によって他システムとのインタフェース表示画面26の所定の位置を選択することによって起動されるものである。
【0028】
図2には他システムとのインタフェース表示画面26の一例が示されており、上記所定の位置である「ピンマップ&シンボル」の欄を、作業者がマウスでクリックすることにより、本発明による回路シンボル自動生成システムが起動される。
【0029】
そして、本発明による回路シンボル自動生成システムが起動されると、システム起動&入力・編集画面表示部24に回路シンボル自動生成システム起動画面が表示される(図3参照)。
【0030】
なお、ピンマップデータベース(RDBファイル)、シンボル形状テンプレート(ISRファイル)、コンパイルテクノロジ(TECファイル)、ピンマップ中間データ(PMPファイル)、部品属性仕様(IPPファイル)ならびに部品属性仕様定義(IPRファイル)を総称して、リソースデータファイルと称する。
【0031】
(2)シンボルコンパイラ部12について
まず、シンボルコンパイラ部12において用いられる各種データについて説明することとする。
【0032】
(2−1)ピンマップデータベース(RDBファイル)について
ピンマップデータベース(RDBファイル)は、図4(a)に示すように、回路シンボル図形で表現する電子部品について、ファンクションブロック(ゲート)の構成および各端子(ピン)の電気信号の入出力特性を定義するファイルである。そして、ピンマップデータベース(RDBファイル)には、「パート情報」、「パートピン情報」、「ファンクション構成」、「ファンクション情報」、「ファンクションピン情報」、「ピン等価関係」ならびに「ピンマップ」が設定されている。
【0033】
ここで、パート情報とは、電子部品のそれぞれについての全体的な機能を表す情報であり、内部ファンクション数やピン数などを示すものである。
【0034】
また、パートピン情報とは、電子部品の各端子についての電気的特性を表す情報であり、ピンの電気的特性として入出力、信号種類、ダイナミック特性、コントロール特性、極性、従属特性ならびにグループ情報(バスの表現)などを示すものである。
【0035】
また、ファンクション構成とは、パートを構成するファンクションの識別情報を番号付けにより示すものである。
【0036】
また、ファンクション情報とは、ファンクションブロックそれぞれについての機能を表す情報であり、ピン数などを示すものである。
【0037】
また、ファンクションピン情報とは、ファンクションの各ピンについての電気的特性を表す情報であり、パートピン情報と同様に入出力、信号種類、ダイナミック特性、コントロール特性、極性、従属特性ならびにグループ情報(バスの表現)などを示すものである。
【0038】
また、ピン等価関係とは、パートピン間およびファンクションピン間の等価関係を示すものである。ちなみに、各ピン間が等価であるということは、内部的に接続状態にあり、電気的に等価であるということである。
【0039】
また、ピンマップとは、パートピンとファンクションピン間の等価関係を示すものである。
【0040】
(2−2)ピンマップ中間データ(PMPファイル)について
そして、上記したピンマップデータベースを変換したピンマップ中間データ(PMPファイル)は、図5に示すように、シンボルコンパイラ部12においてシンボルデータ(IPSファイル)を自動的に生成するために必要なシンボル名称、テンプレートタイプや、上記したピンマップデータベースから読み込んだピンマップ情報などを一時的に保存するファイルである。具体的には、ピンマップ中間データ(PMPファイル)には、「シンボル名」、「ターゲットタイプ」、「テンプレートタイプ」、「ピン数」、「作成者名」、「パートID」、「ピン」、「ピンマップ」、「ゲート」ならびに「ピン関係」が設定されている。
【0041】
ここで、シンボル名とは、シンボルの名称を示すものである。
【0042】
また、ターゲットタイプとは、生成するシンボルデータのタイプを表す情報であり、「STD」は国際標準規格(IEC,ANSI,JIS)を示し、「MIL1」はMIL規格シンボル(ピンホール非表示)を示し、「MIL2」はMIL規格シンボル(ピンホール表示)を示し、「PSV」は受動部品(抵抗、コンデンサ、コイル、サーミスタ)を示し、「SMC」はセミコン部品(ダイオード、光素子、トランジスタ、サイリスタ)を示すものである。
【0043】
また、テンプレートタイプとは、生成されるシンボルデータのテンプレートタイプを表す情報であり、「D1P,SOP,IR_SOP」はDIP,SOP,特殊SOPテンプレートシンボル(MIL規格)を示し、「LCC」はLCCテンプレートシンボル(MIL規格)を示し、「QFP」はQFPテンブレートシンボル(MlL規格)を示し、「SIP,ZIP」はSIP,ZIPテンプレートシンボル(MIL規格)を示し、「STD_NG」は国際標準規格シンボル(ゲートを持たない)を示し「STD_GT」は国際標準規格シンボル(ゲートを持つ)を示し、「STD_IC」は国際標準規格シンボル(インターコネクションを持つ)を示し、「STD_SP」は国際標準規格シンボル(特殊ケース)を示し、「R」は抵抗を示し、「C」はコンデンサを示し、「L」はコイルを示し、「TH」はサーミスタを示し、「D」はダイオードを示し、「O」は光素子を示し、「Q」はトランジスタを示し、「TY」はサイリスタを示すものである。
【0044】
また、ピン数とは、シンボルに含まれるピン数を示すものである。
【0045】
また、作成者名とは、このデータの作成者の名前を示すものである。
【0046】
また、パートIDとは、部品型名を示すものである。
【0047】
また、ピンとは、ピンデータ(ピン番号、ラベル、シグナルなど)を示すものである。
【0048】
また、ピンマップとは、ピンマップデータ(ピンマップID、ゲート数など)を示すものである。
【0049】
また、ゲートとは、ゲートデータ(インデックス番号、ファンクション名など)を示すものである。
【0050】
また、ピン関係とは、シンボルとゲートのピンとの関係を示すものである。
【0051】
(2−3)コンパイルテクノロジ(TECファイル)について
次に、コンパイルテクノロジ(TECファイル)は、図4(c)に示すように、上記したシンボルデータ(IPSファイル)の示す回路シンボル図形の形状パラメータであり、シンボルコンパイラ部12の処理の実行時に指定する処理パラメータを設定するものである。そして、コンパイルテクノロジ(TECファイル)としては、「ファイル名」、「図形サイズ設定パラメータ」、「ピン引き出し線長さ・信号特性記号寸法・文字寸法」ならびに「一般的な図形処理パラメータ」が設定されている。
【0052】
ここで、ファイル名とは、生成されたシンボルデータ(IPSファイル)を記憶させるファイル名を示すものである。
【0053】
また、図形サイズ設定パラメータとは、生成されたシンボルデータ(IPSファイル)の示す回路シンボル図形に関し、当該回路シンボル図形からのマージンである図面サイズや座標原点を示すものである。
【0054】
また、ピン引き出し線長さ・信号特性記号寸法・文字寸法とは、シンボル形状テンプレート(ISRファイル)の選択肢テーブルからの択一指定を示すものである。
【0055】
