JPH09502538A - メガネ用レンズ - Google Patents

メガネ用レンズ

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JPH09502538A
JPH09502538A JP7507300A JP50730095A JPH09502538A JP H09502538 A JPH09502538 A JP H09502538A JP 7507300 A JP7507300 A JP 7507300A JP 50730095 A JP50730095 A JP 50730095A JP H09502538 A JPH09502538 A JP H09502538A
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carbon atoms
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lens
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polyhydroxy alcohol
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JP7507300A
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クイパー,ハンス,レオナルド
デ グラーフ,ロベルト,ウィンストン ファン
ルイシュ‐モッキング,ミエケ
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Akzo Nobel NV
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Akzo Nobel NV
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、1.50〜1.51の屈折率を備えたメガネ用レンズに関し、該レンズは、ポリヒドロキシアルコールの少なくとも一つのポリ(アリルカーボネート)の60〜99重量%(ここで、該ポリヒドロキシアルコールは分子中に2〜20個の炭素原子及び2〜6個の水酸基を持つ)、少なくとも一つのジアリルフタレート型オリゴマーの10重量%より少ない量、コモノマーの0〜20重量%、及びラジカル開始剤の0.01〜10重量%を含む組成物の硬化生成物である。これらのメガネ用レンズは、改善された着色性、及び重合注型の間の前剥離の減少のためにそれらの製品中の低い廃棄の割合という利点を有する。好ましくは、メガネ用レンズは、完成したレンズである。本発明はまた、メガネ用レンズの製造法及びメガネ用レンズにおけるジアリルフタレート型オリゴマーの使用法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 メガネ用レンズ 本発明は、メガネ用レンズ、メガネ用レンズの製造法、及びメガネ用レンズに おけるジアリルフタレート型オリゴマーの使用法に関する。 近年、有機ガラスが、光学部品、例えば窓ガラス、プリズム、カメラ、テレビ ジョンスクリーン、望遠鏡、及びメガネ用レンズにおいて無機ガラスに置換わり 始めた。メガネ用レンズは、矯正用レンズ並びに非矯正用レンズ例えばサングラ スを意味する。有機ガラスは、無機ガラスより軽い重量及びより良好な安全性を 含む、いくつかの好ましい特性を有する。 有機ガラスに使用される慣用の物質は、ポリスチレン樹脂、ポリメチルメタク リレート樹脂、及びポリカーボネート樹脂を含む。しかし、これらのポリマーは 、それら夫々の欠点を有している。例えば、ポリメチルメタクリレート樹脂は、 その形状及び屈折率を変化させるところの高い吸湿を受けやすい。また、ポリス チレン樹脂及びポリカーボネート樹脂は、複屈折、光散乱、及び時間に伴う透明 度の低下を起すという欠点を有する。更に、ポリメチルメタクリレート及びポリ スチレンは、耐引かき性及び耐溶剤性のいずれもない。 ポリヒドロキシアルコールのポリ(アリルカーボネート) のラジカル重合の生成物により作られた有機ガラスもまた、例えば欧州特許出願 公開第473,163号公報から、公知である。これらのポリマーは、上記問題 を有しない。しかし、メガネ用レンズにポリヒドロキシアルコールのポリ(アリ ルカーボネート)を用いるとき、二つの他の問題、即ち、着色不具合及び型中で の前剥離(prerelease)がしばしば生ずる。 