JP3715680B2 - 幾何形状モデルの表示方法及びその装置 - Google Patents

幾何形状モデルの表示方法及びその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、2次元または3次元形状をした幾何形状モデルをグラフィックディスプレイ上に表示する場合に利用できるものであり、モデルの寸法,位置を示すスケールの表示を含み、例えば有限要素分割図(解析結果を含む)の表示に好適な図形表示方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、製造分野において、コンピュータを使用した設計作業が行なわれ、作成した幾何形状モデルをグラッフィクディスプレイに表示することが行われている。また、製品のコンパクト化,高性能化のために、設計に有限要素法,境界要素法等の数値解析が多数導入されるようになった。また、本数値解析において、精度を高める目的から3次元形状の解析が行われるようになったが、それに伴って3次元の要素分割モデル(解析結果を含む)を表示する必要性が増大してきている。
【0003】
従来の、3次元要素分割モデルを表示する際の処理手順の概略を、図8〜図10を用いて説明する。図8は処理の流れを示す図、図9は処理の流れを説明するための実際のモデルの図、図10は本処理の結果、ディスプレイ上に表示される図である。
【0004】
3次元要素分割モデルをディスプレイ上に表示するには、図8に示すように、まず、ステップS70で計算システムの入力部より表示条件データを入力する。表示条件データしては、視点方向ベクトルVz 、ビューアップベクトルVy (分割モデルのどの方向を上にして表示するかを決定するベクトル)、表示する分割モデルの範囲、及びディスプレイ上で表示する位置を指定するデータがある。
【0005】
次に、ステップS71〜S73で示した処理を行う。すなわち、まずステップS71で、分割モデルMを視点方向ベクトルVz とビューアップベクトルVy とに従って配置する。次に、ステップS72でディスプレイに表示する範囲及び位置を設定し、ステップS73でディスプレイに描画する。なお、視点等を変更して表示する場合には、これら一連の流れを繰り返すことになる。
【0006】
次に、図9を用いて実際の分割モデルの例に基づいて説明する。
【0007】
図9中、Mは3次元空間中に存在する3次元要素分割モデル、4は分割モデルの節点位置を定義している座標系(モデル座標系)の原点、Vz は視点方向ベクトル、Vy はビューアップベクトル、Vx はベクトルVy ,Vz と直交するベクトルである。ここでは簡単のため、分割モデルMは1つの4面体要素からなるものとした。
【0008】
ディスプレイに分割図を表示するために、まず入力部から入力されたデータに従って、図に示したようにベクトルVx ,Vy ,Vz を設定する。本ベクトルVx ,Vy ,Vz は、それぞれ、ディスプレイ平面内における横方向,縦方向及び面に垂直な方向と一致する。次に、ディスプレイに表示する分割モデルの範囲、及び位置を設定する。最後に、以上の設定に従って分割モデルをディスプレイ面に平行投影し、表示を行う。
【0009】
図10は、上記処理によりディスプレイ上に表示された図である。図中、Wはディスプレイ上の図を表示させる領域、M’,4’はそれぞれ図9における分割モデルM、モデル座標系の原点4を投影して表示したものである。
【0010】
なお、ここでは処理の概略だけを説明したが、実際の表示においては、視点ベクトル,表示範囲等の設定に、それぞれ固有の手法が確立されている。これらの詳細は、“W.M.Newman,R.F.Spraull:Principles of Interactive Computer Graphics,McGRAW-HILL INTERNATIONAL BOOK COMPANY(1982) ”に説明されており、ここでは概略を説明するにとどめる。
【0011】
また、3次元分割図を投影する方法として、視点から遠いものを小さく、近いものを大きく表示する遠近投影法があるが、ここでは遠近投影法は使用せず、平行投影法を用いるものとする。尚、投影法の違いが本発明の特徴に及ぼす影響は小さいものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の方法で表示された図では、分割モデルの寸法,分割図のモデル座標系中での位置を知ることができなかった。
【0013】
