JP3719130B2 - 液面監視装置 - Google Patents

液面監視装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3719130B2
JP3719130B2 JP2000343735A JP2000343735A JP3719130B2 JP 3719130 B2 JP3719130 B2 JP 3719130B2 JP 2000343735 A JP2000343735 A JP 2000343735A JP 2000343735 A JP2000343735 A JP 2000343735A JP 3719130 B2 JP3719130 B2 JP 3719130B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
liquid
pipe
light receiving
transparent pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000343735A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002148101A (ja
Inventor
祥典 簑島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Azbil Corp filed Critical Azbil Corp
Priority to JP2000343735A priority Critical patent/JP3719130B2/ja
Publication of JP2002148101A publication Critical patent/JP2002148101A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3719130B2 publication Critical patent/JP3719130B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)
  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、上下方向に延びる透明パイプに取り付けられてパイプ内に導かれた液体の液面レベルを信頼性良く監視し得る液面監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
透明パイプ内の液体の有無を検知するのに使用される従来型の光電センサは、図11に示すように、屈折を利用するタイプとして、投光手段と受光手段の投受光方向を双方ともパイプ中心Cに対して一定距離だけ同方向(図中、下方向)に偏移させて配置したものがある。この光電センサは、パイプ内周面における光の屈折を利用して、パイプP内に液体が無い場合だけ投光素子からの出射光を受光素子で検出するようになっている。
【0003】
また、上述の光電センサに較べて出射光のパイプ内周面への入射角が大きくなるように投光手段を配置させ、パイプP内に液体が無い場合のパイプ内周面における光の全反射を利用して、パイプ内に液体が無い場合だけ投光素子から出射された光を受光素子にて検出するタイプのものもある。
かかるタイプの光電センサをタンク内の液面レベル検出に使用した一例を図12に示す。このアプリケーションでは、タンクの一部から上方に延在したパイプの所定位置に一定間隔離間して2組のファイバ型光電センサ(液面の上限レベル検出センサと液面の下限レベル検出センサ)を配置した構成を有している。上限レベル検出センサは入光している場合に正常、下限レベル検出センサは遮光されている場合に正常の出力をするようになっている。これらの光電センサによってパイプ内の液体の有無を検出することでパイプ内の液面が所定範囲の高さにあるか否かを確認し、これによってタンク内の液面を管理している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図12に示す光電センサをタンクの液面検出に使用した場合、例えば液面下限レベル検知用センサの投光ファイバが(図中X部で)一部断線した場合、投光素子から光が出射されなくなるので、パイプ内に液体が無い状態(異常)でも受光素子において光が受光されずパイプ内に液体有り(正常)と誤判断してしまう。
【0005】
また、上述したパイプ内周面における光の全反射を利用した光電センサであっても、液面下限レベル検知用センサの投光ファイバが一部断線した場合、パイプ内に液体が無くてもパイプ内に液体有りと誤判断してしまう。
更に、上述した液体有無の誤判断は、投光素子の経時的な性能劣化、投受光端の汚れ、投受光端を保持する保持手段の破損等によっても生じる恐れがある。
【0006】
即ち、従来の液体検出センサは、遮光時に液体有り(=正常)、入光時に液体無し(=異常)と判断するように設定されているので、何らかの光学系の不具合により遮光状態となった場合には液体の有無に関わらず液体有り(=正常)との判断をし続けることになり、液体無し(=異常)の検出ができなくなるという問題点があった。
【0007】
本発明の目的は、光ファイバの断線や投光素子の劣化等の光学系の不具合を検出可能とし、透明パイプ内に液体が無い状態(=異常)にも関わらず液体有り(=正常)と誤判断してしまうことを未然に防ぎ、パイプ内に導かれた液体の液面レベルを信頼性良く監視し得るフェールセーフ性に優れた液面監視装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の請求項1に係る液面監視装置は、上下方向に延びる透明パイプに導かれた液体の液面レベルを監視するものであって、
