JP3723268B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像を読取った画像データをメモリに蓄える機能を持ち、この蓄えられた画像データを用紙上に画像形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル複写機のように画像を電気的に読取り、読取った画像データをメモリに蓄える機能を持ち、この蓄えられた画像データを用紙上に画像形成する画像形成装置においては、原稿台上全面(用紙サイズがわかっている場合には、用紙サイズ全面)のデータを蓄えていた。
【0003】
しかしながら、読取る原稿を原稿台上に載せた場合、コーナ基準の場合は2辺が、センタ基準の場合でも1辺が原稿スケールに当たり、原稿スケール端部に影の影響である不要画像が生じる。そこでプリンタレーザ出力部では、画像データをカット(白く)する機能を用いてこの不要画像を取り除いていた。
【0004】
ここで、プリンタ側にて画像データをカットするにもかかわらず、上記メモリコピーの場合には、全面の画像データが蓄えられており、その分、余計なメモリの蓄積量(画像データ蓄積用メモリ)を使ってしまうという不具合があった。
【0005】
そこで、メモリコピーの場合には、前記プリントアウト時にカットする画像データは取り込まないようにすることが考えられる。すなわち、原稿台上の原稿の必要部分のみをメモリ内に蓄積し、プリントアウト時には、余白部分を考慮して蓄積した画像データを印字すれば良いわけである。
【0006】
さて、このように有効範囲のみの画像データをメモリに蓄えた場合、この画像データを用紙(媒体)上に画像形成するわけであるが、この時に、問題があった。
【0007】
すなわち、プリンタ部への紙搬送精度の制約により、所望の余白値に精度良く設定することができないという不具合があった。
例えば、用紙搬送スピードが200mm/secの場合で、プリンタエンジン紙搬送制御CPU(プリンタCPU)が5msec間隔の割込み制御により、紙搬送制御を行おうとした場合、紙搬送精度は、
200mm×5msec=1mm
で1mm刻みとなり、所望の余白を得る精度は極端に悪くなってしまう。
この紙搬送による精度の悪さは、コピーとコピーを重ねていった場合の画像位置ずれを引き起こしてゆくことになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、メモリコピーの場合には、原稿台上の原稿全面の画像データが蓄えられており、その分、余計なメモリ蓄積容量を使ってしまうという問題があり、また、原稿台上の原稿の必要部分のみをメモリ内に蓄積し、プリントアウト時に余白部分を考慮して蓄積した画像データを印字した場合、プリンタ部への紙搬送精度の制約により、所望の余白値に精度良く設定することができないという問題があった。
【0009】
そこで、この発明は、メモリ蓄積容量を減らすことができると共に、メモリコピー時の画像余白を精度良く行うことのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明の画像形成装置は、原稿の画像を読取る読取手段と、この読取手段で読取られた画像情報を加工して有効画像情報のみを出力する出力手段と、この出力手段から出力された有効画像情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された有効画像情報を媒体上に像形成する像形成手段と、この像形成手段から出力される主走査方向の同期を得るための水平同期信号と副走査方向の同期を得るための副走査方向同期信号とから、前記水平同期信号に同期して遅延する副走査方向同期信号を生成する生成手段と、予め設定された設定値に基づいて、上記生成手段で生成された副走査方向同期信号のうちの1つを選択する選択手段と、この選択手段で選択された副走査方向同期信号に基づいて上記記憶手段から上記像形成手段に有効画像情報を読み出す制御を行う制御手段とから構成されている。
【0013】
