JP3802472B2 - 局データ更新システム、設備設計システム及び局データ更新方法 - Google Patents
局データ更新システム、設備設計システム及び局データ更新方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信ネットワークを構成するとともに局データを保有する通信装置と、当該通信装置の設備設計業務を行う設備設計システムと、前記通信装置と前記設備設計システムとの間で情報の送受を制御するオペレーションシステムとを備えるシステム、及び、当該システムにおいて前記通信装置が保有する局データを更新する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
通信ネットワークの構築においては、当該通信ネットワークを構成する交換機等の通信装置(NE:Network Element )に局データを格納し、当該局データを必要に応じて随時更新する必要がある。ここで、局データとは、NEのハードウェアの構造や、NEに接続されている各種装置の情報、加入者情報等のデータを規定する局データ定義によって構成されている。局データ定義は、規定するデータの種別に応じて、複数の種類が存在する。
【0003】
NEが保有する局データを更新するために、設備設計システム(NE−FDS:Network Element − Facility Data System)と称される装置が用いられる。このNE−FDSは、局データの生成や、当該生成した局データのNEへの転送の他、NE建設用の設計図面作成等、NEの設備設計に関する業務を行う。
【0004】
図1は、従来の局データ更新システムの構成例を示す図である。同図に示す局データ更新システム500は、NE−FDS510、オペレーションシステム(OSS)520及びNE530により構成される。
【0005】
NE−FDS510は、局データ制御エリア511及びデータベース(局データDB)512を備える。OSS520は、局データ転送部521を備える。NE530は、メモリ531、局データ展開部532及びデータベース(局データDB)533を備える。
【0006】
図2は、従来の局データ更新システム500における局データ更新手順の一例を示すシーケンス図である。ここでは、1つの設計業務に対応する局データがA定義〜E定義の5つの局データ定義から構成される場合を例に説明する。ここで設計業務とは、ネットワークの拡充やサービスの追加、廃止に伴い、NEを増設又は撤去するための業務であり、1つの設計業務には、複数の局データ定義から構成される局データが対応する。
【0007】
NE−FDS510内の局データ制御エリア511は、NE530が保有する局データを更新する際に、まず、更新対象の局データ、換言すれば、1つの設計業務に対応する局データを構成する全ての局データ定義(A定義〜E定義)を生成する(ステップ601)。更に、局データ制御エリア511は、生成したA定義〜E定義を一括してOSS520へ送信する(ステップ602)。
【0008】
OSS520内の局データ転送部521は、A定義〜E定義を受信すると、NE530に対し、1つの局データ定義であるA定義を送信するとともに、当該NE530が保有する局データをメモリに格納するためのコマンドであるTC(Table Change)コマンドを発行する。更に、局データ転送部521は、NE530に対し、当該NE530において局データをデータベースに展開するためのコマンドであるODB(Office Data Backup refine )コマンドを発行する(ステップ603)。
【0009】
同様に、OSS520内の局データ転送部521は、NE530に対し、B定義〜E定義を1つずつ送信するとともに、その送信の都度、TCコマンドを発行する(ステップ604〜608)。
【0010】
ステップ608におけるE定義の送信及びTCコマンドの発行後、OSS520内の局データ転送部521は、NE530に対し、当該NE530において局データをデータベースに展開するためのコマンドであるODB(Office Data Backup refine )コマンドを発行する(ステップ608)。
【0011】
NE530内のメモリ531は、局データ定義を受信する毎に、当該局データ定義に対応するOSS520からのTCコマンドに応じて、受信した局データ定義を格納する。更に、NE530内の局データ展開部532は、OSS520からのODBコマンドに応じて、メモリ531内の全ての局データ定義を局データDB533に展開する。これにより、NE530においてA定義〜E定義が更新される(ステップ609)。次に、NE530内の局データ展開部532は、全ての局データ定義が更新された旨の通知(更新完了通知)をNE−FDS510へ送信する(ステップ610)。
【0012】
NE−FDS510内の局データ制御エリア511は、この更新完了通知を受信すると、生成したA定義〜E定義を局データDB512に展開する。これにより、NE−FDS510においてもA定義〜E定義が更新され(ステップ611)、局データの更新に関する処理が終了する(ステップ612)。
【0013】
しかしながら、図2に示した局データの更新手順では、ステップ609におけるNE530での局データ定義の更新において、何れかの局データ定義の更新が失敗した場合、NE−FDS510は、更新完了通知が届かないことにより、何れかの局データ定義の更新が失敗したことは認識することができるが、更新が失敗した局データ定義を特定することができない。このため、NE−FDS510は、例えばOSS120に対し、NE530への全ての局データ定義の送信を指示す。OSS520は、この指示に応じて、図2のステップ603における最初の局データ定義(A定義)の送信及びTCコマンドの発行以降の動作を繰り返さなければならない。また、NE530においても、図2のステップ609で、更新が成功した局データ定義も含めて全ての局データ定義を更新しなければならず、効率的ではなかった。
【0014】
そこで、図2に示す更新手順の改善案として、以下の更新手順が提案された。図3は、従来の局データ更新システム500における局データ更新手順の他の例を示すシーケンス図である。ここでは、局データがA定義及びB定義の2つの局データ定義から構成される場合を例に説明する。
【0015】
NE−FDS510内の局データ制御エリア511は、NEが保有する局データを更新する際に、まず、更新対象の局データを構成する1つの局データ定義(ここではA定義)を生成する(ステップ701)。更に、局データ制御エリア511は、生成したA定義をOSS520へ送信する(ステップ702)。
【0016】
OSS520内の局データ転送部521は、A定義を受信すると、NE530に対し、当該A定義を送信するとともに、TCコマンドを発行する。更に、局データ転送部521は、NE530に対し、ODBコマンドを発行する(ステップ703)。
【0017】