上記透明パイプを挟んで設けられる投光器と受光器とを備えた透過型光センサからなり、前記透明パイプにおける前記液面高さの上限レベルを監視する高さ位置に装着された上限レベル検出センサおよび下限レベルを監視する高さ位置に装着された下限レベル検出センサと、
これらの各レベル検出センサの出力をそれぞれ検出して前記透明パイプに導かれた液体の液面高さの正常性を管理するコントローラとを備え、
前記上限レベル検出センサは、前記透明パイプ内に液体が存在しないときに前記投光器から出力された光を受光し、液体が存在するときに上記光の伝播方向から外れる位置に前記受光器を配置した構造を有し、
前記下限レベル検出センサは、前記透明パイプ内に液体が存在するときに前記投光器から出力された光を受光、液体が存在しないときに上記光の伝播方向から外れる位置に前記受光器を配置した構造を有することを特徴としている。
【0009】
上述した構造の下限レベル検出センサによれば、光ファイバの断線や投光素子の劣化等の光学系の不具合が生じたときの受光状態は透明パイプ内に液体が無いとき(=異常)の受光状態と等しく、透明パイプ内に液体があるとき(=正常)の受光状態と異なるので、光学系の不具合が生じたときは、液体の有無に関わらず、液体無し(=異常)と判断されることになる。
即ち、下限レベル検出センサの不具合を検出することができるので、透明パイプ内に液体が無い状態(=異常)にも係わらず液体有り(=正常)と誤判断してしまうことを未然に防ぐことができ、フェールセーフ性に優れる。
【0010】
また、請求項2にかかる液面監視装置は、下限レベル検出センサにおける受光器が、管径に応じて透明パイプを透過する出射光の出射領域に集光レンズを備え、投光器からの出射光を集光レンズを介して常に受光可能としたので、異なる管径を有する管体の夫々において液体の存在を確実に検知することができる
更に、請求項3にかかる液面監視装置は、下限レベル検出センサにおける受光器が、管径に応じて透明パイプを透過する出射光の出射領域に複数の受光ファイバをアレイ状に配置し、投光器からの出射光を複数の受光ファイバの少なくともいずれか1つを介して常に受光可能となっているので、異なる管径を有する透明パイプの夫々において液体の存在を確実に検知することができる
【0011】
また、請求項4にかかる液面監視装置は、下限レベル検出センサにおける投光器が、投光端に管体の長手方向に延びたスリット状の絞り部を備えているので、その出射光をパイプの長手方向に長く、パイプの円周方向(長手方向と直交する方向)に短くすることができる。この結果、出射光の総量は減少するので液体が無いときの拡散光及び迷光による受光量が減少し、透明パイプの外周面に対する入射角が理想に近い光(=受光端に届く光)は減少しないので、液体があるときの受光量が減少しない。従ってS/N比を向上させ、安定した検出が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
本発明の第1の実施形態に係る液面監視装置に用いられる液体検知装置(透過型光センサ)1は、図1及び図2に示すように、投光手段10、受光手段20、投光手段10の投光端と受光手段20の受光端を所定の位置関係に保持する保持手段30、及び投光手段10と受光手段20を制御してパイプ内の液体の有無を判断し、判断結果を表す信号を出力する信号発生手段40を備えている。
【0013】
投光手段10は、図2に示すように、投光回路11と、投光回路11からの信号により光を発生させる投光素子12と、投光素子12から延在して端部が投光端を形成する投光ファイバ13とを備えている。
一方、受光手段20は、投光手段10から出射された光がパイプP内に液体が有る時、入射する受光端を備えた受光ファイバ23と、この受光端に入射した光を受光する受光素子22と、受光素子22で発生した信号を処理する受光回路21とを備えている。
【0014】
保持手段30は、図1に示すように、断面略C字形状を有した樹脂製のブロック体からできている。そして、保持手段30には、投光ファイバの投光端保持部31と、受光ファイバの受光端保持部32と、検出対象である液体が満たされるパイプPの一部領域を収容する収容凹部33とが形成されている。
パイプPはフッ素樹脂(テトラフルオロエチレン)等でできた透光性の管体からなり、収容凹部33の所定位置(パイプ外周面と収容凹部の内周面とが一定距離離間して配置される位置)に取り付けられるようになっている。尚、保持手段30は不図示のロック機構とバンド等を有しており、例えば特開平9−159507号公報に示されるような方法でパイプPに取り付けられる。
【0015】
投光ファイバ13の投光端13tは、光の出射方向がパイプ中心から一定距離(図1では下方に)だけ偏移するように保持手段内に取り付けられている。
また、受光ファイバ23の受光端23tは、パイプ内に液体が存在するときに、投受光ファイバ13の投光端13tから出射された光がパイプPと液体を透過していく光路の延長線上に配置されている。尚、投光端13tから出射された光は、まず最初にパイプ外周面にて屈折し、パイプ内に液体が存在するときはパイプと液体の屈折率差が小さいことにより(テトラフルオロエチレンは1.35、水は1.33)、図1中点線で示すように、パイプ内周面ではほとんど屈折せずに直進する。尚、投受光ファイバの投光端及び受光端に備わった口金13b,23bは各ファイバ端部を保持手段30に確実に固定するためのものである。
