JP3712041B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、帯電ローラ等の帯電装置を感光体に接触させてこの感光体を帯電し、帯電した感光体上に静電潜像を形成することで画像を形成する画像形成装置の技術分野に属し、特に、清掃部材が帯電装置から離間するとき、離間すじをより確実に防止するとともに、清掃部材に堆積した異物が帯電部材の下に零れ落ちるのを防止するようになっている画像形成装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
静電複写機やプリンタ等の画像形成装置は感光体を帯電する帯電装置を備えており、この帯電装置として、従来、コロナ帯電が広く利用されている。しかし、このコロナ帯電はオゾンや窒素酸化物が発生して感光体などの表面に付着するので、画像欠陥を起こすという問題がある。
【0003】
そこで、帯電装置として、電圧を印加した例えばウレタンゴム等からなる帯電部材を感光体に接触させて感光体を帯電させるという接触帯電方式が、例えば特開昭63−149668号公報において提案されている。このような接触帯電方式の帯電によれば、前述のコロナ帯電で発生する問題が解消される。
しかしながら、接触帯電方式は帯電部材が感光体に接触していることから、クリーニング装置からすり抜けた感光体上のトナーや現像器から飛散したトナー等の異物が帯電部材の表面に付着してしまう。このため、感光体の帯電不良が引き起こされ、画像劣化が発生してしまう。
【0004】
このようなことから、帯電部材の表面に付着したトナー等の異物を取り除くための清掃部材を備えた画像形成装置が、従来から種々提案されている。このような画像形成装置の清掃部材は常時帯電部材に接触していると、帯電部材の表面が傷ついて帯電不良を起こしてしまうので帯電部材に対して離接可能に設けられている。そして、この清掃部材は、帯電部材を清掃するときのみこの帯電部材に接触され、帯電部材を清掃しないときには帯電部材から離間された状態に設定されるようになっている。その場合、帯電部材の清掃は一般的に定期的に行われるようになっており、したがって清掃部材の離接動作も定期的に行われている。この清掃部材を備えた画像形成装置によれば、帯電部材の表面が清掃され、感光体の帯電が良好になる。
【0005】
このような帯電部材に対して清掃部材を離接動作を実施するタイミングとして、特開平6−3930号公報には帯電部材が回転しているときに、離接動作を実施する方法が開示されており、また、特許第2853208号公報には、帯電部材の回転と離接動作とを同時に実施する方法が開示されている。更に、帯電部材に対する清掃部材の離接の動作方法としては、従来のほとんどの画像形成装置では、清掃部材を帯電部材の径方向に移動させるようにしている。
一方、清掃部材の離接動作を実施しなく、清掃部材を単に帯電部材の軸方向に往復動させながら、帯電部材を清掃する方法も、例えば特開平7−110618号公報や特開平7−134474号公報において提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、帯電部材の清掃を繰り返すことにより、清掃部材中に除去したトナーが徐々に蓄積される。このトナーが蓄積された清掃部材を、特開平6−3930号公報に開示されているように回転している帯電部材に当接させるか、あるいは特許第2853208号公報に開示されているように清掃部材の離接動作と同時に帯電部材を回転させるかした場合、帯電部材に対して清掃部材が当接する瞬間あるいは離れる瞬間に、清掃部材が帯電部材の回転により叩かれてしまうおそれが考えられる。このように清掃部材が帯電部材の回転で叩かれると、清掃部材に蓄積されたトナーが飛散してしまう。そして、この飛散したトナーにより、感光体等が収容されたプロセスカートリッジ内あるいは画像形成装置本体内が汚染されて、画質の劣化を招いてしまう。
【0007】
更に、清掃部材の離接機構を有する帯電部材の清掃装置においては、帯電部材から清掃部材が離れるときに、帯電部材と清掃部材とが接するニップ部に堆積しているトナーによって、帯電部材上にいわゆる離間すじが発生してしまうことがあるが、この離間すじによって、次のような問題が生じる。すなわち、
(1) 離間すじの一部が帯電部材上に帯電部材の回転方向に対してすじ状に残るばかりでなく、清掃部材の離接動作が径方向であるため、常時同一の個所がすじ状になってしまい、帯電不良の原因になる。
