JP3716459B2 - 車両用空気調和機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は特に被空調空気の温度が低い場合に有効な除湿暖房機能を備える車両用空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11は例えば特開昭63−125432号公報に示された自動車用空気調和機を示すもので、図において、空気吸入口5、6に送風機8を設け、空気出口端に複数の吹出口14〜16を設けた空調ダクト1と、送風機8の吸気口に接続した内外気切替箱7と、空調ダクト1内の上流側から下流側に向けて順次配設した補助ヒータ2と、冷房用のエバポレータ3と、暖房用のヒータコア4と、エバポレータ3の空気出口側に設置した冷却温度検出手段としての冷風温センサ21と、冷房負荷の変動に応じてコンプレッサ(図示しない)の回転を断続させるための冷風温検出用センサとしてのサーミスタ22とが設けられている。
【0003】
次に動作について説明する。冷凍サイクルはその熱負荷が変動すると、つまり被空調空気の温度が上下すると気化潜熱の吸収量も増減し、従ってエバポレータ3の出口部の冷風温度も変動するので、この温度変化をサーミスタ22によって検出し、熱負荷の減少により上記冷風温度が設定レベル以下に下った時には所定の制御回路(図示せず)によってコンプレッサ(図示せず)を休止させ、温度が設定レベル以上に高まればコンプレッサの運転を再開させる。
【0004】
エバポレータ3とヒータコア4を共に働かせる除湿暖房運転のもとでは、コンプレッサは極めてひんぱんに運転、停止されることになる。この際、エバポレータ3の出口側冷風温度が例えば3℃に達するよりは少し低い2℃までこの冷風温度が低下したことを冷風温センサ21が検知すると、所定の制御回路の作動により補助ヒータ2が作動し、この補助ヒータ2を通過する被空調空気が予備的に暖められ、この暖められた被空調空気がエバポレータ3に流入することになり、冷媒サイクルの熱負荷が増大する。
【0005】
補助ヒータ2が働き過ぎて冷風温センサ21が4℃以上の温度を検出すると、この時にはコンプレッサを運転中止させる条件は解消するので所定の制御回路の作動により補助ヒータ2の作動を停止させる。
【0006】
補助ヒータの制御が単純なオン−オフ制御の場合は梅雨時の低外気温、高湿度の時は補助ヒータ2及びコンプレッサがしばしばON−OFFをくり返し、快適性が得られないので、補助ヒータ2は図示しないバルブを用いて補助ヒータに通す温水の量をアナログ的に加減している。このためこのバルブの制御回路が複雑な構成となっている。
なお、上記実施例は自動車用空気調和機のものを示したが鉄道車両用においても同様である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の空気調和機は以上のように構成されているので、特に梅雨時の低外気温、高湿度で被空調空気中に水滴状態の湿気が多く存在するような時は、検出温度が低いためコンプレッサが動作せず、補助ヒータの一定温度による加熱のみでは除湿が十分に行えず、また、補助ヒータへの熱源の供給制御が煩雑となるなどの問題点があった。また、車両の屋根の形状は一般に複雑且つ狭小であり、ここに設置する空調機はその形状を特別に工夫してスペースに合うようにする必要がある。
【0008】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、広範囲の低外気温、高湿度に対応して確実にコンプレッサが動作し快適な被空調空気が得られる車両用空気調和機をより簡単に構成することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の第1の発明に係る車両用空気調和機は、室内気または室外気を導入する吸入口、この吸入口より吸入した空気の吹出口及び送風機を備える空調ダクトと、この空調用ダクト内に、ヒータ及び冷房用エバポレータを配設し、前記ヒータの加熱制御手段と、前記エバポレータの出口側の室温に関連した温湿度センサとを備えるものであり、前記ヒータは互いに発熱容量の異なる複数のヒータとこの各ヒータへの通風路を開閉するダンパとからなる集積ヒータであり、前記空調用ダクト内の、前記冷房用エバポレータの上流側に第1の集積ヒータが設けられ、前記冷房用エバポレータの下流側に第2の集積ヒータが設けられるものである。