NE530内のメモリ531は、OSS520からのTCコマンドに応じて、受信したA定義を格納する。NE530内の局データ展開部532は、OSS520からのODBコマンドに応じて、メモリ531内のA定義を局データDB533に展開する。これにより、NE530においてA定義が更新される(ステップ704)。次に、NE530内の局データ展開部532は、A定義が更新された旨の通知(更新完了通知)をNE−FDS510へ送信する(ステップ705)。
【0018】
NE−FDS510内の局データ制御エリア511は、この更新完了通知を受信すると、生成したA定義を局データDB512に展開する。これにより、NE−FDS510においてA定義が更新され(ステップ706)、A定義の更新に関する処理が終了する(ステップ707)。
【0019】
更に、NE−FDS510内の局データ制御エリア511は、更新対象の局データを構成する他の1つの局データ定義(ここではB定義)を生成する(ステップ708)。次に、局データ制御エリア511は、生成したA定義をOSS520へ送信する(ステップ709)。
【0020】
OSS520内の局データ転送部521は、B定義を受信すると、NE530に対し、当該B定義を送信するとともに、TCコマンドを発行する。更に、局データ転送部521は、NE530に対し、ODBコマンドを発行する(ステップ710)。
【0021】
NE530内のメモリ531は、OSS520からのTCコマンドに応じて、受信したB定義を格納する。NE530内の局データ展開部532は、OSS520からのODBコマンドに応じて、メモリ531内のB定義を局データDB533に展開する。これにより、NE530においてB定義が更新される(ステップ711)。次に、NE530内の局データ展開部532は、B定義が更新された旨の通知(更新完了通知)をNE−FDS510へ送信する(ステップ712)。
【0022】
NE−FDS510内の局データ制御エリア511は、この更新完了通知を受信すると、生成したB定義を局データDB512に展開する。これにより、NE−FDS510においてもB定義が更新され(ステップ713)、B定義の更新に関する処理が終了する(ステップ714)。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、NE−FDSは、上述したように局データ定義の生成や、当該生成した局データ定義のNEへの転送の他、NE建設用の設計図面作成等、NEの設備設計に関するあらゆる業務を行うものである。従って、NE−FDSの機能を効率的に発揮させるためには、当該NE−FDSにおける各種の処理を設計業務単位で行うことが望ましい。
【0024】
しかしながら、図3に示す局データ更新手順では、NE−FDSにおける局データの生成が局データ定義単位に行われている。このようにNE−FDSにおける局データの生成処理が局データ定義単位で行われると、例えばNE建設用の設計図面作成の機能等が十分に生かされなくなってしまう。
【0025】
このため、NE−FDSにおける局データの更新に関する処理をできるだけ設備設計単位に行うようにし、更にNEにおける局データ定義の更新が失敗した場合においても、再処理を効率的に行うことが要求されている。
【0026】
本発明は、上記問題点を解決するものであり、その目的は、設備設計システムの機能を生かしつつ効率的な処理を行うことが可能な局データ更新システム及び局データ更新方法を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は請求項1に記載されるように、通信ネットワークを構成するとともに局データを保有する通信装置と、当該通信装置の設備設計業務を行う設備設計システムと、前記通信装置と前記設備設計システムとの間で情報の送受を制御するオペレーションシステムとを備え、前記通信装置が保有する局データを更新するシステムにおいて、前記設備設計システムは、前記局データを構成する複数の局データ定義を一括して生成する局データ定義生成手段と、前記生成された複数の局データ定義を一括して送信する第1の局データ定義送信手段と、前記通信装置における局データ定義の更新状態を管理する状態管理テーブルとを備え、前記オペレーションシステムは、前記設備設計システムから送信される複数の局データ定義を1つずつ前記通信装置へ送信する第2の局データ定義送信手段を備え、前記通信装置は、前記オペレーションシステムからの局データ定義を第1のデータベースに展開する第1の局データ定義展開手段と、前記第1のデータベースにおける局データ定義の更新状態を前記設備設計システムへ通知する更新通知手段とを備え、前記設備設計システムは、前記通信装置からの前記第1のデータベースにおける局データ定義の更新状態の通知に応じて、前記状態管理テーブルを更新するテーブル更新手段と、前記更新された状態管理テーブルの内容に応じて、前記局データ定義を第2のデータベースに展開する第2の局データ定義展開手段とを備えることを特徴とする。
【0028】
このように、本発明では、設備設計システムにおいて、局データを構成する複数の局データ定義を一括して生成する一方で、通信装置においては、局データを局データ定義毎に第1のデータベースに展開して更新することができ、設備設計システムにおける局データの更新に関する処理をできるだけ設備設計単位に行うことにより、当該設備設計システムの機能を十分に生かすことができる。
【0029】
更に、本発明では、設備設計システムが状態管理テーブルにより通信装置における局データ定義単位の更新状態を認識可能にすることにより、通信装置における局データ定義の更新が失敗した場合において、局データ更新システムは、その更新に失敗した局データ定義のみの更新に必要な処理を行うことが可能となり、再処理を効率的に行うことができる。
【0030】
また、本発明は請求項2に記載されるように、請求項1に記載の局データ更新システムにおいて、前記第2の局データ定義展開手段は、前記第1のデータベースに展開された局データ定義を、前記第2のデータベースに展開することを特徴とする。
【0031】
このように、設備設計システムが通信装置において更新された局データ定義のみを更新することにより、設備設計システムと通信装置とにおいて局データ定義の同期をとることが可能となる。
【0032】
また、本発明は請求項3に記載されるように、請求項1又は2に記載の局データ更新システムにおいて、前記更新通知手段は、前記オペレーションシステムからの局データ定義のうち、更新の必要がない局データ定義が存在する場合に、更新の必要のある局データ定義のみを更新した旨を前記設備設計システムへ通知することを特徴とする。
【0033】
この場合には、通信装置で更新の必要がなくなった局データ定義が存在する場合に、設備設計システムは、その旨を認識することが可能となり、設備設計システムと通信装置とにおいて局データ定義の同期がとれなくなってしまうことを防止することができる。
【0034】