【0016】
投光端13t及び受光端23tは、以上のように配置されているので、投光素子12(図2参照)で発生した検出光は、投光ファイバ13を伝わりファイバ端部からパイプ周面の所定位置に向かって出射される。そして、この出射光は、パイプ内に液体がない場合にパイプ外周面とパイプ内周面とで所定の屈折率(フッ素樹脂の場合は屈折率:約1.35)で屈折して、図中、実線で示すように受光ファイバ23の受光端23tから一定距離dだけ離れたパイプ収容凹部33の内壁に到達する。従って、パイプ内に液体がない場合、受光ファイバの受光端23tからは出射光の迷光や拡散光の一部が入射するだけで十分な量の光が入射することはない。
【0017】
一方、この出射光は、パイプ内に液体がある場合には主にパイプ外周面で屈折して、図中、点線で示すように受光ファイバの受光端23tに達する。従って、パイプ内に液体がある場合、出射光の大部分が受光ファイバの受光端23tに入射する。
光ファイバの受光端23tに入射した光は、受光ファイバ23を介して受光素子22(図2参照)で受光され受光回路21で所定の電気信号に変換される。そして、かかる受光量信号は信号発生手段40の制御回路41で予め記憶された所定の閾値と比較され、パイプ内の液体有無が判断され、出力回路42に伝達される。具体的には、受光量信号が所定の閾値を超えた場合、光ファイバの投光端13tから出射された光はパイプ内を図1中点線で示す光路を経て光ファイバの受光端23tに入射したと判断して、パイプ内に液体有り(=正常)と出力する。
【0018】
一方、受光量信号が所定の閾値を超えない場合、光ファイバの投光端13tから出射された光はパイプ内を図1中実線で示す光路を経て光ファイバの受光端23tには拡散光の一部や迷光のみが入射したと判断して、パイプ内に液体無し(=異常)と出力する。
尚、上述の判断に関して、パイプPを透過した出射光の到達位置と受光素子の入光レベルとの関係を模式的に示す図3から明らかなように、パイプP内に液体が有る場合の出射光の光路と液体が無い場合の出射光の光路とは互いに異なるので、パイプ透過後に光が到達するピーク位置(図3(A)において液体がない場合はx1、液体がある場合はx2)における入光レベルは図3(B)に示すように液体の有無によって明確に異なる。
【0019】
従って、位置x2における液体が無いときの入光レベルLaと液体があるときの入光レベルLbとの間の適当な入光レベルLthを閾値として制御回路内のメモリに予め記憶させておくことで、パイプ内の液体の有無を確実に判断することが可能となる。
一方、パイプP内に液体がある場合であっても、投受光ファイバ13,23の断線、投受光素子12の経時的な性能劣化、投受光端13t,23tの汚れ、保持手段30の破損等の光学系の不具合が生じた場合には、液体の有無に関わらず受光素子で十分な強度の光が受光されず、その結果、パイプ内に液体無し(=異常)と判断し出力する。
【0020】
上述のような光学系の不具合が生じたときの受光状態は管体内に液体が無いとき(=異常)の受光状態と等しく、管体内に液体があるとき(=正常)の受光状態と異なるので、光学系の不具合が生じたときは、液体の有無に関わらず、液体無し(=異常)と判断される。その結果、管体内に液体が無い状態にも係わらず液体有り(=正常)と誤判断してしまうことを未然に防ぐことができ、フェールセーフ性に優れる。
【0021】
次に、上述した液体検知装置(透過型光センサ)を用いて実現される本発明の一実施形態に係る液面監視装置について図4及び図5に基づいて説明する。
この液面監視装置はタンクの液位(液面レベル)検出を行うもので、図12と同等の構成を有しているが、図4及び図5に示すように、液位の下限を検出するセンサに本実施形態の液体検知装置1(図5(A)の概略構成図参照)を使用し、上限を検出するセンサに従来型の液体検知装置(図5(B)の概略構成図参照)を使用している点で構成を異にする。
【0022】
かかる液体検知装置を使用して図6に示す異常通知ルーチンを適時実行する。
以下、このルーチンについて説明する。
まず最初に、液体検知装置1から液体有り(=正常)との出力が有ったか否か(液体検知装置1の受光手段に入光したか否か)を判断する(ステップS11)。
【0023】
液体検知装置1の受光手段で入光を検知しない場合は、液体検知装置1の設置位置、即ちパイプ(タンク)の下限位置に液体が無いか液体検知装置1の光ファイバの断線や投光素子の劣化等の光学系の不具合が生じているとコントローラで判断し、出力回路によって警報器にON出力を発生させて異常状態の発報を行なう(ステップS20)。
【0024】
次に、液体検知装置1の受光手段で入光を検知した場合は、パイプ(タンク)の下限位置に液体があると共に液体検知装置1において光学系の不具合が生じていないとみなし、続いて液体検知装置5の受光手段に入光したか否かを判断する(ステップS12)。
液体検知装置5の受光手段で入光を検知した場合、液体検知装置5は従来型の液体検知装置であるので、パイプ内に液体無しと判断する。この結果、パイプ内の液位、即ちタンクの液位は上限レベルと下限レベルとの間にあるので正常範囲であると判断する。
【0025】
液体検知装置5の受光手段で入光を検知しない場合は、液体検知装置5の設置位置、即ちパイプ(タンク)の上限位置に液体が有るか液体検知装置5の光ファイバの断線や投光素子の劣化等の光学系の不具合が生じているとコントローラで判断し、出力回路によって警報器にON出力を発生させて異常状態の発報を行なう(ステップS20)。
