JP3713112B2 - ルーバ機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、各種空気調整装置におけるエアの吹出し口に設置されて、当該吹出し口から送り出されるエアの向きを変えるために用いられるルーバ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種空気調整装置における吹出し口から送り出されるエアの向きを変えるために、同時に傾動される互いに板面を向き合わせた複数の薄板状をなす整流板を備えたルーバ機構が用いられている。
【0003】
図13は、典型的なルーバ機構の概要を示すものであり、吹出し口Fの右側と左側とにそれぞれ独立して可動されるルーバ機構RJが備えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、図13に示す従来のルーバ機構RJでは、前記吹出し口Fの側面Fcに近接したもっとも端に位置される整流板P’が、当該吹出し口Fの前方側Faにある端部を吹出し口Fの中央側に向けるように傾動された場合に、当該吹出し口Fの側面Fcに沿って吹き出されるエアを当該吹出し口Fの中央側に向けて案内することができなかった。送風効率をより良くするために、かかる吹出し口Fの側面Fcに沿って吹出されるエアも同時に吹出し口Fの中央側に案内させることが望まれていた。
【0005】
図1および図2に示されるように、吹出し口Fの側面Fcに近接したルーバ機構Rのもっとも端に位置される整流板P’が、ルーバ機構Rを構成する各整流板P、P…が吹出し口Fの前方側Faにある端部を吹出し口Fの中央側に向けて傾動させた時に一緒にかかる端部を吹出し口Fの中央側に向けるように傾動させ、かつ、ルーバ機構Rを構成する各整流板P、P…が吹出し口Fの前方側Faにある端部を吹出し口Fの側面Fc側に向けて傾動させた時には前記吹出し口Fの側面Fcに一面を接しさせるように動作させることができれば、吹き出されるエアを全体として吹出し口Fの中央側に向けて案内し、また、吹出し口Fの側方側に向けて案内することができ、送風効率をより良くすることが可能となる。
【0006】
しかし、ルーバ機構Rを構成する複数の整流板P、P…のうち、前記吹出し口Fの側面Fcに近接した整流板P’のみを前記のように動作させることは、単純にはなし得ず、こうした動作機構の提供が望まれていた。
【0007】
そこでこの発明は、かかる従来の技術の不都合を解消すること、特に、吹出し口の側面に近接したルーバ機構のもっとも端に位置される整流板を、ルーバ機構を構成する各整流板が吹出し口の前方側にある端部を吹出し口の中央側に向けて傾動させた時にのみ一緒にかかる端部を吹出し口の中央側に向けるように傾動させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明にあっては、ルーバ機構Rを、吹出し口Fを形成する開口面30の一側面30’に一面を接し、かつ、吹出し口Fの内奥側で回動可能に取り付けられた従動側整流板10と、この従動側整流板10と互いの板面を向き合わせるように備えられ、かつ、吹出し口Fから送り出されるエアを両側に振り分けるように回動可能に組み付けられる主動側整流板20と、第一のバー41と、第二のバー42と、第一のバー41の押し込み方向への移動に伴って第二のバー42を突き出す向きに移動させる連係手段43と、第一のバー41を常時突き出す向きに付勢する付勢手段44を備えた連動機構40と、前記吹出し口Fの前方側Faにある主動側整流板20の端部21を前記吹出し口Fの前記従動側整流板10が接する開口面30の一側面30’側から離れさせる向きの当該主動側整流板20の回動に伴って、前記一側面30’側に押し込まれる押し込みバー50とを備えたものとした。そしてさらに、前記連動機構40の第一のバー41と押し込みバー50とが、当該押し込みバー50の前記従動側整流板10が接する開口面30の一側面30’側に向けた押し込みにより前記付勢に抗して当該第一のバー41を押し込み移動させ、かつ、前記第一のバー41が、当該押し込みバー50の前記一側面30’側から離れる向きへの移動によって前記付勢により突き出されると共に、当該付勢による第一のバー41の突き出し終了位置TSからさらに当該押し込みバー50が前記一側面30’から離れる向きに移動する構成としてあり、前記連動機構40の第二のバー42が従動側整流板10に組み付けられていると共に、前記押し込みバー50の押し込みにより前記連動機構40の第一のバー41が押し込まれることによって前記従動側整流板10が回動される構成とした。
【0009】