また、一般的な図形処理パラメータとは、寸法単位、スケール、図面座標系に対するシンボルの配置角度の指定を示すものである。
【0056】
(2−4)シンボル形状テンプレート(ISRファイル)について
シンボル形状テンプレート(ISRファイル)は、図4(b)に示すように、回路シンボル図形形状を国際規格やパッケージ形状に沿って想定し、各図形形状の寸法を設定するファイルである。そして、シンボル形状テンプレート(ISRファイル)としては、「集積素子(IC)の国際規格形状寸法」、「ディスクリート素子の国際規格形状寸法」、「集積回路(IC)のパッケージ形状別寸法」、「ピン引き出し線長さテーブル」、「信号特性記号寸法テーブル」ならびに「文字寸法テーブル」が設定されている。
【0057】
ここで、集積素子(IC)の国際規格形状寸法とは、ピン間ピッチ、ボディ形状幅、オーバーハング、コントロールブロック寸法などを定義するものである。
【0058】
また、ディスクリート素子の国際規格形状寸法とは、抵抗、コンデンサ、コイル、ダイオード、トランジスタなど単一の機能を持つ素子について、規格で定められた各形状ごとの寸法を定義するものである。
【0059】
また、集積回路のパッケージ形状別寸法とは、実際の部品形状を簡易化したものとして回路シンボル図形を作成する場合、パッケージ形状であるSIP、DIP、ZIP、SOP、QFP、LCC毎に寸法を定義するものである。
【0060】
また、ピン引き出し線長さテーブルとは、回路シンボル図形のボディ本体から、どれくらいの位置まで端子を引き出して描くか、引き出し距離の選択肢を定義するものである。
【0061】
また、信号特性記号寸法テーブルとは、極性記号やダイナミック入力記号など信号特性に従って、ピンの側に描く記号の寸法の選択肢を定義するものである。
【0062】
また、文字寸法テーブルとは、素子名称や信号名称をシンボルとして描く場合に参照する文字の大きさや文字間隔の選択肢を定義するものである。
【0063】
さらに、シンボル形状テンプレート(ISRファイル)には、各種回路シンボル図形の基本図形を示すテンプレートデータを定義する42のセクションが設定されており、各セクションで定義されるテンプレートデータの示す基本図形が図6乃至図18に示されている。
【0064】
即ち、図6(a)に示すDIP,SOP,IR_SOP,LCC,QFP,SIP,ZIP,MINIセクションでは、ICの回路シンボル図形のテンプレートデータを定義する。
【0065】
また、図6(b)に示すGATEセクションでは、ICの国際標準規格の回路シンボル図形のテンプレートデータを定義する。
【0066】
また、図6(c)に示すR−STD−1セクションでは、ICの国際標準規格の回路シンボル図形のテンプレートデータを定義し、originは原点位置を示し、drawsizeで示される矩形の左下の角からの位置を示し、mainfigは回路シンボル図形の中心となる図形のサイズを与えたものである。
【0067】
また、図7(a)に示すR−STD−2セクションでは、シンボル名称「R−STD−2」の回路シンボル図形のテンプレートデータを定義する。
【0068】
また、図7(b)に示すR−VR−J1、R−VR−J2セクションでは、シンボル名称「R−VR−J1」、「R−VR−J2」の回路シンボル図形のテンプレートデータを定義し、arrowで矢印の先端部分のサイズを、arrowp1ならびにarrowp2で矢印の直線部分の頂点座標を記述する。
【0069】
また、図7(c)に示すR−VR−J3セクションでは、シンボル名称「R−VR−J3」の回路シンボル図形のテンプレートデータを定義する。
【0070】
また、図7(d)に示すR−TAP2,R−TAP2−2セクションでは、シンボル名称「R−TAP2」、「R−TAP2−2」の回路シンボル図形のテンプレートデータを定義する。
【0071】
また、図8(a)に示すC−STD−1,C−EC−1,C−EC−3,C−EC−NPセクションでは、シンボル名称「C−STD−1」、「C−EC−1」、「C−EC−3」、「C−EC−NP」の回路シンボル図形のテンプレートデータを定義する。
【0072】
また、図8(b)に示すC−STD−2,C−EC−2セクションでは、シンボル名称「C−STD−2」、「C−EC−2」の回路シンボル図形のテンプレートデータを定義する。
【0073】
また、図8(c)に示すC−FT−FIG−1セクションでは、シンボル名称「C−FT−FIG−1」の回路シンボル図形のテンプレートデータを定義する。
【0074】
また、図8(d)に示すC−FT−FIG−2セクションでは、シンボル名称「C−FT−FIG−2」の回路シンボル図形のテンプレートデータを定義する。
【0075】
また、図9(a)に示すC−VC−1,C−VC−2セクションでは、シンボル名称「C−VC−1」、「C−VC−2」の回路シンボル図形のテンプレートデータを定義する。
【0076】
また、図9(b)に示すL−STD−2セクションでは、シンボル名称「L−STD−2」の回路シンボル図形のテンプレートデータを定義する。
【0077】
また、図9(c)に示すTH−STD−1セクションでは、シンボル名称「TH−STD−1」の回路シンボル図形のテンプレートデータを定義する。
【0078】
また、図9(d)に示すTH−STD−2セクションでは、シンボル名称「D−STD−1」、「D−TUNNEL」、「D−ZENER」の回路シンボル図形のテンプレートデータをサブセクションを用いて定義し、rect1には矩形の対角点座標を与え、rect1で与えられるテンプレートデータは内側の矩形のものとし、外側の矩形に関してはmainfigのサブセクションを用いる。
【0079】
また、図10(a)に示すD−STD−1,D−TUNNEL,D−ZENERセクションでは、シンボル名称「D−STD−1」、「D−TUNNEL」、「D−ZENER」の回路シンボル図形のテンプレートデータを定義し、ダイオードの回路シンボル図形はこの向きを基準とし、向きを変える場合にはdiodelのangleを指定することにより、半時計周りに回転する。
【0080】
また、図10(b)に示すD−STD2−1,D−STD2−2,D−STD2−3,D−ZENER2−1,D−ZENER2−2セクションでは、シンボル名称「D−STD2−1」、「D−STD2−2」、「D−STD2−3」、「D−ZENER2−1」、「D−ZENER2−2」の回路シンボル図形のテンプレートデータをサブセクションを用いて定義し、line1、line2は始点座標終点座標を与え、circleは中心座標と半径を与える。
【0081】
また、図10(c)に示すD−STD2−4,D−STD2−5,D−B−ZENERセクションでは、シンボル名称「D−STD2−4」、「D−STD2−5」、「D−B−ZENER」の回路シンボル図形のテンプレートデータを定義する。
【0082】
また、図11(a)に示すD−STD2−6セクションでは、シンボル名称「D−STD2−6」の回路シンボル図形のテンプレートデータを定義する。
【0083】
また、図11(b)に示すD−VC,D−VC2−1,D−VC2−2,D−VC2−4セクションでは、シンボル名称「D−VC」、「D−VC2−1」、「D−VC2−2」、「D−VC2−4」の回路シンボル図形のテンプレートデータをサブセクションを用いて定義し、subfigによりサイズを与え、sub1p,sub2pによりその位置を与える。
