JP3716383B2 - 肩紐寄せ具、同寄せ具を用いた肩紐止め構造および衣類 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばブラジャーに肩紐(ストラップ)を止める場合等に適用される肩紐寄せ具、同寄せ具を用いた肩紐止め構造および衣類に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ブラジャーにストラップを止めるための止め具が種々知られている。図16はその一例として、引掛け式のものを示している。この止め具6はいわゆるエイト環と称されるものの一種で、その一部を切り欠いて開口7を形成し、その開口7を介して一辺8を衣類に着脱可能に挿入できるようにし、上側の孔9にストラップを挿通するようになっている
図17は、例えば図16に示した止め具6と、ストラップ伸縮調整具1とを用いたストラップ10付きのブラジャー11の装着状態を、前面側から示したものである。この図17に示すように、従来ではストラップ10が水平ライン12に対して略垂直に立上がる状態で、ブラジャー11が装着される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したストラップ10の略垂直な装着状態を検討すると、例えば図18に正面形状を示すように、人体13の肩14が略水平で、かつ図19に平面形状を示すように、胸部15と背部16とに亘る前後幅が略一定である場合に好適であって、実際の人体とは異なる立体的形状を前提としているものといえる。つまり、このような立体形状のもとではストラップ10が略垂直に装着された場合に、安定して肩14の上に装着され得るからである。
【0004】
しかしながら、実際の人体はそのようなものではない。図20に斜め前方視、図21および図22に胸部横断面視および頭部上方平面視を示したように、実際の人体13は傾斜および凹凸を有する立体形状をなしている。すなわち、図20に示すように、人体13の首筋から肩14の先に向かう線は下向きに傾斜しており、また図21に示すように、胸部15および背部16は乳房等の膨らみによって前後に凹凸をなし、かつ図22に示すように、肩14の前後の面も同様の傾斜を有している。つまり、胸部15は、中心側が窪み、左右に向って大きく膨らみ、乳頭を頂点として脇下に向ってなだらかに傾斜し、背部16へと繋がる。
【0005】
このように、胸部15から肩14にかけて肌に接触する面積が小さくなるような凹凸を有する人体13に対し、図17に示したように、垂直に立上がるストラップ10を装着しても、肩先方向に向かう傾斜および接圧の減少によって、ストラップ10が肩先方向にずれ落ちる傾向が生じる。
【0006】
図16および図17に示した従来の止め具6では、ストラップ10の引張り力の作用する方向(上下方向)に対して略直交する状態で孔が形成されていることから、その止め具6において特にずれ落ち力に対する抵抗力は何等発生し得ない。
【0007】
なお、特開平6−315405号公報、特開平10−237706号公報等においては、ブラジャーとストラップとの止め具として、外縁の一部を円形にして回動可能としたり、全体を三角形にして、ストラップが首筋側に寄せられ易い構成としたものが開示されている。
【0008】
しかし、これらの止め具においては、ストラップの最下端を単に体側方向に向き易くしただけのものであって、特にストラップのずれ落ち力に対する抵抗力を付与するものではなく、前述したずれ落ちの問題が必ずしも効果的に解決できるものではない。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ストラップが肩の傾斜に沿ってずれ落ちることをストラップと衣類との接合部で有効に防止または抑制できる反力を生じさせることができる肩紐寄せ具、この寄せ具を用いた肩紐止め構造、およびその肩紐寄せ具を用いて安定装着状態を得ることができる衣類を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、請求項1の発明では、櫛状、梯子状もしくは螺旋状に構成され、その櫛歯、段もしくは線材の部分が幹、支柱もしくは螺旋軸に対して一定角度傾斜した状態で略平行に配置され、そのうち端部配置の櫛歯、段もしくは線材の部分を衣類側への装着部とし、それ以外の櫛歯、段もしくは線材の部分をそれらの隙間にテープ状肩紐の下端部を厚さ方向に屈曲させて千鳥状に挿通し得る肩紐挿通部としたことを特徴とする肩紐寄せ具を提供する。
