JP3715909B2 - ドアの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テープに互いに別々の複数のピースを固定した屈曲可能なドアの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、屈曲可能なドアの製造方法は、互いに別々の複数のピースを1個づつ金型で成形し、ついでピースに1個づつ模様を付け、ついで各ピースの両端に形成されている摺動突起にピース1個づつ植毛し、ついでピースを1個づつ治具に順番通りに並べてセットし、ついで屈曲可能な1枚のテープを全ピースに貼付けて全ピースをテープを介して連結するとともに、先端ピースにノブを組み付ける、という工程からなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のドアの製造方法には、つぎの問題点(課題)がある。
▲1▼ ピースを1個づつ金型で成形するので、ピースの個数と同数の金型が必要となり型費がかかる。
▲2▼ ピース1個づつ模様を付けるので、全ピースで模様を揃えることは困難である。そのため、ピース1個づつ水圧転写を意匠面に施しても、全ピースを並べた時に模様が連続的でなく、見栄えが悪い。また、ピース1個づつ模様を付けるので、模様付け工数が多い。
▲3▼ ピース1個づつ摺動突起に植毛するので、植毛工数が多い。
▲4▼ ピース1個づつを治具に並べてセットするので、治具にピースを順番通りに並べるのが困難である。
本発明の目的は、全ピースを1つの金型で一度に成形することで、全ピースの表面処理を一度に行うことができ、各ピースの組み付けを容易に行うことができる屈曲可能なドアの製造方法を提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、上記の目的に加えて、全ピースの模様を揃えることができるドアの製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
複数個のピース成形用キャビティと全ピース成形用キャビティに溶融樹脂をまわすランナーとランナーからピース成形用キャビティに連通するゲートとを有する金型を用いて、ランナーとゲートを介して全ピース成形用キャビティに溶融樹脂を供給し凝固させて複数のピースとランナー対応部とゲート対応部がつながった成形物を成形する工程と、
前記成形物を金型から外す工程と、
前記成形物の全ピースの全体または一部に水圧転写や塗装、植毛など成形物に表面処理する工程と、
ゲート対応部で全ピースをランナー対応部から切断し、ついでピース間の各隙間をなくす方向にピースを寄せる工程と、
屈曲可能なテープを全ピースに貼付ける工程と必要に応じ先端ピースにノブを組み付ける工程と、
からなるドアの製造方法。
【0005】
上記本発明のドア装置の製造方法では、以下の▲1▼〜▲4▼の作用を得ることができる。
▲1▼ 複数個のピース用キャビティとランナーとゲートとを有する金型を用いて、複数のピースとランナー対応部とゲート対応部がつながった成形物を成形するので、金型は1セットで済む。
▲2▼ 複数のピースとランナー対応部とゲート対応部がつながった成形物を金型から外して全ピースの全体または一部に表面処理するので、全ピースが順番通りに並んだ状態で一度に全ピースに模様付けできる。そのため、水圧転写する場合、全ピースで模様を連続的に形成することができ、見栄えがよい。
▲3▼ 複数のピースとランナー対応部とゲート対応部がつながった成形物を金型から外して全ピースの全体または一部に表面処理するので、全ピースがランナー対応部につながった状態で一度に植毛することができる。
▲4▼ ゲート対応部で全ピースをランナー対応部から切断し、ついでピース間の各隙間をなくす方向にピースを寄せる。そのため、全ピースがランナー対応部につながった状態で全ピースを治具にセットし、その後にゲート対応部で全ピースをランナー対応部から切断し、ついでピース間の各隙間をなくす方向にピースを寄せることで、順番通りにピースを治具にセットすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明実施例を図1〜図8を参照して説明する。
まず、本発明実施例のドアの製造方法に用いる金型を、図2、図3を参照して、説明する。
金型10は、複数個のピース成形用キャビティ11と、全ピース成形用キャビティ11に溶融樹脂をまわすランナー12と、ランナー12からピース成形用キャビティ11に連通するゲート13とを、有する。
ランナー12は、ピース成形用キャビティ11の外周側で、周方向に連続して形成されている。ゲート13は、各ピース成形用キャビティ11の幅方向各端とランナー12とを連通している。
【0007】
つぎに、金型10で成形される成形物50を、図1、図4を参照して、説明する。
成形物50は、複数のピース20とランナー対応部30とゲート対応部40がつながった成形物である。
ピース20は、ピース成形用キャビティ11で成形される。ランナー対応部30は、ランナー12で成形される。ゲート対応部40は、ゲート13で成形される。
各ピース20は、図4に示すように、幅方向の両端に、摺動突起21を有する。摺動突起21は、図示略のレール部材内でドアスライド方向に摺動可能とされている。
【0008】
ピース20のうち、前端に位置するピース(先端ピースという)22には、図1に示すように、ノブ23が組付けられる。ただし、ノブ23は、先端ピース22に形成された凹部からなっていてもよい。ノブ23は、先端ピース22の上面から上方に突出して取り付けられる。ノブ23を指でつまみノブ23をドアスライド方向に移動させることにより、ドアの開閉操作が行われる。
各ピース20は、テープ60に取付けられる。
テープ60は、屈曲可能な軟質シートからなる。テープ60は、伸縮しないか、または伸縮してもその伸縮量は無視できる程度である。テープ60は、ドアスライド方向を長手方向とする帯状となっている。
