JP5317410B2 - 液体検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、透明又は半透明な配管の内部に液体が存在するか否かを検出する液体検出装置に関するものである。
従来、図8に示すように、液体Lを貯蔵したタンク51には、タンク内の液体Lのレベルを外部から見えるようにするために、タンク51に連通し上下方向に沿って延びる透明な配管52が設けられている。この配管52には、液体Lを検出するための液体検出装置53が取着されている(例えば、特許文献1参照)。液体検出装置53は、配管52を挟んで対向配置された投光部53a及び受光部53bを備えている。
図7(a),図7(b)に示すように、投光部53aから光が放射状に出射される。受光部53bにおける受光強度は、配管52内の液体Lの有無によって変化するため、その受光強度に応じて受光部53bから出力される信号に基づいて、液体Lの有無、つまり図8において液体Lが規定レベルに達しているか否かを検出する。また、この液体検出装置53は、液体Lの有無に係わらず、所定強度以上の光が入射されるため、受光部53bから所定レベル以上の信号が出力される。このため、投光部53a及び受光部53bの少なくとも一方の異常(投光素子又は受光素子の破損又は劣化、光ファイバや配線の断線、等)した場合、所定レベル以上の信号が出力されない(例えば信号レベルが0ボルト)。従って、出力信号のレベルにより、異常を検出することができる。
特開2001−336966号公報
ところで、投光部53aから放射状に出射される光の強度は、出射軸上において最も大きく、周辺に向かって減少する。つまり、投光部53aから出射される光の多くが、液体Lの有無に係わらず受光部53bに入射される。このため、液体Lの有無に対して、受光部53bへの入射光量の変化が少ないので、ノイズの影響を受けやすく、安定した検出が難しいという問題があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、異常検出を行うことができ、且つ、液体の検出を安定して行うことができる液体検出装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、光を放射状に出射するように構成された投光手段と、前記光に対する透過性を有する配管を挟んで前記投光手段と対向配置され、所定範囲の光を受光するように構成され、前記投光手段から出射された光のうち、前記配管内に液体が無い場合に前記所定範囲外に到達する光が前記配管内の液体によって入射される受光手段と、第1基準値及び第2基準値と前記受光手段の受光レベルとを比較し、前記第1基準値と前記受光レベルとの比較結果に基づいて前記液体の有無に応じた検出信号を出力し、前記第2基準値と前記受光レベルとの比較結果に基づいて異常の有無に応じた検出信号を出力する検出手段と、を備えた液体検出装置において、前記投光手段と前記受光手段の間に配置され、前記投光手段から出射された光のうちの一部を前記液体の有無に係わらず前記受光手段に入射するとともに、前記投光手段から出射された光のうち、中心領域の光に対する周縁領域の光の比率を元の光に対して高くする光学手段を備えたものである。
投光手段から投光される光のうち、周縁領域の光は液体の有無によって光路が変化し、液体がある場合には受光手段に受光され、液体が無い場合には受光手段に受光されなくなる。このため、上記構成によって、中心領域の光に対する周縁領域の光の比率を元の光(投光手段から出射された光)よりも高くすることで、受光量の変化が従来と比べて大きくなる。よって、安定した検出が可能となる。更に、投光手段から出射された光の一部は、液体の有無に係わらず受光手段に受光されるため、受光レベルは設定した第2基準値以上となることから、その受光レベルと第2基準値とを比較することにより、異常を検出することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の液体検出装置において、前記光学手段は、前記投光手段から出射された光のうち、中心領域の光を減光することで、中心領域の光に対する周縁領域の光の比率を高くする減光部材によって構成されるものである。