JP3712836B2 - コンテナ荷役車両のテールゲート自動開閉装置 - Google Patents

コンテナ荷役車両のテールゲート自動開閉装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテナ荷役車両のテールゲート自動開閉装置に関し、詳しくは、悪路走行などにより車台側から上方へ離反するコンテナの跳ね上がりに起因してテールゲートの固縛が解除されることを防止する対策に係る。
【0002】
【従来の技術】
一般に、コンテナ荷役車両には、車台上に、開閉可能なテールゲートを有するコンテナが積み降し可能にかつ傾動可能に搭載されている。
【0003】
そして、コンテナ荷役車両のテールゲート自動開閉装置は、例えば、特公昭55−26013号公報に開示されるように、コンテナの下面に係合腕が回動自在に支持され、該係合腕にトグル機構などの連結部材を経てテールゲート固縛部材が連結されており、該テールゲート固縛部材は、上記係合腕の回動動作に連動してテールゲートを固縛または固縛解除するようになっている。具体的には、コンテナを車台上で傾動動作させる際にこの傾動動作に伴い車台上から上方に離反する係合腕を車台側に設けられた当接片に対して当接させて該係合腕を所定方向に回動動作させることで、テールゲート固縛部材によるテールゲートの固縛が解除され、該テールゲートが自動的に開放するようになっている。一方、コンテナを車台上に倒伏動作させる際にこの倒伏動作に伴い車台に接近する係合腕を当接片下方の車台上に設けられた摺接部に摺接させて該係合腕を反所定方向に回動動作させることで、テールゲート固縛部材によるテールゲートの固縛がなされ、該テールゲートが自動的に閉塞状態に保持されるようになっている。この場合、係合腕は、コンテナが倒伏して車台上に搭載されている状態では、コンテナの傾動動作に備えて当接片に当接可能な状態で係合されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のコンテナ荷役車両のテールゲート自動開閉装置では、コンテナを車台上に搭載した状態では、係合腕が当接片に係合しているので、悪路走行時などにコンテナが車台上から上方に跳ね上がると、係合腕が車台上から上方に離反して当接片に当接し、該係合腕が所定方向へ回動動作してテールゲート固縛部材によるテールゲートの固縛を解除することになる。このため、コンテナ荷役車両の走行時にテールゲートが開放し、コンテナ内の内容物が路面上にばらまかれるといった問題がある。
【0005】
そこで、テールゲートを手動により固縛または固縛解除するロックハンドルなどを付設し、走行時にテールゲート固縛部材によるテールゲートの固縛に加えてロックハンドルによる固縛操作を行うことで、コンテナ荷役車両走行時の車台上でのテールゲートの開放を防止することが考えられる。この場合、ロックハンドルは、コンテナ内からの内容物の排出時に固縛解除方向に操作され、テールゲート自動開閉装置によるテールゲートの自動開閉が円滑に行われるようになっている。
【0006】
しかしながら、このようなロックハンドルは、手動で固縛または固縛解除されるため、その操作が非常に煩わしい上、コンテナ内からの内容物の排出時にロックハンドルを固縛解除方向に操作し忘れることがあり、この状態で、コンテナを傾動させると、テールゲートが開放しないために重心が後方に移動し、コンテナ荷役車両が転倒する恐れがある。
【0007】
本発明はかかる諸点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、走行時にコンテナが跳ね上がっても、ロックハンドルに依存することなく上記係合腕の所定方向への回動動作が禁止されるように当接片を構成し、走行時のテールゲート固縛部材によるテールゲートの固縛解除を確実に防止してコンテナ内の内容物の路面上へのばらまきを防止するとともに、コンテナ内からの内容物の排出時のコンテナ荷役車両の転倒を確実に防止せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、車台上に開閉可能なテールゲートを有するコンテナが積み降し可能にかつ傾動可能に搭載されたコンテナ荷役車両において、上記コンテナの下面に回動自在に支持された係合腕と、該係合腕に連結され、その係合腕の回動動作に連動してテールゲートを固縛または固縛解除するテールゲート固縛部材と、上記車台側に設けられ、コンテナを傾動させる際、係合腕が当接しその回動動作により上記テールゲート固縛部材によるテールゲートの固縛を解除して該テールゲートを自動的に開放させる当接片と、上記車台側に設けられ、コンテナを倒伏させる際、係合腕が摺接しその回動動作により上記テールゲート固縛部材によるテールゲートの固縛を行って該テールゲートを自動的に閉塞させる摺接部とを備えたテールゲート自動開閉装置を前提とする。