JP3713115B2 - 内視鏡の可撓管 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、内視鏡の挿入部を構成する可撓管に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡の挿入部を構成する可撓管は、一般に、金属製帯材を一定の径で螺旋状に巻いて形成された螺旋管の外周に網状管を被覆し、さらにその外周に合成樹脂外皮を被覆して形成されている。
【0003】
そのような可撓管を構成する螺旋管は、可撓管を曲げたときに、螺旋状に巻かれた金属製帯材が隣どうしでぶつかり合わないように、巻きピッチを金属製帯材の幅より大きくして、隙間をあけて螺旋状に巻いてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、そのように隙間をあけて巻かれた螺旋管に、なんらかの影響で軸線方向の力が作用して、隣り合う金属製帯材どうしがぶつかる状態にずれてしまう場合がある。
【0005】
そのように隣り合う金属製帯材どうしがぶつかる状態になると、例えば図5に示されるように、隣り合う金属製帯材91どうしがぶつかる部位Aでは、可撓管の柔軟性がなくなって非常に曲がり難くなり、挿入性及び耐久性に大きな悪影響を及ぼすことになる。92は網状管、93は外皮である。
【0006】
そこで本発明は、螺旋管を形成する金属製帯材のずれに起因する曲がり不良が発生せず、優れた挿入性と耐久性を維持することができる内視鏡の可撓管を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡の可撓管は、金属製帯材を一定の径で螺旋状に巻いて形成された螺旋管の外周に、複数の細線を編組して形成された網状管を被覆し、さらにその外周に可撓性外皮を被覆した内視鏡の可撓管において、上記金属製帯材に、長手方向に細長い複数の溝を直列に形成し、その金属製帯材を一定の径で螺旋状に密着巻きして上記螺旋管を形成したことを特徴とする。
【0008】
なお、上記螺旋管において上記複数の溝が回転方向の位相を順にずらして配置されていてもよい。また、上記可撓管の先端寄りの部分と基端寄りの部分とで、上記溝の長さが相違していてもよく、上記溝の幅が相違していてもよい。
【0009】
また、上記各溝の長さが、上記螺旋管の一巻き分の長さよりも長くてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図4は内視鏡を示しており、遠隔操作によって屈曲する湾曲部1が可撓管10の先端に連結されていて、対物光学系等を内蔵した先端部本体3が湾曲部1の先端に連結されている。体腔内への挿入部は、この湾曲部1、可撓管10及び先端部本体3によって構成されている。
【0011】
湾曲部1は、公知の構造なので図示されていないが、例えば多数の節輪をリベットで回動自在に連結して、その外周を弾力性のあるゴム製の外皮チューブで被覆して形成されている。
【0012】
可撓管10の基端は操作部4に連結されている。操作部4には、湾曲部1を遠隔操作によって屈曲させるための湾曲操作機構が配置されている。6はその湾曲操作ノブである。
【0013】
湾曲操作ノブ6を回転操作すると、それによって操作ワイヤ7が進退操作される。操作ワイヤ7は、可撓管10内ではガイドパイプ8内に進退自在に挿通され、その先端は湾曲部1の先端に連結されている。
【0014】
図1は、可撓管10を示している。可撓管10の管状構造部は、ステンレス鋼又は銅合金等の金属製帯材を一定の径で螺旋状に巻いて形成された螺旋管11の外周に、ステンレス鋼細線等を編組して形成された網状管12を被覆し、さらにその外周に可撓性のある合成樹脂外皮13を被覆して構成されている。
【0015】
なお、螺旋管11は必要に応じて二重又は三重に重ね合わせてもよく、合成樹脂外皮13は押し出し成形、ディッピング又はチューブ被覆等どのような製法によるものであってもよい。
【0016】
図2は、螺旋管11の素材である金属製帯材を示している。この帯材には、その長手方向に細長い複数の溝14a,14b…が、帯材と中心軸線を合わせて直列に形成されている。15は、各溝14a,14b…の間に形成される繋がり部である。
【0017】
そして、金属製帯材を螺旋状に巻いて螺旋管11を形成する際には、巻きピッチ寸法を金属製帯材の幅と一致させて、図1に示されるように、隣り合う帯材どうしの間に隙間が生じない密着巻きによって巻いてある。
【0018】
そのように、隣り合う金属製帯材どうしの間に隙間が生じない密着巻きによって螺旋管11が巻いてあることにより、金属製帯材は螺旋管11の軸線方向にずれようがない。したがって耐久性が良く、螺旋管11が曲がる際には、溝14a,14b…の幅が変化するように螺旋管11が弾性変形する。
【0019】
このような螺旋管11を用いて構成された可撓管10の特性は、螺旋管11の溝14a,14b…の長さと幅を変えることによって変化する。その実施例を説明するために、図2に示されるように、各溝14a,14b…の長さをL1,L2…、溝14a,14b…の幅をt1,t2…、溝14a,14b…間の繋がり部の長さをiとし、螺旋管11の直径=10.6mm、金属製帯材の幅T=4.5mmとする。
【0020】
〔実施例1〕
溝幅 t1=t3= 1.5mm
溝長 L1=L2= 16.8mm
繋がり部長 i= 2mm
