JP3721241B2 - 成形品のゲート処理用エアニッパ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂成形品のランナを製品側ゲートで切断するために用いられる成形品のゲート処理用エアニッパに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のゲート処理用エアニッパは、ニッパの刃先を閉合する方向に駆動する切断動作に先立って、予めこのニッパを成形品のゲート処理位置に移動させなくてはならない。
【0003】
そのため従来は、図6に示すようにニッパ30を切断のために駆動するシリンダ装置31とは別に、このニッパ30を所定の位置まで移動させるためのシリンダ装置32を設けていた。しかしこのエアニッパは、異なる動作を行う二つのシリンダ装置31,32を有すると共に、それぞれのシリンダ装置31,32にその動作タイミングを図ってエアの供給を行わなくてはならず、構成が複雑で装置も大型化するという問題点があった。
【0004】
そこで、実公平7−26090号公報に示されるように一つのシリンダ装置で上記動作を連続して行うようにしたものが、発明されている。これは、図7の断面図、並びに図8の底面図に示すように、ニッパ21をその刃先21aを閉合する方向に駆動するシリンダ装置20のピストン22に、このピストン22に追従して軸線方向に移動する出力棒23を、シリンダ24の底面に形成した長孔24aから突出させて設け、上記シリンダ装置20を軸線方向に移動可能に保持したブラケット25に、上記出力棒23と係合する略L字形の作動レバー26を枢着し、さらにこの作動レバー26の一側を、シリンダ24に固定した当板27に当接させたものであり、ニッパ21を駆動するピストン22の移動に伴って、このピストン21が内挿されたシリンダ24自体が、出力棒23、作動レバー26、当板27を介して押動され、シリンダ24の一側に枢着されたニッパ21を横方向(シリンダの軸線方向)に移動させるようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のゲート処理用エアニッパは、まず図6に示した二つのシリンダ装置を有するものは、上述したように構成が複雑で装置も大型化するという問題点があった。
【0006】
また、図7並びに図8に示したものは、一つのシリンダ装置でニッパの移動と閉合動作が連続して行えるので、装置が小型化されると共に、エアの供給タイミングをはかる必要がなくなるが、シリンダの底面に長孔を設け、この長孔を貫通してピストンに出力棒を取り付け、シリンダを摺動自在に保持したブラケットには、この出力棒と当接して回動される作動レバーを枢着し、さらにシリンダの外側には、この作動レバーが当接する当板をブラケットとの間に取り付けなくてはならず、部材数が多く、構成が複雑で、組立ても困難であるという問題点を有していた。
【0007】
本発明は、上記従来のゲート処理用エアニッパが有していた問題点の解決を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の問題点を解決するために、先端にテーパ面が設けられたピストンと、ピストンを摺動可能に内挿し、前側にこのピストンの先端が出没可能な開口部が設けられたシリンダ本体と、シリンダ本体に起立部が上記開口部と接離する方向に揺動可能にかつこの開口部側に付勢して設けられた揺動部材と、揺動部材の上端寄りに、枢軸の一端が固定されることにより取り付けられ、刃先を開放する方向に付勢されたニッパとで成形品のゲート処理用エアニッパを構成し、シリンダ本体の内部に供給された空気の圧力でピストンが開口部から押し出されると、ニッパの作動杆の下側が、ピストンのテーパ面とせりあって押され、揺動部材の揺動により、ニッパが移動した上でその先端の刃先が閉合方向に駆動されるようになされたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図示した実施の形態に基づき本発明を詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明に係る成形品のゲート処理用エアニッパの実施形態を示す正面図、図2は、その側面図、図3は、図1のA−A線断面図である。図示したように、このゲート処理用エアニッパは、主としてピストン1と、このピストン1を摺動可能に内挿したシリンダ本体2と、シリンダ本体2に取り付けられた揺動部材3と、この揺動部材3に取り付けられたニッパ4とからなる。