【0084】
また、図11(c)に示すD−BRIDGE−1セクションでは、シンボル名称「D−BRIDGE−1」の回路シンボル図形のテンプレートデータを定義し、diode1,diode2,circleの座標値が図に示す位置の座標値を与える。
【0085】
また、図12(a)に示すD−CURRENTセクションでは、シンボル名称「D−CURRENT」の回路シンボル図形のテンプレートデータを定義する。
【0086】
また、図12(b)に示すD−VARISTORセクションでは、シンボル名称「D−VARISTOR」の回路シンボル図形のテンプレートデータを定義し、subfigのサブセクションによってアルファベットの「N」の字の形の図形を定義する。
【0087】
また、図12(c)に示すD−PHOTO,D−AVALANCHEPHOTO,D−LEDセクションでは、シンボル名称「D−PHOTO」、「D−AVALANCHEPHOTO」、「D−LED」の回路シンボル図形のテンプレートデータを定義し、subfigのangleによって指定されただけで反時計回りに回転し、全体の大きさはsubfigで与えられ、先端の大きさはarrowにより与えられ、矢印の位置はsub1p,sub2pにより与えられる。
【0088】
また、図12(d)に示すD−LASERセクションでは、シンボル名称「D−LASER」の回路シンボル図形のテンプレートデータを定義し、矢印のところの直線部分をline1のサブセクションによって定義し始点座標と終点座標を与える。
【0089】
また、図13(a)に示すD−CELLセクションでは、シンボル名称「D−CELL」の回路シンボル図形のテンプレートデータをサブセクションを用いて定義し、line1,line2,line3は始点座標と終点座標を与え、rectは矩形の対角座標を与える。
【0090】
また、図13(b)に示すQ−PHOTO−PNP,Q−PHOTO−NPN,Q−PHOTO−PNP−B,Q−PHOTO−NPN−Bセクションでは、シンボル名称「Q−PHOTO−PNP」、「Q−PHOTO−NPN」、「Q−PHOTO−PNP−B」、「Q−PHOTO−NPN−B」の回路シンボル図形のテンプレートデータをサブセクションを用いて定義する。transistorによりトランジスタの回路シンボル図形のサイズが決まり、parameter3の値が0のとき左側の水平な線が省かれ、transpの座標値によりそのトランジスタの回路シンボル図形の位置が決まり、トランジスタの矢印の部分はarrowp1に矢印の中心の位置座標を与え、arrowp2,arrowp3にはその中心(arrowp1)からの相対座標を与える。
【0091】
また、図13(c)に示すQ−PHOTOCOUPLER−PNP,Q−PHOTOCOUPLER−NPNセクションでは、シンボル名称「Q−PHOTOCOUPLER−PNP」「Q−PHOTOCOUPLER−NPN」の回路シンボル図形のテンプレートデータをサブセクションを用いて定義し、シンボル形状中央の矢印は右下の矢印の向きを基準として各値を与える。
【0092】
また、図14(a)に示すPHOTOCOUPLER−D1セクションでは、シンボル名称「PHOTOCOUPLER−D1」の回路シンボル図形のテンプレートデータをサブセクションを用いて定義する。
【0093】
また、図14(b)に示すPHOTOCOUPLER−D2セクションでは、シンボル名称「PHOTOCOUPLER−D2」の回路シンボル図形のテンプレートデータをサブセクションを用いて定義し、回路シンボル図形中央の矢印は図左に示す向きを基準とし、subfigのangleによって反時計回りに回転させる。
【0094】
また、図15(a)に示すPHOTOCOUPLER−Rセクションでは、シンボル名称「PHOTOCOUPLER−R」の回路シンボル図形のテンプレートデータをサブセクションを用いて定義する。
【0095】
また、図15(b)に示すQ−PNP,Q−PNP−2,Q−NPN,Q−NPN−2セクションでは、シンボル名称「Q−PNP」、「Q−PNP−2」、「Q−NPN」、「Q−NPN−2」の回路シンボル図形のテンプレートデータをサブセクションを用いて定義し、矢印の部分はarrowp1がその位置座標を与え、arrowp2、arrowp3がarrowp1からの相対座標を表す。
【0096】
また、図15(c)に示すQ−NMOSFET−DD,Q−NMOSFET−DD−2,Q−NMOSFET−SD,Q−NMOSFET−SD−2,Q−PMOSFET−DD,Q−PMOSFET−DD−2,Q−PMOSFET−SD,Q−PMOSFET−SD−2セクションでは、シンボル名称「Q−NMOSFET−DD」、「Q−NMOSFET−DD−2」、「Q−NMOSFET−SD」、「Q−NMOSFET−SD−2」、「Q−PMOSFET−DD」、「Q−PMOSFET−DD−2」、「Q−PMOSFET−SD」、「Q−PMOSFET−SD−2」の回路シンボル図形のテンプレートデータをサブセクションを用いて定義する。矢印の部分はarrowp1は原点からの絶対座標を与え、arrowp2、arrowp3がarrowp1からの相対座標を与え、subfigによって与えられる図形は図左のアルファベット「L」のような向きを基準として、subfigのangleで指定された分だけ反時計回りに回転させる。
【0097】
また、図16(a)に示すQ−NMOSFET−SE,Q−NMOSFET−SE−2,Q−NMOSFET−DE,Q−NMOSFET−DE−2,Q−PMOSFET−SE,Q−PMOSFET−SE−2,Q−PMOSFET−DE,Q−PMOSFET−DE−2セクションでは、シンボル名称「Q−NMOSFET−SE」、「Q−NMOSFET−SE−2」、「Q−NMOSFET−DE」、「Q−NMOSFET−DE−2」、「Q−PMOSFET−SE」、「Q−PMOSFET−SE−2」、「Q−PMOSFET−DE」、「Q−PMOSFET−DE−2」の回路シンボル図形のテンプレートデータをサブセクションを用いて定義する。
【0098】
また、図16(b)に示すQ−NJFET,Q−NJFET−2,Q−PJFET,Q−PJFET−2セクションでは、シンボル名称「Q−NJFET」、「Q−NJFET−2」、「Q−PJFET」、「Q−PJFET−2」の回路シンボル図形のテンプレートデータをサブセクションを用いて定義する。
【0099】
また、図16(c)に示すQ−NIGBT,Q−NIGBT−2,Q−PIGBT,Q−PIGBT−2セクションでは、シンボル名称「Q−NIGBT」、「Q−NIGBT−2」、「Q−PIGBT」、「Q−PIGBT−2」の回路シンボル図形のテンプレートデータをサブセクションを用いて定義する。
【0100】
また、図17(a)に示すSR−PNPN−SWセクションでは、シンボル名称「SR−PNPN−SW」の回路シンボル図形のテンプレートデータをサブセクションを用いて定義する。
【0101】
