JP3718914B2 - シート構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート構造に関し、特にシートベルトを巻き取るためのリトラクタがシートバックに設けられているものに関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種のシート構造として、例えば実公平6―32455号公報に開示されるように、シートバックにおけるバックプレートにリトラクタを取付固定し、このリトラクタから引き出されるシートベルトをシートバック内のスルーアンカに係止してその向きを変えた後、シートバックの前面上端のベルト引出し口から引き出すようにしたものは知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のものでは、シートベルトのリトラクタがバックプレートに取り付けられた状態でシートバック内に収容されているので、そのリトラクタに対する保護が十分であるとは言えない。
【0004】
また、リトラクタからのシートベルトはバックプレートに支持したスルーアンカに挿通されてシートバック前側に引き出されるので、そのスルーアンカによるシートベルトの案内が不確実になるとともに、衝突等によりシートベルトにテンションがかかったとき、そのシートベルトへの力をスルーアンカやバックプレートで受け止めることとなり、シートベルトを確実に支持できない虞れもある。
【0005】
本発明の目的とするところは、上記のようにシートベルトリトラクタをシートバックに取り付ける場合に、その配置構造及びリトラクタからのシートベルトの引出し構造を改良することにより、リトラクタの保護を図り、かつシートベルトの案内及び支持を確実に行い得るようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成すべく、この発明では、シートバック内上部に設けられる横フレームの略真下近傍にリトラクタを配置し、このリトラクタからのシートベルトを横フレームの後側から上部を越えて前側に引き出されるようにし、その横フレームにシートベルトのガイドを設けた。
【0007】
すなわち、請求項1の発明では、シートのシートバック上部に横方向に延びる横フレームを備え、該シートバックにシートベルトのリトラクタが取り付けられてなるシート構造として、上記シートバックには、シートバックの起立状態において上記横フレームの下方側を上下方向に延びる縦フレームと、上端部が上記横フレームの下面に溶接される一方、側縁部が上記縦フレームの上部に溶接されたブラケットと、上記横フレームの上面に直接固定され、上記横フレームの上側近傍で、上記シートベルトを摺接状態でガイドするガイド部材とを備えている。また、上記リトラクタは、シートを側方から見て上記横フレームの略真下位置に、上記横フレームに対して近接配置されるように上記ブラケットに固定されるとともに、該リトラクタの後側上端部にベルト出入口が設けられている。そして、上記シートベルトは、上記ベルト出入口から、上記横フレームの後側を上下方向に沿って上記横フレームに接触しない状態で上記ガイド部材の後端部まで延び、該ガイド部材の上面に沿うことで上記横フレームをその後方から上方に回り込んだ後に、上記シートバックの上端部から前側に引き出されるように構成されている。
【0008】
この構成によると、リトラクタがシートバック内上部の横フレームの略真下位置に近接して配置されているので、その横フレームに近い分だけリトラクタの支持強度を高めることができ、横フレームによってリトラクタを良好に保護することができる。
【0009】
また、リトラクタからのシートベルトは、一旦横フレームをその後側から上方に回り込んだ後にシートバック前側に引き出されるので、テンションのかかったシートベルトを横フレーム自体で支持することができ、その支持が確実に行われる。また、上記横フレームにガイド部材が直接固定されて設けられているので、そのシートベルトをガイド部材で摺接状態で案内することにより、その案内を確実に行うことができる。
【0010】
さらに、上記リトラクタが横フレームの略真下位置に近接配置されることで、リトラクタはシートバック内上部つまりシートに着座した人間の肩近くに位置することとなり、シートに着座した人間がリトラクタの存在に気付き難くなる。
【0011】