【0011】
上記ピストン1は、図5の平面図に示すようにその先端(図5において下側)を逆VあるいはU字形にへこませ、その内側面を後方(図5において上方)に向かって互いに接近方向に傾斜したテーパ面1aとしたものである。
【0012】
シリンダ本体2は、内部に形成されたシリンダ部1aの前側(図3において左方)にピストン2の先端が出没可能な開口部2bを設けると共に、この開口部2bを挟むようにその左右側壁を前方に突出させ、ここにニッパ4と揺動部材3の収納部2cを形成している。このシリンダ本体2は、後壁2dに設けられた給気孔2eからピストン1の後方に形成される空気室2f(図3参照)内に圧縮空気を送り込むことにより、ピストン1を復帰方向に付勢しているばね10の付勢力に抗してこのピストン1を前方(図3において左方)に押し出すようにしたものである。
【0013】
揺動部材3は、平面視略コ字形の抱持部3aを設けた起立部3bと、この起立部3bの下端一側に連続した揺動部3cとからなる側面視略L字形のものであり、上記シリンダ本体2の前下側(図3において左下側)に、ピストンの移動方向と直交する方向に設けられた枢軸5で揺動可能に取り付けられるようになっている。また揺動部3cの後端とシリンダ本体2との間には、ばね6が設けられ、この揺動部材3を前上り方向、つまり、前端に設けられた起立部3bを開口部2b側に付勢している。
【0014】
ニッパ4は、図4に示すように先端に刃部4aを設けた一対の作動杆4b,4bを枢軸7で略X字形に連結したものであり、作動杆4b,4bの下側を接離する方向に駆動することにより、上側の刃先4c,4cを開閉するようになっている。また、左右の作動杆4b,4bの間には、刃先4c,4cを開放する方向に付勢するばね11を設けている。
【0015】
上記の各部材で構成される本発明の成形品のゲート処理用エアニッパは、ピストン1が内挿されたシリンダ本体2に、揺動部材3を揺動可能にかつ前側の起立部3bをシリンダ本体2の開口部2b側に付勢して取り付け、さらにこの揺動部材3の上端寄りに、ニッパ4の枢軸9を固定することにより、ニッパ4をその作動杆4bの下側がピストン1の前面に位置するように取り付けたものである。
【0016】
なお、図中符号8は、揺動部材3の起立部3bの前方に設けられ、この揺動部材3の揺動範囲を規制する規制部材である。また、9はシリンダ本体2と後壁2fとの間の気密を保つパッキン、12はピストン1と、このピストン1が摺動可能に密嵌されたシリンダ部2aとの間の気密を保つシール部材を示す。
【0017】
このようにしてなる本発明の成形品のゲート処理用エアニッパは、成形品自動取出装置(図示せず)などに取り付けられ、成形品30とスプル32との間に存在するゲート31を、その基端側(成形品側)で切断し、成形品30のゲート処理に用いられるものである。
【0018】
次に上記構成を有する本発明の成形品のゲート処理用エアニッパの働きについて述べると、まず図示しない空気供給手段を用いて、給気孔2eから空気室2f内に圧縮空気を送りこむと、その空気圧力によりピストン1は、ばね10の付勢力に抗して図3に示した状態から左方向に押され、その先端がシリンダ本体2の開口部2bから押し出される。この時、開口部2bの前面には、ニッパ4の下側の作動杆4bが位置しているので、この作動杆4bが、ピストン1先端のテーパ面1aと接して、前方に押されることとなる。よって、このニッパ4が取り付けられた揺動部材3には、左回転方向の力が作用し、ばね6の付勢力に抗して揺動部材3の起立部3bが、規制部材8に接する方向に移動し、取り付けられたニッパ4を前側(図3において左方)に移動させる。この動作により、図3に鎖線で示すようにニッパ4が、成形品のゲート処理位置方向へと案内される。
【0019】
