JP3719980B2 - 重合性ポリオール(アリルカーボネート)組成物 - Google Patents

重合性ポリオール(アリルカーボネート)組成物 Download PDF

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Description

【0001】
(技術分野)
本発明は、重合性組成物に関する。より詳しくは、本発明は、少なくとも2つのアリルまたは置換アリル基を有するポリオール(アリルカーボネート)モノマーおよびラジカル重合性エチレン性不飽和基を有しないブロック共重合性ポリエーテル添加剤を含有する重合性組成物に関する。また、本発明は上記組成物から得られる重合体、例えばレンズに関する。
【0002】
(背景技術)
ポリオール(アリルカーボネート)、特にジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)をベースとする重合性有機組成物およびそれらから得られる重合体は当業者に公知である。ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)のホモポリマーをベースとする重合性有機組成物の重合体は優れた透明性、良好な可撓性および耐摩耗性を有する。そのような重合体が用いられる用途としては、眼鏡、サングラス並びに自動車および航空機用の透明体が挙げられる。染料の表面浸透によるそのような組成物から作製される重合体の着色性は、いくつかの例では、表面の不均一な着色性となり得ることが観察されている。そのようなムラのある不均一な着色性は着色不良として称される。
【0003】
着色性不良が生じる場合、通常、「シダ状物(ferns)」または「月状物(moons)」と呼ばれる、重合体の着色した表面の目視可能な欠点としてしばしば現われる。着色した眼用レンズ、例えば正のジオプターを有する着色眼用レンズ、即ちプラスレンズ、および非矯正レンズ、例えばサングラスの場合、そのような着色性不良は多くの場合、結果として上記着色したレンズの不認可および廃棄となる。着色欠陥を有するレンズの廃棄による経済的な損失を避けるため、着色性不良を解決することが望ましい。
【0004】
米国特許第5,973,093号には、主要量のポリオール(アリルカーボネート)および約2〜35重量%のアクリレートまたはメタクリレート基を有するアルコキシル化ビスフェノールの重合性有機組成物が記載されている。この’093号特許の重合性組成物は、要すれば0.05〜15重量%のアリルまたはメタクリロイル基のようなラジカル重合性基を有しない柔軟化添加剤を含有すると記載されている。
【0005】
欧州特許出願EP903,217A2には染色されたときに着色欠陥がほとんど生じないプラスチックレンズのための注型材料が記載されている。このEP903,217号出願の注型材料はジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)とポリエーテル変性シリコーン化合物との組み合わせを含有すると記載されている。
【0006】
米国特許第4,374,745号には、0.02〜25重量%の少なくとも1種のノニオン性洗剤、たとえば、オキシエチレンオキシプロピレンポリマー、0.01〜10重量%のジグリコールカーボネートモノマー、たとえば、ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)、および残量の水を含有する水性またはゲル洗浄組成物が記載されている。第’745号特許の洗浄組成物はガラスおよびプラスチックレンズおよび眼鏡フレームの清浄化に特に適すると記載されている。
【0007】
米国特許第4,310,330号には、界面活性剤を含有する防曇基材を、界面活性剤、溶媒および着色剤を含有する染色液に接触させる工程を包含する着色された防曇用品を製造する方法が記載されている。この’330号特許の防曇基材は、表面に被覆された界面活性剤を含有する防曇樹脂製のフィルムを有するプラスチック材料またはガラスの用品であると記載されている。
【0008】
本発明の重合性組成物から調製される硬化重合体は、実質的に着色欠陥、例えば当業者間でシダ状物または月状物と呼ばれる着色欠陥を有さないことを見出した。本発明によれば、(a)式I
【0009】
【化3】
Figure 0003719980
【0010】
[式中、Rは少なくとも2個のヒドロキシル基を有するポリオールの多価残基であり、R1はアリル基であり、iは2〜4の整数である。]
で示されるラジカル重合性モノマー;および
(b)式II
【化4】
Figure 0003719980
