JP4051297B2 - 携帯端末装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistants)等の携帯端末装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、携帯端末装置の一種として、操作キーを備える一方の筐体とアンテナ及び表示部を備える他方の筐体とをヒンジ部により開閉可能に連結した折り畳み式の携帯端末装置がある。このような携帯端末装置において一方の筐体に内蔵された回路基板と他方の筐体に内蔵された回路基板とを電気的に接続するために、ヒンジ部に設けた空洞部の内周面に沿ってフレキシブル配線基板を螺旋状に巻いて通すものがある(例えば、特許文献1参照。)。
さらに、一方の筐体に設けられた送受信部と、他方の筐体に設けられたアンテナとを電気的に接続するために、前記フレキシブル配線基板を螺旋状に巻いた径内にアンテナ線等の線材を通すものがある(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
また、ヒンジ部の空洞部は、両筐体の端部に設けられている円弧板状の曲面部を筐体の幅方向に交互に配置することにより全体として一つの円筒状に形成されている。隣接する曲面部同士は、筐体の開閉に応じて相対移動させられるため、微小隙間をあけて配置されている。このため、隙間から水分が筐体内に浸入する場合がある。ヒンジ部に水分が浸入するとその水分がヒンジ部の内部に配置されているフレキシブル配線基板上を伝って筐体に内蔵された回路基板に達するおそれがある。
【0004】
このような場合、その基板上の回路や電子部品の適正な動作が妨げられることにもなる。この問題を解決するために、従来、ヒンジ内部において筐体ケース上下にそれぞれ設けられた挟持部材によってフレキシブル配線基板を挟み込み、筐体内部の基板が内蔵されている空間とヒンジ部内の空間とを遮断することにより、ヒンジ部内の空間から基板が内蔵されている空間へ水分が浸入するのを防止するものが知られている(例えば、特許文献3参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−008670号公報(第2−3頁、第2図)
【特許文献2】
特開平06−311216号公報(第2−3頁、第2図)
【特許文献3】
特開2002−124779号公報(第2−4頁、第4図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、折り畳み式の携帯端末装置では、筐体の開閉に応じてフレキシブル配線基板に張力が作用する。したがって、従来のようにフレキシブル配線基板を単に空洞部において螺旋状に巻いただけでは、何らかの原因でフレキシブル配線基板に局部的な応力が集中した場合に、フレキシブル配線基板が屈曲するなど健全性が害されるおそれがある。
また、上述のような構成では、空洞部への水分の浸入自体は許容する構造であるため、筐体内部への水分の浸入を防止するものとしては不十分であった。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、第一の目的は、フレキシブル配線基板のヒンジ部内での耐久性を向上させ、フレキシブル配線基板や回路基板の健全性を維持することができる携帯端末装置を提供することにある。第二の目的は、第一の目的を達成しつつ、ヒンジ部内にアンテナ線等の線材をも通すことを可能にする携帯端末装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提供する。
請求項1に係る発明は、回路基板をそれぞれ内蔵した2つの筐体をヒンジ部により回転可能に連結し、前記ヒンジ部内に形成された空洞部を通過させて配置したフレキシブル配線基板により、前記2つの筐体内の回路基板同士を電気的に接続する携帯端末装置であって、前記フレキシブル配線基板を前記空洞部内で湾曲させ、当該湾曲させたフレキシブル配線基板の内側に、長手方向に延びる貫通穴を備えた柱状の弾性体を配置し、前記弾性体の横断面の輪郭形状及び前記空洞部の横断面が略円形であって、前記弾性体の直径が前記空洞部の直径と同等以上であるようにしたことを特徴とする。
【0009】
