JP3614676B2 - 荷役車両 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷役車両、特に車台上に搭載した荷役フレームと、この荷役フレームの後部に基部を軸支されたダンプアームと、このダンプアームの先部に軸支されたリフトアームと、このリフトアームの先部に取付けられてコンテナを先端に係脱可能に係止し得るフックアームと、リフトアームを強制回動し得るリフト駆動手段と、フックアームをリフトアームに対し所定の格納位置と該格納位置よりもダンプアーム寄りの使用位置との間で強制移動し得るフック駆動手段と、ダンプアームに設けた第1係止部材と、リフトアーム又はコンテナに設けられてフックアームが格納位置にあるときに第1係止部材に係止する一方、同フックアームが使用位置にあるときに該第1係止部材より離脱する第2係止部材とを備え、両係止部材の非係止状態では、リフトアームがダンプアームに対し所定の前方回動位置と後方回動位置との間で単独回動することによりコンテナを荷役フレームと地上との間で積み卸しできるようにし、また両係止部材の係止状態では、リフトアームがダンプアームと一体回動することによりその両アーム上のコンテナをダンプできるようにした車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記荷役車両は、例えば特開昭57−22931号公報に開示されるように従来公知であり、この従来公知の荷役車両では、リフトアームの単独回動によりコンテナを荷役フレームと地上との間で積み卸しするに当っては、フックアームを前記使用位置に保持した状態を維持しつつリフトアームを前後回動させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記従来のものでは、リフトアームを後方回動位置にしてコンテナの積み込み作業を開始しようとする時に、例えば図22に示すように車両VのコンテナCt側への後退接近動作が車止めSt等のために制限されることに因り、フックアーム5先端がコンテナCtに届かない場合がある。
【0004】
このような場合には、フックアーム5を使用位置(図22の鎖線位置)より格納位置(図22の実線位置)側に矢印で示す如く適当に後方移動させることにより該アーム5をコンテナCtに係止させることが考えられるが、その係止後にフックアームを格納位置側に偏位させたままリフトアームを前方回動させてコンテナを積み込もうとすると、リフトアームが前方回動位置に到達する直前、即ちコンテナがリフトアーム及びダンプアーム上に完全に降下する直前に両係止部材が相互干渉を起こしてしまい(即ちダンプアーム側の第1係止部材の上に、リフトアーム又はコンテナ側の第2係止部材が乗ってしまい)、両係止部材の適正な係止状態が得られなくなるため、コンテナの姿勢が不安定になったり係止部材が変形、破損したりする等の問題がある。
【0005】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、上記問題を解決することができる荷役車両を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、車台上に搭載した荷役フレームと、この荷役フレームの後部に基部を軸支されたダンプアームと、このダンプアームの先部に軸支されたリフトアームと、このリフトアームの先部に取付けられてコンテナを先端に係脱可能に係止し得るフックアームと、リフトアームを強制回動し得るリフト駆動手段と、フックアームをリフトアームに対し所定の格納位置と該格納位置よりもダンプアーム寄りの使用位置との間で強制移動し得るフック駆動手段と、ダンプアームに設けた第1係止部材と、リフトアーム又はコンテナに設けられてフックアームが格納位置にあるときに第1係止部材に係止する一方、同フックアームが使用位置にあるときに該第1係止部材より離脱する第2係止部材とを備え、両係止部材の非係止状態では、リフトアームがダンプアームに対し所定の前方回動位置と後方回動位置との間で単独回動することによりコンテナを荷役フレームと地上との間で積み卸しできるようにし、また両係止部材の係止状態では、リフトアームがダンプアームと一体回動することによりその両アーム上のコンテナをダンプできるようにした荷役車両において、フック駆動手段の作動を任意に制御してフックアームを前記格納位置と使用位置との間で任意に移動操作するための任意操作手段と、リフトアームを後方回動位置に置いてコンテナの積込み作業を開始するに当り、前記任意操作手段への操作入力に応じたフックアームの前記使用位置から格納位置側への移動に基づき該フックアーム先端をコンテナに接近、係止させたときは、その係止後のリフトアームの前方回動に伴い両係止部材が相互干渉する以前に該フックアームを前記使用位置まで自動的に移動復帰させるようにフック駆動手段の作動を制御するフックアーム復帰制御手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
また請求項2の発明は、請求項1の発明の上記特徴に加えて、リフトアームがその前方回動時に所定の中間回動位置に達したことを検出するセンサを備え、フックアーム復帰制御手段は、フックアームを前記使用位置まで自動的に移動復帰させるタイミングを前記センサの検出信号に基づいて決定することを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
【0009】
図1〜図23は第1実施例を示すものであって、図1は、コンテナの車台上搭載終了時(走行時)の状態を示す荷役車両の側面図、図2は、コンテナの後退開始時(降ろし開始時)の状態を示す荷役車両の側面図、図3は、コンテナの接地時(コンテナの最大傾動時)の状態を示す荷役車両の側面図、図4は、コンテナの接地完了状態を示す荷役車両の側面図、図5は、コンテナのダンプ時の状態を示す荷役車両の側面図、図6は、荷役車両の要部拡大側面図、図7は、図6の7−7線に沿う平面図、図8は、図6の8線矢視のフックアームの前面図、図9は、図7の9矢視部の拡大図、図10は、図6の10矢視部の拡大図、図11は、図6の11−11線に沿う第1スイッチ部の概略図、図12は、図6の12−12線に沿う第2スイッチ部の概略図、図13は、図6の13−13線に沿う第4スイッチ部の概略図、図14は、図6の14−14線に沿う第3および第5スイッチ部の概略図、図15は、フックシリンダおよびリフトシリンダの油圧回路図、図16は、荷役作業の作動制御ブロック図、図17は、コンテナ降ろし作業のフローチャート、図18は、コンテナ積込みに先立ってのフックアーム位置調整作業のフローチャート、図19は、コンテナの積込み作業のフローチャート、図20はコンテナのダンプ上げ作業のフローチャート、図21は、コンテナのダンプ下げ作業のフローチャート、図22は、コンテナの積み込み開始の際にフックアームがコンテナに届かない場合の状態を示す図4対応図、図23は、コンテナの積み込み過程でリフトアームが前方回動位置直前においてフックアームが使用位置へ自動復帰する動作を示す説明図である。また図24〜図26は第2実施例を示すものであって、図24は図1対応図、図25は図2対応図、図26は図22対応図、図27は図23対応図である。
【0010】
図1〜8において、荷役車両Vの車台F上には、荷役フレーム1が一体に搭載されている。この荷役フレーム1は、左右縦桁と、複数の横桁とより方形枠状に形成されており、その後端左右には、左右案内ローラ2,2が回転自在に軸架されており、これらの案内ローラ2,2上を転動する、後述のコンテナCtは、荷役フレーム1上に搭載される。荷役フレーム1の後半部には、ダンプアーム3が後方に傾動可能に設けられる。このダンプアーム3は、左右縦桁の後端に横桁を一体に形成して前端開放の平面視フオークに形成されており、その後端が、前記左右案内ローラ2,2の回転軸線と同じ軸線回りに前後に傾動できるように軸支されている。