[式中、R2およびR6はそれぞれ独立して、水素、C1〜C20(例えばC1〜C6またはC1〜C4)の直鎖または分岐鎖アルキル、環状リング中に5〜7個の炭素原子を有するシクロアルキル、アリール(例えばフェニルまたはベンジル)、C2〜C20(例えばC2〜C4)の直鎖または分岐鎖飽和または不飽和アルカノイル、環状リング中に5〜7個の炭素原子を有する飽和または不飽和シクロアルカノイル、およびアロイル(例えばベンゾイル)から選択され、R2およびR6はそれぞれラジカル重合性エチレン性不飽和基を有しないものであり;R3OおよびR5Oは同一または異なっており;R4OはR3OおよびR5Oのそれぞれと異なっており;R3O、R4OおよびR5Oはそれぞれ独立してエポキシドの2価残基であり;xおよびzはそれぞれ独立して0〜200の数であり、但しxおよびzの合計は0より大きく;そしてyは3〜200の数である。]
で示される添加剤を含有する重合性組成物が提供される。添加剤(b)は、本発明の組成物中に、少なくとも該組成物の重合体が実質的に、シダ状物および月状物のような着色欠陥を有しないのに十分な量で存在する。
【0011】
本発明の特徴は、特に、本発明の開示に付加し、本発明の開示の一部を形成する特許請求の範囲に示される。本発明のこれらおよび他の特徴、その実施優位性およびその用途によって得られる特定の目的が、以下の詳細な説明および添付の図面から更に十分に理解される。
【0012】
実施例以外において、または他に表示しない限り、明細書および特許請求の範囲に用いられる構成成分の量、反応条件等を表す全ての数字は、全ての場合、「約」の語によって修飾されているものとして解されるべきである。
【0013】
本発明の重合性組成物中に存在する、式IIに記載の添加材料は、上記重合性組成物中に、上記組成物から生成された重合体が実質的に着色欠陥を有さないようにするのに十分な量で存在する。本明細書および特許請求の範囲で用いられるように、語「着色欠陥」または類似語は、一般に着色レンズ等の着色重合体の表面上の染料の目視可能なムラのある分布を表す。特に、着色欠陥は、時にはシダ(fern)または月(ムーン)の形状の、淡色または非着色表面パターンとして、しばしば目視可能である。
【0014】
シダ形状の着色欠陥を更に図1に記載する。図1の着色重合体4は、ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)モノマーから作製され、かつ着色欠陥15を有する着色プラスレンズ11である。説明のため、図1の着色欠陥15はネガ画像として示している。本明細書中で用いられているように、「プラスレンズ」の語によって、正(+)のジオプターを有するレンズ、即ち、正の焦点距離または実焦点を有するレンズを意味する。図1の上記レンズに示した着色欠陥は、+5ジオプターを有するレンズ中で観察された。
【0015】
月形状の着色欠陥(図1には表示せず)は通常、着色レンズの表面で様々な着色力を有する1組の同心円として観察される。いくつかの例では、着色レンズは月状物およびシダ状物タイプの両方を組み合せた着色欠陥を示す。
【0016】
ポリオール(アリルカーボネート)モノマーから生成された重合体に関して着色欠陥が生じることは、非常に統計学的現象である。従って、重合性組成物を「実質的に着色欠陥を有さない」重合体を作製するのに用いることができるかどうか決定するために、1つより多い重合体、例えば数個のレンズを作製すべきである。要すれば、1組の比較重合体を、同一条件下、例えば同一硬化サイクルを用いて、着色欠陥を生じることがわかっている組成物から作製してもよい。作製されるべき特定数の重合体は、しばしば手探り法により決定される。眼用レンズの場合、通常10〜100のレンズを作製して、それらが実質的に着色欠陥を有さないかどうか決定する。そのような決定方法は、本明細書中の実施例に更に詳細に記載されている。10%以下、好ましくは5%以下、より好ましくは0%の着色重合体が着色欠陥、例えばシダ状物を有する場合、通常、1組の重合体、例えば本発明の重合性組成物から作製された100の眼鏡プラスレンズが実質的に着色欠陥を有さないことを考慮する。
【0017】
添加剤(b)は、典型的には、本発明の重合性組成物中に組成物の合計重量を基準にして少なくとも0.05重量%、好ましくは少なくとも0.1重量%、そしてより好ましくは少なくとも0.3重量%の量で存在する。また、添加剤(b)は、典型的には、本発明の組成物中に組成物の合計重量を基準にして10重量%以下、好ましくは5重量%以下、より好ましくは3重量%以下の量で存在する。本発明の組成物中に存在する添加剤(b)の量はその値を含めてこれらの値のいずれかの組み合わせの範囲であってよい。
【0018】
