JP5317410B2 - 液体検出装置 - Google Patents
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Description
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図1〜図4に従って説明する。 図1に示すように、液体検出装置は、コントローラ部10とセンサヘッド部20とから構成され、コントローラ部10は、一対の光ファイバ31,32を介してセンサヘッド部20と接続されている。
図2に示すように、コントローラ部10は、該コントローラ部10全体を制御する制御回路11を備え、この制御回路11には、投光手段としての投光回路12、受光手段としての受光回路13、複数のレジスタ14a〜14c、検出手段としての比較器15a,15b、及び検出手段としての出力回路16が接続されている。
第2記憶手段としての第2レジスタ14bは、制御回路11の制御に基づき、所定のタイミングにて受光回路13から出力される測定値を記憶する。制御回路11は、第2レジスタ14bに記憶された測定値に基づいて液体判定値(第1基準値)を設定し、該液体判定値を第2レジスタ14bに記憶させる。詳述すると、制御回路11は、図1に示すコントローラ部10に設けられた図示しないセットスイッチの操作に応答して第2レジスタ14bを制御し、その時に受光回路13から出力される測定値を記憶させる。セットスイッチが操作されるタイミングの一例として、液体検出装置の利用者は、センサヘッド部20を図1に示すように配管40に取着した後、初期設定モードにおいて、液体が配管40内に無い状態のときと、配管40内に液体が有る状態のときのそれぞれにおいてセットスイッチを操作する。これにより、制御回路11は、液体の有無に応じた2つの測定値を得る。そして、制御回路11は、2つの測定値の平均値を液体判定値として第2レジスタ14bに記憶させる。
図3(a)に示すように、センサヘッド部20は、光ファイバ31,32の先端部分が固定されたブラケット21を備えている。ブラケット21は、全体として門形をなすように例えば合成樹脂にて形成され、側面が互いに対向するように形成された一つの脚部22,23を有している。脚部22には、脚部23と対向する側面にV字溝22aが形成され、このV字溝22aに種々の外径の配管40(40a,40b)を押し当てて、締め付け部材45(図1参照)にて、これら配管40(40a,40b)に固定される。
さて、液体検出装置が起動されると、投光部TSから放射状の光が出射される。ここで、投光部TSからは、光が放射状に出射されるから、投光部TSと受光部TRとの間に液体Lが有る無しに関わらず受光部TRが投光部TSからの光を受光する。そして、液体Lがあるときには、図4(a)に示すように、液体Lによるレンズ効果により、受光部TRが受ける光の受光強度が大きくなり、これに対応した大きさの受光信号が、受光素子から出力され、受光量に応じた測定値が第1レジスタ14aに記憶される。比較器15aは、この第1レジスタ14aに記憶された測定値と、第2レジスタ14bに記憶された液体判定値とを比較し、比較結果を出力する。この場合、測定値が液体判定値より大きいため、出力回路16は、比較結果に基づいて、「液体有り」に対応した検出信号を出力する。
(1)調節板24に形成した減光部24aによって、受光部TRにおける受光量を減少させるようにした。受光部TRの外側に到達する光は、配管40内に液体Lが有る場合に、その液体Lのレンズ効果によって受光部TRに入射される。そして、液体Lが無い場合の測定値を従来例と同程度とするように、受光素子の出力信号を受光回路にて増幅すると、液体Lが無い場合の測定値と、液体Lがある場合の測定値との差が従来例に比べて大きくなる。その結果、液体判定値を例えば液体Lがある場合の測定値と液体が無い場合の測定値の中間値と設定すると、液体判定値と測定値との差が従来例に比べて大きくなるため、ノイズによって測定値が変動したとしても、液体判定値を越えることが無いため、誤判定を防止することができる。また、ノイズによる測定値の変動を考慮する必要がないため、液体判定値を容易に設定することができる。