図10を例にとると、分割モデルMの寸法の情報は表示されていないため、まったくわからない。また、原点4’の位置により、モデル座標系中での分割モデルの位置について、方向はわかるが距離を知ることはできなかった。
【0014】
なお、図にはないが、一般的な分割図表示装置には、分割図の節点の座標を数値で表示させる機能があり、この機能を用いることで寸法,位置を知ることはできる。しかし、これによっても、寸法等を知るには以下のような手間を要した。すなわち、表示されるものが座標を示す数値であり、いちいち読まなくてはならないし、距離を求めるのには計算をしなくてはならなかった。また、大規模な分割モデルの場合、座標を表示する節点の指定に長時間を要し、問題となっていた。
【0015】
本発明は、このような課題を鑑みてなされたものであり、ディスプレイ上に表示した幾何形状モデルを一目見て、その寸法,位置がわかるようにする幾何形状モデルの表示方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の幾何形状モデルの表示方法は、幾何形状モデルをグラフィックディスプレイ上に表示し、モデルの節点位置を定義しているモデル座標系の原点をPとする場合に、視点方向ベクトルと垂直な平面に原点Pを投影した点P’を格子原点とし、前記格子原点P’にそれを示す印を表示すると共に、前記格子原点P’を起点にディスプレイの横方向,縦方向に等間隔の線を複数本表示することにより、前記幾何形状モデルに、縦と横とがそれぞれ一定の間隔の格子を重ね表示することを特徴とする。ここで、格子を構成する線の本数を、前記格子原点を起点に、ディスプレイ平面において横方向,縦方向それぞれ独立に指定する。また、格子原点を示す印を、表示範囲,格子の間隔にかかわらずディスプレイの画面上の寸法で、一定の大きさで表示する。また、格子,格子原点の印,格子間隔を表示する値及び目盛りを、指定された色で表示する。
【0018】
また、本発明の幾何形状モデルの表示方法は、幾何形状モデルを該モデルの大きさを示す目盛り付き直線または直線群と共に表示する表示方法であって、モデル上の目盛りの単位を表わす単位距離を、所定の初期値から逐次増加または減少させながら画面上の目盛りの単位を表わす単位距離に変換して所定の条件を満たすかをチェックし、初めて前記条件を満たしたモデル上の単位距離を前記目盛りの単位として設定することを特徴とする。ここで、前記モデル上の単位距離を、特定の仮数部を持つ値の中で逐次増加または減少させる。また、前記所定の条件は、画面上の単位距離と所定値との大小に関する条件である。また、前記目盛り付き直線群として前記目盛りの単位を間隔とする格子を表示し、前記所定の条件は、前記画面上の単位距離と画面サイズとから導かれる格子の本数と所定値との大小に関する条件である
【0019】
又、本発明の幾何形状モデルの表示装置は、幾何形状モデルをグラフィックディスプレイ上に表示する幾何形状モデルの表示装置であって、該幾何形状モデルを表示する第1の表示手段と、モデルの節点位置を定義しているモデル座標系の原点をPとする場合に、視点方向ベクトルと垂直な平面に原点Pを投影した点P’を格子原点とし、前記格子原点P’にそれを示す印を表示する第2の表示手段と、前記格子原点P’を起点にディスプレイの横方向,縦方向に等間隔の線を複数本表示することにより、前記幾何形状モデルに、縦と横とがそれぞれ一定の間隔の格子を重ね表示する第3の表示手段とを備えることを特徴とする。
【0020】
また、本発明の幾何形状モデルの表示装置は、表示対象の幾何形状モデル上の目盛りの単位を表わす単位距離を、所定の初期値から逐次増加または減少させながら画面上の目盛りの単位を表わす単位距離に変換して所定の条件を満たすかをチェックし、初めて前記条件を満たしたモデル上の単位距離を前記モデルの大きさを示す目盛り付き直線または直線群の目盛りの単位として設定する設定手段と、該設定手段で設定された単位の目盛り付き直線または直線群と共に前記幾何形状モデル表示する表示手段とを備えることを特徴とする。
【0021】
【作用】
かかる構成により、重ね表示された格子及び格子の間隔の値より、ディスプレイ上で2点間の距離を知ることができる。また、格子原点を示す印との位置関係から、モデル座標系における任意の点の位置を知ることができる。また、所定の条件を満たす単位で目盛りが設定された直線または直線群により、モデルの大きさを適切に示すことができる。
【0022】
【実施例】
(第1実施例)
以下、本発明を一実施例を用いて詳細に説明する。
