JP3720239B2 - 筒体ワークの穴加工装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも一方端が開口した筒体ワークの筒部に、その外側からワーク穴を加工する装置に係るものである。 さらに詳しくは、円筒状,角筒状などの筒体ワークの筒部軸心線を通過する穴軸線上または通過しない穴軸線上に、丸穴状,角穴状などの貫通穴または貫通しない穴,ポンチ穴,切欠きなどを加工する筒体ワークの穴加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この技術分野における従来の技術としては、例えば、特開昭56−126037号公報に開示された、円筒体に複数個の穴を加工する穴あけ装置に係る発明(以下、従来技術Aという)や、実公平6−4987号公報に開示された、パイプなどの外周に複数個の穴を加工する複数穴の穿孔装置に係る考案(以下、従来技術Bという)が知られている。 これらのうち、従来技術Aは、円筒体への穴あけ加工において、円筒体のワークを歪ませることなく、その内周にかえりバリが突出しないようにし、しかもプレスを用いて能率的に円筒体円周上に複数個の穴を加工する目的でなされた発明である。
【0003】
そして、この従来技術Aの穴あけ装置は、円筒体のワークに加工する穴に対応する複数個のポンチ受け穴が軸線方向に穿設された外型と内型との間にワークを支持し、これらの複数個のポンチ受け穴と対向するワークの外側から複数個のポンチが止着されたプレスヘッドを下降させて、ワークの軸線方向に複数個の穴を加工するようにしたものである。 これら複数個の穴をワークの周方向に複数列加工する場合には、内型をインデックス装置で割り出し回動させて加工する。
【0004】
また、従来技術Bは、複数個の穴加工において、高い穴位置精度を確保して、1工程で同時に複数個の穴を加工し、所要型数や工数を減少させる目的でなされた考案である。 そして、この従来技術Bの穿孔装置は、ワーク保持型の所定位置にワークを差し入れ、パンチホルダに垂設された1次パンチを下降させることで、この1次パンチは、ボタンダイと協働でワーク上部の垂直線上に穴加工するとともに、能動カムを介して斜め下方向へ従動カムA,Bと2次パンチA,Bを押圧し、この2次パンチA,BとボタンダイA,Bとによりワークの周方向斜め下位置へ残り2個の穴を加工するようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術Aの穴あけ装置は、プレスヘッドを1回下降させることで、ワークの軸線方向に複数個の穴を加工することはできるが、ワークの周方向には、このプレスヘッドの1回の下降で複数個の穴を複数列加工することはできない。 即ち、ワークの周方向に複数個の穴を複数例加工する際には、その複数列の各列ごとに複数回にわたり内型をインデックス装置で割り出し、プレスヘッドをその割り出し回数ごとに下降させなければならないので、加工能率が悪く、製造原価の低減を図ることができない問題があった。
【0006】
また、インデックス装置でワークを回動させる構成であるので、そのための構造が複雑になるとともに、インデックス装置とプレスヘッドとを機械的に同期作動させることができず、自動化するためにはインデックス装置の駆動手段と電気的制御手段とを要し、装置が高価になる問題があった。 さらには、例えば、トランスファプレスなどへのインライン化が困難であるために、省力化や生産性の向上を図ることができない問題があった。
【0007】
他方の従来技術Bの穿孔装置は、1次パンチを1回下降させることで、ワークの円周上に複数個の穴を加工することはできるが、複数個の穴を軸線方向に複数段加工することは困難である。 即ち、ワーク上部の垂直線上に穴加工する1次パンチと、ワークの周方向斜め下位置に穴加工する2次パンチA,Bと、この2次パンチを作動させる能動カムとをワークの軸線方向に複数段設けることは、構造が複雑となるばかりでなく穴間隙が制限されるので、この考案の構造では無理である。
【0008】