添加剤(b)は式II中の−(R3O)x−、−(R4O)y−および−(R5O)z−で示される2または3のポリエーテルブロックを有するブロック共重合性ポリエーテルとして示される。このブロック共重合性ポリエーテル添加剤(b)は末端ヒドロキシル基、末端エーテル基、末端カルボン酸エステル基、およびこれらの組み合わせを有してよい。さらに式IIについて、R2およびR6で示されるC1〜C20の直鎖または分岐鎖アルキルの例には、それぞれ独立して、非限定的に、メチル、エチル、プロピル、たとえば、n−プロピルおよびイソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシルおよびアイコサニルを含むものから選択される。
【0019】
式IIのR2およびR6で示される環状リング中に5〜7個の炭素原子を有するシクロアルキルは、それぞれ独立して、非限定的に、無置換シクロアルキル、たとえば、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびノルボルニル、および置換シクロアルキル、たとえば、メチルシクロヘキシル、ボルニルおよびイソボルニルを含むものから選択される。R2およびR6で示されるアリール基は、独立して、非限定的に、無置換アリール基、たとえば、フェニル、ベンジル、ナフタレニルおよびアントラセニル、および置換アリール基、たとえば、4−ノニルフェニレンを含むものから選択される。
【0020】
これに加えて、式IIのR2およびR6は、それぞれ独立して、C2〜C20の直鎖または分岐鎖アルカノイル、環状リング中に5〜7個の炭素原子を有するシクロアルカノイルおよびアロイルから選択される。R2およびR6がそれらから選択されてよいC1〜C20の直鎖または分岐鎖アルカノイル基の例は、それぞれ独立して、非限定的に、エタノイル(アセチル)、プロパノイル、2−メチルプロパノイル、ブタノイル、2−メチルブタノイル、ペンタノイル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイル、ノナノイル、デカノイル、ウンデカノイル、ドデカノイル、トリデカノイル、テトラデカノイル、ペンタデカノイル、ヘキサデカノイル、ヘプタデカノイル、オクタデカノイル、ノナデカノイルおよびアイコサノイルを含むものから選択される。R2およびR6がそれらから選択されてよいアロイル基の例は、それぞれ独立して、非限定的に、ベンゾイル、ナフタノイルおよびアントラセノイルを含むものから選択される。
【0021】
2およびR6が水素でない場合、典型的には、これらは、それぞれ独立して、C3〜C20の直鎖または分岐鎖アルキル、特にC1〜C4の直鎖または分岐鎖アルキル、より特定にはメチルから選択される。本発明の好ましい態様では、R2およびR6はそれぞれ水素であり、式IIで示される添加剤は2個の末端ヒドロキシル基を有する。
【0022】
さらに式IIを参照すると、−R3O−(R3O)、−R4O−(R4O)、および−R5O−(R5O)は、それぞれ独立して、エポキシドの2価残基である。ここおよび請求の範囲で用いられる「エポキシド」の用語は3員の環状エーテル、たとえば、エチレンオキシド、プロピレンオキシドを意味する。例示すると、R4Oがプロピレンオキシドの残基である場合、2価−R4O−残基は、以下の式IIIおよびIVで示される。
【0023】
【化5】
Figure 0003719980
【0024】
4Oがプロピレンオキシドの残基である場合は、これはより特定には、式III、式IVまたは式IIIおよびIVの組み合わせによって示される。当業者に知られているように、プロピレンオキシドの垂れ下がったメチル基による立体障害のために、式IVよりも式IIIが主要な構造と考えられる。
【0025】
式IIの−(R3O)x−、−(R4O)y−および−(R5O)z−セグメントまたはブロックは1種以上のエポキシド残基を含んでよく、好ましくはこれらはそれぞれ1種のエポキシド残基を含む。R3O、R4OおよびR5Oがそれぞれ独立してその残基であるエポキシドの部類には、非限定的に、C2〜C14アルキレンオキシド、環中に5〜12個の炭素原子を有するシクロアルキレンオキシド、およびこれらの混合物が含まれる。C2〜C14アルキレンオキシドの例には、非限定的に、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、(2,3−エポキシプロピル)ベンゼン、1,2−エポキシ−3−フェノキシプロパン、ブチレンオキシド、たとえば、1,2−ブチレンオキシドおよび2,3−ブチレンオキシド、ペンチレンオキシド、たとえば、1,2−ペンチレンオキシドおよび2,3−ペンチレンオキシド、ヘキシレンオキシド、たとえば、1,2−ヘキシレンオキシド、オクチレンオキシド、たとえば、1,2−オクチレンオキシド、デシレンオキシド、たとえば、1,2−エポキシデカン、ドデシレンオキシド、たとえば1,2−エポキシドデカン、およびエポキシテトラデカン、たとえば、1,2−エポキシテトラデカンが含まれる。環中に5〜12個の炭素原子を有するシクロアルキレンオキシドの例には、非限定的に、シクロペンテンオキシド、シクロヘキセンオキシド、エキソ−2,3−エポキシノルボルネン、シクロオクテンオキシドおよびシクロドデカンエポキシドが含まれる。典型的にはR3O、R4OおよびR5Oは、それぞれ独立して、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドおよびこれらの混合物から選択されるエポキシドの2価残基である。
