JP3717296B2 - 乾麺移載装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、大引きした麺線を追熟させると共に乾燥させる機(はた)から乾麺を自動的に乾麺自動裁断装置に移載する乾麺移載装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
素麺は原料粉を混練し、ある程度熟成させた後、紐状に延ばして1対の箸に8文字状に幾重にもわたって巻掛け、次第に両箸の間隔を広げて引き延ばした後、機(はた)と呼ばれる装置に支持させて追熟させながら乾燥させ、乾燥させた麺を所定の長さに切り分けるという手順で造られる.
前記機は、例えば1対の支柱と、これら支柱に支持され、麺線を巻掛けた2本の箸のうちの一方の箸(以下、上箸という。)を支持する上箸受けと、これの下方で前記支柱に支持され、その他方の箸(以下、下箸という。)を支持する下箸受けとを備えている。前記上箸受けには多数の上箸が適当な間隔を置いて平行に支持され、又、前記下箸受けには多数の下箸が上箸と同じ間隔を置いて平行に支持される。
【0003】
上箸受けにはその軸方向に所定の間隔を置いて多数の穴が形成され、この穴に上箸の一端部を差し込んで上箸を上箸受けに片持ち支持させる。又、下箸受けにもその軸方向に所定の間隔を置いて多数の穴が形成され、この穴に下箸の一端部を差し込んで下箸を下箸受けに片持ち支持させる。
【0004】
箸は機の片側にだけ支持させることもあるが、ほとんどの場合には、機の両側にそれぞれ箸を片持ち支持させて、1つの機で多量の麺線を追熟させながら乾燥させるようにしている。
【0005】
なお、乾燥に伴う張力増大による麺線の切断を防止すると共に、麺線の短縮を適度に抑制するために、上箸受けと下箸受けとの一方又は両方を昇降可能に支柱に支持させ、手作業で、あるいは、自動的に上下両箸受けの間隔を調整することにより麺線の張力を所定の範囲内に調整できるようにしている。
【0006】
乾燥させた麺線を所定の長さに切り分ける乾麺自動裁断装置はすでに提案されているが、乾燥した乾麺を上下両箸と共に機から外して乾麺自動裁断装置に掛け込む作業はこれまでのところ人手に頼っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
今日、製麺業における人手不足は非常に深刻であり、乾燥した乾麺を上下両箸と共に機から外して乾麺自動裁断装置に掛け込む作業を自動化することは業界の切実な要請となっている。
【0008】
しかし、この作業は、工程時間の短縮を図るために、次々と異なる機から乾麺を外して1基の自動乾麺裁断装置に駆け込むという複雑な作業であり、この作業を自動化するためには機の入替えを考慮しなければならない。
【0009】
又、機に上箸(必要に応じてこれと共に下箸)を搬送するコンベア機能を与え、機から直接に自動的に乾麺自動裁断装置に掛け込むことは技術的には可能であるが、機の構成が非常に複雑になるので実用性に乏しい。特に、機の両側に上下両箸及び麺線を支持させる場合には機の構造が一層に複雑になる上、強度的要請から機の部材の重厚化を避けることができず、材料費用も非常に高価になるので、一層実用的でなくなる。
【0010】
機にコンベア機能を付与せずに、従来と同様に箸の端部を上下の箸受けに差し込んで機に箸を片持ち支持させる場合には、箸を箸受けに形成した穴から引き抜いて移動させる必要があり、箸の両端部を載置して搬送するコンベアや箸の両端部を吊持して搬送するコンベアから箸を取り上げる場合に比べて複雑な作業となる。もちろん、機の両側に箸を支持している場合には、これら両側の箸を交互に、あるいは同時に取り外す必要があり、一層複雑な作業となる。
【0011】
加えて、自動乾麺裁断装置の作業性を高めるために、自動乾麺裁断装置に箸を掛け込む際に箸の間隔を箸に巻きついた乾麺の節の部分どうしが密接する程度に箸の間隔を狭めることが要求される。
【0012】
この要求に応え、かつ、機から自動乾麺裁断装置への麺線の移動に際して麺線が折れることを防止するために、乾麺を巻き掛けた上箸を1本ずつ機から取り外し、自動乾麺裁断装置に設けた箸取り枠の上に乾麺の節の部分どうしが密接する程度に箸の間隔を狭めて並べるという手作業が行われており、このために製麺工程全体の作業性が非常に低くなるのである。
【0013】
本発明の目的とするところは、上記の技術的課題を解決し、追熟させると共に乾燥させた乾麺を機から外して乾麺自動裁断装置に自動的に掛け込む作業を行う乾麺移載装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、機に左右方向に一定の間隔を置いて平行に、かつ、片持ち状に支持させた所定数の上箸の前後両端部を挟持するクランパと、このクランパを移動させてクランパに支持させた前記所定数の上箸を機から抜き取り所定の位置に移動させるクランパ移動装置と、クランパから所定数の上箸を受け取り、上箸の間隔を狭くするスタック装置と、スタック装置により間隔を狭められた前記所定数の上箸をスタック装置から取り出し、乾麺自動裁断装置に搬入するトラバーサとを備える。