【0026】
以降、異常通知ルーチンが終了するまで上記ステップを繰り返す。
以上の判断ルーチンから分かるように、本実施形態に係る液体検知装置1をタンクの液位下限検知センサとして用い、従来型の液体検知装置5をタンクの液位上限検知センサとして用いると、液位が上限レベルを越えた場合、液体検知装置5が遮光して警報器ONとなり、液位が下限レベルを下回った場合、液体検知装置1が遮光して警報器ONとなると共に、液体検知装置5に何らかの光学的不具合があった場合、液体検知装置5が遮光して警報器ONとなり、液体検知装置1に何らかの光学的不具合があった場合、液体検知装置1が遮光して警報器ONとなることで完全なフェ−ルセーフを実現できる。
【0027】
尚、上述の実施形態を変形させたもの(第2の実施形態)として液体検出装置の一部構成(投光端、受光端、保持手段)を図7に示すように変更しても良い。以下、第2の実施形態に係る液体検出装置2の構成を説明する。尚、第1の実施形態に係る液体検知装置1と同等の構成については対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
【0028】
第2の実施形態に係る液体検出装置2は、保持手段50の、パイプ収容凹部53と反対側の端面からパイプPの直径より幅広の間隔で投光用光ファイバ挿入孔50a及び受光用光ファイバ挿入孔50bが穿設されている。投光用光ファイバ挿入孔50aはパイプ収容凹部の内壁面に形成された投光孔50cと連通され、レンズ54及び反射ミラー55を介してL字状の光路を形成するようになっている。また、受光用光ファイバ挿入孔50bもパイプ収容凹部の内壁面に形成された受光孔50dと連通され、レンズ56及び反射ミラー57を介して略L字状の光路を形成するようになっている。投光用光ファイバ58と受光用光ファイバ59とは、端部に口金58a,59aを夫々備え、各挿入孔に所定の深さまで挿入され接着剤を介して固定されている。
【0029】
投光孔50c及び受光孔50dは、図1に示す液位検出装置の保持手段と同等の位置に形成されている。即ち、パイプ内に液体がない場合、出射光が、図7中、実線で示すように受光孔50dから一定距離離れたパイプ収容凹部53の内壁下側に達するようになっている。従って、光ファイバの受光端59tには出射光の迷光及び拡散光の一部のみの僅かな光が入射するだけである。
【0030】
一方、パイプ内に液体がある場合、出射光は、図中、点線で示すように光ファイバの受光端59tに達する。従って、光ファイバの受光端59tには出射光の大部分が入光する。
尚、投光孔50cは、図8に示すようにパイプの長手方向に延びたスリット形状の絞り部を有している。これによって、出射光はパイプの長手方向に長く、パイプの円周方向(長手方向と直交する方向)に短くなる。この結果、出射光の総量は減少するので液体が無いときの拡散光及び迷光による受光量が減少し、管体外周面に対する入射角が理想に近い光(=受光端に届く光)は減少しないので、液体があるときの受光量が減少しない。即ち、S/N比が向上し安定した検出をすることができる。
【0031】
また、保持手段50は、図7に示すように、反射ミラー55,57を備えることで保持手段への光ファイバの挿入方向が限定されず、保持手段の小型化を図ることが可能となる。また、レンズ54,56を介して集光を行なうので、液体の有無を感度良く検出することができる。
更に、本発明の第3の実施形態に係る液体検知装置について説明する。
【0032】
尚、上述の実施形態に係る液体検知装置と同等の構成については対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
第3の実施形態に係る液体検知装置3は、図9に示すように、保持手段60の受光孔60dが第2の実施形態の保持手段の受光孔50dより大きく形成されている。そして、受光孔60dの開口部には集光レンズ61が嵌め込まれている。
【0033】
図中、実線で示す管径の異なるパイプP1,P2,P3を保持手段の収容凹部63に固定した場合、管内に液体が有る場合の出射光の光路が管径毎に異なり(図中の実線参照)、保持手段の受光孔60dにおける出射光の到達位置も管径毎に異なるが、各出射光を集光レンズ61で全て集光して反射ミラー67、集光レンズ66を介して受光素子に確実に導くことができる。従って、本実施形態に係る液体検知装置3では、保持手段60の収容凹部63に収容可能な様々な管径のパイプの液体有無検知を行なうことができる。
【0034】
尚、保持手段60は、第2の実施形態に係る液体検知装置2と同様に、投光孔にスリット状の絞り部を備えている。
続いて、本発明の第4の実施形態に係る液体検知装置について説明する。
尚、上述の実施形態に係る液体検知装置と同等の構成については対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
【0035】
図10に示すように、第4の実施形態に係る液体検知装置4も、第3の実施形態に係る液体検知装置3と同様に、保持手段70の受光孔70dが第2の実施形態の保持手段の受光孔50dより大きく形成されている。しかし、受光孔50dの開口部には保持プレート77が嵌め込まれている。そして、受光ファイバ79が多芯の光ファイバからなり、各光ファイバの端部79a,79b,79c…がプレート77を介して保持手段の受光孔70dの開口部において管径毎に異なる出射光の到達位置に沿ってアレイ状に配列されている。
