JP3722871B2 - 局情報伝送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、交換機の局情報の設定または変更を行う際に通信回線を通して交換機に局情報を伝送する装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
蓄積プログラム制御による局用電子交換機(以下、単に交換機)が動作するには、システムファイル(交換プログラム)、局データファイル、ダウンロードファイル(交換機の周辺装置の駆動プログラム)などから構成される局情報が設定されなければならない。また、加入者数の増大等に対処するため、現在稼働中の交換機の回線数や周辺装置を増設して処理能力を向上させる場合も、局データやファイルの追加、変更が必要となる。このように局情報を設定、変更するための単純な方法としては、コンピュータ上で作成した局情報をいったん磁気テープ等に記憶してそれを交換局まで運び、磁気テープ入力装置等を通して交換機にインストールするというものがある。しかし、各地の交換機に局情報を設定する場合、それぞれの交換局まで局情報の媒体を運び、上記のインストール作業をしなければならないので、人手がかかり、磁気テープのかけ間違い等の人為ミスも起こりやすい。
【0003】
そこで、局情報を作成・管理するコンピュータを通信回線を通して交換機に接続し、オペレータの操作によりコンピュータ上で動作するアプリケーションプログラムが必要な局情報を交換機に送信し、交換機側では受信した局情報を補助記憶装置等にいったん記憶し、それを用いて交換局等の保守要員がインストール作業を行うという方法がとられていた。しかし、この方法でも、人手による作業が多く介在するため、以下に述べるような種々の問題があった。
【0004】
(1)送信時の選択操作の誤り
例えば、局情報を一括管理するサポートセンタのコンピュータと複数の交換機とを通信回線でネットワーク接続し、サポートセンタのオペレータの操作によりコンピュータから交換機に局情報を送信する場合、オペレータは、送信すべき局情報を選択し、また、対応表を参照しながら送信先交換機のアドレスを入力するといった操作を行っていた。しかし操作時に局情報の選択やアドレスの入力を誤ると、誤った局情報が送信されたり、誤った送信先に送信されたりするので、局情報の送信が終了して交換機を起動するまで誤りが発見できず、正しい局情報の送信をやり直したり、誤って局情報を送信した交換機には再度局情報を送信して復旧したりする必要があり、多大の時間が浪費されてしまった。
【0005】
また、電子機器の小型・軽量化が進み、可搬型のワークステーション等の装置による局情報の作成・管理・伝送が可能となったため、かかる装置に多くの交換機の局情報を記憶させて交換局まで運び、装置をそこの交換機と電話回線等を通して一対一に接続して局情報のインストール作業を行うこともある。この場合も、局情報を選択する際の操作ミスにより、誤った局情報を交換機にインストールする可能性がある。
【0006】
(2)交換機の装置構成に応じた設定の誤り
交換機の装置構成によって必要な局情報の種類やその伝送順序が異なり、同様に、交換機に接続する周辺装置の種類によって必要なダウンロードファイルの種類やその伝送順序が異なる。従来、これらの種類や伝送順序の設定は人手に頼っていたので、やはり操作ミスが起こりがちであった。
【0007】
(3)交換機の受信容量不足に対する対処
交換機に伝送された局情報は交換機内の補助記憶装置に収容される。しかし、受信した局情報を収容するための補助記憶装置の空き容量が不足している場合であっても、サポートセンタ側では一度送信した後でなければ空き容量不足が判断できず、結果として局情報を複数回送信する必要があった。また、交換機の補助記憶装置は受信した局情報を一時的に収容するだけであるにもかかわらず、容量不足となった場合は補助記憶装置の増設を行う必要があった。
【0008】
(4)局情報増設時の伝送順序の誤り
交換機の回線数や周辺装置の増設に伴って局情報を増設する場合、一般に、増設する局情報は幾つかの種類に分けて作成され、それらの種類により定められる順序で交換機に伝送される。例えば、最初にハードウェア関係の増設データを伝送し、交換機側でその処理試験を行い、次にソフトウェア関係の増設データを伝送し、交換機側でその処理試験を行う、といった方法がとられる。このような方法で増設が行われるとき、オペレータが増設回数を指定し、指定された回数に対応する増設データが交換機に伝送される。そのため、オペレータの操作ミスのため、同じ増設データが二度以上伝送されたり、必要な増設データを伝送しなかったり、あるいは定められた順序で伝送しなかったりすることがある。このような誤りがあると交換機は正常に動作しない。
【0009】
(5)局情報伝送中の交換機障害等に対する対処
局情報を交換機へ伝送中に交換機に問題が発生した場合、従来は人手によって問題の種類に応じた対処を行っていた。例えば、一般に交換機への局情報送信は交換機の運用中に同時進行で行うものであるが、接続呼増加のため交換機の負荷が増大した場合や、交換機に何らかの障害は発生した場合は、局情報送信を減少、一時中断、または停止する必要がある。そのような場合、交換機側の要員が運用状態を監視し、問題が発生すればサポートセンタ側に局情報送信の一時中断等を要請するというような対処を行っていたので、必ずしも迅速、適切に対処できるとは限らなかった。また、一時中断した場合は局情報送信を最初からやり直す必要があり、時間の浪費となっていた。
【0010】
本発明は、以上に述べた諸問題点(1)〜(5)に鑑みてなされたものであり、これらの諸問題をそれぞれ解決する局情報伝送装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】
