JP3720629B2 - 蓄圧式液体吐出容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘッド押下げ式の縦型ポンプを装着させた蓄圧式液体吐出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この種容器として、図2が示すものが公知であり、該容器は、小径シリンダ51付きの装着筒50と、その小径シリンダ51内へ上方付勢させて嵌合させた小径筒状ピストン61からステム62を起立すると共に、該ステムの上部外面に大径筒状ピストン63を付設し、かつステム62内から棒状の吐出弁体64を起立したステム部材60と、上記大径筒状ピストン63外面へ嵌合させた大径シリンダ71、および上記吐出弁体64の上部外面へ液体流路を介して嵌合させた内周壁72を有し、かつ頂板73の中心部下方に、上記吐出弁体64上部が圧接して下端開口面を閉塞する吐出弁孔74を穿設したノズル孔75付き押下げヘッド70を主要部材とし、押下げヘッドを押下げると、大小両シリンダの径差による圧力差でステム部材60が下降し、吐出弁孔74が開口されてノズル孔75から加圧液体が噴出し、又押下げヘッドを開放すると、上方付勢されているステム部材60の上昇で、吐出弁孔74が閉塞されて大径シリンダ71と内周壁72との間(以下「大径シリンダ室A」という)および小径シリンダ51内に収納液体を吸入されるよう形成している。
【0004】
上記従来容器では、使用当初に小径シリンダ51と大径シリンダ室A内に空気が入っているので、押下げヘッドを何度か空押しして、その空気を排出させるが、この場合、大小両シリンダ室内の空気を加圧させて内圧を所定以上に高めることで、ステム部材60を下降させて吐出弁孔74を開口させるから、大径シリンダ室Aの容積が小さい程、該大径シリンダ室内を所定の内圧に高めることが容易となり、又空気の排出量が減少されて、ヘッドの空押し回数が削減されることになる。そのため、大径シリンダ室Aを必要最小限の容積に形成することが要望され、従来容器では、大径筒状ピストン11上端面と大径シリンダ室A上面との間の間隙を縮小することで、大径シリンダ室Aの容積を削減することが考えられるが、図2が示すように、押下げヘッドの内部に、内周壁72、吐出弁孔74、該弁孔とノズル孔75を連通させる通路部分76によって液体流路を形成させたので、該液体流路を形成する都合上、大径筒状ピストン11上端面と大径シリンダ室A上面との間の間隙を縮小することができず、よって、大径シリンダ71が必要以上に大容量となっていた。
【0005】
本発明は、吐出弁孔、ノズル孔、これ等両孔を連通する通路部分上方を除く、押下げヘッド頂板部分を除去開放して、ヘッドの上面に金型離型用の透孔を開口させることで、大径シリンダおよび内周壁の各上下方向中間部間に横壁を横設し、かつ該横壁で上面を密閉させて大径シリンダ室を形成し、又上記ヘッド上面の開口には、別に設けた閉塞板で閉塞して、合成樹脂材で押下げヘッドを設け、もって、大径シリンダ室の容積を削減して、大小両シリンダ内から空気を容易に排出できるよう設けた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
容器体口頸部の外面に嵌合させた装着筒2から、吸込み弁4付きの小径シリンダ5を容器体内へ垂下する主部材1と、
上記小径シリンダ5内へ上方付勢させて嵌合させた小径筒状ピストン11からステム12を起立し、該ステムの上部外面へ大径筒状ピストン13を付設すると共に、そのステム12内から大径筒状ピストン13よりも高く吐出弁体15を起立するステム部材10と、
上記大径筒状ピストン13外面へ嵌合させた大径シリンダ21と、上記吐出弁体15の上部外面へ液体流路を介在させて嵌合させた内周壁22とを、頂板下面からそれぞれ垂設すると共に、該頂板の中心部下方に上記吐出弁体15上部が圧接して下端開口面を閉塞する吐出弁孔25を穿設して、該弁孔と連通するノズル孔23を頂板外周から垂下する外周壁27の前部に穿設した押下げヘッド20と
からなる合成樹脂製の蓄圧式液体吐出容器において、
上記ノズル孔23よりも下方の大径シリンダ21および内周壁22の各上下方向中間部間に横壁24を横設して、それ等大径シリンダ21と内周壁22との下半で形成した大径シリンダ室B上面を密閉し、
又上記吐出弁孔25、ノズル孔23、これ等両孔を連通する通路部分26上方を除く、頂板部分を除去開放して、別に設けた閉塞板29で外周壁27の上端全面を閉塞した。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の容器は、主部材1,ステム部材10,押下げヘッド20, 該押下げヘッドとステム部材10を上方付勢するスプリング30および補助筒部材40で形成され、主部材1は、容器体口頸部の外面に螺合させた装着筒2の上端から内向きフランジ状壁3を介して吸込み弁4付きの小径シリンダ5を容器体内へ垂下し、又上記内向きフランジ状壁3の上面中間から案内筒6を起立している。
【0008】
ステム部材10は、上記小径シリンダ5内面に嵌合させた小径筒状ピストン11からステム12を起立すると共に、該ステムの上部外面へ大径筒状ピストン13を付設し、かつそのステム12内から連結片14, 14を介して大径筒状ピストン13よりも高く棒状の吐出弁体15を起立している。
【0009】
押下げヘッド20については、図2の従来容器の押下げヘッド70と相違する部分を中心に説明する。本発明の押下げヘッド20は、従来容器の押下げヘッド70と同様に、大径シリンダ21と内外周壁22, 27を有し、かつ外周壁27の前部上方に穿設したノズル孔23よりも下方の大径シリンダ21および内周壁22の各上下方向中間部間に横壁24を横設して、該横壁下方の大径シリンダ21部分と内周壁22部分によって形成した大径シリンダ室Bの上面を密閉させている。
【0010】
