JP3715411B2 - 多重化マスタ局によるネットワークシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術の分野】
本発明は、複数のマスタ局を設けて異常時に対応する多重化マスタ局によるネットワークシステムに係り、特に、ポーリング方式によりデータを送受信する多重化マスタ局によるネットワークシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ポーリング方式による多重化マスタ局によるネットワークシステムとしては、ネットワーク上に2機のマスタ局を設けて、一方のマスタ局が異常状態となったときに、通常は停止状態にある他方のマスタ局が一方のマスタ局に代わって動作するというものがある。
【0003】
つまり、従来のポーリング方式による多重化マスタ局によるネットワークシステムは、稼動状態となる第1のマスタ局と、その第1のマスタ局が停止状態となったときに第1のマスタ局に代わってマスタ局となる第2のマスタ局と、スレーブ局とで構成されている。各局には、ネットワーク上の物理位置を示すノードアドレスが割り当てられており、各局のネットワーク上の論理位置を示すには、このノードアドレスとサブアドレスとからなるローカルアドレスが用いられる。
【0004】
第1のマスタ局は、データを送信させる局のローカルアドレスが登録されたポーリングリストに基づいて、その局にポーリングを発信することにより送信権を与える。送信権が与えられた局は、ブロードキャストアドレスを送信先アドレスに設定するとともに、自己のローカルアドレスを送信元アドレスに設定し、データをネットワークに送信する。これにより、ネットワークに接続しているすべての局がデータを受信することになる。
【0005】
各局は、このように送信先アドレスがブロードキャストアドレスに設定されたデータを受信したときに、データを取り込む局のローカルアドレスが登録された取込局リストに基づいて、送信元アドレスに設定されているローカルアドレスが取込局リストに登録されているいずれかのローカルアドレスと一致したときにのみ、そのデータを取り込む。さらに、取り込まれたデータは、取込局リストに登録されているいずれの局から受信されたものかを識別するための局ごとの識別情報が登録されたコネクション定義情報に基づいて、各局に備える記憶装置の所定領域に格納される。
【0006】
そして、第1のマスタ局が異常状態となったときには、第1のマスタ局に代わって第2のマスタ局に制御が切り換わる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のポーリング方式による多重化マスタ局によるネットワークシステムにあっては、第1のマスタ局と第2のマスタ局とのノードアドレスがそれぞれ独立に設定されていたため、第1のマスタ局自身が自己のポーリングを受けてデータを送信する場合と、第2のマスタ局に制御が切り換わった後に第2のマスタ局自身が自己のポーリングを受けてデータを送信する場合とでは、送信するデータの送信元アドレスにそれぞれ異なるローカルアドレスが設定されてしまっていた。
【0008】
このため、第1のマスタ局から第2のマスタ局に制御を切り換えるには、一旦システムの稼動を停止させ、第2のマスタ局からブロードキャスト送信されたデータをスレーブ局が取り込めるように、スレーブ局の取込局リストに登録されている第1のマスタ局のローカルアドレスを、第2のマスタ局のローカルアドレスに書き換えてからネットワークシステムを再起動させる必要があった。
【0009】
そこで、本発明は、このような従来の問題を解決することを課題としており、第1のマスタ局から第2のマスタ局に制御を切り換えるときに、システムを停止させることなく、その制御を即時に切り換えることにより、異常事態に即時に対応し、稼働率の高いネットワークシステムを構築するのに好適な多重化マスタ局によるネットワークシステムを提供することを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る請求項1記載の多重化マスタ局によるネットワークシステムは、複数のマスタ局と、少なくとも一つのスレーブ局とをネットワークで相互に接続し、前記複数のマスタ局のうちの一つを稼動状態とする手段と、稼動状態にある前記マスタ局が停止状態となったときには、前記他のマスタ局のうちの一つを稼動状態とする手段とを備え、前記各局は、データを送受信するのに必要な通信定義情報に基づいてデータを送受信する手段を有する多重化マスタ局によるネットワークシステムにおいて、前記通信定義情報には、データの送信を許可する前記局のネットワーク上の物理位置を示すノードアドレスを含むアドレスが登録されているポーリングリストと、データを取り込む前記局の前記アドレスが登録されている取込局リストとが含まれており、前記マスタ局は、前記ポーリングリストに基づいてポーリングを発信する手段を有し、前記局は、自己の前記アドレスを含むデータを送信する手段と、前記取込局リストに基づいて、受信したデータを取り込む手段とを有し、稼動状態にある前記マスタ局が保持するのと同一の前記ポーリングリストおよび前記取込局リストを前記他のマスタ局に保持させる情報保持手段と、稼動状態にある前記マスタ局が停止状態となったときに当該マスタ局に代わって稼動状態となる前記他のマスタ局が保持する前記ポーリングリストおよび前記取込局リストに含まれている当該マスタ局の前記ノードアドレスを当該他のマスタ局の前記ノードアドレスに書き換えるマスタ局書換手段と、稼動状態にある前記マスタ局が停止状態となったときに前記スレーブ局が保持する前記取込局リストに含まれている当該マスタ局の前記ノードアドレスを当該マスタ局に代わって稼動状態となる前記他のマスタ局の前記ノードアドレスに書き換えるスレーブ局書換手段と、を備える。