請求項1に係る発明によれば、筐体の開閉に伴いフレキシブル配線基板に張力が作用するとフレキシブル配線基板の湾曲部分の半径が変化するが、その変化に応じて、その湾曲した部分の内側に配置している弾性体を拡大、収縮させることにより、フレキシブル配線基板の湾曲部が内側から筒状の弾性体によって支持される。これにより、全周にわたってフレキシブル配線基板にかかる曲げ応力が均一に分散されることになる。また、前記弾性体に貫通穴が形成されていることから、筐体の開閉に伴い、フレキシブル配線基板の湾曲部分の半径が変化しても弾性体を充分に収縮させることができ、フレキシブル配線基板にストレスを与えることがない。
さらに、前記空洞部内に弾性体が収容されているため、前記空洞部の内部からヒンジ部の隙間が塞がれる。これにより、筐体内への水分の浸入が防止され、また、塵埃の浸入も防止されることになる。
【0010】
また、請求項1に係る発明によれば、湾曲させたフレキシブル配線基板をヒンジ部の内面に沿わせて配置することができるため、局部的な屈曲などの不具合を生ずることを効果的に防止することができる。
【0011】
請求項に係る発明は、請求項1に記載の携帯端末装置において、前記2つの筐体のいずれか一方の筐体に、アンテナ、マイクロフォン、スピーカのいずれか一種の部品を備え、この部品は他方の筐体に内蔵される回路基板と線材を介して電気的に接続されるとともに、前記線材が前記弾性体の貫通穴内を通して配線されていることを特徴とする。
請求項に係る発明によれば、アンテナ等の線材をヒンジ部内を通過させる際、弾性体の貫通穴内を通して通過させることができる。これにより、ヒンジ部内に線材を通すことを可能としながら、フレキシブル配線基板の局部的な屈曲などの不具合を生ずることを防止できる。
【0012】
請求項に係る発明は、請求項に記載の携帯端末装置において、前記弾性体に、該弾性体外面と前記貫通穴の内面とを長さ方向の全長にわたって連絡する切り込みが形成されていることを特徴とする。
請求項に係る発明によれば、前記切り込みを通じて、弾性体の外面からその半径方向内方に向かってアンテナ線等の線材を貫通穴に組み込むことができる。すなわち、アンテナ線等の線材をその一端から弾性体の貫通穴に通すことなく、その長さ方向の途中位置を貫通穴に配置することが可能となる。したがってアンテナ線等の線材を接続した後においても、弾性体内への配線が可能となり、フレキシブル配線基板およびアンテナ等の線材をヒンジ部に組み付ける作業を容易にすることができる。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の携帯端末装置において、前記フレキシブル配線基板の形状が、長さ方向の途中位置に幅方向に屈曲させたクランク部を備えた帯状の形状又は平面状に展開した状態で略コの字型の形状であることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態に係る携帯端末装置は、図1及び図2に示されるように、2つの筐体2a,2bをヒンジ部4により相対回転可能に連結した折り畳み式の携帯電話機である。各筐体2a,2bは、本体部6a,6bとヒンジ構成部7,8とからなっている。本体部6aには、操作キー9及びマイクロフォン12が設けられ、送受信部を有する回路基板15aが内部に収容されている。本体部6bには、スピーカ11、アンテナ13、LCD等の表示部10が設けられ、表示情報等を制御する回路基板15bが内部に収容されている。また、各ヒンジ構成部7,8は、各本体部6a,6bの長さ方向の一端に設けられ、それらが組み合わせられることによりヒンジ部4が構成されている。一方の筐体2aのヒンジ構成部7は、筐体2aの幅方向に沿って配される共通の中心軸線上に軸方向に間隔をあけて配置されている3つの円筒部7a,7b,7cからなる。他方の筐体2bのヒンジ構成部8も同様に、筐体2bの幅方向に沿って配される共通の中心軸線上に軸方向に間隔をあけて配置されている2つの円筒部8a,8bからなる。
【0014】
ヒンジ部4は、図2に示すように、円筒部7c,8b,7b,8a,7aを筐体2a,2bの幅方向に交互に配置して構成され、円筒部7cと8bとの内部及び円筒部8aと7aとの内部にそれぞれ図示しないヒンジ軸を収容することにより、2つの筐体2a,2bを連結している。ヒンジ部4を構成する各筐体2a,2bの幅方向の中央の円筒部7b,8aには、それぞれ円筒部7b,8aの内部に設けられた空洞部16と本体部6a,6bの内部に設けられた空洞部17とを連通させる連通孔19a,19bが形成されている。連通孔19a,19bは、筐体2a,2bの幅方向に細長く形成されている。
【0015】