本発明においては、上述の問題点(1)を解決するために、図1の原理説明図に示されるような局情報伝送装置が提供される。この局情報伝送装置は、通信回線57を通して交換機51に局情報を伝送するものであって、交換機対応に局情報を記憶する局情報記憶部52と、通信回線57で接続される交換機51の局名と通信アドレスとの対応関係を記憶する局アドレス記憶部53と、通信回線57で接続される交換機51側にあって、交換機51の局名を局情報伝送装置本体50側に通知する局名通知部54と、局名通知部54から通知された局名と当該交換機51の通信アドレスとを対応付けて局アドレス記憶部53に記憶させ、また、伝送先の交換機51の局名に対応する通信アドレスを局アドレス記憶部53から検索する局名判定部55と、伝送先の交換機51の局名が指定されたら、その交換機51に対応する局情報を局情報記憶部52から抽出すると共に、指定された局名に対応する通信アドレスを局名判定部55に検索させ、抽出した局情報を検索した通信アドレスに送信する局情報通信部56とを備えて構成される。
【0012】
例えば、この局情報伝送装置に通信回線57で接続されたA局の交換機51に局情報を伝送する場合、局情報伝送装置は以下のように動作する。
▲1▼ 交換機51側の局名通知部54が通信回線57を通して局情報伝送装置の本体50側に局名(A)を通知する。
▲2▼ 本体50側の局名判定部55は、通知された局名(A)と交換機51の通信アドレス(aaaa)とを自動的に対応付けて局アドレス記憶部53に記憶させる。上記▲1▼、▲2▼の手順は、例えば交換機51が最初に局情報伝送装置に接続された時などに、あらかじめ行われるものである。
▲3▼ オペレータが本体50の端末58から伝送先交換機の局名(A)を入力する。
▲4▼ 局情報通信部56は、指定された局名(A)に対応する通信アドレスを検索するよう局名判定部55に指示する。
▲5▼ 局名判定部55は、指定された局名(A)に対応する通信アドレス(aaaa)を局アドレス記憶部53から検索する。
▲6▼ 局名判定部55は、検索した通信アドレス(aaaa)を局情報通信部56に通知する。
▲7▼ 局情報通信部56は、指定された局名(A)に対応する局情報を局情報記憶部52から抽出する。
▲8▼ 局情報通信部56は、通知された通信アドレス(aaaa)に対して、抽出した局情報を通信回線57を通して送信する。
【0013】
この局情報伝送装置では、オペレータが伝送先の局名を端末から指定するだけで、その局名に対応する局情報と通信アドレスが自動的に選択されるので、送信時の操作ミスによる選択誤りがなくなる。
【0014】
また本発明においては、同じく上述の問題点(1)を解決するために、通信回線を通して交換機に局情報を伝送する局情報伝送装置であって、交換機対応に局情報を記憶する局情報記憶部と、通信回線で接続される交換機側にあって、該交換機の局名を局情報伝送装置本体側に通知する局名通知部と、伝送先の交換機の該局名通知部に局名を要求し、それに応じて該局名通知部から通知された局名に対応する局情報を該局情報記憶部から抽出して該伝送先の交換機に送信する局情報通信部とを備えた局情報伝送装置が提供される。
【0015】
この局情報伝送装置が通信回線を通して交換機と一対一に接続されているとき、オペレータが局情報伝送装置本体の端末から局情報伝送開始を指示すると、局情報通信部は伝送先の交換機側の局名通知部に対して局名を要求し、局名通知部はこの要求に応じて交換機の局名を局情報通信部に通知する。局情報通信部は、通知された局名に対応する局情報を局情報記憶部から抽出し、それを伝送先の交換機に送信する。
【0016】
この局情報伝送装置では、オペレータが局情報の伝送開始を端末から指示するだけで、伝送先の交換機に対応する局情報が自動的に選択されて送信されるので、送信時の操作ミスによる選択誤りがなくなる。
【0017】
また本発明においては、上述の問題点(2)を解決するために、通信回線を通して交換機に局情報を伝送する局情報伝送装置であって、交換機対応の個別情報を含む個別局情報と複数の交換機間で共通な共通局情報とからなる局情報を記憶する局情報記憶部と、伝送先の交換機に対応する個別局情報を該局情報記憶部から抽出し、さらに該個別局情報に基づいて該交換機に必要な共通局情報を該局情報記憶部から抽出し、該抽出した個別局情報および共通局情報を配列する局情報選択部と、該局情報選択部により抽出・配列された局情報を該伝送先の交換機に送信する局情報通信部とを備えた局情報伝送装置が提供される。
【0018】
例えば、局情報記憶装置に記憶される個別局情報として局データファイルがあり、共通局情報としてダウンロードファイル(周辺装置駆動プログラム)があり、局データファイル内にはその交換機の周辺装置の種類が定義されているとする。オペレータが端末から局情報の伝送を指示すると、局情報選択部は、まず伝送先の交換機に対応する局データファイルを抽出し、次に局データファイル内に定義されている各周辺装置に対応するダウンロードファイルを抽出し、これらのファイルを例えば送信順に配列する。そして、局情報通信部がこれら配列されたファイルを順次に伝送先の交換機に送信する。
【0019】
この局情報伝送装置では、複数の交換機間で共通使用される局情報が局情報記憶部に記憶されており、伝送先の交換機の装置構成に応じてそれらの局情報の選択、配列をする必要がある場合でも、オペレータが端末で局情報の伝送を指示するだけで、伝送先の交換機に対応する局情報が自動的に選択、配列されて送信されるので、操作ミスによる設定誤りがなくなる。
【0020】
また本発明においては、上述の問題点(3)を解決するために、通信回線を通して交換機に局情報を伝送する局情報伝送装置であって、交換機対応に局情報を記憶する局情報記憶部と、通信回線で接続される交換機側にあって、該交換機が受信した局情報を収容しうる空き容量を調べて局情報伝送装置本体側に通知する容量通知部と、局情報を圧縮する局情報圧縮部と、該局情報記憶部の局情報を伝送先の交換機に送信し、その際、該送信する局情報の量が該容量通知部から通知された空き容量を超えていれば、該局情報の量が該空き容量以下になるように該局情報圧縮部により圧縮してから該交換機に送信する局情報通信部とを備えた局情報伝送装置が提供される。
