JP3713197B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置に関し、さらに詳しくはパーソナルコンピュータ、ワークステーション、プロジェクタ等のディスプレイの応用分野に用いられる液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置は、薄型、軽量、低消費電力の特長を生かして、ノートブック型パーソナルコンピュータ、携帯情報端末、ワークステーションや、小型高精細の特長を生かしたプロジェクタ等の各種商品に広く応用されている。
【0003】
特に、薄膜トランジスタ(以下、TFTと称す)などの能動素子をスイッチング素子として用い、画素をマトリクス状に配置したアクティブマトリクス型の液晶表示装置が、高い表示品位が求められる商品に使われている。
【0004】
従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置は、透光性基板上にアクティブマトリクス素子を形成したアクティブマトリクス基板と、透光性基板上に対向電極を形成した対向基板と、両基板間に液晶層を挟み込んだ構成となっている。
【0005】
アクティブマトリクス基板は図5に示すように、液晶層に電圧印加するための複数の画素電極51と画素電極51を駆動するためのスイッチング手段であるTFT52がマトリクス状に形成され、TFT52が画素電極51に接続されている。
【0006】
上記TFT52におけるゲート電極には走査線53が、またソース電極には信号線54がそれぞれ接続されている。上記走査線53と信号線54はマトリクス状に配列された画素電極51の周囲を通り、互いに直交するように配置されている。上記走査線53を介してゲート信号を制御することによりTFT52のON/OFF制御が行われ、TFT52のON時に上記信号線54にデータ信号(表示信号)が入力されるとTFT52を介してデータ信号が画素電極51に入力される。
【0007】
前記TFT52の具体的構造は図6に示すように、透明な絶縁性基板61上にゲート電極62が形成され、これを覆うようにゲート絶縁膜63が形成されている。ゲート電極62の上にゲート絶縁膜63を介して半導体薄膜64が形成されている。
【0008】
この半導体薄膜64の中央上部にチャネル保護膜65が形成されている。このチャネル保護膜65と半導体薄膜64のソース部側にn+シリコン層からなるソース電極66aが、ドレイン部側にも同じくn+シリコン層からなるドレイン電極66bが形成されている。
【0009】
上記ソース電極66aに対してソース配線となる金属層67aが接続されており、上記ドレイン電極66bに対してドレイン配線となる金属層67bが接続されている。このTFT52の表面は層間絶縁膜68によって覆われており、さらに、その上に画素電極51となる透明導電膜が形成されている。
【0010】
画素電極51は、コンタクトホール69を介して、TFTのドレイン配線となる金属層67bと接続されている。また、図示しないが、画素電極51上には、液晶を配向させるための配向膜が表示領域全域にほぼ一様に形成されている。
【0011】
上記層間絶縁膜68としては、従来、CVD法などで形成したSiNxなどの無機薄膜が用いられ、半導体薄膜64としては、CVD法などで形成した水素化アモルファスシリコン(a−Si:H)が用いられている。
【0012】
また、上記と異なる構造として、上記信号線を対向基板側に形成した液晶表示装置が提案されている(特開平7−128687号公報など)。この構造は、共通の基板上で走査線と信号線が交差することなく各々別基板上に形成したのでライン欠陥の発生率が低下し歩留まりが向上できる。
【0013】
図7を用いて、本構造を説明する。一方の基板70上において、マトリクス状に設けられたアモルファスシリコン半導体などの3端子のスイッチング素子71に、前記スイッチング素子71の各列ごとの一端子に走査線72が接続され、前記スイッチング素子の各列ごとの別の端子に基準信号線73が接続され、該スイッチング素子71各々の更に別の端子に画素電極74が接続されている。
【0014】
一方の基板70に対向する対向基板75上には、上記走査線72に直交する方向に、信号線76が複数配置される。またここでは、信号線76が、画素電極74に対向する部分において、対向電極を兼ねている。
【0015】