【0009】
つぎに、本発明実施例のドアの製造方法を説明する。
まず、ランナー12とゲート13を介して全ピース成形用キャビティ11に溶融樹脂を供給し凝固させて複数のピース20とランナー対応部30とゲート対応部40がつながった成形物50を成形する(図2、図3参照)。複数のピース20とランナー対応部30とゲート対応部40は、1セットの金型10で成形される。
【0010】
ついで、成形物50を金型10から外す。
ついで、成形物50の全ピース20の全体または一部に水圧転写や塗装や加飾フィルム貼付、植毛など表面処理する(図5参照)。
ついで、図示略の治具に成形物50をセットし、ゲート対応部40で全ピース20をランナー対応部30から切断し(図6参照)、ついでピース20間の各隙間をなくす方向にピース20を寄せる(図7参照)。
ついで、図8に示すように、屈曲可能なテープ60を全ピース20に貼付け、先端ピース22にノブ23を組み付け、ドアは製造される。
【0011】
ここで、本発明実施例の作用を説明する。
複数個のピース用キャビティ11とランナー12とゲート13とを有する金型10を用いて、複数のピース20とランナー対応部30とゲート対応部40がつながった成形物50を成形するので、金型は1セットで済む。
また、成形物50を金型10から外して全ピース20の全体または一部に表面処理するので、全ピース20が順番通りに並んだ状態で一度に全ピース20に模様付けできる。そのため、水圧転写する場合、全ピース20で模様を連続的に形成することができ、見栄えがよい。
【0012】
また、成形物50を金型10から外して全ピース20の全体または一部に表面処理するので、全ピース20がランナー対応部30につながった状態で一度に全ピース20(とくに摺動突起21)に植毛することができる。そのため、ピース1つ1つに植毛する必要はない。
さらに、ゲート対応部40で全ピース20をランナー対応部30から切断し、ついでピース間の各隙間をなくす方向にピース20を寄せるので、全ピース20がランナー対応部30につながった状態で全ピース20を図示略の治具にセットし、その後にゲート対応部40で全ピース20をランナー対応部30から切断し、ついでピース間の各隙間をなくす方向にピース20を寄せることで、順番通りにピース20を治具にセットすることができる。
【0013】
【発明の効果】
請求項1のドア装置の製造方法では、以下の▲1▼〜▲4▼の効果を得ることができる。
▲1▼ 複数個のピース用キャビティとランナーとゲートとを有する金型を用いて、複数のピースとランナー対応部とゲート対応部がつながった成形物を成形するので、金型は1セットで済む。
▲2▼ 複数のピースとランナー対応部とゲート対応部がつながった成形物を金型から外して全ピースの全体または一部に表面処理するので、全ピースが順番通りに並んだ状態で一度に全ピースに模様付けできる。そのため、水圧転写する場合、全ピースで模様を連続的に形成することができ、見栄えがよい。
▲3▼ 複数のピースとランナー対応部とゲート対応部がつながった成形物を金型から外して全ピースの全体または一部に表面処理するので、全ピースがランナー対応部につながった状態で一度に植毛することができる。
▲4▼ ゲート対応部で全ピースをランナー対応部から切断し、ついでピース間の各隙間をなくす方向にピースを寄せる。そのため、全ピースがランナー対応部につながった状態で全ピースを治具にセットし、その後にゲート対応部で全ピースをランナー対応部から切断し、ついでピース間の各隙間をなくす方向にピースを寄せることで、順番通りにピースを治具にセットすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のドアの製造方法により製造されたドアを用いたドア装置の断面図である。
【図2】本発明実施例のドアの製造方法で用いる金型の、ピース成形用キャビティとランナーとゲートを示す斜視図である。
【図3】本発明実施例のドアの製造方法で用いる金型の、ピース成形用キャビティとランナーとゲートを示す断面図である。
【図4】本発明実施例のドアの製造方法で製造されるドアの、成形物を示す断面図である。
【図5】本発明実施例のドアの製造方法で製造されるドアの、成形物を示す斜視図である。
【図6】本発明実施例のドアの製造方法の、ゲート対応部で全ピースをランナー対応部から切断した時を示す斜視図である。
【図7】本発明実施例のドアの製造方法の、ピース間の各隙間をなくす方向にピースを寄せた時を示す斜視図である。
【図8】本発明実施例のドアの製造方法の、テープを全ピースに貼付け、先端ピースにノブを組み付ける時を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 金型
11 ピース成形用キャビティ
12 ランナー
13 ゲート
20 ピース
21 摺動突起
22 先端ピース
23 ノブ
30 ランナー対応部
40 ゲート対応部
50 成形物
60 テープ
Claims (1)
- 複数個のピース成形用キャビティと全ピース成形用キャビティに溶融樹脂をまわすランナーとランナーからピース成形用キャビティに連通するゲートとを有する金型を用いて、ランナーとゲートを介して全ピース成形用キャビティに溶融樹脂を供給し凝固させて複数のピースとランナー対応部とゲート対応部がつながった成形物を成形する工程と、
前記成形物を金型から外す工程と、
前記成形物の全ピースの全体または一部に水圧転写や塗装、植毛など成形物に表面処理する工程と、
ゲート対応部で全ピースをランナー対応部から切断し、ついでピース間の各隙間をなくす方向にピースを寄せる工程と、
屈曲可能なテープを全ピースに貼付ける工程と必要に応じ先端ピースにノブを組み付ける工程と、
からなるドアの製造方法。
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