また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の発明にかかるルーバ機構Rにおける押し込みバー50に、押し込みバー50の移動方向に沿った長穴又は長溝51が設けてあると共に、連動機構40の第一のバー41にこの長穴又は長溝51に収まる突部45が設けてある構成とした。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の典型的な実施の形態について、説明する。
【0011】
この実施の形態にかかるルーバ機構Rは、先ず、吹出し口Fを形成する開口面30の一側面30’に一面を接し、かつ、吹出し口Fの内奥側で回動可能に取り付けられた従動側整流板10を備える。かかる構成より、従動側整流板10は、吹出し口Fの前方側Faにある端部11を吹出し口Fの中央側に向けて移動させる位置と、前記開口面30の一側面30’に一面を接しさせる位置との間でのみ回動される。
【0012】
次いで、この実施の形態にかかるルーバ機構Rは、前記従動側整流板10と互いの板面を向き合わせるように備えられ、かつ、吹出し口Fから送り出されるエアを両側に振り分けるように回動可能に組み付けられる主動側整流板20を備える。かかる構成より、主動側整流板20は、従動側整流板10と同じ向きに板面を位置させるものとされる。
【0013】
次いで、この実施の形態にかかるルーバ機構Rは、第一のバー41と、第二のバー42と、第一のバー41の押し込み方向への移動に伴って第二のバー42を突き出す向きに移動させる連係手段43と、第一のバー41を常時突き出す向きに付勢する付勢手段44を備えた連動機構40を備える。かかる構成より、押し込み方向へ移動された第一のバー41は、当該押し込み力が加わらなくなった時点より、突き出し方向に移動され、この第一のバー41の突き出し方向への移動により突き出された第二のバー42は引き込み方向に移動される。
【0014】
次いで、この実施の形態にかかるルーバ機構Rは、前記吹出し口Fの前方側Faにある主動側整流板20の端部21を前記吹出し口Fの前記従動側整流板10が接する開口面30の一側面30’側から離れさせる向きの当該主動側整流板20の回動に伴って、前記一側面30’側に押し込まれる押し込みバー50を備える。そして、前記連動機構40の第一のバー41と押し込みバー50とが、当該押し込みバー50の前記従動側整流板10が接する開口面30の一側面30’側に向けた押し込みにより前記付勢に抗して当該第一のバー41を押し込み移動させ、かつ、前記第一のバー41が、当該押し込みバー50の前記一側面30’側から離れる向きへの移動によって前記付勢により突き出されると共に、当該付勢による第一のバー41の突き出し終了位置TSからさらに当該押し込みバー50が前記一側面30’から離れる向きに移動する構成としてある。かかる構成により、前記吹出し口Fの前方側Faにある主動側整流板20の端部21を当該吹出し口Fの前記従動側整流板10が接する開口面30の一側面30’側から離れさせる向きの主動側整流板20の回動により、前記連動機構40の第一のバー41を押し込み方向に移動させ、これに伴って第二のバー42を突き出す向きに移動させることができる。また、前記主動側整流板20の端部21の前記一側面30’側に近付く向きへの回動により前記押し込みバー50を当該一側面30’側から離れる向きへ移動させ、かつ、第一のバー41を前記付勢により突き出し方向に移動、復帰させると共に、この第一のバー41の突き出し方向の移動に伴って突き出された第二のバー42を引き込ませることができる。また、前記主動側整流板20の端部21の前記一側面30’側へのさらに近付く向きへの移動により前記押し込みバー50をさらに当該一側面30’側から離れる向きへ移動させることができる。
【0015】
さらに、この実施の形態にかかるルーバ機構Rは、前記連動機構40の第二のバー42が従動側整流板10に組み付けられていると共に、前記押し込みバー50の押し込みにより前記連動機構40の第一のバー41が押し込まれることによって、前記開口面30の一側面30’に一面を接しさせている従動側整流板10が回動される構成としてある。かかる構成により、前記主動側整流板20が吹出し口Fの前方側Faにある端部21を前記開口面30の一側面30’から離れさせる向きに回動された場合に、従動側整流板10をその吹出し口Fの前方側Faにある端部11が吹出し口Fの中央側に向けて移動するように回動させることができると共に、前記主動側整流板20が吹出し口Fの前方側Faにある端部21を前記開口面30の一側面30’に近付ける向きに回動されることに伴って、従動側整流板10をその一面を前記開口面30の一側面30’に接しさせる位置まで回動させて、引き戻すことができる。
【0016】