【0021】
この局情報伝送装置において、局情報が伝送される前に、伝送先の交換機側の容量通知部は、受信した局情報を収容する補助記憶装置等の空き容量を調べて本体側に通知し、本体側の局情報通信部は、これから送信しようとする局情報の量と通知された空き容量とを比較し、局情報の量が空き容量を超えていれば、その局情報を局情報圧縮部に渡して圧縮を指示する。局情報圧縮部は、局情報の量が空き容量以下になるように局情報を圧縮する。そして局情報通信部は、圧縮された局情報を伝送先の交換機に送信する。
【0022】
この局情報伝送装置では、局情報を伝送する前に、伝送先の交換機が受信できる局情報の量をあらかじめ調べ、必要であれば局情報を圧縮してから送信することができるので、交換機側の空き容量不足で送信が失敗することはなく、交換機側で補助記憶装置等を増設する必要もなくなる。また、圧縮しても空き容量以下にできない場合であっても、送信前にその結果を知ることができるので、局情報を無駄に送信することもなくなる。
【0023】
また本発明においては、上述の問題点(4)を解決するために、通信回線を通して交換機に局情報を伝送する局情報伝送装置であって、交換機対応に局情報を記憶し、かつ、複数の分割部分が所定の順序で交換機に伝送される必要がある局情報については各分割部分を伝送順序回数が分かるように記憶する局情報記憶部と、伝送する分割部分の伝送順序回数をあらかじめ伝送先の交換機に通知し、後記伝送状態識別部から該伝送順序回数が正当であるとの通知を受けたら後記局情報通信部に該分割部分の伝送を指示する伝送回数判定部と、通信回線で接続される交換機側にあって、局情報の分割伝送進捗状態を記憶する伝送状態記憶部と、同じく交換機側にあって、該伝送回数判定部から伝送順序回数が通知されたら、該伝送状態記憶部に記憶される分割伝送進捗状態に基づき、該通知された伝送順序回数が正当であるか否かを判定し、該判定結果を該伝送回数判定部に通知する伝送状態識別部と、該伝送回数判定部から伝送指示された局情報の分割部分を該局情報記憶部から抽出して伝送先の交換機に送信する局情報通信部とを備えた局情報伝送装置が提供される。
【0024】
例えば、交換機の局情報を増設する際に、まずハードウェア関連の増設データを伝送し、次にソフトウェア関連の増設データを伝送するというように、局情報を複数回に分けて一定の順序で交換機に伝送する必要がある場合、例えば、局情報の各分割部分に伝送順序回数を付加したり、伝送順序回数に対応するアドレス領域を各分割部分に割り当てたりすることにより、局情報記憶部に各分割部分の伝送順序が分かるように記憶しておく。オペレータが端末から伝送順序回数を指定すると、本体側の伝送回数判定部は、その伝送順序回数を交換機側の伝送状態識別部に通知する。伝送状態識別部は、伝送状態記憶部に記憶されている分割伝送進捗状態を参照することにより、通知された伝送順序回数が正当であるか否かを判定する。ここに、分割伝送進捗状態とは、複数回で分割伝送される局情報のうちの何回目まで伝送済みであるかを示す情報である。例えば、伝送状態識別部に通知された伝送順序回数が3であるとき、1回目と2回目の分割部分が「伝送済み」、3回目の分割部分が「未伝送」であることが伝送状態記憶部に記録されていれば、伝送状態識別部は伝送順序回数3は正当と判定し伝送回数判定部に通知する。伝送回数判定部はこの通知を受けると、3回目の分割伝送を行うよう局情報通信部に指示する。それにより局情報通信部は、伝送順序回数3に対応する分割部分を局情報記憶部から抽出して伝送先の交換機に送信する。交換機がこの分割部分を受信すると、伝送状態記憶部は3回目の分割部分が「未伝送」から「伝送済み」になるように記録を更新する。
【0025】
また、例えば、3回目の分割部分がまだ伝送されていないときに、オペレータが伝送順序回数4を指定したとすると、伝送状態識別部は伝送状態記憶部に記録されている分割伝送進捗状態を参照することにより、3回目の分割伝送がまだ行われていないので伝送順序回数4は不当であると判定するので、この指定はエラーとなり局情報の伝送は行われない。
【0026】
この局情報伝送装置では、オペレータが指定した伝送順序回数の正当/不当が自動的に判定されるので、操作ミスによって、局情報の同じ分割部分を重複して伝送したり、分割部分を一部分伝送し忘れたり、誤った順序で伝送したりすることがなくなる。
【0027】
また本発明においては、上述の問題点(5)を解決するために、通信回線を通して交換機に局情報を伝送する局情報伝送装置であって、交換機対応に局情報を記憶する局情報記憶部と、通信回線で接続される交換機側にあって、該交換機で検出された障害情報を局情報伝送装置本体側に通知し、また、該交換機の運用負荷の増減に基づいて局情報受信の継続/中断を決定し、受信中断を決定すれば送信中断要求を該本体側に通知する局状態通知部と、同じく交換機側にあって、該本体側から伝送される局情報を受信すると共に、伝送中の局情報をどこまで受信したかを示す受信済情報を記録し、後記局情報通信部からの要求に応じて該受信済情報を通知する局情報受信部と、伝送先の交換機に対応する局情報を該局情報記憶部から抽出して該交換機に送信すると共に、該局状態通知部から通知される障害情報または送信中断要求に基づいて局情報送信の継続/中止/中断/再開を制御し、送信再開時には、該局情報受信部に要求して獲得した前記受信済情報に基づいて局情報送信を中断箇所から再開する局情報通信部とを備える局情報伝送装置が提供される。
【0028】
本体側の局情報通信部から交換機側の局情報受信部への局情報伝送中に交換機で障害が検出されると、交換機側の局状態通知部は、障害の種類(ハードウェア障害等)などの障害情報を本体側に通知する。本体側の局情報通信部は、通知された障害情報に基づき伝送の継続/中止を決定する。また、状態通知部は、局情報伝送中の交換機の運用状態を監視し、接続呼の増加などにより交換機の負荷が増大したため局情報の受信が交換機の運用に支障をきたすと判断した場合、送信中断要求を本体側に通知する。この通知を受けて局情報通信部が局情報の送信を中断すると、局情報受信部は局情報をどこまで受信したかを示す受信済情報を記録する。その後、局情報通信部は、所定の判断(例えば一定時間の経過)に基づき局情報の送信再開を決定すれば局情報受信部に受信済情報を要求し、それに応じて局情報受信部から通知された受信済情報が示す中断箇所から局情報の送信を再開する。