従って、ワークの軸線方向に複数個の穴を複数段加工する際には、複数個の穴を軸線方向に1段加工するごとに、ワーク保持型に差し入れるワークを順次移動させて位置決めしなければならないので、省力化や生産性の向上を図ることができない問題があった。 また、自動化するためには、ワークを位置調整する位置決め手段と電気的制御手段とを要し、装置が高価になる問題があった。 また、この考案の構造では、ワークの円周上に3個以上の穴を加工することは困難である。 さらに、筒体内部に能動カム,従動カム,2次パンチA,Bを組み込まなければならないので、小径のワークには採用できず、加工するワークの胴内径が制限されるという問題があった。
【0009】
本発明は、従来技術のこのような問題点に鑑みなされたものであって、筒体ワークの軸線方向と周方向とに複数個のワーク穴を加工できない問題、装置の構造が複雑で高価になる問題、トランスファプレスなどへのインライン化が困難で省力化や生産性の向上を図ることができないという問題などを解決しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の問題を解決するために本発明の請求項1の筒体ワークの穴加工装置は、少なくとも一方端が開口した筒体ワークの筒部にその外側から周方向と軸線方向とに複数個のワーク穴を加工する装置であって、前記ワーク穴の穴形状に対応する切刃部または打刻部を先端部に形成した前記ワーク穴と同数個の穴加工パンチと、一端部に着脱可能に被着した前記筒体ワークに加工すべき前記ワーク穴に対応する位置の外周にパンチ受穴を設け前記穴加工パンチと協働で前記ワーク穴を加工するための穴加工設定位置とワーク着脱位置との軸線方向2位置に当該筒体ワークを位置決め可能な芯金と、前記穴加工設定位置に前記筒体ワークを挿入可能なワーク挿入穴を前記芯金と同一軸線の軸心に穿孔しその筒体ワークに加工すべき前記ワーク穴と対向する位置で前記穴加工パンチを進退移動可能に案内するパンチ案内穴を穿孔して固着した案内ダイと、この案内ダイの外側で前記周方向に周方向のワーク穴に対向した位置でそのそれぞれの前記軸線方向の前記パンチ案内穴と同一軸心位置に同数個の前記穴加工パンチを止着した前記周方向のワーク穴と同数個のパンチホルダと、前記案内ダイの外側で前記穴加工パンチを穴加工前進位置と後退位置とに進退移動させるべく前記パンチホルダを案内するホルダ案内と、前記案内ダイの軸線と平行に前記パンチホルダのそれぞれに枢着して前記ホルダ案内に穿孔した貫通穴の外側で回動可能なカムフオロアと、このカムフオロアのそれぞれを挿入するカム溝は各々位相をずらして形成して前記案内ダイの軸心を中心にして回動することで前記ワーク穴と同数個の穴加工パンチとともに前記周方向のワーク穴と同数個の前記パンチホルダを各々異なる時期に前記穴加工前進位置に到達させ前記後退位置に後退させて進退移動させるカム円板と、このカム円板を回動させるカム円板駆動手段とを備えるものである。
【0011】
この請求項1の発明によれば、穴加工設定位置の筒体ワークに加工すべき1個または複数個のワーク穴と対向する位置に穴加工パンチを配し、この穴加工パンチをカム円板の回動によって進退作動させるようになしたので、多数個のワーク穴の加工においても段取り替えを行うことなく、1加工衝程によって多数個のワーク穴をまとめて加工することができる。 このため、簡単な装置の構造で、加工能率が向上するとともに、高い穴加工精度の製品を製造することができる。
【0012】
また、芯金,案内ダイ,穴加工パンチの配列がコンパクトになり、円筒状、角筒状などの筒体ワークの筒部軸心線を通過する穴軸線上、または通過しない穴軸線上に、丸穴状、角穴状などの貫通穴または貫通しない穴、ポンチ穴、切欠などを加工することができる。 また、筒体ワークに加工するワーク穴が複数個の場合は、案内ダイの外側位置で周方向に複数個配しそれぞれの軸線方向に、個別の間隔で止着した複数個の加工パンチにより加工できるので、周方向に複数列で軸線方向に複数段の順列穴または千鳥穴を容易に加工することができる。
【0014】
さらに、複数個の穴加工パンチが特に多数の場合に、穴加工パンチを各パンチホルダごとに僅かずつずらした時期に漸次前進させて、各ワーク穴を周方向に順次加工するようにしたので、カム円板とカム円板駆動手段とにかかる負荷が軽減され、滑らかに作動できる。
【0015】