【0015】
本発明によれば、機に支持させた上箸の両端部を例えば右端から所定数ずつクランパで挟持し、この後、クランパ移動装置でクランパと共にこれら上箸をこれらの軸方向に水平移動させることにより上箸が機から引き抜かれる。更にこの後、クランパ移動装置により、クランパと共に所定数の上箸をスタック装置に送り、スタック装置に受け取らせる。スタック装置は受け取った所定数の上箸の間隔を各上箸に巻きついた麺線の節どうしが接する程度まで狭くし、この後、トラバーサにより間隔を狭められた前記所定数の上箸がスタック装置から取り出され、乾麺自動裁断装置の箸受けに移載することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例に係る乾麺移載装置を図面に基づいて具体的に説明すれば、以下の通りである。
【0017】
図1は本発明の一実施例に係る乾麺移載装置の正面図であり、図2はその平面図である。
この乾麺移載装置は、第1機枠1に支持されるクランパ2及びクランパ移動装置3と、第2機枠4に支持されるスタック装置5及びトラバーサ6とを備え、前記クランパは、前記第1機枠1内に入れられた機7(図1及び図2においてはその上箸受けのみを示す。)に支持された多数のうちの所定数の上箸8を挟持するように構成してある。
【0018】
ここで、このクランパ2及びクランパ移動装置3の説明を理解し易くするために、機7とこれに支持された上箸8について説明する。
図3に示すように、機7は、平面視においてH形の基枠71とこれの両端部に立ち上げた左右1対の支柱72と、この支柱72の上端に固定された上箸受け73と、支柱72の下部に固定された下箸受け74とを備えている。
【0019】
上箸受け73の前面にはその軸方向(左右方向)に所定の間隔を置いて正方形穴73aと縦長の長方形穴73bとが交互に形成され、上箸受け73の後面には前面の正方形穴73aに対応する位置に縦長の長方形穴73bが、前面の長方形穴73bに対応する位置に正方形穴73aが形成されている。そして、図4の断面図に示すように、上箸受け73内には、後面の正方形穴73aと前面の長方形穴73bとの間に前面が解放され、かつ、前上がりに傾斜させた箸受け穴75aを有する合成樹脂製のピース75が挿入され、前面の長方形穴73b側から上箸8の基端部をこの箸受け穴75aに挿入することにより機7の上箸受け73に上箸8を片持ち支持できるようにしている。
【0020】
上箸受け73内には、前面の正方形穴73aと後面の長方形穴73bとの間に後面が解放され、かつ、後上がりに傾斜させた箸受け穴75aを有する合成樹脂製のピース75を挿入し、前面側と同様にこの長方形穴73b側から上箸8の基端部をこの箸受け穴75aに挿入することにより機7の上箸受け73に上箸8を片持ち支持できるようにしている。
【0021】
下箸は同様にして下箸受け74に先下がりに片持ち支持される。
このように、上箸8を先上がりに下箸を先下がりに支持することにより、上下両箸の弾力を利用して麺線の張力と長さとを平均化することができる。
【0022】
もっとも、上箸8と下箸との一方を水平に機7に支持させるようにしても上下両箸の弾力を利用して麺線の張力と長さとを平均化することは可能である。
前記支柱72は筒状の下部72aと、これに内嵌されて昇降案内される中間部72bと、この中間部72bの上部に昇降自在に内嵌合された上部72cとからなり、下部72の上部どうしを連結する横桟75内に設けた同期装置を介してハンドル76によって左右両中間部部72b及び上部72cが同期して昇降するようにしている。
【0023】
ハンドル76と同期装置との間にはこれらに対して一定以上のトルクが作用した時にのみこれらが作動するように最低作動トルクを制限するトルクリミッタが設けられ、ハンドル76を一定以上の操作力で操作することにより左右両中間部部72b及び上部72cを同期して上昇させて両上部72cの上端に連結された上箸受け73と下箸受け74の間隔を拡大し、上下両箸受け73、74に支持させた上下両箸に巻掛けられた麺線の張力を一定の下限値以上にすることができる。
【0024】
又、乾燥により麺線の張力が一定の上限値を上回ると同期装置及びハンドル76が逆回転して上下両箸受け73、74の間隔が縮小されて麺線の張力が減少するが、麺線の張力が一定の下限値まで減少するとトルクリミッタ77が作用して同期装置及びハンドル76を停止させ、これにより、麺線の張力が下限値を下回ることが防止される。
【0025】
機7の基枠71の下側には機7の移動を容易にするために自在車輪78が設けられ、上述のように上下両箸を機7に支持させて、これらに巻掛けた麺線を追熟させると共に乾燥させた後、必要に応じて、麺線を下箸に巻きついた節の近傍で切り揃えてから、機7を第1機枠1内に移動させる。
【0026】
なお、機7に支持させる上箸8の数は、特に限定されず、例えば自動乾麺裁断装置9が1回に処理できる量に対応する本数の上箸8を支持できるようにすればよい。
