JP3722196B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、帯電ローラ等の帯電装置を感光体に接触させてこの感光体を帯電し、帯電した感光体上に静電潜像を形成することで画像を形成する画像形成装置の技術分野に属し、特に、帯電装置の帯電部材に付着したトナー等の異物を除去するための帯電部材の清掃部材およびこの清掃部材を帯電部材に押圧させる弾性部材を備えた画像形成装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
静電複写機やプリンタ等の画像形成装置は感光体を帯電する帯電装置を備えており、この帯電装置として、従来、コロナ帯電が広く利用されている。しかし、このコロナ帯電はオゾンや窒素酸化物が発生して感光体などの表面に付着するので、画像欠陥を起こすという問題がある。
【0003】
そこで、帯電装置として、電圧を印加した例えばウレタンゴム等からなる帯電部材を感光体に接触させて感光体を帯電させるという接触帯電方式が、例えば特開昭63−149668号公報において提案されている。このような接触帯電方式の帯電によれば、前述のコロナ帯電で発生する問題が解消される。
しかしながら、接触帯電方式は帯電部材が感光体に接触していることから、クリーニング装置からすり抜けた感光体上のトナーや現像器から飛散したトナー等の異物が帯電部材の表面に付着してしまう。このため、感光体の帯電不良が引き起こされ、画像劣化が発生してしまう。
【0004】
このようなことから、帯電部材の表面に付着したトナー等の異物を取り除くための清掃部材を備えた画像形成装置が、例えば特許第2853208号公報や特開平07−128954号公報等において提案されている。これらの画像形成装置の清掃部材は常時帯電部材に接触していると、帯電部材の表面が傷ついて帯電不良を起こしてしまうので帯電部材に対して離接可能に設けられている。そして、この清掃部材は、帯電部材を清掃するときのみこの帯電部材に接触され、帯電部材を清掃しないときには帯電部材から離間された状態に設定されるようになっている。その場合、帯電部材の清掃は一般的に定期的に行われるようになっており、したがって清掃部材の離接動作も定期的に行われている。この清掃部材を備えた画像形成装置によれば、帯電部材の表面が清掃され、感光体の帯電が良好になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような帯電部材に対して離接可能な清掃部材を備えた画像形成装置においては、特許第2853208号公報や特開平07−128954号公報等にも記載されているように、清掃部材の帯電部材への押圧には、一般に、例えばばね等の弾性部材が用いられている場合が多い。
【0006】
しかしながら、このように弾性部材が用いられた場合、清掃部材が帯電部材から離間した状態に設定されているとき、弾性部材は清掃部材の帯電部材への接触状態より圧縮された状態、つまり接触状態より大きな負荷を受けた状態に保持されるようになる。しかも、一般には清掃部材による清掃がそれほど多くなく、ほとんどの場合、清掃部材は帯電部材から離間した状態に設定されるため、弾性部材は大きな負荷を受けた状態に長い間保持されることになる。
このため、弾性部材は弾性の劣化や永久歪みを生じてしまい、耐久性に問題がある。また、このように弾性部材は弾性の劣化や永久歪みを生じると、帯電部材の清掃ために清掃部材が帯電部材に接触されたとき、清掃部材の帯電部材への十分な押圧力が得られず、清掃能力が低下して、感光体の帯電不良や画像欠陥が発生してしまう。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、清掃部材を帯電部材に押圧する弾性部材の耐久性を向上して、清掃部材の帯電部材への接触時における清掃部材の押圧力をほとんど経年変化することなく、十分に確保できる画像形成装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、請求項1の発明は、静電潜像が形成される感光体と、この感光体に接触して感光体を帯電する帯電部材と、この帯電部材に対して離接可能に設けられて前記帯電部材を清掃する清掃部材と、この清掃部材の前記帯電部材への接触時に前記清掃部材を前記帯電部材に対して押圧するための弾性部材とを少なくとも備えている画像形成装置において、前記弾性部材がV字状ばねからなり、前記清掃部材が保持部材に保持されており、前記V字状ばねの1