矯正用レンズ及び(例えば、サングラス用の)非矯正用レンズの両者を含む着 色されたメガネ用レンズは、染料の水性分散物中にメガネ用レンズを浸漬する表 面含浸により殆どもっぱら作られる。しかし、ポリヒドロキシアルコールのポリ (アリルカーボネート)から作られたメガネ用レンズはしばしば、アーチ状の表 面の不均一な着色を示す。着色されたメガネ用レンズにおけるこの着色不具合は 、製造されたレンズが適切な商品ではない故に、それらの大きな割合の廃棄をも たらす。 型中での前剥離即ち早すぎる剥離は、注型されたメガネ用レンズが重合中に型 の表面から離れてくる傾向にあるところの現象である。従って、欠陥がレンズの 表面に生じ、そして研磨及び/又は磨きによる修正なしに、レンズは使用される ことはできない。ポリヒドロキシアルコールのポリ(アリルカーボネート)から 作られた完成したレンズにおいて、この前剥離は特に重要な問題である。 完成したレンズは、最終的な形が型の寸法により決定される矯正用レンズのタ イプである。従って、型からレンズ を取出した後に、レンズは、更に処理される必要なしに、正確な曲率及び度を持 つべきである。これは、レンズ中の欠陥を修正するための更なる処理工程がない 故に、完成したレンズの重合注型の製品が、最終製品の仕様を満足することを要 求する。完成したレンズを作るためにポリヒドロキシアルコールのポリ(アリル カーボネート)を使用することは、重合注型の間の前剥離の発生の故に、製造さ れた完成したレンズの最大70%の廃棄を生じる。 我々は、いかなる理論によっても束縛されることを望まないけれども、ポリヒ ドロキシアルコールのポリ(アリルカーボネート)に普通の収縮の故に、前剥離 が生ずることが考えられる。例えば、ジエチレングリコールジアリルカーボネー トは、重合中に14%収縮する[カーク オスマー(Kirk Othmer)、エンサイク ロペディア オブ ケミカル テクノロジー(Encyclopedia of Chemical Techno logy)、第3版、ジョン ワイリー アンド サンズ(John Wiley & Sons)、19 78年、第2巻、第112頁]。加えて、収縮は均一には生じない。従って、完 成したレンズにおける前剥離は、重合注型の間の収縮の結果であり得る。より詳 細には、完成したレンズの厚みは、レンズの端から中央まで広く変化する故に、 収縮の量もまた広く変化し、そして従って、完成したレンズの前剥離は全く頻繁 に生ずる。それ故、前剥離の問題は解決されなければならない。 早すぎる剥離を防止する一つの方法は、ポリヒドロキシアルコールのポリ(ア リルカーボネート)中に接着促進剤 を使用することによることである。これらの接着促進剤の例は、シラン及び無水 マレイン酸である。しかし、この方法は、前剥離を顕著に減じることに役立たな い。更に、接着促進剤はガラス型への接着力を増加させるが、結果として、より 高い比率の型の損傷をもたらす。 従って、均一に着色し得るメガネ用レンズを提供することが、本発明の第一の 目的である。最小の前剥離を伴って製造され得るところのメガネ用レンズを提供 することが本発明の他の目的であり、従って、これらのメガネ用レンズ、特に完 成したレンズの廃棄の割合が、著しく減少され得る。 本発明は、ポリヒドロキシアルコールの少なくとも一つのポリ(アリルカーボ ネート)の60〜99重量%(ここで、該ポリヒドロキシアルコールは分子中に 2〜20個の炭素原子及び2〜6個の水酸基を持つ)、少なくとも一つのラジカ ル開始剤の0.01〜10重量%、及びコモノマーの0〜20重量%を含む組成 物の硬化生成物を含む、1.50〜1.51の屈折率を備えたメガネ用レンズに 関し、少なくとも一つのジアリルフタレート型オリゴマーが、組成物中に10重 量%より少ない量で存在し、かつ該ジアリルフタレート型オリゴマーが化学式( I)のものであり、更に該オリゴマーが、ウイス(Wijs)法に従って測定されたヨ ウ素価に関して20〜100の不飽和度を持つことを特徴とするメガネ用レンズ である (ここで、Xは、任意的に3個又はそれ以上の炭素原子及び3〜10個の水酸基 を持つポリオールから誘導された残基により部分的に置換えられていてもよい、 2〜20個の炭素原子を持つジオールから誘導された二価の炭化水素残基を示し 、そしてn=1〜100である)。 本発明に従うメガネ用レンズは、高い割合の着色不具合なしに着色し得る。更 に、本発明のメガネ用レンズ、特に完成したレンズの製品における廃棄の割合が 、重合注型の間の前剥離の減少の故に、著しく低められる。 本発明のメガネ用レンズは、1.50〜1.51の屈折率を必要とする。