【0027】
さて、図1に示すように、第1機枠1の左右両端部には、支柱72よりも左右に張り出させた上箸受け73の左右両端部を位置決めする位置決め装置11が設けられる。
【0028】
この位置決め装置11は、第1機枠1に対して上箸受け7を所定の位置に位置決めできるように構成してあればよく、ここでは、図5あるいは図6の各正面図に示すように、第1機枠1に支持させた縦軸のシリンダ11aと、これのピストンロッドに固定した位置決めブロック11bと、上箸受け7の左端及び右端の下面に設けた逆円錐形の位置決め突起11cと、上箸受け7を所定の高さで上側から受け止めるストッパ11dとで位置決め装置11が構成されている。
【0029】
前記位置決めブロック11bの上面には位置決め突起11cに対応する逆円錐形の位置決め穴11eが凹設され、シリンダ11aを伸長させて(又は短縮させて)この位置決め穴11eに位置決めピン11cを突入させることにより、第1機枠1に対する上箸受け73の水平方向の位置が位置決めされる。又、この水平方向の位置決めに引き続いてシリンダ11aを伸長させて(又は短縮させて)上箸受け73の端部をストッパ11dに受け止めさせることにより、第1機枠1に対する上箸受け73の上下方向の位置が位置決めされる。
【0030】
なお、第1機枠1には上記位置決めブロック11bの昇降を案内するガイド11fが固定され、このガイド11fに摺動可能に連結されたスライダ11gを位置決めブロック11bに固定して、位置決めブロック11bが水平位置を変えることなく正確に上下方向に移動するようにしている。
【0031】
又、前記位置決め突起11cに代えて上箸受け7の左端及び右端の下面に円孔あるいは角孔からなる位置決め孔を形成し、これに対応して各位置決めブロック11bの上面に円錐形、角錐形、あるいは前記位置決め孔に内接する先端が尖ったピン形の位置決め突起を設けてもよい。
【0032】
ところで、図1に示すように、第1機枠1には、左右方向に伸びる前後1対のガイドバー12が設けられ、図7の側面図に示すように、このガイドバー12に摺動可能に支持させた支持枠21に前後1対のクランパ2が支持され、クランパ移動装置3によってこれらクランパ2及び支持枠21を第1機枠1内の左右両端間にわたって移動させるようにしている。
【0033】
なお、図7の左半分は前側のクランパ2の初期状態を示し、同図の右半分には後側のクランパ2の動作が図説されている。
前側のクランパ2は、支持枠21の下側に前後方向に摺動可能に支持させた基板22と、この基板22の前端部に設けられ、機7に支持させた所定数(ここでは8本)の上箸8の先端部を挟持する先端クランパ23と、この基板22の後端部に設けられ、前記所定数の上箸8の基端部を所定の範囲内で上下方向に遊動可能に左右から挟持する基端クランパ24とを備えている。
【0034】
前記先端クランパ23は、基板22の前端部の下面に固定された上顎23aと、この上顎23aに下方から対向させて、かつ、基板22の前端部に昇降可能に支持させた下顎23bと、この下顎23bを昇降させるシリンダ23cとを備えている。
【0035】
これら上顎23aと下顎23bとは、これらの間に機7に支持された所定数の上箸8の前端部を挟めるように、機7に支持された所定数の上箸8の左右間隔の合計よりも左右方向に長い適当な長さを有し、例えばウレタンゴムからなる弾性体23dを貼着することにより、上箸8をこれら弾性体23dを介して上下両顎23a、23bの間に挟持し、この状態で上箸8を傷つけることなく先上がりに傾斜した状態から水平状態に振り上げることができるようにしている。
【0036】
上下両顎23a、23bは初期状態ではシリンダ23cを伸長させて間隔を開いた状態であり、機7を第1機枠1内に入れ、位置決め装置11で上箸受け73を位置決めすると、機7に支持させた上箸8の先端部が開かれた上顎23aと下顎23bとの間に位置するようにしている。
【0037】
もっとも、先端クランパ23が上箸8を上下から挟んで支持するように構成することは本発明に必須のことではなく、例えば次に説明する基端クランプ24と同様に、上箸8の先端部を一定の範囲内で上下方向に遊動可能に吊持するように構成してもよい。
【0038】
基端クランパ24は、図7及び図8の正面図に示すように、基板22に昇降可能に支持されたサドル24aと、サドル24aを昇降させる昇降シリンダ24bと、サドル24aにそれぞれ左右方向に摺動可能に支持された2枚の挟持板24c、24dと、各挟持板24c、24dを互いに左右反対方向に同時に駆動する1対の挟持シリンダ24e、24fとを備える。
【0039】
図9の正面図に示すように、2枚の挟持板24c、24dのうちの一方には、左右方向に機7に支持された上箸8の間隔と同じ間隔を置いて、下方に延び、その下端部が右向きに曲がる所定数の鉤24gが設けられ、他方には同じ間隔を置いて、下方に延び、その下端部が左向きに曲がる所定数の鉤22hが設けられ、初期状態では両挟持シリンダ22e、22fを短縮してこれら鉤22g、22hの間を開いている(図8参照)。