【0011】
請求項2の発明では、肩紐挿通部の幹、支柱もしくは螺旋軸に対する傾斜角度は、略75度である請求項1記載の肩紐寄せ具を提供する。
【0012】
請求項3の発明では、櫛状または梯子状に構成された肩紐寄せ具であって、櫛歯または段の一部分が幹または支柱の部分に対して反対の側から折り込まれた折り込み構造とされている肩紐寄せ具を提供する。
【0013】
請求項4の発明では、請求項1から3までのいずれかに記載の肩紐寄せ具を、衣類の上下方向に対して傾斜した状態で装着し、この肩紐寄せ具に肩紐を連結したことを特徴とする肩紐止め構造を提供する。
【0014】
請求項5の発明では、肩紐寄せ具は、衣類に対して着脱可能である肩紐止め構造を提供する。
【0015】
請求項6の発明では、請求項4または5記載の肩紐止め構造を適用して構成したことを特徴とする衣類を提供する。
【0016】
請求項7の発明では、請求項6記載の衣類がブラジャー、その他胸部補整具を有する下着であることを特徴とする衣類を提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、ブラジャーの肩紐に本発明を適用した場合について説明する。
【0018】
第1実施形態(図1〜図5)
図1は本実施形態によるストラップの寄せ具の一構成例を示したものであり、図2は図1に示した肩紐寄せ具を実際に使用する場合に対応して左右1対示したものである。図3は肩紐寄せ具をブラジャーに装着した状態を拡大して示し、図4および図5は前面および背面側からの装着状態全体を示したものである。
【0019】
図1に示すように、本実施形態の肩紐寄せ具21は例えば薄い金属または樹脂により櫛形に構成され、複数(例えば9本)の櫛歯状部分22が、幹部分23に対して一定角度(例えば75°)傾斜した状態で略平行に配置されている。
【0020】
そして、これらの櫛歯状部分22のうち、下端部配置の櫛歯22a、が衣類側への装着部とされ、それ以外の櫛歯状部分22が、それらの隙間にテープ状肩紐の下端部を厚さ方向に屈曲させて千鳥状に挿通し得る肩紐挿通部とされている。
【0021】
各櫛歯状部分22の先端には一部のものを除き、櫛歯間の隙間に向く方向に突出するフック部24が形成されるとともに、そのフック部24が突出する側の櫛歯状部分22の一縁部25が長さ方向中央部分において緩やかに膨らむ曲線形状となっている。なお、上端側から2番目の櫛歯状部分22bのみは、フック部および曲線形状のない構成とされている。
【0022】
また、本実施形態の肩紐寄せ具21は全体として平板状に構成されており、表裏反転することによって櫛歯状部分22の突出方向が逆のものとして使用することができる。
【0023】
図2は、表裏逆にした同一構成の肩紐寄せ具21を、左右に1組として配置した状態を示している。同図に示したように、各肩紐寄せ具21は櫛歯状部分22が水平状態で、かつ互いに向き合う方向に突出した配置で1組として使用される。
【0024】
次に、図3〜図5によって使用状態を説明する。図3は、本実施形態の肩紐寄せ具21によってブラジャー26とストラップ27とを接合した状態を前面側から拡大して示している。
【0025】
この図3に示すように、本実施形態では肩紐寄せ具21の衣類装着部である最下端の櫛歯状部分22aを、ブラジャー26の止め具装着用孔28を利用して着脱可能に挿入して装着した状態を示している。通常、この止め具装着孔28には、図示しないが丸環等の止め具が装着されている。その丸環を装着したままで、または取外した状態で、本実施形態の肩紐寄せ具21をブラジャー26の止め具装着用孔28に装着することができる(図3では丸環を省略した状態を示してある)。
【0026】
一方、ブラジャー26を吊るストラップ27はテープ状で、その下端部側にエイト環等の長さ調整具29が装着され、この長さ調整具29から下側の部分がループ状となって二重に重なった状態となっている。この二重となったストラップ27のうち、例えば装着者の体の外側に配置する部分30が、厚さ方向に屈曲しながら各櫛歯状部分22に千鳥状に挿通されている。そして、このストラップ27の最下端が、下から2番目の櫛歯状部分22の下方を介して上向きに巻回された状態となっている。これにより、ブラジャー26が肩紐寄せ具21を介してストラップ27で吊られている。なお、上から2番目の櫛歯状部分22bは、最上端側のフック部24が下向に突出してそれとの間隔が狭くなっていることから、フック部等を有しない構成したものであり、これによりストラップ27をスムーズに装着することができる。