また、歩留りを改善する他の方法として、絶縁膜の溝部分に配線や画素電極を埋め込む構造が提案されている(特開2000−21885号公報)。この構造では、スイッチング素子の上に絶縁膜を形成し、画素電極を配置する部分に溝を形成した上に金属膜を形成する。
【0016】
その後、CMP技術による表面平坦化を行い画素電極を形成している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5及び図6の構造では上記走査線53と信号線54が透明な絶縁性基板61上で、マトリクス状に配列された画素電極51の周囲を通り、各々の配線が互いに直交するように配置され、上記走査線53と信号線54との多数の交差部では、上記走査線53上にその段差形状を反映して、信号線54が積層されている。
【0018】
したがって、このような交差部では、層間絶縁膜68にクラックが入りやすく、上層の信号線54が製造中に断線しやすいため、信頼性低下や歩留まり低下の要因となっている。また、層間絶縁膜68にピンホールがあると、上層の信号線54と下層の走査線53が短絡して歩留まりを低下させる。
【0019】
また、この問題を解決するために、上記信号線を対向基板側に形成した液晶表示装置が特開平7−128687号公報などに提案されている。この構造は、共通の基板上で走査線と信号線が交差することなく各々別基板上に形成したのでライン欠陥の発生率が低下し歩留まりが向上できる。
【0020】
しかしながら、この構造ではスイッチング素子の端子に基準信号線や画素電極が重ね合せて接続されているので、接続部分で段差が形成されるため、製造工程中の成膜不良やエッチング不良で断線が発生しやすくなるため、表示不良や歩留まり低下が生じ易い。
【0021】
また、この問題を解決する別の手法として、スイッチング素子の上に絶縁膜を形成し、画素電極を配置する部分に溝及びスルーホールを形成した上に金属膜を形成する。その後、CMPによる表面平坦化を行い画素電極を形成する事で膜の重ね合せによる段差を無くす方法が提案されている。
【0022】
しかしながら、この方法を用いるとプロセスが複雑になり、工程数が増加するため、コストアップとなる。
【0023】
本発明は、上記従来の問題を改善するものであり、配線接続部分の段差による断線を防止し歩留まりを向上させコストダウンを図ると共に、信頼性が高く表示品位の良好な液晶表示装置を提供するものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明の液晶表示装置は、上記目的を達成するためのものであり、本発明に係る液晶表示装置は、絶縁性基板と、該絶縁性基板にマトリクス状に設けられたスイッチング素子と、該スイッチング素子の第1端子に接続された走査線と、該スイッチング素子の第2端子に接続された信号線と、該スイッチング素子の第3端子に接続された画素電極とを有するアクティブマトリクス基板、及び該アクティブマトリクス基板に対向する対向基板の間に液晶層を挟持して構成される液晶表示装置において、前記スイッチング素子が前記絶縁性基板の表面に対して傾斜した状態で該絶縁性基板の内部に形成された構造を有することを特徴としている。
【0025】
上記構成によれば、スイッチング素子が絶縁性基板の表面に対して傾斜した状態でその絶縁性基板の内部に形成されているので、信号線と走査線が交差しない構造を採れる。そのため、線間リークが発生しないので、歩留まり及び信頼性が向上する。また画素表面が平坦となるので、良好な表示品位が得られる。さらにスルーホールを形成する工程を短縮することができるので、コスト低減を図る事ができる。
【0026】
また、本発明に係る液晶表示装置は、絶縁性基板と、該絶縁性基板にマトリクス状に設けられたスイッチング素子と、該スイッチング素子の第1端子に接続された走査線と、該スイッチング素子の第2端子に接続された基準信号線と、該スイッチング素子の第3端子に接続された画素電極とを有するアクティブマトリクス基板、及び前記画素電極の各々に対向する対向電極と、前記走査線に直交するように配置され、前記対向電極に接続された信号線とを有し、前記アクティブマトリクス基板に対向する対向基板の間に液晶層を挟持して構成される液晶表示装置において、前記スイッチング素子が前記絶縁性基板の表面に対して傾斜した状態で該絶縁性基板の内部に形成された構造を有することを特徴としている。
【0027】
上記構成によれば、基準信号線と走査線が隣接していないので、線間リークが発生しないため、歩留まりが向上する。また配線間に交差部がなく主走査線が同一層内で連続しているため、信頼性が向上する。また画素表面が平坦となるので、良好な表示品位が得られる。さらにスルーホールを形成する工程を短縮することができるので、コスト低減を図る事ができる。
