JPH07132728A - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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JPH07132728A
JPH07132728A JP27713793A JP27713793A JPH07132728A JP H07132728 A JPH07132728 A JP H07132728A JP 27713793 A JP27713793 A JP 27713793A JP 27713793 A JP27713793 A JP 27713793A JP H07132728 A JPH07132728 A JP H07132728A
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JP
Japan
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condenser
air
sub
flow distribution
compressor
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JP27713793A
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Inventor
Toshio Suzuki
登志雄 鈴木
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 最大冷房時の性能向上を図るとともに中間域
における制御性を向上させた電気自動車等に好適な「自
動車用空気調和装置」を提供すること。 【構成】 通風ダクト2内のサブコンデンサ4と通風ダ
クト2外のメインコンデンサ5とを並列に連結するとと
もに、コンプレッサ6から吐出された冷媒を流量分配弁
13により、車室内の熱負荷に応じた所定の流量分配比
特性に従ってサブコンデンサ4とメインコンデンサ5に
分配するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空調用温水加熱源を持
たない電気自動車等に好適な自動車用空気調和装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】最近では、地球環境等への影響に鑑み、
電気自動車が注目されているが、この電気自動車は、走
行駆動源にバッテリー駆動の電気モータが使用されてい
る。
【0003】この電気自動車は、一般のガソリン車等の
ように走行駆動源であるエンジンの熱を熱源として車室
内の空気調和を行う場合とは異なり、熱源の熱容量が極
めて小さい電気モータが走行駆動源であるため、この熱
を利用して車室内の空気調和を行う場合には、電気モー
タによりコンプレッサを駆動して行う冷房は比較的容易
に所定の能力が得られても、走行駆動源の熱を利用する
暖房は所定の能力を得ることが難しい。
【0004】そこで、電気自動車における車室内の空気
調和は、走行駆動源の熱を利用しない、いわゆるヒート
ポンプ式空気調和装置を用いて行うことが考えられてい
る。このヒートポンプ式空気調和装置を使用すると、車
室内を暖房する場合でも、熱源として電気モータの熱を
利用せず、冷媒を循環することにより得られる熱を利用
することになるので、比較的容易に高温熱源が得られ、
実用的な暖房が可能となるものの、一方では、外気温度
が低くなると着露等で運転の制限が発生するおそれがあ
る。
【0005】そこで、最近では、その点を改良した空気
調和装置が考案されており、図5は、電気自動車に搭載
されるそうした空気調和装置の一例を示した概略構成図
である。この空気調和装置は、送風機1により取り入れ
た空気を車室内に向かって送るための通風ダクト2を有
し、熱交換器として、通風ダクト2内に、上流側から順
にエバポレータ3とサブコンデンサ4とが配設され、ま
た、通風ダクト2外にはメインコンデンサ5が配設され
ている。冷凍サイクルは、コンプレッサ6、メインコン
デンサ5、サブコンデンサ4、リキッドタンク7、膨脹
弁8、およびエバポレータ3を配管で連結して構成され
ている。また、暖房運転時と冷房運転時とで機能させる
コンデンサ4、5を切り替えるため、メインコンデンサ
5の入口側には三方弁9が設けられ、バイパス管10に
よりメインコンデンサ5の出口側と直結されている(連
結点a)。メインコンデンサ5の出口と連結点aとの間
には逆止弁11が設けられている。
【0006】冷房運転時には、コンプレッサ6から吐出
された冷媒は、三方弁9によりメインコンデンサ5に導
かれ、それから順にサブコンデンサ4、リキッドタンク
7、膨脹弁8、エバポレータ3と流通して再びコンプレ