前記ダンプアーム3の前端部寄りの中間部の左右には、ブラケット3,3を介してリフトアーム4の後端すなわち基端が前後方向に起伏回動自在に軸支9されている。このリフトアーム4は、図7に示すように前記ダンプアーム3よりも幅狭の、前後に細長い方形枠状に形成されていて、その後部はダンプアーム3の内側に納まるように前後方向に重なり合っているが、その大部分はダンプアーム3よりも前方に延長されており、その伏倒時には、その上面はダンプアーム3よりも高い位置にあり、車台F上に搭載されるコンテナCtは、このリフトアーム4の上面と、前記左右案内ローラ2,2上とで支持される。車台Fの前部と、リフトアーム4の中間部との間には、リフト駆動手段としての復動油圧シリンダよりなるリフトシリンダ7が連結されており、このリフトシリンダ7の伸長作動により、図3,4に示すように、リフトアーム4を前後に起伏回動させることができる。
【0011】
リフトアーム4の前端部にはブラケットを介してフックアーム5の下端が前後方向に回動自在に連結13されている。このフックアーム5は、図6、8に示すように側面から見てL字状であり、前面からみて逆V字状に形成されており、その先端、即ち上端にフック6が一体に設けられる。このフック6は、コンテナCtの前面上部に設けた係合部17に係脱自在である。またこのフックアーム5の下部は、前記リフトアーム4の前部を跨ぐようにしてそこに前後に回動自在に連結13されている。
【0012】
リフトアーム4の前部と、フックアーム5の中間部との間には、フック駆動手段としての復動油圧シリンダよりなるフックシリンダ8が連結されており、このフックシリンダ8の伸縮作動により、図2に示すようにフックアーム5を車台Fの前後回動させることができ、これによりコンテナCtを、荷役フレーム1上を後方に移動させることができる。
【0013】
図6〜10に示すように、リフトアーム4、フックアーム5およびダンプアーム3の左右両側には、それらに跨がってリフトアーム4とダンプアーム3とを前後方向に直線状に一体に固縛し、またその固縛を解除するようにした左右一対の固縛機構Lが設けられる。各固縛機構Lは、リフトアーム4の後部一側に回動自在に軸支される固縛フック10と、ダンプアーム3の前端一側に設けられてその固縛フック10が係脱自在に係合し得る係止ピン11と、前記固縛フック10の中間部とフックアーム5の基端とをそれぞれピン連結する長さ調整可能なロッド12とより構成されており、図6に明瞭に示すようにフックアーム5がリフトアーム4に対し略直交し且つダンプアーム3から最も離れた格納位置5S(図10、実線位置)にあるときにはロッド12が後方(図10、右方向)に押され、固縛フック10は固縛方向に回動されて係止ピン11に係止し、これによりリフトアーム4とダンプアーム3とが前後方向に直線状に一体に固縛される。また前記フックシリンダ8の伸長作動によりフックアーム5が、図10に鎖線で示すようにダンプアーム3寄りの所定角度傾倒した使用位置5Sまで後方揺動すると、ロッド12が前方(図10、左方向)に引かれ、固縛フック10は固縛解除方向(図10、時計方向)に回動されて係止ピン11より離脱し、これによりリフトアーム4とダンプアーム3との固縛が解除され、それらのアーム4,3はそれぞれ別々の回動が許容される。而して前記係止ピンは本発明の第1係止部材を、また前記固縛フック10は本発明の第2係止部材をそれぞれ構成する。
【0014】
図1〜5に示すように、車台Fの後部にはアウトリガー15が設けられ、このアウトリガー15は、コンテナCtを積み降ろしあるいはダンプさせるとき、作動されて荷役車両Vを安定させる。
【0015】
一方、荷役車両Vの車台F上に搭載されるコンテナCtは有蓋の箱状に形成されており、その開放後面は、リヤゲート16により閉じられ、またその前壁上部には、前記フックアーム5のフック6と係脱可能な係合部17が設けられ、またその底部の前後にはキャスタよりなる複数の走行輪18が軸支されている。
【0016】