【0027】
次に、上述した肩紐寄せ具21を用いた肩紐止め構造およびそれを適用した衣類(ブラジャー)について説明する。
【0028】
図4はブラジャー26を装着した人体31を示す正面図であり、図5はその背面図である。これらの図4および図5に示すように、本実施形態では、肩紐寄せ具21が、ブラジャー27の正面側および背側に左右1対ずつ配置され、ストラップ27の両端部は、ブラジャー26の胸側および背側で肩紐寄せ具21を介してそれぞれ装着される。各櫛歯状部分22に装着されたストラップ27は、フック部24によって脱落防止が図られている。
【0029】
そして、この場合において、ストラップ27の下端部は前述したように、各櫛歯状部分22に千鳥状に挿通されている。このものにおいて、本実施形態の肩紐寄せ具21では、各櫛歯状部分22が幹部分23に対して略75°の角度で傾斜しているため、ストラップ27に作用する上下方向の引張り力F1により、体の中心側に向かう分力F2が発生する。
【0030】
すなわち、図3に示したように、肩紐寄せ具21の下端部の櫛歯状部分22aが略水平な状態でストラップ27の下端部に固定されており、その状態で肩紐寄せ具21が定姿勢で安定しているのに対し、各櫛歯状部分22に通されるストラップ27の挿通部分30は、幹部分23との角度(75°)によって幅方向に強制力を受け、直接的な分力F’1を生じる。この分力F’1によって、ストラップ27の肩に掛かる部分には体の中心側に引き寄せられる分力(図4,5のF2)が生じるものである。なお、櫛歯状部分22と幹部分23との角度については、発明者において種々変化させて検討したが、この角度が大き過ぎては体の中心側に向かう分力の効果が得られず、小さ過ぎても不具合が生じ、一般的な体型に沿うものとしては、75°が最適であった。
【0031】
以上の本実施形態によれば、分力F2の発生によって体の中心側に向かって引き寄せられ、肩の傾斜等に逆らって首側に向うような作用を受け、従来のようなずれ落ちを防止、あるいは抑止する効果が得られるものとなる。すなわち、従来の止め具によっては、このような分力が発生せず、図4、5に仮想線で示すように、ストラップ27が肩の傾斜や体の凹凸によって肩先方向にずれ易い状態にあったのに対し、本実施形態によれば、これを確実に解消することができる。
【0032】
第2実施形態(図6、図7)
本実施形態は、第1実施形態で示した型紐寄せ具に対し、櫛歯状部分22の数および形状等について変更したものである。図6は肩紐寄せ具21の構成を示す正面図であり、図7はその使用状態を示す説明図である。
【0033】
これらの図に示すように、本実施形態では櫛歯状部分22が、上下および中間部に配置される3組とされ、各組は上下に隣接した櫛歯状部分22をそれぞれ1対ずつ有する構成となっている。本実施形態では上端位置および中間位置の櫛歯状部分22にフック部が設けられず、それらの組における隣接する各1対の櫛歯状部分22の隙間を奥広がり状とし、これによりフック部に代えてストラップ27の脱落防止を図っている。本実施形態においても、櫛歯状部分22と幹部分23とのなす角度は75°とされている。
【0034】
このような構成の本実施形態によると、ストラップ27が上下および中間位置の櫛歯状部分22により、上下方向3箇所で支持されることになるが、上下端位置の櫛歯状部分22のなす角度が75°であることから、装着されたストラップ27に対して十分な体中心側に向う分力を発生させることができ、第1実施形態と略同様の効果が奏される。なお、本実施形態によれば、構成が簡易であるとともに、ストラップ27の屈曲回数が減少するので、使用についても比較的容易となる等の利便性が得られる。
【0035】
第3実施形態(図8、図9)
本実施形態も、第1実施形態で示した型紐寄せ具に対し、櫛歯状部分22の数および形状等について変更したものである。図8は肩紐寄せ具21の構成を示す正面図であり、図9はその使用状態を示す説明図である。
【0036】
これらの図に示すように、本実施形態では櫛歯状部分22が、上端側および下端側および中間部に配置される2組とされている。各組では上下に隣接した櫛歯状部分22をそれぞれ1対ずつ有する構成となっている。本実施形態では上端および下端位置の櫛歯状部分22にフック部24が設けられ、各組における隣接する各1対の櫛歯状部分22の支持状態は第1実施形態と略同様となっている。本実施形態においても、櫛歯状部分22と幹部分23とのなす角度は75°とされている。