より 詳細には、ポリヒドロキシアルコールのポリ(アリルカーボネート)からのメガ ネ用レンズ(屈折率=1.498)を作るために今日の工業において使用されて いる型は、同等の屈折率を持つメガネ用レンズをもたらすところの組成物のため にのみ適している。同じ型を用いる時、屈折率の変化は、レンズの度の変化をも たらすであろう。高屈折率のレンズをもたらす組成物は、同じ度を持つメガネ用 レンズを得るために異なる型を必要とするであろう。それ故、あるオリゴマー及 び任意的にコモノマーを導入することによるレンズの性質の改善は、型が変えら れる必要がないようにして、得られたレンズの屈折 率を制限することなくなされることはできない。 日本国特許出願公開03199218号は、ジアリルフタレートオリゴマーの 少なくとも10重量%、ジエチレングリコールジアリルカーボネートのようなビ ニルコモノマー、及びラジカル開始剤を含む硬化し得る組成物を開示している。 この組成物は、光学部品、例えば高屈折率のレンズに使用され得る。その説明に よれば、ジエチレングリコールジアリルカーボネートにもっぱら基く硬化された 組成物は、強い矯正のための厚いレンズをもたらす余りに低い屈折率を有する。 更に、ジアリルフタレート型オリゴマーの10重量%より少ない量を持つ硬化さ れた組成物は、乏しい耐衝撃性及び乏しい耐熱性を有する。加えて、その出願は 、改善された着色性又は注型の間の減じられた前剥離の利点を述べていない。そ れ故、本発明は、日本国特許出願公開03199218号により開示されていな い。その出願は、その開示に鑑みて、当業者が、10重量%より少ない量のジア リルフタレート型オリゴマーを含む組成物をメガネ用レンズを製造するために選 ばなかったであろうという事実において本発明から更に離れていることを教示す る。 日本国特許出願公開03054213号は、日本国特許出願公開031992 18号に類似の組成物を開示する。この組成物は、被覆、シーラント、ペイント 、接着剤、及び光学部品に使用され得る。この日本国特許公報は、メガネ用レン ズ又は完成したレンズに全く言及していない。改 善された着色性又は注型の間の減じられた前剥離という本発明の利点は、いずれ も開示されていない。従って、この日本国特許出願もまた、本発明を開示しない 。 欧州特許出願公開第473,163号公報は、液状の組成物から製造されたレ ンズの着色性を改善するためにポリヒドロキシアルコールのポリ(アリルカーボ ネート)及び脂肪族ポリオールの0.01〜1重量%を含む液状の組成物を開示 する。任意的に、最大50重量%の量で、ジアリルフタレートのようなモノマー が存在し得る。従って、ポリオールの添加による代りに、化学式(I)のジアリ ルフタレート型オリゴマーの使用による着色性の改善は、この開示の一部ではな い。加えて、ポリヒドロキシアルコールのポリ(アリルカーボネート)からのメ ガネ用レンズ、特に完成したレンズの製造中における型中の早過ぎる剥離に関係 する問題は述べられていない。 ポリヒドロキシアルコールのポリ(アリルカーボネート)は、モノマー又はオ リゴマーのいずれかの形で使用され得る。モノマーは通常、クロロホーメートを 使用することにより得られる。この方法において、カーク オスマー、エンサイ クロペディア オブ ケミカル テクノロジー、第3版、ジョン ワイリー ア ンド サンズ、1978年、第2巻、第111頁中に述べられているように、ジ エチレングリコールジアリルカーボネートは、アルカリの存在下においてジエチ レングリコールビス(クロロホーメート)をアリルアルコールと反応させること により得られうる。 ポリヒドロキシアルコールのポリ(アリルカーボネート)のモノマー及びオリゴ マーはまた、欧州特許出願公開35,304号公報中に述べられているように、 ジアリルカーボネートとポリヒドロキシアルコールの間のエステル交換反応によ り適切に得られうる。この方法において、モノマー又はモノマー及びオリゴマー の混合物が、ジアリルカーボネート反応物対ポリヒドロキシアルコールの比に依 存して得られうる。エステル交換反応において、ジアリルカーボネートをポリヒ ドロキシアルコールの混合物と反応させることによりポリヒドロキシアルコール のポリ(アリルカーボネート)混合物を得ることがまた可能である。これらのポ リヒドロキシアルコールのポリ(アリルカーボネート)混合物はまた、本発明に 含まれる。ポリヒドロキシアルコールのポリ(アリルカーボネート)のモノマー は、本発明のメガネ用レンズのために好ましい。 ポリヒドロキシアルコールのポリ(アリルカーボネート)の調製において使用 されるポリヒドロキシアルコールは、分子中に2〜20個の炭素原子及び2〜6 個の水酸基を含む。