(2) 離間すじの一部のトナーは感光体に移動するが、他の一部のトナーは帯電部材の下に零れ落ちて離接動作の度毎に堆積し、プロセスカートリッジ内やさらには画像形成装置内を汚染し、画像形成装置の品質を劣化させる。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、離間すじをより確実に防止するとともに、清掃部材に堆積した異物が帯電部材の下に零れ落ちるのを防止することのできる画像形成装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、請求項1の発明は、静電潜像が形成される感光体と、この感光体に接触して感光体を帯電する帯電部材と、この帯電部材に対して離接可能に設けられて前記帯電部材を清掃する清掃部材とを少なくとも備え、前記清掃部材を前記帯電部材に当接させた状態で前記帯電部材を回転させることで前記帯電部材の清掃を行うようになっている画像形成装置において、前記清掃部材が、前記帯電部材の清掃時以外では前記帯電部材から離間されているとともに、前記帯電部材の清掃時には前記帯電部材に当接されるようになっており、更に、前記帯電部材の回転を停止させた状態で、前記清掃部材を前記帯電部材に対して離接させるようになっており、前記清掃部材が、前記帯電部材に対する離接作の方向が前記帯電部材の軸方向かつ径方向の斜めの方向に設定されて前記帯電部材を箒で掃くような状態に設定され、前記帯電部材は、帯電ローラであり、前記清掃部材は、前記帯電ローラの周方向に、前記帯電ローラの直径と等しいかまたはそれよりも大きい所定の幅を有していることを特徴としている。
【0012】
【作用】
このように構成された本発明の画像形成装置においては、清掃部材が帯電部材から離れるときに、帯電部材と清掃部材とが接するニップ部に、離間すじが発生しようとしても、清掃部材が帯電部材に対してその軸方向かつ径方向の斜めの方向に離接動作するので、清掃部材は帯電部材から徐々に離れるようになる。このため、ニップ部に存在し離間すじを形成するトナーは、箒で掃かれるような状態となる。そして、このトナーは帯電部材に非常に弱い力で付着しているため、帯電部材が感光体に接触したときに、帯電部材に付着しているほとんどのトナーが感光体に戻される。したがって、帯電部材上に形成されようとする離間すじの発生が防止される。しかも、トナーが帯電部材の下あるいは画像形成装置内に零れることはなく、安定した品質の画像形成装置が得られるようになる。
【0013】
また、帯電部材が停止しているときに、この帯電部材に対する清掃部材の離接動作が行われるようになる。これにより、離間すじの発生をより一層効果的に防止されるとともに、清掃部材は帯電部材の回転により叩かれることはないので、清掃部材に堆積しているトナーが飛散することはない。
更に、清掃部材は帯電ローラの周方向に、この帯電ローラの直径と等しいかまたはそれより大きい所定の幅に設定されていることで、清掃部材の離接動作の方向が帯電ローラの軸方向かつ径方向の斜めであることと相俟って、帯電ローラはより効率よく清掃され、離間すじの発生がより効果的に防止されるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の実施の形態の一例が適用されたフルカラ−の中間転写型の画像形成装置を模式的に示す図である。
図1に示すように、この例の画像形成装置1は、感光体(以下、OPCともいう)2、帯電装置3、露光装置4、現像装置5、中間転写装置6、およびクリーニング装置7を備えているとともに、図示しないが中間転写装置6の転写ベルト6aに転写された中間転写画像を転写紙等の転写材に転写する転写装置および転写材に転写された転写画像を定着する定着装置を備えている。
【0015】
帯電装置3、露光装置4、現像装置5、中間転写装置6、およびクリーニング装置7は、従来の画像形成装置と同様にOPC2の周囲にこれらの順に図において時計回りに配設されている。そして、OPC2、帯電装置3、現像装置5、およびクリーニング装置7が1つのプロセスカ−トリッジ8(図1には、このプロセスカ−トリッジの一部が模式的に示されている)内に収容されている。
【0016】
この例の画像形成装置1における帯電装置3は、後で詳述するが、図2に示すようにOPC2に接触してこのOPC2を帯電するための帯電ローラ等の帯電部材9、この帯電部材9に対して離接可能とされ、帯電部材9と接触時にその表面を清掃する清掃部材10、および図に矢印で示すように上下左右方向、つまり帯電部材9の回転軸9aの軸方向かつ帯電部材9の径方向に斜めに移動可能に設けられ、清掃部材10を保持する保持部材11を備えている。したがって、清掃部材10も帯電部材9の回転軸9aの軸方向かつ帯電部材9の径方向に斜めに移動可能になっている。
