JP2000062516A - 荷役車両 - Google Patents

荷役車両

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JP2000062516A
JP2000062516A JP10237379A JP23737998A JP2000062516A JP 2000062516 A JP2000062516 A JP 2000062516A JP 10237379 A JP10237379 A JP 10237379A JP 23737998 A JP23737998 A JP 23737998A JP 2000062516 A JP2000062516 A JP 2000062516A
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lift arm
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茂 永野
Masaru Mishima
賢 三嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンテナ荷役車両にコンテナを積込むに当
り、フックアームの位置調整により同アームが格納位置
寄りとなっても、リフトアームの前方回動時にフックア
ームを使用位置まで自動的に復帰動作させることで、ダ
ンプアーム側の第1係止部材の上にリフトアーム又はコ
ンテナ側の第2係止部材が乗ってしまうことを確実に回
避する。 【解決手段】 リフトアーム4を後方回動位置4Rに置
いてコンテナCtの積込み作業を開始するに当り、フッ
クアーム5を使用位置5S3 から格納位置5S5側へ移
動させることによりフックアーム5先端をコンテナCt
に接近、係止させたときは、その係止後のリフトアーム
4の前方回動に伴い両係止部材10,11が相互干渉す
る以前に該フックアーム5を使用位置5S3 まで自動的
に移動復帰させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷役車両、特に車
台上に搭載した荷役フレームと、この荷役フレームの後
部に基部を軸支されたダンプアームと、このダンプアー
ムの先部に軸支されたリフトアームと、このリフトアー
ムの先部に取付けられてコンテナを先端に係脱可能に係
止し得るフックアームと、リフトアームを強制回動し得
るリフト駆動手段と、フックアームをリフトアームに対
し所定の格納位置と該格納位置よりもダンプアーム寄り
の使用位置との間で強制移動し得るフック駆動手段と、
ダンプアームに設けた第1係止部材と、リフトアーム又
はコンテナに設けられてフックアームが格納位置にある
ときに第1係止部材に係止する一方、同フックアームが
使用位置にあるときに該第1係止部材より離脱する第2
係止部材とを備え、両係止部材の非係止状態では、リフ
トアームがダンプアームに対し所定の前方回動位置と後
方回動位置との間で単独回動することによりコンテナを
荷役フレームと地上との間で積み卸しできるようにし、
また両係止部材の係止状態では、リフトアームがダンプ
アームと一体回動することによりその両アーム上のコン
テナをダンプできるようにした車両に関する。
【0002】
【従来の技術】上記荷役車両は、例えば特開昭57−2
2931号公報に開示されるように従来公知であり、こ
の従来公知の荷役車両では、リフトアームの単独回動に
よりコンテナを荷役フレームと地上との間で積み卸しす
るに当っては、フックアームを前記使用位置に保持した
状態を維持しつつリフトアームを前後回動させるように
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来のも
のでは、リフトアームを後方回動位置にしてコンテナの
積み込み作業を開始しようとする時に、例えば図22に
示すように車両VのコンテナCt側への後退接近動作が
車止めSt等のために制限されることに因り、フックア
ーム5先端がコンテナCtに届かない場合がある。
【0004】このような場合には、フックアーム5を使
用位置(図22の鎖線位置)より格納位置(図22の実
線位置)側に矢印で示す如く適当に後方移動させること
により該アーム5をコンテナCtに係止させることが考
えられるが、その係止後にフックアームを格納位置側に
偏位させたままリフトアームを前方回動させてコンテナ
を積み込もうとすると、リフトアームが前方回動位置に
到達する直前、即ちコンテナがリフトアーム及びダンプ
アーム上に完全に降下する直前に両係止部材が相互干渉
を起こしてしまい(即ちダンプアーム側の第1係止部材
の上に、リフトアーム又はコンテナ側の第2係止部材が
乗ってしまい)、両係止部材の適正な係止状態が得られ
なくなるため、コンテナの姿勢が不安定になったり係止
部材が変形、破損したりする等の問題がある。
【0005】本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたも
のであって、上記問題を解決することができる荷役車両
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、車台上に搭載した荷役フレーム
と、この荷役フレームの後部に基部を軸支されたダンプ
アームと、このダンプアームの先部に軸支されたリフト
アームと、このリフトアームの先部に取付けられてコン
テナを先端に係脱可能に係止し得るフックアームと、リ
フトアームを強制回動し得るリフト駆動手段と、フック
アームをリフトアームに対し所定の格納位置と該格納位
置よりもダンプアーム寄りの使用位置との間で強制移動
し得るフック駆動手段と、ダンプアームに設けた第1係
止部材と、リフトアーム又はコンテナに設けられてフッ
クアームが格納位置にあるときに第1係止部材に係止す
る一方、同フックアームが使用位置にあるときに該第1
係止部材より離脱する第2係止部材とを備え、両係止部
材の非係止状態では、リフトアームがダンプアームに対
し所定の前方回動位置と後方回動位置との間で単独回動
することによりコンテナを荷役フレームと地上との間で
積み卸しできるようにし、また両係止部材の係止状態で
は、リフトアームがダンプアームと一体回動することに
よりその両アーム上のコンテナをダンプできるようにし