また、請求項2の発明の筒体ワークの穴加工装置は、前記カム円板駆動手段は、前記カム円板の外周に歯形を刻設し、このカム円板の歯形と噛合するラック歯形を刻設して前記カム円板の接線方向に進退移動可能なラックギヤを設けて、このラックギヤを進退往復移動させることで前記カム円板を回動させるようにしたものである。
【0016】
この請求項2の発明によれば、筒体ワークを形成する筒体加工機械の動力作動系をカム円板駆動手段とすることができるので、筒体ワークの筒体加工工程へのインライン化が容易にでき、穴加工装置の作動タイミングを他の筒体加工工程と同期させることができる。 例えば、トランスファプレスへのインライン化においては、その穴加工工程の上台に本発明の芯金を設けて、プレススライドの上下往復作動を水平往復作動に変換するクロスモーション機構にラックギヤを連結する。 そして、芯金と同一軸線の下台にはカム円板を設けて、カム円板の歯形とラックギヤのラック歯形とを噛合せることで、筒体ワークを穴加工設定位置に位置決めするための芯金の下降時期と、穴加工パンチの前進時期とを機械的に容易に同期させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、その一例を示す実施例の図面にもとづき以下のとおり説明する。 図1は穴加工装置の縦断面(図2のC−C線断面)、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のB−B線断面図である。 本例に係る筒体ワークの穴加工装置は、トランスファプレスの各筒体加工工程で両端開口に深絞り成形された筒体ワークの筒部にワーク穴を加工するもので、その穴加工工程にインライン化したものである。 なお、このトランスファプレスは公知のプレス機械であるので、その構成については図示および説明を省略する。
【0018】
先ず本例の穴加工装置の大要を述べる。 トランスファプレスの下台1には、筒体ワークWの穴加工工程位置に穿設した穴1bを中心として形成したボス1aに、ダイホルダ2が位置決め固定されている。 このダイホルダ2には、下台1の穴1bと同心で筒体ワークWを案内する案内ダイ9を中心として、その同心の外周にホルダ案内12と、パンチホルダ14A,14Bを作動させるカム円板21とが配置され、ホルダ案内12内に穴加工パンチ11を中心に向けて固定したパンチホルダ14A,14B及びカム円板21を回転させるラックギヤ22等が収容されている。
【0019】
トランスファプレスの図示しない上台には芯金ホルダ4が取着されており、この芯金ホルダ4には、筒体ワークWを被着して案内ダイ9に挿入する芯金3が取り替え可能に止ボルト6で固着されている。 そして、下台1の上下方向の貫通穴1b内の芯金3と同心位置には、ばねで付勢されて上位置で待機し中心に打ち抜きの切粉排出用貫通穴7aを穿設したノックアウト7が配置されている。
【0020】
次いで本発明の特徴とする構成を説明する。
【0021】
ダイホルダ2は、図1に示すように、芯金3と同心に貫通穴2aを穿設し、底面を平面とする断面コ字形の箱体に形成されている。 貫通穴2aには、外周がすべり軸受面を形成し芯金3と同心となるフランジ8aを設けたブッシュ8が嵌装されボルト5によって締着されている。 このブッシュ8のフランジ8a上面には、軸中心に筒体ワークWが挿入可能なワーク挿入穴9aを貫通して穿設した案内ダイ9が、芯金3と同心に配置されて、ピン10によってブッシュ8に回り止めされ穴角度位置が規定されている。 案内ダイ9には、筒体ワークWが芯金3とともにワーク挿入穴9aに完全に挿入され、穴加工設定位置に位置決めされた筒体ワークの筒部に、加工するワーク穴Waの位置に対応して、ワーク穴Waと同数の穴加工パンチ11を案内するパンチ案内穴9bが、芯金3の軸心と直角方向に貫通して穿設されている。
【0022】
図1〜図3の本実施例では筒体ワークWのワーク穴Waが、図4に示す千鳥穴である場合には、案内ダイ9に、その円周方向に6等分割した図2に示す6放射列の軸方向軸線上の図4(c)に対応する奇数3列には、各列3個ずつ等間隔なピッチPで3段に、合計9個のパンチ案内穴9bが穿設されている。 また、偶数3列には、奇数3列の各段の中間位置で、各列2個ずつ等間隔なピッチPで2段に、合計6個のパンチ案内穴9bが穿設されている。
【0023】