この構成によれば、容易に比率を変更することができ、減光部材を配置するだけで中心領域の光に対する周縁領域の光の比率が高くなるため、小型化、コストダウンが可能である。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の液体検出装置において、前記光学手段は、前記投光手段と前記配管の間に配置されたレンズによって構成され、前記レンズが前記投光手段から出射された光のうち、中心領域の光の一部を前記中心領域外へと導くことで、前記レンズよりも前記受光手段側において中心領域の光に対する周縁領域の光の比率を高くするものである。この構成によれば、中心領域の光を少なくすることで、容易に比率を変更することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の液体検出装置において、前記レンズは、前記投光手段から出射された光のうち、周縁領域の光を前記中心領域へと導くものである。この構成によれば、中心領域の光が中心領域外へ、周縁領域の光が中心領域へと導かれるため、受光手段側において、中心領域の光に対する周縁領域の光の比率が更に元の光に比べて高くなり、受光量の変化が更に大きくなる。
以上記述したように、本発明によれば、異常検出を行うことが可能であり、且つ、液体の有無を安定して検出することが可能な液体検出装置を提供することができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図1〜図4に従って説明する。 図1に示すように、液体検出装置は、コントローラ部10とセンサヘッド部20とから構成され、コントローラ部10は、一対の光ファイバ31,32を介してセンサヘッド部20と接続されている。
センサヘッド部20は配管40に固定されている。この配管40は、例えば図8と同様に、図示しないタンクに対して上下方向に沿って延びるように接続されたものであって、タンク内の液体のレベルを外部から視認可能に光透過性を有する材質により形成されるとともに円筒状に形成されている。センサヘッド部20は、配管40内の液体のレベル、つまりタンク内の液体のレベルが所定の基準レベルに達しているか否かを検出するように、該配管40の所定位置に取着されている。
コントローラ部10は、光ファイバ31(これを、以下、適宜、「投光用光ファイバ31」という)を介して所定強度の光をセンサヘッド部20に供給する。センサヘッド部20は、光ファイバ31を介して供給された光を、光ファイバ32(これを、以下、適宜、「受光用光ファイバ32」という)に導くように構成されている。更に、センサヘッド部20は、投光用光ファイバ31から受光用光ファイバ32への光が、配管40を通過するように構成されている。この構成により、受光用光ファイバ32には、配管40内の液体の有無に係わらず光が入射され、その入射光量は配管40内の液体の有無によって変化する。光ファイバ32に入射された光は、コントローラ部10へと導かれる。コントローラ部10は、光ファイバ32を介して導かれた光を受光し、その受光量に応じて配管40内の液体の有無と、異常とを検出し、その検出結果に応じた信号を出力する。
次に、コントローラ部10の構成を詳述する。
図2に示すように、コントローラ部10は、該コントローラ部10全体を制御する制御回路11を備え、この制御回路11には、投光手段としての投光回路12、受光手段としての受光回路13、複数のレジスタ14a〜14c、検出手段としての比較器15a,15b、及び検出手段としての出力回路16が接続されている。
投光回路12は、投光素子と、該投光素子を駆動する駆動回路とを備えている。投光素子には、光ファイバ31の基端面が対向配置されている。駆動回路は、制御回路11からの制御信号を受けて投光素子を駆動し、該投光素子から光を出射させる。その投光素子から出射された光は、光ファイバ31の基端面に入射され、その光ファイバ31の先端面から出射される。これにより、光ファイバ31の先端部は投光手段としての投光部TSを構成する。