また、図17(b)に示すSR−SCR−RB−P,SR−SCR−RB−N,SR−SCR−RC−P,SR−SCR−RC−Nセクションでは、シンボル名称「SR−SCR−RB−P」、「SR−SCR−RB−N」、「SR−SCR−RC−P」、「SR−SCR−RC−N」の回路シンボル図形のテンプレートデータをサブセクションを用いて定義する。
【0102】
また、図17(c)に示すSR−TRIAC,SR−DIACセクションでは、シンボル名称「SR−TRIAC」、「SR−DIAC」の回路シンボル図形のテンプレートデータをサブセクションを用いて定義し、右のsubfigによって示すされる図形、この図に向きに基準とし、subfigのangleによってその向きを指定する。
【0103】
また、図18(a)に示すSR−SCS,SR−GTO−P,SR−GTO−Nセクションでは、シンボル名称「SR−SCS」、「SR−GTO−P」、「SR−GTO−N」の回路シンボル図形のテンプレートデータをサブセクションを用いて定義し、lineで示される部分をline1,line2,line3のサブセクションで各々の始点、終点座標値を与える。
【0104】
また、図18(b)に示すSR−EUJT−P,SR−EUJT−P−2,SR−EUJT−N,SR−EUJT−N−2セクションでは、シンボル名称「SR−EUJT−P」、「SR−EUJT−P−2」、「SR−EUJT−N」、「SR−EUJT−N−2」の回路シンボル図形のテンプレートデータをサブセクションを用いて定義し、矢印の部分は、arrowp1は原点からの絶対座標、arrowp2,arrowp3はarrowp1からの相対座標を与える。
【0105】
また、図18(c)に示すSR−SBSセクションでは、シンボル名称「SR−SBS」の回路シンボル図形のテンプレートデータをサブセクションを用いて定義し、このシンボル形状はアルファベットの「N」の字の形の図形を2つならべることによって定義する。
【0106】
(2−5)シンボルコンパイラ部12の内部処理について
以上のようなピンマップデータベース(RDBファイル)、ピンマップ中間データ(PMPファイル)、コンパイルテクノロジ(TECファイル)ならびにシンボル形状テンプレート(ISRファイル)を用いることにより、シンボルコンパイラ部12は、シンボルデータ(IPSファイル)を生成するものであり、図19に示すシンボルコンパイラ部12の内部処理の説明図を参照しながらシンボルコンパイラ部12により実行される処理について説明することとする。
【0107】
なお、図19に示すシンボルコンパイラ部12の内部処理は、入力装置30において、表示装置20のシステム起動&入力・編集画面表示部24に表示されたシンボルエディタ部14の起動処理が作業者によって選択されて、後述するシンボルエディタ部14によるシンボルコンパイラ部12の駆動処理によって駆動されて実行されるものである。
【0108】
この図19に示すシンボルコンパイラ部12の内部処理説明図の各ステップは、それぞれこのシンボルコンパイラ部12で実行される各処理の処理単位を示しており、このシンボルコンパイラ部12は、ある処理単位を終了すると次の処理単位の処理へ進むように構成されている。
【0109】
この図19に示すシンボルコンパイラ部12の内部処理が起動されると、まず、ステップS1902においてピンマップデータベース(RDBファイル)の読込処理が行われ、読み込まれたデータがピンマップ中間データ(PMPファイル)に変換されてメモリの記憶領域100eに一時保存される。
【0110】
そして、ステップS1902においてメモリの記憶領域100eに一時保存されたピンマップ中間データ(PMPファイル)を用いて、ステップS1904においては回路シンボル図形生成処理が行われる。
【0111】
この回路シンボル図形生成処理においては、まず、形状判断の処理(ステップS1906)がなされ順次、ピン順列作成の処理(ステップS1908)、ボディ形状作成およびピン配置の処理(ステップS1910)、図形サイズおよび原点調節の処理(ステップS1912)が行われる。
【0112】
(2−6)形状判断の処理(ステップS1916)について
図20には、形状判断の処理(ステップS1916)の説明図が示されており、この形状判断の処理(ステップS1916)の処理においては、コンパイルテクノロジ(TECファイル)、ピンマップ中間データ(PMPファイル)ならびにシンボル形状テンプレート(ISRファイル)に基づいて、生成する回路シンボル図形の形状が、国際規格形状シンボル、パッケージシンボル、ロジックゲートシンボル、ディスクリートシンボルならびにコネクタ・スイッチの5つの種別のうちの何れの形状であるかが判断されることになる。
【0113】
まず、ピンマップ中間データ(PMPファイル)の部品種別情報に基づいて部品種別判定の処理が行われ、IC、ロジックゲート、ディスクリート部品ならびにコネクタ・スイッチに分類される(ステップS2002)。
【0114】
ステップS2002においてICに分類された場合は、さらに、コンパイルテクノロジ(TECファイル)のシンボル種別に基づいてシンボル種別判定の処理が行われて、国際規格形状シンボルとパッケージシンボルとの何れかに分類される(ステップS2004)。
【0115】
そして、パッケージシンボルについては、コンパイルテクノロジ(TECファイル)のパッケージ種別に基づいてパッケージ種別判定の処理が行われて、SIP、ZIP、DIP/SOP/SOJ、QFP/ QFJ、LCCならびにPGA/BGAの何れかに分類される(ステップS2006)。
【0116】
また、ステップS2002においてロジックゲートに分類された場合は、さらに、コンパイルテクノロジ(TECファイル)のシンボル種別に基づいてシンボル種別判定の処理が行われて、NOT系、AND系、OR系、XOR系ならびにその他の何れかに分類される(ステップS2008)。
【0117】
ステップS2002においてディスクリート部品に分類された場合は、さらに、コンパイルテクノロジ(TECファイル)のシンボル種別に基づいてシンボル種別判定の処理が行われて、抵抗系、コンデンサ系、ダイオード系、トランジスタ系ならびにその他の何れかに分類される(ステップS2010)。
【0118】
(2−7)ピン順列作成の処理(ステップS1908)について
上記したような形状判断処理(ステップS1906)を終了すると、図21に示すピン順列作成の処理(ステップS1908)に進み、ピンマップ中間データ(PMPファイル)とシンボル形状テンプレート(ISRファイル)とに基づいて、国際規格形状シンボル、パッケージシンボル、ロジックゲートシンボル、ディスクリートシンボルならびにコネクタ・スイッチの5つの種別の各々についてピンの順列が作成される。
【0119】
まず、国際規格形状シンボル(IC)については、ピンマップ中間データ(PMPファイル)のピン属性の情報に基づいて、電源・グランド・非接続ピン削除の処理を行い(ステップS2102)、コントロールピン分類の処理を行い(ステップS2104)、ファンクション構成分類の処理を行い(ステップS2106)、入出力分類の処理を行う(ステップS2108)。
【0120】
上記処理によって、国際規格形状シンボル(IC)においてはコントロール信号のピンはコントロールボックス部に接続され、データ信号やその他のピンは内部ファンクション別にブロック化して接続され、入力信号のピンは左側に接続され、出力信号のピンは右側に接続され、ファンクションと入出力を共有するピンはピンのインデックス番号順に反時計回りに並べられる。