また、シートベルトは、上記横フレームの略真下位置に近接配置されたリトラクタの後側上端部のベルト出入口から横フレームの後側を上下方向に沿って横フレームに接触しな い状態でガイド部材の後端部まで延び、該ガイド部材の上面に沿って横フレームを後方から上方に回り込んだ後にシートバックの前側に引き出されるので、リトラクタからシートバック前側に引き出されるまでのシートベルトの長さを短くすることができ、そのシートベルトの移動の際の引掛かりを極力防止することができる。
【0012】
請求項2の発明では、上記ガイド部材は、横フレームに固定されるベルトガイド取付部材と、上面ないし後面でシートベルトに直接接触する樹脂製のベルトガイドとで構成されている。このことで、樹脂製のベルトガイドにより、シートベルトをスムーズに案内して、その案内をさらに確実に行うことができる。
【0013】
請求項3の発明では、上記ブラケットを、リトラクタの前側に位置しかつ横フレーム及び縦フレームに溶接された前側ブラケットと、上記リトラクタの後側に位置し、上記前側ブラケットに取り付けられる後側ブラケットとからなし、リトラクタは上記後側ブラケットに前側から取り付けられている構造とする。
【0014】
このことで、リトラクタは前後をそれぞれブラケットで覆われた状態で取り付けられるので、そのリトラクタを外部の衝撃から良好に保護することができる。また、予め横フレーム及び縦フレームに前側ブラケットを取り付けておき、リトラクタを後側ブラケットにその前側から取り付けた後、そのリトラクタと一体の後側ブラケットを上記前側ブラケットにその後側から取り付けるだけで、リトラクタを両ブラケットを介して横フレーム及び縦フレームに取り付けることができ、リトラクタの取付性を向上させることができる。一方、逆にリトラクタを取り外すときには、上記と反対に、前側ブラケットは取り付けたまま、その前側ブラケットから後側ブラケットを取り外すだけで、リトラクタを横フレーム及び縦フレームから取り外すことができる。よってリトラクタのサービス性を高めることができる。
【0015】
請求項4の発明では、上記シートバックは可倒式とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
図2は本発明の実施形態に係る車両のリアシートSの要部を示す。このリアシートSは、その全体の幅の略6割の長さを占める左側シート1と、同略4割の長さを占める右側シート2とに分割され、これら両シート1,2のシートバック1a,2aは互いに独立して前回りに傾倒可能とされた可倒式のものとされている。上記右側シート2は右側席とされ、左側シート1の左側部は左側席とされている。左側シート1の右側部は中央席とされ、この部分のシートバック1a前面(後述のパッド14)には凹部3が形成されていて、この凹部3には下端部を中心に回動可能なアームレスト4が格納されており、中央席の不使用時には、アームレスト4を前回りに回動させてシートバック1aから突出させる一方、使用時にはアームレスト4を後回りに回動させてシートバック1aの凹部3内に格納するようにしている。
【0017】
上記左右シート1,2のシートバック1a,2aの構造は基本的に同じで、図5に例示する如く、鉄製の枠状フレーム6にウレタン樹脂等のパッド14を被せ、その表面を表皮布(図示せず)で被覆したものであるが、本発明の特徴は左側シート1のシートバック構造にある。
【0018】
すなわち、図1〜図5に示すように、この左側シート1のシートバック1aにおける枠状フレーム6は、シートバック1a内の上下側部をそれぞれ互いに平行に左右方向に延びる円筒パイプからなる上下の横フレーム7,8と、シートバック1a内の左右両側をそれぞれ互いに平行に上下方向に延びる角筒状の左右の縦フレーム9,10とを有し、この左右の縦フレーム9,10の上端は上側横フレーム7の両端部に、また左右縦フレーム9,10の下端は下側横フレーム8の両端部にそれぞれ溶接されている。また、シートバック1aの右側寄りには上記アームレスト4格納用の凹部3の左近傍に、上記左右の縦フレーム9,10と平行に延びる角筒状の中央縦フレーム11が配置され、この中央縦フレーム11の上端は上側横フレーム7の中間部に、また下端は下側横フレーム8の中間部にそれぞれ溶接されており、シートバック1a左右中央の上下の横フレーム7,8間に中央縦フレーム11が架設されている。尚、枠状フレーム6の後側面にはパネル状のプレートフレーム13が一体に溶接されている。
【0019】
そして、上記枠状フレーム6において、互いに隣接する中央縦フレーム11の上端部と上側横フレーム7との交差部の左側下部、つまり左側及び中央の縦フレーム9,11と上下側の横フレーム7,8とで囲まれる枠部分の右上コーナ部には上側横フレーム7の略真下でその近傍位置に、上記中央席に着座した乗員用のシートベルトBを巻き取るためのリトラクタ15が両フレーム7,11間に亘り掛け渡された状態で取付固定されている。