た荷役車両において、フック駆動手段の作動を任意に制
御してフックアームを前記格納位置と使用位置との間で
任意に移動操作するための任意操作手段と、リフトアー
ムを後方回動位置に置いてコンテナの積込み作業を開始
するに当り、前記任意操作手段への操作入力に応じたフ
ックアームの前記使用位置から格納位置側への移動に基
づき該フックアーム先端をコンテナに接近、係止させた
ときは、その係止後のリフトアームの前方回動に伴い両
係止部材が相互干渉する以前に該フックアームを前記使
用位置まで自動的に移動復帰させるようにフック駆動手
段の作動を制御するフックアーム復帰制御手段とを備え
ることを特徴とする。
【0007】また請求項2の発明は、請求項1の発明の
上記特徴に加えて、リフトアームがその前方回動時に所
定の中間回動位置に達したことを検出するセンサを備
え、フックアーム復帰制御手段は、フックアームを前記
使用位置まで自動的に移動復帰させるタイミングを前記
センサの検出信号に基づいて決定することを特徴として
いる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説
明する。
【0009】図1〜図23は第1実施例を示すものであ
って、図1は、コンテナの車台上搭載終了時(走行時)
の状態を示す荷役車両の側面図、図2は、コンテナの後
退開始時(降ろし開始時)の状態を示す荷役車両の側面
図、図3は、コンテナの接地時(コンテナの最大傾動
時)の状態を示す荷役車両の側面図、図4は、コンテナ
の接地完了状態を示す荷役車両の側面図、図5は、コン
テナのダンプ時の状態を示す荷役車両の側面図、図6
は、荷役車両の要部拡大側面図、図7は、図6の7−7
線に沿う平面図、図8は、図6の8線矢視のフックアー
ムの前面図、図9は、図7の9矢視部の拡大図、図10
は、図6の10矢視部の拡大図、図11は、図6の11
−11線に沿う第1スイッチ部の概略図、図12は、図
6の12−12線に沿う第2スイッチ部の概略図、図1
3は、図6の13−13線に沿う第4スイッチ部の概略
図、図14は、図6の14−14線に沿う第3および第
5スイッチ部の概略図、図15は、フックシリンダおよ
びリフトシリンダの油圧回路図、図16は、荷役作業の
作動制御ブロック図、図17は、コンテナ降ろし作業の
フローチャート、図18は、コンテナ積込みに先立って
のフックアーム位置調整作業のフローチャート、図19
は、コンテナの積込み作業のフローチャート、図20は
コンテナのダンプ上げ作業のフローチャート、図21
は、コンテナのダンプ下げ作業のフローチャート、図2
2は、コンテナの積み込み開始の際にフックアームがコ
ンテナに届かない場合の状態を示す図4対応図、図23
は、コンテナの積み込み過程でリフトアームが前方回動
位置直前においてフックアームが使用位置へ自動復帰す
る動作を示す説明図である。また図24〜図26は第2
実施例を示すものであって、図24は図1対応図、図2
5は図2対応図、図26は図22対応図、図27は図2
3対応図である。
【0010】図1〜8において、荷役車両Vの車台F上
には、荷役フレーム1が一体に搭載されている。この荷
役フレーム1は、左右縦桁と、複数の横桁とより方形枠
状に形成されており、その後端左右には、左右案内ロー
ラ2,2が回転自在に軸架されており、これらの案内ロ
ーラ2,2上を転動する、後述のコンテナCtは、荷役
フレーム1上に搭載される。荷役フレーム1の後半部に
は、ダンプアーム3が後方に傾動可能に設けられる。こ
のダンプアーム3は、左右縦桁の後端に横桁を一体に形
成して前端開放の平面視フオークに形成されており、そ
の後端が、前記左右案内ローラ2,2の回転軸線と同じ
軸線回りに前後に傾動できるように軸支されている。前
記ダンプアーム3の前端部寄りの中間部の左右には、ブ
ラケット31 ,31 を介してリフトアーム4の後端すな
わち基端が前後方向に起伏回動自在に軸支9されてい
る。このリフトアーム4は、図7に示すように前記ダン
プアーム3よりも幅狭の、前後に細長い方形枠状に形成
されていて、その後部はダンプアーム3の内側に納まる
ように前後方向に重なり合っているが、その大部分はダ
ンプアーム3よりも前方に延長されており、その伏倒時
には、その上面はダンプアーム3よりも高い位置にあ
り、車台F上に搭載されるコンテナCtは、このリフト
アーム4の上面と、前記左右案内ローラ2,2上とで支
持される。車台Fの前部と、リフトアーム4の中間部と
の間には、リフト駆動手段としての復動油圧シリンダよ
りなるリフトシリンダ7が連結されており、このリフト
シリンダ7の伸長作動により、図3,4に示すように、
リフトアーム4を前後に起伏回動させることができる。
【0011】リフトアーム4の前端部にはブラケットを
介してフックアーム5の下端が前後方向に回動自在に連
結13されている。このフックアーム5は、図6、8に
示すように側面から見てL字状であり、前面からみて逆
V字状に形成されており、その先端、即ち上端にフック
6が一体に設けられる。このフック6は、コンテナCt
の前面上部に設けた係合部17に係脱自在である。また
このフックアーム5の下部は、前記リフトアーム4の前
部を跨ぐようにしてそこに前後に回動自在に連結13さ
れている。
【0012】リフトアーム4の前部と、フックアーム5
の中間部との間には、フック駆動手段としての復動油圧
シリンダよりなるフックシリンダ8が連結されており、
このフックシリンダ8の伸縮作動により、図2に示すよ
うにフックアーム5を車台Fの前後回動させることがで
き、これによりコンテナCtを、荷役フレーム1上を後
方に移動させることができる。
【0013】図6〜10に示すように、リフトアーム
4、フックアーム5およびダンプアーム3の左右両側に
は、それらに跨がってリフトアーム4とダンプアーム3
とを前後方向に直線状に一体に固縛し、またその固縛を
解除するようにした左右一対の固縛機構Lが設けられ
る。各固縛機構Lは、リフトアーム4の後部一側に回動
自在に軸支される固縛フック10と、ダンプアーム3の
前端一側に設けられてその固縛フック10が係脱自在に
係合し得る係止ピン11と、前記固縛フック10の中間
部とフックアーム5の基端とをそれぞれピン連結する長
さ調整可能なロッド12とより構成されており、図6に
明瞭に示すようにフックアーム5がリフトアーム4に対