請求項3に記載の発明と同様の観点から、本発明は請求項4に記載されるように、請求項1乃至3の何れかに記載の局データ更新システムにおいて、前記更新通知手段は、前記第1のデータベースにおける局データ定義の更新が失敗した場合に、局データ定義の更新が失敗した旨を前記設備設計システムへ通知することを特徴とする。
【0035】
請求項1に記載の発明と同様の観点から、本発明は請求項5に記載されるように、通信ネットワークを構成するとともに局データを保有する通信装置の設備設計業務を行う設備設計システムにおいて、前記局データを構成する複数の局データ定義を一括して生成する局データ定義生成手段と、前記生成された複数の局データ定義を一括して、前記通信装置との間で情報の送受を制御するオペレーションシステムに送信する局データ定義送信手段と、前記通信装置における局データ定義の更新状態を管理する状態管理テーブルと、前記通信装置における局データ定義の更新状態に応じて前記状態管理テーブルを更新するテーブル更新手段と、前記更新された状態管理テーブルの内容に応じて、前記局データ定義をデータベースに展開する局データ定義展開手段とを備えることを特徴とする。
【0036】
請求項2に記載の発明と同様の観点から、本発明は請求項6に記載されるように、請求項5に記載の設備設計システムにおいて、前記局データ定義展開手段は、前記通信装置において更新された局データ定義を、前記データベースに展開することを特徴とする。
【0037】
請求項1に記載の発明と同様の観点から、本発明は請求項7に記載されるように、通信ネットワークを構成するとともに局データを保有する通信装置と、当該通信装置の設備設計業務を行う設備設計システムと、前記通信装置と前記設備設計システムとの間で情報の送受を制御するオペレーションシステムとを備えるシステムにて、前記通信装置が保有する局データを更新する方法において、前記設備設計システムは、前記局データを構成する複数の局データ定義を一括して生成し、前記生成した局データ定義を一括して送信し、前記オペレーションシステムは、前記設備設計システムから送信される複数の局データ定義を1つずつ前記通信装置へ送信し、前記通信装置は、前記オペレーションシステムからの局データ定義を第1のデータベースに展開し、前記第1のデータベースにおける局データ定義の更新状態を前記設備設計システムへ通知し、前記設備設計システムは、前記通信装置からの前記第1のデータベースにおける局データ定義の更新状態の通知に応じて、前記通信装置における局データ定義の更新状態を管理する状態管理テーブルを更新し、前記更新した状態管理テーブルの内容に応じて、前記局データ定義を第2のデータベースに展開することを特徴とする。
【0038】
請求項2に記載の発明と同様の観点から、本発明は請求項8に記載されるように、請求項7に記載の局データ更新方法において、前記設備設計システムは、前記第1のデータベースに展開された局データ定義を、前記第2のデータベースに展開することを特徴とする。
【0039】
請求項3に記載の発明と同様の観点から、本発明は請求項9に記載されるように、請求項7又は8に記載の局データ更新方法において、前記通信装置は、前記オペレーションシステムからの局データ定義のうち、更新の必要がない局データ定義が存在する場合に、更新の必要のある局データ定義のみを更新した旨を前記設備設計システムへ通知することを特徴とする。
【0040】
請求項3に記載の発明と同様の観点から、本発明は請求項10に記載されるように、請求項7乃至9の何れかに記載の局データ更新方法において、前記通信装置は、前記第1のデータベースにおける局データ定義の更新が失敗した場合に、局データ定義の更新が失敗した旨を前記設備設計システムへ通知することを特徴とする。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態である第1実施例乃至第3実施例を図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
図4は、第1実施例における局データ更新システムの構成例を示す図である。同図に示す局データ更新システム100は、設備設計システム(NE−FDS)110と、オペレーションシステム(OSS)120と、通信ネットワークを構成する交換機等の通信装置であるネットワークエレメント(NE)130とを備える。なお、以下においては、1つの設計業務に対応する局データがA定義〜E定義の5つの局データ定義から構成される場合を例に説明する。
【0042】
NE−FDS110は、局データ制御部111、状態管理テーブル112、テーブル更新部113、局データ展開部114及びデータベース(局データDB)115を備える。
【0043】
局データ制御部111は、NE130が保有する局データを更新する際に、まず、1つの設計業務に対応する局データを構成する全ての局データ定義(A定義〜E定義)を一括して生成する。各局データ定義には、自身を特定する情報(局データ定義ID)が含まれている。
【0044】
更に、局データ制御部111は、これら生成した各局データ定義のNE130における更新状態を示す状態管理テーブル112を生成する。局データ制御部111が局データ定義を生成した時点では、NE130において、これらの局データ定義は全て未更新である。従って、状態管理テーブル112の内容は、図4における112−1に示すものとなる。なお、この状態管理テーブル112には、固有の管理番号が付与されている。このため、複数の状態管理テーブル112が存在する場合においても、個々の状態管理テーブル112を特定することが可能なようになっている。
【0045】
状態管理テーブル112の生成後、局データ制御部111は、生成した全ての局データ定義(A定義〜E定義)を一括してOSS120へ送信する。
【0046】
OSS120は、局データ転送部121を備える。この局データ転送部121は、NE−FDS110から一括して送信される全ての局データ定義(A定義〜E定義)を受信する。更に、局データ転送部121は、受信した全ての局データ定義(A定義〜E定義)を1つずつNE130へ送信する。
【0047】
また、局データ転送部121は、局データ定義を送信する毎に、NE130に対し、当該NE130が保有する局データをメモリに格納するためのコマンドであるTCコマンドを発行するとともに、当該NE130において局データをデータベースに展開するためのコマンドであるODBコマンドを発行する。なお、局データ転送部121は、最後の局データ定義(ここではE定義)を送信する際には、その局データ定義が最後の局データ定義であることを示す情報を含んだODBコマンドを発行する。これにより、NE130は、OSS120から送信される各局データ定義が最後のものであるか否かを判断することができる。
【0048】