【0036】
この構成によって、第3の実施形態に係る液体検知装置3と同様に、保持手段の収容凹部73に管径の異なるパイプを収容した場合、パイプ内に液体が有る場合、各管径に対応する出射光をアレイ状に配列された光ファイバ素子のいずれかに確実に入射させることができる。従って、保持手段の収容凹部73に収容可能な様々な管径のパイプP1,P2,P3…の液体有無検知を行なうことができる。
【0037】
尚、保持手段70は、第2の実施形態に係る液体検知装置50と同様に、投光孔70cにスリット状の絞り部を備えている。
更に、上述の第3及び第4の実施形態に係る液体検知装置3,4を使用すれば、パイプの管径に限定されることなく液体の有無を検知できるので、液体検知装置の設置対象範囲が広がる。
【0038】
尚、上述の第1の実施形態のように必ずしも光ファイバの端部を固定用口金を介して保持手段に固定する必要はなく、光ファイバ端部を直接保持手段に固定しても良い。
また、第2乃至第4の実施形態において反射ミラーと光ファイバ端部との間に設けられた集光レンズも必ずしも必要とはしない。
【0039】
更に、第2乃至第4の実施形態において反射ミラーを備える代りに、光ファイバを斜めにカットしたサイドビュー加工を施して光を反射させるようにしても良い。
更にまた、保持手段内の光ファイバの配置経路や保持手段からの光ファイバの引き出し方向は上述の実施形態に限定されるものではない。
【0040】
また、本実施形態では、液体検知装置を使用するアプリケーションの例としてタンクの液位検知に基づいて説明したが、これは数有るアプリケーションの一例に過ぎず必ずしもこれに限定されるものではない。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に係る液面監視装置の下限レベル検出センサによれば、光ファイバの断線や投光素子の劣化等の光学系の不具合が生じたときの受光状態は透明パイプ内に液体が無いとき(=異常)の受光状態と等しく、透明パイプ内に液体があるとき(=正常)の受光状態と異なるので、光学系の不具合が生じたときは、液体の有無に関わらず、液体無し(=異常)と判断されることになる。
【0042】
即ち、下限レベル検出センサの不具合を検出することができるので、透明パイプ内に液体が無い状態にも係わらず液体有り(=正常)と誤判断してしまうことを未然に防ぐことができ、フェールセーフ性に優れる。
また、請求項2にかかる液面監視装置の下限レベル検出センサによれば、受光器が管径に応じて透明パイプを透過する出射光の出射領域に集光レンズを備え、投光器からの出射光を集光レンズを介して常に受光し得るようになっているので、異なる管径を有する透明パイプの夫々において液体の存在を確実に検知することができる。
【0043】
更に、請求項3にかかる液面監視装置の下限レベル検出センサによれば、受光器が管径に応じて透明パイプを透過する出射光の出射領域に複数の受光ファイバをアレイ状に配置し、投光手段からの出射光を複数の受光ファイバの少なくともいずれか1つを介して常に受光し得るようになっているので、異なる管径を有する透明パイプの夫々において液体の存在を確実に検知できる。
【0044】
また、請求項4にかかる液面監視装置の下限レベル検出センサによれば、投光器がその投光端に透明パイプの長手方向に延びたスリット状の絞り部を備えているので、その出射光はパイプの長手方向に長く、パイプの円周方向(長手方向と直交する方向)に短くなる。この結果、出射光の総量は減少するので液体が無いときの拡散光及び迷光による受光量が減少し、透明パイプの外周面に対する入射角が理想に近い光(=受光端に届く光)は減少しないので、液体があるときの受光量が減少しない。従ってS/N比の向上を図り、安定した検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る液体検知装置の投光端と受光端付近を概略的に示す図である。
【図2】図1の液体検知装置の全体構成を示すブロック図である。
【図3】図1の液体検知装置の検出方法を説明する図である。
【図4】図1の液体検知装置を用いたアプリケーションの一例を示す図である。
【図5】図4のアプリケーションにおいて使用される液体検知装置を部分的に示す図である。
【図6】図4のアプリケーションにおける異常通知ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る液体検知装置を部分的に示す図である。
【図8】図7の投光端付近を部分的に拡大して示す斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る液体検知装置の投光端と受光端付近を概略的に示す図である。
【図10】本発明の第4の実施形態に係る液体検知装置の投光端と受光端付近を概略的に示す図である。
【図11】従来の液体検知装置の投光端と受光端付近を概略的に示す図である。
【図12】従来の液体検知装置を用いたアプリケーションの一例を示す図である。
【符号の説明】
1〜4 液体検知装置
10 投光手段
12 投光素子
13 光ファイバ
13t 投光端
20 受光手段
22 受光素子
23 光ファイバ
23t 受光端
30 保持手段
33 収容凹部
50 保持手段
50c 投光孔
50d 受光孔
53 パイプ収容凹部
59t 受光端
60 保持手段
60d 受光孔
61 集光レンズ
63 保持手段の収容凹部
70 保持手段
70d 受光孔
79 受光ファイバ
79a,79b,79c 光ファイバ素子の端部