この発明の画像形成装置は、原稿の画像を読取る読取手段と、この読取手段で読取られた画像情報を加工して有効画像情報のみを出力する出力手段と、この出力手段から出力された有効画像情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された有効画像情報を媒体上に像形成する像形成手段と、この像形成手段から出力される主走査方向の同期を得るための水平同期信号と副走査方向の同期を得るための副走査方向同期信号とから、前記水平同期信号に同期して1クロックづつ遅延した副走査方向同期信号を生成する生成手段と、予め設定された設定値に基づいて、上記生成手段で生成された1クロックづつ遅延した副走査方向同期信号のうちの1つを選択する選択手段と、この選択手段で選択された副走査方向同期信号に基づいて上記記憶手段から上記像形成手段に有効画像情報を読み出す制御を行う制御手段とから構成されている。
【0014】
この発明の画像形成装置は、原稿の画像を読取る読取手段と、この読取手段で読取られた画像情報を加工して有効画像情報のみを出力する出力手段と、この出力手段から出力された有効画像情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された有効画像情報を媒体上に像形成する像形成手段と、この像形成手段から出力される1ライン毎の主走査方向の同期を得るための水平同期信号と副走査方向の同期を得るための副走査方向同期信号とから、前記水平同期信号に同期して1ライン毎に遅延した副走査方向同期信号を生成する生成手段と、予め設定された設定値に基づいて、上記生成手段で生成された1ライン毎に遅延した副走査方向同期信号のうちの1つを選択する選択手段と、この選択手段で選択された副走査方向同期信号に基づいて上記記憶手段から上記像形成手段に有効画像情報を読み出す制御を行う制御手段とから構成されている。
【0015】
この発明の画像形成方法は、原稿の画像を読取って記憶手段に記憶し、この記憶手段に記憶された画像情報を読み出して像形成手段で媒体上に画像を形成する画像形成方法であって、上記原稿の画像が読取られた画像情報を加工して有効画像情報のみを出力し、この出力された有効画像情報を上記記憶手段に記憶し、上記像形成手段から出力される主走査方向の同期を得るための水平同期信号と副走査方向の同期を得るための副走査方向同期信号とから、前記水平同期信号に同期して遅延する副走査方向同期信号を生成し、予め設定された設定値に基づいて、上記生成された副走査方向同期信号のうちの1つを選択し、この選択された副走査方向同期信号に基づいて上記記憶手段から上記像形成手段に有効画像情報を読み出す制御を行うようにしたことを特徴とする。
【0016】
この発明の画像形成方法は、原稿の画像を読取って記憶手段に記憶し、この記憶手段に記憶された画像情報を読み出して像形成手段で媒体上に画像を形成する画像形成方法であって、上記原稿の画像が読取られた画像情報を加工して有効画像情報のみを出力し、この出力された有効画像情報を上記記憶手段に記憶し、上記像形成手段から出力される主走査方向の同期を得るための水平同期信号と副走査方向の同期を得るための副走査方向同期信号とから、前記水平同期信号に同期して1クロックづつ遅延した副走査方向同期信号を生成し、予め設定された設定値に基づいて、上記生成された1クロックづつ遅延した副走査方向同期信号のうちの1つを選択し、この選択された副走査方向同期信号に基づいて上記記憶手段から上記像形成手段に有効画像情報を読み出す制御を行うようにしたことを特徴とする。
【0017】
この発明の画像形成方法は、原稿の画像を読取って記憶手段に記憶し、この記憶手段に記憶された画像情報を読み出して像形成手段で媒体上に画像を形成する画像形成方法であって、上記原稿の画像が読取られた画像情報を加工して有効画像情報のみを出力し、この出力された有効画像情報を上記記憶手段に記憶し、上記像形成手段から出力される1ライン毎の主走査方向の同期を得るための水平同期信号と副走査方向の同期を得るための副走査方向同期信号とから、前記水平同期信号に同期して1ライン毎に遅延した副走査方向同期信号を生成し、予め設定された設定値に基づいて、上記生成された1ライン毎に遅延した副走査方向同期信号のうちの1つを選択し、この選択された副走査方向同期信号に基づいて上記記憶手段から上記像形成手段に有効画像情報を読み出す制御を行うようにしたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図2は、この発明の画像形成装置の一例としてデジタル複写機の概略構成を示すものである。すなわち、本デジタル複写機は、大別して、原稿の画像情報を光学的に読取るための読取手段としてのスキャナ部1、および、このスキャナ部1で読取られ、あるいは、図示しない外部装置から供給される画像信号に応じて、電子写真方式により用紙(媒体)上に画像形成を行なう画像形成手段としてのプリンタ部2から構成されている。