【0025】
このような構成であれば、第1のマスタ局が停止状態になったときには、停止状態となっている他のマスタ局のうち一つのマスタ局が稼動状態とされる。新たに稼動状態となった第2のマスタ局では、情報保持手段により、第1のマスタ局のものと同一のポーリングリストが保持させられているので、マスタ局が切り換わる前と同一の局に対してポーリングが発信される。
【0026】
ポーリングを受けた局では、その局のアドレスがデータに付加されて送信される。このとき、第2のマスタ局が自己のポーリングを受けてデータを送信しようとするときには、マスタ局書換手段により、第2のマスタ局が保持するポーリングリストおよび取込局リストに含まれている第1のマスタ局のノードアドレスが、第2のマスタ局のノードアドレスに書き換えられているので、第1のマスタ局とは異なる自己のアドレスがデータに付加されて送信される。
【0027】
一方、スレーブ局では、スレーブ局書換手段により、取込局リストに含まれている第1のマスタ局のノードアドレスが、第2のマスタ局のノードアドレスに書き換えられているので、第2のマスタ局から送信されたデータは、あたかも第1のマスタ局から送信されたデータであるかのようにして取り込まれる。
【0028】
さらに、本発明に係る請求項2記載の多重化マスタ局によるネットワークシステムは、複数のマスタ局と、少なくとも一つのスレーブ局とをネットワークで相互に接続し、前記複数のマスタ局のうちの一つを稼動状態とする手段と、稼動状態にある前記マスタ局が停止状態となったときには、前記他のマスタ局のうちの一つを稼動状態とする手段とを備え、前記各局は、データを送受信するのに必要な通信定義情報に基づいてデータを送受信する手段を有する多重化マスタ局によるネットワークシステムにおいて、前記通信定義情報には、データの送信を許可する前記局のネットワーク上の物理位置を示すノードアドレスを含むアドレスが登録されているポーリングリストと、データを取り込む前記局の前記アドレスが登録されている取込局リストと、前記アドレスに対応しかつ取り込んだデータを識別するための識別情報が登録されたコネクション定義情報とが含まれており、前記マスタ局は、前記ポーリングリストに基づいてポーリングを発信する手段を有し、前記局は、自己の前記アドレスを含むデータを送信する手段と、前記取込局リストに基づいて、受信したデータを取り込む手段と、前記コネクション定義情報に基づいて、取り込んだデータを管理する手段とを有し、稼動状態にある前記マスタ局が保持するのと同一の前記ポーリングリストおよび前記取込局リストを前記他のマスタ局に保持させる情報保持手段と、稼動状態にある前記マスタ局が停止状態となったときに当該マスタ局に代わって稼動状態となる前記他のマスタ局が保持する前記ポーリングリストおよび前記取込局リストに含まれている当該マスタ局の前記ノードアドレスを当該他のマスタ局の前記ノードアドレスに書き換えるマスタ局書換手段と、稼動状態にある前記マスタ局が停止状態となったときに前記スレーブ局が保持する前記コネクション定義情報に登録されている当該マスタ局に対応した前記識別情報を当該マスタ局に代わって稼動状態となる前記他のマスタ局の前記識別情報として対応させるスレーブ局対応変更手段と、を備えるとともに、前記スレーブ局が保持する前記取込局リストに前記複数のマスタ局の前記アドレスを登録しておく。
【0029】
このような構成であれば、第1のマスタ局が停止状態になったときには、停止状態となっている他のマスタ局のうち一つのマスタ局が稼動状態とされる。新たに稼動状態となった第2のマスタ局では、情報保持手段により、第1のマスタ局のものと同一のポーリングリストが保持させられているので、マスタ局が切り換わる前と同一の局に対してポーリングが発信される。
【0030】
ポーリングを受けた局では、その局のアドレスがデータに付加されて送信される。このとき、第2のマスタ局が自己のポーリングを受けてデータを送信しようとするときには、マスタ局書換手段により、第2のマスタ局が保持するポーリングリストおよび取込局リストに含まれている第1のマスタ局のノードアドレスが、第2のマスタ局のノードアドレスに書き換えられているので、第1のマスタ局とは異なる自己のアドレスがデータに付加されて送信される。
【0031】
一方、スレーブ局では、取込局リストにすべてのマスタ局のアドレスが登録され、スレーブ局対応変更手段により、コネクション定義情報に登録されている第1のマスタ局に対応した識別情報が第2のマスタ局の前記識別情報として対応させられているので、第2のマスタ局から送信されたデータは、あたかも第1のマスタ局から送信されたデータであるかのようにして取り込まれる。取り込まれたデータは、第1のマスタ局に対応していた識別情報に基づいて記憶装置の所定領域に格納される。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る多重化マスタ局によるネットワークシステムによる第1の実施の形態を示すブロック図である。
【0033】
この第1の実施の形態は、本発明に係る多重化マスタ局によるネットワークシステムを、図1に示すように、2機のマスタ局と2機のスレーブ局とを用いてポーリング方式によりデータを送受信するネットワークシステムに適用したものである。