Claims (4)

  1. 上下方向に延びる透明パイプに導かれた液体の液面レベルを監視する液面監視装置であって、
    上記透明パイプを挟んで設けられる投光器と受光器とを備えた透過型光センサからなり、前記透明パイプにおける前記液面高さの上限レベルを監視する高さ位置に装着された上限レベル検出センサおよび下限レベルを監視する高さ位置に装着された下限レベル検出センサと、
    これらの各レベル検出センサの出力をそれぞれ検出して前記透明パイプに導かれた液体の液面高さの正常性を管理するコントローラとを備え、
    前記上限レベル検出センサは、前記透明パイプ内に液体が存在しないときに前記投光器から出力された光を受光し、液体が存在するときに上記光の伝播方向から外れる位置に前記受光器を配置した構造を有し、
    前記下限レベル検出センサは、前記透明パイプ内に液体が存在するときに前記投光器から出力された光を受光、液体が存在しないときに上記光の伝播方向から外れる位置に前記受光器を配置した構造を有することを特徴とする液面監視装置。
  2. 前記下限レベル検出センサにおける受光器は、管径に応じて前記透明パイプを透過する出射光の出射領域に集光レンズを備え、前記投光器からの出射光を前記集光レンズを介して受光可能に設けられる請求項1に記載の液面監視装置
  3. 前記下限レベル検出センサにおける受光器は、管径に応じて前記透明パイプを透過する出射光の出射領域に複数の受光ファイバをアレイ状に配置し、前記投光手段からの出射光を前記複数の受光ファイバの少なくともいずれか1つを介して受光可能に設けられる請求項1に記載の液面監視装置
  4. 前記下限レベル検出センサにおける投光器は、その投光端に前記透明パイプの長手方向に延びたスリット状の絞り部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の液面監視装置
JP2000343735A 2000-11-10 2000-11-10 液面監視装置 Expired - Lifetime JP3719130B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000343735A JP3719130B2 (ja) 2000-11-10 2000-11-10 液面監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000343735A JP3719130B2 (ja) 2000-11-10 2000-11-10 液面監視装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002148101A JP2002148101A (ja) 2002-05-22
JP3719130B2 true JP3719130B2 (ja) 2005-11-24