【0023】
図1〜図5は本発明の実施例を説明する図であり、図中、符号の同じものは共通するものである。また、原点4,4’、ベクトルVx ,Vy ,Vz 、分割モデルM,M’、表示領域W、ステップS70,71,72,73は、図8〜図10とも共通する。これらの図を用いて、以下に本実施例を説明する。
【0024】
図5は、本実施例の3次元要素分割モデルを表示する計算機システムの構成を示すブロック図である。
【0025】
図中、41はグラフィックディスプレイ(以後、ディスプレイと略記)、42は演算・制御用の中央処理装置(CPU)、43はキーボードやポインティングディバイス等による指示データ入力、あるいはフロッピー(登録商標)ディスクや通信装置等の分割モデルデータ入力を行う入力部を示す。入力部43から、分割モデルデータを入力した後に、要素分割モデルを表示する視点位置等の情報を入力し、CPU42により入力されたデータに従って、表示のための処理を行い、ディスプレイ41に表示を行う。ROM44にはCPU42の制御手順を記憶する制御プログラムや定数が入っており、この手順に基づいてシステムを制御する。RAM45はデータ記憶及び補助記憶用であり、座標軸に関するデータを記憶する座標軸データ領域45a,視点座標及び方向のデータを記憶する視点データ領域45b,表示する格子のデータを記憶する格子データ領域45cを含む。
【0026】
図2は本実施例における処理の流れを示す図である。
【0027】
ステップS21では、従来技術と同様にまず、入力部より表示条件のデータ、すなわち、視点方向ベクトルVz 、ビューアップベクトルVy 、表示する分割モデルの範囲、及びディスプレイ上で表示する位置を指定するデータを入力する。次に、ステップS22では、分割モデルを視点方向ベクトルVz ,ビューアップベクトルVy に従って配置する。
【0028】
ステップS23では、視点方向ベクトルVz に垂直な平面を定義し、本平面にモデル座標系の原点を投影した点(格子原点、図1の点4´)を設定する。次にステップS24で、本平面上に格子原点4´を起点にして、格子を設定する。
【0029】
ステップS25では、従来技術と同様に、ディスプレイに表示する範囲と位置とを設定し、ステップS26で分割モデルをディスプレイに投影した分割図を描画する。ステップS27では、上で設定した格子を分割図の上に描画する。なお、視点等を変更して表示する場合には、これら一連の流れを繰り返すことになる。
【0030】
次に、本処理の流れを従来技術で用いた分割モデルと同じモデルを用いて説明する。
【0031】
図3は3次元空間中に存在する分割モデルM、モデル座標系の原点4、視点方向等を示すベクトルVx ,Vy ,Vz 、および格子の関係を示す図であり、本図は従来例の図9に対応するものである。
【0032】
分割図を表示するにあたり、まず、ベクトルVx ,Vy ,Vz を設定する。次に、視点方向ベクトルVz に垂直な面(ベクトルVx ,Vy のなす面)を定義し、その面上に、モデル座標系の原点4を投影した点4’を設定し、格子原点とする。そして、格子原点4’を通るベクトルVx ,Vy に平行な直線KX0,KY0を設定し、モデル座標系で示される一定の間隔(Lとする)をおいて、KX0,KY0に平行な直線(KX1,KY1)を複数本設定する。これによって、図に示すような格子が設定される。
【0033】
なお、格子原点4’には図で示したような印Zを付加する。ここで、格子の間隔L及び格子を構成する直線KX1,KY1の本数は、図2におけるステップS21で入力部から入力、または要素分割モデルの寸法から自動的に決定してもよい。
【0034】
次に、ディスプレイに表示する範囲と位置とを設定し、従来技術で説明したように、ベクトルVx ,Vy ,Vz の方向をディスプレイ平面の横,縦,垂直方向にそれぞれ対応させて分割モデルを投影し、要素分割図を描画する。そして、最後に本要素分割図の上に、先に設定した格子(KX0,KY0,KX1,KY1)を投影して上書きし、それとともに格子の間隔Lを文字で表示する(図1の1参照)。
【0035】
これらの処理により、図1に示した要素分割図がディスプレイに表示される。ここで、表示した格子と格子原点を示す印Zは、図3における同じ符号のものを投影したものである。また、1は格子の間隔Lを文字で表示したものである(ここではL=1.0)とした。
【0036】