【0034】
図中、稼動系システムおよび待機系システムとして動作するマスタ局1a,1bと、制御装置3からの出力データを入力してマスタ局1a,1bにその出力データを送信する入力スレーブ局2aと、マスタ局1a,1bからの制御データを取り込んで制御装置3にその制御データを出力する出力スレーブ2bとは、データを伝送するためのデータ伝送路5でループ状に接続されている。さらに、マスタ局1aとマスタ局1bとは、稼動系システムとして動作する一方のマスタ局1a,1bが保持するデータを待機系システムとして動作する他方のマスタ局1b,1aに保持させる等値化処理装置4を介して接続されている。
【0035】
そして、各局には、それぞれネットワーク上の物理的位置を示すためのノードアドレスが設定されており、各局は、このノードアドレスによって他の局の存在を識別するようになっている。ここで、マスタ局1a,1bには、“A”が、出力スレーブ局2aには、“B”が、入力スレーブ局2bには、“C”がそれぞれノードアドレスとして設定されている。
【0036】
マスタ局1a,1b、入力スレーブ局2aおよび出力スレーブ局2bは、図2に示すように、演算およびシステム全体を制御する演算処理装置6と、データの読み出しおよび書き込みが可能な主記憶装置7および補助記憶装置8と、外部からのデータ入力が可能なヒューマンインターフェースとしてのキーボード9と、データ伝送路5およびキーボード9とのデータの入出力を行うインターフェース部10と、で構成されており、演算処理装置6、主記憶装置7、補助記憶装置8およびインターフェース部10は、データを伝送するための信号線であるバスで相互に接続されている。
【0037】
主記憶装置7は、所定領域にあらかじめ演算処理装置6の制御プログラム等を格納しているROMと、ROMまたは補助記憶装置8から読み込んだデータや演算処理装置6の演算過程で必要な演算結果を格納するRAMと、で構成されている。
【0038】
入力スレーブ局2aおよび出力スレーブ局2bの演算処理装置6は、マイクロプロセスユニットMPU等からなり、主記憶装置7のROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、各局とのデータの入出力を行うようになっている。
【0039】
マスタ局1a,1bの演算処理装置6は、マイクロプロセスユニットMPU等からなり、稼動系システムとして動作するときには稼動モード、待機系システムとして動作するときには待機モードで動作し、一方のマスタ局1a,1bが稼動モードで動作しているときには、他方のマスタ局1b,1aが待機モードで動作するようになっている。稼動モードで動作するときには、主記憶装置7のROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、各局とのデータの入出力を行うとともに、自己の異常監視を行い、異常状態の有無を示すステータスデータを等値化処理装置4を介して待機モードで動作する他方のマスタ局1b,1aに送信するようになっている。一方、待機モードで動作するときには、稼動モードで動作する一方のマスタ局1a,1bからのステータスデータと、データを送受信するのに必要な通信定義情報とを等値化処理装置4を介して入力し、入力したステータスデータに基づいて稼動モードで動作する一方のマスタ局1a,1bの異常状態を監視し、異常状態が検出されたときには、一方のマスタ局1a,1bに代わって自己を稼動モードで動作するようになっている。
【0040】
入力スレーブ局2aは、あらかじめ設定された所定の周期で制御装置3から出力される出力データを入力し、稼動モードで動作する一方のマスタ局1a,1bからデータの送信を許可されたときに、その出力データを送信するようになっている。
【0041】
出力スレーブ局2bは、稼動モードで動作する一方のマスタ局1a,1bからの制御データを取り込み、あらかじめ設定された所定の周期で制御装置3にその制御データを出力し、稼動モードで動作する一方のマスタ局1a,1bから制御データが送信されないときには、前回取り込んだ制御データを出力するようになっている。
【0042】
稼動モードで動作するマスタ局1a,1b、入力スレーブ局2aおよび出力スレーブ局2bは、通信定義情報として、ポーリングリスト、取込局リストおよびコネクション定義情報を用いて、次のようにしてデータを送受信するようになっている。
【0043】
まず、各局では、複数のデータ管理部を設け、データの種別ごとにネットワーク上の論理位置を示すローカルアドレスを設定して管理するようになっている。例えば、マスタ局1a,1bでは、2種のデータ“X”および“Y”を管理するようになっているものとすると、データ“X”を管理するデータ管理部にサブアドレス“0”を設定し、データ“Y”を管理するデータ管理部にサブアドレス“1”を設定する。そして、このとき、データ“X”を管理するデータ管理部のローカルアドレスは、マスタ局1a,1bのノードアドレス“A”とサブアドレス“0”とで示されるとともに、データ“Y”を管理するデータ管理部のローカルアドレスは、マスタ局1a,1bのノードアドレス“A”とサブアドレス“1”とで示される。
【0044】
稼動モードで動作するマスタ局1a,1bでは、データの送信を許可するデータ管理部のローカルアドレスが登録されているポーリングリストに基づいて、各局のデータ管理部にポーリングを発信することにより、送信権を与えるようになっている。