そして、上記当接片を、車台に進退移動可能に支持し、コンテナを車両後方に傾動させる場合には上記係合腕当接する進出位置に位置付ける一方、コンテナを車台上に略水平状態で搭載している場合には上記係合腕当接しない退去位置に位置付ける構成としたものである。
【0009】
これにより、請求項1記載の発明では、当接片は、コンテナを車台上に搭載してコンテナ荷役車両を走行させる際に退去位置に位置付けられているので、悪路走行時などの走行振動によりコンテナが跳ね上がって係合腕が車台上から上方へ離反しても、該係合腕が当接片に当接することはなく、係合腕の所定方向への回動動作が禁止されてテールゲート固縛部材によるテールゲートの固縛が行われる。このため、コンテナ荷役車両の走行時におけるテールゲートの開放が確実に禁止され、コンテナ内の内容物の路面上へのばらまきが防止される。しかも、テールゲートの固縛をロックハンドルと併用して行う必要がなく、手動によるロックハンドルの操作の煩わしさから解放される。
【0010】
また、ロックハンドルの廃止に伴い該ロックハンドルによるテールゲートの固縛解除方向への操作忘れも防止され、コンテナの傾動動作に伴い車台上から上方へ離反する係合腕が進出位置に位置付けた当接片に当接すると、係合腕が所定方向へ回動動作してテールゲート固縛部材によるテールゲートの固縛が解除されて、コンテナを傾動動作させた際にテールゲートが未開放状態となることがなく、重心の後方移動に起因するコンテナ荷役車両の転倒が確実に防止される。
【0011】
請求項2記載の発明が講じた解決手段は、請求項1記載の発明の構成要件に加えて、当接片が進出位置に位置付けられていることを検知する検知手段と、この検知手段からの信号を受け、車台上でのコンテナの傾動を許容する許容手段とを設ける構成としたものである。
【0012】
これにより、請求項2記載の発明では、当接片がなんらかの事故によって進出位置に位置付けられていない場合にはコンテナの傾動動作がなされず、当接片が進出位置に位置付けられているときにのみコンテナの傾動動作が許容されてテールゲートが確実に開放し、テールゲート未開放状態での重心の後方移動に起因するコンテナ荷役車両の転倒がより確実に防止される。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0014】
図6および図7は本発明の一実施例に係るテールゲート自動開閉装置を用いたコンテナ荷役車両1の構成を示し、2は運転席3の後方に連設された車台としての車体フレーム、4は該車体フレーム2の後部上に設けられたサブシャーシであって、この左右のサブシャーシ4間は、車体前後方向複数箇所に配されたメンバM(図1に2箇所のみ示す)により連結されている。上記サブシャーシ4(車体フレーム2)上には、そのサブシャーシ4上と地上との間でコンテナ5を積み降し可能とする積み降し装置6が搭載されている。上記コンテナ5の後壁は、軸9により上端が枢支されて後方へ下開き可能なテールゲート7に形成されている。尚、8はコンテナ5の下面を車体前後方向に延びる左右一対の主桁である。
【0015】
上記積み降し装置6は、上記サブシャーシ4の後端部において軸11回りに後方へ傾動自在に支持され、サブシャーシ4後部に位置する傾動フレーム12と、該傾動フレーム12の前部の支持軸13回りに起伏可能に連結された略L字状の荷役フレーム14とで構成される。また、上記荷役フレーム14は、案内部材16と、該案内部材16内に摺動自在に嵌挿された略L字形のL型アーム17と、上記案内部材16とL型アーム17との間に連携された伸縮自在な伸縮シリンダ18とを備えている。この伸縮シリンダ18は、コンテナ5をサブシャーシ4上の搭載状態から地上に降す際に収縮動作し、この状態でL型アーム17を後退移動させることにより、傾動フレーム12に対して荷役フレーム14が支持部13回りに回動(傾動)し、コンテナ5がその自重により案内ローラ20(後述する)上にて滑動して地上に降されるようになっている。また、上記伸縮シリンダ18は、サブシャーシ4上のコンテナ5を傾動させる際に伸長動作し、この状態(図6および図7に示す状態)でL型アーム17を前進位置に保持することにより、傾動フレーム12に対する荷役フレーム14の支持部13回りの回動が禁止されて、上記傾動フレーム12および荷役フレーム14が一体的な固縛状態となり、図7に示すように傾動フレーム12および荷役フレーム14が枢軸11回りに後方へ傾動してコンテナ5が車体フレーム2上で傾動され、テールゲート7の開放に伴いコンテナ5内の内容物が排出されるようになっている。
