JP3713855B2 - 磁気ヘッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオテープレコーダ(VTR)などの磁気記録再生装置に搭載されて好適な磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
図2(A),(B)は従来の磁気ヘッドを示した上面図,正面図である。
図2(A),(B)に示した如く、ビデオテープレコーダ(VTR)などの磁気記録再生装置に搭載される磁気ヘッド1として、タブルアジマスを形成したコンビネーション型の磁気ヘッドが用いられている。
上記磁気ヘッド1は、リング型の磁気ヘッド部1a,1bを1枚のヘッドサポート2上に近接配置されている。
【0003】
磁気ヘッド部1aは、強磁性材の磁性フェライトを用いて巻線用窓3a2を有するC形コア半体3aと、強磁性材の磁性フェライトを用いて巻線用窓のないI形コア半体4aとを一組として互いに突き合わせて、モールドガラス5aを用いて接着すると共に、磁気テープTが摺接するテープ摺接面3a1,4a1の突き合わせ面に磁気ギャップ6aが形成されている。
【0004】
上記と同様に、磁気ヘッド部1bも磁性フェライトを用いて巻線用窓3b2を有するC形コア半体3bと、磁性フェライトを用いて巻線用窓のないI形コア半体4bとを一組として互いに突き合わせて、モールドガラス5bを用いて接着すると共に、磁気テープTが摺接するテープ摺接面3b1,4b1の突き合わせ面に磁気ギャップ6bが形成されている。
【0005】
また、C形コア半体3aとI形コア半体4aとに巻線7aが外部ノイズに対するキャンセルを考慮して互いに逆方向となるように施され、同様に、C形コア半体3bとI形コア半体4bとに巻線7bが施されている。
【0006】
そして、磁気ヘッド部1aと磁気ヘッド部1bとを1枚のヘッドベース2上に配置する際、、互いのギャップ間が所定の距離d1となるように所定の間隔d2を有して、各々のI形コア半体4a,4b側を互いに対向するように配置している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年になって、これらの両方の磁気ヘッド部を記録用のヘッドとしたり、再生用のヘッドとして同時に作動するような方法も考えられており、このような場合に、互いの磁気ヘッド部からのクロストークの問題が生じる。
【0008】
これを防ぐために、互いの磁気ヘッド部の間隔を更に広げることが考えられるが、その間隔が所定の幅となるように規定されており、変更の自由度が制限されてします。
【0009】
また、そのままの間隔を保ったままで、その間隔部に漏れ磁束を防ぐためのシールドを設けることも考えられるが、その所定間隔d2は1mmに満たない幅であり、その部分にシールドを施すことは、かなり面倒な作業となってしまうと言う問題がある。
【0010】
そこで、本発明の解決課題は、前記のような問題を解決した磁気ヘッドを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、次のような手段より成る。
すなわち、
巻線用窓を有して磁性体から成るC形コア半体と、ギャップ部を介して接合されるI形コア半体とに前記巻線用窓を通じて、それぞれのコア半体に互いの巻線方向が逆方向となるように巻線を施して一組の磁気ヘッド部と成し、これら磁気ヘッド部を前記I形コア半体の一面側が互いに対向面となるように、所定間隔を有してヘッドサポート上に近接配置して取り付けた磁気ヘッドにおいて、
前記互いのヘッド部を、前記I形コア半体の後面側の少なくとも一部を残して前記ヘッドサポートにそれぞれ近接配置して取り付けると共に、
前記I形コア半体にそれぞれ巻回される巻線を、前記残された後面側の箇所を通過し、かつ、前記I形コア半体の一面側に臨まない領域に巻回したことを特徴とする磁気ヘッド。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき、好ましい実施例により説明する。
図1(A),(B)は本発明の実施例に係る磁気ヘッドの上面図,正面図である。尚、説明の便宜上、先に従来例で示した構成部材と同一構成部材については同一符号を付して説明する。
【0013】
磁気ヘッド10における磁気ヘッド部10aは、強磁性材である例えば磁性フェライトを用いて巻線用窓3a2を有するC形コア半体3aと、強磁性材の磁性フェライトを用いて巻線用窓のないI形コア半体4aとを一組として互いに突き合わせて、モールドガラス5aを用いて接着すると共に、磁気テープTが摺接するテープ摺接面3a1,4a1の突き合わせ面に磁気ギャップ6aが形成されている。
【0014】
上記と同様に、磁気ヘッド部10bも磁性フェライトを用いて巻線用窓3b2を有するC形コア半体3bと、磁性フェライトを用いて巻線用窓のないI形コア半体4bとを一組として互いに突き合わせて、モールドガラス5bを用いて接着すると共に、磁気テープTが摺接するテープ摺接面3b1,4b1の突き合わせ面に磁気ギャップ6bが形成されている。
【0015】
また、C形コア半体3aとI形コア半体4aとに巻線7aが互いに逆方向となるように施され、同様に、C形コア半体3bとI形コア半体4bとにも巻線7bが施されている。