この実施の形態にかかるルーバ機構Rにあっては、以上の構成より、主動側整流板20がその板面を吹き出されるエアの流れを両側に振り分けない傾動前位置MCから、最も前記開口面30の一側面30’から前記端部21を離れ出した第一の最大傾動位置MAまでの間を回動される場合に、前記押し込みバー50により前記連動機構40を構成する第一のバー41を押し込ませるようにすると共に、(図3)前記主動側整流板20が傾動前位置MCに位置される場合、(図4)および、当該主動側整流板20が当該傾動前位置MCから、最も前記開口面30の一側面30’に前記端部21を近付ける第二の最大傾動位置MBまでの間を回動される場合に、(図5)前記押し込みバー50により前記連動機構40を構成する第一のバー41を押し込ませないように設定することにより、前記傾動前位置MCから第一の最大傾動位置MAまで主動側整流板20が回動されるときにのみ従動側整流板10を回動させることができる。
【0017】
この結果、この実施の形態にかかるルーバ機構Rによれば、前記吹出し口Fから吹き出されるエアを全体として吹出し口Fの中央側に向けて案内し、また、吹出し口Fの側方側に向けて案内することができ、送風効率をより向上させることが可能となる。
【0018】
また、前記実施の形態にかかるルーバ機構Rを構成する押し込みバー50に、押し込みバー50の移動方向に沿った長穴又は長溝51が設けてあると共に、連動機構40の第一のバー41にこの長穴又は長溝51に収まる突部45を設ける構成とすることが、この発明の最良の実施の形態の一つとされる。
【0019】
かかる構成によれば、前記主動側整流板20が前記傾動前位置MCより第一の最大傾動位置MAまで回動される間において、前記押し込みバー50における前記主動側整流板20の組み付け側にある長穴又は長溝51の押圧端部52により連動機構40を構成する第一のバー41の突部45を押させ、前記主動側整流板20が前記傾動前位置MCより第二の最大傾動位置MBまで回動される間において、前記連動機構40を構成する第一のバー41の突部45を前記長穴又は長溝51内に収めた状態で、当該第一のバー41を押圧あるいは引っ張ることなく、前記押し込みバー50を移動させることができる。
【0020】
次いで、図3ないし図12に示されるこの発明のより具体的な実施の形態について説明する。
【0021】
なお、ここで図3は、この実施の形態にかかるルーバ機構Rの構成を理解し易いように、主動側整流板20を第一の最大傾動位置MAとし、かつ、従動側整流板10を最大傾動位置MOとしたルーバ機構Rの要部構成を示している。また、図4は、主動側整流板20を傾動前位置MCとし、かつ、従動側整流板10を傾動停止位置MSとしたルーバ機構Rの要部構成を示している。また、図5は、主動側整流板20を第二の最大傾動位置MBとし、かつ、従動側整流板10を傾動停止位置MSとしたルーバ機構Rの要部構成を示している。また、図6は、この実施の形態にかかるルーバ機構Rの概要を理解し易いように、かかるルーバ機構Rを構成する各部品を斜視の状態として示している。
【0022】
また、図7ないし図12は、ルーバ機構Rを構成する連動機構40の構成を理解し易いように、かかる連動機構40の構成部品を分解し斜視の状態で(図7)、側方から見た状態で(図8、図9、図10)、上方から見た状態で(図11)蓋体40bを取り去った状態で(図12)、それぞれ示している。
【0023】
図3ないし図12に示されるルーバ機構Rは、例えば、図6に特に示されるように、向き合った一対の上下板部31、31と、この上下板部31、31間に亙る側板32により形成される細長い吹出し口Fより吹き出されるエアの向きを、当該吹き出し口の左右方向に案内するように、複数の主動側整流板20、20…と、この主動側整流板20の回動に伴って回動される従動側整流板10とを、互いの板面を向き合わせ、かつ、前記吹出し口Fを略等間隔に仕切るように当該吹出し口Fに設けて構成される。
【0024】
従動側整流板10は、前記吹出し口Fの後方側Fbにある端部側において、その上部と下部をそれぞれ前記上下板部31、31に回動可能に組み付けて、前記吹出し口Fの内奥側に備えられている。また、従動側整流板10は、前記吹出し口Fを構成する側板32に一面を接しさせる傾動停止位置MSから、前記吹出し口Fの前方側Faにある端部11を当該吹出し口Fの中央側に向ける最大傾動位置MOまで回動される構成としてある。この実施の形態にあっては、前記回動組み付け位置を中心に約40度、前記吹出し口Fの中央側に向けて従動側整流板10が回動される構成としてある。
【0025】
一方、複数の主動側整流板20、20…はそれぞれ、その上部と下部を前記上下板部31、31に回動可能に組み付けて、前記吹出し口Fに回動可能に備えられている。この実施の形態にあっては、各主動側整流板20、20…は、前記傾動前位置MCを基準として前記回動組み付け位置22を中心に左右にそれぞれ約40度回動される構成としてあり、前記吹出し口Fから吹き出されるエアを左右に振り分けるように案内する構成としてある。