【0016】
上記荷役フレーム14の先端、つまり案内部材16の先端には、係合フック15が設けられており、この係合フック15は、コンテナ5に設けられた係合ピン5aと係合可能となされている。さらに、上記案内部材16(荷役フレーム14)の後端に近い部位と、上記サブシャーシ4の前側位置との間には、それぞれ枢軸(図示せず)を介して左右一対の傾動シリンダ19が回動自在に支持されている。尚、20はサブシャーシ4後端の枢軸11に支持されたコンテナ案内用の案内ローラである。
【0017】
さらに、図2ないし図4に示すように、上記コンテナ5の下面側(主桁8側)には、上記テールゲート7を自動開閉するテールゲート自動開閉装置31が設けられている。該テールゲート自動開閉装置31は略三角形状の係合腕32を備え、該係合腕32は、上記コンテナ5の主桁8後部間を車幅方向に延びるピン30に上端角部が回動自在に支持されている。上記係合腕32の自由端部(下端角部)にはローラ33が回動自在に支持されているとともに、後側の中央角部には、車体前後方向へ延びる長尺ロッド34の前端が回動自在に支持されている。この長尺ロッド34の後端に対応する主桁8間には車幅方向に延びるピン35が固設され、該ピン35には二又クランク36の基部が回動自在に支持されている。この二又クランク36の後側の先端部36bには、上記長尺ロッド34の後端が回動自在に支持されている。また、上記二又クランク36の前側の先端部36aには、車体側面視で略半円弧形状を呈するフック部材37の前端が回動自在に支持されている。そして、上記二又クランク36とフック部材37とによりトグル機構38が構成され、テールゲート自動開閉装置31によるテールゲート7の固縛状態では、二又クランク36の前側の先端部36aと、後述する短尺ロッド41の軸線とを結ぶ線m、つまり短尺ロッド41の延長軸線mは、ピン35(二又クランク36の基部)の中心よりも下方に位置しており、たとえ短尺ロッド41に軸線方向の力が作用しても、上記トグル機構38での位置関係が崩れることなく円滑に保たれてテールゲート自動開閉装置31によるテールゲート7の固縛が解除されず、上記係合腕32が車体後方に回動して長尺ロッド34にその軸線方向後方への力が作用しない限りテールゲート自動開閉装置31によるテールゲート7の固縛が解除されないようにしている。
【0018】
上記フック部材37の後端には、車体前後方向に延びる短尺ロッド41の前端が固着されている。また、上記主桁8の後端には、車体側面視で略C字状を呈するテールゲート固縛部材43の略中央部がブラケット44を経て回動自在に支持されている。上記テールゲート固縛部材43の一端部(図では下端部)は、上記短尺ロッド41の後端に回動自在に支持されている。上記テールゲート固縛部材43の他端部(図では後端部)は、上記テールゲート7の下端に固着した前後一対の係止ピン45に対して上方から後方に回り込んで係脱可能に係合するようになっている。さらに、上記フック部材37の後端と主桁8の後端との間にはスプリング42が連携され、このスプリング42によりフック部材37が車体後方に付勢されている。つまり、スプリング42の車体後方への付勢力は、図2に示すように、短尺ロッド41の延長軸線mがピン35の中心よりも下方に位置してトグル機構38の位置関係が保たれている際には二又リンク36をピン35を中心にして反時計回りに付勢するように作用し、テールゲート固縛部材43の係合状態を維持するようになっている。一方、図4に示すように、短尺ロッド41の延長軸線mがピン35の中心よりも上方に位置してトグル機構38の位置関係が崩れている際には二又リンク36をピン35を中心にして時計回りに付勢するように作用し、テールゲート固縛部材43を係合解除方向に付勢するようになっている。