ッサ6に吸入される。この過程において、エバポレータ
3は熱交換により低温低圧の気液混合状態の冷媒を蒸発
させて取り入れ空気を冷却し、メインコンデンサ5はエ
バポレータ3で奪った熱を外部に放出してガス状冷媒を
冷却し凝縮液化させる。このとき、サブコンデンサ4は
熱交換器として働かない。一方、暖房運転時には、三方
弁9を切り替えて、コンプレッサ6から吐出された冷媒
をバイパス管10を介して直ちにサブコンデンサ4に導
く。これにより、コンプレッサ6からのガス状冷媒はサ
ブコンデンサ4において熱交換により凝縮液化され、エ
バポレータ3で冷却された空気が加熱される。よって、
除湿暖房が実現される。なお、車室内に吹き出される空
気の温度は、サブコンデンサ4の上流に配設されたエア
ミックスドア12の開度を調節することによって行われ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の空気調和装置にあっては、作動時には常にサ
ブコンデンサ4に冷媒が流れており、この状態は冷房運
転時においても例外ではない。冷房運転時には、上記の
ようにメインコンデンサ5に冷媒が流れるためサブコン
デンサ4はあまり熱交換器として働かないが、実際には
サブコンデンサ4においても多少の放熱作用があるの
で、サブコンデンサ4周辺の雰囲気は暖かくなってい
る。そのため、たとえば最大冷房時において、エアミッ
クスドア12をサブコンデンサ4を全閉する位置に回動
してエバポレータ3通過後の冷風がすべてサブコンデン
サ4を迂回して車室内に吹き出されるようにしても、サ
ブコンデンサ4周辺からの熱が冷風側に伝達され、また
は、エアミックスドア12からの風漏れによって冷風が
サブコンデンサ4を通過するなどして車室内に吹き出さ
れる冷風の温度が幾分上昇する結果となり、最大冷房時
の性能が低下するおそれがある。
【0008】また、上記した従来の空気調和装置にあっ
ては、サブコンデンサ4の性能が固定されており、しか
も吹出し風の温度制御はエアミックスドア12の開度の
調節のみによってなされているため、最大冷房時(高負
荷時)でも最大暖房時(低負荷時)でもない中間域(中
負荷時)における吹出し風の温度制御を車室内の熱負荷
に応じて適切に行うのには一定の限界がある。
【0009】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、最大冷房時の性能向上を図
るとともに中間域における制御性を向上させた電気自動
車等に好適な自動車用空気調和装置を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、送風機により取り入れた空気を車室内に向
かって送るための通風ダクトと、当該通風ダクト内に配
設されたエバポレータと、前記通風ダクト内の前記エバ
ポレータの下流に配設された第1コンデンサと、前記通
風ダクト外に配設され前記第1コンデンサと並列に連結
された第2コンデンサとを有し、コンプレッサから吐出
された冷媒を流量分配弁により車室内の熱負荷に応じた
所定の流量分配比特性に従って前記第1コンデンサと前
記第2コンデンサに分配するようにしたことを特徴とす
る。
【0011】
【作用】このように構成された本発明にあっては、車室
内の熱負荷が高く最大冷房運転を行う場合には、流量分
配弁により、コンプレッサから吐出された冷媒をすべて
通風ダクト外の第2コンデンサに導くようにする。この
時、第2コンデンサと並列に連結されている通風ダクト
内の第1コンデンサにはまったく冷媒が流れないので、
第1コンデンサ周辺の雰囲気が暖かくなることはない。
したがって、たとえばエアミックスドアからの風漏れ等
があったとしても、エバポレータから流下してきた冷風
が暖められるようなことはなくなり、吹出し風の温度上
昇はなくなる。よって、その分だけ最大冷房時の性能が
向上する。一方、車室内の熱負荷が低く最大暖房運転を
行う場合には、流量分配弁により、コンプレッサから吐
出された冷媒をすべて通風ダクト内の第1コンデンサに
導くようにする。この時、第1コンデンサと並列に連結
されている通風ダクト外の第2コンデンサには冷媒はま
ったく流れない。しかし、そのために、冷房能力を損う
ことはない。
【0012】また、車室内の熱負荷が中程度の状態であ
る中間域の場合には、コンプレッサから吐出された冷媒
は流量分配弁により車室内の熱負荷に応じた所定の流量
分配比特性に従って通風ダクト内の第1コンデンサと通
風ダクト外の第2コンデンサに分配される。これによ
り、第1コンデンサの能力(放熱量)が最適状態に調節
される。したがって、吹出し風の温度をエアミックスド
アの開度に加えて第1コンデンサを流れる冷媒流量によ
っても制御できるようになり、吹出し風の温度制御が車
室内の熱負荷に応じてより一層適切に行われることにな
る。