【0026】
式IIの下つき文字yの値は、少なくとも3、たとえば、少なくとも5、10、15または20である。また下つき文字yの値は、200以下、たとえば、150、100、90、80、70、50または40以下である。yの値は、引用された値を含めて、これらの値のいずれかの組み合わせの範囲である。下つき文字xおよび/またはzが0より大きい場合は、典型的には、これらはそれらは独立して少なくとも1、たとえば、2、3、5、10、15または20の値を有する。下つき文字xおよびzの値は、それぞれ独立して、200以下、たとえば、150、100、90、80、70、50または40以下である。xおよびzの値は、それぞれ独立して、引用された値を含めてこれらの値のいずれかの組み合わせの範囲である。添加剤(b)が調製される方法(以降に説明する。)の結果、ここに示されたx、yおよびzの値は、当業者に知られているように平均値を意味する。ポリエーテル添加剤(b)の数平均分子量は広範囲であり、たとえば、ゲル浸透クロマトグラフィーによって決定される190〜20,000または1000〜15,000である。
【0027】
本発明の実施態様では、R4Oはプロピレンオキシドの2価残基であり、R3OおよびR5Oはそれぞれエチレンオキシドの2価残基であり、そしてポリエーテル添加剤(b)は以下の式Vで表される。
【0028】
【化6】
Figure 0003719980
【0029】
式Vにおいて、式V中、x、yおよびzは式IIに関してすでに述べたのと同じ意味を有する。本発明の好ましい態様では式Vに関し、R2およびR6はそれぞれ水素であり、yは15〜70であり、xおよびzはそれぞれ0より大きく、xおよびzの合計は2〜300であり、yとxおよびzの合計との比率は0.15:1.0〜7:1.0である。本発明の実施態様では、さらに式Vに関し、yとxおよびzの合計との比率は、好ましくは1:1より大きく、たとえば、1.1:1.0〜7:1.0または1.1:1.0〜2.0:1.0である。
【0030】
本発明の他の態様では、式IIに関し、R2およびR6はそれぞれ水素であり、R4Oはブチレンオキシドの残基であり、R3OおよびR5Oはそれぞれエチレンオキシドの残基であり、xおよびzの一つは0であり、yは10〜50であり、xおよびzの合計は5〜100であり、そしてyとxおよびzの合計との比率は0.15:1.0〜1.5:1.0である。xおよびzの一つが0である場合は、式IIで示されるポリエーテル添加剤(b)はジブロックコポリマーである。
【0031】
式IIで示される添加剤は当業者に知られた方法で調製できる。これは、典型的には2段階、そして要すれば3段階の反応式で示される。一つの方法では、グリコール、たとえば1,2−プロピレングリコールをエポキシド、たとえば1,2−プロピレンオキシドと反応させてジヒドロキシ末端ポリエーテル中間体、たとえばジヒドロキシ末端ポリ(1,2−プロピレンエーテル)を形成する。次いで、このジヒドロキシ末端ポリエーテル中間体をさらにもう一つのエポキシド、たとえばエチレンオキシドと反応させて末端ヒドロキシル基を有し、R3OおよびR4Oが同じエポキシド、たとえばエチレンオキシドの残基である添加剤(b)を形成する。
【0032】
その他の方法として、添加剤(b)は、まずエポキシド、たとえばエチレンオキシドとアルコール、たとえばメタノールまたはエタノール、またはカルボン酸、たとえば酢酸とを反応させて末端エーテルまたはカルボン酸エステル基を有するモノヒドロキシ末端ポリエーテル第1中間体を形成する。次いで、この第1中間体を上記第1エポキシドと異なる第2エポキシド、たとえば1,2−プロピレンオキシドと反応させて末端エーテルまたはカルボン酸エステル基を有するモノヒドロキシ末端ジブロック共重合性ポリエーテルを形成する。この末端エーテルまたはカルボン酸エステル基を有するモノヒドロキシ末端ジブロック共重合性ポリエーテルは添加剤(b)として、または第2中間体として用いることができる。この第2中間体をさらに第3のエポキシド(これは第2エポキシドと異なり、そして第1エポキシドと同一かまたは異なる。)、たとえばエチレンオキシドまたはブチレンオキシドとさらに反応させて末端エーテルまたはカルボン酸エステル基を有するモノヒドロキシ末端トリブロック共重合性ポリエーテルを形成する。