受光回路13は、受光素子と、該受光素子を駆動するとともに該受光素子からの信号を受ける受光回路とを備えている。受光素子には、光ファイバ32の基端面が対向配置され、光ファイバ32の先端面から入射された光が、受光素子に導かれる。受光素子は、その受光量に応じた電圧(又は電流)の信号を出力する。受光回路13は、受光素子から入力される信号を増幅し、その増幅信号を測定値にアナログ−デジタル変換して出力する。本実施の形態において、受光回路13は、受光量に比例した測定値を出力するように設定されている。例えば、受光回路13は、受光素子に光が入射されない場合に測定値「0」を出力し、受光素子に光が入射された場合に正の値の測定値を出力する。
第1記憶手段としての第1レジスタ14aは、制御回路11の制御に基づき、受光回路13から出力される測定値を記憶する。
第2記憶手段としての第2レジスタ14bは、制御回路11の制御に基づき、所定のタイミングにて受光回路13から出力される測定値を記憶する。制御回路11は、第2レジスタ14bに記憶された測定値に基づいて液体判定値(第1基準値)を設定し、該液体判定値を第2レジスタ14bに記憶させる。詳述すると、制御回路11は、図1に示すコントローラ部10に設けられた図示しないセットスイッチの操作に応答して第2レジスタ14bを制御し、その時に受光回路13から出力される測定値を記憶させる。セットスイッチが操作されるタイミングの一例として、液体検出装置の利用者は、センサヘッド部20を図1に示すように配管40に取着した後、初期設定モードにおいて、液体が配管40内に無い状態のときと、配管40内に液体が有る状態のときのそれぞれにおいてセットスイッチを操作する。これにより、制御回路11は、液体の有無に応じた2つの測定値を得る。そして、制御回路11は、2つの測定値の平均値を液体判定値として第2レジスタ14bに記憶させる。
第3記憶手段としての第3レジスタ14cには、異常判定値(第2基準値)が記憶される。制御回路11は、配管40内に液体が無いときの測定値に応じて異常判定値を設定する。一例として、制御回路11は、液体が無いときの測定値の2分の1の値を異常判定値として第3レジスタ14cに記憶させる。
第1比較器15aは、第1レジスタ14aに記憶された値(測定値)と、第2レジスタ14bに記憶された値(液体判定値)とを比較し、その比較結果(大小関係)に応じた判定信号(第1判定信号)を出力する。第2比較器15bは、第1レジスタ14aに記憶された値(測定値)と、第3レジスタ14cに記憶された値(異常判定値)とを比較し、その比較結果(大小関係)に応じた判定信号(第2判定信号)を出力する。出力回路16は、比較器15a,15bの出力結果に基づき、「液体有り」、「液体無し」及び「異常発生」に応じた3値の検出信号を出力する。
次に、センサヘッド部20の構成を詳述する。
図3(a)に示すように、センサヘッド部20は、光ファイバ31,32の先端部分が固定されたブラケット21を備えている。ブラケット21は、全体として門形をなすように例えば合成樹脂にて形成され、側面が互いに対向するように形成された一つの脚部22,23を有している。脚部22には、脚部23と対向する側面にV字溝22aが形成され、このV字溝22aに種々の外径の配管40(40a,40b)を押し当てて、締め付け部材45(図1参照)にて、これら配管40(40a,40b)に固定される。
V字溝22aの底部には光量調節手段としての調節板24が埋設されており、投光用光ファイバ31の先端面31aが、この調節板24に光学的に連結されている。調節板24は光透過性を有する材料によって平板状に形成されている。従って、光ファイバ31を介して供給される光は、調節板24を介して配管40に向かって照射される。
この調節板24には、光ファイバ31から出射される光軸と交差し、固定される配管40の軸方向(図3(a)において紙面表裏方向、図3(b)において左右方向)に沿って延びる減光部24aが形成されている。この減光部24aは、調節板24を透過する光量を減少させるように形成されている。従って、光ファイバ31から出射される光は、その出射軸中心の光量が減光部24aによって減少される。