【0010】
第2の発明による車両用空気調和機は、第1の発明による車両用空気調和機の手段に加えて、集積ヒータの各ヒータの容量比を倍数列としたものである。
【0011】
第3の発明による車両用空気調和機はバイアス回路と、加算回路とを有するものである。
【0013】
第4の発明による車両用空気調和機は、第1の発明の手段に加えてヒータとエバポレータの間に設けたサーモセンサと、このサーモセンサの出力によってコンプレッサを制御する制御回路とを有する。
【0014】
第5の発明による車両用空気調和機は、第1の発明の手段に加えてヒータの上流側に除湿フィルタを有する。
【0015】
第6の発明による車両用空気調和機は、第4の発明の手段に加えて、複数の可変ヒータと、この複数の可変ヒータの間に挿入された乱流構成部とで構成されたヒータを有する。
【0016】
第7の発明による車両用空気調和機は、第5の発明の手段に加えて、回動装置を有するヒータ又は除湿フィルタを有する。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。図1、図2において、30は車両用の空気調和機で、室外部30Bに圧縮機31と、室外熱交換器となる凝縮器32と、キャピラリチューブ33を、室内部30Aには蒸発器からなる熱交換器34が配設され、夫々配管35で接続されている。また、室外部30Bには室外送風機36、室内部30Aには室内送風機37が設けられている。46は室内側30Aの熱交換器34の被空調空気の通気の上流側に設けられた例えばニクロム線等から構成された集積ヒータ、42は車両内に設置された車内温湿度センサである。
【0018】
図2は図1の集積ヒータ46の一部分を詳細に示すものである。
図において、46は室内側の熱交換器34の通気の上流側に設けられた集積ヒータで、不等熱量、例えば小なる熱量のヒータ47と大なる熱量のヒータ48が並設され、夫々の外側に回動装置により半回動自在に動作するダンパ49、50が設けられている。なお、その他の構成は図1と同様なので説明を省略する。熱交換器34の通気の上流側に集積ヒータ46が設けられているので、導入された被空調空気は集積ヒータ46内を通過する際に空気内に混在している水滴状の湿気を加熱蒸発させて除去した後、熱交換器34で冷風に熱交換される。
【0019】
図には示さないが、集積ヒータ46の発熱回路は室温が一定以下で除湿という条件で単純にオンオフ制御されるので、その回路構成はきわめて簡素であり、熱量を変化させる制御が簡単になる。
又、ダンパ49、50は空調風量設定の大小に応じて開閉するものでも、あるいは、加熱の必要性(室温の低さ)に応じて開閉するものでもよい。
【0020】
次に動作について説明する。上記構成部品による冷媒の冷凍サイクル動作の部分は一般に行われているものなので説明を省略する。室内部30Aにおいて、室内送風機37により車両内の空気が空気取入れ口から導入され、ヒータ46によって加熱され室内へ吹出される。
【0021】
これによって車内温湿度センサ42はもとの室内温度よりも高い温度を検出するので、コンプレッサ31が作動しないような低温の日でも、コンプレッサ31が作動できるようになる。
【0022】
コンプレッサ31が作動すると被空調空気は熱交換器34と熱交換して冷風となって吐出口から車両内に配風される。この際、熱交換器34を通過する際に、空気内に混在している湿気を冷却凝縮させて除去する。これにより、低外気温、高湿度状態の被空調空気は高外気温、低湿度状態となって車両内に送風される。
【0023】
実施の形態2.