【0033】
このブロック共重合性ポリエーテル添加剤(b)の末端ヒドロキシル基は当業者に知られた方法によって末端エーテルまたはカルボキシル基に変換されてよい。たとえば、末端カルボン酸エステル基は、ヒドロキシ末端ポリエーテルと酸クロリドとの反応から形成される。末端エーテル基は、添加剤(b)に、まず末端ヒドロキシル基を当業者に知られているように、チオニルハライドたとえば、チオニルクロリドと反応させることによってハライド基、たとえば塩素へ変換する。ハライド末端ポリエーテルとアルコキシド、たとえばカリウムメトキシドとの反応によって、末端エーテル基、たとえば末端メチルエーテル基を形成することができる。
【0034】
本発明の重合性有機組成物には、式Iに関して上述したラジカル重合性モノマーも含まれ、これはポリオール(アリルカーボネート)モノマーとしてさらに説明される。上述の重合性有機組成物に用いられるポリオール(アリルカーボネート)モノマーは、たとえば直鎖または分岐鎖脂肪族ポリオール、たとえば脂肪族グリコールビス(アリルカーボネート)化合物、および脂環式ポリオールのアリルカーボネートである。また、本発明の範囲には、芳香族ポリオールのアリルカーボネート、たとえば4,4’−イソプロピリデンジフェノールビス(アリルカーボネート)も含まれる。これらのモノマーはポリオール、たとえばグリコールの不飽和ポリカーボネートとして説明することができる。ポリオール(アリルカーボネート)モノマーは、たとえば米国特許第7,370,567号および同第2,403,113号に記載のような当業者によく知られた方法によって調製することができる。
【0035】
式Iに関し、R1はアリル基であり、これは、以下の式VIで示されるように、無置換アリル基または置換アリル基でありうる。
【0036】
【化7】
Figure 0003719980
【0037】
式中R7は水素、ハロゲン、たとえば塩素または臭素、またはC1〜C4アルキル基、たとえばメチルまたはエチルである。より典型的には、R7は水素であり、その結果、式VIは不飽和アリル基、H2C=CH−CH2−で示される。
【0038】
一般式Iに関して、Rは、ポリオールの多価残基であり、例えば、2、3または4つのヒドロキシ基を含む脂肪族または環脂肪族ポリオールである。一般的に、ポリオールは2つのヒドロキシ基を含む、すなわちグリコールである。ポリオールが脂肪族ポリオールである場合は、直鎖状または分枝状であって、炭素数2〜10であり得る。一般に、脂肪族ポリオールは、炭素数2〜4を有するアルキレングリコール、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、またはポリ(C2-C4アルキレングリコール)、例えば、ジエチレングリコール、トリエチレングリコールなどである。
【0039】
本発明で使用され得るポリオール(アリルカーボネート)モノマーの特定の例として、限定するものではないが、エチレングリコールビス(2-クロロアリルカーボネート)、エチレングリコールビス(アリルカーボネート)、ジエチレングリコールビス(2-メチルアリルカーボネート)、ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)、トリエチレングリコールビス(アリルカーボネート)、プロピレングリコールビス(2-エチルアリルカーボネート)、1,3-プロパンジオールビス(アリルカーボネート)、1,3-ブタンジオールビス(アリルカーボネート)、1,4-ブタンジオールビス(2-ブロモアリルカーボネート)、ジプロピレングリコールビス(アリルカーボネート)、トリメチレングリコールビス(2-エチルアリルカーボネート)、ペンタメチレングリコールビス(アリルカーボネート)、1,4-シクロヘキサンジオールビス(アリルカーボネート)および4,4'-イソプロピリデンビスシクロヘキサノールビス(アリルカーボネート)が含まれる。
【0040】
本発明の組成物中の好ましいポリオール(アリルカーボネート)モノマーは、ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)である。ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)モノマーの市販品の例として、PPG Industries, Inc.販売のCR-39( 登録商標 )モノマーおよびHIGH ADC CR-39( 登録商標 )モノマー(化学情報検索サービス機関(CAS)番号142-22-3)が含まれる。
【0041】