【0017】
また、図3に示すように清掃部材10は帯電部材9の帯電部9bの周方向に、この帯電部9bの直径と等しいかまたはそれよりも大きい所定の幅αに設定されているとともに、帯電部9bの軸方向長さと等しいかそれより若干長い軸方向長さβに設定されている。このように、清掃部材10を所定の幅αに設定することで、清掃部材10の離接動作の方向が帯電部材9の軸方向かつ径方向の斜めであることと相俟って、帯電部材9はより効率よく清掃され、離間すじの発生がより効果的に防止されるようになる。
【0018】
次に、清掃部材10を軸方向かつ径方向に斜めに移動させることで、帯電部材9に対して離接可能にする具体的な構成について説明する。
図4に詳細に示すように、この例の画像形成装置1では、OPC2がプロセスカ−トリッジ8内に収容され、このプロセスカ−トリッジ8の枠体8aに回転可能に支持されている。また、同様に帯電装置3もプロセスカ−トリッジ8内に収容されている。この帯電装置3は、プロセスカ−トリッジ枠体8aに回転可能に支持された前述の帯電部材9、この帯電部材9の前述の清掃部材10、清掃部材10を保持する前述の保持部材11、プロセスカ−トリッジ枠体8aに固定された保持部材11を支持する支持台12、保持部材11と支持台12との間に位置しかつ保持部材11の長手方向に所定の間隔を置いて縮設されて、保持部材11を介して清掃部材9を帯電部材9から引き離す方向へ常時付勢する一対のばね13,14、清掃部材10を帯電部材9に対して接触または離間するために保持部材11を駆動する駆動手段15を備えている。
【0019】
支持台12に対向する保持部材11の下面には、一対の突出部16,17が保持部材11の長手方向に所定の間隔を置いてかつ支持台12に向かって突設されている。これらの突出部16,17は、それらの下面16a,17aがともに平坦な面とされているとともにそれらの図において右側面16b,17bがともに互いに同じ傾斜角の左下がりの緩やかな傾斜面とされている。また、保持部材11に対向する支持台12の上面にも、同様に一対の突出部18,19が支持台12の長手方向に、一対の突出部16,17の間隔と同じ所定の間隔を置いてかつ保持部材11に向かって突設されている。これらの突出部18,19は、突出部16,17の長手方向の断面形状と左右逆向きで同じ断面形状にされており、したがって、それらの上面18a,19aがともに平坦な面とされているとともにそれらの図において左側面18b,19bがともに右側面16b,17bの傾斜角と同じ傾斜角の左下がりの緩やかな傾斜面とされている。このとき、一対のばね13,14も、これらの右側面16b,17bおよび左側面18b,19bの傾斜とほぼ同じ傾斜で保持部材11と支持台12との間に縮設されている。
【0020】
そして、保持部材11は図4に示すように清掃部材10を帯電部材9に接触させる接触位置と、図5に示すように清掃部材10を帯電部材9から離間させる離間位置との間で移動可能となっている。接触位置では、支持台12の突出部18,19の上面18a,19aの上に、それぞれ保持部材11の突出部16,17の下面16a,17aが載った状態となっており、保持部材11が支持台12に安定した状態で支持されている。これにより、保持部材11が清掃部材10を安定にかつ確実に帯電部材9に接触させるようになっている。また、離間位置では、支持台12の突出部18,19の左側面18b,19bの傾斜面の上に、保持部材11の突出部16,17の右側面16b,17bがともに載った状態となっており、保持部材11が支持台12にほぼ安定した状態で支持されるようになっている。なお、この離間位置では、右側面16b,17bを左側面18b,19bに接触させた状態で、保持部材11の突出部16,17の下面16a,17aを支持台12の床面12a上に支持させるようにすることもできる。
これらの保持部材11、支持台12,およびばね13,14によって、清掃部材10を帯電部材9に対して接触または離間させる離接手段20が構成されている。
【0021】