【0037】
このような構成の本実施形態によると、ストラップ27が上下端位置の櫛歯状部分22により、上下方向2箇所で支持されることになるが、上下端位置の櫛歯状部分22のなす角度が75°であることから、装着されたストラップ27に対して十分な体中心側に向う分力を発生させることができ、前記各実施形態と略同様の効果が奏される。
【0038】
なお、本実施形態の場合には前記各実施形態に比してさらに櫛歯状部分22の数が少なく、中間部が空状態となっているので、図9に示すように、その部分にエイト環等の長さ調整具29を配置することができる。したがって、例えばストラップ27の長さが少なく、下端のループ状部分が少ない時などに有効に対処することができる。
【0039】
第4実施形態(図10、図11)
本実施形態は、第2実施形態で示した型紐寄せ具と略同様の機能を有するものであるが、櫛歯状部分22の一部分を幹部分23に対して反対の側から折り込まれた折り込み構造としたものである。図10は肩紐寄せ具21の初期構成を示す正面図であり、図11はその使用状態を示す説明図である。
【0040】
本実施形態では図10に示すように、初期状態においては櫛歯状部分22の一部、例えば上端位置および中間位置の2組の櫛歯状部分22のうち各下側部分のものが、各上側部分のものに対して反対側に向って突出している。この肩紐寄せ具21の材質としては、金属、樹脂等、折曲可能なものであればよく、可塑材および弾性材のいずれも適用することができる。
【0041】
本実施形態においては、各組をなす櫛歯状部分22に係止部、例えば上下に向う突起部32が設けられている。そして、図10の右側に示す櫛歯状部分22を紙面の裏側を介して左方に折り込んだ後、図11に示すように、櫛歯状部分22の重合位置を超える位置まで移動して突起部32を相互に干渉させることにより、戻り阻止状態に当接係止させることができる。
【0042】
これにより図11に示すように、ストラップ27を閉じ枠状に挿通保持させ、ストラップ27の脱落を確実に防止することができる。なお、他の構成に付いては前記各実施形態と略同様である。
【0043】
本実施形態によっても、前記各実施形態と同様の効果が奏されるほか、ストラップの装着が確実に保持できる等の利点が得られる。
【0044】
第5実施形態(図12、図13)
本実施形態も、第4実施形態と同様に、櫛歯状部分22の一部分を幹部分23に対して反対の側から折り込む構造としたものである。図12は肩紐寄せ具21の初期構成を示す正面図であり、図13はその使用状態を示す説明図である。
【0045】
本実施形態では図12に示すように、第3実施形態と同様に上下端のみに櫛歯状部分22を有する構成について、第4実施形態と同様の折り込み構造を適用したものである。すなわち、下端初期状態においては櫛歯状部分22の上端位置の1組の櫛歯状部分22の下側部分のものが、上側部分のものに対して反対側に向って突出している。この肩紐寄せ具21の材質および他の構成については、第4実施形態と略同様であるから、図12および図13の対応部分に図10および図11と同一の符号を付して説明を省略する。なお、図示しないが本実施形態では折り込んで重ねた櫛歯状部分22を、例えば凹凸によるホック止め等により係止している。
【0046】
本実施形態によっても、第4実施形態と同様の効果が奏されるほか、中間部が空状態となっているので、図13に示すように、その部分にエイト環等の長さ調整具29を配置することができる等、第3実施形態と同様の利点が得られる。
【0047】
第6実施形態(図14、図15)
本実施形態は、肩紐寄せ具21を螺旋状、例えば平面的な蛇行線材によって構成したものである。図14は肩紐寄せ具21の初期構成を示す正面図であり、図15はその使用状態を示す説明図である。
【0048】
図14に示すように、本実施形態では螺旋を構成する金属または樹脂等からなる線材33の部分が螺旋軸に対して一定角度、例えば75°傾斜しており、複数の平行な部分33aを有する。
【0049】
この線材33の最下端の部分33bが衣類側への装着部とされ、それ以外の線材の部分がそれらの隙間にテープ状のストラップ27を厚さ方向に屈曲させて千鳥状に挿通し得る肩紐挿通部となっている。
【0050】
本実施形態においては、図15に示すように、最下端の部分33cがブラジャー26に前記各実施形態と同様に止着され、また最下端から2番目の位置に鉤状に形成した部分33cにストラップ27の下端が巻回支持される。
【0051】