【0121】
また、パッケージシンボル(IC)については、ピンマップ中間データ(PMPファイル)のピン数の情報ならびにシンボル形状テンプレート(ISRファイル)の1番ピン位置の情報に基づいて、1番ピンを起点として、ピン番号順に反時計回りに配列する。
【0122】
また、コネクタ・スイッチについては、上記パッケージシンボル(IC)と同様にして、ピンマップ中間データ(PMPファイル)のピン数の情報ならびにシンボル形状テンプレート(ISRファイル)の1番ピン位置の情報に基づいて、1番ピンを起点として、ピン番号順に反時計回りに配列する。
【0123】
また、ロジックゲートシンボルについては、シンボル形状テンプレート(ISRファイル)のピン数ならびにピン順列の情報に基づいて、シンボル形状テンプレートのテンプレートデータのピン順列に従って配列する。
【0124】
また、ディスクリートシンボルについては、上記ロジックゲートシンボルと同様にして、シンボル形状テンプレート(ISRファイル)のテンプレートデータのピン数ならびにピン順列の情報に基づいて、シンボル形状テンプレートのピン順列に従って配列する。
【0125】
(2−8)ボディ形状作成およびピン配置の処理(ステップS1910)について
上記したようなピン順列作成処理(ステップS1908)が終了すると、図22に示すボディ形状作成およびピン配置の処理(ステップS1910)に進み、ピンマップ中間データ(PMPファイル)とコンパイルテクノロジ(TECファイル)とシンボル形状テンプレート(ISRファイル)とに基づいて、国際規格形状シンボル、パッケージシンボル、ロジックゲートシンボル、ディスクリートシンボルならびにコネクタ・スイッチの5つの種別の各々についてボディ形状の作成およびピンが配置される。
【0126】
ここで、5つの種別の全てについて、コンパイルテクノロジ(TECファイル)とシンボル形状テンプレート(ISRファイル)との形状タイプ別寸法値、ピン引き出し線長ならびにラベル相対位置の情報が用いられる。
【0127】
まず、国際規格形状シンボル(IC)については、ピンマップ中間データ(PMPファイル)のピン属性の情報に基づいて、コントロールボックス形状作成の処理を行い(ステップS2202)、ファンクション別形状作成の処理を行い(ステップS2204)、ファンクション配置の処理を行い(ステップS2206)、ピンおよびピンラベルの位置を算出する処理を行い(ステップS2208)、ピンラベル重複回避の処理を行う(ステップS2210)。
【0128】
上記処理によって、国際規格形状シンボル(IC)においては、例えば、左右のラベルの重なりが無いようにシンボルの幅や高さを広げたりする(図22における符号+α参照)。
【0129】
また、パッケージシンボル(IC)については、ピンマップ中間データ(PMPファイル)のピン数の情報に基づいて、タイプ別基本形状作成の処理を行い(ステップS2212)、この際、形状はシンボル形状テンプレートのテンプレートデータに従って、ピン数とピン間ピッチとなどから大きさを判定するものである。
【0130】
そして、国際規格形状シンボル(IC)と同様に、ピンおよびピンラベルの位置を算出する処理を行い(ステップS2208)、ピンラベル重複回避の処理を行う(ステップS2210)。
【0131】
また、コネクタ・スイッチについては、上記パッケージシンボル(IC)と同様にして、形状はシンボル形状テンプレートのテンプレートデータに従って、ピン数とピン間ピッチなどから大きさを判定して、ピンマップ中間データ(PMPファイル)のピン数の情報に基づいて、タイプ別基本形状作成の処理を行い、ピンおよびピンラベルの位置を算出する処理を行い(ステップS2208)、ピンラベル重複回避の処理を行う(ステップS2210)。
【0132】
また、ロジックゲートシンボルならびにディスクリートシンボルについては、シンボル形状テンプレートのテンプレートデータに従ってボディ形状の作成およびピンが配置される。
【0133】
(2−9)図形サイズおよび原点調節の処理(ステップS1912)について上記したようなボディ形状作成およびピン配置の処理(ステップS1910)が終了すると、図23に示す図形サイズおよび原点調節の処理(ステップS1912)に進み、コンパイルテクノロジ(TECファイル)に基づいて、国際規格形状シンボル、パッケージシンボル、ロジックゲートシンボル、ディスクリートシンボルならびにコネクタ・スイッチの5つの種別の各々について図面サイズの作成および原点が調節される。
【0134】
ここで、5つの種別の全てについて、コンパイルテクノロジ(TECファイル)の原点位置、図形サイズマージン、スケールならびにシンボル方向の情報が用いられ、後述する処理内容も全てのタイプに共通するものである。
【0135】
まず、ボディ形状・ピン形状のバウンダリボックスの縦横サイズを算出し、指定されたマージンを加える図形サイズ作成の処理を行う(ステップS2302)。
【0136】
ステップS2302に続いて、指定された位置が原点(座標値が(0.0))となるように全ての座標値をシフトする原点移動の処理を行う(ステップS2304)。
【0137】
それから、ステップS2306においてシンボルの方向を「垂直にする」が指定された場合、原点を中心として、回路シンボル図形全体を反時計回りに90度回転する90度回転の処理を行う。
【0138】
そして、ステップS2308においては、指定されたスケールの倍率で、回路シンボル図形全体を縮小または拡大するスケール処理を行う。この際、スケールの値が1.0が通常の状態である。
【0139】
(2−10)文字情報付加処理(ステップS1914)について
上記したような図面サイズ作成および原点調節の処理(ステップS1912)が終了すると、回路シンボル図形生成処理(ステップS1904)を終了して、文字情報付加処理(ステップS1914)に進み、ピンマップ中間データ(PMPファイル)とコンパイルテクノロジ(TECファイル)とに基づいて、回路シンボル図形に文字情報が付加されてシンボルデータ(IPSファイル)が生成され、生成されたシンボルデータ(IPSファイル)はメモリの記憶領域100dに出力されて自動的に格納される。
【0140】
(3)シンボルデータ(IPSファイル)について
ここで、生成されたシンボルデータ(IPSファイル)には、図24の表に示すように、STATUSセクション、DRAWINGセクション、SYMBOLセクション、PINMAPセクション、PINセクションならびにPROPERTYセクションの6つのセクションから構成される情報が設定されている。
【0141】
STATUSセクションとは、シンボルデータ(IPSファイル)の一般的な情報であり、具体的には、シンボルデータ(IPSファイル)の書式のバージョンを識別する「バージョン」と、シンボルデータ(IPSファイル)の作成または最終更新日付を示す「日付」と、シンボルデータ(IPSファイル)の作成者または管理者を示す「作成者・オーナー」との情報により構成されるものである。
【0142】