【0040】
前記クランパ移動装置3は、支持枠21と基板22との間に挿入された第1箸抜きシリンダ31及び第2箸抜きシリンダ32、並びにクランパ2を第1機枠1内の右端部と左端部との間にわたって左右方向に駆動する支持枠駆動装置33とを備え、初期状態では、第1箸抜きシリンダ31及び第2箸抜きシリンダ32を伸長すると共に基端クランパ24の昇降シリンダ24bを短縮して、基端クランパ24の両挟持板24c、24dを第1機枠1内で位置決めされる機7の上箸受け73の上方に位置させるようにしている。
【0041】
機7を第1機枠1内で位置決めする前に、第1、第2両箸抜きシリンダ31、32を短縮して基端クランパ24を第1機枠1内の位置決めされる位置に位置する機7に支持させた上箸8の先端よりも前側(外側)に位置させ、この後、機7を第1機枠1内に入れて位置決め装置11で位置決めしてから、第1、第2両箸抜きシリンダ31、32を伸長させて、クランパ2を一旦初期状態に戻す。これにより、上箸受け73の右端から所定数の上箸8の先端部が先端クランパ23の上顎23aと下顎23bとの間に位置することになる。
【0042】
この後、シリンダ23cを短縮して前記所定数の上箸8の先端部を先端クランパ23で挟持する。更にこの後、第1箸抜きシリンダ31を伸長させて先端、基端両クランパ23、24を前方に20mm移動させる。これにより、前記所定数の上箸8の基端は箸受け穴75aの途中まで移動し、上箸8の基端部がこの箸受け穴75aに引っ掛かった状態になる。又、基端クランパ24は前記上箸受け73の前上方に移動する。
【0043】
又更にこの後、昇降シリンダ24bを伸長させて、図8に示すように、基端クランパ24をその鉤24g、24hの鉤先が下箸8の基端部よりも低く位置するまで下降させてから、図9に示すように、両挟持シリンダ24e、24fを伸長して両挟持板24c、24dの鉤24g、24hを閉じ、鉤24g、24hの間に下箸8の基端部を鉤先上方の一定の範囲内で遊動可能に挟持する。
【0044】
上箸8の基端部を基端クランパ24で挟持した後、第2箸抜きシリンダ32を短縮させて基板21、先端クランパ23及び基端クランパ24を更に前方に例えば約50mm移動させることにより、上箸8の基端部が機7の上箸受け73から完全に抜き取られると共に基端クランパ24に吊持される。
【0045】
なお、このように、先端クランパ23で上箸8の先端部を挟持して前方に移動させる場合には、先端クランパ23で上箸8の先端部を吊持して前方に移動させる場合に比べて確実に上箸8を前方に移動させることができ、従って、確実に所定数の上箸8を上箸受け73から抜き取ることができる。
【0046】
さて、このようにして上箸8の基端部を上箸受け73から抜き取り、基端クランパ24に吊持させた後、昇降シリンダ24bを短縮して上箸8の基端部を吊り上げ、上箸8を水平に支持する。
【0047】
後側のクランパ2は前後勝手が反対になっていることと、機7に支持させた上箸8の位置が右又は左に半ピッチ分ずれていることと、その動作が前後反対であることとを除けば、前側のクランパ2と同様に構成され、前側のクランパ2と同期して、かつ、前側のクランパ2と同様にして機7の後側に支持された上箸8を機7から抜き取った後、水平に支持する。
【0048】
前記第2機枠4は第1機枠1の右側に配置され、図10の平面図及び図11の正面図に示すように、この第2機枠4には前後1対のガイドバー41が設けられ、各ガイドバー41にそれぞれスタック装置5の支持枠51が左右1対のベアリング52を介して左右方向に摺動可能に支持されている。
【0049】
各支持枠51は前後に並べて連結枠53で連結され、ビーム駆動装置54により左右方向に往復同期駆動される。このビーム駆動装置54は、両支持枠51を同期して左右方向に往復駆動できるように構成してあればよく、例えば図11の正面図に示すように第2機枠4に支持させた外周出力型エアシリンダで構成される。
【0050】
この外周出力型エアシリンダは、全長にわたってスリットを有すると共に両端が閉塞された筒体54aと、この筒体54a内に挿入したピストンと、ピストンの両側で筒体54aのスリットを気密状に封止するシール部材と、前記スリットに筒体54aの軸方向に移動可能に挿通された連結片を介して前記ピストンに連結されると共に、筒体54aに摺動可能に外嵌された出力ブロック54bとを備える。
【0051】
筒体54a内にはピストンによって区画される2つの作動空気室が形成され、これら2つの作動空気室の一方に圧縮空気を供給すると共にその他方から空気を抜くことによりピストンが一方から他方に駆動され、出力ブロック54bに連結された連結枠53を介して両支持枠51をその一方から他方に駆動する。
【0052】
この筒体54aはその軸心を左右に向けて第2機枠4に固定され、従って、筒体54a内に形成された左側の作動空気室に圧縮空気を供給し、右側の作動空気室の空気を抜くことにより連結枠53及び支持枠51が右方に移動され、右側の作動空気室に圧縮空気を供給し、左側の作動空気室の空気を抜くことにより連結枠53及び支持枠51が左方に移動される。