【0028】
前記画素電極が光反射材料で形成されていることを特徴としている。
【0029】
上記構成によれば、光反射材料表面が平坦性良く形成できるので反射効率が良く良好な表示品位が得られる。
【0030】
前記アクティブマトリクス基板の走査線、信号線、画素電極の少なくとも1つが、前記絶縁性基板、及び該絶縁性基板に形成された絶縁膜の少なくとも一方の溝部分に埋め込まれた構造を有することを特徴としている。
【0031】
前記アクティブマトリクス基板の走査線、基準信号線、画素電極の少なくとも1つが、前記絶縁性基板、及び該絶縁性基板に形成された絶縁膜の少なくとも一方の溝部分に埋め込まれた構造を有することを特徴としている。
【0032】
上記構成によれば、溝部分に配線が埋め込まれているので配線間リークが発生しないため、歩留りが一層向上する。
【0033】
前記アクティブマトリクス基板の走査線、信号線、画素電極の少なくとも1つが、アルミニウム、銅、タンタル、クロム、ニッケル、銀、チタンのうち少なくとも 1 つを含む金属により構成されていることを特徴としている。
【0034】
前記アクティブマトリクス基板の走査線、基準信号線、画素電極の少なくとも1つが、アルミニウム、銅、タンタル、クロム、ニッケル、銀、チタンのうち少なくとも1つを含む金属により構成されていることを特徴としている。
【0035】
上記構成によれば、配線を低抵抗金属材料で構成できるので、高精細化や大画面化時においても信号遅延が生じないので、良好な表示品位が得られる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の液晶表示装置の実施例を示す。なお、これによって、実施例を限定するものではない。
(実施の形態1)
本発明の液晶表示装置のアクティブマトリクス基板側構造を1図及び2図に示す。なお、2図は1図のA−A断面及びB−B断面での形成工程を示す。アクティブマトリクス基板10の構造を1図及び2図をもとに説明する。
【0037】
透明な絶縁性基板11に、ドライエッチングまたはウエットエッチングにより溝を形成し、スイッチング素子の埋め込み領域12を形成する。スイッチング素子13は、透明な絶縁性基板11の上にアルミニウムやタンタル等の金属膜をスパッタ法等により成膜して、パターニングする事で埋め込み領域12内に走査端子14を形成する。
【0038】
その上層にプラズマCVD法を用いて窒化シリコンからなる絶縁層15、非晶質シリコンからなる半導体層16、n+型非晶質シリコンからなるコンタクト層17a、17bを形成する。その上層にスパッタ法等によりタンタル、モリブデン等の単層金属膜やチタン/アルミニウム、タンタル/窒化タンタル等の積層金属膜を成膜して、信号端子18及び画素端子19を形成した後、スイッチング素子13のチャネル部分のn+型非晶質シリコンをドライエッチング等により取り除く事でスイッチング素子13が構成される。
【0039】
その上層にプラズマCVD法を用いて、窒化シリコンからなる絶縁膜25を形成し、表面研磨し平坦化を行った。次いで、画素電極となる溝20a、信号線となる溝20b、走査線となる溝を形成した後、走査端子14と走査線24を接続するためのスルーホール、信号端子18と信号線23を接続するためのスルーホール21b、画素端子19と画素電極22を接続するためのスルーホール21aを形成する。
【0040】
その上層に、スパッタ法等によりアルミニウム、銅等の金属膜を成膜して、スルーホールを通して各端子14、18、19と接続する。次いで、表面を研磨し平坦化を行う事で、金属膜が溝に埋め込まれた構成となり、走査線24、信号線23、画素電極22が形成される。これにより、透明性絶縁基板にスイッチング素子を埋め込んだ構成となり、画素電極、配線形成面を平坦にする事ができる。
【0041】
対向基板は、透明の絶縁性基板にカラーフィルタが形成され、その上に透明導電膜であるITOが表示領域全域に形成されている。
【0042】
液晶表示装置は、前記スイッチング素子がマトリクス状に形成されたアクティブマトリクス基板、および対向基板の両基板上に配向膜を形成し配向処理を行った後、前記アクティブマトリクス基板と前記対向基板の間に液晶層を挟持することで構成されている。液晶層の表示モードとしては、HFEモードを用いた。これにより反射型の液晶表示装置が構成される。
【0043】