ここで、原点であることを示す印Zは、格子の間隔,表示範囲にかかわらず、ディスプレイ画面上の寸法で一定の大きさで表示されるように設定する。一定の大きさで表示することにより、ディスプレイ上で容易に本印を認識することができるようになる。
【0037】
なお、図3に示したように、直線KX1,KY1の本数を格子原点から、それぞれベクトルVy ,Vx の正方向,負方向共に5本,6本としたが、本本数は、図2におけるステップS21で入力部から任意に決められるようにしたほうが効率的である。すなわち、ステップS25で設定する表示範囲の外にステップS24で多数の格子を設定することは、計算時間を意味なく増大させ無駄であるからである。
【0038】
また、格子を構成する線の端部は、交差する格子線の存在する範囲を越えるように十分長くしたが、Vx 方向,Vy 方向を向いた各線の端部を、それぞれVy 方向,Vx 方向の最端の線の位置とすることで、端を揃えてもよい。端を揃えることにより、KX1,KY1の本数を少なめに設定し、表示範囲をディスプレイ中に全格子が納まるように設定すれば、グラフのように表すことができる。このようにして表示した例を図4に示す。
【0039】
図4は、格子を構成する線分KX1を、格子原点からベクトルVy の正方向に1本,負方向に4本、線分KY1をベクトルVx の正方向に2本,負方向に5本としたものである。格子の下には、格子原点からの距離をモデル座標系で示す目盛り3を付加した。本目盛りにより、距離を知ることが更に容易となり、またグラフのように表示されることにより、図が簡潔になり、格子外の部分に注釈等を加えた場合には判別が容易になる。なお、図4では格子原点4´を基準に目盛りをつけたが、本目盛りは他の格子点を基準につけてもよい。
【0040】
また、格子を構成する線分の間隔を、Vx 方向とVy 方向とで統一(L)したが、各方向で独立してもよい。独立することにより、分割モデルが細長い場合などに、格子を構成する線の本数を数え易くなり、距離が容易にかわるようになる。
【0041】
また、モデル座標系の原点4を投影した点4’を格子原点として格子を設定し、格子原点4’の位置に原点を示す印Zをつけたが、モデル座標系の原点に変わり、モデル座標系における任意の点を指定できるようにしてもよい。任意の点を指定できることにより、原点からはなれた距離にある部分についても、容易にその位置(座標位置)を認識できるようになる。
【0042】
また、ここで表示した、格子,格子原点の印Z,格子間隔の表示1及び格子の目盛り3の色は、背景色に対して分かりやすいように変更できることが望ましい。
【0043】
なお、本発明では、従来の表示方法に比べ、格子の表示分だけ余分に計算時間を有するが、この時間は現在の計算機の性能をもってすれば十分短く、操作性上問題とならない程度である。
(第2の実施例)
上述の実施例においては、表示倍率を変更し、拡大または縮小表示すると、モデルとともに格子の間隔も変化するので見づらくなることがあり、その場合には、操作者が再度間隔の設定をしなければならない。
【0044】
一方、モデルの表示サイズを変化させても、格子間隔を固定するようにすると、モデルの表示サイズによっては、1間隔の値が中途半端な値となり、格子からサイズを求めるのが難しくなる。
そこで、本実施例では、モデルの大きさに応じて、最適な格子間隔を求めるようにする。図6のフローチャートを参照して、本実施例における格子間隔の設定手順を説明する。
【0045】
まず、ステップS601で、変数eに、仮数部が1.0の非常に小さい値を設定する。ここでは、e=1.0×10-38とする。次に、ステップS602で、変数dに、変数eの1.0倍、すなわちeそのものを設定する。ステップS603では、変数dをモデル座標系の長さとして、スクリーン座標系での長さ、即ち画面上での距離Dに変換する。一般に、この距離Dはピクセル数を表す整数で表現されるものである。
【0046】
次に、ステップS604で、距離Dを、予め定められた格子間隔の最小値D1と比較し、DがD1より大きければ処理を終了する。大きくなければ、ステップS605へ進み、変数dに、変数eの2.0倍を設定し、ステップS606〜607で、ステップS603〜604と同様に、dをDに変換し、D1と比較する。DがD1より大きければ処理を終了するが、大きくなければ、ステップS608へ進み、変数dに、変数eの5.0倍を設定し、ステップS609〜610で、ステップS603〜604と同様に、dをDに変換し、D1と比較する。DがD1より大きければ処理を終了するが、ここでも大きくなければ、ステップS611で、eの値を10倍し、ステップS602〜611を繰り返す。