【0053】
又、図12の側面図の左半分に示すように、各支持枠51は側面視において門型に形成され、その下部にそれぞれ前後1対のビーム55が固定される。
上述のようにしてクランパ2で機7から所定数の上箸8を抜き取り、水平に支持した後、スタック装置5の連結枠53、支持枠51及びビーム55がビーム駆動装置54でその左方のストロークエンドに移動され、これにより、ビーム55の支持枠51の左方に突出させた部分がクランパ2に水平に支持されている所定数の上箸8の両端部の下方に移動される。
【0054】
この後、第1機枠1内の右端部で先端クランパ23を開いて外側のビーム55に上箸8の先端部を載せ、これにより上箸8の先端部を先端クランパ23から解放する。又、先端クランパ23を開くと同時に基端クランパ24を下降させて内側のビーム55に上箸8の基端部を載せ、次いで基端クランパ24を開いてからビーム55に載った上箸8よりも高い位置に上昇させることにより上箸8の基端部が基端クランパ24から解放される。これにより、クランパ2からスタック装置5への上箸8の移載が完了する。
【0055】
この後、クランパ2は支持枠駆動装置33によって機7に支持されている次の所定数の上箸8の位置まで左方に移動され、上述と同様にして次の所定数の上箸8を機7から抜き取り水平に支持した後、第1機枠1内の右端部に戻る。又、この次回の所定数の上箸8のクランパ2からスタック装置5への上箸8の移載が完了すると、クランパ2は支持枠駆動装置33によって機7に支持されている又次の所定数の上箸8の位置まで左方に移動され、上述と同様にして次の所定数の上箸8を機7から抜き取り水平に支持した後、第1機枠1内の右端部に戻る。このように、第1機枠1内の右端部から左方向への移動距離を段階的に増加させ、それぞれの移動ストロークの左端で所定数の上箸8を機7から取り出し、第1機枠1内の右端部に運ぶことにより、機7に支持された全ての上箸8を順に所定数ずつ第1機枠1内の右端部に取り出すことができる。
【0056】
なお、前記支持枠駆動装置33は、クランパ2を第1機枠1内の右端部と左端部との間で左右に駆動できるように構成してあればよく、この実施例では、図7に示すように、支持枠21に支持させたモータ33aと、このモータ33aに直結したピニオン歯車33bと、第1機枠1に固定され、このピニオン歯車33bを噛み合わせたラック33cとを備えるものを用い、支持枠21及びクランパ2を第1機枠1内の右端部でスタック装置5に上箸8を取り上げられる所定の位置及びこれの左方に等間隔置きに設定された複数の停止位置で正確に停止させることができるようにしている。
【0057】
ところで、前記クランパ2の左方への移動と並行して、ビーム駆動装置54でビーム55を右方に移動させることにより、スタック装置5のビーム55に移載された所定数の上箸8を第1機枠1内から第2機枠4内に移動させる。
【0058】
図12及び図13の側面図に示すように、前記第2機枠4には、各ガイドバー41と平行にそれぞれ前後対をなす支持バー42が設けられ、図13に示すように、これら前後対をなす2本の支持バー42に左右に並べた2枚のスライドプレート43、44が摺動可能に支持される。又、この左側のスライドプレート43には煽り板45が左方向に跳ね上げ揺動可能に懸垂支持され、この煽り板45の左右の下端部に前後1対の牽制具56が固定されている。
【0059】
この牽制具56はスプリング57aとエアシリンダ57bとを備える牽制具駆動装置57により駆動され、上箸8が第1機枠1内から第2機枠4内に移動する時には上箸8の移動経路外に位置し、この後、ビーム55を左方に移動させる時に上箸8の移動経路内に位置して上箸8を所定の位置に牽制する。
【0060】
即ち、前記スプリング57aは、左側のスライドプレート43に挿通され、その両端を右側のスライドプレート44と煽り板45とに受け止めさせることにより、エアシリンダ57bを伸長させている時にその弾力によって煽り板45及び牽制具56を左方向に跳ね上げて、牽制具56を上箸8の移動経路外に位置させる。又、エアシリンダ57bは、前記支持バー42に固定されたブラケット46と右側のスライドプレート44とにわたって架着され、短縮された時に右側のスライドプレート44に植設された牽制ピン57cによって煽り板45及び牽制具56を煽り板45が左側のスライドプレート43によって牽制されるまで右方向に引き寄せることにより垂直に立て、牽制具56を上箸8の移動経路内に位置させ、引き続き煽り板45及び牽制具56を更に右方向に引き寄せながら所定の位置まで右方向に移動させる。
【0061】
この牽制具56の上箸8の移動経路内への移動とほぼ同時に前記支持枠51及びビーム55を再び左方に移動させて、牽制具56によりビーム55上の上箸8の両端部を次々と牽制し、これにより、ビーム55の右端部上に上箸8に巻きついた節が互いに接触する程度に間隔を狭めて所定数の上箸8を並べる。
【0062】