脚部23には、脚部22のV字溝22aの対向する位置に、受光部としてのプリズム25が埋設されており、受光用光ファイバ32の先端面32aが、このプリズム25に光学的に連結されている。投光用光ファイバ31から出射された光は、調節板24及び配管40を透過してプリズム25に照射され、このプリズム25は所定の範囲内に照射された光を受光用光ファイバ32に導光する。つまり、プリズム25及び光ファイバ32の先端部は、所定範囲の光を受光する受光手段としての受光部TRを構成する。
上記のように構成されたセンサヘッド部20において、光ファイバ31から出射された光は、放射状に発散して配管40に照射される。その状態を、図4(a)及び図4(b)に概念的に示す。投光部TSから放射状に出射された光は、投光部TSと受光部TRとの間に液体Lが有る無しに関わらず、受光部TRが投光部TSからの光を受光する。しかしながら、液体Lと空気の屈折率の相違により、投光部TSから出射された光の放射度合いが異なり、これにより、受光部TRの受光強度は、液体Lが有るときより、無いときの方が小さくなる。
このとき、光の通過経路は、図7(a),図7(b)に示す従来例と同じであるが、本実施の形態では減光部24aが光軸上に配置されているため、光軸近傍の受光量が従来例に比べて少ない。説明を単純化するために、光軸上の光と経路A1,A2の光が入射された場合の光量を比較する。例えば、従来例における光軸上の受光量を100とし、本実施の形態における受光量を50とする。また、経路A1,A2により受光量をそれぞれ30とする。従来例において、液体Lがある場合の受光量は160(=100+30*2)となり、液体Lが無い場合の受光量は100となる。一方、本実施の形態において、液体Lがある場合の受光量は110(=50+30*2)となり、液体Lが無い場合の受光量は50となる。
液体Lが無い場合の受光量が従来例に比べて少なくなる(2分の1)となるため、従来例と同程度の測定値を得るために、受光回路13における増幅率を従来例の2倍とする。すると、本実施の形態における測定値は、液体Lが無い場合に100(=50*2)となり、液体Lがある場合に220(=110*2)となる。すると、液体Lが有る場合の測定値と、液体Lが無い場合の測定値との差は、120(220−100)となる。一方、従来例の場合における測定値の差は60(=160−100)である。従って、本実施の形態では、受光量の差が、従来例に比べて大きくなっている。このため、本実施の形態では、液体判定値を例えば液体Lがある場合の測定値と液体が無い場合の測定値の中間値と設定すると、液体判定値と測定値との差が従来例に比べて大きくなるため、ノイズによって測定値が変動したとしても、液体判定値を越えることが無いため、誤判定が防止される。また、ノイズによる測定値の変動を考慮する必要がないため、液体判定値を容易に設定することができる。
上記のように構成された液体検出装置の作用を説明する。
さて、液体検出装置が起動されると、投光部TSから放射状の光が出射される。ここで、投光部TSからは、光が放射状に出射されるから、投光部TSと受光部TRとの間に液体Lが有る無しに関わらず受光部TRが投光部TSからの光を受光する。そして、液体Lがあるときには、図4(a)に示すように、液体Lによるレンズ効果により、受光部TRが受ける光の受光強度が大きくなり、これに対応した大きさの受光信号が、受光素子から出力され、受光量に応じた測定値が第1レジスタ14aに記憶される。比較器15aは、この第1レジスタ14aに記憶された測定値と、第2レジスタ14bに記憶された液体判定値とを比較し、比較結果を出力する。この場合、測定値が液体判定値より大きいため、出力回路16は、比較結果に基づいて、「液体有り」に対応した検出信号を出力する。
一方、液体Lが減ってきて、投光部TSと受光部TRとの間から液体Lが無くなると、液体Lによる前記レンズ効果が発揮されず、受光部TRの受光強度が小さくなる。しかし、受光強度が小さいながらも、受光部TRは、依然、光を受光しているから、所定のレベルの受光信号が、受光素子から出力され、受光量に測定値が第1レジスタ14aに記憶される。比較器15aは、この第1レジスタ14aに記憶された測定値と、第2レジスタ14bに記憶された液体判定値とを比較し、比較結果を出力する。この場合、測定値が液体判定値より小さいため、出力回路16は、比較結果に基づいて、「液体無し」に対応した検出信号を出力する。