Family

ID=18818059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000343735A Expired - Lifetime JP3719130B2 (ja) 2000-11-10 2000-11-10 液面監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3719130B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3853709B2 (ja) * 2002-07-15 2006-12-06 株式会社ツーデン 管内液体検出装置における投光部と受光部との固定位置演算方法及び管内液体検出装置
JP4374173B2 (ja) * 2002-07-24 2009-12-02 サンクス株式会社 漏液センサ
JP4087291B2 (ja) * 2003-05-21 2008-05-21 システム・インスツルメンツ株式会社 チューブ用液体センサ
JP2006010597A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Takashi Wada 液体切れ検知センサ
JP5565812B2 (ja) * 2008-12-02 2014-08-06 株式会社ツーデン 液体検出装置
JP5222741B2 (ja) * 2009-01-06 2013-06-26 アズビル株式会社 物体検出装置
JP5773770B2 (ja) * 2011-06-13 2015-09-02 アズビル株式会社 液体センサ
EP2535699A1 (en) * 2011-06-13 2012-12-19 Azbil Corporation Fluid sensor
KR101238865B1 (ko) 2011-07-18 2013-03-11 (주)진공플랜트 세척실 내의 고온 세척액 수위레벨을 파악하는 장치
KR101238866B1 (ko) 2011-07-18 2013-03-04 (주)진공플랜트 가열실 내의 고온 세척액 수위레벨을 파악하는 장치
JP6896243B2 (ja) * 2017-03-28 2021-06-30 アサヒビール株式会社 液体検知センサ
JP6863839B2 (ja) * 2017-06-30 2021-04-21 パナソニック デバイスSunx株式会社 ファイバヘッド及びファイバセンサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002148101A (ja) 2002-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3719130B2 (ja) 液面監視装置
KR101319801B1 (ko) 오일 미스트 검출 장치
US10573167B2 (en) Fire detector with a scattered light arrangement
KR101640989B1 (ko) 한정 영역 반사형 광학 센서 및 전자 기기
JP4108180B2 (ja) 光電子センサ
US7684695B1 (en) Optical diagnostic indicator
JP4996369B2 (ja) 液体検出装置
JP4537568B2 (ja) 漏液センサー
JP5317410B2 (ja) 液体検出装置
US8084731B2 (en) Sensor system for liquid detection with lens component having an apex
JP3477430B2 (ja) 漏液センサ
KR100611129B1 (ko) 광전센서
KR20230123523A (ko) 액체 종별 판별 센서
JPH06137862A (ja) 光学式センサ
US6259370B1 (en) Leak sensor
JP3548092B2 (ja) 液体検出装置
US20220244397A1 (en) Lidar system having a ray optics diagnosis
US6534778B1 (en) Apparatus for detecting balls carried in tube
JP6414351B2 (ja) 限定領域反射型光学センサ及び電子機器
JP2006019939A (ja) 光電センサ及びウエハ検出装置
JP4927620B2 (ja) 煙感知システム
JP2002148102A (ja) 液体検出方法及び液体検出装置
JP3532511B2 (ja) 漏液センサ
WO2023084501A1 (ko) 레이저 스캐너
EP3492882A1 (en) Specimen testing apparatus and liquid level detection sensor

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040601

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050601

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050824

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20050829

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050829

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3719130

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080916

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090916

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090916

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100916

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100916

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110916

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130916

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130916

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140916

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term