また、DRAWINGセクションとは、シンボルデータ(IPSファイル)の示す回路シンボル図形を描く画面の大きさや原点位置、後述するシンボルエディタ部において参照される引き込みグリッドのピッチなどを記述する「図面情報」の情報により構成されるものである。
【0143】
また、SYMBOLセクションとは、シンボルデータ(IPSファイル)の示す回路シンボル図形の種類や図形情報の概略を表す情報であり、具体的には、ボディ形状とピン引き出し線と各種信号記号を描く際に使用する線の太さや色を記述する「共通図形仕様」と、ボディ形状とピン引き出し線と各種信号記号の形状種別やサイズを記述する「図形種類別形状・寸法」と、上記回路シンボル図形が表す電気部品の種類を示す「部品種別」と、回路図上での上記回路シンボル図形の識別子を示す「回路記号」と、上記回路シンボル図形を構成するファンクションの名称とファンクションの位置を示す「ファンクション名」と、上記回路シンボル図形の所有するピンの総数を示す「ピン数」と、polylineやpolygonなどの2次元の図形表現を用いた形状データを示す「ボディ形状」との情報により構成されるものである。
【0144】
また、PINMAPセクションとは、ピンマップデータベースから継承するピンマップ情報を表す情報であり、具体的には、ピンマップ名(識別名)や内部ファンクションブロック数やピン数などを示す「パート情報」と、パートを構成するファンクションの識別を番号付けにより示す「ファンクション構成」と、ファンクションブロックについての機能名を示す「ファンクション情報」と、パートピンとファンクションピンとの間の等価関係を示す「ピンマップ」との情報により構成されるものである。
【0145】
また、PINセクションとは、上記回路シンボル図形の所有するピンの各々ピンについて、各ピンに所属する図形形状および信号特性を表す情報であって、上記回路シンボル図形が所有するぴの数だけ繰り返し記述されるものであり、具体的には、上記回路シンボル図形の中での識別番号としてのピンにつける連番を示す「インデックス番号」と、グループ番号が同じピン同士が等価であることを示す「等価ピングループ番号」と、上記回路シンボル図形のボディ本体からピンを引き出す長さや方向を定義する「ピン引き出し線仕様」と、ピンの座標値を示す「ピン位置」と、ピン番号を記述する「ピン番号」と、ピンの信号種類を表す文字列の記述する「ピンラベル」と、ピンの信号種類や入出力、ダイナミック特性、コントロール特性、極性などを示す記号を記述する「信号種別」との情報により構成されるものである。
【0146】
なお、上記ピン番号ならびにピンラベルについては、通常、電子部品カタログと一致するものであり、ピンマップデータベースから継承される。
【0147】
また、PROPERTYセクションとは、上記回路シンボル図形に付加する任意属性を示す情報であり、具体的には、属性を識別する名称を示す「属性名称」と、上記回路シンボル図形に設定される属性の内容を示す「属性値」との情報により構成されるものである。
【0148】
なお、上記任意属性を示す情報は、シンボルデータ(IPSファイル)を生成・編集するアプリケーション側で必要な属性を任意個数分設定し、繰り返し記述することができるものである。
【0149】
そして、シンボルデータ(IPSファイル)はメモリの記憶領域100dに格納されており、随時読み出し可能となされている。
【0150】
また、シンボルデータ(IPSファイル)の示す回路シンボル図形の詳細については、後述することとする。
【0151】
そして 、上記したようなシンボルデータ(IPSファイル)の示す回路シンボル図形は、ディスクリート部品等に対応するパターン化された回路シンボル図形として、電気的特性が正確に反映されているものである(図25参照)。
【0152】
さらに、上記回路シンボル図形は、JIS、ANSI/IEEE、MIL、IECなどの各規格に準拠するものであり、当該各規格に図形的に違反しないものである。
【0153】
なお、上記回路シンボル図形に関しては、コンパイルテクノロジ(TECファイル)における回路の接続関係を示すピンアサインデータおよびシンボル形成テンプレート(ISRファイル)から、ピン数やピンラベルについてのデータだけでなく、入出力属性やダイナミック特性やインピーダンスなどの信号属性やコモンピンについてのデータ等のシンボル生成に必要なデータは得られているので、上記JIS、ANSI/IEEE、MIL、IECの各規格の全ての表現方法に対応する回路シンボルデータが生成されるものである。
【0154】
また、シンボルデータ(IPSファイル)の示す回路シンボル図形には、パッケージシンボル図形(図25(a)参照)とIEC規格シンボル図形(図25(b)参照)との2つの系列が存在するものである。
【0155】
図25(a)はMIL規格に準拠した集積回路の回路シンボル図形を示すものであり、例えば、ピンを引き出す長さや方向は、図24に示したシンボルデータ(IPS)のPINセクションのうちのピン引き出し線仕様の情報によって定義され、またピンの座標値は、同じくPINセクションのうちのピン位置の情報によって定義されるものである。
【0156】
そして、パッケージシンボル図形(図25(a)参照)は、パッケージとリード線の形とを投影したものであり、ピン(端子)の配列がパッケージでの配列に従って1番ピンから順に当該パッケージの周りを反時計回りに並べられ、かつ、電源/グランドピンの省略がなく、かつ、極性マークを有するものである。
【0157】
また、上記パッケージシンボル図形は機能記号として、メーカー型名を割り当てるようになされているものである。
【0158】
一方、IEC規格シンボル図形(図25(b)参照)は、電気的な部品の機能を投影したものであり、ピン(端子)の配列がパッケージでの配列とは関係なく、入力端子を左側に、出力端子を右側に配列され、かつ、各ピンの側に信号特性を明らかにするラベルを有するものである。
【0159】
また、上記IEC規格シンボル図形は機能記号として、上記CADライブラリー管理システムにおける回路の接続関係を示すピンマップデータベースを用いた場合は、ピンマップ名またはピンマップデータベースに登録されている機能記号を割り当てられるようになさている。
【0160】
そして、上記IEC規格シンボル図形における各ピンは入出力属性を有するものであり、仮に、当該IEC規格シンボル図形における各ピンが上記入出力属性を有することがない場合は、IEC規格シンボルは作成しない。
【0161】
(4)シンボルエディタ部14について
次に、シンボルエディタ部14は、シンボルコンパイラ部12の起動処理と、後述するフォーマットコンバータ部16の起動処理と、コンパイルテクノロジ(TECファイル)の更新処理と、シンボル形状テンプレート(ISRファイル)の更新処理と、シンボルデータ(IPSファイル)の更新処理と、部品属性仕様定義(IPRファイル)に基づいて部品属性仕様(IPPファイル)の更新処理とを行うものであり、図26に示すシンボルエディタ部14の内部処理の説明図を参照しながら、シンボルエディタ部14により実行される処理について説明することとする。
【0162】
(4−1)部品属性仕様定義(IPRファイル)について
まず、シンボルエディタ部14において用いられる部品属性仕様定義(IPRファイル)について説明することとする(図27(b)参照)。