各本体部6a,6bの内部の回路基板15a,15bは、フレキシブル配線基板22によって相互に電気的に接続されている。フレキシブル配線基板22は、図3(a)に示すように、帯状に形成されるとともに、長さ方向の途中位置に幅方向に屈曲させたクランク部20を備えている。そして、フレキシブル配線基板22は、図3(b)に示すように、クランク部20において長さ方向に1巻きすることにより、その途中位置にループ部21を形成した状態で空洞部16に収容されるようになっている。すなわち、フレキシブル配線基板22はそのループ部21を空洞部16の内周面に沿わせて収容されるとともに、該ループ部21から2方向に延びる延設部28,29をそれぞれ連通孔19a,19bに貫通させ、その両端のコネクタによって本体部6a,6b内部の回路基板15a,15bに接続されるようになっている。
【0016】
本実施形態に係る携帯電話機1は、図5に示すように、前記空洞部16に収容されているループ部21の内側に円筒状の弾性体23を備え、その弾性体23の中にアンテナ用ケーブル14(線材)が通されている。
【0017】
弾性体23は、例えば、ウレタン樹脂等からなっており、図4(a)に示すように、その中央部に長さ方向に貫通する貫通穴24を有する略円筒状に形成されている。また、弾性体23には、長さ方向の全長にわたって、その外面と貫通穴内面とを連絡する切り込みが形成されている。本実施形態に係る弾性体23においては、切り込みは、周方向の一ヶ所において、半径方向および長さ方向に沿う平面内に形成されている。また、弾性体23は、加圧されない自由状態において、空洞部16の内径よりも大きな直径を有している。したがって、弾性体23は、空洞部16に収容される状態においては、その空洞部16の内径に合わせて収縮させられるようになっている。
【0018】
また、アンテナ用ケーブル14は、アンテナ13と回路基板15aの受信部(不図示)とを相互に電気的に接続するためのものである。すなわち、アンテナ用ケーブル14は、弾性体23の中の貫通穴24を通され、その両端をそれぞれ連通孔19a,19bに貫通させ、一端はアンテナ13に接続され、他端は回路基板15aに接続されるようになっている。
【0019】
上記弾性体23、フレキシブル配線基板22およびアンテナ用ケーブル14は、図5に示されるように、筐体2a,2bの空洞部16内に組み付けられる。組み付けに先立って、図4(b)に示されるように、アンテナ用ケーブル14の長さ方向の途中位置が、切り込み25を通じて弾性体23の外面から半径方向に沿って貫通穴24に組み込まれる。これにより、アンテナ用ケーブル14は貫通穴24に沿って通された状態になる。そして、アンテナ用ケーブル14が通された弾性体23に、その外周面に沿って、フレキシブル配線基板22が巻かれる。この状態で、弾性体23、フレキシブル配線基板22、アンテナ用ケーブル14が、空洞部16内に収容される。
【0020】
このように構成された本実施形態に係る携帯電話機1の作用について、以下に説明する。
まず第1に、携帯電話機1を使用して通話をしようとする場合には、2つの筐体2a,2bをヒンジ部4によって相互に開く方向に相対回転させる。これにより、筐体2aの操作キー9と筐体2bの表示部10とが露出させられ、使用者は、表示部10の表示内容を確認しながら操作キー9を操作することができるようになる。
この状態において筐体2a,2bは、図5に示されるように、略150°程度の相対角度をなして配置されており、筐体2a,2b内部の回路基板15a,15bを接続するフレキシブル配線基板22のループ部21は、円筒状の弾性体23を略1.5周巻いた状態に配されている。
【0021】
次いで、携帯電話機1を折り畳むときには、2つの筐体2a,2bをヒンジ部4によって相互に閉じる方向に相対回転させる。これにより、筐体2aの操作キー9および筐体2bの表示部10は、相互に重ねられた筐体2a,2bの合わせ面に配置されて隠れ,操作キー9が押されたり、表示部10が傷つけられたりしない、携帯に適した状態となる。
このとき、筐体2a,2bの相対回転に伴って、筐体2a,2b内部のフレキシブル配線基板22のループ部21は、弾性体23の周囲における巻き角度を増加させるようになる。フレキシブル配線基板22の長さは固定されているので、巻き角度の増加によっても配線経路を増加させないようにするために、ループ部21の径寸法が縮小させられる。
【0022】