【0020】
すなわち、中央縦フレーム11の上端部と上側横フレーム7との交差部の左側下部には前後の鉄製ブラケット19,21が両フレーム7,11間に亘り架設され、このブラケット19,21にリトラクタ15が取り付けられている。上記前側ブラケット19はリトラクタ15の前側に位置するもので、後側ブラケット21は同様に後側に位置するものであり、前側ブラケット19は中央縦フレーム11の上端部及び上側横フレーム7に対し溶接により固定されている。この前側ブラケット19は、図6〜図8に示す如く前側に凹陥した略箱形状のもので、その左右両側にはそれぞれ上下1対のボルト孔20,20,…が形成され、前側ブラケット19の前面には上記各ボルト孔20に対応して4つのナット24,24,…が溶接されている。そして、この前側ブラケット19は、図1に示すように枠状フレーム6の前部に配置された状態で、その右縁部が中央縦フレーム11上端の左側面前縁部に、また上縁部が上側横フレーム7の前側下面にそれぞれ溶接されている。
【0021】
一方、後側ブラケット21は、図9〜図11に示すように、後側に凹陥した略コ字状の板材からなり、その左右両側にはそれぞれ上下1対のボルト挿通孔22,22,…が上記前側ブラケット19のボルト孔20,20,…に対応して形成されている。また、後側ブラケット21の中央部にはボルト孔21aが貫通形成され、後側ブラケット21後面には上記ボルト孔21aに対応してナット23が溶接固定されている。
【0022】
そして、図5に示す如く、リトラクタ15にはその後側上端部にシートベルトBの通るベルト出入口16が設けられ、また、後側下部に前後方向に貫通するボルト挿通孔17が形成されており、このリトラクタ15のボルト挿通孔17を挿通させた後の取付ボルト25を後側ブラケット21のボルト孔21aを経てナット23に螺合締結することで、リトラクタ15がその後側に位置する後側ブラケット21に対し、リトラクタ15のベルト出入口16を後側上端に配置した状態で前側から取り付けられている。さらに、このリトラクタ15を取り付けた後側ブラケット21の各ボルト挿通孔22にそれぞれ取付ボルト26を挿通して、それらを前側ブラケット19の対応するボルト孔20を挿通してナット24に螺合締結することで、後側ブラケット21が前側ブラケット19に後側から取り付けられている。この構造により、リトラクタ15は枠状フレーム6の内側に配置された状態で上記前後両側のブラケット19,21間に包囲されるように収容される。また、そのリトラクタ15のベルト出入口16は上側横フレーム7後端の略真下位置に位置していて、この上側横フレーム7の後端真下位置にあるベルト出入口16にてリトラクタ15からシートベルトBが引き出され、このリトラクタ15からのシートベルトBは、上側横フレーム7をその後側から上方に回り込んだ後にシートバック1aの上方からその前側に引き出されるようになっている。
【0023】
さらに、上記上側横フレーム7の上面にはリトラクタ15の真上部分にベルトガイド取付部材28が溶接により取付固定されている。このベルトガイド取付部材28は、シートバック1a上端でのシートベルトBの高さ位置を設定するためのもので、図12〜図14に示す如く上方に凹陥した略箱状に形成され、その上面には左右方向に延びる突条28aが形成されている。そして、このベルトガイド取付部材28の上面(上側横フレーム7の上側)には樹脂製のベルトガイド29が配置されている。このベルトガイド29は、リトラクタ15のベルト出入口16から枠状フレーム6の上側横フレーム7後側を上方に延びるシートベルトBをシートバック1a前側に引き出すよう摺接状態で案内するものであり、図15〜図17に示すように、ベルトガイド取付部材28の上面ないし上側横フレーム7の後面を覆うような断面略L字状に設けられ、その上部にはベルトガイド取付部材28の突条28aに嵌合して係止される凹部30が形成されている。また、この凹部30の左右両側にはそれぞれ貫通状のボルト孔31,31が形成されており、この各ボルト孔31に取付ボルト32を挿通した後、その取付ボルト32をベルトガイド取付部材28を貫通してその下面に接合したナット27(図1参照)に螺合締結することで、ベルトガイド29が上側横フレーム7の上部にベルトガイド取付部材28を介して取付固定されている。
【0024】
上記後側ブラケット21の後端部は上記プレートフレーム13よりも後側に位置しており、この後側ブラケット21との干渉を避けるためにプレートフレーム13の上端部に開口13aが形成されている。