とすると、螺旋管11にした状態においては、図3に示されるように、各溝14a,14b…がちょうど180°ピッチで配置され、回転方向の位相が変化しない。
【0021】
このように設定すると、可撓管10は全体としては柔軟な可撓性を有するが、溝14a,14b…間の繋がり部15が同じ方向にできるので、その方向(この場合二方向)には曲がり難くなる。
【0022】
〔実施例2〕
そこで、
溝幅 t1=t3= 1.5mm
溝長 L1=L2= 302mm
繋がり部長 i= 2mm
とすると、螺旋管11にした状態においては、各溝14a,14b…が126°ずつ順に位相がずれた状態になる。
【0023】
このように設定すると、図1に例示されるように、繋がり部15の位置が順に方向を変えて形成されるので、可撓管10は、全方向に一様に曲がり易い柔軟性を得ることがきる。
【0024】
〔実施例3〕
次に、溝長L1,L2…を変化さて、例えば、
Figure 0003713115
とする。
【0025】
各溝14a,14b…の間の繋がり部15と繋がり部15との間の距離が短い(即ち、溝長L1,L2…が短い)と可撓管10は硬めになり、繋がり部15間の距離が長い(即ち、溝長L1,L2…が長い)ほど可撓管10の柔軟性が大きくなる
したがって、この実施例のように、隣り合う繋がり部15と繋がり部15との間の距離(即ち、溝長L1,L2…)を変化させることによって、可撓管10の柔軟性(硬さ)を順に変化させることができる。
【0026】
また、この実施例においては、溝14a,14b…の位相が順に、50°、100°、150°、200°と変化するので、方向の相違による柔軟性のムラは、極めて小さなものになる。
【0027】
そして、各溝長L1,L2…の長さが螺旋管11の一巻き分の長さより長いので、各繋がり部15の間が適当に離れて、可撓管10として適切な柔軟性を得ることができる。
【0028】
〔実施例4〕
次に、溝幅t1,t2…を変化さて、例えば、
Figure 0003713115
とする。
【0029】
溝幅t1,t2…が狭いと可撓管10を曲げたときの半径が大きくなり溝幅t1,t2…が広くなるほど可撓管10の曲げ半径が小さくなる。したがって、この実施例のように、溝幅t1,t2…を変化させることによって、可撓管10の曲がり半径を順に変化させることができる。
【0030】
〔実施例5〕
そこで、溝長L1,L2…と溝幅t1,t2の双方を可撓管10の部位によって変えて、例えば、
可撓管10の全長のうち先端寄りの三分の一の範囲では、
溝幅 t= 1.5mm
溝長 L= 670mm
繋がり部長 i= 2mm
とし、
可撓管10の後端寄りの三分の二の範囲では、
溝幅 t= 1.0mm
溝長 L= 500mm
繋がり部長 i= 2mm
とした。
【0031】
このように設定することにより、可撓管10の先端側寄りの部分は柔軟で小さな半径で曲がり、後端寄りの部分はそれより硬くて大きな半径で曲がるので、良好な挿入性を得ることができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、螺旋管を形成する金属製帯材に、長手方向に細長い複数の溝を直列に形成し、その金属製帯材を一定の径で螺旋状に密着巻きして螺旋管を形成したことにより、螺旋管を形成する金属製帯材がずれるという現象が発生しない。その結果、曲がり不良が発生せず、優れた挿入性と耐久性を得ることができる。
【0033】
そして、金属製帯材に形成される溝長を変化させることによって、可撓管の柔軟性を任意に変化させることができ、溝幅を変化させることによって、可撓管の曲がり半径を任意に変化させることができる。
【0034】
さらに、各溝の長さを螺旋管の一巻き分の長さよも長くすることにより、適切な柔軟性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の可撓管の側面断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の可撓管の螺旋管の素材となる金属製帯材の平面図である。
【図3】本発明の〔実施例1〕の可撓管の側面断面図である。
【図4】本発明の実施の形態の内視鏡の側面図である。
【図5】従来の可撓管の曲がった状態の側面断面図である。
【符号の説明】
10 可撓管
11 螺旋管
12 網状管
13 外皮
14a,14b… 溝
15 繋がり部

Claims (5)

  1. 金属製帯材を一定の径で螺旋状に巻いて形成された螺旋管の外周に、複数の細線を編組して形成された網状管を被覆し、さらにその外周に可撓性外皮を被覆した内視鏡の可撓管において、
    上記金属製帯材に、長手方向に細長い複数の溝を直列に形成し、その金属製帯材を一定の径で螺旋状に密着巻きして上記螺旋管を形成したことを特徴とする内視鏡の可撓管。
  2. 上記螺旋管において上記複数の溝が回転方向の位相を順にずらして配置されている請求項1記載の内視鏡の可撓管。
  3. 上記可撓管の先端寄りの部分と基端寄りの部分とで、上記溝の長さが相違している請求項1又は2記載の内視鏡の可撓管。
  4. 上記可撓管の先端寄りの部分と基端寄りの部分とで、上記溝の幅が相違している請求項1、2又は3記載の内視鏡の可撓管。
  5. 上記各溝の長さが、上記螺旋管の一巻き分の長さよりも長い請求項1、2、3又は4記載の内視鏡の可撓管。
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