【0026】
この実施の形態にあっては、複数の主動側整流板20、20…のうち、前記従動側整流板10に隣り合う主動側整流板20がモータ60により駆動される駆動側整流板20’としてあり、この駆動側整流板20’の駆動に伴って、他の複数の主動側整流板20、20…が互いに板面を略平行に保った状態で同時に前記のように回動される構成としてある。
【0027】
すなわち、この実施の形態にあっては、前記吹出し口Fを構成する上下板部31、31に対する回動組み付け位置22よりも、当該吹出し口Fの後方側Fbにおいて、前記駆動側整流板20’と他の複数の主動側整流板20、20…とが、当該駆動側整流板20’の回動に伴って当該吹出し口Fの左右方向に移動可能に構成された連動バー23を介してそれぞれ連結されており、駆動側整流板20’が前記傾動前位置MCから前記第一の最大傾動位置MAに向けて、あるいは、第二の最大傾動位置MBに向けて駆動、回動されることに伴って、他の複数の主動側整流板20、20…も第一の最大傾動位置MAあるいは第二の最大傾動位置MBに向けて回動される構成としてある。より詳細には、前記駆動側整流板20’の下部側および他の複数の主動側整流板20、20…の下部側にはそれぞれ軸ピン23aが設けてあると共に、前記連動バー23には複数の軸穴23b、23b…が設けてあり、前記各主動側整流板20、20…の軸ピン23aを前記連動バー23の軸穴23bにそれぞれ回動可能に収めて、前記複数の主動側整流板20、20…を連結している。
【0028】
この実施の形態にあっては、前記駆動側整流板20’の下部側に組み付けられる回動軸24が前記吹出し口Fの下板部31に設けた穴(図示は省略する。)を通じて当該吹出し口Fの外側に突き出されており、この回動軸24を一端に一体に備えたアーム25の他端と、前記側板32の外側に配されるモータ60の駆動軸61に一端を固定されたアーム62の他端とを、駆動力伝達バー70の端部にそれぞれ回動可能に組み付けて、前記モータ60の駆動により前記駆動側整流板20’を回動させる構成としてある。
【0029】
また、この実施の形態にあっては、前記吹出し口Fを構成する側板32の外側に、前記主動側整流板20の前記傾動前位置MCから前記第一の最大傾動位置MAへの回動に伴って、前記従動側整流板10を前記傾動停止位置MSから最大傾動位置MOまで回動させる連動機構40が設けてある。
【0030】
かかる連動機構40は、この実施の形態にあっては、前記吹出し口Fの左右方向に移動可能で、かつ、連動機構40を構成するケース本体40aから同方向に先端を突き出させた第一のバー41および第二のバー42と、第一のバー41の押し込み方向への移動に伴って第二のバー42を突き出す向きに移動させる連係手段43と、第一のバー41を常時突き出す向きに付勢する付勢手段44を備えている。なお、図中符号40bで示されるのは、ケース本体40aの開口を塞ぐ蓋体である。
【0031】
連係手段43は、第一のバー41と第二のバー42との互いに向き合う側に設けられたラック状部41a、42aと、第一のバー41と第二のバー42との間に回動可能に組み付けられ、かつ、この回動組み付け位置を中心とした両側に、第一のバー41のラック状部41aの歯部に噛み合う歯部43cを外側に備えた扇状部43bと、第二のバー42のラック状部42aの歯部に噛み合う歯部43cを備えた扇状部43bとをそれぞれ備えた歯車部材43aとにより構成してある。この実施の形態にあっては、かかる連動機構40により、ケース本体40a内に第一のバー41が押し込まれると歯車部材43aが回転されて第二のバー42を突き出し方向に移動させ、かつ、第一のバー41が突き出し方向に再び移動されると歯車部材43aを逆向きに回転させて第二のバー42を引き込み方向に移動させることが可能とされている。
【0032】
また、付勢手段44は、この実施の形態にあっては、前記第一のバー41のケース本体40a内側の端部に開口した収納穴(図示は省略する。)の穴底と、この端部に向き合ったケース本体40aの側面との間に介装される圧縮コイルバネ44aとして構成されている。この実施の形態にあっては、かかる付勢手段44により、第一のバー41のケース本体40aからの突き出し終了位置TSからの押し込みに伴って、このバネ44aに当該第一のバー41を前記突き出し終了位置TSまで再び突き出させる付勢力が蓄えられる構成とされている。この実施の形態にあっては、かかる付勢手段44により、前記第一のバー41を押し込む外力が取り除かれることにより第一のバー41を前記突き出し終了位置TSまで再び移動させ、それと同時に、この第一のバー41の押し込みにより突き出されていた第二のバー42を突き出される前の位置まで引き戻すことが可能とされている。