【0025】
そして、このプレートフレーム13の開口13aは樹脂製のカバー34で覆われている。このカバー34はシートバック1a後面となるプレートフレーム13からベルトガイド29の上方までを覆うように折り曲げられていて、その前端部には前下がりの段部34aが形成され、この段部34aには上記ベルトガイド29よりも前側のシートベルトBを貫通させるベルト挿通部35が開口され、このベルト挿通部35の前縁部はシートベルトBが幅方向に沿って通過可能に切り欠かれている。このカバー34の前端縁部は上記ベルトガイド取付部材28に設けたねじ孔28b,28b(図12参照)に、また下部の左右両側部はプレートフレーム13にそれぞれボルト締結されて取付固定されている。
【0026】
さらに、シートバック1aにおいて上記リトラクタ15から延びるシートベルトBの経路となる部分のパッド14に切欠き14aが形成されている。
【0027】
また、図2及び図5中、37はシートバック1a,2aの上側横フレーム7に取り付けられた、ヘッドレスト38を取り付けるためのヘッドレスト取付部である。
【0028】
したがって、この実施形態においては、車両のリアシートSの中央席に着座した乗員がシートベルトBを使用するとき、そのシートベルトBの引張操作により、シートベルトBはリトラクタ15のベルト出入口16から出た後に枠状フレーム6の上側横フレーム7後側を上方に向かい、その上側横フレーム7上部のベルトガイド29で摺接案内されながらシートバック1a前側に引き出される。一方、シートベルトBを格納するときには、そのシートベルトBは上記と逆の動作でリトラクタ15に巻き取られる。
【0029】
この場合、シートベルトBのリトラクタ15が、シートバック1aの枠状フレーム6における隣接する上側横フレーム7と中央縦フレーム11との交差部に両フレーム7,11間に亘り掛け渡された状態で取り付けられているので、リトラクタを従来のようにシートバックプレートに取り付ける構造に比べ、そのリトラクタ15の取付強度が大幅に増大する。よって可倒式シートバック1aに設けられるリトラクタ15の取付強度を向上させることができる。
【0030】
また、上記リトラクタ15はシートバック1a内上部の上側横フレーム7の略真下位置に近接して配置されているので、その横フレーム7に近い分だけリトラクタ15の支持強度が高まる。よって上側横フレーム7によりリトラクタ15を良好に保護することができる。
【0031】
また、上記リトラクタ15のベルト出入口16から引き出されたシートベルトBは、一旦、上側横フレーム7をその後側から上方に回り込んだ後にシートバック1aの上方から前側に向かうので、シートベルトBをテンションがかかっても上側横フレーム7自体で支持することができ、その支持を確実に行うことができる。そして、上記上側横フレーム7上部にベルトガイド取付部材28を介してベルトガイド29が取り付けられているので、そのシートベルトBをベルトガイド29でスムーズに案内して、その案内を確実に行うことができる。
【0032】
しかも、上記リトラクタ15のベルト出入口16は上側横フレーム7後端の略真下位置に配置され、シートベルトBは、この位置のベルト出入口16にてリトラクタ15から引き出されるので、シートベルトBが上側横フレーム7上のベルトガイド29で比較的大きな角度で折り曲げられてシートバック1a前側に引き出されることとなり、そのシートベルトBのリトラクタ15からの引出し及びリトラクタ15への巻取りをスムーズに行うことができる。
【0033】
さらに、上記上側横フレーム7の略真下位置に近接配置されているリトラクタ15はシートバック1a内の上部つまり左側シート1の左側席や中央席に着座した乗員の肩近くに位置することとなり、上記着座した乗員がリトラクタ15の存在に気付き難くなる。また、シートバック1a内においてリトラクタ15からカバー34のベルト挿通部37(シートバック1aにおけるシートベルト出入部)までのシートベルトBの長さを可能な限り短くできるので、シートベルト1a内でシートベルトBの引掛かりを避ける必要のあるベルト経路を短縮することができる。
【0034】
また、上記上側横フレーム7と中央縦フレーム11との交差部に両フレーム7,11間に亘りブラケット19,21を架設して、このブラケット19,21にリトラクタ15を取り付けているので、リトラクタ15の枠状フレーム6への取付けを容易に行うことができる。
【0035】