なお、前後の上箸8が牽制される位置は互いに左右にずらして、前側の1対のビーム55に載っている上箸8と後側の1対のビーム55に載っている上箸8が互いに正面から見て重なり合わない位置に並ぶようにしている。
【0063】
又、スタック装置5はクランパ2から所定数の上箸8を取り出し、これら上箸8をその間隔をそれらに巻きついている麺線の節の部分どうしが接触する程度に狭めて所定の位置に並べるように構成してあればよく、上箸8の間隔を狭めるためには、例えば、クランパ2からビーム55上に移載された上箸8をビーム55に沿って右方に搬送するコンベアと、このコンベアにより搬送される上箸8の移動経路内に例えば下方から出没し、上管8を右側から受け止めて牽制する牽制具を設けるように構成してもよいのである。
【0064】
前記トラバーサ6は間隔を狭くした前記所定数の上箸8の両端部を下方から受け止める前後1対の箸受け枠62と、両箸受け枠62を同期して昇降させる昇降駆動装置63と、両箸受け枠62を水平移動させる水平移動装置64とを備えている。
【0065】
図12に示すように、両箸受け枠62は、スタック装置5の支持枠52を支持するガイドバー41に左右方向に摺動可能に支持されたサドル61と、このサドル61に前後方向に移動可能に支持され、側面視において門型に形成されたフレーム65と、このフレーム65に昇降可能に支持された前後1対の昇降枠66とを介して第2機枠4に昇降可能に、かつ、水平移動可能に支持されている。
【0066】
前記昇降駆動装置63は例えばフレーム65の前側に支持させたエアシリンダからなり、そのピストンロッドを前側の昇降枠66に連結することにより、前側の昇降枠66を昇降させ、この前側の昇降枠66に側面視において門型の連結枠66’によって後側の昇降枠66を連結することにより、前後1対の昇降枠66が同期して昇降するようにしている。この昇降駆動装置63は初期状態では短縮され、両昇降枠66をフレーム65の下端部に位置させる。
【0067】
両箸受け枠62は互いに前後勝手が反対に形成され、前後両昇降枠66の互いに対向する面に設けたガイド65に左右方向に摺動可能に組付けられている。そして、この箸受け枠62を水平方向に駆動する水平駆動装置64は、サドル61を左右方向に駆動するサドル駆動装置67と、フレーム65をサドル61に対して前後方向に駆動するフレーム駆動装置68と、箸受け枠62を昇降枠66に対して左右方向に駆動する箸受け駆動装置69とで構成される。
【0068】
前記サドル駆動装置67は、サドル61上に設けたモータ67aと、このモータ67aに直結したピニオン歯車67bと、前記カイドバー41と平行に、かつ、このピニオン歯車67bに噛み合うように第2機枠4に固定したラック67cで構成され、初期状態ではサドル61を第2機枠4内の右端部に位置させる。
【0069】
前記フレーム駆動装置68は、例えばサドル61の下側に設けた周面出力型エアシリンダで構成され、サドル61に固定した筒体68aの周面に外嵌された出力ブロック68bにフレーム65を連結して、初期状態では出力ブロック68b及びフレーム65を後側のストロークエンドに位置させる。
【0070】
前記箸受け駆動装置69は、図11に示すように、各昇降枠66の左右両端部に回転自在に支持させた2つのアイドラ(スプロケットでもよい。)69aと、両アイドラ69aの中間に配置された駆動プーリ69bと、これら両アイドラ69a及び駆動プーリ69bにわたって巻き掛けられると共にその上周部に箸受け枠62を連結したベルト69cと、モータ69dと、両昇降枠66のスプロケット69bを同期してモータ69dに連動させる同期伝動機構69eとを備え、初期状態では箸受け枠62を昇降枠66の右端部に位置させるようにしている。
【0071】
始動後、サドル駆動装置67でサドル61、フレーム65、フレーム駆動装置68、両昇降枠66、連結枠66’、昇降駆動装置63、箸受け駆動装置69及び両箸受け枠62を左方に移動させ、左方に移動して待機しているビーム55の右端よりもわずかに右側に両昇降枠66の左端部が位置すると一旦サドル駆動装置67の動作を停止させる。これと同時にフレーム駆動装置68を始動して、フレーム65、フレーム駆動装置68、両昇降枠66、連結枠66’、昇降駆動装置63、箸受け駆動装置69及び両箸受け枠62を側面から見て両箸受け枠62の間に前側のビーム55が位置する位置まで前方に移動させると共に、箸受け駆動装置69を作動させて両箸受け枠62を昇降枠66の左端部に移動させる。この後、サドル駆動装置67でサドル61、フレーム65、フレーム駆動装置68、両昇降枠66、連結枠66’、昇降駆動装置63、箸受け駆動装置69及び両箸受け枠62を左方に移動させ、両箸受け枠62を前側のビーム55の右端部に間隔を狭めて並べられた所定数の上箸8の両端部の下方に位置させる。次いで、昇降駆動装置63で両昇降枠66、連結枠66’、箸受け駆動装置69及び両箸受け枠62を上昇させ、両箸受け枠62の右半分にビーム55から所定数の上箸8の両端部を取り上げ、この後、箸受け駆動装置69を逆駆動して箸受け枠62を昇降枠66の右端まで移動させる。