辺が、前記保持部材の、前記清掃部材を保持する側と反対側に固定されているとともに、V字状ばねの他の1辺が自由状態にされており、前記清掃部材が前記帯電部材から離間しているときは、前記V字状ばねを無負荷状態に設定する無負荷状態設定手段が設けられており、前記無負荷状態設定手段が、前記帯電部材を収容するハウジングに設けられ、前記V字状ばねを無負荷状態に収容する凹部で構成され、前記清掃部材が前記帯電部材から離間しているときは、前記V字状ばねの他の1辺が前記凹部に収容されているとともに、前記保持部材が前記帯電部材の長手方向に移動して前記V字状ばねの他の1辺が前記凹部の側面に当接した後前記凹部から脱出する際に、前記ハウジングが前記V字状ばねの他の1辺を前記帯電部材の方へ押圧して前記V字状ばねを圧縮して前記清掃部材を前記帯電部材に当接させることを特徴としている。
【0009】
また、請求項2の発明は、前記凹部の側面が、前記清掃部材が前記帯電部材に当接させる前記保持部材の移動方向に向かって前記帯電部材に接近するような傾斜面とされており、この傾斜面の傾斜角は前記V字状ばねの他の1辺の傾斜角とほぼ同じに設定されていることを特徴としている。
【0010】
【作用】
このように構成された本発明の画像形成装置においては、清掃部材が帯電部材から離間した状態にあるときは、無負荷状態設定手段により、清掃部材を帯電部材に押圧する弾性部材が負荷を受けない無負荷状態に設定される。これにより、弾性部材の弾性が劣化することはほとんどなくなり、弾性部材の耐久性が向上する。特に、清掃部材による帯電部材の清掃は一般に定期的に行われることから、清掃部材はほとんど帯電部材から離間状態に設定されて無負荷状態となっているため、弾性部材の弾性の劣化がより効果的に防止されるようになる。したがって、清掃部材による帯電部材の清掃時には、清掃部材の帯電部材への押圧力が長期間にわたって十分に確保されるようになり、清掃能力が低下することなく、長期間良好に保持されるようになる。
そして、無負荷状態設定手段がハウジングに設けられた凹部で構成されるので、無負荷状態設定手段の構造が簡単になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の実施の形態の一例が適用されたフルカラ−の中間転写型の画像形成装置を模式的に示す図である。
図1に示すように、この例の画像形成装置1は、感光体(以下、OPCともいう)2、帯電装置3、露光装置4、現像装置5、中間転写装置6、およびクリーニング装置7を備えているとともに、図示しないが中間転写装置6の転写ベルト6aに転写された中間転写画像を転写紙等の転写材に転写する転写装置および転写材に転写された転写画像を定着する定着装置を備えている。
帯電装置3、露光装置4、現像装置5、中間転写装置6、およびクリーニング装置7は、従来の画像形成装置と同様にOPC2の周囲にこれらの順に図において時計回りに配設されている。
【0012】
図1および図2(a)ないし(c)に示すように、帯電装置3は、OPC2に接触してこのOPC2を帯電するためにハウジング8に回転可能に支持された帯電ローラ等の帯電部材9、帯電部材9に対して離接可能に設けられ、この帯電部材9の表面を清掃するための清掃部材10、清掃部材10を保持し、この清掃部材10を帯電部材3に対して離接させるように作動する保持部材11、保持部材11の、清掃部材10を保持する側と反対側の面に設けられたV字状ばねからなる弾性部材12、清掃部材10を帯電部材9に対して接触または離間するために保持部材11を図2において左右方向に移動させる図示しない駆動手段を備えている。弾性部材12はそのV字状ばねの1辺が保持部材11に固定されているとともに、V字状ばねの他の1辺が自由状態にされている。
【0013】
なお、図1には清掃部材10を帯電部材へ押圧する弾性部材12をコイルばねのように記載されているが、これは単に模式的に記載するために図1にはこのように記載しただけであり、この例の画像形成装置1では、図2に示すように弾性部材12はV字状ばねが用いられている。
【0014】
ハウジング8には、清掃部材10が帯電部材9から離間した状態において、V字状ばねの弾性部材12を自由状態つまり無負荷状態にするための凹部からなる無負荷状態設定手段13が設けられている。無負荷状態設定手段13の凹部の右側面13aは右下がりの傾斜面となっており、この傾斜面の傾斜角は弾性部材12におけるV字状ばねの他の1辺の傾斜角とほぼ同じに設定されている。
【0015】