NE130は、メモリ131、局データ展開部132、データベース(局データDB)133及び更新通知部134を備える。メモリ131は、OSS120から局データ定義が送信される毎に、当該局データ定義を受信する。次に、メモリ131は、受信した局データ定義に対応するOSS120からのTCコマンドに応じて、当該受信した局データ定義を格納する。
【0049】
局データ展開部132は、OSS120からのODBコマンドに応じて、メモリ131に局データ定義が格納される毎に、当該局データ定義を局データDB133に展開する。このように、メモリ131に局データ定義が格納される毎に、当該局データ定義が局データDB133に展開されることにより、NE130において全ての局データ定義(A定義〜E定義)が更新されることになる。
【0050】
また、局データ展開部132は、ODBコマンドに、対応する局データ定義が最後の局データ定義であることを示す情報が含まれている場合には、局データ定義を局データDB133に展開する際に、当該局データ定義が最後の局データ定義である旨を更新通知部134へ通知する。
【0051】
更新通知部134は、メモリ131における局データ定義の格納状況、局データ展開部132による局データ定義の展開処理の状況、及び、局データDB133における局データ定義の展開状況を監視する。
【0052】
そして、更新通知部134は、局データDB133において局データ定義が展開される毎に、局データ定義が更新された旨の通知(更新完了通知)をNE−FDS110へ送信する。この更新完了通知には、対応する局データ定義の局データ定義IDが含まれており、NE−FDS110において、NE130が更新した局データ定義を特定することができるようになっている。
【0053】
また、局データ展開部132から局データDB133に展開される局データ定義が最後の局データ定義である旨が通知された場合には、更新通知部134は、局データDB133において最後の局データ定義が展開された際に、最後の局データ定義が更新された旨の通知(確定更新完了通知)をNE−FDS110へ送信する。この確定更新完了通知にも、更新完了通知と同様、対応する局データ定義(ここではE定義)の局データ定義IDが含まれている。
【0054】
NE−FDS110内のテーブル更新部113は、NE130からの更新完了通知及び確定更新完了通知を受信する毎に、これら通知に含まれる局データ定義IDを抽出し、NE130において更新された局データ定義を特定する。更に、テーブル更新部113は、状態管理テーブル112における、この特定した局データ定義に対応する更新状態を「更新済」に更新する。NE130において全ての局データ定義(A定義〜E定義)が更新されると、状態管理テーブル112の内容は、図4における112−2に示すものとなる。
【0055】
また、テーブル更新部113は、確定更新完了通知を受信した場合、当該確定更新完了通知に基づく状態管理テーブル112の更新後に、局データ制御部111に対し、局データ定義の出力を指示する。
【0056】
局データ制御部111は、状態管理テーブル112の内容を監視する。そして、局データ制御部111は、テーブル更新部113から局データ定義の出力が指示された場合に、状態管理テーブル112において、更新済になっている全ての局データ定義(ここではA定義〜E定義)を局データ展開部114へ出力する。
【0057】
局データ展開部114は、これら全ての局データ定義(A定義〜E定義)を一括して局データDB115へ展開する。このように、全ての局データ定義(A定義〜E定義)が局データDB115に展開されることにより、NE−FDS110においても、NE130と同様に局データ定義が更新されることになる。
【0058】
図5は、第1実施例における局データ更新システム100の処理手順の一例を示すシーケンス図である。
【0059】
NE−FDS110は、1つの設計業務に対応する局データを構成する全ての局データ定義であるA定義〜E定義を一括して生成する(ステップ101)。更に、NE−FDS110は、これら生成した各局データ定義のNE130における更新状態を示す状態管理テーブル112を生成する(ステップ102)。生成される状態管理テーブルは、A定義〜E定義の更新状態が全て「未更新」になっている。次に、NE−FDS110は、生成したA定義〜E定義を一括してOSS120へ送信する(ステップ103)。
【0060】
OSS120は、NE−FDS110から一括して送信されるA定義〜E定義を受信すると、そのうちの1つのデータ定義であるA定義をNE130へ送信するとともに、当該A定義に対応するTCコマンド及びODBコマンドを発行する(ステップ104)。
【0061】
NE130は、A定義を受信すると、当該A定義に対応するTCコマンド及びODBコマンドに応じて、自身が保有するA定義を更新する(ステップ105)。更に、NE130は、NE−FDS110に対し、A定義を更新した旨を示す更新完了通知を送信する(ステップ106)。
【0062】
NE−FDS110は、この更新完了通知に応じて、状態管理テーブル112におけるA定義の更新状態を「未更新」から「更新済」に更新する(ステップ107)。
【0063】
続いて、B定義〜D定義についても、上述したステップ104〜107と同様の動作が繰り返される。即ち、OSS120は、1つの局データ定義をNE130へ送信するとともに、その局データ定義に対応するTCコマンド及びODBコマンドを発行する(B定義についてはステップ108、C定義についてはステップ112、D定義についてはステップ116)。
【0064】
NE130は、局データ定義を受信すると、当該局データ定義に対応するTCコマンド及びODBコマンドに応じて、自身が保有する局データ定義を更新する(B定義についてはステップ109、C定義についてはステップ113、D定義についてはステップ117)。更に、NE130は、NE−FDS110に対し、局データ定義を更新した旨を示す更新完了通知を送信する(B定義についてはステップ110、C定義についてはステップ114、D定義についてはステップ118)。
【0065】
NE−FDS110は、この更新完了通知に応じて、状態管理テーブル112における局データ定義の更新状態を「未更新」から「更新済」に更新する(B定義についてはステップ111、C定義についてはステップ115、D定義についてはステップ119)。
【0066】
次に、OSS120は、E定義をNE130へ送信するとともに、当該E定義に対応するTCコマンド及びODBコマンドを発行する(ステップ120)。ここで、E定義は最後の局データ定義であるため、OSS120は、ODBコマンドに最後の局データ定義であることを示す情報を含ませて送信する。
【0067】
NE130は、E定義を受信すると、当該E定義に対応するTCコマンド及びODBコマンドに応じて、自身が保有するE定義を更新する(ステップ121)。更に、NE130は、NE−FDS110に対し、最後の局データ定義であるE定義を更新した旨を示す確定更新完了通知を送信する(ステップ122)。
【0068】