【0029】
この局情報伝送装置では、局情報の伝送中に交換機で障害が発生したり運用負荷が増大したりした場合、局情報の伝送の停止、一時中断、再開などが自動的に制御されるので、人手による対処が不要となり、迅速かつ適切な障害対応が可能になる。
【0030】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の種々の実施例について説明する。
図2は本発明の一実施例としての局情報通信システムの構成を示す図である。この実施例は通信回線を通して交換機に局情報を伝送する装置における前述の問題点(1)を解決するものである。
【0031】
図2において、01は局情報通信システムの本体装置、10はマスタファイル、11は局情報通信装置、12は端末装置、13は局名判定装置、14は接続ホストアドレステーブル、21a〜21nは交換機(A局〜N局に対応)、22a〜22nは局名送信装置である。ここで、複数の交換機21(a〜n)はそれぞれ通信回線で本体装置01と接続され、本体装置01のマスタファイル10には交換機対応の局情報が格納され、接続ホストアドレステーブルには各交換機の局名と交換機アドレス(通信回線上の論理アドレス)との対応情報が格納されている。図3に接続ホストアドレステーブルの構成例を示す。
【0032】
本体装置01に交換機を新規に接続するとき、あるいは接続されている交換機の局名を変更するとき、当該交換機21内の局名送信装置22はその局名を本体装置01内の局情報通信装置11に送信する。局名判定装置13は、局情報通信装置11が受信した局名にその交換機アドレスを付与し、局名と交換機アドレスとの対応情報を接続ホストアドレステーブル14に格納する。また、本体装置01に接続されている交換機21に局情報を送信する際、本体装置01に接続される端末装置12からオペレータが送信先局名を入力すると、局名判定装置13は接続ホストアドレステーブル14を検索することにより送信先局名に対応する交換機アドレスを求めて局情報通信装置11に通知する。局情報通信装置11は、送信先局名に対応する局情報をマスタファイル10から抽出し、局名判定装置13から通知された交換機アドレスに送信する。
【0033】
次に、本実施例の局情報通信システムの動作手順を図4と図5のフローチャートを参照して詳しく説明する。
図4のフローチャートは、局情報通信システムに交換機を新規追加するか、または既に接続されている交換機の局名を変更する際の接続ホストアドレステーブル設定処理を示している。この例では複数の交換機21a〜21nに対して順次に上記設定処理を行っている。まず、局情報通信装置11と交換機21とを通信回線で接続する(ステップS1)。交換機21内の局名送信装置22は自局名を局情報通信装置11に送信する(ステップS2)。局名判定装置13は、局情報通信装置11が受信した局名に相手側交換機アドレスを付与し、この局名と交換機アドレスとの対応情報を接続ホストアドレステーブル14に格納する(ステップS3)。以上の手順を交換機21a〜21nのすべてに対して行ったかを検査する(ステップS4)。ステップS1〜ステップS4を繰り返すことにより、通信回線で接続されるすべての交換機について局名・交換機アドレス対応情報が設定される。
【0034】
図5のフローチャートは交換機に局情報を送信する処理を示している。まず、オペレータが局情報送信先の局名を端末装置12から入力すると(ステップS11)、入力された局名は局名判定装置13に送られる(ステップS12)。局名判定装置13はその局名を接続ホストアドレステーブル14で検索する(ステップS13)。接続ホストアドレステーブル14内に該当する局名がない場合、送信中止を端末装置12に表示して処理を終了する。また、接続ホストアドレステーブル14内に該当する局名がある場合、局名判定装置13はその局名に対応する交換機アドレスを接続ホストアドレステーブル14から取得して局情報通信装置11に通知する(ステップS15)。局情報通信装置11は、入力された局名に対応する局情報をマスタファイル10から読み出し、通知された交換機アドレスに送信する(ステップS16)。
【0035】
このように構成することで、オペレータが指定した局名に対応する交換機に対して、複数局の局情報を格納しているマスタファイルから局情報を正確に選択して送信することが可能となるので、送信先の交換機の選択誤りと局情報の選択誤りを防止できる。
【0036】
図6は本発明の他の実施例としての局情報通信システムの構成を示す図である。この実施例も前述の問題点(1)を解決するものである。図6において、01は局情報通信システムの本体装置、10はマスタファイル、11は局情報通信装置、12は端末装置、21は交換機、22は局名送信装置であり、それぞれの機能は図2の実施例の場合と同様である。
【0037】
本実施例では本体装置01に接続される交換機が一台だけのときに局情報を送信するので送信先の交換機を選択する必要はない。したがってオペレータは本体装置01に接続する端末装置12から局情報送信開始の指示のみ行う。この指示により、交換機21の局名送信装置22は自局の局名を局情報通信装置11に送信する。局情報通信装置11は受信した局名に対応した局情報をマスタファイル10から抽出して交換機21に送信する。
【0038】