【0019】
スキャナ部1は、複写すべき原稿が載置される原稿台61、原稿台61上に載置された原稿を押える開閉自在なプラテンカバー62、原稿台61上に載置された原稿を照明する光源としての蛍光灯63、蛍光灯63からの光照射による原稿からの反射光を光電変換する光電変換手段としてのCCD形ラインセンサ64を有している。なお、蛍光灯63には、その管壁を一定温度に加熱するための加熱手段としての図示しないランプヒータが設置されている。また、原稿台61には、原稿を載置するプラテンガラス65と原稿を突き当てて原稿位置を測る原稿スケール66とが設けられている。
【0020】
蛍光灯63の側方には、蛍光灯63からの光を原稿に効率良く収束させるためのリフレクタ67が配設されている。また、蛍光灯63とラインセンサ64との間には、原稿からラインセンサ64へ向かう光、すなわち、原稿からの反射光が通過される光路を折曲げるための複数のミラー68、69、70、および、上記反射光をラインセンサ64の受光面に集束させるためのレンズユニット71などが配設されている。
【0021】
そして、原稿台61上に載置された原稿は、蛍光灯63、および、ミラー68〜70からなる走査系が原稿台61の下面に沿って矢印a方向に往復動移動することにより、その往復時に露光走査されるようになっている。この場合、ミラー69、70は光路長を保持するように、ミラー68の1/2の速度にて移動するようになっている。
【0022】
上記走査系の走査による原稿からの反射光、つまり、蛍光灯63の光照射による原稿からの反射光は、ミラー68〜70によって反射された後、レンズユニット71を通り、ラインセンサ64に導かれ、原稿の像がラインセンサ64の受光面に結像されるようになっている。
【0023】
なお、蛍光灯63、ラインセンサ64、ミラー68〜70、および、レンズユニット71によって走査ユニット72が構成されている。そして、蛍光灯63、リフレクタ67、および、ミラー68は第1キャリッジ73に設けられ、ミラー69,70は第2キャリッジ74に設けられ、これらのキャリッジ73,74はそれぞれ図示しないモータによって移動されるようになっている。
【0024】
プリンタ部2は、円筒状であって、図示しないモータなどによって所望の方向に回転可能に構成され、所望の電位に帯電されるとともに、プリントデータに応じて変調されたビーム光が照射されることにより静電潜像が形成される像担持体としての感光体ドラム80を有している。
【0025】
感光体ドラム80の周囲には、感光体ドラム80の表面を帯電する帯電装置81、感光体ドラム80の表面に、複写あるいは出力すべき画像情報としてのプリントデータに応じて変調されたレーザビーム光としてのビーム光を出力する半導体レーザ5aを有するレーザユニット82、レーザユニット82からのビーム光によって感光体ドラム80上に形成された静電潜像を、それにトナーを付着せしめることで現像する現像装置83、現像された感光体ドラム80上のトナー像を、給紙部84から供給される用紙上に転写する転写装置85、および、感光体ドラム80上に吸着した用紙を剥離する剥離装置86などが順に配設されている。
【0026】
感光体ドラム80の周囲であって、剥離装置86よりも後流側には、感光体ドラム80の表面に残ったトナーを除去するクリーナユニット87、および、感光体ドラム80上の電位を次の画像形成のために消去する消去装置88が順に配設されている。
【0027】
現像装置83と転写装置85との間には、感光体ドラム80上に形成されたトナー像を転写するための用紙を、感光体ドラム80と転写装置85との間に向かって供給する給紙部84が設けられている。
【0028】
給紙部84から供給される用紙は、1枚だけ分離されて給送され、ペーパーストップスイッチ100 に検知されてから所定時間後に給送が一旦中断される。この所定時間は、給送される用紙がアライニングローラ対101 のニップ部に先端が突き当たって整位されるまでの時間である。
【0029】
その後、後述する感光体ドラム80上に形成される画像と同期するようにプリンタCPU14が割込信号を出力するとアライニングローラ対101 が回転を再開して感光体ドラム80と転写装置85との間に用紙が搬送され、用紙の所定位置に感光体ドラム80上に形成されたトナー像が転写される。
【0030】