【0019】
そして、図1に示すように、上記係合腕32のローラ33が対応するサブシャーシ4間のメンバMにはブラケット50が設けられている。該ブラケット50には当接片51が設けられ、該当接片51は、後方に突出する突部51aを有して鉤状に形成され、その突部51aの内部にカム面51bが設けられている。そして、コンテナ5を積み降し装置6によりサブシャーシ4上に搭載した際には係合腕32のローラ33が突部51aの内部に後方から挿入されて当接片51内に係合され、一方、コンテナ5を地上に降ろす際には係合腕32のローラ33がカム面51bに当接することなく当接片51内(突部51aの内部)より後方に離脱するようになっている。また、上記当接片51のカム面51bには、サブシャーシ4上でのコンテナ5の傾動動作に伴い上方に離反する係合腕32の前側の下端角部(ローラ33)が当接するようになっており、この当接により係合腕32が後方へ回動すると、図3に示す状態を経て図4に示すように、トグル機構38でのピン35の位置関係が崩れてフック部材37がスプリング42により車体後方へ付勢されることで、テールゲート固縛部材43によるテールゲート7の固縛が自動的に解除されることになる。そして、上記当接片51の突部51a下方に対応するブラケット50の上面は、上記係合腕32のローラ33を摺接させる摺接部55に構成され、サブシャーシ4上でのコンテナ5の傾動動作によりトグル機構38でのピン35の位置関係が崩れても、コンテナ5の倒伏動作に伴いサブシャーシ4側に接近する係合腕32のローラ33を上記摺接部55に摺接させて係合腕32を前方へ回動させることで、図2に示すように、長尺ロッド34を軸線方向前側に引き寄せてトグル機構38でのピン35の位置関係を復元し、テールゲート固縛部材43によるテールゲート7の固縛を自動的に行うようにしている。この場合、テールゲート自動開閉装置31は、係合腕32、長尺ロッド34、トグル機構38(二又クランク36およびフック部材37)、短尺ロッド41、テールゲート固縛部材43、当接片51および摺接部55を具備して構成されている。
【0020】
上記当接片51は、その下端部がサブシャーシ4の後部間に回動自在に支持され、コンテナ5を傾動させる場合には上記係合腕32のローラ33をカム面51bに当接させる後方の進出位置に位置付けられる一方、コンテナ5をサブシャーシ4上に搭載する場合には上記係合腕32のローラ33を当接させない前方の退去位置に位置付けられるようになっている。また、上記当接片51前方のメンバMにはブラケット52が設けられ、このブラケット52には油圧シリンダ53のシリンダチューブ53aの基部が回動自在に支持されている。該油圧シリンダ53のシリンダロッド53bの先端は、上記当接片51の略中央部に回動自在に連結されている。さらに、上記ブラケット52の上端と当接片51の上端との間には付勢スプリング54が連携され、この付勢スプリング54により、当接片51が退避位置側に付勢されている。この場合、油圧シリンダ53は、そのロッド側室に対してのみ油圧の給排がなされるように構成され、ロッド側室への油圧の供給が停止すると、該ロッド側室に供給した油圧が付勢スプリング54の付勢力で排出されて収縮するようになっている。
【0021】
また、上記係合腕32のローラ33が対応するメンバMの前面にはリミットスイッチ61がブラケット60を介して取り付けられ、このリミットスイッチ61の接点61aはON位置(図1に実線で示す位置)とOFF位置(図1に二点鎖線で示す位置)とに切換えられるようになっている。該リミットスイッチ61は、図示しないスプリングなどの付勢手段により接点61aが常時OFF位置に位置付けられるようになっている。また、上記当接片51の前側下端位置には前方へ突出する突起51cが設けられ、この突起51cは、当接片51をON位置に切換えた際にリミットスイッチ61に当接し、該リミットスイッチ61を付勢手段の付勢力に抗してOFF位置からON位置に切換えるようになっている。そして、上記リミットスイッチ61のON位置への切換時にサブシャーシ4上でのコンテナ5の傾動、つまり各傾動シリンダ19の伸長動作が、後述する電気回路の許容手段としての許容回路62により許容されるようになっている。
【0022】
次に、コンテナ荷役車両1の電気回路の一部を図5に基づいて説明する。
【0023】