異常の発生、例えば光ファイバ31が途中で断線した場合には、投光部TSから光が出射されず、受光部TRは光を受光できなくなり、受光素子からの受光信号のレベルが、所定値以下(例えば、0[V])になる。すると、この受光信号による測定値が第1レジスタ14aに記憶される。比較器15bは、この第1レジスタ14aに記憶された測定値と、第3レジスタ14cに記憶された異常判定値とを比較し、この比較結果を出力し、出力回路16はその比較結果に基づいて「異常発生」に応じた検出信号を出力する。このように、本実施の形態の液体検出装置によれば、液体検出装置の異常を検出可能としたことで、液体検出を正確に行うことができる。
以上記述したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)調節板24に形成した減光部24aによって、受光部TRにおける受光量を減少させるようにした。受光部TRの外側に到達する光は、配管40内に液体Lが有る場合に、その液体Lのレンズ効果によって受光部TRに入射される。そして、液体Lが無い場合の測定値を従来例と同程度とするように、受光素子の出力信号を受光回路にて増幅すると、液体Lが無い場合の測定値と、液体Lがある場合の測定値との差が従来例に比べて大きくなる。その結果、液体判定値を例えば液体Lがある場合の測定値と液体が無い場合の測定値の中間値と設定すると、液体判定値と測定値との差が従来例に比べて大きくなるため、ノイズによって測定値が変動したとしても、液体判定値を越えることが無いため、誤判定を防止することができる。また、ノイズによる測定値の変動を考慮する必要がないため、液体判定値を容易に設定することができる。
(2)受光部TRには、液体Lの有無に係わらず光が入射されるため、光ファイバ31,32の断線等の異常が発生した場合に、測定値が異常判定値より小さくなるため、「異常発生」に応じた検出信号が出力される。このように、本実施の形態の液体検出装置によれば、液体検出装置の異常を検出可能としたことで、液体検出を正確に行うことができる。
(3)減光部24aを備えた調節板24を投光用光ファイバ31の先端面31aに突合わせて配置するだけで、中心領域の光に対する周縁領域の光の比率が高くなるため、小型化、コストダウンが可能となる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施の形態を図5,図6に従って説明する。尚、本実施の形態において、第一の実施の形態と同じ構成部材については同じ符号を付して説明を省略する。
本実施の形態の液体検出装置は、図5に示すセンサヘッド部20aを備えている。このセンサヘッド部20aは、図1に示すコントローラ部10に接続されている。
センサヘッド部20aは、第一の実施の形態のセンサヘッド部20の調節板24に替えて、レンズ26を備えている。このレンズ26は、配管40の延びる方向と直交する断面形状が、凸レンズを2枚組み合わせたように形成されている。尚、2枚の凸レンズを組み合わせてもよい。
上記レンズ26は、一対の脚部22,23間に焦点が存在するように形成されている。従って、配管40の延びる方向と直交する平面において、光ファイバ31から出射された放射状の光は、図6(a)(b)に示すように、それぞれの集光された後、拡散されて受光部TRに受光される。更にレンズ26は、拡散後の光において、外側(図において上下両側)の光が受光部TRに受光されないように形状等が設定されている。
投光部TS(光ファイバ31)から出射された光の強度は、その出射光の軸中心が最も大きく、周辺に向かって低下する。従って、受光部TR側では、該受光部TRより外側の光強度が最も大きく、受光部TRの中心に向かって低下する。そして、このように形成された光は、配管40内に液体Lが有る場合に、配管40及び液体Lのレンズ効果によって、図6(a)に示すように、受光部TRに受光される。このため、受光部TRの受光強度は、液体Lが有るときより、無いときの方が小さくなる。