NE−FDS110は、この確定更新完了通知に応じて、状態管理テーブル112におけるE定義の更新状態を「未更新」から「更新済」に更新する(ステップ123)。
【0069】
更に、NE−FDS110は、NE130から確定更新完了通知が送信されたことに応じて、状態管理テーブル112において更新済となっている局データ定義(A定義〜E定義)を一括して更新し(ステップ124)、一連の処理を終了する(ステップ125)。
(第2実施例)
上述した第1実施例では、NE130は、NE−FDS110が生成した全ての局データ定義を更新したが、NE130において、NE−FDS110が生成した一部の局データ定義については更新する必要がない場合がある。第2実施例では、このような場合について説明する。
【0070】
図6は、第2実施例における局データ更新システムの構成例を示す図である。なお、以下においては、1つの設計業務に対応する局データがA定義〜E定義の5つの局データ定義から構成され、NE130がこれら局データ定義のうち、A定義〜C定義のみを更新する場合を例に説明する。
【0071】
NE−FDS110内の局データ制御部111は、第1実施例と同様、1つの設計業務に対応する局データを構成する全ての局データ定義(A定義〜E定義)を一括して生成するとともに、これら生成した各局データ定義のNE130における更新状態を示す状態管理テーブル112を生成する。更に、局データ制御部111は、生成した全ての局データ定義(A定義〜E定義)を一括してOSS120へ送信する。
【0072】
OSS120内の局データ転送部121は、第1実施例と同様、NE−FDS110から一括して送信される全ての局データ定義(A定義〜E定義)を受信するとともに、これら受信した全ての局データ定義(A定義〜E定義)を1つずつNE130へ送信する。また、局データ転送部121は、局データ定義を送信する毎に、当該局データ定義に対応して、TCコマンドとODBコマンドとを発行する。
【0073】
NE130内のメモリ131は、第1実施例と同様、OSS120から局データ定義が送信される毎に、当該局データ定義を受信するとともに、OSS120からのTCコマンドに応じて、当該受信した局データ定義を格納する。
【0074】
局データ展開部132は、OSS120からのODBコマンドに応じて、メモリ131に局データ定義が格納される毎に、当該局データ定義を局データDB133に展開する。但し、局データ展開部132は、D定義とE定義については更新の必要がないため、局データDB133へ展開しない。これにより、NE130においてA定義〜C定義が更新されることになる。また、局データ展開部132は、C定義を局データDB133に展開する際に、当該C定義が最後の局データ定義である旨を更新通知部134へ通知する。
【0075】
更新通知部134は、第1実施例と同様、メモリ131における局データ定義の格納状況、局データ展開部132による局データ定義の展開処理の状況、及び、局データDB133における局データ定義の展開状況を監視し、局データDB133において局データ定義が展開される毎に、局データ定義が更新された旨の通知(更新完了通知)をNE−FDS110へ送信する。
【0076】
また、局データ展開部132から局データDB133に展開される局データ定義が最後の局データ定義(C定義)である旨が通知された場合には、更新通知部134は、局データDB133において最後の局データ定義(C定義)が展開された際に、その旨の通知(確定更新完了通知)をNE−FDS110へ送信する。
【0077】
NE−FDS110内のテーブル更新部113は、第1実施例と同様、NE130からの更新完了通知及び確定更新完了通知を受信する毎に、これら通知に含まれる局データ定義IDを抽出して、NE130において更新された局データ定義を特定する。更に、テーブル更新部113は、第1実施例と同様、状態管理テーブル112における、この特定した局データ定義に対応する更新状態を「更新済」に更新する。NE130において局データ定義(A定義〜C定義)が更新されると、状態管理テーブル112の内容は、図6における112−2に示すものとなる。
【0078】
また、テーブル更新部113は、第1実施例と同様、確定更新完了通知を受信した場合、当該確定更新完了通知に基づく状態管理テーブル112の更新後に、局データ制御部111に対し、局データ定義の出力を指示する。
【0079】
局データ制御部111は、第1実施例と同様、状態管理テーブル112の内容を監視し、テーブル更新部113から局データ定義の出力が指示された場合には、状態管理テーブル112において、更新済になっている全ての局データ定義(ここではA定義〜C定義)を局データ展開部114へ出力する。
【0080】
局データ展開部114は、これら局データ定義(A定義〜C定義)を一括して局データDB115へ展開する。これにより、NE−FDS110においても、NE130と同様に局データ定義が更新されることになる。
【0081】
図7は、第2実施例における局データ更新システム100の処理手順の一例を示すシーケンス図である。図7におけるステップ201〜212の手順は、図5におけるステップ101〜112の手順と同様であるので、その説明は省略する。
【0082】
NE130は、C定義を受信すると、当該C定義に対応するTCコマンド及びODBコマンドに応じて、自身が保有するC定義を更新する(ステップ213)。C定義に続く局データ定義については、更新の必要がない。このため、次に、NE130は、NE−FDS110に対し、最後の局データ定義であるC定義を更新した旨を示す確定更新完了通知を送信する(ステップ214)。
【0083】
NE−FDS110は、この確定更新完了通知に応じて、状態管理テーブル112におけるC定義の更新状態を「未更新」から「更新済」に更新する(ステップ215)。
【0084】
更に、NE−FDS110は、NE130から確定更新完了通知が送信されたことに応じて、状態管理テーブル112において更新済となっている局データ定義(A定義〜C定義)を一括して更新し(ステップ216)、一連の処理を終了する(ステップ217)。
(第3実施例)
第3実施例では、NE130における局データ定義の更新が失敗した場合について説明する。
【0085】
図8は、第3実施例における局データ更新システムの構成例を示す図である。なお、以下においては、1つの設計業務に対応する局データがA定義〜E定義の5つの局データ定義から構成され、NE130がD定義の更新に失敗した場合について説明する。
【0086】
NE−FDS110内の局データ制御部111は、第1実施例と同様、1つの設計業務に対応する局データを構成する全ての局データ定義(A定義〜E定義)を一括して生成するとともに、これら生成した各局データ定義のNE130における更新状態を示す状態管理テーブル112を生成する。更に、局データ制御部111は、生成した全ての局データ定義(A定義〜E定義)を一括してOSS120へ送信する。
【0087】