し略直交し且つダンプアーム3から最も離れた格納位置
5S5 (図10、実線位置)にあるときにはロッド12
が後方(図10、右方向)に押され、固縛フック10は
固縛方向に回動されて係止ピン11に係止し、これによ
りリフトアーム4とダンプアーム3とが前後方向に直線
状に一体に固縛される。また前記フックシリンダ8の伸
長作動によりフックアーム5が、図10に鎖線で示すよ
うにダンプアーム3寄りの所定角度傾倒した使用位置5
3 まで後方揺動すると、ロッド12が前方(図10、
左方向)に引かれ、固縛フック10は固縛解除方向(図
10、時計方向)に回動されて係止ピン11より離脱
し、これによりリフトアーム4とダンプアーム3との固
縛が解除され、それらのアーム4,3はそれぞれ別々の
回動が許容される。而して前記係止ピンは本発明の第1
係止部材を、また前記固縛フック10は本発明の第2係
止部材をそれぞれ構成する。
【0014】図1〜5に示すように、車台Fの後部には
アウトリガー15が設けられ、このアウトリガー15
は、コンテナCtを積み降ろしあるいはダンプさせると
き、作動されて荷役車両Vを安定させる。
【0015】一方、荷役車両Vの車台F上に搭載される
コンテナCtは有蓋の箱状に形成されており、その開放
後面は、リヤゲート16により閉じられ、またその前壁
上部には、前記フックアーム5のフック6と係脱可能な
係合部17が設けられ、またその底部の前後にはキャス
タよりなる複数の走行輪18が軸支されている。
【0016】次に前記コンテナCtを車台Fと地上Gと
の間で積み降ろしをする過程およびそのコンテナCtを
車台F上でダンプさせる過程について図1〜5を参照し
て説明する。
【0017】 図1には荷役車両Vの車台F上にコン
テナCtが搭載された状態すなわちその車両の走行状態
が示されている。
【0018】 図2に示すように、フックシリンダ8
の伸長作動によりフックアーム5を格納位置5S5 から
使用位置5S3 まで後方に傾動すると、コンテナCtは
このフックアーム5により左右案内ローラ2,2上を後
方に押されて後方に移動するが、このコンテナCtの重
心CGは未だ車台F上にあるのでコンテナCtは傾動し
ない。またフックアーム5の後方傾動に伴い前述のよう
に固縛機構Lのフック10及び係止ピン11相互が非係
止状態となって、リフトアーム4とダンプアーム3との
固縛が解除されるので、リフトアーム4はダンプアーム
3に対して自由に回動できるようになる。
【0019】 図3に示すように、リフトシリンダ7
を伸長作動させると、リフトアーム4は前方回動位置4
Fから後方回動位置4Rへ向けて、フックアーム5と共
に後方回動する。これによりコンテナCtは左右案内ロ
ーラ2,2に案内されて車台F上を後方に移動し、その
重心CGが車台Fよりも後方に移動するに至れば、コン
テナCtは左右案内レール2,2の回転中心を支点とし
て後方に傾動し、その後部下縁は地上Gに着地する。
【0020】 図4に示すようにリフトシリンダ7が
伸長を継続して最伸長するに至れば、フックアーム5は
下向きとなって、コンテナCtは完全に地上Gに降ろさ
れる。ここでフックアーム5先端のフック6を係合部1
7より外せば、コンテナCtは荷役車両Vから分離され
て、コンテナCt内への積荷作業等が行なわれる。
【0021】 地上GのコンテナCtを荷役フレーム
1上に搭載するには、前記〜の作業を逆に行なえば
よい。
【0022】 次に図1に示す荷役フレーム1上にコ
ンテナCtが搭載されている状態、すなわちフックアー
ム5が格納位置5S5 にある状態からリフトシリンダ7
を伸長すれば、前記固縛機構Lのフック10及び係止ピ
ン11相互の係止状態が維持されてダンプアーム3とリ
フトアーム4とを一体に固縛しているので、図5に示す
ようにそれら両アーム3,4は一体となって後方に傾動
しコンテナCtをダンプ上げさせることができ、コンテ
ナCt内の収容物を外部に排出することができる。また
リフトシリンダ7を収縮作動させれば、コンテナCtを
ダンプ下げして荷役フレーム1上に降ろすことができ
る。
【0023】ところで前述のコンテナCtの積み降ろし
作業およびダンプ作業において、特にそれらの作業の迅
速化を図るべく、リフトシリンダ7の作動速度を速める
ようにすると、(1)コンテナCtが降ろされて、その
前端が地上Gに接地したとき、(2)傾動しているコン
テナCtが荷役フレーム1上に搭載されるとき、(3)
ダンプ上げしたコンテナCtが荷役フレーム1上に載置
されるとき、には、コンテナCtや荷役車両Vの車台F
や荷役フレーム1には、大きな衝撃が加わり、これに起
因して騒音を発生し、あるいはコンテナCt、車台F、
あるいは荷役フレーム1等を変形、損傷させる虞がある
が、この実施例では、前記衝撃を可及的に低減してその
虞を解消したものである。
【0024】図6および図11〜14に示すように、荷
役車両Vの適所には、リフトアーム4あるいはフックア
ーム5の作動位置を検出するための、近接スイッチより
なる第1〜第6センサS1 〜S6 が設けられる。
【0025】図11に示すように第1センサS1 はダン
プアーム3の後部上面に設けられる。この第1センサS
1 はリフトアーム4により作動されるもので、このリフ
トアーム4の後方回動時すなわちコンテナCtの降ろし
作業時において、このリフトアーム4が後方回動位置4
Rの直前の第1スロー開始位置4S1 に達した時に、こ
のリフトアーム4により作動されて後述する、第1,第
2切換弁V1 ,V2 をスロー側に切り換える。なお、こ
の第1センサS1 はダンプアーム3に設ける代わりに荷
役フレーム1側もしくはリフトアーム4側に設けてもよ
い。
【0026】図12に示すように第2センサS2 は、車
台F側すなわち荷役フレーム1の横桁に設けられ、リフ
トアーム4の前方回動時すなわちコンテナCtの積込み
作業時において、このリフトアーム4が前方回動位置4
Fの直前の第2スロー開始位置4S2 に達した時に、こ
のリフトアーム4により作動されて後述する第2,第3
切換弁V2 ,V3 をスロー側に切り換える。なお、この
第2センサS2 はダンプアーム3側もしくはリフトアー
ム4側に設けてもよい。
【0027】図14に示すように、第3センサS3 はリ
フトアーム4の前部に設けられており、フックアーム5