すなわち、奇数列と偶数列とで千鳥状に総合計15個のパンチ案内穴9bが穿設されている。 そして、パンチ案内穴9bは、本実施例では案内ダイ9の中心を向く放射状である。 なお、本発明は、加工する穴軸線が筒体ワークWの軸心と交差するワーク穴Waに限定されないので、交差しない場合のパンチ案内穴9bは、そのワーク穴Waと同一軸線で穿孔する。
【0024】
また、筒体ワークWのワーク穴Waが、図5に示す順列穴である場合の案内ダイ9には、その円周方向に6等分割した6放射列の軸方向軸線上に、各列5個ずつ等間隔で5段の順列状に、合計30個のパンチ案内穴9bを穿設する。 そして、案内ダイ9のパンチ案内穴9bの内端部は、穴加工パンチ11の先端切刃部11aの外径、即ちワーク穴Waの穴径と同寸・同形の小径部を案内すべく、筒体ワークWのワーク穴Waの径と同寸・同形の穴であり、パンチ案内穴9bの途中は穴加工パンチ11の軸部が挿入可能な穴径である。
【0025】
この案内ダイ9の図1,図2に示す外側には、ホルダ案内12がダイホルダ2内に嵌装され、ボルト13によりダイホルダ2の底に締着されている。 このホルダ案内12には、図2に示すように、案内ダイ9の円周方向に6等分割した6放射軸線に案内角穴12aが各々刻設されている。 これらの案内角穴12aには、図示水平位置の左側を基準とした奇数列に3個のパンチホルダ14Aと、偶数列に3個のパンチホルダ14Bとが、各々進退移動可能に挿入されている。
【0026】
一方のパンチホルダ14Aには、案内ダイ9の奇数3列に穿孔された各列3個のパンチ案内穴9bと同一軸線上に、各々3個のパンチ挿入穴14Aaが穿設されている。 他方のパンチホルダ14Bには、案内ダイ9の偶数3列に穿孔された各列2個のパンチ案内穴9bと同一軸線上に、各々2個のパンチ挿入穴14Baが穿設されている。
【0027】
そして、図1に示すように、パンチホルダ14Aには、軸方向に並んで3個の穴加工パンチ11が各パンチ挿入穴14Aaに挿入され、先端切刃部11aは案内ダイ9のそれぞれ対応するパンチ案内穴9bに挿入されている。 また、パンチホルダ14Bには、軸方向に並んで2個の穴加工パンチ11がパンチ挿入穴14Baに挿入され、先端切刃部11aは、案内ダイ9のそれぞれ対応するパンチ案内穴9bに挿入されている。 各々の穴加工パンチ11は、穴加工時に後退しないように、各々の後端面を蓋16に当接させた状態でボルト17により締着されている。
【0028】
それぞれのパンチホルダ14A,14Bの同一面上に位置する下面には、それぞれボス14Ab,14Bbが突設されていて、これらのボス14Ab,14Bbは、パンチホルダ14A,14Bに対応してホルダ案内12に穿設した窓12b内に、それぞれ滑合されている。 そして、ボス14Ab,14Bbにカムフオロア18を枢着したそれぞれのピン19が、案内ダイ9の軸心と平行に打ち込まれている。
【0029】
ダイホルダ2の底上面と、ホルダ案内12の下面との間には、カム円板21が、ブッシュ8のフランジ8aに外接して案内ダイ9の軸心と同心で回動可能に介挿され、図3に示す放射状の6等分割位置には、各カムフオロア18が係合するS字形のカム溝21aが同一円周上に刻設されている。 カム円板21のカム溝21aは、それぞれのパンチホルダ14A,14Bに取り付けられたカムフオロア18の動き、即ちパンチホルダ14A,14B及び穴加工パンチ11の各々の放射軸線上での進退移動を制御する。 すなわち、図3においてカム円板21が時計方向の回転で、カムフオロア18を一斉に案内ダイ9の中心に向かって前進移動させるようにカム曲線が形成されている。
【0030】
また、穴加工パンチ11の個数が多いとき、或いは筒体ワークWの筒部の肉の厚いときに、筒体ワークWに突入時の負荷が大きく且つ衝撃的に発生する場合は、穴加工パンチ11を各パンチホルダ14A,14Bごとに僅かずつずらした時期に漸次前進させるべく、カム円板21の6個のカム溝21aを各々位相をずらして形成することが好ましい。 カム円板21の外周には歯形21bが刻設されており、この歯形21bと噛み合う直線状のラック歯形22aを刻設したラックギヤ22がダイホルダ2内で、案内ダイ9の軸芯と直交する接線方向に移動可能に設けられている。 なお、カム円板21は、カム溝21aの作用角度だけ回転させればよいので歯形21bはセグメント歯車でもよい。