これらのアルコールの例としては、エチレングリコール、ジ エチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1 ,3‐プロピレングリコール、1,4‐ブタンジオール、1,6‐ヘキサンジオ ール、ネオペンチルグリコール、2,2,4‐トリメチル‐1,3‐ペンタンジ オール、1,4‐ジメタノールシクロヘキサン、4,8‐ビス(ヒドロキシエチ ル)トリシクロ(5, 2,1,02,6)デカン、α,α´‐キシレンジオール、1,4‐ビス(ヒドロ キシエチル)トルエン、2,2‐(ビス(4‐ヒドロキシエチル)フェニル)プ ロパン、ペンタエリトリトール、トリメチロールプロパン、ジペンタエリトリト ール、ジトリメチロールプロパン、及びトリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌ レートがある。次のポリヒドロキシアルコール、即ち、ジエチレングリコール、 1,4‐ジメタノールシクロヘキサン、ペンタエリトリトール、及びトリス(ヒ ドロキシエチル)イソシアヌレートが好ましい。 ジアリルテレフタレートオリゴマー及びその調製は、米国特許第4,959, 451号明細書から公知であり、そしてそれは、引用することにより本願明細書 中に組込まれる。ジアリルテレフタレートオリゴマーは、いくつかの方法、例え ば、蒸留によるアリルアルコールの除去を伴う、エステル交換触媒の存在下にお けるジアリルテレフタレートとジオール間の反応、あるいは蒸留によるメタノー ル又はエタノールの除去を伴う、エステル交換触媒の存在下におけるジメチル( 又はジエチル)テレフタレート、ジオール、及びアリルアルコールの反応により 調製され得る。部分Xがポリオールの残基により部分的に置換えられる時、オリ ゴマーは、ポリオールと組合わされたジオールを使用することにより、あるいは エステル交換触媒の存在下において化学式(I)のオリゴマー及び対応するポリ オールを加熱することにより合成され得る。ジアリルイソフタレー トオリゴマー、フェニレン基が1,2‐置換されているところの化学式(I)の オリゴマー、又は化学式(I)のジアリルフタレート型のオリゴマーのコオリゴ マーが、同一の方法において調製され得る。本発明においてジアリルテレフタレ ートオリゴマーの使用が好ましい。 ジオールの例は、エチレングリコール、1,2‐プロピレングリコール、1, 4‐ブタンジオール、1,6‐ヘキサンジオール、1,4‐ジメタノールシクロ ヘキサン、1,3‐ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,3‐シクロ ヘキサンジオール、p‐キシレングリコール、及びスチレングリコール、及び他 の脂肪族及び芳香族ジオールを含む。分岐したジオールが、直鎖状のものより好 ましい。そのような分岐したジオールの例は、1,2‐プロピレングリコール、 1,3‐ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、2,3‐ブタンジオール、 1,4‐ペンタンジオール、1,3‐ペンタンジオール、1,2‐ペンタンジオ ール、2,3‐ペンタンジオール、2,4‐ペンタンジオール、1,5‐ヘキサ ンジオール、1,4‐ヘキサンジオール、1,3‐ヘキサンジオール、1,2‐ ヘキサンジオール、2,3‐ヘキサンジオール、2,4‐ヘキサンジオール、2 ,5‐ヘキサンジオール、及び3,4‐ヘキサンジオールを含む。 ポリオールの例は、脂肪族三価アルコール例えばグリセリン及びトリメチロー ルプロパン、及び脂肪族多価アルコール例えばペンタエリスリトール及びソルビ トールを含 む。 コモノマーは、最大20重量%で硬化し得る組成物中に任意的に存在し得る。 これらのコモノマーは、アクリル型、ビニル型又はアリル型であり得る。例とし て、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、フェニルメタクリレート、ビ ニルアセテート、ビニルベンゾエート、ジアリルイソフタレート、ジアリルテレ フタレート、ジアリルアジペート、及びトリアリルシアヌレートを含む。 本発明の組成物はまた、0.01〜10重量%の範囲の量で重合開始剤を含む 。この開始剤は、硬化されるべき組成物中に存在する他の成分中に可溶でなけれ ばならず、かつ30〜約100℃の範囲の温度でフリーラジカルを生成できなけ ればならない。