が格納位置5S5 より後方に揺動してリフトアーム4寄
りの使用位置5S3 に達したとき、そのフックアーム5
により作動される。なお、この第3センサS3 はフック
アーム5側に設けてもよい。
【0028】図13に示すように、第4センサS4 は車
台F側すなわち荷役フレーム1の前部に設けられてお
り、リフトアーム4が前方回動位置4Fに格納されたと
き、そのリフトアーム4により作動される。なお、この
第4センサS4 はリフトアーム4側に設けてもよい。
【0029】図14に示すように、第5センサS5 はリ
フトアーム4の前部に設けられており、そのフックアー
ム5が格納されたとき、そのフックアーム5により作動
される。なお、この第5センサS5 はフックアーム5側
に設けてもよい。
【0030】さらに図12に示すように第6センサS6
は、車台F側すなわち荷役フレーム1の横桁に設けら
れ、リフトアーム4の前方回動時すなわちコンテナCt
の積込み作業時において、フックアーム5が格納位置5
5 又はその近傍位置にある場合には前記両係止部材
(固縛フック10,係止ピン11)の相互干渉が起きる
ような所定回動位置よりも手前側(図示例では当該所定
回動位置よりも手前にある第2スロー開始位置4S2
りも更に手前側)の所定の一時停止位置4S6 に達した
時に、このリフトアーム4により作動される。なお、こ
の第6センサS6 はダンプアーム3側もしくはリフトア
ーム4側に設けてもよい。而して前記一時停止位置4S
6 が本発明の所定の中間回動位置に相当する。
【0031】次に前記リフトシリンダ7およびフックシ
リンダ8を作動する油圧回路について図15を参照して
説明するに、荷役車両Vの走行用エンジンによりPTO
を介して駆動される油圧ポンプPと油溜T間とを連絡す
る作動油路20には、制御弁ユニットUVが接続され
る。この制御弁ユニットUV内には、いずれも3位置電
磁切換弁よりなる、第1,第2および第3切換弁V1
2 およびV3 が設けられ、第1切換弁V1 の入口ポー
トは前記作動油路20に接続され、またその出口ポート
はパイロットチエック弁21を接続した油路22を介し
て前記フックシリンダ8に接続され、また第2,第3切
換弁V2 ,V3 の入口ポートは前記作動油路20に並列
に接続され、前記第2切換弁V2 は、絞り付の出口ポー
トA,Bおよび入口ポートR接続型の3位置切換電磁弁
であり、その左、右位置の圧油側油路にそれぞれ固定絞
り23,24が接続される。第2切換弁V2 の出口ポー
トはカウンタバランス弁25を接続した油路26を介し
て前記リフトシリンダ7に接続される。また前記第3切
換弁V3 はクローズドセンター型の3位置切換電磁弁で
あり、その出口ポートは、前記カウンタバランス弁25
を接続した油路27を介して前記リフトシリンダ7に接
続される。
【0032】フックシリンダ8の伸縮制御は、第1切換
弁V1 の切換制御により行なわれる。すなわち油圧ポン
プPの駆動後、第1切換弁V1 を右位置に切り換えれ
ば、フックシリンダ8は伸長作動されてフックアーム5
を後方に傾動することができ、また第1切換弁V1 を左
位置に切り換えれば、フックシリンダ8は収縮作動され
てフックアーム5を前方に傾動して格納することができ
る。
【0033】またリフトシリンダ7の伸縮制御は、第
2,第3切換弁V2 ,V3 の切換制御により行なわれ
る。第2,第3切換弁V2 ,V3 を同時に左位置もしく
は右位置に切り換えると、第2切換弁の左、右位置の圧
油側油路には、固定絞り23,24が設けられているこ
とにより、作動油路20を流れる圧油の大部分は抵抗の
少ない第3切換弁V3 からカウンタバランス弁25を経
てリフトシリンダ7に供給され、このリフトシリンダ7
を比較的速い速度で伸縮作動し、リフトアーム4を迅速
に前方あるいは後方に起伏回動することができる。
【0034】ところで第2切換弁V2 を左、右位置のい
ずれかに位置させたまま、第3切換弁V3 を中立位置に
切り換えると、作動油路20の圧油は第2切換弁V2
みを通り、カウンタバランス弁25を経てリフトシリン
ダ7に供給されるが、このとき第2切換弁の左、右位置
の圧油側油路には、固定絞り23,24が設けられるの
で、リフトシリンダ7に供給される単位時間当たりの油
量が制限され、リフトシリンダ7は緩慢に伸縮作動さ
れ、これによりリフトシリンダ7も緩慢に前後に回動さ
れることになる。
【0035】なお、前述のようにリフトシリンダ7を高
速で作動する際に、第2,第3切換弁V2 、V3 を同時
に切り換える理由についで述べるに、もし仮に第2切換
弁V 2 を中立のままにして第3切換弁V3 を切り換える
と、第3切換弁V3 からの圧油が第2切換弁V2 を通っ
て油溜Tに戻ってしまう不都合があるからであり、また
この不都合を解消すべく第2切換弁V2 の中立位置を全
ブロックにすればよいが、このようにすると第3切換弁
3 が中立位置に戻ったとき、リフトシリンダ7の慣性
力により油が油溜Tに戻ろうとしても第2切換弁の中立
位置でのブロックにより油溜Tに戻れなくなり、油圧回
路内が異常高圧になり、油圧回路を損傷、破損する危険
が生じる。このことから第2切換弁V2 は、前述のよう
にオープンセンター型が採用されている。
【0036】図16には、荷役車両Vによる荷役作業の
作動制御のブロック図が示されており、制御プログラム
を内蔵した制御手段Cの入力側には荷役操作入力部M
が、またその出力側には制御弁ユニットUV(切換弁V
1 〜V3 )がそれぞれ接続される。そして荷役作業は、
作業員による荷役操作入力部Mへの操作入力と、制御手
段Cに内蔵の制御プログラムとに基づき制御手段Cから
各切換弁V1 〜V3 に作動信号を出力して駆動手段D
(即ちフック駆動手段たるフックシリンダ8及びリフト
駆動手段たるリフトシリンダ7)を作動制御することに
より実行される。
【0037】前記荷役操作入力部Mは、車両Vの車体適
所に設置される操作スイッチ盤に設けられるもので、コ
ンテナCtの脱着作業(積込・卸し)と、ダンプ作業
と、フックアームの位置調整作業とを任意に選択するた
めの選択スイッチSWS と、その選択スイッチSWS
より選択された各作業態様についてコンテナを上げ操作
するための上げスイッチSWU と、同じく各作業態様に
ついてコンテナを下げ操作するための下げスイッチSW
