JP3713936B2 - サイドパネルの取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、サイドパネルの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、2ドア車の後席スペースにおける側壁には、それぞれ「サイドパネル」としてのサイドトリムとピラートリムが上下に並べて取付けられる(類似技術として、特開平7−108878号公報参照)。
【0003】
このサイドトリムやピラートリムは、クリップ等により、それぞれ車体の側壁に対して左右方向で取付けられる。従って、サイドトリムとピラートリムの左右方向での位置決めは、それぞれ側壁に取付けることにより行われる。問題は、サイドトリムとピラートリムにおける対応端同士の相対的な前後方向及び上下方向で位置決めである。
【0004】
従来は、サイドトリムとピラートリムにおける前後方向及び上下方向での位置決めを行うために、一方側に形成した爪部を、他方側に形成した取付孔に嵌合させる構造を採用していた。このような爪部と取付孔との嵌合による位置決めは、サイドトリムとピラートリムとの対応端の前後にそれぞれ設けられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、爪部と取付孔との嵌合により、サイドトリムとピラートリムにおける前後方向及び上下方向での位置決めを行っていたが、前後それぞれで嵌合作業を行う必要があるため、位置決め作業が困難である。また、前後それぞれで嵌合作業を行うため、サイドトリムかピラートリムのいずれかに前後方向での寸法誤差があると、後から嵌合する方の作業が窮屈になり、無理に嵌合させると、サイドトリムやピラートリムに歪みが生じる。
【0006】
この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、位置決め作業が容易で且つ前後方向での寸法誤差も吸収することができるサイドパネルの取付構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、上下2つのサイドパネルが、両者の対応端同士を相対的に前後方向及び上下方向で位置決めした状態で、車体の側壁に対してそれぞれ左右方向で取付けられるサイドパネルの取付構造において、前記両サイドパネルの対応端同士の前後いずれか一方側の端部に、前後方向及び上下方向での第1位置決め手段を設け、且つ他方側の端部に上下方向のみでの第2位置決め手段を設け、前記第1位置決め手段が、一方側のサイドパネルの対応端に形成されたフランジと、他方側のサイドパネルの対応端に形成されたリブとから成り、前記フランジとリブが、互い直交する向きで対向すると共に、対向端に互いに係合するV溝が形成されてなり、前記フランジは、左右方向に沿った傾斜状態に形成され、この傾斜状態にされたフランジの上面を介して前記リブのV溝が載置されることを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、前後いずれか一方側だけの第1位置決め手段だけで、前後方向及び上下方向での位置決めが行えるため、位置決め作業が容易である。また、第2位置決め手段は、上下方向のみの位置決めのため、前後方向での寸法誤差があっても吸収することができる。また、第1位置決め手段として、フランジとリブのV溝同士を係合させるだけで、前後方向及び上下方向での位置決めが行えるため、従来のような嵌合方式よりも位置決め作業が容易である。更に、V溝への荷重Wがフランジの上面で受け止められると共に、サイドパネル取付時のガイドとなる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、前記第2位置決め手段が、下側のサイドパネルの対応端に形成された略水平な下側フランジと、上側のサイドパネルの対応端に形成され且つ前記下側フランジの上に載置される略水平な上側フランジとから形成されている。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、第2位置決め手段として、略水平な下側フランジの上に、同じく略水平な上側フランジを載せるだけなので、上下方向での位置決め作業が容易であり、前後方向での寸法誤差を吸収することができる。
【0015】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、前後いずれか一方側だけの第1位置決め手段だけで、前後方向及び上下方向での位置決めが行えるため、位置決め作業が容易である。また、第2位置決め手段は、上下方向のみの位置決めのため、前後方向での寸法誤差があっても吸収することができる。また、第1位置決め手段として、フランジとリブのV溝同士を係合させるだけで、前後方向及び上下方向での位置決めが行えるため、従来のような嵌合方式よりも位置決め作業が容易である。更に、V溝への荷重Wがフランジの上面で受け止められると共に、サイドパネル取付時のガイドとなる。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、第2位置決め手段として、略水平な下側フランジの上に、同じく略水平な上側フランジを載せるだけなので、上下方向での位置決め作業が容易であり、前後方向での寸法誤差を吸収することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な一実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。尚、図中、Xが車両にとっての左右方向で、Yが車両にとっての前後方向で、Zが上下方向を示している。
【0020】
符号1は、上側の「サイドパネル」としてのピラートリムである。符号2は、下側の「サイドパネル」としてのサイドトリムである。前記ピラートリム1及び前記サイドトリム2は、後席スペースの仮想線で示す車体側壁SBに対して複数のクリップ3により、左右方向で取付けられる。例えば、サイドトリム2は車体のインナパネル4(図3参照)に対してクリップ3で取付けられる。ピラートリム1にはリヤガラス5用の開口6が形成されている。