次に前記コンテナCtを車台Fと地上Gとの間で積み降ろしをする過程およびそのコンテナCtを車台F上でダンプさせる過程について図1〜5を参照して説明する。
【0017】
▲1▼ 図1には荷役車両Vの車台F上にコンテナCtが搭載された状態すなわちその車両の走行状態が示されている。
【0018】
▲2▼ 図2に示すように、フックシリンダ8の伸長作動によりフックアーム5を格納位置5Sから使用位置5Sまで後方に傾動すると、コンテナCtはこのフックアーム5により左右案内ローラ2,2上を後方に押されて後方に移動するが、このコンテナCtの重心CGは未だ車台F上にあるのでコンテナCtは傾動しない。またフックアーム5の後方傾動に伴い前述のように固縛機構Lのフック10及び係止ピン11相互が非係止状態となって、リフトアーム4とダンプアーム3との固縛が解除されるので、リフトアーム4はダンプアーム3に対して自由に回動できるようになる。
【0019】
▲3▼ 図3に示すように、リフトシリンダ7を伸長作動させると、リフトアーム4は前方回動位置4Fから後方回動位置4Rへ向けて、フックアーム5と共に後方回動する。これによりコンテナCtは左右案内ローラ2,2に案内されて車台F上を後方に移動し、その重心CGが車台Fよりも後方に移動するに至れば、コンテナCtは左右案内レール2,2の回転中心を支点として後方に傾動し、その後部下縁は地上Gに着地する。
【0020】
▲4▼ 図4に示すようにリフトシリンダ7が伸長を継続して最伸長するに至れば、フックアーム5は下向きとなって、コンテナCtは完全に地上Gに降ろされる。ここでフックアーム5先端のフック6を係合部17より外せば、コンテナCtは荷役車両Vから分離されて、コンテナCt内への積荷作業等が行なわれる。
【0021】
▲5▼ 地上GのコンテナCtを荷役フレーム1上に搭載するには、前記▲1▼〜▲4▼の作業を逆に行なえばよい。
【0022】
▲6▼ 次に図1に示す荷役フレーム1上にコンテナCtが搭載されている状態、すなわちフックアーム5が格納位置5Sにある状態からリフトシリンダ7を伸長すれば、前記固縛機構Lのフック10及び係止ピン11相互の係止状態が維持されてダンプアーム3とリフトアーム4とを一体に固縛しているので、図5に示すようにそれら両アーム3,4は一体となって後方に傾動しコンテナCtをダンプ上げさせることができ、コンテナCt内の収容物を外部に排出することができる。またリフトシリンダ7を収縮作動させれば、コンテナCtをダンプ下げして荷役フレーム1上に降ろすことができる。
【0023】
ところで前述のコンテナCtの積み降ろし作業およびダンプ作業において、特にそれらの作業の迅速化を図るべく、リフトシリンダ7の作動速度を速めるようにすると、
(1)コンテナCtが降ろされて、その前端が地上Gに接地したとき、
(2)傾動しているコンテナCtが荷役フレーム1上に搭載されるとき、
(3)ダンプ上げしたコンテナCtが荷役フレーム1上に載置されるとき、
には、コンテナCtや荷役車両Vの車台Fや荷役フレーム1には、大きな衝撃が加わり、これに起因して騒音を発生し、あるいはコンテナCt、車台F、あるいは荷役フレーム1等を変形、損傷させる虞があるが、この実施例では、前記衝撃を可及的に低減してその虞を解消したものである。
【0024】
図6および図11〜14に示すように、荷役車両Vの適所には、リフトアーム4あるいはフックアーム5の作動位置を検出するための、近接スイッチよりなる第1〜第6センサS〜Sが設けられる。
【0025】
図11に示すように第1センサSはダンプアーム3の後部上面に設けられる。この第1センサSはリフトアーム4により作動されるもので、このリフトアーム4の後方回動時すなわちコンテナCtの降ろし作業時において、このリフトアーム4が後方回動位置4Rの直前の第1スロー開始位置4Sに達した時に、このリフトアーム4により作動されて後述する、第1,第2切換弁V,Vをスロー側に切り換える。なお、この第1センサSはダンプアーム3に設ける代わりに荷役フレーム1側もしくはリフトアーム4側に設けてもよい。