OSS120内の局データ転送部121は、第1実施例と同様、NE−FDS110から一括して送信される全ての局データ定義(A定義〜E定義)を受信するとともに、これら受信した全ての局データ定義(A定義〜E定義)を1つずつNE130へ送信する。また、局データ転送部121は、局データ定義を送信する毎に、当該局データ定義に対応して、TCコマンドとODBコマンドとを発行する。
【0088】
NE130内のメモリ131は、第1実施例と同様、OSS120から局データ定義が送信される毎に、当該局データ定義を受信するとともに、OSS120からのTCコマンドに応じて、当該受信した局データ定義を格納する。
【0089】
局データ展開部132は、OSS120からのODBコマンドに応じて、メモリ131に局データ定義が格納される毎に、当該局データ定義を局データDB133に展開する。
【0090】
更新通知部134は、第1実施例と同様、メモリ131における局データ定義の格納状況、局データ展開部132による局データ定義の展開処理の状況、及び、局データDB133における局データ定義の展開状況を監視し、局データDB133において局データ定義が展開される毎に、局データ定義が更新された旨の通知(更新完了通知)をNE−FDS110へ送信する。
【0091】
ところで、D定義について、局データ展開部132による局データDB133への展開が失敗した場合には、メモリ131はA定義〜E定義を格納している。これに対し、局データ展開部132はA定義〜D定義の展開処理を行っており、局データDB133にはA定義〜C定義のみが展開されている。更新通知部134は、これらの状況により、D定義について、局データ展開部132による局データDB133への展開が失敗したこと、換言すれば、NE130においてD定義の更新が失敗したことを認識する。
【0092】
なお、OSS120からの局データ定義の受信が失敗したことにより、NE130における局データ定義の更新が失敗した場合には、以下のとおりとなる。例えば、OSS120がA定義〜C定義まではNE130へ送信したが、D定義以降の送信に失敗した場合を考える。この場合、C定義に対応するODBコマンドには、C定義が最後の局データ定義であることを示す情報が含まれていない。このため、局データ展開部132は、C定義を局データDB133に展開する際に、当該局データ定義が最後の局データ定義である旨を更新通知部134へ通知しない。これに対し、メモリ131はA定義〜C定義を格納しており、局データDB133にはA定義〜C定義が展開されている。更新通知部134は、これらの状況により、OSS120からのD定義の受信が失敗したこと、換言すれば、NE130においてD定義の更新が失敗したことを認識する。
【0093】
NE130におけるD定義の更新が失敗したことを認識した場合、更新通知部134は、その旨の通知(更新異常通知)をNE−FDS110へ送信する。この更新異常通知にも、更新完了通知と同様、対応する局データ定義(ここではD定義)の局データ定義IDが含まれている。更に、更新通知部134は、NE−FDS110に対し、A定義〜C定義について更新が完了した旨を示す確定更新完了通知を送信する。この確定更新完了通知には、対応する局データ定義(ここではA定義〜C定義)の局データ定義IDが含まれている。
【0094】
NE−FDS110内のテーブル更新部113は、第1実施例と同様、NE130からの更新完了通知を受信する毎に、これら通知に含まれる局データ定義IDを抽出して、NE130において更新された局データ定義を特定する。更に、テーブル更新部113は、第1実施例と同様、状態管理テーブル112における、この特定した局データ定義に対応する更新状態を「更新済」に更新する。
【0095】
更に、テーブル更新部113は、NE130からの更新異常通知を受信すると、当該更新異常通知に含まれる局データ定義IDを抽出して、NE130において更新が失敗した局データ定義(ここではD定義)を特定する。更に、テーブル更新部113は、状態管理テーブル112における、この特定した局データ定義(D定義)に対応する更新状態を「更新異常」に更新する。
【0096】
また、テーブル更新部113は、確定更新完了通知を受信した場合、通知に含まれる局データ定義IDを抽出して、NE130において更新された全ての局データ定義(ここではA定義〜C定義)を特定する。更に、テーブル更新部113は、状態管理テーブル112において、特定した全ての局データ定義が「更新済」になった後に、局データ制御部111に対し、局データ定義の出力を指示する。
【0097】
局データ制御部111は、テーブル更新部113から局データ定義の出力が指示された場合、状態管理テーブル112において更新済になっている全ての局データ定義(ここではA定義〜C定義)を局データ展開部114へ出力する。
【0098】
局データ展開部114は、これら局データ定義(A定義〜C定義)を一括して局データDB115へ展開する。これにより、NE−FDS110においても、NE130と同様に局データ定義が更新されることになる。
【0099】
更に、局データ制御部111は、NE130における更新が失敗した局データ定義(D定義)と、それ以降の局データ定義(E定義)について、再度、NE130における更新を行うべく、必要な処理を行う。具体的には、局データ制御部111は、OSS120に対して、NE130における更新が失敗した局データ定義(D定義)の局データ定義IDを含んだ再更新指示を出す。
【0100】
OSS120内の局データ転送部121は、この指示に応じて、NE130に対し、NE130における更新が失敗した局データ定義(D定義)と、それ以降の局データ定義(E定義)を1つずつ再送する。また、局データ転送部121は、局データ定義を送信する毎に、当該局データ定義に対応して、TCコマンドとODBコマンドとを発行する。
【0101】
その後は、第1実施例と同様の処理が行われる。即ち、NE130内のメモリ131は、OSS120から局データ定義が送信される毎に、当該局データ定義を受信するとともに、OSS120からのTCコマンドに応じて、当該受信した局データ定義を格納する。
【0102】
局データ展開部132は、OSS120からのODBコマンドに応じて、メモリ131に局データ定義が格納される毎に、当該局データ定義を局データDB133に展開する。また、局データ展開部132は、ODBコマンドに、対応する局データ定義が最後の局データ定義であることを示す情報が含まれている場合には、局データ定義を局データDB133に展開する際に、当該局データ定義が最後の局データ定義である旨を更新通知部134へ通知する。
【0103】
更新通知部134は、局データDB133において局データ定義が展開される毎に、局データ定義が更新された旨の通知(更新完了通知)をNE−FDS110へ送信する。また、局データ展開部132から局データDB133に展開される局データ定義が最後の局データ定義である旨が通知された場合には、更新通知部134は、局データDB133において最後の局データ定義が展開された際に、最後の局データ定義が更新された旨の通知(確定更新完了通知)をNE−FDS110へ送信する。