本構成によれば、従来のスイッチング素子の構成で存在していた段差を介しての配線接続部分や配線の交差部分が存在しないため、段差部分で起き易い段切れが発生しない。また交差部で起き易い線間リークが発生しないので、歩留まり及び信頼性が向上する。
【0044】
また画素表面が平坦となるので、反射型では反射効率が向上し、明るくコントラストが高い良好な表示品位が得られる。また、金属膜を研磨することにより配線を形成する事ができるので、銅のようにドライエッチングで加工する事ができなかった低抵抗材料で配線形成が可能となるので大画面表示や高精細表示を実現する場合に求められる配線の低抵抗化ができ、表示性能向上に寄与できる。
【0045】
上記実施例においては、金属膜の材料としてアルミニウム、銅を用いたが、これ以外にも、アルミニウム、銅、タンタル、クロム、ニッケル、銀、チタンのうち少なくとも1つを含む金属、又はこれらの金属の積層を用いても良い。
【0046】
(実施の形態2)
本発明の他の実施例である液晶表示装置のアクティブマトリクス基板側の構造を3図及び4図に示す。なお、4図は3図のC−C断面での形成工程を示す。
【0047】
アクティブマトリクス基板30の構造を3図及び4図をもとに説明する。透明な絶縁性基板31にドライエッチングまたはウエットエッチングにより溝を形成し、スイッチング素子の埋め込み領域32を形成する。スイッチング素子33は、前記実施例と同様の材料、方法により形成した。透明な絶縁性基板31の埋め込み領域32内に走査端子34を形成する。その上層に絶縁層35、半導体層36、コンタクト層37a,37bを形成する。次に、スイッチング素子33のチャネル部分をドライエッチング等により取り除く事でスイッチング素子33を構成している。
【0048】
なお、ここではプロセスを短縮するため、前記実施例で形成した基準信号端子及び画素端子は形成していない。その上層に絶縁膜45を形成し、表面研磨し平坦化を行った。次いで、画素電極を形成するための溝40a、基準信号線を形成するための溝40b、走査線を形成するための溝40cを形成した後、走査端子34と走査線44を接続するための図示していないスルーホール、コンタクト層37bと基準信号線43を接続するためのスルーホール41b、コンタクト層37aと画素電極42を接続するためのスルーホール41aを形成する。
【0049】
その上層に、スパッタ法等によりアルミニウム、銅等の金属膜を成膜して、配線をスルーホールを通してスイッチング素子と接続する。次いで、表面を研磨し平坦化を行う事で、金属膜が溝に埋め込まれた構成となり、走査線44、基準信号線43、画素電極42が形成される。これにより、透明性絶縁基板にスイッチング素子を埋め込んだ構成となり、画素電極、配線形成面を平坦にする事ができる。
【0050】
対向基板は、カラーフィルタを形成した透明性絶縁基板上に透明導電膜としてITOを形成し、ストライプ上にパターニングし、対向電極及び信号線を形成して対向基板を構成する。液晶表示装置は、前記スイッチング素子がマトリクス状に形成されたアクティブマトリクス基板、及び対向基板の両基板上に配向膜を形成し配向処理を行った後、前記アクティブマトリクス基板の走査線と前記対向基板の信号線が直交するように貼り合せ、両基板間に液晶層を挟持することで構成されている。液晶層の表示モードとしては、HFEモードを用いた。これにより反射型の液晶表示装置が構成される。
【0051】
本構成によれば、段差を介しての配線接続部分や配線の交差部分が存在しないため、段切れが発生しない。また交差部で起き易い線間リークが発生しないので、歩留まり及び信頼性が向上する。また画素表面が平坦となるので、反射型では反射効率が向上し、明るくコントラストが高い良好な表示品位が得られる。
【0052】
また、金属膜を研磨することにより配線を形成する事ができるので、銅のようにドライエッチングで加工する事ができなかった低抵抗材料で配線形成が可能となるので大画面表示や高精細表示を実現する場合に求められる配線の低抵抗化ができ、表示性能向上に寄与できる。更に、前記実施例に比べて走査線が連続して形成できるので、スルーホールを介しての接続不良が生じた時のライン欠陥が発生せず点欠陥となるので、不良発生時の表示品位低下を最小限に抑える事ができる利点がある。
【0053】
なお、本実施例では画素電極を金属膜で形成し反射型液晶表示装置を構成したが、画素電極を透明導電膜にして透過型液晶表示装置を構成する事もできる。
【0054】
(実施の形態3)