【0026】
図12に示すように第2センサSは、車台F側すなわち荷役フレーム1の横桁に設けられ、リフトアーム4の前方回動時すなわちコンテナCtの積込み作業時において、このリフトアーム4が前方回動位置4Fの直前の第2スロー開始位置4Sに達した時に、このリフトアーム4により作動されて後述する第2,第3切換弁V,Vをスロー側に切り換える。なお、この第2センサSはダンプアーム3側もしくはリフトアーム4側に設けてもよい。
【0027】
図14に示すように、第3センサSはリフトアーム4の前部に設けられており、フックアーム5が格納位置5Sより後方に揺動してリフトアーム4寄りの使用位置5Sに達したとき、そのフックアーム5により作動される。なお、この第3センサSはフックアーム5側に設けてもよい。
【0028】
図13に示すように、第4センサSは車台F側すなわち荷役フレーム1の前部に設けられており、リフトアーム4が前方回動位置4Fに格納されたとき、そのリフトアーム4により作動される。なお、この第4センサSはリフトアーム4側に設けてもよい。
【0029】
図14に示すように、第5センサSはリフトアーム4の前部に設けられており、そのフックアーム5が格納されたとき、そのフックアーム5により作動される。なお、この第5センサSはフックアーム5側に設けてもよい。
【0030】
さらに図12に示すように第6センサSは、車台F側すなわち荷役フレーム1の横桁に設けられ、リフトアーム4の前方回動時すなわちコンテナCtの積込み作業時において、フックアーム5が格納位置5S又はその近傍位置にある場合には前記両係止部材(固縛フック10,係止ピン11)の相互干渉が起きるような所定回動位置よりも手前側(図示例では当該所定回動位置よりも手前にある第2スロー開始位置4Sよりも更に手前側)の所定の一時停止位置4Sに達した時に、このリフトアーム4により作動される。なお、この第6センサSはダンプアーム3側もしくはリフトアーム4側に設けてもよい。而して前記一時停止位置4Sが本発明の所定の中間回動位置に相当する。
【0031】
次に前記リフトシリンダ7およびフックシリンダ8を作動する油圧回路について図15を参照して説明するに、荷役車両Vの走行用エンジンによりPTOを介して駆動される油圧ポンプPと油溜T間とを連絡する作動油路20には、制御弁ユニットUVが接続される。この制御弁ユニットUV内には、いずれも3位置電磁切換弁よりなる、第1,第2および第3切換弁V,VおよびVが設けられ、第1切換弁Vの入口ポートは前記作動油路20に接続され、またその出口ポートはパイロットチエック弁21を接続した油路22を介して前記フックシリンダ8に接続され、また第2,第3切換弁V,Vの入口ポートは前記作動油路20に並列に接続され、前記第2切換弁Vは、絞り付の出口ポートA,Bおよび入口ポートR接続型の3位置切換電磁弁であり、その左、右位置の圧油側油路にそれぞれ固定絞り23,24が接続される。第2切換弁Vの出口ポートはカウンタバランス弁25を接続した油路26を介して前記リフトシリンダ7に接続される。また前記第3切換弁Vはクローズドセンター型の3位置切換電磁弁であり、その出口ポートは、前記カウンタバランス弁25を接続した油路27を介して前記リフトシリンダ7に接続される。
【0032】
フックシリンダ8の伸縮制御は、第1切換弁Vの切換制御により行なわれる。すなわち油圧ポンプPの駆動後、第1切換弁Vを右位置に切り換えれば、フックシリンダ8は伸長作動されてフックアーム5を後方に傾動することができ、また第1切換弁Vを左位置に切り換えれば、フックシリンダ8は収縮作動されてフックアーム5を前方に傾動して格納することができる。
【0033】