集積ヒータ46が、必要熱量に応じて制御される場合、車両内に設けられた車内温湿度センサ42によって被空調空気の温度と湿度が検知比較され、必要に応じて集積ヒータ46の小なる熱量のヒータ47又は大なる熱量のヒータ48のいずれか或いは同時に作動指令されて除湿動作が効率良く調整される。この際、いずれか一方のヒータのみを作動させる場合は他方のヒータをダンパで覆うように動作する。
【0024】
なお、集積ヒータ46は小なる熱量のヒータ47と大なる熱量のヒータ48で示したが、不等熱量つまり、複数個連設された熱量比を、1、2、4、8…と倍数比で設けると、これら複数のヒータの組合せにより単位熱量の連続した熱量が得られ、除湿量に応じて最適の除湿熱が得られる。
【0025】
実施の形態3.
図3は第3の発明を示すもので、60は車内温湿度センサ42の信号を受けて、その検出温度が一定値を越えれば、リレー59を動作させてコンプレッサ31を起動し、その検出温度が一定値を下回れば停止させる変換回路である。
【0026】
56は図示しない除湿命令回路の信号により動作し集積ヒータ46を電源に入・切するリレーである。57はバイアス回路であり、車内温湿度センサ42が検出する温度の数度(例えば3℃)に相当する信号を発生する。61はバイアス回路57の信号と車内温湿度センサ42の信号とを加算する加算回路である。
【0027】
次に動作について説明する。運転者(図示しない)が除湿の操作を行うと、リレー56が投入され集積ヒータ46が熱せられる。この時同時にバイアス回路57からその設定温度に相当する温度信号が加算回路61から変換回路60に加算される。変換回路60は、被空調空気の温度があたかも数度高くなったかのように感知する。これによってコンプレッサ31が投入され、車内空気温度が低くても除湿運転が行われる。
【0028】
なお、リレー56、集積ヒータ46はそれぞれ1コしか示していないが、集積ヒータ46のヒータは複数個あり、当然これを制御するリレー56も複数個あってそれぞれ、異なる条件で制御される。
【0029】
実施の形態4.
図4は第4の発明を示すもので、図において51は室内側の熱交換器34の通気の下流側に設けられた集積ヒータで、不等熱量、例えば小なる熱量のヒータ52と大なる熱量のヒータ53が並設され、これら隣接するヒータの接続部に回動装置により半回動自在に動作するダンパ54と、上記ヒータの外側に熱交換器34方向に扇状の傾斜開状態とすることができるダンパ55とが設けられている。なお、その他の構成は上記実施例1と同様なので説明を省略する。
【0030】
熱交換器34の通気の下流側に集積ヒータ51が設けられているので、導入された被空調空気はまず熱交換器34で冷気状態となり含有している湿気が除去された後、集積ヒータ51内を通過して温められ相対湿度は更に低下する。この際、集積ヒータ51のヒータ間に設けられたダンパ54は作動を必要としないヒータ52、53の内いずれかのヒータを覆い、両方のヒータを作動させる場合は熱交換器34方向に直立するように動作し、両側のダンパ55は熱交換器34方向に扇状に傾斜開状態となって吐出された冷気を集積ヒータ51内に導入するように設けられている。
【0031】
以上のように熱交換器34の下流側に小なる熱量のヒータ52と大なる熱量のヒータ53からなる集積ヒータ51を設けたので、熱交換器34の冷房能力を増すことなく湿気量の多小に応じて車内温湿度センサ42の検知により効率良く対応できる。
【0032】
集積ヒータ51のヒータの制御はオン−オフ制御であり、ダンパ54、55の制御もオン−オフ(開、閉)で行うので、その制御回路は図11に示した従来のものより簡単なものとすることができる。
【0033】
実施の形態5.