また、ハウジング8には、無負荷状態設定手段13の凹部に隣接して大きな凹部14が形成されているとともに、この凹部14の左側壁14aを形成するハウジング8の部分の下端には、長手方向に突出する突出部8aが形成されている。更に、保持部材11にはハウジング8の凹部14内に突出する突出部11aが突設されている。ハウジング8の突出部8aに対向するこの突出部11aの左側面11bは右下がりの傾斜面とされており、この傾斜面の傾斜角は無負荷状態設定手段13の凹部の右側面13aの傾斜角とほぼ同じに設定されている。
【0016】
そして、保持部材11は図2(a)に示すように清掃部材10を帯電部材9から離間させる離間位置と図2(c)に示すように清掃部材10を帯電部材9に接触させる接触位置との間で移動可能となっている。
離間位置では、保持部材11の上面11cがハウジング8の下面8bに接触するとともに、弾性部材12が無負荷状態設定手段13の凹部内に収容された状態となる。この状態では、弾性部材12は無負荷状態になっている。
【0017】
この離間位置から、図示しない駆動手段により保持部材11が引っ張られて図2(a)に示す矢印A方向に移動すると、すぐに、弾性部材12のV字状ばねの他の1辺が無負荷状態設定手段13の凹部の右側面13aに接触する。更に、保持部材11が矢印A方向に移動すると、弾性部材12のV字状ばねの他の1辺が右側面13aに沿って下動するので、保持部材11および清掃部材10が下動して、図2(b)に示すように清掃部材10が帯電部材9に接触する。この状態では、弾性部材12がまだ無負荷状態となっているので、清掃部材10の帯電部材9への押圧力は生じていない。また、図2(a)に示す離間位置から図2(b)に示す位置までの保持部材11の移動時は、保持部材11の突出部11aの左側面11bがハウジング8の突出部8aの先端に常時接触した状態で保持部材11が移動するようになる。
【0018】
保持部材11が更に矢印A方向に移動すると、突出部11aの左側面11bが突出部8aの先端から離間するとともに、弾性部材12のV字状ばねが次第にハウジング8の下面8bに位置するようになる。すると、V字状ばねがハウジング8から負荷を加えられて圧縮されるので、V字状ばねはばね力を発生する。このV字状ばねのばね力つまり弾性部材12の弾性力により、清掃部材10は帯電部材9に押圧される。そして、保持部材11が矢印A方向に移動するにつれて、弾性部材12の負荷が大きくなるので弾性部材12の発生する弾性力も大きくなり、清掃部材10の帯電部材9への押圧力も大きくなる。弾性部材12のほとんどがハウジング8の下面8bに位置したとき、保持部材11の移動が停止し、図2(c)に示す清掃部材10は清掃のための接触位置となる。この状態では、清掃部材10の帯電部材9への押圧力が最大となり、所定の清掃能力を得るために十分な押圧力となる。
【0019】
清掃部材10による帯電部材9の清掃が終了すると、駆動手段によって保持部材11は前述と逆方向(つまり、図において左方)に移動する。すると、ハウジング8によって加えられた弾性部材12の負荷が次第に小さくなり、図2(b)に示すように弾性部材12のほとんどが無負荷状態設定手段13の凹部内に位置するようになると、弾性部材12はハウジング8から負荷を加えられなくなり、無負荷状態となる。この状態では、清掃部材10の帯電部材9への押圧力も消滅する。また、保持部材11の突出部11aの左側面11bがハウジング8の突出部8aの先端に接触するようになる。
【0020】
保持部材11が更に左方へ移動すると、突出部11aの左側面11bが突出部8aの先端に接触しているため、この左側面11bの傾斜面に沿って保持部材11が左斜め上方へ移動するようになる。このため、清掃部材12は帯電部材9から離間し、最終的に、保持部材11の上面11cがハウジング8の下面8bに接触した時点で保持部材11の左方への移動が停止し、図2(a)に示す清掃部材10は離間位置となる。この状態では、弾性部材12は完全に無負荷状態設定手段13の凹部内に収容され、弾性部材12は無負荷状態となる。
この無負荷状態設定手段13は、前述の特許第2853208号公報に開示されているような、感光体2が収容された1つのプロセスカートリッジを用いた画像形成装置1においては、このプロセスカートリッジに帯電部材9および清掃部材10とともに一緒に設け、また、特開平07−128954号公報に開示されているような、清掃部材10が画像形成装置本体に設けられている画像形成装置1においては、この画像形成装置本体に一緒に設けるようにする。
