JP3722803B2 - 防護カバーを使用した舗装方法及び防護カバー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、マンホール鉄蓋にアスファルト舗装材等の舗装材が付着するのを防止する舗装方法及びそれに使用するマンホール鉄蓋等に使用する防護カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
道路には下水、通信回線、ガス等、種々のマンホールや機器ボックス等の道路占有物が設けられている。マンホールが設置された道路を舗装する場合には、アスファルト舗装材やコンクリートがマンホールの鉄蓋の表面に付着するので、鉄蓋を路盤紙、ベニヤ、ダンボール等で覆ったり、カバーに固定用突起を形成し、マンホール鉄蓋に形成されている穴を利用して固定し、アスファルト舗装材と鉄蓋が直接接触しないようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特開平05−051937号公報(図面)
【特許文献2】
特開平8−113597号公報(図面)
【特許文献3】
特開平11−81359号公報(図面)
【特許文献4】
特開2001−11880号公報(図面)
【特許文献5】
特開2002−242212号公報(図面)
【特許文献6】
特開2002−242218号公報(図面)
【特許文献7】
特開2003−3508号公報(図面)
【特許文献8】
特開2001−3382号公報(図面)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、舗装工事用のトラックやアスファルトフィニッシャ、タイヤローラ等の舗装作業車両がカバーの上を通過すると、作業車両がカバーに与える圧力と推進力が強力なため、カバーが捲れ上がったり、鉄蓋からずれて保護の機能を果たせない場合があった。更に、鉄蓋の穴を利用して固定する方式では、応力の集中がおこり、カバーに形成した固定用の突起が切断されたり、カバーに亀裂が発生することもあった。
【0005】
この発明は、マンホール等の道路占有物の蓋を被覆してアスファルト舗装材が付着しないようにして清掃の手間を省く舗装工事において、設置したカバーが舗装作業中に捲れ上がったり、蓋からずれないようにすると共に、舗装後に容易に撤去できるようにして舗装工事の作業能率を向上させるようにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
マンホール等の道路占有物が存在する箇所の舗装工事において、道路占有物の形状に合わせた本体とその外周に設けた切欠部を有する鍔からなるゴム製カバーを道路占有物の蓋に被覆した状態でアスファルト舗装材を散布し、アスファルトフィニッシャを鍔の切欠部の反対側から切欠部側に進行させて舗装するものである。
具体的には、ゴム製円板の外周に設けた鍔が、マンホール鉄蓋受枠に被せられており、トラックやアスファルトフィニッシャ等がその上を通過してもカバーは捲れ上がったり、ずれ動くことがなく、マンホール鉄蓋上に固定されているので、マンホール鉄蓋にアスファルト舗装材が付着するのを防止する。
【0007】
【実施例】
実施例1
図1は、円形の下水用マンホール鉄蓋カバーを示した斜視図である。
カバー1は、被覆する対象物の円形マンホールの形状に合わせた円形の本体2とその外周に形成した鍔3から構成される。
【0008】
カバーの材質は、合成樹脂、または、ゴムであり、ネオプレンゴム、シリコンゴム、クロロプレンゴム等が使用でき、コストやアスファルト舗装材の付着防止性能、加熱されたアスファルト舗装材に対する耐熱性などを勘案するとクロロプレンゴムが好ましい。
アスファルト舗装材は、約180℃程度に加熱されて舗装作業に供されるが、これらのゴムは耐熱性を有しており、舗装作業中に直接アスファルト舗装材と接触するが溶け出して変形したり、機能低下することなく、カバーとしての機能を発揮する。
【0009】
本体2の外周に形成した同じくゴム製の鍔3は、連続しておらず、一部を切り欠いた切欠部4が設けてある。鍔3は、本体2と共に一体成形で製造するか、本体2に帯状の鍔3を接着剤で固着して製造する。
本体2は、厚さ3〜10mmのクロロプレンゴムで直径660mm、鍔3の高さは50mm、切欠部4の幅は約500mmであり、全周の約1/4が欠落させてある。
人力で運搬設置することを考慮すると厚さを4mm以下として全体の重量を3Kgとするのが好ましい。また、厚さが3mmを切ると、強度的に問題が生ずる。