本発明の他の実施例である液晶表示装置のアクティブマトリクス基板側の構造を8図、9図及び10図に示す。8図(a)はスイッチング素子を形成した段階でのアクティブマトリクス基板の平面図、8図(b)は、配線及び画素電極を形成したアクティブマトリクス基板の平面図である。なお、9図及び10図は8図の各断面を示したものである。
【0055】
アクティブマトリクス基板80の構造を8図、9図及び10図をもとに説明する。透明な絶縁性基板81上に溝に対応した露光パターン領域の透過率が傾斜を有するマスクを用いてレジストパターンを形成し、ドライエッチングまたはウエットエッチングにより傾斜構造の溝を形成し、スイッチング素子の埋め込み領域82を形成する。スイッチング素子83は、前記実施例と同様の材料、方法により形成した。
【0056】
透明な絶縁性基板81の埋め込み領域82内に走査端子84を形成する。その上層に絶縁層85、半導体層86、コンタクト層87を形成する。次にスパッタ法等によりタンタル、モリブデン等の単層金属膜やチタン/アルミニウム、タンタル/窒化タンタル等の積層金属膜を成膜して、基準信号端子88及び画素端子89を形成した後、スイッチング素子のチャネル部分をドライエッチング等により取り除く事でスイッチング素子83が構成される。
【0057】
その上層に絶縁膜95を形成し、表面研磨し平坦化を行った。平坦化により基板表面上に走査端子84、基準信号端子88、画素端子89と各端子との接続領域が形成される。このため、端子と配線を接続するためのスルーホールを形成する必要がないので製造工程を短縮する事ができる。
【0058】
次いで、スパッタ法等によりタンタル、モリブデン等の単層金属膜やチタン/アルミニウム、タンタル/窒化タンタル等の積層金属膜を成膜して、パターニングする事で走査線94、基準信号線93、画素電極92が形成される。これにより、透明性絶縁基板にスイッチング素子を埋め込んだ構成となり、画素電極、配線形成面を平坦にする事ができる。
【0059】
対向基板としては、カラーフィルタを形成した透明性絶縁基板上に透明導電膜としてITOを形成し、ストライプ状にパターニングし、対向電極及び信号線を形成して対向基板を構成する。液晶表示装置は、前記スイッチング素子がマトリクス状に形成されたアクティブマトリクス基板、及び前記対向基板の両基板上に配向膜を形成し配向処理を行った後、前記アクティブマトリクス基板の走査線と前記対向基板の信号線が直交するように貼り合せ、両基板間に液晶層を挟持することで構成されている。液晶層の表示モードとしては、OCBモードを用いた。
【0060】
これにより反射型の液晶表示装置が構成される。
【0061】
本構成によれば、配線の交差部分が存在しないため、線間リークが発生しないので、歩留まり及び信頼性が向上する。また画素表面が平坦となるので、反射型では反射効率が向上し、明るくコントラストが高い良好な表示品位が得られる。
【0062】
また、スルーホールを形成しなくても端子と配線を接続する事が可能となるため、製造工程を短縮することができるのでコスト低減できる利点がある。
【0063】
上記実施例では、傾斜構造の溝の角度を基板表面に対し、ほぼ直角から5度程度までの範囲で本構造を構成する事ができる。
【0064】
また、配線用金属膜を形成する前に絶縁膜を形成し、配線及び画素電極を形成するための溝を形成した後、配線用金属膜を形成しCMP等の手法を用い表面研磨する事で配線を形成する事もできる。
【0065】
傾斜構造の溝にスイッチング素子を形成したアクティブマトリクス基板の構造は、本実施例の構造に限定されるものではなく、実施例1のアクティブマトリクス基板の構造等にも適用可能である。実施例1の構造に適用した場合、11図に示すように透明な絶縁性基板101上に傾斜構造の溝を形成し、スイッチング素子の埋め込み領域102を形成した後、スイッチング素子を形成する。
【0066】
この構造では、走査端子104は分岐した形状になっているが、それ以外は上記実施例と同様である。これにより、断続して形成される走査線114を走査端子104を介して接続することができるので、アクティブマトリクス基板100を構成する事ができる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、液晶表示装置の歩留まり及び信頼性が向上する。
【0068】
また画素表面が平坦となるので、反射型では反射効率が向上し、明るくコントラストが高い良好な表示品位が得られる。また、金属膜を研磨することにより配線を形成する事ができるので、低抵抗材料で配線形成が可能となり大画面表示や高精細表示を実現する場合に求められる配線の低抵抗化ができ、表示性能向上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のアクティブマトリクス基板の構成を示す概念図である。