図5は第4の発明の他の実施形態を示すもので、構成は図4と同様なので詳細な説明を省略する。熱交換器34の通気の上流側にダンパ49、50を有する集積ヒータ46が設けられ、下流側にダンパ54、55を有する集積ヒータ51が設けられている。室内送風機37によって導入された被空調空気は、まず集積ヒータ46で含んでいた水滴が加熱除湿されてから熱交換器34で熱交換されて冷風となり、次に集積ヒータ51によって更に除湿される。
【0034】
この際、車内温湿度センサ42によって被空調空気の温度と湿度が検知されているので設定値と比較され、必要に応じて集積ヒータ46、51の夫々の小なる熱量のヒータ47、52と大なる熱量のヒータ48、53が作動指令されて除湿動作が効率良く調整作動される。集積ヒータ51は第2の集積ヒータである。
【0035】
このように、熱交換器34の通気の上流側と下流側に集積ヒータ46、51を設けたので、前後のヒータの大きさを適度に選ぶことで車両の屋根の複雑な形に合わせた空調機を構成することができる。また、特に梅雨時の低外気温、高湿度および乗客人数の変動による車内環境に即応して、車内温湿度センサ42の作動により、車内温度を下げずに車内湿度を効率良く下げることが容易となる。
【0036】
さらに、集積ヒータ46、51の夫々の組合せにより多数の熱量値が得られる効果がある。集積ヒータ46、51とダンパ49、50、54、55は全てオン、オフ、開閉制御され、連続制御される必要はないので装置の制御回路が簡単に構成できる。
【0037】
実施の形態6.
この発明の他の実施の形態を図について説明する。図6において、38は熱量が連続して可変可能な例えば電気抵抗式の可変ヒータ、39はサーモセンサで、室内部30Aの被空調空気の上流側から可変ヒータ38、サーモセンサ39、熱交換器34の順に配設されている。42は車両内に設けられた車内温湿度センサである。
【0038】
これら構成部品からなる空気調和機30の熱交換器34による熱交換動作は車内温度が設定値より低い場合は通常圧縮機31の稼動をOFFし、熱交換器34への冷媒の供給を停止して熱交換動作を停止し被空調空気の過冷却を防止するように構成されている。なお、本実施の形態においては、圧縮機31の動作は冷房時には車内温湿度センサ42の検出値よりサーモセンサ39の検出値が優先して作動するように、制御回路(図示しない)が設けられている。
【0039】
この制御回路は例えば車内温湿度センサ42の検出温度が低くてもサーモセンサ39の検出温度が一定値以上であれば圧縮機31を作動させる。即ち、圧縮機31のON動作は温湿度センサ42とサーモセンサ39とのOR条件動作であり、圧縮機31のOFF動作は、温湿度センサ42とサーモセンサ39とのAND条件動作である。
【0040】
次に動作について説明する。上記構成部品による冷媒の冷凍サイクルは一般に行われているので説明を省略する。室内部30Aにおいて、室内送風機37により車内の空気が空気取入れ口から導入され、まず可変ヒータ38を通過する際に加熱され、この昇温された被空調空気をサーモセンサ39で検知することによりコンプレッサ31の作動を続行させて熱交換器34にて熱交換を行ない冷気として車内に流出させる。なお、可変ヒータ38が設けられているので、サーモセンサ39および車内温湿度センサ42とによって発熱量の変更を行ない、適切な空調空気を容易に得ることができる。
【0041】
以上のように、特に梅雨時の低外気温、高湿度の時の車両内空気は低温状態で水滴なども含むので、圧縮機のOFF動作により熱交換器が冷却作動しない状態ではヒータによる除湿のみを行っても被空調空気が昇温したまま車両内に流出して不具合となるので、可変ヒータ38で昇温した被空調空気を車内温度のダミー温度としてサーモセンサ39に認識させることにより、コンプレッサ31と熱交換器34を稼動させて冷風を得るものである。
可変ヒータ38は図1の集積ヒータ46でもよい。
【0042】
実施の形態7.