次に、本実施例の局情報通信システムの動作手順を図7のフローチャートを参照して詳しく説明する。まず、オペレータは端末装置12から局情報送信開始の指示を入力する(ステップS21)。この指示により、局情報通信装置11は、交換機21の局名送信装置22に局名送信を依頼する(ステップS22)。局名送信装置22はこの依頼に応じて自局の局名を局情報通信装置11に送信する(ステップS23)。局情報通信装置11は受信した局名に対応する局情報をマスタファイル10で検索し(ステップS24、25)、その局名に対応する局情報がマスタファイル10に存在しなければ処理を終了し、存在していればその局情報をマスタファイル10から抽出して交換機21に送信する(ステップS26)。
【0039】
このように構成することで、オペレータが局情報送信を指示するだけで、複数局の局情報を格納するマスタファイルから必要な局情報を自動的に選択して送信できるので、誤った局情報が交換機に送信されるのを防止できる。
【0040】
図8は本発明のまた他の実施例としての局情報通信システムの構成を示す図である。この実施例は前述の問題点(2)を解決するものである。図8において、01は局情報通信システムの本体装置、10はマスタファイル、11は局情報通信装置、15はダウンロードファイル選択装置、20は局情報個別ファイル、21は交換機である。マスタファイル10に格納される局情報には、すべての交換機に共通なシステムファイル、交換機の周辺装置に対応するダウンロードファイル、および各局対応の局データファイルがある。局情報個別ファイル20には送信先の交換機に必要な局情報だけが格納される。ダウンロードファイル選択装置15は送信先の交換機に必要な局情報をマスタファイル10から選択して局情報個別ファイル20に格納する機能を有する。
【0041】
例えば、B局の交換機21に局情報を送信する場合、複数の局情報を格納するマスタファイル10からB局に必要な局情報を選択する必要がある。つまり、B局の交換機が使用する周辺装置の種類を調べ、それに対応するダウンロードファイルをマスタファイル10の中から選択しなければならない。B局用の局データファイル内にはB局の周辺装置構成に関する情報が含まれているので、ダウンロードファイル選択装置15は局データファイルに基づき、交換機21に必要なダウンロードファイルを自動選択して抽出すると共にシステムファイルとB局用の局データファイルも抽出し、抽出した各ファイルを送信順に配列して局情報個別ファイル20として作成する。局情報通信装置11はこの局情報個別ファイル20を交換機21に送信する。
【0042】
次に、本実施例の局情報通信システムの動作手順を図9のフローチャートを参照して詳しく説明する。オペレータの指示等により例えばB局への局情報送信が指示されると、ダウンロード選択装置15はマスタファイル10内のB局用の局データファイルから、必要なダウンロードファイルを判断するための情報を取得する(ステップS31)。次に、ダウンロードファイル選択装置15は取得したB局用ダウンロードファイル情報に基づき、B局の交換機21に必要なダウンロードファイルをマスタファイル10から抽出する(ステップS32)。さらに、ダウンロードファイル選択装置15はB局の交換機21に必要なダウンロードファイル以外の局情報(システムファイル、局データファイルなど)を抽出する(ステップS33)。そして、これらの抽出した局情報を送信順に並べ替えて交換機21用の局情報個別ファイル20を作成する(ステップS34)。最後に、局情報通信装置11はこの局情報個別ファイル20を交換機21に対して送信する(ステップS35)。
【0043】
このように構成することで、従来は人手により行っていた局情報の選択と送信順序の設定を自動化することができるので、局情報の構成の誤り、送信順序の誤りなどを回避できる。
【0044】
図10は本発明のまた他の実施例としての局情報通信システムの構成を示す図である。この実施例は前述の問題点(3)を解決するものである。図10において、01は局情報通信システムの本体装置、11は局情報通信装置、17はファイル圧縮装置、20は局情報個別ファイル、20′は圧縮形式の局情報個別ファイル、21は交換機、23は局情報受信装置、24は容量検索装置、25は補助記憶装置である。ここで、局情報個別ファイル20は図8の実施例と同様の過程で作成されたファイルであり、局情報個別ファイル20′は局情報個別ファイル20を圧縮したファイルである。また、補助記憶装置25は局情報受信装置23が受信した局情報を格納する場所である。容量検索装置24は補助記憶装置25を検索して空き容量を調べ、局情報通信装置11に通知する機能を有する。
【0045】
本体装置01から交換機21に局情報が送信される前に、容量検索装置24は補助記憶装置25の空き容量を局情報通信装置11に通知する。局情報通信装置11は、通知された空き容量をもとに局情報の送信の実施を判断する。つまり、補助記憶装置25の空き容量に余裕があれば、局情報個別ファイル20に格納されている局情報を局情報受信装置23に送信するが、補助記憶装置25の空き容量に余裕がなければ、ファイル圧縮装置17により作成した圧縮形式の局情報個別ファイル20′を局情報受信装置23に送信する。
【0046】
次に、本実施例の局情報通信システムの動作手順を図11〜図12のフローチャートを参照して詳しく説明する。局情報個別ファイル20を交換機21に送信する前に、局情報通信装置11は局情報個別ファイル20の容量を算出する(ステップS41)。次に、局情報通信装置11は交換機21内の補助記憶装置25の空き容量検索を容量検索装置24に依頼する(ステップS42)。この依頼を受けた容量検索装置24は補助記憶装置25の空き容量の検索を行い、その結果を局情報通信装置11に通知する(ステップS43)。局情報通信装置11は、ステップS41で算出した局情報個別ファイル20の容量と通知された補助記憶装置25の空き容量とを比較し(ステップS44、S45)、補助記憶装置25の空き容量に余裕があれば、局情報個別ファイル20を局情報受信装置23に送信する(ステップS46)。局情報受信装置23は受信した局情報個別ファイル20を補助記憶装置25に格納する(ステップS47)。また、補助記憶装置25の空き容量に余裕がなければ、局情報通信装置11はファイル圧縮装置17に制御を移し、ファイル圧縮装置17は局情報個別ファイル20を圧縮して圧縮形式の局情報個別ファイル20′を作成する(ステップS48)。その後、局情報通信装置11は圧縮形式の局情報個別ファイル20′の容量を算出して補助記憶装置25の空き容量と比較する(ステップS49、S50)。そして、補助記憶装置25の空き容量に余裕がなければ、局情報の送信処理を終了し、また、空き容量に余裕があれば、圧縮形式の局情報個別ファイル20′を局情報受信装置23に送信する(ステップS51)。局情報受信装置23は受信した圧縮形式の局情報個別ファイル20′を補助記憶装置25に格納する(ステップS52)。