なお、この例の画像形成装置では、ばね13,14および突出部16,17;18,19をいずれも一対設けるものとしているが、これらはいずれも1つ以上任意の数だけ設けることができる。その場合、清掃部材10の帯電部材9への押圧が帯電部材9の軸方向にできるだけ均一となるようにすることが望ましい。また、保持部材11の突出部16,17と支持台12の突出部18,19の両方に傾斜面を設けているが、これらの傾斜面は保持部材11および支持台12のいずれか一方に設けるようにすることもできる。
【0022】
図6に示すように、保持部材11を駆動する駆動手段15は、プロセスカ−トリッジ枠体8aに固定されるハウジング21、ハウジング21内に収容されたモータ22、このモータ22の回転軸22aに取り付けられた第1ギア23、ハウジング21内に回転可能に設けられた駆動力伝達軸24、この駆動力伝達軸24の図において左端に第1ギア23と噛合するように取り付けられ、第1ギア23より大径の第2ギア25、駆動力伝達軸24の第2ギア25と反対側に設けられた雄ねじ部26、およびハウジング21に回転不能にかつ軸方向に移動可能に、このハウジング21を貫通して設けられ、雄ねじ部26に螺合された雌ねじ部27aを有するとともに保持部材11の左端が連結される連結部27bを有する連結部材27とを備えている。連結部材27の連結部27bと保持部材11の左端とは、具体的に図示しないが周知の構造で図において上下方向のみに相対移動可能に連結されている。なお、雄ねじ部26を連結部材27側に設け、雌ねじ部27aを駆動力伝達軸24側に設けることもできる。
【0023】
図示状態では、連結部材27はハウジング21から最も進出した位置となっており、この連結部材27の進出位置では保持部材11および清掃部材10は図4に示す接触位置に設定されている。そして、モータ22が連結部材27の引き込み方向に駆動されると、モータ22の回転は第1および第2ギア23,25で減速されて雄ねじ部26に伝達されてこの雄ねじ部26が回転し、連結部材27がハウジング21内に引き込まれる。この連結部材27の引き込みにより、保持部材11が左方へ移動し、保持部材11の突出部16,17の下面16a,17aが支持台12の突出部18,19の上面18a,19aから外れる。すると、保持部材11は、一対のばね13,14のばね力により下方つまり支持台12の方へ引かれる。このとき、保持部材11は、突出部16,17の右側面16b,17bの傾斜面が突出部18,19の左側面18b,19bの傾斜面に接触案内されながら、左方かつ下方へ移動する。これにより、清掃部材10は帯電部材9に対して軸方向かつ斜め下方に移動して、帯電部材9から離間するようになる。連結部材27が設定量引き込まれると、モータ22が停止し、連結部材27は引込位置となり、この連結部材27の引込位置では保持部材11および清掃部材10は図5に示す離間位置に設定されるようになっている。
【0024】
更に、連結部材27の引込位置から進出位置に設定するには、モータ22を逆方向に回転駆動すれば、連結部材27がハウジング21から進出し、保持部材11が右方へ移動する。このとき、保持部材11は、突出部16,17の右側面16b,17bの傾斜面が突出部18,19の左側面18b,19bの傾斜面に案内されながら、上方かつ右方へ移動する。連結部材27が最大に進出すると、モータ22が停止し、連結部材27は図4に示す進出位置となり、この連結部材27の進出位置では保持部材11および清掃部材10は図4に示す接触位置に設定されるようになっている。
【0025】
次に、帯電部材9に対する清掃部材10の離接作動の制御について説明する。
図7は、清掃部材10の離接作動の制御ブロック図である。
図7に示すように、この例の画像形成装置1においては、清掃部材10を離接作動するためのモータ22および帯電部材3を駆動するためのモータ36がともに中央処理装置(以下、CPUともいう)37に接続されている。そして、CPU37は、通常は図5に示す、清掃部材10を離間位置に設定した状態でモータ22を停止しているとともに、帯電作動を行わないときはモータ36を停止している。また、帯電部材3の清掃は、帯電部材3が帯電動作を行わないときに行うようにしている。
【0026】
そして、両モータ22,36がともに停止している状態で、帯電部材3の清掃を行うにあたり、CPU37は、まず、モータ22を駆動して前述のように清掃部材10を接触位置に設定し、その後モータ22を停止する。したがって、清掃部材10が帯電部材3に当接するときは、帯電部材3は停止している。次に、CPU37はモータ36を駆動して帯電部材3を回転する。これにより、清掃部材10による帯電部材3の清掃が行われる。モータ36を所定時間駆動して、帯電部材3の清掃が終了すると、CPU37はモータ36を停止した後、モータ22を逆方向に駆動して前述のように清掃部材10を離間位置に設定し、その後モータ22を停止し、帯電部材3の清掃が終了する。