本発明の重合可能な有機組成物で使用されるポリオール(アリルカーボネート)モノマーの詳記は、米国特許第4,637,698号、第3欄、第33行〜第5欄、第61行でみることができる。この開示は参照して本明細書に導入しており、上で要約している。
【0042】
一般式で表されるラジカル重合可能なモノマーに関して、本明細書中で使用されるように、用語「ポリオール(アリルカーボネート)モノマー」および同様の名詞(例えばジエチレングリコールビス(アリルカーボネート))は、指定のモノマーまたはそれらのプレポリマーおよびこれらに含まれる任意の関連モノマーまたはオリゴマー種を意図し、含む。
【0043】
典型的には、ポリオール(アリルカーボネート)モノマーは、本発明の重合性組成物中に、重合性組成物の合計重量を基準にして少なくとも90重量%、好ましくは少なくとも95重量%、そしてより好ましくは少なくとも97重量%の量で存在する。また、ポリオール(アリルカーボネート)モノマーは、典型的には、組成物中に、重合性組成物の合計重量を基準にして、99.95重量%以下、好ましくは99.9重量%以下、そしてより好ましくは99.7重量%以下の量で存在する。ポリオール(アリルカーボネート)モノマーは、本発明の組成物中に、列挙した値を含んだこれらの値の任意の組み合わせの範囲で存在し得る。
【0044】
本発明の重合可能な組成物の重合は、遊離ラジカルを発生することができる材料(有機ペルオキシ化合物など、すなわち開始剤)の開始量を、組成物に添加することによって行なうことができる。ポリオール(アリルカーボネート)組成物の重合方法は当業者によく知られており、任意のよく知られている技術を使用して、上に記載の重合可能な組成物を重合してもよい。
【0045】
開始剤として使用され得る有機ペルオキシ化合物の適した例として:ペルオキシモノカーボネートエステル(第3ブチルペルオキシイソプロピルカーボネートなど);ペルオキシジカーボネートエステル(ジ(2-エチルヘキシル)ペルオキシジカーボネート、ジ(第2ブチル)ペルオキシジカーボネートおよびジイソプロピルペルオキシジカーボネートなど);ジアシルペルオキシド(2,4-ジクロロベンゾイルペルオキシド、イソブチリルペルオキシド、デカノイルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、プロピオニルペルオキシド、アセチルペルオキシド、ベンゾイルペルオキシド、p-クロロベンゾイルペルオキシドなど);ペルオキシエステル(t-ブチルペルオキシピバレート、t-ブチルペルオキシオクチレート、およびt-ブチルペルオキシイソブチレートなど);メチルエチルケトンペルオキシド、アセチルシクロヘキサンスルホニルペルオキシド、およびアゾビスイソブチロニトリルが含まれる。好ましい開始剤は得られる重合体が変色しないものである。好ましい開始剤はジイソプロピルペルオキシジカーボネートである。
【0046】
本発明の重合可能な組成物の開始および重合に使用される開始剤の量は変化させてよく、使用される特定の開始剤に依存し得る。重合反応の開始および維持に必要とされる量のみ、すなわち開始量、が必要とされる。好ましいペルオキシ化合物、ジイソプロピルペルオキシジカーボネートに関して、重合可能な有機組成物100部に対して一般的に2.0〜5.0部(phm)の開始剤が使用され得る。より普通には、重合の開始に2.5〜4.0phmが使用される。開始剤の量および結果として生じる硬化サイクルは、15秒バーコル硬度少なくとも1、好ましくは少なくとも4、例えば4〜35を有する重合体の製造に適したものがよい。一般的に、硬化サイクルは、開始剤の存在下、室温〜85℃で、15時間〜30時間の間、重合可能な有機組成物を加熱することを包含する。
【0047】
種々の通常使用される添加剤を、本発明の重合可能な組成物に組み込んでもよい。このような通常使用される添加剤として、光安定剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、離型剤、顔料およびラジカル重合しない柔軟化添加剤(flexibilizing additives)、例えばアルコキシル化フェノールベンゾエートおよびポリ(アルキレングリコール)ジベンゾエート、が含まれる。通常使用される添加剤は、一般的に、本発明の組成物中に、重合可能な組成物の総重量に対して総量で10重量%未満、より一般的には5重量%未満、一般に3重量%未満存在する。
【0048】
本発明の重合可能な有機組成物の重合から得られる重合体は、固体であり得、透明であり得、そして実質的に着色の欠陥がない。本発明の重合可能な組成物から調製できる固体の物品として、限定するものではないが、光学レンズ(平眼用レンズ、太陽レンズまたはサングラスなど)、窓、自動車用透明物(例えばフロントガラス、サイドランプおよびバックライト)、および航空機用透明物などが含まれる。