【0016】
この時、I形コア半体4a側及び4b側に巻回される巻線7a及び7bは、各I形コア半体4a及び4bの後面位置で、その巻線が互いの対向面側に出ないように巻回されている。
【0017】
そして、これらの磁気ヘッド部10aと磁気ヘッド部10bとは、1枚のヘッドサポート20より、互いのヘッドギャップ6a,6bの間隔d1ととなるように所定の間隔d2を有して取り付けられており、しかも、前記の巻線7a及び7bをI形コア半体4a,4bの後面側に巻回するのに、少なくとも障害にならない範囲分を残して取り付けられている。
【0018】
本発明の実施の形態の磁気ヘッドは、以上のような構成から成り、本発明者の検証によれば、上述の形態の磁気ヘッド部10a,10bを同時に作動させた場合と、従来例の構成による磁気ヘッド部1a,1bを同時に作動させた場合の互いの磁気ヘッド部間のクロストークを測定したところ、5dBの改善がみれた。
【0019】
これは、本発明の実施の形態の磁気ヘッドにおいては、そのI形コア半体4a,4b側に巻回される巻線7a,7bを、互いの磁気ヘッド部10a,10bの対向面側に臨まないように巻回したことにより、互いの巻線7a,7bまでの距離が遠ざかったことによる効果と認められる。
【0020】
また、本発明の実施の形態の磁気ヘッドによれば、ヘッドサポート20の取り付けに際し、I形コア半体4a,4bの後面側の少なくとも巻線を施す部分を残すように取り付けているので、巻線7a,7bがヘッドサポート20の側面部20a,bに規制されて巻き易くなるものである。
【0021】
【発明の効果】
本発明の磁気ヘッドによれば、I形コア半体に巻回される巻線が、互いの磁気ヘッド部の対向面側に臨まないようになっており、その分、互いの巻線までの距離が従来構成のものより遠ざかり、その分、クロストークが軽減される。
また、互いのI形コア半体の後面側を、巻線が施される箇所を少なくとも残してヘッドサポート上に取り付けるようにしているので、巻線を施す際にヘッドサポートの側面が巻線移動の規制部となって、巻回が効率良く巻ける等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A),(B)は本発明に係わる磁気ヘッドを示した上面図,正面図である。
【図2】(A),(B)は従来の磁気ヘッドを示した上面図,正面図である。
【符号の説明】
3a,3b C形コア半体
4a,4b I形コア半体
3a2,3b2 巻線用窓
3a1,3b1,4a1,4b1 テープ摺接面
6a 磁気ギャップ
20 ヘッドサポート
10 磁気ヘッド
10a,10b 磁気ヘッド部
7a,7b 巻線
T…磁気テープ。
Claims (1)
- 巻線用窓を有して磁性体から成るC形コア半体と、ギャップ部を介して接合されるI形コア半体とに前記巻線用窓を通じて、それぞれのコア半体に互いの巻線方向が逆方向となるように巻線を施して一組の磁気ヘッド部と成し、これら磁気ヘッド部を前記I形コア半体の一面側が互いに対向面となるように、所定間隔を有してヘッドサポート上に近接配置して取り付けた磁気ヘッドにおいて、
前記互いのヘッド部を、前記I形コア半体の後面側の少なくとも一部を残して前記ヘッドサポートにそれぞれ近接配置して取り付けると共に、
前記I形コア半体にそれぞれ巻回される巻線を、前記残された後面側の箇所を通過し、かつ、前記I形コア半体の一面側に臨まない領域に巻回したことを特徴とする磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33514396A JP3713855B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33514396A JP3713855B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 磁気ヘッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10162313A JPH10162313A (ja) | 1998-06-19 |
JP3713855B2 true JP3713855B2 (ja) | 2005-11-09 |
Family
ID=18285250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33514396A Expired - Lifetime JP3713855B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 磁気ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3713855B2 (ja) |
-
1996
- 1996-11-29 JP JP33514396A patent/JP3713855B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10162313A (ja) | 1998-06-19 |
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