このように、CPU37は、帯電部材3に対する清掃部材10の離接時には、帯電部材3を停止させた状態で、清掃部材10の離接動作を行うように各モータ22,36を駆動制御するようになっている。
【0027】
現像装置5は、従来のフルカラーの画像形成装置の現像器と同様に、イエロー、マゼンタ、シアン、および黒の各現像器28,29,30,31を備えており、これらの各現像器28,29,30,31はOPCの外周に沿って配設されている。その場合、各色の現像器28,29,30,31の配設順序は、前述の順序に限定されることなく任意に設定される。なお、以下の説明では、説明の便宜上、前述の色の順序、つまり、イエロー、マゼンタ、シアン、および黒の順で各現像器28,29,30,31が配設されているものとする。
【0028】
クリーニング装置7も、従来のフルカラーの画像形成装置と同様にクリーナハウジング32およびクリーニングブレード33を備えている。その場合、クリーナハウジング32は、図示のようにプロセスカートリッジ8の枠体8aと一体に形成されている。なお、クリーナハウジング32は枠体8aと別体に形成し、この枠体8aに取り付けるようにすることもできる。
【0029】
このように、この例の画像形成装置1では、OPC2、帯電部材9、帯電部材9の清掃部材10、帯電部材9に対して清掃部材10を離接する離接手段20、離接手段20を駆動する駆動手段15,現像装置5、およびクリーニング装置7が、1つのプロセスカートリッジ8内に収容されている(なお、現像装置5およびクリーニング装置7がプロセスカートリッジ8内に収容されていることが図示されていないが、これらはこの例でも従来と同様の方法でプロセスカートリッジ8内に収容されている)。
なお、図4および図5に示されている符号34,35は、いずれも画像形成装置本体側の電源にモータ22を電気的に接合する導電線である。
【0030】
このように構成されたこの例の画像形成装置1の作動について説明する。
まず、通常時は、清掃部材10は図5に示す離間位置に設定されて帯電部材9から離間している。画像形成にあたり、従来の一般的な画像形成装置と同様に帯電部材9でOPC2の表面に帯電させた後、露光装置4で画像がOPC2上の帯電された部分に静電潜像として露光される。そして、このOPC2上の静電潜像がイエロー、マゼンタ、シアン、および黒の各現像器28,29,30,31で順に現像されて可視像化され、更に、OPC2上の現像画像が中間転写装置6に一次転写されて転写装置(不図示)に送られ、この転写装置で色合わせが行われて転写材(不図示)に転写された後、定着装置(不図示)で定着することにより、転写材上に所望の画像が得られるようになる。
【0031】
そして、現像画像が転写材に転写された後、OPC2上に残留する残余トナーはクリーニング装置7のクリーニングブレード33によって除去され、クリーナハウジング32に収容される。こうして、画像形成装置1により、画像形成が終了し、OPC2が除電された後、次の画像形成のため、OPC2が帯電部材9によって再び帯電され、以下同様の画像形成工程が行われる。
【0032】
ところで、転写後、OPC2上に残留する残余トナーはクリーニングブレード33によってOPC2から除去されてクリーナハウジング32に収容されるようになっているが、その一部は除去されずに、クリーニングブレード33をすり抜けて帯電部材9の方へ移動し、この帯電部材9に付着するようになる。また、所定期間画像形成が行われている間に現像器から飛散したトナーも帯電部材9に付着する場合や、感光体2周辺の飛び散っているちりやほこりが帯電部材9に付着する場合がある。このため、この例の画像形成装置1では、定期的に清掃工程を行い、帯電部材9に付着した異物が清掃部材10によって除去される。
【0033】
この清掃工程では、まず、モータ22が所定回転方向に駆動されて、前述のようにして清掃部材10が図4に示す接触位置に設定されて帯電部材9に接触する。この状態で、帯電部材9が回転されて、帯電部材9に付着した異物が清掃部材10によって除去される。清掃部材10によって除去された異物は、プロセスカートリッジ8内のクリーナハウジング32内に収容されるか、プロセスカートリッジ8内にクリーナハウジング32とは別に収容部を設けた場合はその収容部に収容される。帯電部材9が所定時間回転されると、帯電部材9が停止され、その後再びモータ22が逆回転方向に駆動され、清掃部材10が図5に示す離間位置に設定される。これにより、清掃部材10は帯電部材9から離間され、清掃工程が終了する。