図7は第6の発明の実施の一形態を示すもので、図において41は除湿フィルタで可変ヒータの通気上流側に設けられ下方に除湿された水分を受けるドレンパン(図示せず)が設置され車外に排水するように設けられている。なお、その他の構成は図1と同様なので説明を省略する。
【0043】
室内部30Aを流れる被空調空気の上流側から除湿フィルタ41、可変ヒータ38、サーモセンサ39および熱交換器34の順に配設されているので、被空調空気内に混在している湿気、水滴等が、まず除湿フィルタ41で除去され、残りの湿気、水滴は可変ヒータ38で除去して熱交換器34に送り込む。このように可変ヒータ38で除去するべき湿気量を少くして可変ヒータ38の発熱量を減小させて被空調空気の昇温をなるべく低くして熱交換器34の負荷を減小させる。
【0044】
なお、除湿フィルタ41と可変ヒータ38とは図8に示すような構成でもよい。即ち、図において40は積層可変ヒータで、例えばニクロム線等からなる第1のヒータ43と第2のヒータ44間に、例えば整流片を千鳥状に配設した乱流構成部45を有する構成となっている。室内部に導入された被空調空気は積層可変ヒータ40の第1のヒータ43で加熱除湿された後、乱流構成部45で方向変換等で混じり合い乱流となって次の第2のヒータ44で更に残りの湿気が除湿されて、下流側に設けられた熱交換器34に導入され冷風となって車両内に送り出される。
【0045】
このように積層可変ヒータ40を設けることにより、第1のヒータ43および第2のヒータ44で加熱除湿するので、1つのヒータの加熱温度は低温でもよいので熱交換器34の冷房能力を増す必要もなく、また、乱流構成部45で混流となるので除湿効率が良くなる。
【0046】
実施の形態8.
図9、図10は第7の発明の実施の一形態を示すもので、図において66は回動フィルタで、除湿フィルタ67の幅方向端部に例えば減速モータからなる回動装置68が設けられている。69は上記と同様の回動装置で可変ヒータ38の幅方向端部に設けられている。なお、可変ヒータ38の通気上流側に除湿フィルタ67が設けられている。
【0047】
まず、除湿作動する際は、図9に示す如く可変ヒータ38と除湿フィルタ67の作動面が被空調空気の流れと直交して対面するように位置されて夫々除湿動作する。次に、除湿動作しない際は、図10に示す如く回動装置68、69の回動により除湿フィルタ67、可変ヒータ38が90°回動して空気の流れと並行の状態となり被空調空気の流れ抵抗を阻害しないように構成されている。
【0048】
なお、湿気量に応じて、可変ヒータ38または除湿フィルタ67のいずれか一方だけ作動するようにすることも可能である。
【0049】
【発明の効果】
以上のように第1の発明によれば、熱交換器の上流側に複数のヒータからなる集積ヒータを設けたので低温時におけるコンプレッサを用いた除湿運転制御を簡単な構成で行うことができる。また、集積ヒータによる加熱をより細かく制御できる。
【0050】
第2の発明によれば、集積ヒータは、倍数列の容量からなる複数のヒータが用いられているので、簡単なオンオフ制御でありながら、ほぼ連続的にヒータ容量を変えることができる。
【0051】
第3の発明によれば、集積ヒータの回路の投入と同時に、温度センサの検出信号に数度の温度上昇に相当するバイアス信号が加算されるので、被空調空気の温度が低くても、コンプレッサを用いた除湿運転を行うことができる。
【0053】
第4の発明によれば、可変ヒータの下流側でエバポレータの上流側にサーモセンサを設けて被空調空気の昇温を検知させて、ダミー温度とし、圧縮機のOFF作動を阻止し熱交換器を動作させるようにしたので、被空調空気の空調および除湿が効率良くできる効果がある。
【0054】
また、第5の発明によれば、可変ヒータの通気上流側に除湿フィルタを設けて被空調空気内の湿気をあらかじめ除去するようにしたので、可変ヒータの除湿熱量を減小させ熱交換器の冷房能力を増加することなく空調ができる。
【0055】
また、第6の発明は、複数のヒータの間に乱流構成部を設けた積層可変ヒータにより、低温で除湿効率が向上できる。