【0049】
本発明を以下の実施例でより詳細に記載するが、これらは例示説明のみを目的としているので、ここに記載の数値の修正および改変は当業者にとって明らかであろう。特記しない限り、全ての部および%は重量である。
【0050】
注型用組成物の実施例
以下で、比較例と本発明による組成物の重合可能な注型用組成物を概略記載する。注型用組成物Aは比較用組成物であり、注型用組成物B〜Dが本発明による組成物を意味する。
【0051】
【表1】
Figure 0003719980
【0052】
(a)CR-39R PPG Industries, Inc.から販売されているジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)モノマー。
(b)それぞれの注型用組成物B、CおよびDで、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート開始剤のレベルを、これらから得られる着色した重合体が、組成物Aから得られる着色した重合体(同じ着色条件)と実質的に同じパーセントの透過を有するように(例えば約35%透過を有するように)調節した。透過率(%)を、HunterLab Model ColorQuest II比色計を使用し、CIE三刺激XYZスケール、光源D65および10℃観測を行ない、決定した。
(c)BASFコーポレーションより市販されているプルロニック(PLURONIC)RP103ブロックコポリマー界面活性剤。
(d)BASFコーポレーションから市販されているプルロニックRL62Dブロックコポリマー界面活性剤。
(e)ダウ・ケミカル・カンパニーより得られるB40−2500エチレンオキシド、ブチレンオキシドコポリマー。
【0053】
注型レンズの実施例
注型用組成物A、B、CおよびDをそれぞれ室温で混合し、使用されるメガネレンズ型に別々に注入して、+5ジオプター、外部リム直径6.5cmを有する円型レンズを調製した。20(20)のレンズ型に1度に流し込み、同じ硬化サイクルを使用して含有物を重合させた。使用した硬化サイクルは、型を電気強制空気乾燥器中、48℃〜85℃の段階で、18時間加熱すること、次いで冷却し、レンズを型から外すまで60℃に保つことを包含する。
【0054】
それから、注型レンズを、黒色染料を吸収させて着色した。BPI( 登録商標 )分子触媒( 商標 )黒色染料(Brain Power Incorporatedから販売)1部、および脱イオン水10部の水性着色溶液を加熱し、94℃〜95℃の温度に保った。注型用組成物A、B、C、およびDの注型したレンズを、加熱した染料溶液中に、5分間完全に沈めて、その後脱イオン水で入念にすすいだ。着色したレンズを、着色欠陥について評価した。得られた結果を表1に略記表示する。
【0055】
【表2】
Figure 0003719980
【0056】
(f)レンズを裸眼により着色欠陥について評価した。着色欠陥は着色されたレンズの残りの部分に関する色の薄い静脈状またはシダ状の外観を有するものとして観察される。
(g)100×(着色欠陥を有する着色レンズの数/評価された着色レンズの数)。たとえば、キャスティング組成物Aでは:100×(37/175)=21%。
【0057】
表1に結果を示すが、本発明の重合性組成物、たとえば組成物B〜Dから形成された物品、例えばレンズは比較組成物、たとえば組成物Aからのレンズ成形物よりも著しく少ない着色欠陥を有する。
【0058】
本発明はその特定の態様の詳細によって説明した。添付されている特許請求の範囲に含まれる範囲にある限り、それらの詳細が発明の範囲が減縮するものとみなしてはならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 着色欠陥を有する着色レンズのネガ画像を表している。

Claims (17)

  1. (a)式
    R−[−O−C(O)−O−R
    [式中、Rは少なくとも2個のヒドロキシル基を有するポリオールの多価残基であり、R1はアリル基であり、iは2〜4の整数である。]
    で示されるラジカル重合性モノマー;および
    (b)式
    Figure 0003719980
    [式中、R2およびR6はそれぞれ独立して、水素、C1〜C20の直鎖または分岐鎖アルキル、環状リング中に5〜7個の炭素原子を有するシクロアルキル、アリール、C2〜C20の直鎖または分岐鎖アルカノイル、環状リング中に5〜7個の炭素原子を有するシクロアルカノイル、およびアロイルから選択され、R2およびR6はそれぞれラジカル重合性エチレン性不飽和基を有しないものであり;R3OおよびR5Oは同一または異なっており;R4OはR3OおよびR5Oのそれぞれと異なっており;R3O、R4OおよびR5Oはそれぞれ独立してエポキシドの2価残基であり;xおよびzはそれぞれ独立して0〜200の数、但しxおよびzの合計は0より大きく;そしてyは3〜200の数である。]