【0021】
前記ピラートリム1及びサイドトリム2は、それぞれ「対応端」としての下端部7と上端部8とを互いに係合させて、前後方向及び上下方向での相対的な位置決めを行った状態で車体側壁SBに対して取付けられる。すなわち、ピラートリム1の下端部7と、サイドトリム2の上端部8との合わせ部には、前側に第1位置決め手段Aが設けられ、後側には第2位置決め手段Bが設けられている。
【0022】
前記第1位置決め手段Aは、図2及び図3に示すように、ピラートリム1の前側の下端部7の後端に設けられたフランジ9と、該フランジ9に対応するサイドトリム2の前側の上端部8の裏側(車外側)に設けられたリブ10とから形成されている。該フランジ9は、水平状態から車室内側端を若干下げた傾斜状態になっていて、その車室内側の端部にV溝9aが形成されている。前記リブ10は、鉛直方向に形成され、その車外側の端部に前記V溝9aに直交方向で対向するV溝10aを有している。従って、このV溝9a、10a同士を係合させることにより、ピラートリム1とサイドトリム2との前端における前後方向及び上下方向での位置決めが行える。尚、V溝9aの奥側は、さらに直状の溝9bとなっていて、リブ10と前後方向で確実に係合するようになっている。また、V溝10aの上側に位置する斜面10bは、下側面10cよりも長く、且つその傾斜は、フランジ9の傾斜に合うようになっている。これにより、サイドトリム2の上端部8に加わる荷重Wを受け止めることができる。
【0023】
前記第2位置決め手段Bは、図4に示すように、サイドトリム2の後ろ側の上端部8に前後方向に延設形成された略水平な下側フランジ11と、該下側フランジ11と対応するピラートリム1の後ろ側の下端部7に設けられた略水平な上側フランジ12とから形成されている。そして、下側フランジ11の上に、上側フランジ12が載せられ、上下方向での位置決めがなされている。上側フランジ12の端部には、下向きフランジ13が車室内側へ向けて曲折形成され、更に、上側フランジ12と下向きフランジ13とで囲まれたV字形の凹溝部分における前後方向の数カ所には、前記凹部内に突出するようにリブRが上下方向に形成されて、サイドトリム2の下側フランジ11が狭持されて、ピラートリム1の車室内側への外れを防止している。そして、該第2位置決め手段Bでは、上下方向及び左右方向(特に、ピラートリム1の車室内側、換言するとサイドトリム2の車室外側)の位置決めだけを行っているため、ピラートリム1とサイドトリム2との間に前後方向での寸法誤差があっても吸収できる。
【0024】
図5は、この発明の第2位置決め手段に関する他の実施形態を示す図で、第2位置決め手段Bは、サイドトリム2の後ろ側の上端部8に前後方向に延設形成された略水平な下側フランジ11と、該下側フランジ11と対応するピラートリム1の後ろ側の下端部7に設けられた略水平な上側フランジ12とから形成されている。そして、下側フランジ11の上に、上側フランジ12が載せられ、該上側フランジ12の端部には、下向きフランジ13が車室内側へ向けて曲折形成され、更に、上側フランジ12と下向きフランジ13とで囲まれたV字形の凹溝部分における前後方向の数カ所には、前記凹部内に突出するように、即ち上側フランジ12の下面側から下側に、また、下向きフランジ13の斜め面側から斜め上側に、凹部内側面に沿って連続するリブRが突出形成されて、その間に挟み込まれる下側フランジ11の上下方向での位置決めがなされている。かくして、サイドトリム2の下側フランジ11が狭持されて、ピラートリム1の車室内側への外れを防止している。そして、該第2位置決め手段Bでは、上下方向及び左右方向(特に、ピラートリム1の車室内側、換言するとサイドトリム2の車室外側)の位置決めだけを行っているため、ピラートリム1とサイドトリム2との間に前後方向での寸法誤差があっても吸収できる。尚、リブRは、上側フランジ12の車室内側端から奥まった凹部内側から斜めに突出しているので、車室内側からこのリブRが目立つことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるピラートリム及びサイドトリムを示す側面図。
【図2】第1位置決め手段を示す斜視図。
【図3】図1中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図4】図1中矢示SB−SB線に沿う断面図。
【図5】図1中矢示SB−SB線に沿う本発明の他の実施形態にかかる断面図。
【符号の説明】
1 ピラートリム(サイドパネル)
2 サイドトリム(サイドパネル)
7 下端部(対応端)
8 上端部(対応端)
9 フランジ
9a V溝
10 リブ
10a V溝
11 下側フランジ
12 上側フランジ
A 第1位置決め手段
B 第2位置決め手段
X 左右方向
Y 前後方向
Z 上下方向
Claims (2)
- 上下2つのサイドパネルが、両者の対応端同士を相対的に前後方向及び上下方向で位置決めした状態で、車体の側壁に対してそれぞれ左右方向で取付けられるサイドパネルの取付構造において、
前記両サイドパネルの対応端同士の前後いずれか一方側の端部に、前後方向及び上下方向での第1位置決め手段を設け、且つ他方側の端部に上下方向のみでの第2位置決め手段を設け、
前記第1位置決め手段が、一方側のサイドパネルの対応端に形成されたフランジと、他方側のサイドパネルの対応端に形成されたリブとから成り、前記フランジとリブが、互い直交する向きで対向すると共に、対向端に互いに係合するV溝が形成されてなり、
前記フランジは、左右方向に沿った傾斜状態に形成され、この傾斜状態にされたフランジの上面を介して前記リブのV溝が載置されることを特徴とするサイドパネルの取付構造。 - 請求項1に記載のサイドパネルの取付構造であって、
前記第2位置決め手段が、下側のサイドパネルの対応端に形成された略水平な下側フランジと、上側のサイドパネルの対応端に形成され且つ前記下側フランジの上に載置される略水平な上側フランジとから形成されていることを特徴とするサイドパネルの取付構造。
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