【0031】
従って、このラックギヤ22は、図示しない往復駆動手段、本例ではトランスファプレスの穴加工工程にインライン化しているので、その上台を上下駆動するプレススライドの上下往復作動を水平往復作動に変換するクロスモーション機構に連結して駆動する。 或いは、上台の上下移動と同期して作動するようにされた流体圧作動ピストン機構によってラックギヤ22を往復移動させてもよい。
【0032】
ラックギヤ22の往復動で、そのラック歯形22aに噛み合う歯形21bを介して、カム円板21が正逆回転され、カムフオロア18が各放射軸線上で進退移動することで、パンチホルダ14A,14B及び各々の穴加工パンチ11が進退移動する。 穴加工パンチ11は、芯金3に被着された筒体ワークWに、図4に示すワーク穴Waを加工するものである。
【0033】
このように穴加工工具を収容したダイホルダ2は、案内ダイ9,ラックギヤ22を蓋板23とで挟持して上下を位置決めし、蓋板23は、ボルト24でダイホルダ2に締着されている。 そして、蓋板23には、案内ダイ9と同一軸心で穴23aが穿設されており、この穴23aは、筒体ワークWの上端を当接させる中間段部3dを有する芯金3の軸部3cを案内する。 なお、蓋板23の穴23aは、必ずしも芯金3の軸部3cを案内する必要はなく隙間を有してもよい。
【0034】
その芯金3は、上端面3aが芯金ホルダ4の穴段部4aに当接されていて、芯金ホルダ4の下端面4bが蓋板23の上端面に当接することで、芯金3の案内ダイ9への挿入深さが規定されている。 芯金ホルダ4は、トランスファプレスの図示しない上台に、図示しないコイルばねで下方に付勢して取着されている。 そして、芯金3には、被着する筒体ワークWの軸方向の上方側位置を規定するための中間段部3dが形成されている。 また、圧力空気供給路を兼ねる切粉排出用の中心穴3bが貫通されている。 さらに、芯金3の下方筒壁には、パンチ受穴3eが、その外周に被着した筒体ワークWに加工すべきワーク穴Waと同数個で各々対応する位置に、穴加工パンチ11の先端切刃部11aを挿入可能に中心穴3bに連通している。
【0035】
この芯金3のパンチ受穴3eは、図4に示す筒体ワークWのワーク穴Waに対して、案内ダイ9のパンチ案内穴9bと同様の配列である。 すなわち、円周方向に6等分割した図2に示す6放射列の軸方向軸線上の図4(c)に対応する奇数3列には、各列3個ずつ等間隔なピッチPで3段に合計9個のパンチ受穴3eが、また、偶数3列には、奇数3列の各段の中間位置で、各列2個ずつ等間隔なピッチPで2段に、合計6個のパンチ受穴3eが穿設されて、奇数列と偶数列との総合計15個が千鳥状に穿設されている。 なお、加工すべきワーク穴Waが貫通しないくぼみ穴の場合には、切粉排出のための中心穴3bも必要ない。 また、ノックアウト7の中心穴7aも必要ない。
【0036】
次いで、このように構成された本例の作用を説明する。
【0037】
今、トランスファプレスの図示しないプレススライドは上死点にあって、これと一体的に上下移動する芯金ホルダ4,芯金3は上昇端位置に位置しており、ノックアウト7は、先の工程で筒体ワークWを排出した位置の蓋板23の上面ラインと同位置に待機しているものとする。 芯金3は、筒体ワークWに加工するワーク穴Waの穴位置に対応して、パンチ受穴3eを有するものが取り付けられ、且つパンチ受穴3eの位相が案内ダイ9のパンチ案内穴9bと一致されているものとする。
【0038】
図示しない深絞り工程で成形された両端開口または一端開口(本例は、両端開口)の筒体ワークWが、トランスファスライド機構により蓋板23上に案内ダイ9と同心に位置決めされる。 その後、プレススライドが下降して、芯金3が筒体ワークW内に挿入されるとともに、案内ダイ9のワーク挿入穴9aに押し込まれる。 筒体ワークWは、その上端が芯金3の中間段部3dに当接することで、軸方向の上方側位置が規定される。
【0039】
プレススライドの下降により芯金ホルダ4の下端面4bは蓋板23上に当接され、プレススライドが下死点位置に達しても、芯金ホルダ4はコイルばねにより付勢されているので、筒体ワークWは穴加工設定位置となる。 芯金3のパンチ受穴3eは、各穴加工パンチ11の前面に対応するよう位置決めされる。 ノックアウト7は、筒体ワークWの下端面に当接されつつ押し下げられる。