D とを具備している。例えば選択スイッチSWSにより
「脱着」を選択した場合に於いて上げスイッチSWU
ONするとコンテナ積込作業を、また下げスイッチSW
D をONするとコンテナ卸し作業をそれぞれ実行するこ
とができ、また選択スイッチSWS により「ダンプ」を
選択した場合に於いて上げスイッチSWU をONすると
コンテナを上方へダンプさせ、また下げスイッチSWD
をONするとコンテナを下方へダンプさせることができ
る。更に選択スイッチSWS により「走行/調整」を選
択した場合に於いて、上げスイッチSWU をONすると
フックアーム5を格納位置5S5 側(図22で後方)へ
回動させ、また下げスイッチSWD をONすると同アー
ム5を使用位置5S3側(図22で前方)へ回動させ、
更に上げ,下げスイッチSWD を何れもOFFとした場
合には車両の走行が可能となる。
【0038】而して前記制御手段Cは、前記各スイッチ
SWS ,SWU ,SWD の出力信号に基づきフックシリ
ンダ8及びリフトシリンダ7に所定の順次作動を行わせ
るための順次作動制御手段を含むものであり、この順次
作動制御手段は、本発明のフックアーム復帰制御手段の
機能を果たすものである。また前記選択スイッチS
S 、上げスイッチSWU 及び下げスイッチSWD を含
む荷役操作入力部Mは本発明の任意操作手段を構成して
いる。
【0039】次にこの実施例の作用を図17〜21のフ
ローチャートを参照して説明する。 〔コンテナCtの降ろし作業〕(図17参照) これは車台Fの荷役フレーム1上に搭載されているコン
テナCtを地上Gに降ろす作業であって、いま操作スイ
ッチ盤の選択スイッチSWS を「脱着」に切換えると共
に下げスイッチSWD をONすると、フックシリンダ8
が伸長作動され、格納位置5S5 にあるフックアーム5
は後方に揺動する(図1,2参照)。フックアーム5が
使用位置5S3 まで移動するのに応じて第3センサS3
が検知されて(図14参照)、フックアーム5の後方へ
の揺動が停止されると共に、リフトシリンダ7が伸長を
開始してリフトアーム4を前方回動位置4Fより後方へ
回動させ、このリフトアーム4に連結されるコンテナC
tは後方へ移動しつつ後方へ傾斜し、遂には図3に示す
ようにコンテナCtの後端が接地するに至る。
【0040】リフトアーム4の後方への更なる回動継続
によりコンテナCtの前端が接地する直前では(即ちリ
フトアーム4が第1スロー開始位置4S1 に達する
と)、このリフトアーム4により前記第1センサS1
検知される(図11参照)。この検知信号によれば、前
記第3切換弁V3 が中立位置に切り換えられる。これに
より前述のようにリフトシリンダ7には第2切換弁V2
を通って圧油が供給され、リフトアーム4の後方への回
動が緩慢となり、その結果、コンテナCtの接地(図4
参照)は、緩衝的に緩慢に行なわれて、その接地時にコ
ンテナCtや荷役車両Vの車台F、荷役フレーム1等に
加わる衝撃を緩和するとともにそれらの変形、損傷を防
止し、その上、騒音の発生を大幅に低減することができ
る。作業者の目測により、コンテナCtの接地完了を確
認して、コンテナCtの地上Gへの降ろし作業が完了
し、選択スイッチSWS が「走行/調整」に切換えらる
と共に下げスイッチSWD がOFFされる。このときの
リフトアーム4の位置が後方回動位置4Rとなる。
【0041】尚、作業者の目測によりコンテナCtの地
上への降ろし作業を完了とする代わりにリフトシリンダ
7のフルストロークによりその降ろし作業を完了させる
ようにしてもよい。この場合、コンテナCtの接地完了
を確認してリフトシリンダ7のフルストロークによりリ
フトアーム4が最後方回動位置で停止されて、コンテナ
Ctの地上Gへの降ろし作業が完了し、選択スイッチS
S が「走行/調整」に切換えられると共に下げスイッ
チSWD がOFFされる。この場合は、前記最後方回動
位置がリフトアーム4の後方回動位置4Rとなる。 〔コンテナ積込みに先立つフックアーム位置調整作業〕
(図18参照) 地上Gに待機するコンテナCtを荷役車両の車台F上に
積み込む作業を開始するに当たっては、先ずコンテナC
tにフックアーム5先端を係止させる必要があるが、車
両VをコンテナCtの手前まで後退させてもなおコンテ
ナCtの係合部17とフックアーム5先端のフック6と
の間に位置ずれがあるような場合には、フックアーム5
を揺動操作してその位置の調整を行う。この調整作業
は、選択スイッチSWS を「走行/調整」に保持したま
ま上げスイッチSWU 又は下げスイッチSWD を適宜オ
ンオフ操作すればよく、このときにリフトアーム4が第
1スロー開始位置4S1 よりも後方側にあれば(即ち第
1センサS1 が検知状態にあれば)、フックアーム5を
格納位置5S5 側または使用位置5S3 側に任意に位置
調整することができる。
【0042】例えば図22の鎖線に示すように、車両V
のコンテナCt側への後退接近動作が車輪止めSt等の
ために制限されることに因りフックアーム5先端のフッ
ク6がコンテナCtの係合部17に届かないような場合
には、フックアーム5を格納位置5S5 側(即ち後方
側)に任意揺動させることより、該アーム5のフック6
をコンテナCtの係合部17に係止させることが可能と
なる。 〔コンテナCtの積込み作業〕(図19参照) コンテナCtの車台F上への積込みに先立ち、前述のよ
うに車両VをコンテナCt側へ適宜後退させたりフック
アーム5の位置調整を行うことでフックアーム5先端の
フック6をコンテナCtの係合部17に係止させること
ができる。しかる後、操作スイッチ盤の選択スイッチS
S を「脱着」に切換えると共に、上げスイッチSWU
をONすると、それまで後方回動位置4Rにあったリフ
トアーム4は前方に回動し、コンテナCtの車台F上へ
の積込みを開始する。
【0043】そして図23に実線で示すようにリフトア
ーム4が前記一時停止位置4S6 に達したことを第6セ
ンサS6 が検知したときに、フックアーム5が使用位置
5S 3 にあれば(即ち第3センサS3 が検知状態にあれ
ば)リフトアーム4の前方回動をそのまま継続する。一
方、リフトアーム4が前記一時停止位置4S6 に達した
ときに、もしフックアーム5が使用位置5S3 より格納
位置5S5 寄りにあれば(即ち第3センサS3 が検知状