【0047】
このように構成することで、交換機の補助記憶装置の容量不足で局情報の送信が失敗することがなくなり、また補助記憶装置を増設する必要もなくなる。
【0048】
図13は本発明のまた他の実施例としての局情報通信システムの構成を示す図である。この実施例は前述の問題点(4)を解決するものであり、交換機の周辺装置増設等に伴って局情報も増設する際、その増設情報を複数回に分けて所定の順序で交換機に送信すること目的としている。図13において、01は局情報通信システムの本体装置、10はマスタファイル、11は局情報通信装置、12は端末装置、16は増設回数判定装置、21は交換機、23は局情報受信装置、25は補助記憶装置、26は増設データ識別装置である。ここで、マスタファイル10に格納される局情報(G−1〜G−n)は交換機21に送信される増設情報であり、それぞれに対応する増設回数(1〜n)が付加されている。一方、交換機21の補助記憶装置25は、図13に図示されるように、情報テーブル部25−1とデータ部25−2とに領域が分かれ、データ部25−2には本体装置01から送信された増設情報が格納され、情報テーブル部25−1には増設進捗情報が格納される。増設進捗情報とは各増設回数に対応する局情報の増設が実施済みか否かを記録した情報である。
【0049】
オペレータは交換機21に送信する局情報の増設回数を端末装置12から入力する。増設回数判定装置16は、入力された増設回数に対応する局情報がマスタファイル10に格納されているか否かを検査すると共に、その増設回数の局情報を送信することが正当か否かを増設データ識別装置26に問い合わせる。増設データ識別装置26は、補助記憶装置25の情報テーブル部25−1に基づいて、その増設回数が正当であるか否かを判断して増設回数判定装置16に通知すると共に、局情報受信装置23が局情報を受信した時に補助記憶装置25の情報テーブル部25−1に記録されている増設進捗情報を更新する。
【0050】
次に、本実施例の局情報通信システムの動作手順を図14〜図15のフローチャートを参照して詳しく説明する。オペレータが端末装置12から増設回数(n)を入力すると(ステップS61)、増設回数判定装置16はマスタファイル10内に該当する増設情報(G−n)が存在するか否かを確認する(ステップS62)。該当する増設情報が存在しなければ処理を終了するが、該当する増設情報(G−n)の存在を確認すれば、増設回数判定装置16は増設回数(n)を交換機21の増設データ識別装置26に送信することにより、増設情報(G−n)が送信可能か否かの判断を依頼する(ステップS63)。依頼を受けた増設データ識別装置26は補助記憶装置25の情報テーブル部25−1を検索し(ステップS64)、増設回数(n)が実施済みか否かを判定する(ステップS65)。情報テーブル部25−1には各増設回数毎に増設完了を示す“済”か、または未完了を示す“未”が記録されている。したがって増設回数(n)が“済”となっていればそこで処理を終了する。
【0051】
また、局情報の増設は増設回数の昇順に行われるので、ある増設回数の増設情報を送信するには、その1回前の増設が実施済である必要がある。そのため、上記のステップS65で増設回数(n)が“未”であったとき、増設データ識別装置26は、n>1であって、かつ1回前の増設回数(n−1)が“未”の場合はそこで処理を終了する(ステップS66)。それ以外の場合は、増設データ識別装置26は増設回数判定装置16に“増設可”を通知する(ステップS68)。増設情報の送信が可能であれば、増設回数判定装置16は局情報通信装置11に制御を移し、局情報通信装置11はマスタファイル10から増設情報(G−n)を抽出して局情報受信装置23に送信する(ステップS69)。局情報受信装置23が受信した増設情報(G−n)を補助記憶装置25のデ−タ部25−2に一時的に格納すると、交換機21は補助記憶装置25から増設情報(G−n)を取り出し(ステップS70)、増設情報(G−n)の正常性を確認する(ステップS71)。増設情報(G−n)が正常であることを確認すると、増設データ識別装置26は補助記憶装置25の情報テーブル部25−1の増設回数(n)の状態を“済”に書き換える(ステップS72)。
【0052】
このように構成することで、オペレータが増設回数を誤って入力したときは増設情報が送信されないので、増設回数が飛ばされたり、間違った順序で増設情報が送信されたりする操作ミスを回避することができる。
【0053】
図16は本発明のまた他の実施例としての局情報通信システムの構成を示す図である。この実施例は前述の問題点(5)を解決するものである。図16において、01は局情報通信システムの本体装置、10はマスタファイル、11は局情報通信装置、21は交換機、23は局情報受信装置、25は補助記憶装置、28は障害検出装置、29は中央制御装置(CC)である。ここで、障害検出装置28は、局情報の送信中に交換機21内で発生した障害(ハードウェア障害等)や負荷増大(運用中の接続呼の増加)時の状態を検出して局情報通信装置11に通知する機能を有する。局情報通信装置11は、障害検出装置28からの通知に基づき局情報の送信制御(送信の開始、停止、一時中断、再開など)を行う。局情報受信装置23は、局情報通信装置11から送信される局情報を受信すると共に、送信の一時中断時には局情報がどこまで送信されたかを示す送信済情報を保持する。