【0104】
NE−FDS110内のテーブル更新部113は、NE130からの更新完了通知及び確定更新完了通知を受信する毎に、これら通知に含まれる局データ定義IDを抽出し、NE130において更新された局データ定義を特定する。更に、テーブル更新部113は、状態管理テーブル112における、この特定した局データ定義に対応する更新状態を「更新済」に更新する。NE130において全ての局データ定義(A定義〜E定義)が更新されると、状態管理テーブル112の内容は、図4における112−2に示すものとなる。
【0105】
また、テーブル更新部113は、確定更新完了通知を受信した場合、当該確定更新完了通知に基づく状態管理テーブル112の更新後に、局データ制御部111に対し、局データ定義の出力を指示する。
【0106】
局データ制御部111は、テーブル更新部113から局データ定義の出力が指示された場合に、状態管理テーブル112において、更新済になっている局データ定義のうち、新たに更新されたもの、具体的には局データ展開部114へ出力していないもの(ここではD定義及びE定義)を局データ展開部114へ出力する。
【0107】
局データ展開部114は、入力した局データ定義(D定義及びE定義)を一括して局データDB115へ展開する。これにより、NE−FDS110においても、NE130と同様に局データ定義が更新されることになる。
【0108】
図9は、第3実施例における局データ更新システム100の処理手順の一例を示すシーケンス図である。図9におけるステップ301〜315の手順は、図65におけるステップ101〜115の手順と同様であるので、その説明は省略する。
【0109】
OSS120は、D定義をNE130へ送信するとともに、当該A定義に対応するTCコマンド及びODBコマンドを発行する(ステップ316)。
【0110】
NE130は、D定義を受信すると、当該D定義に対応するTCコマンド及びODBコマンドに応じて、自身が保有するD定義の更新を試みる。ここで、D定義の更新が失敗した場合(ステップ317)、NE130は、NE−FDS110に対し、D定義の更新が失敗した旨を示す更新異常通知を送信する(ステップ318)。
【0111】
NE−FDS110は、この更新異常完了通知に応じて、状態管理テーブル112におけるD定義の更新状態を「未更新」から「更新異常」に更新する(ステップ319)。
【0112】
NE130は、続いてA定義〜C定義までの更新が完了した旨を示す確定更新完了通知を受信した場合に、NE130において更新済のA定義〜C定義を一括して更新する(ステップ321)。
【0113】
次に、NE−FDS110は、OSS120に対し、D定義及びE定義についての再更新指示を出す(ステップ322)。OSS120は、この指示に応じて、D定義をNE130へ送信するとともに、当該D定義に対応するTCコマンド及びODBコマンドを発行する(ステップ323)。
【0114】
NE130は、D定義を受信すると、当該D定義に対応するTCコマンド及びODBコマンドに応じて、自身が保有するD定義を更新する(ステップ324)。更に、NE130は、NE−FDS110に対し、D定義を更新した旨を示す更新完了通知を送信する(ステップ325)。
【0115】
NE−FDS110は、この更新完了通知に応じて、状態管理テーブル112におけるD定義の更新状態を「更新異常」から「更新済」に更新する(ステップ326)。
【0116】
続いて、E定義についても、上述したステップ323〜326と同様の動作が繰り返される。即ち、OSS120は、E定義をNE130へ送信するとともに、当該E定義に対応するTCコマンド及びODBコマンドを発行する(ステップ327)。ここで、E定義は最後の局データ定義であるため、OSS120は、ODBコマンドに最後の局データ定義であることを示す情報を含ませて送信する。
【0117】
NE130は、E定義を受信すると、当該E定義に対応するTCコマンド及びODBコマンドに応じて、自身が保有するE定義を更新する(ステップ328)。更に、NE130は、NE−FDS110に対し、最後の局データ定義であるE定義を更新した旨を示す確定更新完了通知を送信する(ステップ329)。
【0118】
NE−FDS110は、この確定更新完了通知に応じて、状態管理テーブル112におけるE定義の更新状態を「未更新」から「更新済」に更新する(ステップ330)。
【0119】
更に、NE−FDS110は、NE130から確定更新完了通知が送信されたことに応じて、状態管理テーブル112において新たに更新済となった局データ定義(D定義及びE定義)を一括して更新し(ステップ331)、一連の処理を終了する(ステップ332)。
【0120】
なお、局データ定義の内容自体が間違っていたために、NE130における局データ定義の更新が失敗した場合には、NE130は、NE−FDS110に対し、更新異常通知を送信する。その後は、第1実施例の図4及び図5にて説明した手順に従い、NE−FDS110による局データ定義の生成以降の動作が再度繰り返えされる。
【0121】
上述した実施形態では、NE−FDS110は、局データを構成する複数の局データ定義を一括して生成、送信するとともに、更新する。一方、NE130は、局データを局データ定義毎に更新する。即ち、NE―FDS110は、NE130が局データを局データ定義毎に更新する場合であっても、局データの更新に関する処理をできるだけ設備設計単位に行うことができる。従って、NE−FDS110のNE建設用の設計図面作成等の機能を十分に生かすことができる。
【0122】
また、上述した実施形態では、NE−FDS110は、状態管理テーブル112によりNE130における局データ定義単位の更新状態を認識することができ、NE130における局データ定義の更新が失敗した場合において、局データ更新システムは、その更新に失敗した局データ定義のみの更新に必要な処理を行うことが可能となる。このため、再処理を効率的に行うことができる。
【0123】
また、上述した実施形態では、NE130で更新の必要がなくなった局データ定義が存在する場合に、当該NE130は、更新の必要のある局データの全ての更新した際に、NE−FDS110に対し、確定更新完了通知を送信する。また、NE130は、局データ定義の更新が失敗した場合には、その旨の通知である更新異常通知をNE−FDS110に対して送信する。従って、NE−FDS110は、NE130で更新の必要がなくなった局データ定義が存在することや、NE130において局データ定義の更新が失敗したことを認識した上で、局データ定義の更新を行うことができる。従って、NE−FDS110とNE130とにおいて局データ定義の同期がとれなくなってしまうことを防止することができる。