【0010】
切欠部4のエッジは、本体2に対しに直角としてあるが、傾斜させてもよく、傾斜させることによって角部の応力集中を緩和することができる。
切欠部4の幅が100mmより小さくなると、取り外しの際に手を掛ける部分が小さくなりすぎて円滑な撤去作業に支障をきたす恐れがあり、また、切欠部4を本体2の半周以上とすると舗装作業車の推進力に抵抗する力が小さくなり、カバー1が捲れ上がったり、ずれたりするので好ましくない。
切欠部の幅を20〜50mm程度とし、切欠部の本体を掴む器具によってカバー1を撤去するようにしてもよい。
【0011】
このカバー1を、マンホール鉄蓋5上を清掃して土砂等を除去して綺麗にし、図2に示すようにマンホール鉄蓋5及び鉄蓋受枠6に被せる。マンホール鉄蓋5の上に本体2が載り、鍔3がマンホール蓋受枠6を包囲するように設置される。このとき、図3及び図4に示すように、切欠部4がアスファルトフィニッシャ7等の舗装作業車の進行方向側(下流)となるように方向を調整する。
カバー1の表面に軽油等の潤滑剤を塗布し、アスファルトの付着を防止する。
【0012】
マンホール蓋受枠6のリブ(図示しない)が鍔3に当たり邪魔になるときは、鍔3をリブの厚み分を切除して切れ目を形成し、カバー1が適正に設置されるようにする。また、舗装厚が鍔3の高さより薄く、本体2がマンホール鉄蓋5の表面に接触しない場合、鍔3を舗装厚にあわせて切断して高さを調整する。
【0013】
アスファルトフィニッシャ7が走行してアスファルト舗装材を敷き均しをすると、アスファルト舗装材は前方に押し出されてカバー1を前方に押して位置をずらそうとするが、鍔3がその力に抵抗して移動や捲り上がりを防止してカバーを所定の位置に留め、アスファルト舗装材が鉄蓋5表面に付着するのを防止する。
【0014】
カバー1で防護されたので、マンホール鉄蓋5上のアスファルト舗装材の厚さは他の舗装箇所に比較して薄く、アスファルトフィニッシャ通過後、目視でその位置を判別することができるので、カバー1の上のアスファルト舗装を除去してカバー1を露出させ、切欠部4に手を掛けてカバー1をマンホール鉄蓋5上から撤去する。カバー1はアスファルト舗装材に接触して高温になっているので注意を要する。撤去したカバー1は再利用することが可能である。
【0015】
カバー1を撤去すると、マンホール鉄蓋受枠6の周囲に鍔3が存在していた部分が空隙となるので、タンデムローラやタイヤローラまたは手持ちの振動締め固め機によって転圧して隙間を周囲の舗装材で埋める。
【0016】
図5は、四角形のマンホールや機器ボックス用のカバーであり、鍔3を四辺に形成し、一辺の鍔3に切欠部4を設けたものである。全部の辺に鍔3が形成されているので、アスファルトフィニッシャ等の舗装作業車が逆方向に走行した場合であっても捲れ上がりに対して抵抗させることが可能である。また、四角形の3辺に鍔3を形成し、一辺には鍔3を形成せずに辺全体を切欠部4としてもよい。
【0017】
【発明の効果】
鍔をカバー本体に設け、鍔に切欠部を形成し、舗装作業車を鍔の存在する側から切欠部側に走行させることによって、カバーが捲れ上がったり、マンホール鉄蓋からずれ落ちたりすることはない。また、切欠部を形成したことにより、カバーの撤去を容易におこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカバーの斜視図。
【図2】カバーを取り付けた状態の断面図。
【図3】舗装工事の正面図。
【図4】舗装工事の平面図。
【図5】四角形の蓋に適用するカバーの斜視図。
【符号の説明】
1 カバー
2 本体
3 鍔
4 切欠部
5 鉄蓋
6 蓋受枠
7 アスファルトフィニッシャ
Claims (2)
- 道路占有物が存在する箇所の舗装工事において、道路占有物の形状に合わせた本体とその外周に設けた切欠部を有する鍔からなるクロロプレンゴム製防護カバーを、道路占有物の蓋に被せて表面を被覆した状態で加熱されたアスファルト舗装材を散布し、アスファルトフィニッシャによって舗装し、切欠部を利用してクロロプレンゴム製防護カバーを撤去し、周囲の舗装材を転圧してカバー撤去後の空隙を充填するクロロプレンゴム製防護カバーを使用した舗装方法。
- クロロプレンゴム製の本体の外周に設けた鍔に切欠部を設けたゴム製防護カバーであって、切欠部が本体の外周の半周未満であるクロロプレンゴム製防護カバー。
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