態になければ)、リフトアーム4の前方回動を一旦停止
させると共にフックアーム5を使用位置5S3 まで復帰
移動させる。そしてフックアーム5が使用位置5S3
達したことを第3センサS3 が検知すると、フックアー
ム5の下方揺動を停止させると共にリフトアーム4の前
方回動を再開させる。
【0044】リフトアーム4の前方への回動継続によ
り、そのリフトアーム4が格納される直前では、このリ
フトアーム4により前記第2センサS2 が検知される
(図12参照)。この検知信号によれば、前記第3切換
弁V3 が中立位置に切り換えられ、リフトシリンダ7に
は第2切換弁V2 のみを通って圧油が供給され、リフト
アーム4は格納寸前でその回動が緩慢となり、その結果
コンテナCtの車台F上の荷役フレーム1上への設置が
緩衝的に緩慢に行なわれ、その設置時にコンテナCtや
車台F、荷役フレーム1等に加わる衝撃を緩和するとと
もにそれらの変形、損傷を防止し、その上騒音の発生を
大幅に低減することができる。
【0045】コンテナCtが車台F上に設置され、リフ
トアーム4が格納位置に戻れば、第4センサS4 (図1
3参照)が検知され、リフトアーム4の前方への回動が
停止され、次いでフックシリンダ8が収縮作動されフッ
クアーム5が前方に揺動して格納位置5S5 に至れば、
第5センサS5 (図14参照)が検知され、フックアー
ム5の前方への揺動が停止され、コンテナCtの積込み
作業が完了して、選択スイッチSWS が「走行/調整」
に切換えられると共に上げスイッチSWU がOFFされ
る。
【0046】このようにコンテナCtの積込み作業開始
に当り、フックアーム5とコンテナCtとを係止させる
べくフックアーム5が前述の位置調整により使用位置5
3から格納位置5S5 側に移動操作されても、その係
止後においてリフトアーム4を前方回動させる過程で
は、フックアーム5を、リフトアーム4の前方回動に伴
い両係止部材(固縛フック10,係止ピン11)が相互
干渉する以前に該フックアーム5を使用位置5S3 まで
自動的に移動復帰させることができるので、その係止後
にリフトアーム4を前方回動させる過程での両係止部材
10,11の相互干渉(即ちダンプアーム3側の第1係
止部材である係止ピン11の上に、リフトアーム4側の
第2係止部材である固縛フック10が乗ってしまうこ
と)が確実に回避され、その結果、コンテナCtを常に
適正な姿勢でリフトアーム4及びダンプアーム3上に降
下させることができ、また前記相互干渉に因る係止部材
10,11の変形、破損も未然に防止することができ
る。
【0047】〔コンテナCtのダンプ上げ作業〕(図2
0参照) これは車台F上のコンテナCtをダンプ上げする作業で
あって、リフトアーム4とダンプアーム3とが一体とな
って後方に傾動される。コンテナCtが車台F上に設置
され、リフトシリンダ7およびフックシリンダ8がいず
れも格納されている状態において、操作スイッチ盤の選
択スイッチSWS を「ダンプ」に切換えると共に上げス
イッチSWU をON作動すれば、フックアーム5が格納
位置5S 5 のままであることから、リフトアーム4とダ
ンプアーム3とは前記固縛機構Lの固縛作動により一体
化されたまま、リフトシリンダ7の伸長作動により、リ
フトアーム4とダンプアーム3とが一体に上昇し、コン
テナCtはダンプアーム3の軸支点回りに後方に傾動す
る。そしてリフトシリンダ7の最伸長によりコンテナC
tはフルダンプされる(図5参照)。そして選択スイッ
チSWS が「走行/調整」に切換えられると共に上げス
イッチSWU がOFFされて、コンテナCtがダンプ位
置に停止される。
【0048】この場合、第2、第3切換弁は終始同時に
作動され、圧油は主として抵抗の少ない第3切換弁V3
を経てリフトシリンダ7に供給され、リフトアーム4の
緩慢作動は行なわれない。
【0049】〔コンテナCtのダンプ下げ作業〕(図2
1参照) これらフルダンプされているコンテナCtを下げて車台
F上に伏倒設置させる作業であって、操作スイッチ盤の
選択スイッチSWS を「ダンプ」に切換えると共に下げ
スイッチSWD をON作動すれば、リフトアーム4の収
縮作動により、リフトアーム4とダンプアーム3とは一
体のまま降下する。コンテナCtが車台F上の荷役フレ
ーム1上に伏倒設置される直前に、リフトアーム4によ
り第2センサS2 (図12参照)が検知される。これに
より第3切換弁V3 が中立位置に切り換えられ、圧油は
第2切換弁のみを通ってリフトシリンダ7に供給され、
コンテナCtは緩慢に降下して車台Fの荷役フレーム1
上に格納される。その結果コンテナCtの車台F上の荷
役フレーム1上への降下が緩衝的に緩慢に行なわれ、そ
の降下時にコンテナCtや車台F、荷役フレーム1等に
加わる衝撃を緩和するとともにそれらの変形、損傷を防
止し、その上騒音の発生を大幅に低減することができ
る。リフトアーム4がダンプアーム3と共に格納される
と、このリフトアーム4により第4スイッチ(図13参
照)が検知され、リフトアーム4の降下が完了し、選択
スイッチSWS が「走行/調整」に切換えられると共に
下げスイッチSWD がOFFされる。
【0050】次に図24〜図27を参照して本発明の第
2実施例について説明する。この実施例では、フックア
ーム5の基部がリフトアーム4の先部に前後摺動可能に
支持されていて、前進限である格納位置5S5 と後退限
である使用位置5S3 との間をフックアーム5が往復移
動し得るようになっており、しかもダンプアーム3には
第1係止部材としての第1係止爪11′が、またコンテ
ナCtの下部には第2係止部材としての第2係止爪1
0′がそれぞれ固着されていて、フックアーム5が格納
位置5S5 にあるときに両係止部材10′,11′が互
いに係止状態となってリフトアーム4がダンプアーム3
と一体回動することによりその両アーム3,4上のコン
テナCtをダンプできるようにする一方、同フックアー
ム5が使用位置5S3 にあるときに両係止部材10′,
11′が互いに離脱状態となってリフトアーム4の単独
回動によりコンテナCtを荷役フレーム1と地上Gとの
間で積み卸しできるようにしている。斯かる第2実施例
の構成は従来公知であり、またそれ以外の構成は、第1
実施例のものと基本的に同一であるので、各構成部材に