【0034】
そして、感光体2等の交換時期が来た場合、プロセスカートリッジ8が画像形成装置本体から取り外され、新しいプロセスカートリッジ8が画像形成装置本体に装着される。したがって、このとき清掃部材10も交換されるので、清掃部材10を改めて交換する必要がなくなる。その場合、清掃部材10もほぼ交換時期となっている場合が多いので、清掃部材10を一緒に交換してもほとんど無駄になることはない。
【0035】
このように、この例の画像形成装置1によれば、帯電部材9が停止しているときに、この帯電部材9に対する清掃部材10の離接動作が行うようにしているので、帯電部材9の回転により清掃部材10が叩かれることを防止できる。これにより、清掃部材10に堆積しているトナーが飛散することを確実に防止できるようになる。
【0036】
また、清掃部材10を帯電部材9に対してその軸方向かつ径方向の斜めの方向に離接動作させて、清掃部材10を帯電部材9から徐々に離れるようにすることで、清掃部材10が帯電部材9から離れるときに、帯電部材9と清掃部材10とが接するニップ部に存在して離間すじを形成するトナーを箒で掃くような状態にしているので、帯電部材が感光体に接触したときに、帯電部材に付着しているほとんどのトナーを感光体に戻すことができる。したがって、トナーを帯電部材の下あるいは画像形成装置内に零れることを防止でき、安定した品質の画像形成装置を得ることができる。
【0037】
更に、OPC2、帯電部材9、帯電部材9の清掃部材10、および帯電部材9に対して清掃部材10を離接する離接手段20、この離接手段20を駆動する駆動手段15を1つのプロセスカートリッジ8内に収容しているので、帯電部材9と清掃部材10との位置精度をきわめて安定させることが可能となる。これにより、清掃部材10を帯電部材9により確実にかつほぼ均等に接触されることができるので、清掃部材10による帯電部材9の清掃をより確実に行うことができる。しかも、帯電部材9と清掃部材10との位置精度を安定できることで、これらの位置精度をそれほど高精度にする必要はなく、帯電部材9および清掃部材10の取付を簡単にできる。
【0038】
また、駆動手段15がプロセスカートリッジ8内に収容されることで、駆動手段15が画像形成装置本体側に設けられる場合に比べて、清掃部材10をプロセスカートリッジ8内に収容しても駆動手段15と清掃部材10との間のメカ的な連結を必要としなく、画像形成装置本体側の電源に接続するための電気的な接続のみで済むようになる。したがって、帯電部材9に対する清掃部材10の離接動作という動きがあるにもかかわらず、清掃条件を安定かつ簡単にでき、帯電部材9の表面に付着したトナー等の異物をより一層確実に除去することができる。しかも、駆動手段15と清掃部材10との間の構造を簡単にでき、コストを低減できる。
【0039】
このように帯電部材9の表面の異物をより確実に除去できることで、清掃部材10および駆動手段15を収容したプロセスカートリッジ8の寿命を延ばすことが可能となる。
更に、従来から明らかなように、OPC2、清掃部材10等は半永久的に使用できるものではなく、画像形成装置1の使用状況によってそれぞれ任意のタイミングで交換する必要があるが、清掃部材10をOPC2や帯電部材9と同一のプロセスカートリッジ8内に収容することで、それらの交換が同時にかつ簡単に行うことができるようになり、ユーザの負担を軽減できる。
【0040】
なお、前述の例の画像形成装置1では、帯電部材9を停止させた状態で清掃部材10を帯電部材9から離間させているが、本発明では、帯電部材9を回転させた状態で清掃部材10を帯電部材9から離間させるようにしてもよい。しかし、離間すじの発生や、清掃部材10が叩かれることによるトナーの飛散をできるだけ防止するためには、帯電部材9を停止させた状態で清掃部材10を帯電部材9から離間させることが望ましい。
【0041】
また、前述の例の画像形成装置1では、本発明をフルカラーの画像形成装置に適用して説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも感光体、この感光体を帯電する帯電部材、およびこの帯電部材の清掃部材を少なくとも備える画像形成装置であれば、どのような画像形成装置にも適用することができる。