剥離装置86の後段であって、トナー像が転写された用紙が感光体ドラム80から剥離装置86で剥離される方向には、用紙にトナー像を定着させるための定着装置90、および、剥離装置86で剥離された用紙を定着装置90に向かって搬送するための搬送装置91が配設されている。
【0031】
定着装置90でトナー像が定着された用紙は、排紙ローラ92によって排紙トレイ93に排出されるようになっている。
図3は、上記デジタル複写機の制御系の概略構成を示すものである。すなわち、本装置は、主CPU11、コンパネCPU12、スキャナCPU13、及びプリンタCPU14によって制御されている。
【0032】
主CPU11は、コンパネCPU12、スキャナCPU13、及びプリンタCPU14と通信を行ってこれらを制御している。
コンパネCPU12は、ROM15とRAM16とに接続され、これらのデータをもとに選択手段としてのコントロールパネル17上のスイッチの検知、LEDの点灯、消灯、表示器の制御等を行っている。
【0033】
スキャナCPU13は、主CPU11との通信によりコントロールされており、ROM21、RAM22のデータをもとに、CCD形ラインセンサ14、図示しないモータ、ソレノイド等のメカコン等23の制御、オートドキュメントフィーダ24、座標入力装置としてのエディタ25、変換手段としてのアナログデジタル変換回路26、シェーディング補正回路27、ラインメモリ28等の制御を行っている。
【0034】
プリンタCPU14は、主CPU11との通信によりコントロールされており、ROM31、RAM32のデータをもとに、図示しないモータ、ソレノイド等のメカコン等33の制御、ソータ34、LCF(LARGE CAPACITY FEEDER )35、レーザ変調回路36、レーザドライブ回路37等の制御を行っている。
【0035】
主CPU11には、ROM41、RAM42、データ切り替え及びバッファメモリ43、画像処理部44、圧縮伸張回路45、ページメモリ回路46、ディスプレイ47、ディスプレイメモリ48、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンと記述する)49、プリンタコントローラ50、ディスプレイフォントROM51、プリントフォントROM52、圧縮メモリ53、ハードディスクドライブ54、光ディスクドライブ55、ファクシミリアダプタ56、及びI/Fコントローラ57が接続されている。
【0036】
ROM41は、主CPU1に関する予め決められている動作のプログラムが記憶されている。
RAM42は、ROM41および主CPU1によって規定されたデータなどが記憶される。
【0037】
データ切り替え及びバッファメモリ43は、スキャナ部1で読取った画像データをどこへ送るか、また、プリンタ部2へはどのデータを送るのかの切り替え及びバッファリングを行う。また、データ切り替え及びバッファメモリ43には、詳しくは後述するがメモリI/F部3が設けられている。
【0038】
画像処理部44は、画像データに対して画像処理を行う。
圧縮伸張回路45は、画像データの圧縮伸張を行う。
ページメモリ回路46は、記憶手段として画像データをページ毎に蓄える。
【0039】
ディスプレイメモリ48は、ディスプレイ47上への表示する画像データを記憶する。
プリンタコントローラ50は、パソコン49から供給されるコードデータを上記プリンタ部2を介して印字(出力)可能な画像データに展開する。
【0040】
ディスプレイフォントROM51は、ディスプレイメモリ48に利用されるフォントデータが記憶されているメモリである。
プリントフォントROM52は、ページメモリ46にパソコン49からの印字データおよび所望の入力に対応する数字あるいは記号などを記憶させる。
【0041】
圧縮メモリ53は、圧縮伸張回路45により圧縮されたデータを蓄える。
図1は、この発明の画像形成装置に係るデジタル複写機の主要構成を示すものである。
【0042】
すなわち、このデジタル複写機の主要構成は、スキャナ部1、スキャナCPU13、プリンタ部2、プリンタCPU14、画像処理部44、メモリI/F部3、ページメモリ46、主CPU11、及びコンパネCPU12よりなる。また、メモリI/F部3には、プリントデータ開始信号加工部4が設けられている。
【0043】
プリンタCPU14は、スキャナ部1のスキャナCPU13、メモリI/F部3に接続されている。
画像処理部44は、スキャナ部1、主CPU11、メモリI/F部3を介してページメモリ46と接続されている。
【0044】