【0047】
以上の処理により、格子間隔dとして、モデル座標系において、仮数部が1.0、2.0、5.0のいずれかのきりのよい値であって、画面上での距離Dが設定された最小値D1より大きく、かつD1と同じ値の大きさ(Dは、D1を少しずつ大きくして行って初めてD1を越えた値であるので)の値が得られる。
以上において、D1には、10〜200ピクセルの範囲の値を設定することが好ましい。この範囲外では、間隔が短過ぎ、あるいは長過ぎて見づらくなる。また、以上では、間隔dの仮数部を1.0、2.0、5.0のいずれかとなるようにしたが、これに限らず、他の区切りのよい値として、さらに2.5等も用いてもよい。
【0048】
また、本実施例では、間隔dを非常に小さい値から徐々に大きくして行ったが、逆に、非常に大きな値から徐々に小さくして行き、D1より小さくなった時点で処理を終了するようにしてもよい。
また、以上では、距離を示すために格子を表示するようにし、dを格子の間隔としたが、長さの値のついた線分(スケール)を表示するようにし、dをこの長さとしてもよい。
【0049】
以上の実施例では、画面上で格子の間隔を制限するようにしたが、格子線の本数を制限するようにしてもよい。図7に、この場合のフローチャートを示す。
図7において、ステップS701〜703、706〜707、710〜711、714は、図6のステップS601〜603、605〜606、608〜609、611と同じである。図6と異なるのは、ステップS604、607、610のDとD1の比較に代えて、ステップS704〜705、708〜709、712〜713を設けた点である。
【0050】
ここで、ステップS704、708、712では、距離Dとグラフィック画面のサイズWから、n=W/Dにより格子線の本数nを求め、ステップS705、709、713では、求められた格子線の本数nを予め設定された最大本数Nと比較するようにし、nがNを超えるまで処理が繰り返される。この最大本数Nとしては、50以下の値が好ましい。それ以上では、見づらくなったり、描画に長時間を要するからである。
【0051】
なお、以上の間隔(スケール)の計算は、画面の縦、横それぞれの方向について行う必要がある。すなわち、間隔(スケール)は、縦と横とで独立に設定される。
以上の説明から明らかなように、本実施例によれば、モデルの表示倍率を変更した場合でも、モデルの寸法を示すために、常に分かり易い単位の見やすい適切なスケールが表示させることができる。
【0052】
以上では、有限要素モデルを例として説明したが、これに限らず、2次元面内、3次元空間内に位置する点、線、面等の表示に広く用いることができることは言うまでもない。
【0053】
尚、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。
【0054】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明により、ディスプレイに表示した要素分割図から、分割モデルの寸法,モデル座標系中での位置を容易に認識できるようになった。
【0055】
図1を例にとれば、分割モデルを視点方向から見たときの横方向の長さは4.0、縦方向の長さは約2.8であることが容易にわかる。なお上記の説明から明らかなように、本寸法は格子の間隔を狭く設定することにより、更に正確に知ることが可能である。なお、本図の例では、三角錐を斜め方向から見た図を表示しているが、視点方向を変化させて表示すれば、一辺の長さ等も容易にわかる。
【0056】
また、モデル座標系における位置も、符号Zで示したモデル座標系の原点を示す印との位置関係から、容易に知ることができる。
【0057】
更に、図4で示したように、格子を構成する線分の長さを規制し、目盛り数値を入れることにより、距離,位置は更にわかりやすくなり、注釈等の挿入も容易となる。
また、モデル座標系とスクリーン座標系に応じて、適切な格子間隔が設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のディスプレイに表示された3次元要素分割モデルの表示例を示す図である。
【図2】本発明の一実施例の処理の流れを説明する図である。
【図3】本発明の一実施例の簡単な分割モデルについて表示法を説明する図である。
【図4】本発明の一実施例のディスプレイに表示された3次元要素分割モデルの表示例を示す図である。
