JP3717769B2 - 折畳式携帯電話端末 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は複数のフレキシブルプリント基板がヒンジ部で螺旋している折畳式携帯電話端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、折畳式携帯電話機や折畳式PHS(Personal Handyphone System)が市販されている。この折畳式の端末は、受話部と送話部の2つの回転体をヒンジ部で回動可能に結合しており、このヒンジ部内には受話部と送話部を電気的に接続するフレキシブルプリント基板が通っている。ヒンジ部内のフレキシブルプリント基板は、開閉による断線等の損傷を防止するために、螺旋状に巻かれている(特開平1−89845号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、携帯電話機の機能向上により、フレキシブルプリント基板に納めなければならない導線の本数は増加する一方である。これにより、フレキシブルプリント基板の幅は折畳式の端末に対する許容幅を超えるようになった。
【0004】
これを解決する方法として、フレキシブルプリント基板を多層にする方法が考えられるが、多層のフレキシブルプリント基板は、曲げにより外側の導線に大きな張力が加わるために片面に比べて開閉の耐久性が低下する。
【0005】
そこで、導線が単層のフレキシブルプリント基板を複数重ねてヒンジ部を通すことが考えられるが、この場合は、曲げることにより螺旋の半径が小さくなるために、フレキシブルプリント基板の摩擦が大きくなるという問題が生じる。図5は摩擦が極度に大きくなる場合を示す側面図である。携帯電話端末を閉じることにより、内外のフレキシブルプリント基板(4)(5)の螺旋が小さくなる。後述の理由により、外側のフレキシブルプリント基板(5)の螺旋の方が、内側のフレキシブルプリント基板(4)より小さくなるために、内側のフレキシブルプリント基板(4)の螺旋でない部分(42)(43)が変形する程圧縮される。すると、その反力により両フレキシブルプリント基板(4)(5)の螺旋部の摩擦力が極度に大きくなる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の折畳式携帯電話端末は、ヒンジを介して開閉可能に設けられた第1、第2の筐体と、ヒンジ部を介して第1の筐体から第2の筐体に渡って配設される複数のフレキシブルプリント基板とを備え、前記ヒンジ部内に於いて、前記複数のフレキシブル基板を重ねて螺旋状に配設し、且つ前記第1、第2の筐体を閉じたとき外側のフレキシブルプリント基板の内面の平均半径がその内側のフレキシブルプリント基板の外面の平均半径より所定寸法以上大きくなるようにしたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の折畳式携帯電話端末は、請求項1記載の折畳式携帯電話端末であり、前記外側のフレキシブルプリント基板と前記内側のフレキシブルプリント基板との螺旋部の隙間が0.5mm以上であることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例の形態を図に基づき説明する。図1はフレキシブルプリント基板(1)を携帯電話端末の筐体に組み込む前の状態を示す部分透過斜視図であり、図2は組み込んだ後の状態を示す部分透過斜視図である。
【0009】
本実施例の携帯電話端末は受話部(1)と、送話部(2)と、ヒンジ部(3)を備えた折畳式である。
【0010】
受話部(1)のプリント基板(11)と送話部(2)のプリント基板(21)は上下に重なった第1、第2のフレキシブルプリント基板(4)(5)により電気的に接続される。この接続はロック機構付コネクタ(12)(13)(22)(23)により行われ、第1、第2のフレキシブルプリント基板(4)(5)の接続が容易に外れないようになっている。
【0011】
受話部(1)の筐体(14)と送話部(2)の筐体(24)は、ヒンジ部(3)により回動可能に接続され、受話部(1)と送話部(2)はαラジアンの角度で開閉する。
【0012】
第1、第2のフレキシブルプリント基板(4)(5)で接続された受話部(1)と送話部(2)のプリント基板(11)(12)が携帯電話端末に組み込まれるとき、第1、第2のフレキシブルプリント基板(4)(5)のヒンジ部(3)に対応する部分がヒンジ部(3)の回転方向に1巻きされる。
【0013】
図3、図4は第1、第2のフレキシブルプリント基板(4)(5)の螺旋状態の変化を示す側面図である。図3は携帯電話端末を開いた状態であり、図4は閉じた状態である。
【0014】
開いた状態の図3に於いて、内側となる第1のフレキシブルプリント基板(4)の外面(41)の平均半径R1は、外側となる第2のフレキシブルプリント基板(5)の内面(51)の平均半径R2より僅か大きくなっている。
【0015】