【0054】
次に、本実施例の局情報通信システムの動作手順を図17のフローチャートを参照して詳しく説明する。局情報通信装置11がマスタファイル10から抽出した局情報を交換機21に送信している時(ステップS80)、障害検出装置28は、受信に関係する装置障害の発生を監視すると共に、交換機21の運用負荷情報を中央制御装置29から入手し、局情報の受信処理による負担が交換動作の障害となっているか否かを判定する。障害検出装置28は障害を検出すると(ステップS81)、その障害がハードウェア障害か、あるいは負荷増大によるものかを判断し(ステップS82)、ハードウェア障害の場合には検出したハードウェアエラーの内容および送信停止要求を局情報通信装置11に通知し、局情報送信を停止する(ステップS83−1)。また、負荷増大による障害の場合には局情報送信の一時中断要求を局情報通信装置11に通知し(ステップS83)、局情報通信装置11は局情報送信を一時中断する(ステップS84)。負荷増大により送信を一時中断した場合、時間が経過して負荷が減少すれば送信再開が可能となるため、局情報通信装置11は一定時間後に送信を再開する。一定時間後の送信再開時、局情報通信装置11は局情報受信装置23に送信済情報の通知を依頼する(ステップ85)。局情報受信装置23は保持している送信済情報を局情報通信装置11に通知する。局情報通信装置11は送信済情報を取得すると(ステップS86)、それに基づき未送信の局情報から送信を再開する(ステップS87)。
【0055】
図17のフローチャートでは、局情報送信が一時中断された場合、本体装置01が一定時間後に局情報送信を再開するようにしたが、他の形態として、交換機21が自己の運用負荷の減少を確認したときに送信再送要求を本体装置01に送信するようにしてもよい。
【0056】
このように構成することで、局情報送信中に交換機に障害が発生して受信不能になった場合も、検出された障害に自動的に対処することが可能なので、送信の中断・再開処理における人為ミスを回避することができる。また、局情報送信の一時中断後の送信再開時に中断箇所以降の局情報を送信できるので、送信済の局情報を再度送信することによる送信時間の増大を防ぐことができる。
【0057】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明によれば、前掲した問題点(1)〜(5)が解決されるので、交換機の局情報の設定、変更時の人為ミスが回避される。それらの効果を以下にまとめる。
【0058】
(1)の問題点の解決
局情報伝送装置に通信回線で接続される複数の交換機の何れかに対して局情報を伝送する場合、オペレータが伝送先局名を指定するだけで、その局名に対応する交換機に対して、複数の局情報の中から該当局情報が自動選択されて送信されるので、伝送先の交換機の選択誤りおよび局情報の選択誤りを回避できる。また、通信回線で接続された交換機が一つだけの場合、オペレータが伝送開始を指示するだけで、複数の局情報の中から該当局情報が自動選択されて送信されるので、局情報の選択誤りを回避できる。
【0059】
(2)の問題点の解決
局情報記憶部に各交換機毎の個別局情報と複数の交換機間で共通な共通局情報が格納されている場合、従来はオペレータの操作で行っていた局情報の選択と送信順序の設定が自動化されるので、局情報の構成の誤り、送信順序の誤りなどを回避できる。
【0060】
(3)の問題点の解決
局情報を送信する前に交換機側の受信可能容量に基づき送信可/不可を判断できるので、交換機側の容量不足による送信の失敗、複数回の送信やり直しによる時間の浪費が回避され、また、圧縮形式ファイルの伝送を可能とすることにより交換機側の受信容量を拡張する必要もなくなる。
【0061】
(4)の問題点の解決
局情報を複数部分に分割して所定の順序で交換機に伝送する必要がある場合、局情報の伝送順序が自動的に管理され、オペレータが伝送順序回数を誤って指定しても局情報は送信されないので、局情報が一部送信されなかったり、誤った順序で送信されたりする操作ミスが回避される。
【0062】
(5)の問題点の解決
局情報伝送中に交換機に障害が発生した場合、伝送の中止、一時中断、再開が自動的に制御され、また、伝送を再開する場合に伝送済の局情報を再伝送する必要がなくなるので、人為的な対処ミスや時間の浪費が回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原理説明図である。
【図2】本発明の一実施例としての局情報通信システムの構成図である。
【図3】実施例における接続ホストアドレステーブルの構成例である。
【図4】実施例における接続ホストアドレステーブル設定処理のフローチャートである。
【図5】実施例における局情報送信処理のフローチャートである。
【図6】本発明の他の実施例としての局情報通信システムの構成図である。
【図7】実施例における局情報送信処理のフローチャートである。
【図8】本発明のまた他の実施例としての局情報通信システムの構成図である。
【図9】実施例における局情報送信処理のフローチャートである。
【図10】本発明のまた他の実施例としての局情報通信システムの構成図である。
【図11】実施例における局情報送信処理のフローチャート(1/2)である。
【図12】実施例における局情報送信処理のフローチャート(2/2)である。
【図13】本発明のまた他の実施例としての局情報通信システムの構成図である。
【図14】実施例における局情報送信処理のフローチャート(1/2)である。
【図15】実施例における局情報送信処理のフローチャート(2/2)である。
【図16】本発明のまた他の実施例としての局情報通信システムの構成図である。
【図17】実施例における局情報送信処理のフローチャートである。
【符号の説明】
01 局情報通信システムの本体装置
10 マスタファイル
11 局情報通信装置
12 端末装置
13 局名判定装置