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、設備設計システムの機能を生かしつつ効率的な処理を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の局データ更新システムの構成例を示す図である。
【図2】従来の局データ更新システムの処理手順の一例を示すシーケンス図である。
【図3】従来の局データ更新システムの処理手順の他の例を示すシーケンス図である。
【図4】第1実施例における局データ更新システムの構成例を示す図である。
【図5】第1実施例における局データ更新システムの処理手順の一例を示すシーケンス図である。
【図6】第2実施例における局データ更新システムの構成例を示す図である。
【図7】第2実施例における局データ更新システムの処理手順の一例を示すシーケンス図である。
【図8】第3実施例における局データ更新システムの構成例を示す図である。
【図9】第3実施例における局データ更新システムの処理手順の一例を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
100 局データ更新システム
110 設備設計システム(NE−FDS)
111 局データ制御部
112 状態管理テーブル
113 テーブル更新部
114、132 局データ展開部
115、133 局データDB
120 オペレーションシステム(OSS)
121 局データ転送部
130 ネットワークエレメント(NE)
131 メモリ
134 更新通知部
Claims (10)
- 通信ネットワークを構成するとともに局データを保有する通信装置と、当該通信装置の設備設計業務を行う設備設計システムと、前記通信装置と前記設備設計システムとの間で情報の送受を制御するオペレーションシステムとを備え、前記通信装置が保有する局データを更新するシステムにおいて、
前記設備設計システムは、
前記局データを構成する複数の局データ定義を一括して生成する局データ定義生成手段と、
前記生成された複数の局データ定義を一括して送信する第1の局データ定義送信手段と、
前記通信装置における局データ定義の更新状態を管理する状態管理テーブルと、
を備え、
前記オペレーションシステムは、
前記設備設計システムから送信される複数の局データ定義を1つずつ前記通信装置へ送信する第2の局データ定義送信手段を備え、
前記通信装置は、
前記オペレーションシステムからの局データ定義を第1のデータベースに展開する第1の局データ定義展開手段と、
前記第1のデータベースにおける局データ定義の更新状態を前記設備設計システムへ通知する更新通知手段と、
を備え、
前記設備設計システムは、
前記通信装置からの前記第1のデータベースにおける局データ定義の更新状態の通知に応じて、前記状態管理テーブルを更新するテーブル更新手段と、
前記更新された状態管理テーブルの内容に応じて、前記局データ定義を第2のデータベースに展開する第2の局データ定義展開手段と、
を備えることを特徴とする局データ更新システム。 - 請求項1に記載の局データ更新システムにおいて、
前記第2の局データ定義展開手段は、前記第1のデータベースに展開された局データ定義を、前記第2のデータベースに展開することを特徴とする局データ更新システム。 - 請求項1又は2に記載の局データ更新システムにおいて、
前記更新通知手段は、前記オペレーションシステムからの局データ定義のうち、更新の必要がない局データ定義が存在する場合に、更新の必要のある局データ定義のみを更新した旨を前記設備設計システムへ通知することを特徴とする局データ更新システム。 - 請求項1乃至3の何れかに記載の局データ更新システムにおいて、
前記更新通知手段は、前記第1のデータベースにおける局データ定義の更新が失敗した場合に、その旨を前記設備設計システムへ通知することを特徴とする局データ更新システム。 - 通信ネットワークを構成するとともに局データを保有する通信装置の設備設計業務を行う設備設計システムにおいて、
前記局データを構成する複数の局データ定義を一括して生成する局データ定義生成手段と、
前記生成された複数の局データ定義を一括して、前記通信装置との間で情報の送受を制御するオペレーションシステムに送信する局データ定義送信手段と、
前記通信装置における局データ定義の更新状態を管理する状態管理テーブルと、
前記通信装置における局データ定義の更新状態に応じて前記状態管理テーブルを更新するテーブル更新手段と、
前記更新された状態管理テーブルの内容に応じて、前記局データ定義をデータベースに展開する局データ定義展開手段と、
を備えることを特徴とする設備設計システム。 - 請求項5に記載の設備設計システムにおいて、
前記局データ定義展開手段は、前記通信装置において更新された局データ定義を、前記データベースに展開することを特徴とする局データ更新システム。 - 通信ネットワークを構成するとともに局データを保有する通信装置と、当該通信装置の設備設計業務を行う設備設計システムと、前記通信装置と前記設備設計システムとの間で情報の送受を制御するオペレーションシステムとを備えるシステムにて、前記通信装置が保有する局データを更新する方法において、
前記設備設計システムは、
前記局データを構成する複数の局データ定義を一括して生成し、
前記生成した局データ定義を一括して送信し、
前記オペレーションシステムは、
前記設備設計システムから送信される複数の局データ定義を1つずつ前記通信装置へ送信し、
前記通信装置は、
前記オペレーションシステムからの局データ定義を第1のデータベースに展開し、
前記第1のデータベースにおける局データ定義の更新状態を前記設備設計システムへ通知し、
前記設備設計システムは、
前記通信装置からの前記第1のデータベースにおける局データ定義の更新状態の通知に応じて、前記通信装置における局データ定義の更新状態を管理する状態管理テーブルを更新し、
前記更新した状態管理テーブルの内容に応じて、前記局データ定義を第2のデータベースに展開することを特徴とする局データ更新方法。 - 請求項7に記載の局データ更新方法において、
前記設備設計システムは、前記第1のデータベースに展開された局データ定義を、前記第2のデータベースに展開することを特徴とする局データ更新方法。 - 請求項7又は8に記載の局データ更新方法において、
前記通信装置は、前記オペレーションシステムからの局データ定義のうち、更新の必要がない局データ定義が存在する場合に、更新の必要のある局データ定義のみを更新した旨を前記設備設計システムへ通知することを特徴とする局データ更新方法。 - 請求項7乃至9の何れかに記載の局データ更新方法において、
前記通信装置は、前記第1のデータベースにおける局データ定義の更新が失敗した場合に、その旨を前記設備設計システムへ通知することを特徴とする局データ更新方法。
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