【0045】
ポーリングを受ける局のデータ管理部では、送信しようとするデータが存在するときには、送信先アドレスにブロードキャストアドレスを付加し、送信元アドレスに自己のローカルアドレスを付加してデータをデータ伝送路5に送信し、送信し終えたときには、マスタ局1a,1bに対してその旨を通知するようになっている。送信しようとするデータが存在しないときには、マスタ局1a,1bに対してデータを送信しない旨を通知するようになっている。
【0046】
一方、送信先アドレスにブロードキャストアドレスが設定されたデータは、すべての局で受信されることになるが、これを受信する局のデータ管理部では、データを取り込むべきデータ管理部のローカルアドレスを登録した取込局リストに基づいて、受信したデータを取り込むようになっている。取り込まれたデータは、送信元アドレスに付加されているローカルアドレスに対応し、かつ、データを識別するための識別情報が登録されているコネクション定義情報に基づいて、主記憶装置7のRAMの所定領域に格納される。
【0047】
具体的には、図3に示すように、マスタ局1a,1bには、入力スレーブ局2aから送信される出力データD1 を管理するデータ管理部A0(定義番号0)と、出力スレーブ局2bへ送信する制御データD3 を管理するデータ管理部A1(定義番号1)とが設けられている。それぞれのデータ管理部には、定義番号で関連づけられた取込局リストと、コネクション定義情報とが設けられている。
【0048】
つまり、マスタ局1a,1bのデータ管理部A0には、自己のローカルアドレス“A0”およびデータを取り込むべき入力スレーブ局2aのデータ管理部のローカルアドレス“C0”が登録された取込局リストと、自己が保持するデータを出力データD1 と識別するためのローカルデータ識別および取り込んだデータを出力データD1 と識別するための取込データ識別が登録されたコネクション定義情報とが設けられている。また、マスタ局1a,1bのデータ管理部A1のローカルアドレス“A1”および入力スレーブ局2aのデータ管理部C0のローカルアドレス“C0”が登録されたポーリングリストが設けられている。
【0049】
入力スレーブ局2aには、制御装置3から出力された出力データD1 を管理するためのデータ管理部C0(定義番号0)が設けられている。このデータ管理部には、自己のローカルアドレス“C0”が登録された取込局リストと、自己が保持するデータを出力データD1 と識別するためのローカルデータ識別が登録されたコネクション定義情報とが設けられている。
【0050】
出力スレーブ局2bには、マスタ局1a,1bから送信される制御データD3 および制御装置3へ出力する制御データD2 を管理するためのデータ管理部B0(定義番号0)が設けられている。このデータ管理部には、自己のローカルアドレス“B0”およびデータを取り込むべきマスタ局1a,1bのデータ管理部のローカルアドレス“A1”が登録された取込局リストと、自己が保持するデータを制御データD2 と識別するためのローカルデータ識別および取り込んだデータを制御データD3 と識別するための取込データ識別が登録されたコネクション定義情報とが設けられている。
【0051】
次に、上記第1の実施の形態の動作を図面を参照しながら説明する。
始めに、マスタ局1aを稼動モードで動作させ、マスタ局1bを待機モードで動作させるものとすると、マスタ局1aでは、ポーリングリストに基づいて、マスタ局1aのデータ管理部A1および入力スレーブ局2aのデータ管理部C0に対してポーリングが発信させられる。
【0052】
そうすると、自己のポーリングを受けるマスタ局1aのデータ管理部A1では、コネクション定義情報のローカルデータ識別が参照され、送信しようとする制御データD3 がRAMの所定領域から読み出され、送信先アドレスにブロードキャストアドレスが付加されるとともに、送信元アドレスに取込局リストのローカルアドレス“A1”が付加され、制御データD3 がデータ伝送路5に送信される。
【0053】
送信された制御データD3 は、各局で受信される。このとき、出力スレーブ局2bのデータ管理部B0では、取込局リストの取込データのローカルアドレスにマスタ局1aのデータ管理部A1のローカルアドレス“A1”が登録されているので、受信した制御データD3 が取り込まれる。しかし、その他の局のデータ管理部では、取込局リストの取込データのローカルアドレスにマスタ局1aのデータ管理部A1のローカルアドレス“A1”が登録されていないので、受信したデータが取り込まれない。
【0054】
出力スレーブ局2bのデータ管理部B0では、マスタ局1aのデータ管理部A1から制御データD3 が取り込まれると、保持している制御データD2 が取り込まれた制御データD3 で更新され、新たな制御データD2 が所定周期で制御装置3に出力される。制御装置3では、データ管理部B0から出力される制御データD2 により、その動作が制御される。
【0055】
次いで、データ管理部A1の次にポーリングを受ける入力スレーブ局2aのデータ管理部C0では、コネクション定義情報のローカルデータ識別が参照され、制御装置3から所定周期で出力された出力データD1 がRAMの所定領域から読み出され、送信先アドレスにブロードキャストアドレスが付加されるとともに、送信元アドレスに取込局リストのローカルアドレス“C0”が付加され、出力データD1 がデータ伝送路5に送信される。
【0056】