そのような開始剤のいくつかの限定されるものではない例として 、有機パーオキシド及び有機パーカーボネート開始剤、特に、ジイソプロピルパ ーオキシジカーボネート、ジシクロヘキシルパーオキシジカーボネート、ジ‐se c‐ブチルパーオキシジカーボネート、ジベンゾイルパーオキシド、及びtert‐ ブチルパーベゾエートがある。本発明の目的のために、重合開始剤が1〜8重量 %の量で組成物中に存在することが好ましい。 組成物はまた、紫外線吸収剤、離型剤、染料、顔料、赤外線吸収剤等としてふ るまう一つ又はそれ以上の慣用の添加剤を、1重量%より多くない量で含み得る 。 0.1〜9.9重量%のジアリルフタレート型オリゴマーを含む組成物の硬化 生成物であるところのメガネ用レ ンズが好ましい。より好ましくは、組成物は、2〜8重量%のジアリルフタレー ト型オリゴマーを含む。 本発明はまた、上記組成物の重合注型を含む1.50〜1.51の屈折率を備 えたメガネ用レンズの製造法に関する。重合法は、通常30〜100℃の範囲の 作業温度域でラジカル開始剤の分解により生成されたフリーラジカルにより始め られる。これらの条件下において、完全な重合のために必要な時間は、0.5〜 100時間の範囲である。 更に、本発明は、ポリヒドロキシアルコールの少なくとも一つのポリ(アリル カーボネート)(ここで、該ポリヒドロキシアルコールは分子中に2〜20個の 炭素原子及び2〜6個の水酸基を持つ)、ラジカル開始剤、及び任意的なコモノ マーを含む組成物の硬化生成物を含むメガネ用レンズ製造において、メガネ用レ ンズの着色性を改善するため、及びメガネ用レンズの製造における廃棄の割合を 減じるために、上記化学式(I)の少なくとも一つのジアリルフタレート型オリ ゴマーを使用する方法に関する。 本発明は更に、次の実施例により説明されるが、これらは本発明を限定するも のではない。発明の範囲は、本明細書に添付された請求項から決定されるべきで ある。 実施例 実施例1及び比較例A〜D 一連の50個のメガネ用レンズが、慣用の方法に従って、着色された。メガネ 用レンズを注型するために使用された組成物は、ジエチレングリコールジアリル カーボネート、 ジイソプロピルパーオキシジカーボネート(IPP)、及び適切な場合には添加 剤、より成っていた。表1は、重合された組成物、製造されたメガネ用レンズの バーコール(Barcol)硬度(BH)、それらの屈折率(RI)、及び着色不具合の 故に廃棄されたレンズの割合を掲げている。屈折率は、20℃においてツァイス (Zeiss)屈折計を用いて測定された。 レンズの着色に関して、慣用の物質を使用して作られたレンズは未だ着色不具 合に起因する廃棄の高い割合を持つことが、表1の結果により示される。本発明 のメガネ用レンズに関する限り、ほぼ100%の成功が達成され得ることが示さ れている。 実施例2〜3及び比較例E〜N マイナス4度を持つ完成したレンズ(直径65mm)は、次の方法で調製され た。透明な均一溶液が、ジエチレングリコールジアリルカーボネート、ジイソプ ロピルパーオキシジカーボネート(IPP)、及び適切な場合には添加剤、を混 合することにより得られた。混合物は、ガス放出が止むまで、約15分間、おお よそ20ミリバールで脱気された。ガラス型組立品は、混合物を入れられた。重 合は、21時間の重合サイクルでオーブン中で実行され、ここで、温度は45℃ から80℃まで指数関数的に上昇する。 表2は、重合された組成物、製造された完成したレンズのバーコール硬度、そ れらの屈折率、及び早すぎる剥離の 割合、即ち型中での前剥離のために完成したレンズとして使用されることができ ないところの製品の割合を掲げる。 表2の結果は、慣用の組成物で作られた完成したレンズの製造が廃棄の非常に 高い割合を伴うことを示す。これは、 市販の接着促進剤、例えばシラン又は無水マレイン酸(実施例M及びN)を含む 組成物の場合でさえ、そうである。しかし、本発明に従う完成したレンズは、比 較製品の廃棄の割合より著しくより低いところの廃棄の割合を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルイシュ‐モッキング,ミエケ オランダ国,1212 イービー ヒルフェル サム,コムパニーウェヒ 78