さらに、上記リトラクタ15はその前後に位置する前側及び後側ブラケット19,21間に包囲されるように収容されているので、リトラクタ15に対し外部から前後方向の衝撃が加わったとしても、その衝撃からリトラクタ15が良好に保護される。例えば車両の制動時にリアシートS後側の荷室にある荷物等がシートバック1aの後面に衝突したとしても、その衝撃からリトラクタ15を保護することができる。
【0036】
また、リトラクタ15は後側ブラケット21に前側から取り付けられ、このリトラクタ15と一体の後側ブラケット21が前側ブラケット19に後側から取り付けられているので、リトラクタ15を取付固定する際、予め枠状フレーム6に前側ブラケット19を溶接により取り付けておき、リトラクタ15を後側ブラケット21にその前側から取付ボルト25により取り付けた後、そのリトラクタ15と一体の後側ブラケット21を上記前側ブラケット19にその後側から取付ボルト26,26,…により取り付けるだけでよく、リトラクタ15の取付作業を容易に行うことができる。
【0037】
また、逆にリトラクタ15を取り外すときには、上記と反対に、前側ブラケット19は取付固定状態のままで、その前側ブラケット19から後側ブラケット21を取り外すだけで、リトラクタ15を枠状フレーム6から取り外すことができる。しかも、上記後側ブラケット21の後端部はプレートフレーム13の開口13aを経てその後側に突出し、このプレートフレーム13の開口13aは樹脂製のカバー34で覆われているとともに、シートバック1aにおいてリトラクタ15から延びるシートベルトBの経路となる部分のパッド14に切欠き14aが形成されているので、上記のようにリトラクタ15を取り外す際、リトラクタをシートバックのパッド内に埋め込んで配置している構造のようにパッドを取り外す必要がなく、カバー34を取り外すだけで後側ブラケット21が剥出しになって、それに固定されるリトラクタ15を取り外すことができ、よってリトラクタ15のサービス性を高めることができる。
【0038】
さらにまた、上記前側ブラケット19が枠状フレーム6の前部に配置されていて、その後側に位置するリトラクタ15は枠状フレーム6の内側に配置されているため、リトラクタ15がその上下左右を枠状フレーム6で覆われることとなり、リトラクタ15を上下左右方向からの衝撃から良好に保護することができる。しかも、リトラクタ15が枠状フレーム6内のスペースに配置されるので、そのレイアウト性を高めることができる。
【0039】
尚、上記実施形態では、車両のリアシートSの左側シート1に中央席用のリトラクタ15を取り付けた場合であるが、右側シート2の幅が左側シート1よりも長くて、その右側シート2の左側部に中央席が設定されている場合には、右側シート2の中央寄り(中央席の右側)にリトラクタ15を設ければよい。
【0040】
また、上記実施形態では、シートバック1aが前傾可能な可倒式シート1にリトラクタ15を取り付けているが、シートバックが固定された固定式のシートバックであってもよく、或いはリアシート以外の車両シートや車両用以外のシートであっても本発明を適用することができる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明のように、請求項1の発明では、シートのシートバック上部に横フレームを備え、このシートバックにシートベルトリトラクタが取り付けられてなるシート構造に対し、シートバックに、横フレームの下方側を上下方向に延びる縦フレームと、この縦フレームの上部及び上記横フレームの下面に溶接されたブラケットと、横フレームの上面に直接固定され、横フレームの上側近傍でシートベルトを摺接状態でガイドするガイド部材とを設け、上記リトラクタは、シートの側方から見て横フレームの略真下位置に横フレームに対し近接配置されるように上記ブラケットに固定し、シートベルトは、リトラクタの後側上端部のベルト出入口から、横フレームの後側を上下方向に沿って横フレームに接触しない状態で上記ガイド部材の後端部まで延び、そのガイド部材の上面に沿って横フレームをその後方から上方に回り込んだ後にシートバックの上端部からその前側に引き出されるようにしたことにより、横フレームによってリトラクタの良好な保護を図ることができる。また、テンションのかかったシートベルトを横フレーム自体で支持するとともに、そのシートベルトを横フレームのガイド部材で案内して、シートベルトの案内及び支持を確実に行うことができる。さらに、リトラクタが横フレームの略真下位置に近接配置されることで、シートに着座した人間がリトラクタの存在に気付き難くできるとともに、シートバック内において、リトラクタからシートバック前側に引き出されるまでのシートベルトの長さを短くして、その引掛かりを極力防止することができる。