【図2】本発明の実施形態のアクティブマトリクス基板の製造工程の断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態のアクティブマトリクス基板の構成を示す概念図である。
【図4】本発明の他の実施形態のアクティブマトリクス基板の製造工程の断面図である。
【図5】従来の液晶表示装置の構成を示す概念図である。
【図6】従来の液晶表示装置に用いられるTFTの構造を示す断面図である。
【図7】従来の他の液晶表示装置の構成を示す概念図である。
【図8】本発明の他の実施形態のアクティブマトリクス基板の構成を示す概念図である。
【図9】本発明の他の実施形態のアクティブマトリクス基板の製造工程の断面図である。
【図10】本発明の他の実施形態のアクティブマトリクス基板の製造工程の断面図である。
【図11】本発明の他の実施形態のアクティブマトリクス基板の構成を示す概念図である。
【符号の説明】
11 絶縁性基板
31 絶縁性基板
81 絶縁性基板
101 絶縁性基板
12 埋め込み領域
32 埋め込み領域
82 埋め込み領域
102 埋め込み領域
13 スイッチング素子
33 スイッチング素子
83 スイッチング素子
22 画素電極
42 画素電極
92 画素電極
112 画素電極
23 信号線
113 信号線
43 基準信号線
93 基準信号線
24 走査線
44 走査線
94 走査線
114 走査線
15 絶縁層
35 絶縁層
85 絶縁層
16 半導体層
36 半導体層
86 半導体層
17a コンタクト層
17b コンタクト層
37a コンタクト層
37b コンタクト層
87 コンタクト層
Claims (7)
- 絶縁性基板と、該絶縁性基板にマトリクス状に設けられたスイッチング素子と、該スイッチング素子の第1端子に接続された走査線と、該スイッチング素子の第2端子に接続された信号線と、該スイッチング素子の第3端子に接続された画素電極とを有するアクティブマトリクス基板、及び該アクティブマトリクス基板に対向する対向基板の間に液晶層を挟持して構成される液晶表示装置において、
前記スイッチング素子が前記絶縁性基板の表面に対して傾斜した状態で該絶縁性基板の内部に形成された構造を有することを特徴とする液晶表示装置。 - 絶縁性基板と、該絶縁性基板にマトリクス状に設けられたスイッチング素子と、該スイッチング素子の第1端子に接続された走査線と、該スイッチング素子の第2端子に接続された基準信号線と、該スイッチング素子の第3端子に接続された画素電極とを有するアクティブマトリクス基板、及び前記画素電極の各々に対向する対向電極と、前記走査線に直交するように配置され、前記対向電極に接続された信号線とを有し、前記アクティブマトリクス基板に対向する対向基板の間に液晶層を挟持して構成される液晶表示装置において、
前記スイッチング素子が前記絶縁性基板の表面に対して傾斜した状態で該絶縁性基板の内部に形成された構造を有することを特徴とする液晶表示装置。 - 前記画素電極が光反射材料で形成されていることを特徴とする前記請求項1又は2記載の液晶表示装置。
- 前記アクティブマトリクス基板の走査線、信号線、画素電極の少なくとも1つが、前記絶縁性基板、及び該絶縁性基板に形成された絶縁膜の少なくとも一方の溝部分に埋め込まれた構造を有することを特徴とする前記請求項1記載の液晶表示装置。
- 前記アクティブマトリクス基板の走査線、基準信号線、画素電極の少なくとも1つが、前記絶縁性基板、及び該絶縁性基板に形成された絶縁膜の少なくとも一方の溝部分に埋め込まれた構造を有することを特徴とする前記請求項2記載の液晶表示装置。
- 前記アクティブマトリクス基板の走査線、信号線、画素電極の少なくとも1つが、アルミニウム、銅、タンタル、クロム、ニッケル、銀、チタンのうち少なくとも 1 つを含む金属により構成されていることを特徴とする前記請求項1記載の液晶表示装置。
- 前記アクティブマトリクス基板の走査線、基準信号線、画素電極の少なくとも1つが、アルミニウム、銅、タンタル、クロム、ニッケル、銀、チタンのうち少なくとも1つを含む金属により構成されていることを特徴とする前記請求項2記載の液晶表示装置。
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