この場合において、本実施形態に係る携帯電話機1では、ループ部21の内側に円筒状の弾性体23が配置されているので、ループ部21が収縮すると、弾性体23はループ部21から半径方向内方に向かう圧力を受ける。これにより弾性体23もその径寸法を縮小するように収縮させられる。すなわち、弾性体23には半径方向外方に向かう弾性復元力が発生するので、ループ部21は、この弾性体23の弾性復元力に抗してその半径寸法を縮小させることになる。このとき、弾性体23内には貫通穴24が形成されているため弾性体23を充分に弾性変形させることができる。
【0023】
逆に、筐体2a,2bを相互に開く方向に相対回転させるときには、ループ部21が拡大していくので、弾性体23に加えられていた半径方向内方に向かう圧力が緩和され、弾性体23は、ループ部21の拡大に合わせて、その径寸法を拡大させていくことになる。
弾性体23は、空洞部16の内径寸法より若干大きな外径寸法を有しているので、空洞部16に収容された状態ではループ部21は、常に弾性体23により半径方向外方に向けて付勢されることになる。すなわち、ループ部21は、弾性体23によって常に内部から支持されることになる。しかも、弾性体23が円筒状に形成されているので、ループ部21は、その全周にわたって半径方向内方から支持される。したがって、2つの筐体2a,2bの開閉に伴うループ部21の径寸法の縮小、拡大時に、弾性体23に内側から支持されることにより、フレキシブル配線基板22に生ずる曲げ応力はループ部21の全周にわたって均一に分散され、局部的な屈曲などの不都合を生ずることが防止される。
【0024】
また、本実施形態に係る携帯電話機1によれば、弾性体23は、空洞部16に収容された状態で常に半径方向外方に向けて弾性復元力を及ぼしていることから、ループ部21は弾性体23により空洞部16の内周面に押圧される。そのため、空洞部16を構成している円筒部間7b,8aの隙間を内側から塞ぐことができる。その結果、ヒンジ部4の空洞部16内への水分や塵埃の浸入を防止することができる。
【0025】
さらに、本実施形態に係る携帯電話機1によれば、フレキシブル配線基板22のヒンジ部4への組み付けに先立って、弾性体23に形成されている切り込み25を通してアンテナ用ケーブル14を貫通穴24に通すとともに、その弾性体23の外周面に沿ってフレキシブル配線基板22を巻き付けつけておくことができる。したがって、ループ部21の形状を保持することが容易となり、組み付け作業性を向上させることができる。
【0026】
なお、弾性体23をウレタン樹脂としたが、これに限ることはなく、例えば、アクリル系樹脂、熱可塑性ポリアミド樹脂等の弾性樹脂やゴム、スポンジ体等であってもよい。
また、弾性体23の直径は、加圧されない自由状態において、空洞部16の内径よりも大きいとしたが、これに限ることはなく、空洞部16の内径と同一またはそれより小さくてもよい。ただし、ループ部21における局部的な屈曲を効果的に防止するためには、空洞部16の径と同一又は空洞部16の径より大きくした方がよい。
【0027】
さらに、弾性体23に切り込み25が形成されているとしたが、これに代えて、切り込み25を形成しない単なる筒状体としてもよい。ただし、組み付け作業性を大幅に向上させるためには、切り込み25を形成した方がよい。
また、切り込み25は半径方向および長さ方向に沿う平面内に形成されているとしたが、これに限ることはなく、弾性体23の半径方向および長さ方向にわたって切断したものであれば平面内になくてもよい。
また、弾性体23を円筒状としたが、これに限ることはなく、柱状のものであり、その中にアンテナ用ケーブル14を通すための貫通穴が形成されているものであればよい。
【0028】
また、フレキシブル配線基板22は、クランク部20を備えるとしたが、これに限ることはなく、例えば、図6(a)および(b)に示すように、平面状に展開した状態で、コの字型等を成し、延設部28,29がそれぞれ同一方向に向けて配置されるものであってもよい。このように構成すれば、フレキシブル配線基板22の原板から、フレキシブル配線基板22を切り出すときの無駄を少なくすることができるとともに、折り畳み可能に連絡された2つの筐体2a,2b内に配置された回路基板15a,15b同士を電気的に接続するのに必要な長さを短くすることができる。
【0029】
また、本実施形態では、弾性体23の貫通穴24内にアンテナ用ケーブル14を通すようにした例を示したが、マイクロフォン12やスピーカ11が、これらを具備する筐体と異なる筐体内に内蔵された回転基板と線材を介して電気的に接続される場合、これらの線材を弾性体23の貫通穴24内に挿通させるようにしても良く、このように2つの筐体内に内蔵する回路基板同士を接続するフレキシブル配線基板以外の線材を有する場合、線材を弾性体23の貫通穴24内に挿通させることで配線の引き回しを容易にすることができる。