ここで、閉じることにより、螺旋部の隙間がどのように変化するかを説明する。まず、閉じることによる第1のフレキシブルプリント基板(4)の螺旋の変化を説明する。閉じた状態の第1のフレキシブルプリント基板(4)の外面(41)の平均半径をR1’とし、螺旋でない受話部(1)側及び送話側(2)の第1のフレキシブルプリント基板(4)の長さを夫々L1,L2とする(図4参照)。また、閉じる角度はαラジアンとし、螺旋形状を近似的に円形とする。
【0016】
開いた状態(図3)の第1のフレキシブルプリント基板(4)の両コネクタ(12)(22)間の長さはL1+L2+2πR1+(π−α)R1となる。ここで、(π−α)R1は螺旋が重なる部分である。閉じた状態(図4)の第1のフレキシブルプリント基板(4)の両コネクタ(12)(22)間の長さはL1+L2+2πR1’+πR1’となる。ここで、πR1’は螺旋が重なる部分である。この開いた状態(図3)の長さと閉じた状態(図4)の長さでは同じであることから、L1+L2+2πR1+(π−α)R1=L1+L2+2πR1’+πR1’となる。これを解くとR1’=R1−αR1/3πとなる。即ち、ヒンジ部(3)がαラジアン閉じると、第1のフレキシブルプリント基板(4)の螺旋の半径はαR1/3π短くなる。
【0017】
第2のフレキシブルプリント基板(5)の螺旋の半径も、同様に、ヒンジ部(3)がαラジアン閉じると、αR2/3π短くなる。
【0018】
ここで、R2>R1であるので、αR2/3π>αR1/3πとなり、内側となる第1のフレキシブルプリント基板(4)の外面(41)と、外側となる第2のフレキシブルプリント基板(5)の内面(51)の隙間は(即ち、上下のフレキシブルプリント基板の隙間は)、ヒンジ部(3)が閉じることにより狭くなる。
【0019】
よって、図3の開いた状態でなく、図4の閉じた状態で上下のフレキシブルプリント基板(4)(5)の螺旋部に隙間ができるように設計する。実験によると、平均半径0.2mmの隙間を設けたとき10万回の開閉でもフレキシブルプリント基板の断線がなかった。実験では0.2mm以上の隙間が必要ということになるが、複数の螺旋の中心が相対的にずれることや部品寸法のばらつき等を考慮し、実際の量産では余裕をもたせて0.5mm以上にすることが好ましい。
【0020】
尚、上述の計算は螺旋形状を円形とみなしたが、量産の設計にあたっては、手作り品で隙間の確認をすればよい。また、複数の螺旋の中心が相対的にずれることを考慮し、隙間はゆとりを持たせる。
【0021】
尚、上述の実施例のフレキシブルプリント基板の重なりは2枚であったが、本発明は3枚以上の場合にも容易に適用させることができる。
【0022】
【発明の効果】
上述のごとく、複数のフレキシブルプリント基板が前記ヒンジ部内で重なって螺旋している携帯電話端末に於いて、最も上下のフレキシブルプリント基板の隙間が狭くなるのは閉じた状態であるから、この状態で隙間があるように設計する。このために、フレキシブルプリント基板どうしの摩擦が少なくなり、開閉の耐久性が向上する。
【0023】
また、複数の螺旋の中心が相対的にずれることを考慮し、閉じた状態の隙間にゆとりを持たせるため、摩擦がより少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フレキシブルプリント基板を携帯電話端末に組み込む前の状態を示す部分透過斜視図である。
【図2】図2の組み込んだ後の状態を示す部分透過斜視図である。
【図3】開いた状態の螺旋部の状態を示す側面図である。
【図4】閉じた状態の螺旋部の状態を示す側面図である。
【図5】図4に対応する従来例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 受話部
11 受話部のプリント基板
12 受話部のコネクタ
13 受話部のコネクタ
14 受話部の筐体
2 送話部
21 送話部のプリント基板
22 送話部のコネクタ
23 送話部のコネクタ
24 受話部の筐体
3 ヒンジ部
4 第1のフレキシブルプリント基板
41 第1のフレキシブルプリント基板の上面
5 第2のフレキシブルプリント基板
51 第2のフレキシブルプリント基板の上面
Claims (2)
- ヒンジを介して開閉可能に設けられた第1、第2の筐体と、ヒンジ部を介して第1の筐体から第2の筐体に渡って配設される複数のフレキシブルプリント基板とを備え、
前記ヒンジ部内に於いて、前記複数のフレキシブル基板を重ねて螺旋状に配設し、且つ前記第1、第2の筐体を閉じたとき外側のフレキシブルプリント基板の内面の平均半径がその内側のフレキシブルプリント基板の外面の平均半径より所定寸法以上大きくなるようにしたことを特徴とする折畳式携帯電話端末。 - 請求項1記載の折畳式携帯電話端末であり、前記外側のフレキシブルプリント基板と前記内側のフレキシブルプリント基板との螺旋部の隙間が0.5mm以上であることを特徴とする折畳式携帯電話端末。
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