【0013】さらに、上記のように第1コンデンサの能
力(放熱量)は流量分配弁によって調節可能であるの
で、第1コンデンサを通路内に風がすべてあたるように
設置すれば、エアミックスドアを省略することができ
る。この場合には、通路抵抗が低下するので、同一風量
での送風機モータ出力が低減されることになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の一実施例を示す概略構成図、図2
は流量分配比特性の一例を示す図、図3は流量分配弁の
弁位置を示す図、図4は本発明の他の実施例を示す概略
構成図である。なお、図1と図4中、図5と共通する部
材には同一の符号を付している。
【0015】図1に示す自動車用空気調和装置は電気自
動車に搭載される空気調和装置であって、図4に示す空
気調和装置と同様、送風機1により取り入れた空気を車
室内に向かって送るための通風ダクト2を有し、この通
風ダクト2内に、熱交換器として上流側から順にエバポ
レータ3と第1コンデンサとしてのサブコンデンサ4と
が配設されている。また、通風ダクト2の外には第2コ
ンデンサとしてのメインコンデンサ5が配設されてい
る。これらサブコンデンサ4とメインコンデンサ5は互
いに並列に連結されている。後述するように、サブコン
デンサ4は主に暖房運転時に使用され、メインコンデン
サ5は主に冷房運転時に使用される。エバポレータ3、
サブコンデンサ4およびメインコンデンサ5は、配管に
よりリキッドタンク7や膨脹弁8とともにコンプレッサ
6に連結されて、冷凍サイクルを構成している。また、
コンプレッサ6の出口側には、コンプレッサ6から吐出
された冷媒をサブコンデンサ4とメインコンデンサ5と
に分配するための流量分配弁13が設けられている。こ
の流量分配弁13によって、サブコンデンサ4とメイン
コンデンサ5に流れる冷媒の流量比が調節される。さら
に、サブコンデンサ4の出口側とメインコンデンサ5の
出口側との連結点bと、メインコンデンサ5の出口との
間には、逆止弁14が設けられている。したがって、本
実施例の冷凍サイクルにおいて、コンプレッサ6から吐
出された冷媒は、流量分配弁13を介して順にサブコン
デンサ4、リキッドタンク7、膨脹弁8、エバポレータ
3、コンプレッサ6へと循環する場合と、流量分配弁1
3を介して順にメインコンデンサ5、リキッドタンク
7、膨脹弁8、エバポレータ3、コンプレッサ6へと循
環する場合とがあり、サブコンデンサ4を流れる流量と
メインコンデンサ5を流れる流量との比は流量分配弁1
3によって調節されるようになっている。つまり、サブ
コンデンサ4を流れる冷媒の流量は流量分配弁13によ
って可変制御されるようになっている。
【0016】なお、送風機1はファンとこれを駆動する
ファンモータとで構成され、また、コンプレッサ6は電
気自動車の駆動源である電気モータによって図示しない
Vベルト等を介して駆動される。つまり、電気モータを
図示しないバッテリーで駆動することにより、電気自動
車の走行駆動とコンプレッサ6の駆動とが行われる。ま
た、冷暖房時ともコンプレッサ6の作動は図示しないエ
アコンスイッチの投入によってなされる。
【0017】流量分配弁13によるサブコンデンサ4と
メインコンデンサ5への流量分配は車室内の熱負荷状態
に応じた所定の流量分配比特性に従ってなされるが、本
実施例では、図2に示すようなあらかじめ設定された流
量分配比特性に従って行われる。ここでは、車室内の熱
負荷を表わすパラメータとして、たとえば外気温度を例
にとっているが、これに限定されるものではなく、吸込
温度(エバポレータ通過後の空気温度)、車室内温度、
設定温度(PTC値)などを使用してもよく、また、こ
れらのパラメータを複数個組み合わせて1つの制御パラ
メータを演算するようにしてもよい。また、図2では、
流量分配比は熱負荷に応じて直線的に変化しているが、
これに限らず、非直線的に変化するものであってもよ
い。これは弁の構造ないし形状によることである。図2
に示すような流量分配比特性は、エアミックスドア12
の開度制御と関係させて、あらかじめ実験によって、熱
負荷に応じてサブコンデンサ4の能力(放熱量)が最適
となるよう、パラメータを選定し、そしてそのパラメー
タに対する流量分配比を決定することによって求めてお
く。つまり、どのパラメータを用いてどのような流量分
配比特性を設定するかは、実験によって適当に決めるこ
とができる。
【0018】図2に示すように、まず、低外気(たとえ
ば0℃以下)、低室温時のように車室内の熱負荷が低い
時(A位置)には、最大暖房運転を行うべく、流量分配
弁13の弁位置を調節して、コンプレッサ6から吐出さ
れた冷媒がすべて通風ダクト2内のサブコンデンサ4に
流れるようにし、メインコンデンサ5には冷媒がまった