図5において、71は電気供給ライン、72はアースラインであって、この電気供給ライン71とアースライン72とに跨がって傾動シリンダ19の伸長動作を制御する許容回路62が設けられている。
【0024】
74は傾動シリンダ19の伸長駆動回路、75は傾動シリンダ19の収縮駆動回路であって、両駆動回路74,75は並列に設けられ、傾動シリンダ19の伸縮動作を切換える伸縮動作切換スイッチ76が両駆動回路74,75に跨がって設けられている。上記伸長駆動回路74には、上記伸縮動作切換スイッチ76の接点76aと、後述する伸長リレーR1のa接点と、傾動シリンダ19の電磁切換弁(図示せず)を伸長位置に切換えるよう励磁するソレノイドSOL1とが直列に接続されている。また、上記収縮駆動回路75には、上記伸縮動作切換スイッチ76の接点76bと、傾動シリンダ19の電磁切換弁(図示せず)を収縮位置に切換えるよう励磁するソレノイドSOL2とが直列に接続されている。
【0025】
さらに、81はリミットスイッチ61の検出回路であって、該検出回路81には、リミットスイッチ61と、油圧シリンダ53の伸長時に通電される伸長リレーR1とが直列に接続されている。
【0026】
ここで、コンテナ荷役車両を走行させる場合および傾動させる場合における当接片51の切換動作の態様について説明する。
【0027】
先ず、コンテナ5をサブシャーシ4上に搭載してコンテナ荷役車両1を走行させる場合には、図示しない当接片切換スイッチを退去側に切換え、油圧シリンダ53のロッド側室への油圧供給を停止することで、付勢スプリング54の付勢力により油圧シリンダ53のロッド側室の油圧を排出しながらシリンダロッド53bを収縮させて当接片51を退去位置(図1に二点鎖線で示す位置)に位置付ける。この当接片51の退去位置への移動によりリミットスイッチ61の接点61aが付勢手段の付勢力によりON位置からOFF位置に切換えられる。このように、当接片51は、コンテナ5をサブシャーシ4上に搭載してコンテナ荷役車両1を走行させる際には退去位置に位置付けられているので、悪路走行時などの走行振動によりコンテナ5が跳ね上がって係合腕32が上方へ離反してもローラ33が当接片51のカム面51bに当接することはなく、係合腕32の後方への回動が禁止されてトグル機構38でのピン35の位置関係がスプリング42の付勢力と相俟って崩れることなく円滑に保たれ、テールゲート固縛部材43によるテールゲート7の固縛が行われる。このため、コンテナ荷役車両1の走行時におけるテールゲート7の開放が確実に禁止され、コンテナ5内の内容物の路面上へのばらまきを防止することができる。しかも、テールゲート7の固縛をロックハンドルと併用して行う必要がなく、コンテナ5を傾動動作させるに当たって煩わしいロックハンドルの手動操作を不要にして、テールゲート7の自動開閉を円滑に行うことができる。
【0028】
また、サブシャーシ4上に搭載したコンテナを傾動フレーム12により傾動する場合には、図示しない当接片切換スイッチを進出側に切換え、油圧シリンダ53のロッド側室への油圧の供給によりシリンダロッド53bを伸長させて当接片51を後方へ移動させて進出位置(図1に実線で示す位置)に位置付ける。この当接片51の進出位置への移動によりリミットスイッチ61の接点61aをON位置に切換えて検出回路81を閉成し、伸長リレー82を通電させて、伸長駆動回路74の伸長リレー82のa接点を通電状態にする。そして、伸縮動作切換スイッチ76を接点76a側に切換えてソレノイドSOL1を励磁し、傾動シリンダ19の電磁切換弁を伸長位置に切換えて、傾動シリンダ19の伸長動作によりコンテナ5を傾動させる。このように、当接片51は、コンテナ5をサブシャーシ4上で傾動させる際には進出位置に位置付けられているので、コンテナ5の傾動動作に伴い上方へ離反する係合腕32のローラ33が当接片51のカム面51bに当接して該係合腕32が後方へ回動することで、長尺ロッド34が軸線方向後側へ移動してトグル機構38でのピン35の位置関係が崩れ、スプリング42の付勢力と相俟ってテールゲート固縛部材43によるテールゲート7の固縛が解除される。このため、ロックハンドルの廃止に伴い該ロックハンドルによるテールゲートの固縛解除方向への操作忘れも回避され、コンテナ5を傾動動作させた際にはテールゲート7が確実に開放し、未開放状態での重心の後方移動に起因するコンテナ荷役車両1の転倒を確実に防止することができる。しかも、当接片51が進出位置に位置付けられているときにのみリミットスイッチ61がON位置に切換えられて伸縮駆動回路74を閉成するので、コンテナ5傾動時における当接片切換スイッチの進出側への切換操作忘れや、当接片51が何らかの事故によって進出位置に位置付けられていない場合のコンテナ5の傾動動作が規制され、コンテナ荷役車両1の転倒防止を図る上で非常に有利なものとなる。