送信された出力データD1 は、各局で受信される。このとき、マスタ局1aのデータ管理部A0では、取込局リストの取込データのローカルアドレスに入力スレーブ局2aのデータ管理部C0のローカルアドレス“C0”が登録されているので、受信した出力データD1 が取り込まれる。そして、出力データD1 が取り込まれると、保持している出力データD1 が取り込まれた出力データD1 で更新される。マスタ局1aでは、更新された出力データD1 に基づいて、新たな制御データD3 が生成される。
【0057】
このような動作が繰り返し実行されることにより、制御装置3がその制御状況に応じて最適に制御される。
一方、等値化処理装置4では、マスタ局1aで出力データD1 が取り込まれ、または、新たな制御データD3 が生成されるのに応じて、マスタ局1aが保持している出力データD1 、制御データD3 、ポーリングリスト、取込局リストおよびコネクション定義情報が待機モードで動作しているマスタ局1bに保持させられるとともに、マスタ局1aでは、自己の異常状態が監視され、ステータスデータが等値化処理装置4を介してマスタ局1bに送信される。
【0058】
さて、このような場合において、待機モードで動作しているマスタ局1bで稼動モードで動作しているマスタ局1aの異常状態が検出されたものとすると、まず、マスタ局1bにより、マスタ局1aの動作モードが待機モードに設定されるとともに、自己の動作モードが稼動モードに設定される。そして、マスタ局1bでは、マスタ局1aが保持していたのと同一のポーリングリストに基づいて、マスタ局1bのデータ管理部A1および入力スレーブ局2aのデータ管理部C0に対してポーリングが発信させられる。
【0059】
そうすると、上記同様にして、マスタ局1bのデータ管理部A1では、送信元アドレスにローカルアドレス“A1”が付加され、制御データD3 がデータ伝送路5にブロードキャスト送信される。
【0060】
送信された制御データD3 は、各局で受信される。このとき、出力スレーブ局2bのデータ管理部B0では、取込局リストにローカルアドレス“A1”が登録されているので、受信した制御データD3 が取り込まれる。そして、制御データD3 が取り込まれると、保持している制御データD2 が取り込まれた制御データD3 で更新され、新たな制御データD2 が制御装置3に出力される。
【0061】
次いで、次にポーリングを受ける入力スレーブ局2aのデータ管理部C0では、送信元アドレスにローカルアドレス“C0”が付加され、出力データD1 がデータ伝送路5にブロードキャスト送信される。
【0062】
送信された出力データD1 は、各局で受信される。このとき、マスタ局1bのデータ管理部A0では、マスタ局1aと同一のノードアドレスが設定されており、かつ、取込局リストにローカルアドレス“C0”が登録されているので、受信した出力データD1 が取り込まれる。そして、出力データD1 が取り込まれると、保持している出力データD1 が取り込まれた出力データD1 で更新される。
【0063】
このようにして、等値化処理装置4により、稼動モードで動作しているマスタ局1aが保持している出力データD1 、制御データD3 、ポーリングリスト、取込局リストおよびコネクション定義情報を、待機モードで動作しているマスタ局1bに保持させるようにしたから、マスタ局1bでマスタ局1aの異常状態が検出されたときには、システムを停止させることなく、即時にマスタ局1bに制御を切り換えることができる。したがって、異常事態に即時に対応することができるから、従来に比して稼働率の高いネットワークシステムを構築することができる。
【0064】
特に、マスタ局1aとマスタ局1bとのノードアドレスを同一に設定するようにしたから、マスタ局1aからマスタ局1bへ制御を切り換えるときであっても、各局が保持しているポーリングリスト、取込局リストおよびコネクション定義情報を一切書き換える必要がなく、従来のように上記データを書き換える手間を削減することができる。
【0065】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。図4は、本発明に係る多重化マスタ局によるネットワークシステムによる第2の実施の形態を示すブロック図である。
【0066】
この第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態において、マスタ局1aとマスタ局1bとのノードアドレスを同一に設定したのに対して、マスタ局1aとマスタ局1bとのノードアドレスを独立に設定するようになっている。ここで、マスタ局1aには、“A”が、マスタ局1bには、“A´”がノードアドレスとして設定されている。
【0067】
また、マスタ局1a,1bの演算処理装置6は、図4に示すように、待機モードで動作している場合に、稼動モードで動作しているマスタ局1a,1bの異常状態を検出したときには、主記憶装置7のROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、待機モードで動作しているマスタ局1b,1aが保持しているポーリングリストおよび取込局リストを書き換えるマスタ局書換処理と、出力スレーブ局2bが保持している取込局リストを書き換えるスレーブ局書換処理とを実行するようになっている。
【0068】
次に、上記第2の実施の形態の動作を図面を参照しながら説明する。