く流れないようにする。このときの流量分配弁13の弁
位置はたとえば図3(A)に示す様であり、サブコンデ
ンサ4側を全開、メインコンデンサ5側を全閉にする。
また、このときのエアミックスドア12のドア位置は、
エバポレータ3通過後の空気がすべてサブコンデンサ4
に導かれる位置に設定されるのが好ましい。
【0019】したがって、この場合、コンプレッサ6か
らのガス状冷媒はサブコンデンサ4において熱交換によ
り凝縮液化され、エバポレータ3で冷却された空気が加
熱され、もって車室内の除湿暖房が実現される。しか
も、一般にコンデンサの性能は流れる冷媒の流量が大き
くなればなるほど放熱量が増えるためヒータとしての性
能が高くなるので、サブコンデンサ4のみに冷媒が流れ
るこの場合にはサブコンデンサ4の能力は最大となり、
エアミックスドア12の設定位置と相俟って最大暖房が
実現される。
【0020】また、高外気(たとえば25℃以上)、高
室温時のように車室内の熱負荷が高い時(B位置)に
は、最大冷房運転を行うべく、流量分配弁13の弁位置
を調節して、コンプレッサ6から吐出される冷媒がすべ
て通風ダクト2外のメインコンデンサ5に流れるように
し、サブコンデンサ4には冷媒がまったく流れないよう
にする。このときの流量分配弁13の弁位置はたとえば
図3(B)に示す様であり、サブコンデンサ4側を全
閉、メインコンデンサ5側を全開にする。また、このと
きのエアミックスドア12のドア位置は、エバポレータ
3通過後の空気がすべてサブコンデンサ4を迂回する位
置に設定されるのが好ましい。
【0021】したがって、この場合には、通常のエアコ
ンサイクルと同様、エバポレータ3は熱交換により低温
低圧の気液混合状態の冷媒を蒸発させて取り入れ空気を
冷却し、メインコンデンサ5はエバポレータ3で奪った
熱を外部に放出してガス状冷媒を冷却し凝縮液化させる
という作用を行って、エバポレータ3通過後の冷風を車
室内に吹き出し、もって車室内を冷房する。しかも、こ
のときには、メインコンデンサ5のみに冷媒が流れてい
るためメインコンデンサ5の能力は最大となっており、
エアミックスドア12の設定位置と相俟って最大冷房が
実現される。その際、この場合には上記のようにサブコ
ンデンサ4にはまったく冷媒が流れないので、従来のよ
うにサブコンデンサ4周辺の雰囲気が暖かくなることは
ないので、エアミックスドア12からの風漏れ等があっ
たとしても、エバポレータ3から流下してきた冷風がサ
ブコンデンサ4周辺の雰囲気によって暖められるような
ことはなくなり、吹出し風の温度上昇はなくなる。した
がって、その分だけ従来に比べ最大冷房時の性能が向上
する。
【0022】さらに、中外気(たとえば0〜25℃)、
中室温時のように車室内の熱負荷が中程度の状態である
場合には、吹出し風の温調制御を行うべく、図2に示す
ような熱負荷に応じた流量分配比を実現するよう、流量
分配弁13の弁位置を調節する。このとき、コンプレッ
サ6から吐出された冷媒は、流量分配弁13によって、
図2に示すような車室内の熱負荷に応じた流量分配比特
性に従って、通風ダクト2内のサブコンデンサ4と通風
ダクト2外のメインコンデンサ5とに分配される。この
とき、上記のようにあらかじめ実験によって、熱負荷に
応じてサブコンデンサ4の能力(放熱量)が最適となる
ように熱負荷に対する流量分配比特性を設定しておけ
ば、サブコンデンサ4の能力(放熱量)は熱負荷に応じ
た最適レベルに調節されることになる。したがって、吹
出し風の温度制御がエアミックスドア12の開度制御に
加えてサブコンデンサ4への流量制御によっても行われ
るようになり、吹出し風の温度制御を車室内の熱負荷に
応じてより一層適切に行うことができる。
【0023】また、本システムにあっては、上記のよう
に、流量分配弁13によってサブコンデンサの能力(放
熱量)を調節することができるので、図4に示すよう
に、通風ダクト2内にサブコンデンサ4aをすべての風
がそれを通るように設置すれば、吹出し風の温度制御を
サブコンデンサ4aへの流量制御だけで行うことが可能
となり、エアミックスドア12を省略することができ
る。この場合には、通路抵抗が低下するので、同一風量
での送風機モータ出力が低減されることになる。
【0024】以上、本実施例にあっては、通風ダクト2
内のサブコンデンサ4と通風ダクト2外のメインコンデ
ンサ5とを並列に連結し、最大冷房時には、流量分配弁
13によってコンプレッサ6から吐出された冷媒をすべ
てメインコンデンサ5に導くようにしたので、従来のよ
うにサブコンデンサ4周辺の雰囲気が暖かくなることは
なくなる。したがって、たとえばエアミックスドア12
からの風漏れ等があったとしても、エバポレータ3から
流下してきた冷風が暖められるようなことはなくなり、
吹出し風の温度上昇はなくなる。よって、その分だけ従