【0033】
そして、この実施の形態にあっては、前記駆動側整流板20’の前記吹出し口Fの後方側の端部側において、当該駆動側整流板20’の上下方向略中ほどの位置に一端を組み付けられると共に、他端側を前記吹出し口Fを構成する側板32に設けた窓穴34から当該側板32外側に突き出させるように構成された押し込みバー50を備えており、この押し込みバー50の前記他端部において、前記駆動側整流板20’が前記傾動前位置MCより第一の最大傾動位置MAの間で回動された際に、前記連動機構40の第一のバー41の押し込みをなす構成としてある。
【0034】
すなわち、この実施の形態にあっては、前記押し込みバー50に、当該押し込みバー50の他端縁において開放され、かつ、当該押し込みバー50の移動方向に沿った長溝51を設けてある。一方、前記連動機構40の第一のバー41の先端側には、当該押し込みバー50の他端を両側から挟み込む一対の板片41b、41bからなる収容部41cが設けてあり、この一対の板片41b、41bの先端内側に前記押し込みバー50の長溝51に入り込み、収まる突部45が設けてある。そして、この実施の形態にあっては、前記駆動側整流板20’が前記傾動前位置MCから第一の最大傾動位置MAまで回動される間において、前記窓穴34から他端を突き出させる前記押し込みバー50が前記長溝51の終端部を押圧端部52として前記第一のバー41の突部45を押して当該第一のバー41を押し込むと共に、前記駆動側整流板20’が前記傾動前位置MCより第二の最大傾動位置MBまで回動される間において、前記連動機構40を構成する第一のバー41の突部45が、前記駆動側整流板20’の前記回動により前記窓穴34から端部を抜け出させる向きに移動される前記押し込みバー50の当該移動を妨げることなく前記長溝51内に収まった状態で、当該第一のバー41を前記突き出し終了位置TSに留まらせる構成としてある。
【0035】
また、この実施の形態にあっては、前記従動側整流板10の前記吹出し口Fを構成する側板32に接する面部に前記連動機構40の第二のバー42の先端の組み付け部12が設けてあると共に、前記吹出し口Fを構成する側板32にかかる従動側整流板10が当該側板32面に前記面部を接しさせる傾動停止位置MSにおいて前記組み付け部12を収める窓穴33が設けてある。そして、この実施の形態にあっては、前記連動機構40の第二のバー42がこの窓穴33を通じて従動側整流板10の前記組み付け部12に先端を組み付けた構成としてある。
【0036】
すなわち、この実施の形態にあっては、従動側整流板10の組み付け部12が、当該従動側整流板10の幅方向に向けて長い長穴12aを当該従動側整流板10の板面に略直交する向きに設けた突片12bに設けて構成してあると共に、前記連動機構40の第二のバー42の先端側には、当該突片12bを両側から挟み込む一対の板片42b、42bからなる収容部42cを設け、かつ、この一対の板片42b、42bの先端内側に前記組み付け部12の長穴12aに入り込み、収まる突部42dを設けて、連動機構40の第二のバー42と従動側整流板10とを組み付けている。かかる構成により、この実施の形態にあっては、前記連動機構40の第二のバー42の突き出し方向への移動により従動側整流板10が傾動停止位置MSから最大傾動位置MOまで回動することとされる。
【0037】
この実施の形態にかかるルーバ機構Rは以上に説明した構成を備えることから、駆動側整流板20’の傾動前位置MCから第一の最大傾動位置MAに向けた回動に伴って、前記押し込みバー50により前記連動機構40を構成する第一のバー41を次第に押し込み、それと同時に第二のバー42を次第に突き出させて、駆動側整流板20’と従動側整流板10との板面を略平行に保った状態で従動側整流板10を傾動停止位置MSから最大傾動位置MOまで回動させることができる。
【0038】
また、駆動側整流板20’の第一の最大傾動位置MAから傾動前位置MCに向けた回動に伴なう前記押し込みバー50の移動により前記連動機構40の付勢手段44の付勢により第一のバー41を次第に突き出させ、それと同時に第二のバー42を次第に引き込んで、駆動側整流板20’と従動側整流板10との板面を略平行に保った状態で従動側整流板10を最大傾動位置MOから傾動停止位置MSまで回動させることができる。
【0039】
また、駆動側整流板20’の傾動前位置MCから第二の最大傾動位置MBに向けた回動に伴なう前記押し込みバー50の移動により第一のバー41を移動させることがなく、したがって、第二のバー42も移動されることがなく、かかる駆動側整流板20’の回動時には、従動側整流板10を傾動停止位置MSに維持することができる。