通常コピー時におけるスキャナ部1から出力された画像データ(情報)は、画像処理部44に入り、メモリI/F部3を素通りしてプリンタ部2へ入力されて画像形成される。
【0045】
メモリコピー時における画像データ(情報)は、画像処理部44に入り、メモリI/F部3を経てページメモリ46へ入力される。また、一旦ページメモリ46に蓄えられた画像データは、プリンタ部2からのプリント開始信号、及び副走査ライン同期信号に同期して出力され、プリンタ部2へ入力されて画像形成される。
【0046】
図4は、メモリI/F部3の概略構成を示すものである。すなわち、メモリI/F部3には、画像処理部44より副走査有効信号VDEN0、主走査有効信号HDEN0、画像データDATX1が入力される。入力された各信号VDEN0,HDEN0は、メモリI/F部3内にて加工されて副走査有効信号EVDEN0、及び主走査有効信号EHDEN0に変換されてページメモリ46に出力される。
【0047】
図5は、副走査有効信号と主走査有効信号の有効範囲を示すもので、従来はこの副走査有効信号VDEN0と主走査有効信号HDEN0とが、スキャナ部1で読込む原稿と同じ領域を示す信号となっていたため、余白部分のデータもメモリ内に取り込んでいた。
【0048】
本発明においては、図5に示すようにスキャナ部1の原稿読込み領域である副走査有効信号VDEN0,主走査有効信号HDEN0とが、メモリI/F部3内にて加工されて副走査有効信号EVDEN0,主走査有効信号EHDEN0として有効範囲Aのみの画像データがページメモリ46に蓄えられる。
【0049】
このように、メモリを有効に使用できるページメモリ46内に蓄えられた画像データは、副走査有効信号MVDEN0,主走査有効信号MHDEN0の制御信号によって制御され、MDAT1画像データがメモリI/F部3に出力され、印字データ信号PDATとしてプリンタ部2へ出力される。
【0050】
また、メモリI/F部3のプリントデータ開始信号加工部4へプリンタ部2よりHSYNC信号、及びPVDEN0信号が入力されている。HSYNC信号は、レーザ光学系より発せられるビーム検知信号をもとに作られる水平同期信号で、基本的な主走査方向の同期を得るために用いられる。PVDEN0信号は紙搬送に伴ないプリンタCPU14が発するものであり、副走査方向の同期を得るために用いられる信号である。プリントデータ開始信号加工部4では、PVDEN0信号をもとにMVDEN0信号を作る。
【0051】
図6は、プリントデータ開始信号加工部4の構成を示すもので、シフトレジスタ4aとセレクタ4bとから構成されている。
すなわち、プリントデータ開始信号加工部4では、プリンタCPU14から出力されるPVDEN0信号、HSYNC信号がシフトレジスタ4aへ入力され、PVDEN0信号はHSYNC信号に同期して遅れてゆき、また、HSYNC信号1クロック遅れづつの出力はセレクタ4bへ入力される。セレクタ4bでは、主CPU11からの設定により、入力されて遅延されたPVDEN0信号を任意に選択することができる。この場合の任意の選択は、コントロールパネル17からの設定入力に基づいてコンパネCPU12を介して主CPU11がセレクタ4bに対して設定したものである。
【0052】
図7は、図6の回路構成によって生成されるMVDEN0信号のタイミングチャートを示すものである。例として、主CPU11からの設定データSHDT(シフトデータ)が「8」、「32」の場合を示してある。すなわち、図7の(a)に示すようなPVDEN0信号と、図7の(b)に示すようなHSYNC0信号とがシフトレジスタ4aに入力される。
【0053】
主CPU11からの設定データSHDT=8の場合、シフトレジスタ4aに入力されたPVDEN0信号がHSYNC0信号に同期して遅れてゆき、8クロック目で図7の(c)に示すようにセレクタ4bからMVDEN0信号が出力される。
【0054】
また、主CPU11からの設定データSHDT=32の場合、シフトレジスタ4aに入力されたPVDEN0信号がHSYNC0信号に同期して遅れてゆき、32クロック目で図7の(d)に示すようにセレクタ4bからMVDEN0信号が出力される。
【0055】
図8は従来の制御を示したもので、PVDEN0信号は、プリンタCPU14のCPUタイマによって生成される一定周期割込み(例えば5msec)によって出力されるので、この割込み周期の精度によって印字位置精度が決まっていた。
【0056】
従って、図7を参照して説明したように、HSYNC0周期の刻みを用いることにより、1ライン毎の制御が可能となる。