【0021】
現像装置5は、従来のフルカラーの画像形成装置の現像器と同様に、イエロー、マゼンタ、シアン、および黒の各現像器15,16,17,18を備えており、これらの各現像器15,16,17,18はOPCの外周に沿って配設されている。その場合、各色の現像器15,16,17,18の配設順序は、前述の順序に限定されることなく任意に設定される。なお、以下の説明では、説明の便宜上、前述の色の順序、つまり、イエロー、マゼンタ、シアン、および黒の順で各現像器15,16,17,18が配設されているものとする。
【0022】
クリーニング装置7も、従来のフルカラーの画像形成装置と同様にクリーナハウジング19およびクリーニングブレード20を備えている。その場合、クリーナハウジング19は、図示のように帯電装置3のハウジング8と一体に形成されている。なお、クリーナハウジング19はハウジング8と別体に形成することもできる。
【0023】
このように構成されたこの例の画像形成装置1の作動について説明する。
まず、通常時は、清掃部材10は図2(a)に示す離間位置に設定されて帯電部材9から離間している。画像形成にあたり、従来の一般的な画像形成装置と同様に帯電部材9でOPC2の表面に帯電させた後、露光装置4で画像がOPC2上の帯電された部分に静電潜像として露光される。そして、このOPC2上の静電潜像がイエロー、マゼンタ、シアン、および黒の各現像器15,16,17,18で順に現像されて可視像化され、更に、OPC2上の現像画像が中間転写装置6を介して転写装置(不図示)に送られ、この転写装置で色合わせを行い転写材(不図示)に転写された後、定着装置(不図示)で定着することにより、転写材上に所望の画像が得られるようになる。
【0024】
そして、現像画像が転写材に転写された後、OPC2上に残留する残余トナーはクリーニング装置7のクリーニングブレード20によって除去され、クリーナハウジング19に収容される。こうして、画像形成装置1により、画像形成が終了し、OPC2が除電された後、次の画像形成のため、OPC2が帯電部材9によって再び帯電され、以下同様の画像形成工程が行われる。
【0025】
ところで、転写後、OPC2上に残留する残余トナーはクリーニングブレード20によってOPC2から除去されてクリーナハウジング19に収容されるようになっているが、その一部は除去されずに、クリーニングブレード20をすり抜けて帯電部材9の方へ移動し、この帯電部材9に付着するようになる。また、所定期間画像形成が行われている間に現像器から飛散したトナーも帯電部材9に付着する場合や、感光体2周辺の飛び散っているちりやほこりが帯電部材9に付着する場合がある。このため、この例の画像形成装置1では、帯電部材9に付着した異物を清掃部材10で定期的に除去するようにしている。
【0026】
この清掃工程では、まず、前述のようにして駆動手段が駆動され、保持部材11がA方向に移動されて図2(c)に示す接触位置に設定される。これにより、清掃部材10は帯電部材9に接触しかつ所定の押圧力で帯電部材9を押圧する。この状態で、帯電部材9が回転されて、帯電部材9に付着した異物が清掃部材10によって除去される。清掃部材10によって除去された異物はクリーナハウジング19内に収容されるか、クリーナハウジング19とは別に収容部を設けた場合はその収容部に収容される。帯電部材9が所定時間回転されると、帯電部材9が停止され、その後再び駆動手段が駆動され、保持部材11がA方向と逆方向に移動されて図2(a)に示す離間位置に設定される。これにより、清掃部材10は帯電部材9から離間される。このとき、弾性部材12のV字状ばねは無負荷設定手段13の凹部に収容され、弾性部材12は無負荷状態となる。こうして清掃工程が終了する。
【0027】
このように、この例の画像形成装置1によれば、清掃部材10が帯電部材9から離間した状態にあるときは、この清掃部材10を帯電部材9に押圧する弾性部材12が負荷を受けない無負荷状態になるようにしているので、弾性部材12の弾性が劣化することはほとんどない。特に、清掃部材10による帯電部材9の清掃は定期的に行われることから、清掃部材10はほとんど帯電部材9から離間状態に設定されるので、弾性部材12の弾性の劣化がより効果的に防止できるようになる。したがって、清掃部材10による帯電部材9の清掃時には、清掃部材10の帯電部材9への押圧力を十分に確保することが長期間可能となり、清掃能力を低下させることなく、長期間良好に保持することができる。