【0040】
なお、前記付勢手段44により第一のバー41は常時突き出す向きに付勢され、連係手段43により第二のバー42は常時引き込み方向に向けた力を受けるので、これにより、傾動停止位置MSにある従動側整流板10は前記吹出し口Fを形成する側面Fcにガタなく密着される。
【0041】
【発明の効果】
この発明にかかるルーバ機構Rによれば、容易かつ確実に、各種空気調和装置の吹出し口Fから吹き出されるエアを全体として吹出し口Fの中央側に向けて案内し、また、吹出し口Fの側方側に向けて案内することができ、かかつ各種空気調和装置における送風効率をより良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ルーバ機構Rの構成を示す説明図
【図2】ルーバ機構Rの構成を示す説明図
【図3】ルーバ機構Rの動作状態を示す説明図
【図4】ルーバ機構Rの動作状態を示す説明図
【図5】ルーバ機構Rの動作状態を示す説明図
【図6】ルーバ機構Rの分解斜視図
【図7】連動機構40の分解斜視図
【図8】連動機構40の正面図
【図9】連動機構40の側面図
【図10】連動機構40の背面図
【図11】連動機構40の平面図
【図12】蓋体40bを取り去った状態の連動機構40の正面図
【図13】従来のルーバ機構RJの構成を示す説明図
【符号の説明】
R ルーバ機構
F 吹出し口
Fa 前方側
10 従動側整流板
20 主動側整流板
21 端部
30 開口面
30’ 一側面
40 連動機構
41 第一のバー
42 第二のバー
43 連係手段
44 付勢手段
50 押し込みバー
TS 突き出し終了位置
Claims (2)
- 吹出し口を形成する開口面の一側面に一面を接し、かつ、吹出し口の内奥側で回動可能に取り付けられた従動側整流板と、
この従動側整流板と互いの板面を向き合わせるように備えられ、かつ、吹出し口から送り出されるエアを両側に振り分けるように回動可能に組み付けられる主動側整流板と、
第一のバーと、第二のバーと、第一のバーの押し込み方向への移動に伴って第二のバーを突き出す向きに移動させる連係手段と、第一のバーを常時突き出す向きに付勢する付勢手段を備えた連動機構と、
前記吹出し口の前方側にある主動側整流板の端部を前記吹出し口の前記従動側整流板が接する開口面の一側面側から離れさせる向きの当該主動側整流板の回動に伴って、前記一側面側に押し込まれる押し込みバーとを備えており、
前記連動機構の第一のバーと押し込みバーとが、当該押し込みバーの前記従動側整流板が接する開口面の一側面側に向けた押し込みにより前記付勢に抗して当該第一のバーを押し込み移動させ、かつ、前記第一のバーが、当該押し込みバーの前記一側面側から離れる向きへの移動によって前記付勢により突き出されると共に、当該付勢による第一のバーの突き出し終了位置からさらに当該押し込みバーが前記一側面から離れる向きに移動する構成としてあり、
前記連動機構の第二のバーが従動側整流板に組み付けられていると共に、前記押し込みバーの押し込みにより前記連動機構の第一のバーが押し込まれることによって前記従動側整流板が回動される構成としてあることを特徴とするルーバ機構。 - 押し込みバーに、押し込みバーの移動方向に沿った長穴又は長溝が設けてあると共に、連動機構の第一のバーにこの長穴又は長溝に収まる突部が設けてあることを特徴とする請求項1記載のルーバ機構。
Priority Applications (1)
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JP30080996A JP3713112B2 (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | ルーバ機構 |
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JP30080996A JP3713112B2 (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | ルーバ機構 |
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JPH10132369A JPH10132369A (ja) | 1998-05-22 |
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-
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JPH10132369A (ja) | 1998-05-22 |
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