始めに、マスタ局1aを稼動モードで動作させ、マスタ局1bを待機モードで動作させるものとすると、マスタ局1a、入力スレーブ局2aおよび出力スレーブ局2b間において、上記同様にしてデータの送受信が行われる一方で、等値化処理装置4では、マスタ局1aで出力データD1 が取り込まれ、または、新たな制御データD3 が生成されるのに応じて、マスタ局1aが保持している出力データD1 、制御データD3 、ポーリングリスト、取込局リストおよびコネクション定義情報が待機モードで動作しているマスタ局1bに保持させられるとともに、マスタ局1aでは、自己の異常状態が監視され、ステータスデータが等値化処理装置4を介してマスタ局1bに送信される。
【0069】
さて、このような場合において、待機モードで動作しているマスタ局1bで稼動モードで動作しているマスタ局1aの異常状態が検出されたものとすると、まず、マスタ局1bにより、マスタ局1aの動作モードが待機モードに設定されるとともに、自己の動作モードが稼動モードに設定される。次いで、マスタ局1bが保持するポーリングリストおよび取込局リスト、並びに、出力スレーブ局2bの取込局リストに登録されているマスタ局1aのローカルアドレス“A0”、“A1”がマスタ局1bのローカルアドレス“A´0”、“A´1”に書き換えられる。そして、マスタ局1bでは、書き換えられた新たなポーリングリストに基づいて、マスタ局1bのデータ管理部A´1および入力スレーブ局2aのデータ管理部C0に対してポーリングが発信させられる。
【0070】
そうすると、マスタ局1bのデータ管理部A´1では、送信元アドレスに取込局リストのローカルアドレス“A´1”が付加され、制御データD3 がデータ伝送路5にブロードキャスト送信される。
【0071】
送信された制御データD3 は、各局で受信される。このとき、出力スレーブ局2bのデータ管理部B0では、取込局リストにローカルアドレス“A´1”が登録されているので、受信した制御データD3 が取り込まれる。そして、制御データD3 が取り込まれると、保持している制御データD2 が取り込まれた制御データD3 で更新され、新たな制御データD2 が制御装置3に出力される。
【0072】
次いで、次にポーリングを受ける入力スレーブ局2aのデータ管理部C0では、送信元アドレスにローカルアドレス“C0”が付加され、出力データD1 がデータ伝送路5にブロードキャスト送信される。
【0073】
送信された出力データD1 は、各局で受信される。このとき、マスタ局1bのデータ管理部A´0では、取込局リストにローカルアドレス“C0”が登録されているので、受信した出力データD1 が取り込まれる。そして、出力データD1 が取り込まれると、保持している出力データD1 が取り込まれた出力データD1 で更新される。
【0074】
このようにして、等値化処理装置4により、稼動モードで動作しているマスタ局1aが保持している出力データD1 、制御データD3 、ポーリングリスト、取込局リストおよびコネクション定義情報を、待機モードで動作しているマスタ局1bに保持させ、マスタ局1bに制御が切り換わったときに、各局のポーリングリストおよび取込局リストに登録されているマスタ局1aのローカルアドレスをマスタ局1bのローカルアドレスに書き換えるようにしたから、マスタ局1bでマスタ局1aの異常状態が検出されたときには、システムを停止させることなく、即時にマスタ局1bに制御を切り換えることができる。したがって、異常事態に即時に対応することができるから、従来に比して稼働率の高いネットワークシステムを構築することができる。
【0075】
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。図5は、本発明に係る多重化マスタ局によるネットワークシステムによる第3の実施の形態を示すブロック図である。
【0076】
この第3の実施の形態は、上記第1の実施の形態において、マスタ局1aとマスタ局1bとのノードアドレスを同一に設定したのに対して、マスタ局1aとマスタ局1bとのノードアドレスを独立に設定するようになっている。ここで、マスタ局1aには、“A”が、マスタ局1bには、“A´”がノードアドレスとして設定されている。
【0077】
また、出力スレーブ局2bの取込局リストには、マスタ局1aから送信される制御データD3 および制御装置3へ出力する制御データD2 を管理するためのデータ管理部B0(定義番号0)と、マスタ局1bから送信される制御データD3 および制御装置3へ出力する制御データD2 を管理するためのデータ管理部B1(定義番号1)とが設けられている。データ管理部B0には、自己のローカルアドレス“B0”およびデータを取り込むべきマスタ局1aのデータ管理部のローカルアドレス“A1”が登録された取込局リストと、上記データ管理部B0と同一のコネクション定義情報とが設けられている。データ管理部B1には、自己のローカルアドレス“B0”およびデータを取り込むべきマスタ局1bのデータ管理部のローカルアドレス“A´1”が登録された取込局リストが設けられている。
【0078】
さらに、マスタ局1a,1bの演算処理装置6は、図5に示すように、待機モードで動作している場合に、稼動モードで動作しているマスタ局1a,1bの異常状態を検出したときには、主記憶装置7のROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、待機モードで動作しているマスタ局1b,1aが保持しているポーリングリストおよび取込局リストを書き換えるマスタ局書換処理と、出力スレーブ局2bのコネクション定義情報の定義番号を書き換えるスレーブ局対応変更処理とを実行するようになっている。