【0029】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明におけるコンテナ荷役車両のテールゲート自動開閉装置によれば、当接片を進退可能に構成し、コンテナを車台上に搭載してコンテナ荷役車両を走行させる際に当接片を退去位置に位置付けるので、悪路走行時などのコンテナの跳ね上がりによる係合腕の当接片への当接を防止し、テールゲートの固縛を確実に行ってコンテナ内の内容物の路面上へのばらまきを防止することができる。また、コンテナを車台上で傾動する際に当接片を進出位置に位置付けるので、コンテナの傾動動作に伴い車台上から上方へ離反する係合腕を当接片に確実に当接させてテールゲートの固縛を解除し、テールゲートの未開放によるコンテナ荷役車両の転倒を確実に防止することができる。
【0030】
請求項2記載の発明におけるコンテナ荷役車両のテールゲート自動開閉装置によれば、当接片を進出位置に位置付けたときにのみ車台上でのコンテナの傾動を許容するので、コンテナの傾動時のテールゲートの開放を確実なものとし、コンテナ荷役車両の転倒をより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 係合腕と当接片との関係を示す要部拡大側面図である。
【図2】 テールゲート固縛部材による固縛状態を示すテールゲート自動開閉装置の側面図である。
【図3】 テールゲート固縛部材による固縛を解除方向に操作し始めた状態を示すテールゲート自動開閉装置の側面図である。
【図4】 テールゲート固縛部材による固縛解除状態を示すテールゲート自動開閉装置の側面図である。
【図5】 許容回路部分を示す電気回路図である。
【図6】 コンテナを搭載した走行状態を示すコンテナ荷役車両の側面図である。
【図7】 コンテナの傾動状態を示すコンテナ荷役車両の側面図である。
【符号の説明】
1 コンテナ荷役車両
2 車体フレーム(車台)
5 コンテナ
7 テールゲート
31 テールゲート自動開閉装置
32 係合腕
43 テールゲート固縛部材
51 当接片
55 摺接部
61 リミットスイッチ(検知手段)
62 許容回路(許容手段)

Claims (2)

  1. 車台上に開閉可能なテールゲートを有するコンテナが積み降し可能にかつ傾動可能に搭載されたコンテナ荷役車両において、
    上記コンテナの下面に回動自在に支持された係合腕と、
    該係合腕に連結され、その係合腕の回動動作に連動してテールゲートを固縛または固縛解除するテールゲート固縛部材と、
    上記車台側に設けられ、コンテナを傾動させる際、係合腕が当接しその回動動作により上記テールゲート固縛部材によるテールゲートの固縛を解除して該テールゲートを自動的に開放させる当接片と、
    上記車台側に設けられ、コンテナを倒伏させる際、係合腕が摺接しその回動動作により上記テールゲート固縛部材によるテールゲートの固縛を行って該テールゲートを自動的に閉塞させる摺接部とを備えたテールゲート自動開閉装置であって、
    上記当接片は、車台に進退移動可能に支持され、コンテナを車両後方に傾動させる場合には上記係合腕当接する進出位置に位置付けられる一方、コンテナを車台上に略水平状態で搭載している場合には上記係合腕当接しない退去位置に位置付けられるように構成されていることを特徴とするコンテナ荷役車両のテールゲート自動開閉装置。
  2. 上記当接片が進出位置に位置付けられていることを検知する検知手段と、
    この検知手段からの信号を受け、車台上でのコンテナの傾動を許容する許容手段とが設けられている請求項1記載のコンテナ荷役車両のテールゲート自動開閉装置。
JP17177297A 1997-06-27 1997-06-27 コンテナ荷役車両のテールゲート自動開閉装置 Expired - Lifetime JP3712836B2 (ja)

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