このようにメモリI/F部3内では、MVDEN0信号を1ライン単位で制御できるようになる。
【0057】
1ライン単位とは、プリンタ部2の持つ解像度と1対1に対応し、例えば、400dpiの時は0.0635mmステップ、600dpi時には0.0423mmステップの刻みとなる。
【0058】
選択された信号は、MVDEN0信号として出力され、ページメモリ46へ入力される。
ページメモリ46ではこのMVDEN0信号を開始信号として画像データを送り出し、プリンタ部2の感光体ドラム80上に画像が形成されるが、上述したプリンタCPU14のCPUタイマによって生成されるPVDEN0信号に同期して給紙部84からの給紙タイミングが制御されている。
【0059】
すなわち、給紙部84から供給される用紙は、1枚だけ分離されて給送され、ペーパーストップスイッチ100 に検知されてから所定時間後に給送が一旦中断されて給送される用紙がアライニングローラ対101 のニップ部に先端が突き当たって整位される。その後、プリンタCPU14で生成されるPVDEN0信号に同期してアライニングローラ対101 が回転を再開して感光体ドラム80と転写装置85との間に用紙が搬送され、用紙の所定位置に感光体ドラム80上に形成されたトナー像が転写される。
【0060】
以上説明したように上記発明の実施の形態によれば、従来、CPUの割込み時間等によって決まる精度(紙搬送精度)のため、正確に制御できなかった余白幅を精度良く制御することができるようになる。これによってメモリコピー時、コピーとコピーを行った時に生じるずれを抑えることができる。
【0061】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、メモリ蓄積容量を減らすことができると共に、メモリコピー時の画像余白を精度良く行うことのできる画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像形成装置に係るデジタル複写機の主要構成を示すブロック図。
【図2】デジタル複写機の概略構成を示す図。
【図3】デジタル複写機の制御系の概略構成を示す図。
【図4】メモリI/F部の概略構成を示す図。
【図5】副走査有効信号と主走査有効信号の有効範囲を説明するための図。
【図6】プリントデータ開始信号加工部の構成を示す図。
【図7】MVDEN0信号が生成されるタイミングチャート。
【図8】プリンタCPUで生成されるPVDEN0信号のタイミングチャート。
【符号の説明】
1…スキャナ部
2…プリンタ部
3…メモリI/F部
4…プリントデータ開始信号加工部
11…主CPU
12…コンパネCPU
13…スキャナCPU
14…プリンタCPU
44…画像処理部
46…ページメモリ
100 …ペーパーストップスイッチ
101 …アライニングローラ
Claims (6)
- 原稿の画像を読取る読取手段と、
この読取手段で読取られた画像情報を加工して有効画像情報のみを出力する出力手段と、
この出力手段から出力された有効画像情報を記憶する記憶手段と、
この記憶手段に記憶された有効画像情報を媒体上に像形成する像形成手段と、
この像形成手段から出力される主走査方向の同期を得るための水平同期信号と副走査方向の同期を得るための副走査方向同期信号とから、前記水平同期信号に同期して遅延する副走査方向同期信号を生成する生成手段と、
予め設定された設定値に基づいて、上記生成手段で生成された副走査方向同期信号のうちの1つを選択する選択手段と、
この選択手段で選択された副走査方向同期信号に基づいて上記記憶手段から上記像形成手段に有効画像情報を読み出す制御を行う制御手段と、
を具備したことを特徴とする画像形成装置。 - 原稿の画像を読取る読取手段と、
この読取手段で読取られた画像情報を加工して有効画像情報のみを出力する出力手段と、
この出力手段から出力された有効画像情報を記憶する記憶手段と、
この記憶手段に記憶された有効画像情報を媒体上に像形成する像形成手段と、
この像形成手段から出力される主走査方向の同期を得るための水平同期信号と副走査方向の同期を得るための副走査方向同期信号とから、前記水平同期信号に同期して1クロックづつ遅延した副走査方向同期信号を生成する生成手段と、
予め設定された設定値に基づいて、上記生成手段で生成された1クロックづつ遅延した副走査方向同期信号のうちの1つを選択する選択手段と、
この選択手段で選択された副走査方向同期信号に基づいて上記記憶手段から上記像形成手段に有効画像情報を読み出す制御を行う制御手段と、