第1実施例と同じ参照符号を付すに留め、具体的な構造
説明を省略する。
【0051】而してこの第2実施例においても、第1実
施例と同様の作用効果を奏することができる。例えばコ
ンテナCtを車台上に積み込むに当り、フックアーム5
とコンテナCtとを係止させるべくフックアーム5が第
1実施例と同様の位置調整(図26参照)を行うことに
より使用位置5S3 から格納位置5S5 側に摺動されて
も、その係止後においてリフトアーム4を前方回動させ
る過程では、フックアーム5を、リフトアーム4の前方
回動に伴い両係止部材(第1,第2係止爪11′,1
0′)が相互干渉する以前に該フックアーム5を使用位
置5S3 まで自動的に移動復帰させることができるの
で、その係止後にリフトアーム4を前方回動させる過程
での両係止部材の相互干渉(即ちダンプアーム3側の第
1係止部材である第1係止爪11′の上にコンテナCt
側の第2係止部材である第2係止爪10′が乗ってしま
うこと)が確実に回避され、その結果、コンテナCtを
常に適正な姿勢でリフトアーム4及びダンプアーム3上
に降下させることができ、また前記相互干渉に因る係止
部材11′,10′の変形、破損も未然に防止すること
ができる。
【0052】以上の各実施例においては、リフトアーム
4がその前方回動時に所定の一時停止位置4S6 に達し
たことを検出するセンサ(第6センサS6 )が配備され
ており、フックアーム復帰制御手段Cが、リフトアーム
4の前方回動を一時停止させ且つフックアーム5を使用
位置5S3 まで自動的に移動復帰させるタイミングを前
記センサS6 の検出信号に基づいて決定しているため、
リフトアーム4の一時停止及びフックアーム5の自動復
帰動作(即ち両アーム4,5のシーケンス動作)を簡単
な構造で的確に実行させることができる。この場合、前
記一時停止位置4S6 は、フックアーム5の格納位置5
5 側への移動に基づきフックアーム5先端をコンテナ
Ctに係止させた後のリフトアーム4の前方回動に伴い
第1,第2係止部材10,11;10′,11′が相互
干渉する虞れのある位置より少なくとも手前側(即ち後
方側)の位置であれば何処に設定してもよく、例えば第
1スロー開始位置4S1 又は第2スロー開始位置4S2
に設定することも可能であり、その場合には、各スロー
開始位置4S1 ,4S2 を検出するセンサS1 ,S 2
自動復帰のタイミング決定のためのセンサに兼用できる
ことから、それだけ構造の簡素化が図られる。
【0053】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。たとえば前記実
施例では、センサとして近接スイッチが使用されたが、
これに代えてリミットスイッチ等の従来公知の同効のス
イッチを用いてもよい。さらにフックアーム5の先端に
設けられるフックはシリンダ等によりフックアーム5に
対して相対回動できるようにしてもよい。
【0054】また前記実施例では、フックアーム5の格
納位置5S5 側への移動に基づきフックアーム5先端を
コンテナCtに係止させた後のリフトアーム4の前方回
動過程に於けるフックアーム5の移動復帰動作を、リフ
トアーム4を一時停止状態において行うようにしている
が、本発明ではリフトアーム4を一時停止させずに、そ
の前方回動と並行してフックアーム5を移動復帰させる
ようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
ダンプアームに設けた第1係止部材と、リフトアーム又
はコンテナに設けられてフックアームが格納位置にある
ときに第1係止部材に係止する一方、同フックアームが
使用位置にあるときに該第1係止部材より離脱する第2
係止部材とを備え、両係止部材の非係止状態では、リフ
トアームがダンプアームに対し所定の前方回動位置と後
方回動位置との間で単独回動することによりコンテナを
荷役フレームと地上との間で積み卸しできるようにし、
また両係止部材の係止状態では、リフトアームがダンプ
アームと一体回動することによりその両アーム上のコン
テナをダンプできるようにした荷役車両において、リフ
トアームを後方回動位置に置いてコンテナの積込み作業
を開始するに当り、リフトアームに対しフックアームを
格納位置と使用位置との間で任意に移動操作するための
任意操作手段を備えるので、コンテナの積込みに当り、
車両の後退制限等に因りフックアーム先端がコンテナに
届かないような場合には、フックアームを使用位置より
格納位置側(即ち車両後方側)に任意に移動させること
より、該アーム先端をコンテナに接近、係止させること
が可能となる。
【0056】またこのようなフックアームの格納位置側
への移動に基づきフックアーム先端をコンテナに係止さ
せたときは、その係止後のリフトアームの前方回動に伴
い両係止部材が相互干渉する以前に該フックアームを使
用位置まで自動的に移動復帰させるようにしたので、そ
の係止後にリフトアームを前方回動させる過程での両係
止部材の相互干渉(即ちダンプアーム側の第1係止部材
の上に、リフトアーム又はコンテナ側の第2係止部材が
乗ってしまうこと)が確実に回避され、従ってコンテナ
を常に適正な姿勢でリフトアーム及びダンプアーム上に
降下させることができ、また前記相互干渉に因る係止部
材の変形、破損も未然に防止することができる。
【0057】また特に請求項2の発明によれば、リフト
アームがその前方回動時に所定の中間回動位置に達した
ことを検出するセンサを備え、フックアーム復帰制御手
段は、フックアームを使用位置まで自動的に移動復帰さ
せるタイミングを前記センサの検出信号に基づいて決定
するので、フックアームの上記自動復帰動作を簡単な構
造で確実に実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の荷役車両のコンテナ搭載完了時
(走行時)の状態を示す側面図
【図2】コンテナの後退開始時(降ろし開始時)の状態
を示す前記荷役車両の側面図
【図3】コンテナ接地時(コンテナの最大傾動時)の状
態を示す前記荷役車両の側面図
【図4】コンテナの接地完了状態を示す前記荷役車両の
側面図
【図5】コンテナのダンプ時の状態を示す前記荷役車両
の側面図
【図6】荷役フレームの側面図
【図7】荷役フレームの平面図
【図8】図6の8−8線に沿う断面図
【図9】図7の9矢視部の拡大図