    で示される添加剤を含有し、
    該添加剤(b)が、該組成物中に、少なくとも該組成物の重合体が実質的に着色欠陥を有しないのに十分な量で存在する、重合性組成物。
  2. 前記R3O、R4OおよびR5Oがそれぞれ独立してC2〜C14のアルキレンオキシド、環中に5〜12個の炭素原子を有するシクロアルキレンオキシド、およびこれらの混合物の2価残基である請求項1記載の重合性組成物。
  3. 前記R2およびR6がそれぞれ水素であり、前記R3O、R4OおよびR5Oがそれぞれ独立して、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドおよびこれらの混合物から選択されるエポキシドの2価残基である請求項2記載の重合性組成物。
  4. 前記R2およびR6がそれぞれ水素であり、前記R4Oがプロピレンオキシドの2価残基であり、そしてR3OおよびR5Oがそれぞれエチレンオキシドの2価残基である請求項1記載の重合性組成物。
  5. 前記yが15〜70であり、前記xおよびzがそれぞれ0より大きく、xおよびzの合計が2〜300であり、そしてyとxおよびzの合計との比率が0.15:1.0〜7:1.0である請求項4記載の重合性組成物。
  6. 前記R2およびR6がそれぞれ水素であり、前記R4Oがブチレンオキシドの2価残基であり、そしてR3OおよびR5Oがそれぞれエチレンオキシドの2価残基である請求項1記載の重合性組成物。
  7. xおよびzの一つが0であり、yが10〜50であり、xおよびzの合計が15〜100であり、そしてyとxおよびzの合計との比率が0.15:1.0〜1.5:1.0である請求項6記載の重合性組成物。
  8. 前記添加剤(b)が前記組成物の合計重量を基準にして0.05重量%〜10重量%の量で存在する請求項1記載の重合性組成物。
  9. Rがポリ(C2〜C4)アルキレングリコールまたは4,4’−イソプロピリデンジフェノールの2価残基であり、そしてiが2である請求項1記載の重合性組成物。
  10. Rがジエチレングリコールの2価残基であり、そしてR1が無置換アリル基である請求項9記載の重合性組成物。
  11. (a)式
    R−[−O−C(O)−O−R
    [式中、Rはポリ(C2〜C4)アルキレングリコールの2価残基であり、R1はアリル基であり、そしてiは2である。]
    で示されるラジカル重合性モノマー、および
    (b)式
    Figure 0003719980
    [式中、R2およびR6はそれぞれ独立して、水素、C1〜C20の直鎖または分岐鎖アルキル、環状リング中に5〜7個の炭素原子を有するシクロアルキル、アリール、C2〜C20のアルカノイル、環状リング中に5〜7個の炭素原子を有するシクロアルカノイル、およびアロイルから選択され、R2およびR6はそれぞれラジカル重合性エチレン性不飽和基を有しないものであり;R3OおよびR5Oは同一または異なっており;R4OはR3OおよびR5Oのそれぞれと異なっており;R3O、R4OおよびR5Oはそれぞれ独立してエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドおよびこれらの混合物から選択されるエポキシドの2価残基であり、xおよびzはそれぞれ独立して0〜200の数、但しxおよびzの合計は0より大きく;そしてyは3〜200の整数である。]
    で示される添加剤を含有し、
    該添加剤(b)が、該組成物中に、少なくとも該組成物の重合体が実質的に着色欠陥を有しないような量で存在する重合性組成物。
  12. 2およびR6がそれぞれ水素であり、R4Oがプロピレンオキシドの2価残基であり、そしてR3OおよびR5Oがそれぞれエチレンオキシドの2価残基である請求項11記載の重合性組成物。
  13. yが15〜70であり、xおよびzがそれぞれ0より大きく、xおよびzの合計が2〜300であり、そしてyとxおよびzの合計との比率が0.15:1.0〜7:1.0である請求項12記載の重合性組成物。
  14. Rがジエチレングリコールの2価残基であり、そしてR1が無置換アリル基である請求項13記載の重合性組成物。
  15. 請求項1記載の重合性組成物から調製された重合物品
  16. 請求項14記載の重合性組成物から調製された重合物品
  17. 前記重合物品が正のジオプターを有するレンズである請求項16記載の重合物品
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