来に比べ最大冷房時の性能が向上する。
【0025】また、本実施例では、流量分配弁13を設
け、車室内の熱負荷が中程度の時には、コンプレッサ6
から吐出された冷媒を車室内の熱負荷に応じた所定の流
量分配比特性に従ってサブコンデンサ4とメインコンデ
ンサ5とに分配するようにしたので、サブコンデンサ4
の能力(放熱量)が熱負荷に応じた最適状態に調節され
るようになり、エアミックスドア12の開度の調節と相
俟って、吹出し風の温度制御を車室内の熱負荷に応じて
より一層適切に行うことが可能になる。
【0026】さらに、本実施例では、上記のように流量
分配比を変えてサブコンデンサ4への流量を制御するこ
とによってサブコンデンサ4の能力を可変することがで
きるので、低外気時においてエバポレータ3が能力過大
となることを避けることができ、エバポレータ3の凍結
を防止することができる。
【0027】また、上記のようにサブコンデンサの能力
(放熱量)は流量分配弁13によって調節可能であるの
で、サブコンデンサ4aを通路内にすべての風があたる
ように設置すればエアミックスドア12を省略すること
ができる(図4参照)。よって、この場合には、通路抵
抗が低下するので、同一風量での送風機モータ出力が低
減されることになり、省動力化が図られるほか、コスト
の低減や制御の簡便化が図られる。
【0028】なお、前述したように、車室内の熱負荷を
表わすパラメータはたとえば外気温度、吸込温度、車室
内温度、設定温度などの中の1つまたは複数個の組み合
わせでもよく、どのパラメータを用いてどのような流量
分配比特性を設定するかは実験によって適当に決めるこ
とができる。たとえば、乗員の要求する設定温度(PT
C値)と車室内温度とに基づいて流量分配比を設定して
もよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
通風ダクト内の第1コンデンサと通風ダクト外の第2コ
ンデンサとを並列に連結し、最大冷房時には、流量分配
弁によってコンプレッサから吐出された冷媒をすべて第
2コンデンサに導き、第1コンデンサには冷媒が流れな
いようにしたので、この時に第1コンデンサ周辺の雰囲
気が暖かくなって吹き出される冷風を暖めるようなこと
はなくなり、従来に比べ最大冷房時の性能が向上する。
【0030】また、流量分配弁を設け、車室内の熱負荷
が中程度の時には、コンプレッサから吐出された冷媒を
車室内の熱負荷に応じた所定の流量分配比特性に従って
第1コンデンサと第2コンデンサとに分配するようにし
たので、第1コンデンサの能力(放熱量)が熱負荷に応
じた最適状態に調節されるようになり、エアミックスド
アの開度の調節と相俟って、吹出し風の温度制御を車室
内の熱負荷に応じてより一層適切に行うことができるよ
うになる。
【0031】さらに、本発明によれば、流量分配弁によ
って第1コンデンサの能力(放熱量)を調節することが
できるので、場合によってはエアミックスドアを省略す
ることが可能となり、コストの低減、制御の簡便化、な
らびに省動力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略構成図
【図2】流量分配比特性の一例を示す図
【図3】流量分配弁の弁位置を示す図
【図4】本発明の他の実施例を示す概略構成図
【図5】従来の空気調和装置の一例を示す概略構成図
【符号の説明】
1…送風機 2…通風ダクト 3…エバポレータ 4、4a…サブコンデンサ(第1コンデンサ) 5…メインコンデンサ(第2コンデンサ) 6…コンプレッサ 7…リキッドタンク 8…膨脹弁 12…エアミックスドア 13…流量分配弁 14…逆止弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風機(1)により取り入れた空気を車
    室内に向かって送るための通風ダクト(2)と、当該通
    風ダクト(2)内に配設されたエバポレータ(3)と、
    前記通風ダクト(2)内の前記エバポレータ(3)の下
    流に配設された第1コンデンサ(4、4a)と、前記通
    風ダクト(2)外に配設され前記第1コンデンサ(4、
    4a)と並列に連結された第2コンデンサ(5)とを有
    し、コンプレッサ(6)から吐出された冷媒を流量分配
    弁(13)により車室内の熱負荷に応じた所定の流量分
    配比特性に従って前記第1コンデンサ(4、4a)と前
    記第2コンデンサ(5)に分配するようにしたことを特
    徴とする自動車用空気調和装置。
JP27713793A 1993-11-05 1993-11-05 自動車用空気調和装置 Pending JPH07132728A (ja)

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