を具備したことを特徴とする画像形成装置。 - 原稿の画像を読取る読取手段と、
この読取手段で読取られた画像情報を加工して有効画像情報のみを出力する出力手段と、
この出力手段から出力された有効画像情報を記憶する記憶手段と、
この記憶手段に記憶された有効画像情報を媒体上に像形成する像形成手段と、
この像形成手段から出力される1ライン毎の主走査方向の同期を得るための水平同期信号と副走査方向の同期を得るための副走査方向同期信号とから、前記水平同期信号に同期して1ライン毎に遅延した副走査方向同期信号を生成する生成手段と、
予め設定された設定値に基づいて、上記生成手段で生成された1ライン毎に遅延した副走査方向同期信号のうちの1つを選択する選択手段と、
この選択手段で選択された副走査方向同期信号に基づいて上記記憶手段から上記像形成手段に有効画像情報を読み出す制御を行う制御手段と、
を具備したことを特徴とする画像形成装置。 - 原稿の画像を読取って記憶手段に記憶し、この記憶手段に記憶された画像情報を読み出して像形成手段で媒体上に画像を形成する画像形成方法であって、
上記原稿の画像が読取られた画像情報を加工して有効画像情報のみを出力し、
この出力された有効画像情報を上記記憶手段に記憶し、
上記像形成手段から出力される主走査方向の同期を得るための水平同期信号と副走査方向の同期を得るための副走査方向同期信号とから、前記水平同期信号に同期して遅延する副走査方向同期信号を生成し、
予め設定された設定値に基づいて、上記生成された副走査方向同期信号のうちの1つを選択し、
この選択された副走査方向同期信号に基づいて上記記憶手段から上記像形成手段に有効 画像情報を読み出す制御を行うようにしたことを特徴とする画像形成方法。 - 原稿の画像を読取って記憶手段に記憶し、この記憶手段に記憶された画像情報を読み出して像形成手段で媒体上に画像を形成する画像形成方法であって、
上記原稿の画像が読取られた画像情報を加工して有効画像情報のみを出力し、
この出力された有効画像情報を上記記憶手段に記憶し、
上記像形成手段から出力される主走査方向の同期を得るための水平同期信号と副走査方向の同期を得るための副走査方向同期信号とから、前記水平同期信号に同期して1クロックづつ遅延した副走査方向同期信号を生成し、
予め設定された設定値に基づいて、上記生成された1クロックづつ遅延した副走査方向同期信号のうちの1つを選択し、
この選択された副走査方向同期信号に基づいて上記記憶手段から上記像形成手段に有効画像情報を読み出す制御を行うようにしたことを特徴とする画像形成方法。 - 原稿の画像を読取って記憶手段に記憶し、この記憶手段に記憶された画像情報を読み出して像形成手段で媒体上に画像を形成する画像形成方法であって、
上記原稿の画像が読取られた画像情報を加工して有効画像情報のみを出力し、
この出力された有効画像情報を上記記憶手段に記憶し、
上記像形成手段から出力される1ライン毎の主走査方向の同期を得るための水平同期信号と副走査方向の同期を得るための副走査方向同期信号とから、前記水平同期信号に同期して1ライン毎に遅延した副走査方向同期信号を生成し、
予め設定された設定値に基づいて、上記生成された1ライン毎に遅延した副走査方向同期信号のうちの1つを選択し、
この選択された副走査方向同期信号に基づいて上記記憶手段から上記像形成手段に有効画像情報を読み出す制御を行うようにしたことを特徴とする画像形成方法。
Priority Applications (1)
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JP03810596A JP3723268B2 (ja) | 1996-02-26 | 1996-02-26 | 画像形成装置 |
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JP03810596A JP3723268B2 (ja) | 1996-02-26 | 1996-02-26 | 画像形成装置 |
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- 1996-02-26 JP JP03810596A patent/JP3723268B2/ja not_active Expired - Lifetime
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