【図10】図6の10矢視部の拡大図
【図11】図6の11−11線に沿う概略図
【図12】図6の12−12線に沿う概略図
【図13】図6の13−13線に沿う概略図
【図14】図6の14−14線に沿う概略図
【図15】フックシリンダおよびリフトシリンダの油圧
回路図
【図16】荷役作業の作動制御ブロック図
【図17】コンテナ降ろし作業のフローチャート
【図18】コンテナ積込みに先立ってのフックアーム位
置調整作業のフローチャート
【図19】コンテナの積込み作業のフローチャート
【図20】コンテナのダンプ上げ作業のフローチャート
【図21】コンテナのダンプ下げ作業のフローチャート
【図22】コンテナの積み込み開始の際にフックアーム
がコンテナに届かない場合の状態を示す、図4対応図
【図23】コンテナの積み込み過程でリフトアームが前
方回動位置直前においてフックアームが使用位置へ自動
復帰する動作を示す説明図
【図24】第2実施例の荷役車両の図1対応図
【図25】第2実施例の荷役車両の図2対応図
【図26】第2実施例の荷役車両の図22対応図
【図27】第2実施例の荷役車両の図23対応図
【符号の説明】
1・・・・・・・荷役フレーム 3・・・・・・・ダンプアーム 4・・・・・・・リフトアーム 4F・・・・・・リフトアームの前方回動位置 4R・・・・・・リフトアームの後方回動位置 4S6 ・・・・・所定の中間回動位置としてのリフトア
ームの一時停止位置 5・・・・・・・フックアーム 5S3 ・・・・・フックアームの使用位置 5S5 ・・・・・フックアームの格納位置 7・・・・・・・リフト駆動手段としてのリフトシリン
ダ 8・・・・・・・フック駆動手段としてのフックシリン
ダ 10・・・・・・第2係止部材としての固縛フック 10′・・・・・第2係止部材としての第2係止爪 11・・・・・・第1係止部材としての係止ピン 11′・・・・・第1係止部材としての第1係止爪 C・・・・・・・フックアーム復帰制御手段としての制
御手段 Ct・・・・・・コンテナ F・・・・・・・車台 M・・・・・・・任意操作手段としての荷役操作入力部 S6 ・・・・・・センサとしての第6センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車台(F)上に搭載した荷役フレーム
    (1)と、この荷役フレーム(1)の後部に基部を軸支
    されたダンプアーム(3)と、このダンプアーム(3)
    の先部に軸支されたリフトアーム(4)と、このリフト
    アーム(4)の先部に取付けられてコンテナ(Ct)を
    先端に係脱可能に係止し得るフックアーム(5)と、リ
    フトアーム(4)を強制回動し得るリフト駆動手段
    (7)と、フックアーム(5)をリフトアーム(4)に
    対し所定の格納位置(5S5 )と該格納位置(5S5
    よりもダンプアーム(3)寄りの使用位置(5S3 )と
    の間で強制移動し得るフック駆動手段(8)と、ダンプ
    アーム(3)に設けた第1係止部材(11,11′)
    と、リフトアーム(4)又はコンテナ(Ct)に設けら
    れてフックアーム(5)が格納位置(5S5 )にあると
    きに第1係止部材(11,11′)に係止する一方、同
    フックアーム(5)が使用位置(5S3 )にあるときに
    該第1係止部材(11,11′)より離脱する第2係止
    部材(10,10′)とを備え、両係止部材(10,1
    1;10′,11′)の非係止状態では、リフトアーム
    (4)がダンプアーム(3)に対し所定の前方回動位置
    (4F)と後方回動位置(4R)との間で単独回動する
    ことによりコンテナ(Ct)を荷役フレーム(1)と地
    上(G)との間で積み卸しできるようにし、また両係止
    部材(10,11;10′,11′)の係止状態では、
    リフトアーム(4)がダンプアーム(3)と一体回動す
    ることによりその両アーム(3,4)上のコンテナ(C
    t)をダンプできるようにした荷役車両において、 フック駆動手段(8)の作動を任意に制御してフックア
    ーム(5)を前記格納位置(5S5 )と使用位置(5S
    3 )との間で任意に移動操作するための任意操作手段
    (M)と、 リフトアーム(4)を後方回動位置(4R)に置いてコ
    ンテナ(Ct)の積込み作業を開始するに当り、前記任
    意操作手段(M)への操作入力に応じたフックアーム
    (5)の前記使用位置(5S3 )から格納位置(5
    5 )側への移動に基づき該フックアーム(5)先端を
    コンテナ(Ct)に接近、係止させたときは、その係止
    後のリフトアーム(4)の前方回動に伴い両係止部材
    (10,11;10′,11′)が相互干渉する以前に
    該フックアーム(5)を前記使用位置(5S3 )まで自
    動的に移動復帰させるようにフック駆動手段(8)の作
    動を制御するフックアーム復帰制御手段(C)とを備え
    ることを特徴とする、荷役車両。
  2. 【請求項2】 リフトアーム(4)がその前方回動時に
    所定の中間回動位置(4S6 )に達したことを検出する
    センサ(S6 )を備え、フックアーム復帰制御手段
    (C)は、フックアーム(5)を前記使用位置(5
    3 )まで自動的に移動復帰させるタイミングを前記セ
    ンサ(S6 )の検出信号に基づいて決定することを特徴
    とする、請求項1に記載の荷役車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008230573A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Fuji Heavy Ind Ltd 荷役車両
JP2011005967A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd 荷役車両
JP2016215806A (ja) * 2015-05-20 2016-12-22 新明和工業株式会社 コンテナ荷役車両

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