以下、本発明を具体化した第2の実施の形態を図5,図6に従って説明する。尚、本実施の形態において、第一の実施の形態と同じ構成部材については同じ符号を付して説明を省略する。
センサヘッド部20aは、第一の実施の形態のセンサヘッド部20の調節板24に替えて、レンズ26を備えている。このレンズ26は、配管40の延びる方向と直交する断面形状が、凸レンズを2枚組み合わせたように形成されている。尚、2枚の凸レンズを組み合わせてもよい。
(1)レンズ26により、液体Lが無い場合において、受光部TRにおける受光量を減少させるとともに受光部TRの外側に到達する光量を増加させるようにした。その外側の光は、配管40内に液体Lが有る場合に、その液体Lのレンズ効果によって受光部TRに入射される。この結果、液体Lが無い場合の測定値と、液体Lがある場合の測定値との差が従来例に比べて大きくなる。その結果、液体判定値を例えば液体Lがある場合の測定値と液体が無い場合の測定値の中間値と設定すると、液体判定値と測定値との差が従来例に比べて大きくなるため、ノイズによって測定値が変動したとしても、液体判定値を越えることが無いため、誤判定を防止することができる。また、ノイズによる測定値の変動を考慮する必要がないため、液体判定値を容易に設定することができる。
・第1の実施の形態では減光部24aによって受光部TRに常に受光される光量を減少させ、第2の実施の形態では凸レンズ部26a,26bを有するレンズ26によって受光部TRに受光される光量を減少させるようにした。これを、受光部TRにて常に光が受光できれば、他の光学素子によって行うようにしてもよい。例えば、プリズム等によって、光路を屈折させることにより、受光部TRにおける受光量を減少させるようにしてもよい。また、凹レンズによって、投光部TSから出射される放射状の光を更に拡散させるようにすると、受光部TRにおける受光量が実質的に減少するとともに、その受光量に対して液体Lのレンズ効果によって受光部TRに入射される光量の割合が多くなり、測定値の差を大きくすることができる。
・第1の実施の形態において、減光部24aを受光部TR側、例えばプリズム25の入射面に備えても良い。
・センサヘッド部20,20aにおいて、ブラケット21の形状、光ファイバ31,32の取付形状、等を適宜変更してもよい。
Claims (4)
- 光を放射状に出射するように構成された投光手段と、
前記光に対する透過性を有する配管を挟んで前記投光手段と対向配置され、所定範囲の光を受光するように構成され、前記投光手段から出射された光のうち、前記配管内に液体が無い場合に前記所定範囲外に到達する光が前記配管内の液体によって入射される受光手段と、
第1基準値及び第2基準値と前記受光手段の受光レベルとを比較し、前記第1基準値と前記受光レベルとの比較結果に基づいて前記液体の有無に応じた検出信号を出力し、前記第2基準値と前記受光レベルとの比較結果に基づいて異常の有無に応じた検出信号を出力する検出手段と、
を備えた液体検出装置において、
前記投光手段と前記受光手段の間に配置され、前記投光手段から出射された光のうちの一部を前記液体の有無に係わらず前記受光手段に入射するとともに、前記投光手段から出射された光のうち、中心領域の光に対する周縁領域の光の比率を元の光に対して高くする光学手段を備えた、
ことを特徴とする液体検出装置。 - 前記光学手段は、前記投光手段から出射された光のうち、中心領域の光を減光することで、中心領域の光に対する周縁領域の光の比率を高くする減光部材によって構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の液体検出装置。
- 前記光学手段は、前記投光手段と前記配管の間に配置されたレンズによって構成され、前記レンズが、前記投光手段から出射された光のうち、中心領域の光の一部を前記中心領域外へと導くことで、前記レンズよりも前記受光手段側において中心領域の光に対する周縁領域の光の比率を高くする、ことを特徴とする請求項1に記載の液体検出装置。
- 前記レンズは、前記投光手段から出射された光のうち、周縁領域の光を前記中心領域へと導く、ことを特徴とする請求項3に記載の液体検出装置。
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