【図5】本実施例の表示を行う計算機の構成を示すブロック図である。
【図6】格子間隔を設定する処理のフローチャートである。
【図7】格子間隔を設定する処理のフローチャートである。
【図8】従来の表示のための処理の流れを説明する図である。
【図9】簡単な分割モデルについて表示方法及び表示例を説明する図である。
【図10】簡単な分割モデルについて表示方法及び表示例を説明する図である。
【符号の説明】
KX0,KX1,KY0,KY1 格子を構成する直線
Z 格子原点を示す印
M 要素分割モデル
M’ 要素分割モデルを投影した図
4 モデル座標系の原点
4’ モデル座標系の原点を投影した点(格子原点)
W ディスプレイ上の分割図を表示する領域
x 視点ベクトル,ビューアップベクトルに垂直なベクトル
y ビューアップベクトル
z 視点ベクトル
41 グラフィックディスプレイ
42 CPU
43 入力部
1 格子間隔を示す文字

Claims (10)

  1. 幾何形状モデルをグラフィックディスプレイ上に表示し、
    モデルの節点位置を定義しているモデル座標系の原点をPとする場合に、視点方向ベクトルと垂直な平面に原点Pを投影した点P’を格子原点とし、
    前記格子原点P’にそれを示す印を表示すると共に、
    前記格子原点P’を起点にディスプレイの横方向,縦方向に等間隔の線を複数本表示することにより、前記幾何形状モデルに、縦と横とがそれぞれ一定の間隔の格子を重ね表示することを特徴とする幾何形状モデルの表示方法。
  2. 格子を構成する線の本数を、
    前記格子原点を起点に、ディスプレイ平面において横方向,縦方向それぞれ独立に指定することを特徴とする請求項記載の幾何形状モデルの表示方法。
  3. 格子原点を示す印を、
    表示範囲,格子の間隔にかかわらずディスプレイの画面上の寸法で、一定の大きさで表示することを特徴とする請求項記載の幾何形状モデルの表示方法。
  4. 格子,格子原点の印,格子間隔を表示する値及び目盛りを、指定された色で表示することを特徴とする請求項記載の幾何形状モデルの表示方法。
  5. 幾何形状モデルを該モデルの大きさを示す目盛り付き直線または直線群と共に表示する表示方法であって、
    モデル上の目盛りの単位を表わす単位距離を、所定の初期値から逐次増加または減少させながら画面上の目盛りの単位を表わす単位距離に変換して所定の条件を満たすかをチェックし、
    初めて前記条件を満たしたモデル上の単位距離を前記目盛りの単位として設定することを特徴とする幾何形状モデルの表示方法。
  6. 前記モデル上の単位距離を、特定の仮数部を持つ値の中で逐次増加または減少させることを特徴とする請求項記載の幾何形状モデルの表示方法。
  7. 前記所定の条件は、画面上の単位距離と所定値との大小に関する条件であることを特徴とする請求項記載の幾何形状モデルの表示方法。
  8. 前記目盛り付き直線群として前記目盛りの単位を間隔とする格子を表示し、前記所定の条件は、前記画面上の単位距離と画面サイズとから導かれる格子の本数と所定値との大小に関する条件であることを特徴とする請求項記載の幾何形状モデルの表示方法。
  9. 幾何形状モデルをグラフィックディスプレイ上に表示する幾何形状モデルの表示装置であって、
    該幾何形状モデルを表示する第1の表示手段と、
    モデルの節点位置を定義しているモデル座標系の原点をPとする場合に、視点方向ベクトルと垂直な平面に原点Pを投影した点P’を格子原点とし、前記格子原点P’にそれを示す印を表示する第2の表示手段と、
    前記格子原点P’を起点にディスプレイの横方向,縦方向に等間隔の線を複数本表示することにより、前記幾何形状モデルに、縦と横とがそれぞれ一定の間隔の格子を重ね表示する第3の表示手段とを備えることを特徴とする幾何形状モデルの表示装置。
  10. 表示対象の幾何形状モデル上の目盛りの単位を表わす単位距離を、所定の初期値から逐次増加または減少させながら画面上の目盛りの単位を表わす単位距離に変換して所定の条件を満たすかをチェックし、初めて前記条件を満たしたモデル上の単位距離を前記モデルの大きさを示す目盛り付き直線または直線群の目盛りの単位として設定する設定手段と、
    該設定手段で設定された単位の目盛り付き直線または直線群と共に前記幾何形状モデル表示する表示手段とを備えることを特徴とする幾何形状モデルの表示装置。
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