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ポリヒドロキシアルコールの少なくとも一つのポリ(アリルカーボネート) の60〜99重量%(ここで、該ポリヒドロキシアルコールは分子中に2〜20 個の炭素原子及び2〜6個の水酸基を持つ)、少なくとも一つのラジカル開始剤 の0.01〜10重量%、及びコモノマーの0〜20重量%を含む組成物の硬化 生成物を含む、1.50〜1.51の屈折率を備えたメガネ用レンズにおいて、 少なくとも一つのジアリルフタレート型オリゴマーが、組成物中に10重量%よ り少ない量で存在し、かつ該ジアリルフタレート型オリゴマーが化学式(I)の ものであり、該オリゴマーが、ウイス法に従って測定されたヨウ素価に関して2 0〜100の不飽和度を持つことを特徴とするメガネ用レンズ (ここで、Xは、任意的に3個又はそれ以上の炭素原子及び3〜10個の水酸 基を持つポリオールから誘導された残基により部分的に置換えられていてもよい 、2〜20個の炭素原子を持つジオールから誘導された二価の炭化水素残基を示 し、そしてn=1〜100である)。 2.該ジアリルフタレート型オリゴマーが、該組成物中に 0.1〜9.9重量%の量で存在することを特徴とする請求項1記載のメガネ用 レンズ。 3.該ジアリルフタレート型オリゴマーが、該組成物中に2〜8重量%の量で存 在することを特徴とする請求項2記載のメガネ用レンズ。 4.該ポリヒドロキシアルコールのポリ(アリルカーボネート)が、モノマーの 形で組成物中に存在することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の メガネ用レンズ。 5.該ポリヒドロキシアルコールのポリ(アリルカーボネート)のモノマーが、 ジエチレングリコールジアリルカーボネートであることを特徴とする請求項4記 載のメガネ用レンズ。 6.該レンズが、完成したレンズであることを特徴とする請求項1〜5のいずれ か一つに記載のメガネ用レンズ。 7.該レンズが、慣用の方法で着色されたものであることを特徴とする請求項1 〜6のいずれか一つに記載のメガネ用レンズ。 8.ポリヒドロキシアルコールの少なくとも一つのポリ(アリルカーボネート) の60〜99重量%(ここで、該ポリヒドロキシアルコールは分子中に2〜20 個の炭素原子及び2〜6個の水酸基を持つ)、少なくとも一つのラジカル開始剤 の0.01〜10重量%、及びコモノマーの0〜20重量%を含む硬化し得る組 成物を、0.5〜100時間、30〜100℃での重合注型すること を含む、1.50〜1.51の屈折率を備えたメガネ用レンズの製造法において 、重合注型が、10重量%より少ない量の少なくとも一つのジアリルフタレート 型オリゴマーの存在下で実行され、かつ該ジアリルフタレート型オリゴマーが化 学式(I)のものであり、該オリゴマーが、ウイス法に従って測定されたヨウ素 価に関して20〜100の不飽和度を持つことを特徴とする方法 (ここで、Xは、任意的に3個又はそれ以上の炭素原子及び3〜10個の水酸 基を持つポリオールから誘導された残基により部分的に置換えられていてもよい 、2〜20個の炭素原子を持つジオールから誘導された二価の炭化水素残基を示 し、そしてn=1〜100である)。 9.ポリヒドロキシアルコールのポリ(アリルカーボネート)(ここで、該ポリ ヒドロキシアルコールは分子中に2〜20個の炭素原子及び2〜6個の水酸基を 持つ)、ラジカル開始剤、及び任意的なコモノマー、を含む組成物の硬化生成物 を含むメガネ用レンズの製造において、メガネ用レンズの着色性を著しく改善す るために、化学式(I)のジアリルフタレート型オリゴマーであって、ウイス法 に従って測定されたヨウ素価に関して20〜100の不飽和度を持つ上記オリゴ マーを使用する方法 (ここで、Xは、任意的に3個又はそれ以上の炭素原子及び3〜10個の水酸 基を持つポリオールから誘導された残基により部分的に置換えられていてもよい 、2〜20個の炭素原子を持つジオールから誘導された二価の炭化水素残基を示 し、そしてn=1〜100である)。 10.ポリヒドロキシアルコールのポリ(アリルカーボネート)(ここで、該ポ リヒドロキシアルコールは分子中に2〜20個の炭素原子及び2〜6個の水酸基 を持つ)、ラジカル開始剤、及び任意的なコモノマー、を含む組成物の硬化生成 物を含むメガネ用レンズの製造において、メガネ用レンズの製造中の前剥離を著 しく減じるために、化学式(I)のジアリルフタレート型オリゴマーであって、 ウイス法に従って測定されたヨウ素価に関して20〜100の不飽和度を持つ上 記オリゴマーを使用する方法 (ここで、Xは、任意的に3個又はそれ以上の炭素原子及び3〜10個の水酸 基を持つポリオールから誘導され た残基により部分的に置換えられていてもよい、2〜20個の炭素原子を持つジ オールから誘導された二価の炭化水素残基を示し、そしてn=1〜100である )。
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