【0042】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の画像形成装置によれば、清掃部材が帯電部材から離れるときに、帯電部材と清掃部材とのニップ部に離間すじが発生しようとしても、清掃部材が帯電部材に対してその軸方向かつ径方向の斜めの方向に離接動作するようにしているので、ニップ部に存在し離間すじを形成するトナーを、箒で掃くような状態にできるとともに、このトナーは帯電部材に非常に弱い力で付着しているため、帯電部材が感光体に接触したときに、帯電部材に付着しているほとんどのトナーが感光体に戻されるようになるので、帯電部材上に形成されようとする離間すじの発生を防止できる。しかも、トナーが帯電部材の下あるいは画像形成装置内に零れることはなく、安定した品質の画像形成装置を得ることができる。
【0043】
また、帯電部材が停止している状態で、帯電部材に対して清掃部材を離間させているので、離間すじの発生をより一層効果的に防止できるとともに、清掃部材が帯電部材の回転により叩かれなくなるので、清掃部材に堆積しているトナーの飛散を防止することができる。
更に、清掃部材は帯電ローラの周方向に、この帯電ローラの直径と等しいかまたはそれより大きい所定の幅に設定されていることで、清掃部材の離接動作の方向が帯電ローラの軸方向かつ径方向の斜めであることと相俟って、帯電ローラをより効率よく清掃でき、離間すじの発生をより効果的に防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成装置の実施の形態の一例が適用されたフルカラ−の中間転写型の画像形成装置を模式的に示す図である。
【図2】 図1に示す画像形成装置における清掃部材の離接動作を説明する図である。
【図3】 図1に示す画像形成装置における清掃部材およびその保持部材示す平面図である。
【図4】 図1に示す画像形成装置に用いられている、プロセスカートリッジ内に収容された感光体、帯電部材、清掃部材、および駆動手段を示し、清掃部材が帯電部材に接触された状態を示す図である。
【図5】 図1に示す画像形成装置に用いられている、プロセスカートリッジ内に収容された感光体、帯電部材、清掃部材、および駆動手段を示し、清掃部材が帯電部材から離間された状態を示す図である。
【図6】 図1に示す画像形成装置に用いられている、清掃部材の駆動手段を示す図である。
【図7】 図1に示す画像形成装置に用いられている清掃部材の離接作動の制御ブロック図である。
【符号の説明】
1…画像形成装置、2…感光体(OPC)、3…帯電装置、4…露光装置、5…現像装置、6…中間転写装置、7…クリーニング装置、8…プロセスカートリッジ、8a…プロセスカートリッジ8の枠体、9…帯電部材、10…清掃部材、11…保持部材、12…支持台、13,14…ばね、15…駆動手段、16,17,18,19…突出部、20…離接手段、21…ハウジング、22…清掃部材10の離接作動を行うモータ、23…第1ギア、24…駆動力伝達軸、25…第2ギア、26…雄ねじ部、27…連結部材、36…帯電部材3を駆動するモータ、37…中央処理装置(CPU)

Claims (1)

  1. 静電潜像が形成される感光体と、この感光体に接触して感光体を帯電する帯電部材と、この帯電部材に対して離接可能に設けられて前記帯電部材を清掃する清掃部材とを少なくとも備え、前記清掃部材を前記帯電部材に当接させた状態で前記帯電部材を回転させることで前記帯電部材の清掃を行うようになっている画像形成装置において、
    前記清掃部材は、前記帯電部材の清掃時以外では前記帯電部材から離間されているとともに、前記帯電部材の清掃時には前記帯電部材に当接されるようになっており、
    更に、前記帯電部材の回転を停止させた状態で、前記清掃部材を前記帯電部材に対して離接させるようになっており、
    前記清掃部材は、前記帯電部材に対する離接動作の方向が前記帯電部材の軸方向かつ径方向の斜めの方向に設定されて前記帯電部材を箒で掃くような状態に設定され
    前記帯電部材は、帯電ローラであり、
    前記清掃部材は、前記帯電ローラの周方向に、前記帯電ローラの直径と等しいかまたはそれよりも大きい所定の幅を有していることを特徴とする画像形成装置。
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