【0079】
次に、上記第3の実施の形態の動作を図面を参照しながら説明する。
始めに、マスタ局1aを稼動モードで動作させ、マスタ局1bを待機モードで動作させるものとすると、マスタ局1a、入力スレーブ局2aおよび出力スレーブ局2b間において、上記同様にしてデータの送受信が行われる一方で、等値化処理装置4では、マスタ局1aで出力データD1 が取り込まれ、または、新たな制御データD3 が生成されるのに応じて、マスタ局1aが保持している出力データD1 、制御データD3 、ポーリングリスト、取込局リストおよびコネクション定義情報が待機モードで動作しているマスタ局1bに保持させられるとともに、マスタ局1aでは、自己の異常状態が監視され、ステータスデータが等値化処理装置4を介してマスタ局1bに送信される。
【0080】
さて、このような場合において、待機モードで動作しているマスタ局1bで稼動モードで動作しているマスタ局1aの異常状態が検出されたものとすると、まず、マスタ局1bにより、マスタ局1aの動作モードが待機モードに設定されるとともに、自己の動作モードが稼動モードに設定される。次いで、マスタ局1bが保持するポーリングリストおよび取込局リストに登録されているマスタ局1aのローカルアドレス“A0”、“A1”がマスタ局1bのローカルアドレス“A´0”、“A´1”に書き換えられるとともに、出力スレーブ局2bのコネクション定義情報の定義番号“0”が定義番号“1”に書き換られる。そして、マスタ局1bでは、書き換えられた新たなポーリングリストに基づいて、マスタ局1bのデータ管理部A´1および入力スレーブ局2aのデータ管理部C0に対してポーリングが発信させられる。
【0081】
そうすると、マスタ局1bのデータ管理部A´1では、送信元アドレスに取込局リストのローカルアドレス“A´1”が付加され、制御データD3 がデータ伝送路5にブロードキャスト送信される。
【0082】
送信された制御データD3 は、各局で受信される。このとき、出力スレーブ局2bのデータ管理部B1では、取込局リストにローカルアドレス“A´1”が登録されているので、受信した制御データD3 が取り込まれる。そして、制御データD3 が取り込まれると、書き換えられた新たなコネクション定義情報に基づいて、保持している制御データD2 が取り込まれた制御データD3 で更新され、新たな制御データD2 が制御装置3に出力される。
【0083】
次いで、次にポーリングを受ける入力スレーブ局2aのデータ管理部C0では、送信元アドレスにローカルアドレス“C0”が付加され、出力データD1 がデータ伝送路5にブロードキャスト送信される。
【0084】
送信された出力データD1 は、各局で受信される。このとき、マスタ局1bのデータ管理部A´0では、取込局リストにローカルアドレス“C0”が登録されているので、受信した出力データD1 が取り込まれる。そして、出力データD1 が取り込まれると、保持している出力データD1 が取り込まれた出力データD1 で更新される。
【0085】
このようにして、等値化処理装置4により、稼動モードで動作しているマスタ局1aが保持している出力データD1 、制御データD3 、ポーリングリスト、取込局リストおよびコネクション定義情報を、待機モードで動作しているマスタ局1bに保持させ、マスタ局1bに制御が切り換わったときに、マスタ局1bのポーリングリストおよび取込局リストに登録されているマスタ局1aのローカルアドレスをマスタ局1bのローカルアドレスに書き換えるとともに、出力スレーブ局2bのコネクション定義情報の定義番号を書き換えるようにしたから、マスタ局1bでマスタ局1aの異常状態が検出されたときには、システムを停止させることなく、即時にマスタ局1bに制御を切り換えることができる。したがって、異常事態に即時に対応することができるから、従来に比して稼働率の高いネットワークシステムを構築することができる。
【0086】
なお、上記第1の実施の形態においては、マスタ局1aとマスタ局1bとのノードアドレスを同一に設定し、ノードアドレスを含むローカルアドレスを用いてデータの送受信をするように構成したが、これに限らず、図6に示すように、いずれの局のノードアドレスとも関連しない特定のノードアドレス“X”を含むローカルアドレスを、マスタ局1a,1bのローカルアドレスとして各局が保持するポーリングリストおよび取込局リストに登録するように構成してもよい。
【0087】
さて、上記第1の実施の形態において、等値化処理装置4は、請求項1または2記載の情報保持手段に対応している。
このような構成であれば、上記第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0088】
また、上記第2の実施の形態において、マスタ局書換処理は、請求項1記載のマスタ局書換手段に対応し、スレーブ局書換処理は、請求項1記載のスレーブ局書換手段に対応し、マスタ局書換処理およびスレーブ局書換処理は、通信定義情報書換手段に対応している。
【0089】
さらに、上記第3の実施の形態において、マスタ局書換処理は、請求項2記載のマスタ局書換手段に対応し、スレーブ局対応変更処理は、請求項2記載のスレーブ局対応変更手段に対応し、マスタ局書換処理およびスレーブ局対応変更処理は、通信定義情報書換手段に対応している。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る多重化マスタ局によるネットワークシステムによれば、システムを停止させることなく、マスタ局の制御を即時に切り換えることにより、異常事態に即時に対応することができるから、従来に比して稼働率の高いネットワークシステムを構築することができるという効果が得られる。