【0163】
部品属性仕様定義(IPRファイル)は、回路設計・基板設計を行うチームやセクション毎にひとつだけ存在させ、その環境での部品管理情報の共有ルールとして利用される情報を持つファイルである。
【0164】
即ち、その共通ルールとは、なんという名称の属性はこれこれの意味を持ち、なんという種類の部品はこれこれの属性を持たなければならないという情報である。
【0165】
そして、部品属性仕様定義(IPRファイル)の上記したような構造により、IPRファイルの内容を変更することによって、ユーザ別に異なる部品属性仕様に対応することが可能になるものである。
【0166】
この部品属性仕様定義(IPRファイル)は、具体的には、「プロパティ」と、「クラス」と、「選択」との情報により構成されている。
【0167】
ここで、プロパティとは、1つの部品区分について、必要なプロパティのリストを設定するものである。
【0168】
また、クラスとは、1つのプロパティのデータ型を設定し、「int」は整数型で32ビットで表せる範囲の整数であり、「decimal」は10進数実数型で小数型でE表現も可能であり、また、小数点を省略しても内部的には実数扱いになり、「string」は文字列型で文字数は256文字以内であり、「number」は番号型で1以上8桁以内の自然数であり、「char」はアルファベット文字型えアルファベット1文字のデータでケース、即ち、大文字と小文字とを識別せず、「choise」は選択型で選択肢は別にchoiseセクションで指定する。
【0169】
また、選択とは、複数個のOPTIONサブセクションを並列に持つことによって、選択型プロパティの選択肢リストを表現するものである。
【0170】
(4−2)部品属性仕様(IPPファイル)について
次に、シンボルエディタ部14において用いられる部品属性仕様(IPPファイル)について説明することとする(図27(a)参照)。
【0171】
部品属性仕様(IPPファイル)は、各シンボルまたは部品論理情報について、その特性情報を中心とする属性を書き込むファイルである。
【0172】
この部品属性仕様(IPPファイル)は、具体的には、「IPR名」と、「カテゴリ」と、「インスタンス」との情報により構成されている。
【0173】
ここで、IPR名とは、参照するIPRファイルの名称、またはパスを指定し、拡張子は不要である。また、パスは相対・絶対のどちらで指定されてもよい。
【0174】
また、カテゴリとは、部品の種別を名称で定義し、定義されるべきブ口パティの種類はこの部品種別によって分類される。1バイト文字32文字以内で定義するものである。
【0175】
また、インスタンスとは、プロパティの種類を識別する名称を指定し、この名称は、参照するIPRファイルの中で定義されているもの以外は無効になる。また、プロパティの値を指定し、確定していない場合は省略するものである。
【0176】
なお、図28には、シンボルエディタ部14のコンパイルテクノロジ(TECファイル)入力と部品属性仕様(IPPファイル)編集画面を示している。
【0177】
(5)フォーマットコンバータ部16について
また、CADシステムに登録可能なデータフォーマットがIPS形式以外の場合には、さらに、フォーマットコンバータ部16においてファイル形式を自動的に変換してCADシステムに登録可能なデータフォーマットとすることができるものである。
【0178】
フォーマットコンバータ部16は、シンボルデータ(IPSファイル)を用いることにより、この実施の形態における第2の回路シンボルデータとして、CADシステムのライブラリデータフォーマットとしてのファイル形式のシンボルデータに自動的に変換して、この変換したシンボルデータをメモリの所定の記憶領域に自動的に格納し、各種CAD用CADライブラリファイルに出力するものである。
【0179】
以下、図29に示すフォーマットコンバータ部16の内部処理の説明図を参照しながら、フォーマットコンバータ部16により実行される処理について説明することとする。
【0180】
なお、図29に示すフォーマットコンバータ部16の内部処理は、マウスやキーボードなどの入力装置30によって、表示装置20のシステム起動ならびに入力、編集画面表示部24に表示されたシンボルエディタ部14の起動処理が作業者によって選択されて、フォーマットコンバータ部16の起動処理が起動され実行されるものである。
【0181】
この図29に示すフォーマットコンバータ部16の内部処理が起動されると、まず、ステップS2902においてシンボルデータ(IPSファイル)の読込処理が行われ、シンボルデータ(内部記憶装置のファイル形式)に変換されて内部記憶装置の記憶領域に一時保存される。
【0182】
そして、ステップS2902において読み込まれたシンボルデータ(内部記憶装置のファイル形式)を用いて、ステップS2904においてはCADシステム書式変換処理が行われる(ステップS2904)。
【0183】
このCADシステム書式変換処理においては、IPSからSMBへの変換処理(ステップS2906)と、IPSからFDLへの変換処理(ステップS2908)と、IPSからCSAへの変換処理(ステップS2910)と、IPSからEDIFへの変換処理(ステップS2912)とがある。
【0184】
そして、IPSからSMBへの変換処理(ステップS2906)によって生成された変換済みシンボルデータファイル(SMBファイル)は、メモリの記憶領域100hに格納されてCADライブラリ(SMBファイル)に出力される。
【0185】
また、IPSからFDLへの変換処理(ステップS2908)によって生成された変換済みシンボルデータ(FDLファイル)は、メモリの記憶領域100iに格納されてCADライブラリ(FDLファイル)に出力される。
【0186】
また、IPSからFDLへの変換処理(ステップS2910)によって生成された変換済みシンボルデータ(CSAファイル)は、メモリの記憶領域100jに格納されてCADライブラリ(CSAファイル)に出力される。
【0187】
また、IPSからEDIFへの変換処理(ステップS2912)によって生成された変換済みシンボルデータ(EDIFファイル)は、メモリの記憶領域100kに格納されてCADライブラリ(EDIFファイル)に出力される。
【0188】
そして、CADライブラリ(EDIFファイル)に出力する際には、フォーマットコンバータ部起動画面22は、ファイルダウンロード起動画面が表示されており(図30参照)、CADシステムに登録可能なデータフォーマットに応じたファイル形式のシンボルデータを用いればよく、例えば、CADシステムに登録可能なデータフォーマットがSMB形式の場合には、上記したようにして自動的に変換されメモリ100hに格納されているシンボルデータ(SMBファイル)を用いればよい。
【0189】
以上のようにして、ピンマップデータベースに基づいて、シンボルコンパイラ部12によって、シンボルデータ(IPS)が生成され、当該シンボルデータ(IPS)に基づいて、シンボルエディタ部14によって、登録済みシンボルデータ(IPS)が生成され、当該登録済みシンボルデータ(IPS)に基づいて、フォーマットコンバータ部16によって、シンボルデータ(SMBなど)が生成される。
【0190】