【0056】
第7の発明によれば、除湿動作時には除湿フィルタおよび/または可変ヒータを流れに対向させ、除湿を必要としない時は除湿フィルタまたは可変ヒータを流れに並行にさせるようにしたので、通気抵抗を減ずる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による車両用空気調和機を示す概要図である。
【図2】 図1の部分詳細図である。
【図3】 この発明の実施の形態3を示す回路図である。
【図4】 この発明の実施の形態4による車両用空気調和機を示す詳細図である。
【図5】 この発明の実施の形態5による車両用空気調和機を示す詳細図である。
【図6】 この発明の実施の形態6による車両用空気調和機の構成を示す概要図である。
【図7】 この発明の実施の形態7による車両用空気調和機の一部分を示す詳細図である。
【図8】 この発明の実施の形態7の他の形態による車両用空気調和機の一部を示す詳細図である。
【図9】 この発明の実施の形態8による車両用空気調和機を示す詳細図である。
【図10】図9のヒータ、フィルターが回動した状態を示す図である。
【図11】 従来の空気調和機を示す概要図である。
【符号の説明】
30 空気調和機 34 熱交換器
37 室内送風機 38 可変ヒータ
39 サーモセンサ 40 積層可変ヒータ
41 除湿フィルタ 42 車内温湿度センサ
43 第1のヒータ 44 第2のヒータ
45 乱流構成部 46 集積ヒータ
47 小なる熱量のヒータ
48 大なる熱量のヒータ 49、50 ダンパ
51 集積ヒータ 52 小なる熱量のヒータ
53 大なる熱量のヒータ 54、55 ダンパ
56 リレー 57 バイアス回路
59 リレー
60 変換回路 66 回動フィルタ
67 除湿フィルタ 68 回動装置
69 回動装置

Claims (7)

  1. 室内気または室外気を導入する吸入口、この吸入口より吸入した空気の吹出口及び送風機を備える空調ダクトと、この空調用ダクト内に、ヒータ及び冷房用エバポレータを配設し、前記ヒータの加熱制御手段と、前記エバポレータの出口側の室温に関連した温湿度センサとを備える車両用空気調和機において、
    前記ヒータは互いに発熱容量の異なる複数のヒータとこの各ヒータへの通風路を開閉するダンパとからなる集積ヒータであり、前記空調用ダクト内の、前記冷房用エバポレータの上流側に第1の集積ヒータが設けられ、前記冷房用エバポレータの下流側に第2の集積ヒータが設けられるものであることを特徴とする車両用空気調和機。
  2. 集積ヒータの各ヒータの容量が、ほぼ、2倍,4倍,8倍との倍数列をなすように構成されたことを特徴とする請求項1記載の車両用空気調和機。
  3. エバポレータの出口側の室温に関連した温湿度センサの数度に相当する出力信号を発生するバイアス回路と、集積ヒータへの電力供給と同時に、前記バイアス回路の信号を前記温湿度センサの信号に加算する加算回路とを有することを特徴とする請求項1記載の車両用空気調和機。
  4. ヒータと冷房用エバポレータとの間に設けられ被空調空気の温度を検出するサーモセンサと、このサーモセンサの出力によって、前記エバポレータに冷媒を供給するコンプレッサを制御する制御回路を有することを特徴とする請求項1記載の車両用空気調和機。
  5. 第1の集積ヒータの上流側に除湿フィルタを有することを特徴とする請求項1記載の車両用空気調和機。
  6. ヒータは発熱量が変化可能な複数の可変ヒータと、この複数の可変ヒータの間に挿入された乱流構成部とで構成されたものであることを特徴とする請求項4記載の車両用空気調和機。
  7. ヒータ又は除湿フィルタは、幅、長さに比し、その厚みをうすく構成され、被空調空気の流れに対してその面が直交又は、並行するように回動できる回動装置を備えたものであることを特徴とする請求項5記載の車両用空気調和機。
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