14 接続ホストアドレステーブル
15 ダウンロードファイル選択装置
16 増設回数判定装置
17 ファイル圧縮装置
20 局情報個別ファイル
20′ 圧縮形式の局情報個別ファイル
21 交換機
22 局名送信装置
23 局情報受信装置
24 容量検索装置
25 補助記憶装置
25−1 情報テーブル部
25−2 データ部
26 増設データ識別装置
28 障害検出装置
29 中央制御装置(CC)
50 局情報伝送装置(本体)
51 交換機
52 局情報記憶部
53 局アドレス記憶部
54 局名通知部
55 局名判定部
56 局情報通信部
57 通信回線
58 端末

Claims (6)

  1. 交換機と通信回線を通して交換機に局情報を伝送する局情報伝送装置からなる局情報伝送システムであって、
    交換機側にあって、該交換機の局名を局情報伝送装置側に通知する局名通知部と、
    局情報伝送装置側にあって、交換機対応に局情報を記憶する局情報記憶部と、
    通信回線で接続される交換機の局名と通信アドレスとの対応関係を記憶する局アドレス記憶部と、
    該局名通知部から通知された局名と当該交換機の通信アドレスとを対応付けて該局アドレス記憶部に記憶させ、また、伝送先の交換機の局名に対応する通信アドレスを該局アドレス記憶部から検索する局名判定部と、
    伝送先の交換機の局名が指定されたら、該交換機に対応する局情報を該局情報記憶部から抽出すると共に、該指定された局名に対応する通信アドレスを該局名判定部に検索させ、該抽出した局情報を該検索した通信アドレスに送信する局情報通信部と
    を備えた局情報伝送システム
  2. 交換機と通信回線を通して交換機に局情報を伝送する局情報伝送装置からなる局情報伝送システムであって、
    交換機側にあって、該交換機の局名を局情報伝送装置側に通知する局名通知部と、
    局情報伝送装置側にあって、交換機対応に局情報を記憶する局情報記憶部と、
    伝送先の交換機の該局名通知部に局名を要求し、それに応じて該局名通知部から通知された局名に対応する局情報を該局情報記憶部から抽出して該伝送先の交換機に送信する局情報通信部と
    を備えた局情報伝送システム
  3. 前記局情報伝送装置は、
    交換機対応の個別情報を含む個別局情報と複数の交換機間で共通な共通局情報とからなる局情報を記憶する局情報記憶部と、
    伝送先の交換機に対応する個別局情報を該局情報記憶部から抽出し、さらに該個別局情報に基づいて該交換機に必要な共通局情報を該局情報記憶部から抽出し、該抽出した個別局情報および共通局情報を配列する局情報選択部と、
    該局情報選択部により抽出・配列された局情報を該伝送先の交換機に送信する局情報通信部と
    を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の局情報伝送システム
  4. 交換機側にあって、該交換機が受信した局情報を収容しうる空き容量を調べて局情報伝送装置本体側に通知する容量通知部と、
    局情報伝送装置側にあって、交換機対応に局情報を記憶する局情報記憶部と、
    局情報を圧縮する局情報圧縮部と、
    該局情報記憶部の局情報を伝送先の交換機に送信し、その際、該送信する局情報の量が該容量通知部から通知された空き容量を超えていれば、該局情報の量が該空き容量以下になるように該局情報圧縮部により圧縮してから該交換機に送信する局情報通信部と
    さらに備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の局情報伝送システム
  5. 交換機側にあって、局情報の分割伝送進捗状態を記憶する伝送状態記憶部と、
    後記伝送回数判定部から伝送順序回数が通知されたら、該伝送状態記憶部に記憶される分割伝送進捗状態に基づき、該通知された伝送順序回数が正当であるか否かを判定し、該判定結果を該伝送回数判定部に通知する伝送状態識別部と、
    局情報伝送装置側にあって、交換機対応に局情報を記憶し、かつ、複数の分割部分が所定の順序で交換機に伝送される必要がある局情報については各分割部分を伝送順序回数が分かるように記憶する局情報記憶部と、
    伝送する分割部分の伝送順序回数をあらかじめ伝送先の交換機に通知し、前記伝送状態識別部から該伝送順序回数が正当であるとの通知を受けたら後記局情報通信部に該分割部分の伝送を指示する伝送回数判定部と、
    該伝送回数判定部から伝送指示された局情報の分割部分を該局情報記憶部から抽出して伝送先の交換機に送信する局情報通信部と
    さらに備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の局情報伝送システム
  6. 交換機側にあって、該交換機で検出された障害情報を局情報伝送装置側に通知し、また、該交換機の運用負荷の増減に基づいて局情報受信の継続/中断を決定し、受信中断を決定すれば送信中断要求を該局情報伝送装置側に通知する局状態通知部と、
    該局情報伝送装置側から伝送される局情報を受信すると共に、伝送中の局情報をどこまで受信したかを示す受信済情報を記録し、後記局情報通信部からの要求に応じて該受信済情報を通知する局情報受信部と、
    局情報伝送装置側にあって、交換機対応に局情報を記憶する局情報記憶部と、
    伝送先の交換機に対応する局情報を該局情報記憶部から抽出して該交換機に送信すると共に、後記局状態通知部から通知される障害情報または送信中断要求に基づいて局情報送信の継続/中止/中断/再開を制御し、送信再開時には、後記局情報受信部に要求して獲得した前記受信済情報に基づいて局情報送信を中断箇所から再開する局情報通信部と
    さらに備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の局情報伝送システム
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