また、この例の画像形成装置1では、無負荷状態設定手段13をハウジング8に設けられた凹部13で構成しているので、無負荷状態設定手段13の構造が簡単になる。
【0028】
なお、本発明の無負荷状態設定手段13は、前述の凹部以外、清掃部材10の帯電部材9からの離間時に弾性部材12を無負荷状態にするものでありさえすれば、どのようなもので構成することもできる。
また、前述の例では、本発明をフルカラーの画像形成装置に適用して説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも感光体、この感光体を帯電する帯電部材、およびこの帯電部材の清掃部材を備える画像形成装置であれば、どのような画像形成装置にも適用することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の画像形成装置によれば、 清掃部材が帯電部材から離間した状態にあるときは、無負荷状態設定手段により、清掃部材を帯電部材に押圧する弾性部材が負荷を受けない無負荷状態に設定しているので、弾性部材の弾性が劣化することを防止できる。これにより、弾性部材の耐久性を向上できる。特に、清掃部材による帯電部材の清掃は一般に定期的に行われることから、清掃部材がほとんど帯電部材から離間状態に設定されて無負荷状態となっているため、弾性部材の弾性の劣化をより効果的に防止できるようになる。したがって、清掃部材による帯電部材の清掃時には、清掃部材の帯電部材への押圧力を長期間にわたって十分に確保することができ、清掃能力を低下させることなく、長期間良好に保持することができるようになる。これにより、帯電不良や画像欠陥を長期間にわたり防止することが可能となる。
また、これに加えて、無負荷状態設定手段をハウジングに設けた凹部で構成しているので、無負荷状態設定手段の構造を簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成装置の実施の形態の一例が適用されたフルカラ−の中間転写型の画像形成装置を模式的に示す図である。
【図2】 図1に示す画像形成装置に用いられている帯電部材の清掃部材を示すとともにその作動を説明し、(a)は清掃部材の帯電部材からの離間状態を模式的に示す図、(b)は清掃部材が帯電部材に対して接触動作時または離間動作時を模式的に示す図、(c)は清掃部材が帯電部材に対して所定の押圧力で接触している接触状態を示す図である。
【符号の説明】
1…画像形成装置、2…感光体(OPC)、3…帯電装置、5…現像装置、7…クリーニング装置、8…ハウジング、9…帯電部材、10…清掃部材、11…保持部材、12…弾性部材、13…無負荷状態設定手段
Claims (2)
- 静電潜像が形成される感光体と、この感光体に接触して感光体を帯電する帯電部材と、この帯電部材に対して離接可能に設けられて前記帯電部材を清掃する清掃部材と、この清掃部材の前記帯電部材への接触時に前記清掃部材を前記帯電部材に対して押圧するための弾性部材とを少なくとも備えている画像形成装置において、
前記弾性部材は、V字状ばねからなり、
前記清掃部材は保持部材に保持されており、
前記V字状ばねの1辺が、前記保持部材の、前記清掃部材を保持する側と反対側に固定されているとともに、V字状ばねの他の1辺が自由状態にされており、
前記清掃部材が前記帯電部材から離間しているときは、前記V字状ばねを無負荷状態に設定する無負荷状態設定手段が設けられており、
前記無負荷状態設定手段は、前記帯電部材を収容するハウジングに設けられ、前記V字状ばねを無負荷状態に収容する凹部で構成され、
前記清掃部材が前記帯電部材から離間しているときは、前記V字状ばねの他の1辺が前記凹部に収容されているとともに、前記保持部材が前記帯電部材の長手方向に移動して前記V字状ばねの他の1辺が前記凹部の側面に当接した後前記凹部から脱出する際に、前記ハウジングが前記V字状ばねの他の1辺を前記帯電部材の方へ押圧して前記V字状ばねを圧縮して前記清掃部材を前記帯電部材に当接させることを特徴とする画像形成装置。 - 前記凹部の側面は、前記清掃部材が前記帯電部材に当接させる前記保持部材の移動方向に向かって前記帯電部材に接近するような傾斜面とされており、この傾斜面の傾斜角は前記V字状ばねの他の1辺の傾斜角とほぼ同じに設定されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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