【0042】
請求項2の発明によると、ガイド部材は、横フレームに固定されるベルトガイド取付部材と、上面ないし後面でシートベルトに直接接触する樹脂製のベルトガイドとで構成したことにより、シートベルトの案内をより一層確実に行うことができる。
【0043】
請求項3の発明によると、ブラケットをリトラクタの前側に位置しかつ横フレーム及び縦フレームに溶接された前側ブラケットと、リトラクタの後側に位置し、前側ブラケットに取り付けられる後側ブラケットとからなし、リトラクタは、その後側に位置する後側ブラケットに前側から取り付けるようにしたことにより、リトラクタに対する保護性の向上を図ることができるとともに、リトラクタの取付性及びサービス性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 左側シートのシートバック要部を示す側面図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る車両リアシートにおける左側シートのシートバック要部を示す正面図である。
【図3】 シートバックのベルト出入部を後側から見た背面図である。
【図4】 シートバックのベルト出入部を上側から見た平面図である。
【図5】 本発明の実施形態に係るシート構造を示す分解斜視図である。
【図6】 前側ブラケットの拡大正面図である。
【図7】 前側ブラケットの拡大側面図である。
【図8】 前側ブラケットの拡大平面図である。
【図9】 後側ブラケットの拡大正面図である。
【図10】 後側ブラケットの拡大側面図である。
【図11】 後側ブラケットの拡大平面図である。
【図12】 ベルトガイド取付部材の拡大平面図である。
【図13】 ベルトガイド取付部材の拡大側面図である。
【図14】 ベルトガイド取付部材の拡大正面図である。
【図15】 ベルトガイドの拡大平面図である。
【図16】 ベルトガイドの拡大側面図である。
【図17】 ベルトガイドの拡大正面図である。
【符号の説明】
S リアシート
1 左側シート
1a シートバック
6 枠状フレーム
7 上側横フレーム
11 中央側縦フレーム
15 リトラクタ
19 前側ブラケット
21 後側ブラケット
28 ベルトガイド取付部材
29 ベルトガイド
34 カバー
B シートベルト

Claims (4)

  1. シートのシートバック上部に横方向に延びる横フレームを備え、該シートバックにシートベルトのリトラクタが取り付けられてなるシート構造であって、
    上記シートバックには、シートバックの起立状態において上記横フレームの下方側を上下方向に延びる縦フレームと、
    上端部が上記横フレームの下面に溶接される一方、側縁部が上記縦フレームの上部に溶接されたブラケットと、
    上記横フレームの上面に直接固定され、上記横フレームの上側近傍で、上記シートベルトを摺接状態でガイドするガイド部材とを備え、
    上記リトラクタは、シートを側方から見て上記横フレームの略真下位置に、上記横フレームに対して近接配置されるように上記ブラケットに固定されるとともに、該リトラクタの後側上端部にベルト出入口が設けられており、
    上記シートベルトは、上記ベルト出入口から、上記横フレームの後側を上下方向に沿って上記横フレームに接触しない状態で上記ガイド部材の後端部まで延び、該ガイド部材の上面に沿うことで上記横フレームをその後方から上方に回り込んだ後に、上記シートバックの上端部から前側に引き出されるように構成されていることを特徴とするシート構造。
  2. 請求項1のシート構造において、
    ガイド部材は、横フレームに固定されるベルトガイド取付部材と、
    上面ないし後面でシートベルトに直接接触する樹脂製のベルトガイドとで構成されていることを特徴とするシート構造。
  3. 請求項1又は2のシート構造において、
    ブラケットは、リトラクタの前側に位置しかつ横フレーム及び縦フレームに溶接された前側ブラケットと、
    上記リトラクタの後側に位置し、上記前側ブラケットに取り付けられる後側ブラケットとからなり、
    リトラクタは上記後側ブラケットに前側から取り付けられていることを特徴とするシート構造。
  4. 請求項1〜3のいずれかのシート構造において、
    シートバックが可倒式であることを特徴とするシート構造。
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