【0072】
この箸受け枠62の右方向への移動と並行してサドル駆動装置67を逆作動させ、サドル61、フレーム65、フレーム駆動装置68、両昇降枠66、連結枠66’、昇降駆動装置63、箸受け駆動装置69及び両箸受け枠62を、左方に移動して待機しているビーム55の右端よりも両昇降枠66の左端部がわずかに右側に位置するまで右方に移動させてから、このサドル駆動装置67の逆作動を停止し、これと同時にフレーム駆動装置68を逆作動させてフレーム65、両昇降枠66、連結枠66’、昇降駆動装置63、箸受け駆動装置69及び両箸受け枠62を後方に移動させながら、昇降駆動装置63を逆作動させて両昇降枠66、連結枠66’、箸受け駆動装置69及び両箸受け枠62を両昇降枠66がフレーム65の下端に達するまで下降させ、又、箸受け駆動装置69を作動させて両箸受け枠62を各昇降枠66の左端部まで移動させる。
【0073】
次いで、サドル駆動装置67を作動させてサドル61、フレーム65、フレーム駆動装置68、両昇降枠66、連結枠66’、昇降駆動装置63、箸受け駆動装置69及び両箸受け枠62を左方に移動させ、両箸受け枠62を後側のビーム55の右端部に間隔を狭めて並べられた所定数の上箸8の両端部の下方に位置させる。この後、昇降駆動装置63で両昇降枠66、連結枠66’、箸受け駆動装置69及び両箸受け枠62を上昇させ、両箸受け枠62の左半分にビーム55から所定数の上箸8の両端部を取り上げ、この後、箸受け駆動装置69を逆駆動して箸受け枠62を昇降枠66の右端まで移動させる。
【0074】
この箸受け枠62の右方向への移動と並行してサドル駆動装置67を逆作動させ、サドル61、フレーム65、フレーム駆動装置68、両昇降枠66、連結枠66’、昇降駆動装置63、箸受け駆動装置69及び両箸受け枠62を、左方に移動して待機しているビーム55の右端よりも両昇降枠66の左端部がわずかに右側に位置するまで右方に移動させてから、このサドル駆動装置67の逆作動を停止し、これと同時に昇降駆動装置63を逆作動させて両昇降枠66、連結枠66’、箸受け駆動装置69及び両箸受け枠62を昇降枠66がフレーム61の下端部に下がるまで下降させる。そして、最後にサドル駆動装置67を更に逆作動させ、サドル61、フレーム65、フレーム駆動装置68、両昇降枠66、連結枠66’、昇降駆動装置63、箸受け駆動装置69及び両箸受け枠62を初期位置に戻し、自動乾麺裁断装置9に設けた箸取り枠91が両箸取り枠62から所定数(ここでは8×2=16本)の上箸8の両端部をすくい上げるのを待つ。
【0075】
以上説明した本発明の一実施例では、機7の前後両側から同時に所定数の上箸8をクランパ2で取り出し、スタック装置5のビーム55に移載し、ビーム55上で上箸8の間隔を狭めてからトラバーサ6の箸受け枠62に順に取り上げ、自動乾麺裁断装置9に搬入するようにしているが、本発明を実施する態様はこの実施例の態様に限定されるものではなく、例えば機7の片側から所定数の上箸8をクランパ2で取り出した後、その反対側から所定数の上箸8をクランパ2で取り出したり、機7から取り出した前側の上箸8を前側のビーム55で取り上げた後に機7から取り出した後側の上箸8を後側のビーム55で取り上げたり、2対の箸受け枠62を設けて前側のビーム55の上箸8を前側の対をなす箸受け枠62で取り上げ、後側のビーム55の上箸8を後側の対をなす箸受け枠62で取り上げ、順に自動乾麺裁断装置9に搬入するようにしたりすることができる。
【0076】
もちろん、トラバーサ6でスタック装置5から上箸8を取り出す間に、クランパ2で機7から所定数の上箸8を取り出し、スタック装置5に移載するようにして、生産性を高めることができる。
【0077】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、機に左右方向に一定の間隔を置いて平行に、かつ、片持ち状に支持させた所定数の上箸の前後両端部をクランパで挟持し、この後、クランパ移動装置でこのクランパを水平移動させることにより、機に一端部を支持させた前記所定数の上箸を機から抜き取ることができる。
【0078】
そして、このクランパ移動装置でクランパに支持させた前記所定数の上箸を所定の位置に移動させ、そこでクランパからスタック装置に受け取らせた後、スタック装置によって上箸の間隔をそれらに巻きついた麺線の節の部分どうしが接触する程度に狭くすることができる。この後、スタック装置で間隔を狭められた前記所定数の上箸をトラバーサでスタック装置から取り出し、乾麺自動裁断装置に搬入するので、所定数の上箸をそれらに巻きついた麺線の節の部分どうしが接触する程度に狭い間隔で並べて乾麺自動裁断装置に搬入することができる。
【0079】
又、機から麺線を巻きかけた所定数の上箸を同時に抜き取り、これら所定数の上箸をそれらに巻きついた麺線の節の部分どうしが接触する程度に狭い間隔で並べて一挙に乾麺自動裁断装置に搬入するので、従来、手作業で麺線を巻きかけた上箸を1本ずつ機から取り出し、乾麺自動裁断装置に掛け込んでいるのに比べて著しく短時間で機から乾麺自動裁断装置への麺線の掛け込みを処理でき、製麺工程全体の作業性を著しく高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の正面図である。