ここで、受光部TRに入射される光強度について、数値例を用いて説明する。 投光部TSから出射された放射状の光において、光軸中心の光強度を100、周辺の経路A1,A2における光強度をそれぞれ30,30とする。光軸付近の光は、レンズ26の2つの凸レンズ部26a,26bによってそれぞれ分けられ、受光部TRの外側に到達する。光軸付近の光が凸レンズ部26a,26bによって2分の1に分けられたとすると、図6(b)に示すように、液体Lが無い場合に受光部の外側に到達する経路B1,B2の光強度はそれぞれ50,50となる。経路A1,A2の光は、凸レンズ部26a,26bによって受光部TRに受光される。従って、配管40内に液体Lが無い場合における受光部TRの受光量は60(=30+30)となる。
第一の実施の形態に記述したように、従来例において、光軸中心の受光量は100であり、受光部TRの外側の受光量はそれぞれ30である。従って、第一の実施の形態では、光軸中心の受光量を減少させるのみであったが、本実施形態では、光軸中心の受光量を減少させるとともに受光部TRの外側に到達する光量を増加させている。
図6(a)に示すように、配管40内に液体Lが有る場合、経路B1,B2の光は、配管40及び液体Lのレンズ効果によって、受光部TRにて受光される。従って、液体Lが有る場合における受光部TRの受光量は160(60+50*2)となる。これらの値をそのまま測定値とすると、液体Lが無い場合の測定値は60となり、液体Lが有る場合の測定値は160となり、それら測定値の差は100となる。
一方、第一の実施の形態に記述したように、従来例において、液体Lが無い場合の測定値は100であり、液体Lが有る場合の測定値は160であり、それら測定値の差は60である。つまり、本実施の形態は、液体Lが有る場合の測定値は従来例と同じであるが、測定値の差は従来例に比べて大きくなる。液体Lが無い場合の測定値が同じとなるように受光回路13における増幅率を変更すると、測定値の差は更に大きくなる。従って、本実施の形態では、第一の実施の形態と同様に、液体判定値を例えば液体Lがある場合の測定値と液体が無い場合の測定値の中間値と設定すると、液体判定値と測定値との差が従来例に比べて大きくなるため、ノイズによって測定値が変動したとしても、液体判定値を越えることが無いため、誤判定が防止される。また、ノイズによる測定値の変動を考慮する必要がないため、液体判定値を容易に設定することができる。
以上記述したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)レンズ26により、液体Lが無い場合において、受光部TRにおける受光量を減少させるとともに受光部TRの外側に到達する光量を増加させるようにした。その外側の光は、配管40内に液体Lが有る場合に、その液体Lのレンズ効果によって受光部TRに入射される。この結果、液体Lが無い場合の測定値と、液体Lがある場合の測定値との差が従来例に比べて大きくなる。その結果、液体判定値を例えば液体Lがある場合の測定値と液体が無い場合の測定値の中間値と設定すると、液体判定値と測定値との差が従来例に比べて大きくなるため、ノイズによって測定値が変動したとしても、液体判定値を越えることが無いため、誤判定を防止することができる。また、ノイズによる測定値の変動を考慮する必要がないため、液体判定値を容易に設定することができる。
(2)受光部TRには、液体Lの有無に係わらず光が入射されるため、第一の実施の形態と同様に、本実施の形態の液体検出装置によれば、液体検出装置の異常を検出可能としたことで、液体検出を正確に行うことができる。
(3)レンズ26は、投光部TSから出射された光のうち、中心領域の光を受光部TRの外側へと導き、周縁領域の光を受光部TRへと導く。そして、受光部TRの外側の光は、液体Lのレンズ効果によって、受光部TRへと導かれる。つまり、配管40内に液体Lがある場合、投光部TSから出射された光の多くが受光部TRにて受光される。このため、投光部TSから出射された光を効率よく利用することができる。
尚、上記各実施の形態は、以下の態様で実施してもよい。