【0040】
このようにして下降するプレススライドと同期して、クロスモーション機構に連結されたラックギヤ22が、図3に示す上方に引かれ、これに噛み合うカム円板21が時計方向に約20度だけ回動される。 このカム円板21の回動によって、そのカム溝21aに係合されたカムフオロア18が中心に向かって、カム曲線のリフト量だけ移動される。 これによりパンチホルダ14A,14Bとともにそれぞれの穴加工パンチ11は、案内ダイ9の各パンチ案内穴9bに案内されて一斉に中心に向かって押し込まれ、それぞれの先端切刃部11aにより、筒体ワークWの筒部に図4に示すような千鳥状のワーク穴Waを加工して、芯金3の各パンチ受穴3eまで前進する。
【0041】
このワーク穴Waの加工により打ち抜かれた切粉は、パンチ受穴3eから芯金3の中心穴3bに達し、その上方の中心穴3bに供給される圧力空気によって、ノックアウト7の中心穴7aを通過して落下される。 プレススライドが下死点位置から上昇することで、芯金ホルダ4,芯金3が上昇する。 このとき、筒体ワークWは、上昇するノックアウト7の上端面によりおし上げられて、芯金3とともに蓋板23より抜け出る。 この筒体ワークWは、図示しないトランスファスライドの把持機構に把持され、さらにプレススライドが上昇することで、その筒体ワークWから芯金3が抜き出されたあと、筒体ワークWは次工程へと移送される。
【0042】
なお、筒体ワークWのワーク穴Waが、図5に示す順列穴である場合には、案内ダイ9のパンチ案内穴9bと、芯金3のパンチ受穴3eとは、図1に示す千鳥穴の場合と同様に、円周方向に6等分割した6放射列(図2参照)の軸方向軸線上に、各列5個ずつ等間隔に穿孔して構成する。 また同様に、パンチホルダ14A,14Bは、円周方向に6等分割した放射状位置に同一形状の6個で、各パンチホルダ14A,14Bには、軸方向軸線上に各5個の穴加工パンチ11を止着して構成する。
【0043】
上述した実施例は、筒体ワークWの筒部を貫通するワーク穴Waを加工するための構成であるが、筒体ワークWの筒部を貫通しない穴,ポンチ穴,切欠きなどを加工する場合には、穴加工パンチ11の先端形状や芯金3のパンチ受穴を貫通しない穴,ポンチ穴,切欠きなどに対応した穴加工パンチ11の打刻部や、芯金3のパンチ受穴に形成して構成する。
【0044】
また、筒体ワークWが一端開口の有底筒体である場合には、ノックアウト7の中心穴7aは不要であって、ワーク穴Waの加工により打ち抜かれた切粉は、芯金3の中心穴3bの上方から、負圧空気によって吸引して排出する。
【0045】
【発明の効果】
本発明は上述のとおりであるので、以下に記載するような効果を奏する。 請求項1の発明によれば、芯金,案内ダイ,穴加工パンチの配列がコンパクトになり、1個または複数個の穴加工パンチをカム円板の回動によって進退作動させるようになしたので、装置の構造が簡単で安価にできる。 そして、多数個のワーク穴の加工においても段取り替えを行うことなく、1加工衝程によって多数個のワーク穴をまとめて加工することができるので、穴加工のサイクルタイムが短縮され、加工能率が極めて高く、ワーク穴の加工位置精度が一定且つ安定して高い製品を安価に製造することができる。
【0046】
また、少ない構成要素の取り替えによって、円筒状、角筒状などの筒体ワークの筒部軸心線を通過する穴軸線上、または通過しない穴軸線上に、丸穴状、角穴状などの貫通穴または貫通しない穴、ポンチ穴、切欠などを加工することができるので、多品種の筒体ワークに対応することができる。 さらに、筒体ワークに加工する複数個のワーク穴は、周方向に複数列で軸線方向に複数段の順列穴または千鳥穴を等間隔または不等間隔に容易に加工することができるので、より多品種の筒体ワークに対応することができる。
【0047】
さらに、穴加工パンチを各パンチホルダごとに僅かずつずらした時期に漸次前進させて、各ワーク穴を周方向に順次加工するようにしたので、穴加工パンチが複数個で特に多数の場合に、カム円板とカム円板駆動手段とにかかる負荷が軽減され、滑らかに作動できる。 したがって、穴加工パンチなど各構成要素の強度や機構上の構築に際して、特別な設計的配慮は不要となる。