このような本発明による回路シンボル自動生成システムが、回路シンボルデータに関するコンテンツ自動生成ツールとして動作することにより、CADシステムのメモリ100にCADライブラリ回路シンボルデータとして自動的に生成されることになる。
【0191】
また、このような本発明による回路シンボル自動生成システムが、回路シンボルデータに関するサーバープログラムとして動作することにより、回路シンボルデータとしてシンボルデータ(IPS)が自動的に生成されて、自動的に生成された回路シンボルデータがCADシステムのメモリ100に登録され、さらに作業者の所望のCADシステムの回路シンボル図形を得て、ダウンロードすることも可能になる。
【0192】
さらに、本発明による回路シンボル自動生成システムの実施の形態の一例においては、回路シンボル図形の再構築が行える。
【0193】
システム起動ならびに入力、編集画面表示部24によって表示装置20の画面上に表示された回路シンボル図形は、入力装置30によって作業者の所望の図形パラメータが変更されるのに応じて、再構築された回路シンボル図形となるものである(図31参照)。
【0194】
つまり、作業者は所望の図形パラメータの欄を入力装置30によって選択することにより、当該所望の図形パラメータの変更を行うことができ、当該変更された図形パラメータに応じて、システム起動ならびに入力、編集画面表示部24に表示された回路シンボル図形が再構築されることになるので、所望の再構築された回路シンボル図形を得ることができる。
【0195】
なお、上記所望の再構築された回路シンボル図形と、上記変更された図形パラメータとは、図示は省略するが、メモリ100に格納されて随時読み出し可能となされ、再度利用されるものである。
【0196】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、回路シンボルデータを自動的に生成することができるようにし、また、当該自動的に生成された回路シンボルデータのデータフォーマットを自動的にCADシステムに登録可能なデータフォーマットに変換することができるようにし、回路シンボルデータの生成ならびに生成した回路シンボルデータのデータフォーマットをCADシステムに登録可能なデータフォーマットに変換する際に、作業の簡便化と各種知識に精通した人を必要としないようにすることができるようになるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回路シンボル自動生成システムの実施の形態の一例を表すブロック構成図である。
【図2】他システムとのインタフェース表示画面の一例を示す説明図である。
【図3】回路シンボル自動生成システム起動画面を示す説明図である。
【図4】リソースデータファイルの構成を示す説明図である。
【図5】リソースデータファイルの構成を示す説明図である。
【図6】テンプレートデータの示す基本図形の説明図である。
【図7】テンプレートデータの示す基本図形の説明図である。
【図8】テンプレートデータの示す基本図形の説明図である。
【図9】テンプレートデータの示す基本図形の説明図である。
【図10】テンプレートデータの示す基本図形の説明図である。
【図11】テンプレートデータの示す基本図形の説明図である。
【図12】テンプレートデータの示す基本図形の説明図である。
【図13】テンプレートデータの示す基本図形の説明図である。
【図14】テンプレートデータの示す基本図形の説明図である。
【図15】テンプレートデータの示す基本図形の説明図である。
【図16】テンプレートデータの示す基本図形の説明図である。
【図17】テンプレートデータの示す基本図形の説明図である。
【図18】テンプレートデータの示す基本図形の説明図である。
【図19】シンボルコンパイラ部の内部処理の説明図である。
【図20】形状判断の処理の説明図である。
【図21】ピン順列作成の処理の説明図である。
【図22】ボディ形状作成およびピン配置の処理の説明図である。
【図23】図形サイズおよび原点調節の処理の説明図である。
【図24】シンボルデータ(IPSファイル)の構成を示す説明図である。
【図25】シンボルデータ(IPSファイル)の示す2系列の回路シンボル図形であり、(a)はパッケージシンボル図形を示し、(b)はIEC規格シンボル図形を示す。
【図26】シンボルエディタ部の内部処理の説明図である。
【図27】リソースデータファイルの構成を示す説明図である。
【図28】シンボルエディタ部のコンパイルテクノロジ(TECファイル)入力と部品属性仕様(IPPファイル)編集画面を示す説明図である。
【図29】フォーマットコンバータ部の内部処理の説明図である。
【図30】ファイルダウンロード起動画面を示す説明図である。
【図31】回路シンボル編集画面を示す説明図である。
【符号の説明】
10 処理装置
12 シンボルコンパイラ部
14 シンボルエディタ部
16 フォーマットコンバータ部
20 表示画面
22 フォーマットコンバータ部起動画面
24 システム起動および入力・編集画面表示部
26 他システムとのインタフェース表示画面
30 入力装置
100a〜100k メモリの記憶領域

Claims (3)

  1. 回路シンボル図形で表現する電子部品についてファンクションブロックの構成および各ピンの電気信号の入出力特性を定義するファイルであるピンマップデータベースと、回路シンボル図形の形状パラメータであって処理の実行時に指定する処理パラメータを設定するコンパイルテクノロジと、回路シンボル図形形状の寸法を設定するファイルであるシンボル形状テンプレートとに基づいて、所定のデータフォーマットの回路シンボルデータを生成するシンボルコンパイラ手段と、
    前記シンボルコンパイラ手段によって生成された所定のデータフォーマットの回路シンボルデータをCADシステムのライブラリデータフォーマットとしてのファイル形式の回路シンボルデータに変換するフーマットコンバータ手段と
    を有する回路シンボル自動生成システム。
  2. 請求項1に記載の回路シンボル自動生成システムにおいて、
    前記シンボルコンパイラ手段は、
    回路シンボル図形を生成する回路シンボル図形生成処理と、
    前記回路シンボル図形生成処理により生成された回路シンボル図形に文字情報を付加して回路シンボルデータを生成する文字情報付加処理と
    を行う
    ものである回路シンボル自動生成システム。
  3. 請求項2に記載の回路シンボル自動生成システムにおいて、
    前記回路シンボル図形生成処理は、
    生成する回路シンボル図形の形状を判断する形状判断の処理と、
    前記形状判断の処理において判断された形状について、ピンの順列を作成するピン順列作成の処理と、
    前記形状判断の処理において判断された形状について、ボディの形状を作成するとともにピンを配置するボディ形状作成およびピン配置の処理と、
    前記形状判断の処理において判断された形状について、図面のサイズを作成するとともに原点の調節を行う図面サイズおよび原点調節の処理と
    を有する
    ものである回路シンボル自動生成システム。
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