【0091】
また、本発明に係る請求項1または2記載の多重化マスタ局によるネットワークシステムによれば、各局が保持している通信定義情報を書き換える必要がなく、従来のように通信定義情報を書き換える手間を削減することができるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1における各局の構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態のより具体的な構成を示すブロック図である。
【図4】第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図5】第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図6】第4の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1a,1b マスタ局
2a 入力スレーブ局
2b 出力スレーブ局
3 制御装置
4 等値化処理装置
5 データ伝送路
6 演算処理装置
7 主記憶装置
8 補助記憶装置
9 キーボード
10 インターフェース部
Claims (2)
- 複数のマスタ局と、少なくとも一つのスレーブ局とをネットワークで相互に接続し、前記複数のマスタ局のうちの一つを稼動状態とする手段と、稼動状態にある前記マスタ局が停止状態となったときには、前記他のマスタ局のうちの一つを稼動状態とする手段とを備え、前記各局は、データを送受信するのに必要な通信定義情報に基づいてデータを送受信する手段を有する多重化マスタ局によるネットワークシステムにおいて、
前記通信定義情報には、データの送信を許可する前記局のネットワーク上の物理位置を示すノードアドレスを含むアドレスが登録されているポーリングリストと、データを取り込む前記局の前記アドレスが登録されている取込局リストとが含まれており、前記マスタ局は、前記ポーリングリストに基づいてポーリングを発信する手段を有し、前記局は、自己の前記アドレスを含むデータを送信する手段と、前記取込局リストに基づいて、受信したデータを取り込む手段とを有し、
稼動状態にある前記マスタ局が保持するのと同一の前記ポーリングリスト及び前記取込局リストを前記他のマスタ局に保持させる情報保持手段と、稼動状態にある前記マスタ局が停止状態となったときに当該マスタ局に代わって稼動状態となる前記他のマスタ局が保持する前記ポーリングリスト及び前記取込局リストに含まれている当該マスタ局の前記ノードアドレスを当該他のマスタ局の前記ノードアドレスに書き換えるマスタ局書換手段と、稼動状態にある前記マスタ局が停止状態となったときに前記スレーブ局が保持する前記取込局リストに含まれている当該マスタ局の前記ノードアドレスを当該マスタ局に代わって稼動状態となる前記他のマスタ局の前記ノードアドレスに書き換えるスレーブ局書換手段と、を備えることを特徴とする多重化マスタ局によるネットワークシステム。 - 複数のマスタ局と、少なくとも一つのスレーブ局とをネットワークで相互に接続し、前記複数のマスタ局のうちの一つを稼動状態とする手段と、稼動状態にある前記マスタ局が停止状態となったときには、前記他のマスタ局のうちの一つを稼動状態とする手段とを備え、前記各局は、データを送受信するのに必要な通信定義情報に基づいてデータを送受信する手段を有する多重化マスタ局によるネットワークシステムにおいて、
前記通信定義情報には、データの送信を許可する前記局のネットワーク上の物理位置を示すノードアドレスを含むアドレスが登録されているポーリングリストと、データを取り込む前記局の前記アドレスが登録されている取込局リストと、前記アドレスに対応し且つ取り込んだデータを識別するための識別情報が登録されたコネクション定義情報とが含まれており、前記マスタ局は、前記ポーリングリストに基づいてポーリングを発信する手段を有し、前記局は、自己の前記アドレスを含むデータを送信する手段と、前記取込局リストに基づいて、受信したデータを取り込む手段と、前記コネクション定義情報に基づいて、取り込んだデータを管理する手段とを有し、
稼動状態にある前記マスタ局が保持するのと同一の前記ポーリングリスト及び前記取込局リストを前記他のマスタ局に保持させる情報保持手段と、稼動状態にある前記マスタ局が停止状態となったときに当該マスタ局に代わって稼動状態となる前記他のマスタ局が保持する前記ポーリングリスト及び前記取込局リストに含まれている当該マスタ局の前記ノードアドレスを当該他のマスタ局の前記ノードアドレスに書き換えるマスタ局書換手段と、稼動状態にある前記マスタ局が停止状態となったときに前記スレーブ局が保持する前記コネクション定義情報に登録されている当該マスタ局に対応した前記識別情報を当該マスタ局に代わって稼動状態となる前記他のマスタ局の前記識別情報として対応させるスレーブ局対応変更手段と、を備えるとともに、前記スレーブ局が保持する前記取込局リストに前記複数のマスタ局の前記アドレスを登録しておくことを特徴とする多重化マスタ局によるネットワークシステム。
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