このような構成の本実施形態によっても、前記各実施形態と同様に、分力の発生によって体の中心側に向かって引き寄せられ、肩の傾斜等に逆らって首側に向うような作用を受け、従来のようなずれ落ちを防止、あるいは抑止する効果が得られる。
【0052】
他の実施形態
なお、以上の実施形態の他、本発明は種々の変形が可能である。すなわち、図示しないが例えば第1実施形態における幹が左右に存在するような構成、例えば肩紐寄せ具を、梯子状に構成し、その段の部分を支柱に対して一定角度傾斜した状態で略平行に配置し、そのうち端部配置の段の部分を衣類側への装着部とし、それ以外の段の部分をそれらの隙間にテープ状肩紐の下端部を厚さ方向に屈曲させて千鳥状に挿通し得る肩紐挿通部としてもよい。また、特定の体型を想定して傾斜角度を種々変化させてもよく、さらに肩紐寄せ具を衣類に対して固定的に縫着してもよい。
【0053】
さらにまた、肩紐で吊る構成の衣類であれば、ブラジャーに限らず胸部補整具を有する下着、その他各種の衣類に適用することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、肩紐が肩の傾斜に沿ってずれ落ちることを防止または抑制できる反力を肩紐寄せ具において発生させ、傾斜する肩に対する安定装着状態を得ることができ、肩紐が肩の傾斜に沿ってずれ落ちることを有効に防止または抑制し、装着性および補正効果の向上等が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による長さ調整用の寄せ具を示す拡大図。
【図2】前記実施形態における装着用の寄せ具を対として示す図。
【図3】前記実施形態における肩紐寄せ具をブラジャーに装着した状態を拡大して示す図。
【図4】前記実施形態における前面側からの装着状態全体を示す図。
【図5】前記実施形態における背面側からの装着状態全体を示す図。
【図6】本発明の第2実施形態による肩紐寄せ具の構成を示す正面図。
【図7】前記第2実施形態の使用状態を示す説明図。
【図8】本発明の第3実施形態による肩紐寄せ具の構成を示す正面図。
【図9】前記第3実施形態の使用状態を示す説明図。
【図10】本発明の第4実施形態による肩紐寄せ具の構成を示す正面図。
【図11】前記第4実施形態の使用状態を示す説明図。
【図12】本発明の第5実施形態による肩紐寄せ具の構成を示す正面図。
【図13】前記第5実施形態の使用状態を示す説明図。
【図14】本発明の第6実施形態による肩紐寄せ具の構成を示す正面図。
【図15】前記第6実施形態の使用状態を示す説明図。
【図16】従来の止め具を示す図。
【図17】従来の止め具を使用した肩紐の使用例を示す図。
【図18】従来例を説明するための人体の模式図。
【図19】図18の平面図。
【図20】従来例を説明するための人体を示す斜視図。
【図21】図20の胸部横断面形状を示す図。
【図22】図21の頭部上方からの平面図。
【符号の説明】
21 肩紐寄せ具
22 櫛歯状部分
23 幹部分
24 フック部
26 ブラジャー
27 ストラップ
28 止め具装着用孔
29 長さ調整具
33 線材

Claims (7)

  1. 櫛状、梯子状もしくは螺旋状に構成され、その櫛歯、段もしくは線材の部分が幹、支柱もしくは螺旋軸に対して一定角度傾斜して略平行に配置され、そのうち端部配置の櫛歯、段もしくは線材の部分を衣類側への装着部とし、それ以外の櫛歯、段もしくは線材の部分をそれらの隙間にテープ状肩紐の下端部を厚さ方向に屈曲させて千鳥状に挿通し得る肩紐挿通部としたことを特徴とする肩紐寄せ具。
  2. 肩紐挿通部の幹、支柱もしくは螺旋軸に対する傾斜角度は、略75度である請求項1記載の肩紐寄せ具。
  3. 櫛状または梯子状に構成された肩紐寄せ具であって、櫛歯または段の一部分が幹または支柱の部分に対して反対の側から折り込まれた折り込み構造とされている請求項1又は2記載の肩紐寄せ具。
  4. 請求項1から3までのいずれかに記載の肩紐寄せ具を、衣類の上下方向に対して傾斜した状態で装着し、この肩紐寄せ具に肩紐を連結したことを特徴とする肩紐止め構造。
  5. 肩紐寄せ具は、衣類に対して着脱可能である請求項4記載の肩紐止め構造。
  6. 請求項4または5記載の肩紐止め構造を適用して構成したことを特徴とする衣類。
  7. 請求項6記載の衣類はブラジャー、その他胸部補整具を有する下着であることを特徴とする衣類。
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