【0048】
請求項2の発明によれば、筒体ワークを形成する筒体加工機械の動力作動系をカム円板駆動手段とすることができるので、筒体ワークの筒体加工工程へのインライン化が容易にでき、穴加工装置の作動タイミングを他の筒体加工工程と同期させることができる。 例えば、トランスファプレスへのインライン化においては、プレススライドの上下往復作動を水平往復作動に変換するクロスモーション機構にラックギヤを連結し、カム円板の歯形とラックギヤのラック歯形とを噛合せることで、筒体ワークを穴加工設定位置に位置決めするための芯金の下降時期と、穴加工パンチの前進時期とを機械的に容易に同期させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る筒体ワークの穴加工装置の説明図であって、その縦断面図(図2のC−C線断面図)である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】筒体ワークの円周方向に6等分割した6放射列の軸方向軸線上の奇数列に各列3個ずつで3段と、偶数列に各列2個ずつで2段とのワーク穴を千鳥状に配列した実施例で、(a)は縦断面図、(b)は(a)のD−D線断面図、(c)は(b)の矢印方向の展開図である。
【図5】筒体ワークの円周方向に6等分割した6放射列の軸方向軸線上に各列5個ずつ等間隔で5段のワーク穴を順列状に配列した実施例で、(a)は縦断面図、(b)は(a)のE−E線断面図、(c)は(b)の矢印方向の展開図である。
【符号の説明】
2 ダイホルダ
3 芯金
3e パンチ受穴
4 芯金ホルダ
7 ノックアウト
9 案内ダイ
9a ワーク挿入穴
9b パンチ案内穴
11 穴加工パンチ
12 ホルダ案内
14A,14B パンチホルダ
18 カムフオロア
21 カム円板
21a カム溝
22 ラックギヤ
23 蓋板
W 筒体ワーク
Claims (2)
- 少なくとも一方端が開口した筒体ワークの筒部にその外側から周方向と軸線方向とに複数個のワーク穴を加工する装置であって、前記ワーク穴の穴形状に対応する切刃部または打刻部を先端部に形成した前記ワーク穴と同数個の穴加工パンチと、一端部に着脱可能に被着した前記筒体ワークに加工すべき前記ワーク穴に対応する位置の外周にパンチ受穴を設け前記穴加工パンチと協働で前記ワーク穴を加工するための穴加工設定位置とワーク着脱位置との軸線方向2位置に当該筒体ワークを位置決め可能な芯金と、前記穴加工設定位置に前記筒体ワークを挿入可能なワーク挿入穴を前記芯金と同一軸線の軸心に穿孔しその筒体ワークに加工すべき前記ワーク穴と対向する位置で前記穴加工パンチを進退移動可能に案内するパンチ案内穴を穿孔して固着した案内ダイと、この案内ダイの外側で前記周方向に周方向のワーク穴に対向した位置でそのそれぞれの前記軸線方向の前記パンチ案内穴と同一軸心位置に同数個の前記穴加工パンチを止着した前記周方向のワーク穴と同数個のパンチホルダと、前記案内ダイの外側で前記穴加工パンチを穴加工前進位置と後退位置とに進退移動させるべく前記パンチホルダを案内するホルダ案内と、前記案内ダイの軸線と平行に前記パンチホルダのそれぞれに枢着して前記ホルダ案内に穿孔した貫通穴の外側で回動可能なカムフオロアと、このカムフオロアのそれぞれを挿入するカム溝は各々位相をずらして形成して前記案内ダイの軸心を中心にして回動することで前記ワーク穴と同数個の穴加工パンチとともに前記周方向のワーク穴と同数個の前記パンチホルダを各々異なる時期に前記穴加工前進位置に到達させ前記後退位置に後退させて進退移動させるカム円板と、このカム円板を回動させるカム円板駆動手段とを備えることを特徴とする筒体ワークの穴加工装置。
- 前記カム円板駆動手段は、前記カム円板の外周に歯形を刻設し、このカム円板の歯形と噛合するラック歯形を刻設して前記カム円板の接線方向に進退移動可能なラックギヤを設けて、このラックギヤを進退往復移動させることで前記カム円板を回動させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の筒体ワークの穴加工装置。
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