【図2】本発明の平面図である。
【図3】本発明に用いる機の正面図である。
【図4】本発明に用いる機の上箸受けの断面図である。
【図5】本発明の位置決め装置の正面図である。
【図6】本発明の位置決め装置の正面図である。
【図7】本発明のクランパの側面図である。
【図8】本発明の基端クランパの正面図である。
【図9】本発明の基端クランパの要部の正面図である。
【図10】本発明のスタック装置及びトラバーサの平面図である。
【図11】本発明のスタック装置及びトラバーサの正面図である。
【図12】本発明のスタック装置及びトラバーサの側面図である。
【図13】本発明のスタック装置の要部の正面図である。
【符号の説明】
2 クランパ
3 クランパ移動装置
5 スタック装置
6 トラバーサ
7 機
8 上箸
9 乾麺自動裁断装置
23 先端クランパ
24 基端クランパ
54 ビーム駆動装置
55 ビーム
56 牽制具
57 牽制具駆動装置
62 箸受け枠
63 昇降駆動装置
64 水平移動装置
Claims (5)
- 機に左右方向に一定の間隔を置いて平行に、かつ、片持ち状に支持させた所定数の上箸の前後両端部を挟持するクランパと、このクランパを移動させてクランパに支持させた前記所定数の上箸を機から抜き取り所定の位置に移動させるクランパ移動装置と、クランパから所定数の上箸を受け取り、上箸の間隔を狭くするスタック装置と、スタック装置により間隔を狭められた前記所定数の上箸をスタック装置から取り出し、乾麺自動裁断装置に搬入するトラバーサとを備えることを特徴とする乾麺移載装置。
- 前記クランパは、機に支持させた所定数の上箸の先端部を挟持する先端クランパと、前記所定数の上箸の基端部をそれぞれ箸の軸と直交する水平方向に挟持する基端クランパとを備え、先端クランパにより前記所定数の上箸の先端部を挟持すると共に、基端クランパでこれら上箸の基端部を上下方向に所定の範囲内で遊動可能に挟持した後、クランパ移動装置によりクランパを上箸の軸方向に移動させて上箸の基端部を機から抜き取ると共に基端クランパに吊持させ、更にこの後、クランパ移動装置によりクランパを機の右端に移動させる請求項1に記載の乾麺移載装置。
- 前記スタック装置は、機の右端でクランパが解放する上箸の両端部を受け取る前後1対のビームと、このビームを所定の範囲内で左右方向に進退させるビーム駆動装置と、上箸の移動経路内に出退可能に設けられた牽制具と、この牽制具を上箸の移動経路の内外にわたって進退させる牽制具駆動装置とを備え、ビーム駆動手段でビームを右方から左方に移動させた後、クランパが解放した上箸の両端部をビームに受け取り、この後、ビーム駆動装置でビームを右方に前進させてから牽制具駆動手段で牽制具を上箸の移動経路内に進入させ、更にこの後にビーム駆動装置でビームを左方に後退させると共に、ビーム上の上箸を牽制具で所定の位置に牽制して上箸の間隔を狭くする請求項1又は2に記載の乾麺移載装置。
- 前記トラバーサは、間隔を狭くした前記所定数の上箸の両端部を下方から受け止める前後1対の箸受け枠と、両箸受け枠を同期して昇降させる昇降駆動装置と、両箸受け枠を水平移動させる水平移動装置とを備え、前記スタック装置内で前記昇降駆動装置により両箸受け枠を上昇させて該スタック装置に支持された上箸の両端部を両箸受け枠に受け取り、次いで、水平移動装置により両箸受け枠を水平移動させて前記所定数の上箸を前記スタック装置外に搬出し、引き続き水平移動装置及び/又は昇降駆動装置を作動させて両箸受け枠を自動乾麺裁断装置内に移動させる請求項1又は2若しくは3に記載の乾麺移載装置。
- 機の前方と後方とに、それぞれクランパ、クランパ移動装置、及びスタッカが設けられ、前記トラバーサが、間隔を狭くした前記所定数の上箸の両端部を下方から受け止める前後1対の箸受け枠と、両箸受け枠を同期して昇降させる昇降駆動装置と、両箸受け枠を水平移動させる水平移動装置とを備え、前後いずれか一方のスタック装置内で前記昇降駆動装置により両箸受け枠を上昇させて該スタック装置に支持された上箸の両端部を両箸受け枠に受け取った後、水平移動装置により両箸受け枠を水平移動させて他方のスタック装置内に移動させると共に、この水平移動の間に昇降駆動装置により両箸受け枠を下降させ、更にこの後、他方のスタック装置内で前記昇降駆動装置により両箸受け枠を上昇させて該スタック装置に支持された上箸の両端部を両箸受け枠に受け取り、次いで、水平移動装置により両箸受け枠を水平移動させて前記所定数の上箸を前記スタック装置外に搬出し、引き続き水平移動装置及び/又は昇降駆動装置を作動させて両箸受け枠を自動乾麺裁断装置内に移動させる請求項1又は2若しくは3に記載の乾麺移載装置。
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