【0030】
さらに、本発明によれば、弾性体23の貫通孔穴24内に、乾燥剤や芳香剤を充填するようにしても構わない。このように、貫通穴24内に乾燥剤を充填することで、仮に空洞部への水分の侵入が発生したとしても乾燥剤によって吸湿し、筐体内への水分の浸入を防止することができるとともに、貫通穴24内に芳香剤を充填することで、携帯端末装置にさまざまな香り付けを行うことができる。
【0031】
また、本実施形態では、折り畳み型の携帯電話機を例にとって説明したが、本発明は携帯電話機に限定されるものではなく、PDA等の他の携帯端末装置にも適用できることは言う迄もない。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ヒンジ部の空洞部内におけるフレキシブル配線基板の局部的な屈曲やそれにより生じる断線等を防止することができる。したがって、2つの筐体の折り畳み耐久性や回路基板同士の電気的接続状態の信頼性を向上させる効果を奏することができる。
また、ヒンジ内部の空洞部に収容された弾性体により、空洞部の内部から、ヒンジ部の隙間が塞がれる。これにより、筐体内への水分や塵埃の浸入を効果的に防止し、フレキシブル配線基板や回路基板の健全性を維持することができる。
さらに、弾性体内の貫通穴内にアンテナ等の線材を通すことで、ヒンジ部の空洞部内への引き回しを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る携帯端末装置の一実施形態に係る折り畳み式の携帯電話機であって、2つの筐体を相互に開いた状態を示す平面図である。
【図2】 同実施形態において、フレキシブル配線基板を組み付けた状態を示す概略平面図である。
【図3】 (a)は同実施形態におけるフレキシブル配線基板の概略平面図であり、(b)は(a)のフレキシブル配線基板を1巻きした状態を示す概略斜視図である。
【図4】 (a)は同実施形態における弾性体の概略斜視図であり、(b)は(a)の弾性体にアンテナ用ケーブルを組み付ける様子を示した概略斜視図である。
【図5】 同実施形態における携帯電話機のヒンジ部における断面図である。
【図6】 (a)は同実施形態におけるフレキシブル配線基板の変形例を示す概略平面図であり、(b)は(a)のフレキシブル配線基板の一方の延設部を湾曲させた斜視図である。
【符号の説明】
2a 筐体
2b 筐体
4 ヒンジ部
14 アンテナ用ケーブル(線材)
15a 回路基板
15b 回路基板
16 空洞部
22 フレキシブル配線基板
23 弾性体
24 貫通穴

Claims (4)

  1. 回路基板をそれぞれ内蔵した2つの筐体をヒンジ部により回転可能に連結し、前記ヒンジ部内に形成された空洞部を通過させて配置したフレキシブル配線基板により、前記2つの筐体内の回路基板同士を電気的に接続する携帯端末装置であって、
    前記フレキシブル配線基板を前記空洞部内で湾曲させ、当該湾曲させたフレキシブル配線基板の内側に、長手方向に延びる貫通穴を備えた柱状の弾性体を配置し、
    前記弾性体の横断面の輪郭形状及び前記空洞部の横断面が略円形であって、前記弾性体の直径が前記空洞部の直径と同等以上であるようにしたことを特徴とする携帯端末装置。
  2. 前記2つの筐体のいずれか一方の筐体に、アンテナ、マイクロフォン、スピーカのいずれか一種の部品を備え、該部品が他方の筐体に内蔵された回路基板と線材を介して電気的に接続されるとともに、前記線材が前記弾性体の貫通穴内を通して配線されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
  3. 前記弾性体には、該弾性体外面と前記貫通穴内面とを長手方向の全長にわたって連絡する切り込みが形成されていることを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
  4. 前記フレキシブル配線基板の形状が、長さ方向の途中位置に幅方向に屈曲させたクランク部を備えた帯状の形状又は平面状に展開した状態で略コの字型の形状であることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の携帯端末装置。
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