そして、さらにピストン1が前方に突出すると、上述したように揺動部材3は規制部材8と接してそれ以上移動できないので、テーパ面1aに接した左右の作動杆4bには、テーパ面1aとのせりあいにより、互いに接近する方向の力が作用する。よって、両作動杆4b,4bは、ばね11の付勢力に抗して、接近方向に移動して他方側の刃先4c,4cを閉合し、この位置で成形品30のゲート31を切断する。
【0020】
以上のようにして成形品のゲート31が、その基端側で切断、処理されるものである。
【0021】
このようにして成形品のゲート31の切断が完了すると、図示しないバルブが作動し、圧縮空気の供給を停止すると共に、給気孔2eを外部に開放する。よって、ばね10で付勢されたピストン1が空気室2f内の空気を押し出してシリンダ本体2内を右方向に移動し、先端のテーパ面1aが、ニッパ4の作動杆4bから離れる。このことにより、ニッパ4が取り付けられた揺動部材3が、ばね6の付勢力により、前上り方向に揺動し、刃先4cが右方向に移動すると共に、ばね11の付勢力により、その刃先4c,4cが開放され、初期の状態に復帰する。
【0022】
この時、ニッパ4の作動杆4bの側面が、揺動部材3の抱持部3aと接して、ニッパ4の刃先4cが必要以上に開放されないようにしている。
【0023】
このように本発明の成形品のゲート処理用エアニッパでは、一つのピストン1で、ニッパ4のゲート処理位置への移動と、その刃先4cの閉合によるゲート31の切断動作とが連続してなされるものである。
【0024】
なお、上記の実施形態では、揺動部材3が規制部材8と接してそれ以上揺動できないようにした例を示したが、規制部材8にねじ(図示せず)を貫通させて設け、このねじの先端を揺動部材3の起立部3bに当接させることとすれば、その揺動範囲を調節することができ、望ましい。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、一つのシリンダ装置でニッパの刃先の所定位置への移動と、切断動作を連続して行えるようにしているので、装置が小型化されると共に、二つのシリンダ装置を用いたもののような空気供給手段の制御も不要となる。
【0026】
よって、成形品の自動取出装置などへの取り付けが容易になると共に、二つのシリンダ装置を用いた従来の大型のものでは、困難であった細かい成形品のゲート処理も可能となる。
【0027】
さらに、カムの働きをなす作動レバーなどの部材が不要で、構造も簡単であるので、製造が容易でコストダウンが図られると共に、故障の虞れも少なく、動作信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る成形品のゲート処理用エアニッパの実施形態を示す正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】ニッパ刃体の正面図である。
【図5】ピストンの平面図である。
【図6】従来例の断面図である。
【図7】他の従来例の断面図である。
【図8】図7の下面図である。
【符号の説明】
1 ピストン
1a テーパ面
2 シリンダ本体
2a シリンダ部
2b 開口部
2c 収納部
2d 後壁
2e 給気孔
2f 空気室
3 揺動部材
3a 抱持部
3b 起立部
3c 揺動部
4 ニッパ
4a 刃部
4b 作動杆
4c 刃先
5 枢軸
6,10,11 ばね
7 枢軸
8 規制部材
9 パッキン
12 シール部材

Claims (1)

  1. 先端にテーパ面が設けられたピストンと、
    ピストンを摺動可能に内挿し、前側にこのピストンの先端が出没可能な開口部が設けられたシリンダ本体と、
    シリンダ本体に、起立部が上記開口部と接離する方向に揺動可能にかつこの開口部側に付勢して設けられた揺動部材と、
    揺動部材の上端寄りに、枢軸の一端が固定されることにより取り付けられ、刃先を開放する方向に付勢されたニッパとからなり、
    シリンダ本体の内部に供給された空気の圧力でピストンが開口部から押し出されると、ニッパの作動杆の下側がピストンのテーパ面とせりあって押され、揺動部材の揺動により、ニッパが移動した上で、その先端の刃先が閉合する方向に駆動されるようになされたことを特徴とする成形品のゲート処理用エアニッパ。
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