・第1の実施の形態では減光部24aによって受光部TRに常に受光される光量を減少させ、第2の実施の形態では凸レンズ部26a,26bを有するレンズ26によって受光部TRに受光される光量を減少させるようにした。これを、受光部TRにて常に光が受光できれば、他の光学素子によって行うようにしてもよい。例えば、プリズム等によって、光路を屈折させることにより、受光部TRにおける受光量を減少させるようにしてもよい。また、凹レンズによって、投光部TSから出射される放射状の光を更に拡散させるようにすると、受光部TRにおける受光量が実質的に減少するとともに、その受光量に対して液体Lのレンズ効果によって受光部TRに入射される光量の割合が多くなり、測定値の差を大きくすることができる。
・第1の実施の形態において、減光部24aを、光ファイバ31の光軸中心にのみ、点状に形成してもよい。
・第1の実施の形態において、減光部24aを受光部TR側、例えばプリズム25の入射面に備えても良い。
・配管40を半透明のものとしてもよい。
・センサヘッド部20,20aにおいて、ブラケット21の形状、光ファイバ31,32の取付形状、等を適宜変更してもよい。
・出力回路16を、「液体有り」及び「液体無し」に応じた2値の液体検出信号と、「異常発生」の有無に応じた2値の異常検出信号とを出力する構成としてもよい。また、出力回路16を、「液体有り」、「液体無し」及び「異常発生」のそれぞれに応じた3つの検出信号を出力する構成としてもよい。
・比較器15a,15bの出力信号をそのまま検出信号としてもよい。
第1の実施の形態の液体検出装置の概略構成図である。 液体検出装置の電気的構成を示す概略ブロック回路図である。 (a)はヘッドの断面図、(b)は投光部の説明図である。 (a)(b)は液体検出装置の原理を示す概念図である。 第2の実施の形態のヘッドの断面図である。 (a)(b)は液体検出装置の原理を示す概念図である。 (a)(b)は従来の液体検出装置の原理を示す概念図である。 タンクの側断面図である。
符号の説明
12…投光手段としての投光回路、13…受光手段としての受光回路、15a,15b…検出手段としての比較器、16…検出手段としての出力回路、24…光学手段としての調節板、24a…光学手段及び減光手段としての減光部、26…レンズ、40…配管、L…液体、TS…投光手段としての投光部、TR…受光手段としての受光部。

Claims (4)

  1. 光を放射状に出射するように構成された投光手段と、
    前記光に対する透過性を有する配管を挟んで前記投光手段と対向配置され、所定範囲の光を受光するように構成され、前記投光手段から出射された光のうち、前記配管内に液体が無い場合に前記所定範囲外に到達する光が前記配管内の液体によって入射される受光手段と、
    第1基準値及び第2基準値と前記受光手段の受光レベルとを比較し、前記第1基準値と前記受光レベルとの比較結果に基づいて前記液体の有無に応じた検出信号を出力し、前記第2基準値と前記受光レベルとの比較結果に基づいて異常の有無に応じた検出信号を出力する検出手段と、
    を備えた液体検出装置において、
    前記投光手段と前記受光手段の間に配置され、前記投光手段から出射された光のうちの一部を前記液体の有無に係わらず前記受光手段に入射するとともに、前記投光手段から出射された光のうち、中心領域の光に対する周縁領域の光の比率を元の光に対して高くする光学手段を備えた、
    ことを特徴とする液体検出装置。
  2. 前記光学手段は、前記投光手段から出射された光のうち、中心領域の光を減光することで、中心領域の光に対する周縁領域の光の比率を高くする減光部材によって構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の液体検出装置。
  3. 前記光学手段は、前記投光手段と前記配管の間に配置されたレンズによって構成され、前記レンズが、前記投光手段から出射された光のうち、中心領域の光の一部を前記中心領域外へと導くことで、前記レンズよりも前記受光手段側において中心領域の光に対する周縁領域の光の比率を高くする、ことを特徴とする請求項1に記載の液体検出装置。
  4. 前記レンズは、前記投光手段から出射された光のうち、周縁領域の光を前記中心領域へと導く、ことを特徴とする請求項3に記載の液体検出装置。
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