又本発明の押下げヘッド20では、吐出弁孔25、ノズル孔23、これ等両孔を連通する通路部分26上方を除く、頂板部分を除去開放して、ヘッド成形時に、大径シリンダ21内上部から金型を離型できるよう設け、更に、外周壁27上端から起立する嵌合短筒28の内面に、別に設けた閉塞板29を嵌合させて外周壁27の上端全面を閉塞すると共に、その閉塞壁29の外周部を、外周壁27上端と大径シリンダ21上端間に付設したフランジ状壁の上面へ載置させ、かつその閉塞板29の外周面と嵌合短筒28の内面に凹凸の係合手段を設けて、閉塞板29を抜け止めしている。
【0011】
補助筒部材40は、上記大径シリンダ21の下部外面とヘッド外周壁27の下部内面との間に嵌着筒部41を嵌合固着させ、かつ該嵌着筒部の下端から内方張出し壁部を介して垂設した内筒部42を既述ステム12の上部外面に嵌合させている。
【0012】
各部材は、それぞれ合成樹脂材で成形する。
【0013】
本発明の容器では、図1が示す状態から、押下げヘッド20を空押しすると、大小両シリンダおよびステム内空気が高圧化し、すると、大小両筒状ピストンの受圧面積の差でステム部材10が下降し、吐出弁孔25が開口して、大小両シリンダ室内の空気がノズル孔23から排出され、又吸込み弁4が開弁して、収納液体が大小両シリンダ室内に吸入される。以後、押下げヘッドを押し下げることで、小径シリンダ5内液体をノズル孔23から噴出させることができる。
【0014】
【発明の効果】
本発明は、上記構成とするものであり、吐出弁孔25、ノズル孔23、これ等両孔を連通する通路部分26上方を除く、頂板部分を除去開放したから、ノズル孔23よりも下方の大径シリンダ21および内周壁22の各上下方向中間部間に横壁24を横設することが可能となり、かつ該横壁で上面を密閉させて大径シリンダ室Bを大径シリンダ21下部と内周壁22下部との間に形成したから、その大径シリンダ室Bの容積が、図2が示す従来容器の大径シリンダ室Aに比して遙に小さくなり、よって、大径シリンダ室B内を所定の内圧に容易に加圧することができ、かつ空気の排出量も少なくなるので、押下げヘッドの空押し回数が削減されて、大小両シリンダ内の空気を容易に排出させることができ、又構造が複雑となることもないので、廉価に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す縦断面図である。
【図2】 従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…主部材 10…ステム部材
20…押下げヘッド
Claims (1)
- 容器体口頸部の外面に嵌合させた装着筒2から、吸込み弁4付きの小径シリンダ5を容器体内へ垂下する主部材1と、
上記小径シリンダ5内へ上方付勢させて嵌合させた小径筒状ピストン11からステム12を起立し、該ステムの上部外面へ大径筒状ピストン13を付設すると共に、そのステム12内から大径筒状ピストン13よりも高く吐出弁体15を起立するステム部材10と、
上記大径筒状ピストン13外面へ嵌合させた大径シリンダ21と、上記吐出弁体15の上部外面へ液体流路を介在させて嵌合させた内周壁22とを、頂板下面からそれぞれ垂設すると共に、該頂板の中心部下方に上記吐出弁体15上部が圧接して下端開口面を閉塞する吐出弁孔25を穿設して、該弁孔と連通するノズル孔23を頂板外周から垂下する外周壁27の前部に穿設した押下げヘッド20と
からなる合成樹脂製の蓄圧式液体吐出容器において、
上記ノズル孔23よりも下方の大径シリンダ21および内周壁22の各上下方向中間部間に横壁24を横設して、それ等大径シリンダ21と内周壁22との下半で形成した大径シリンダ室B上面を密閉し、
又上記吐出弁孔25、ノズル孔23、これ等両孔を連通する通路部分26上方を除く、頂板部分を除去開放して、別に設けた閉塞板29で外周壁27の上端全面を閉塞した
ことを特徴とする蓄圧式液体吐出容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15136599A JP3720629B2 (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | 蓄圧式液体吐出容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15136599A JP3720629B2 (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | 蓄圧式液体吐出容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000334338A JP2000334338A (ja) | 2000-12-05 |
JP3720629B2 true JP3720629B2 (ja) | 2005-11-30 |
Family
ID=15516959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15136599A Expired - Fee Related JP3720629B2 (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | 蓄圧式液体吐出容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3720629B2 (ja) |
-
1999
- 1999-05-31 JP JP15136599A patent/JP3720629B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2000334338A (ja) | 2000-12-05 |
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