またリフトシリンダ7の伸縮制御は、第2,第3切換弁V,Vの切換制御により行なわれる。第2,第3切換弁V,Vを同時に左位置もしくは右位置に切り換えると、第2切換弁の左、右位置の圧油側油路には、固定絞り23,24が設けられていることにより、作動油路20を流れる圧油の大部分は抵抗の少ない第3切換弁Vからカウンタバランス弁25を経てリフトシリンダ7に供給され、このリフトシリンダ7を比較的速い速度で伸縮作動し、リフトアーム4を迅速に前方あるいは後方に起伏回動することができる。
【0034】
ところで第2切換弁Vを左、右位置のいずれかに位置させたまま、第3切換弁Vを中立位置に切り換えると、作動油路20の圧油は第2切換弁Vのみを通り、カウンタバランス弁25を経てリフトシリンダ7に供給されるが、このとき第2切換弁の左、右位置の圧油側油路には、固定絞り23,24が設けられるので、リフトシリンダ7に供給される単位時間当たりの油量が制限され、リフトシリンダ7は緩慢に伸縮作動され、これによりリフトシリンダ7も緩慢に前後に回動されることになる。
【0035】
なお、前述のようにリフトシリンダ7を高速で作動する際に、第2,第3切換弁V、Vを同時に切り換える理由についで述べるに、もし仮に第2切換弁Vを中立のままにして第3切換弁Vを切り換えると、第3切換弁Vからの圧油が第2切換弁Vを通って油溜Tに戻ってしまう不都合があるからであり、またこの不都合を解消すべく第2切換弁Vの中立位置を全ブロックにすればよいが、このようにすると第3切換弁Vが中立位置に戻ったとき、リフトシリンダ7の慣性力により油が油溜Tに戻ろうとしても第2切換弁の中立位置でのブロックにより油溜Tに戻れなくなり、油圧回路内が異常高圧になり、油圧回路を損傷、破損する危険が生じる。このことから第2切換弁Vは、前述のようにオープンセンター型が採用されている。
【0036】
図16には、荷役車両Vによる荷役作業の作動制御のブロック図が示されており、制御プログラムを内蔵した制御手段Cの入力側には荷役操作入力部Mが、またその出力側には制御弁ユニットUV(切換弁V〜V)がそれぞれ接続される。そして荷役作業は、作業員による荷役操作入力部Mへの操作入力と、制御手段Cに内蔵の制御プログラムとに基づき制御手段Cから各切換弁V〜Vに作動信号を出力して駆動手段D(即ちフック駆動手段たるフックシリンダ8及びリフト駆動手段たるリフトシリンダ7)を作動制御することにより実行される。
【0037】
前記荷役操作入力部Mは、車両Vの車体適所に設置される操作スイッチ盤に設けられるもので、コンテナCtの脱着作業(積込・卸し)と、ダンプ作業と、フックアームの位置調整作業とを任意に選択するための選択スイッチSWと、その選択スイッチSWにより選択された各作業態様についてコンテナを上げ操作するための上げスイッチSWと、同じく各作業態様についてコンテナを下げ操作するための下げスイッチSWとを具備している。例えば選択スイッチSWにより「脱着」を選択した場合に於いて上げスイッチSWをONするとコンテナ積込作業を、また下げスイッチSWをONするとコンテナ卸し作業をそれぞれ実行することができ、また選択スイッチSWにより「ダンプ」を選択した場合に於いて上げスイッチSWをONするとコンテナを上方へダンプさせ、また下げスイッチSWをONするとコンテナを下方へダンプさせることができる。更に選択スイッチSWにより「走行/調整」を選択した場合に於いて、上げスイッチSWをONするとフックアーム5を格納位置5S側(図22で後方)へ回動させ、また下げスイッチSWをONすると同アーム5を使用位置5S側(図22で前方)へ回動させ、更に上げ,下げスイッチSWを何れもOFFとした場合には車両の走行が可能となる。
【0038】
而して前記制御手段Cは、前記各スイッチSW,SW,SWの出力信号に基づきフックシリンダ8及びリフトシリンダ7に所定の順次作動を行わせるための順次作動制御手段を含むものであり、この順次作動制御手段は、本発明のフックアーム復帰制御手段の機能を果たすものである。また前記選択スイッチSW、上げスイッチSW及び下げスイッチSWを含む荷役操作入力部Mは本発明の任意操作手段を構成している。
【0039】
次にこの実施例の作用を図17〜21のフローチャートを参照して説明する。
〔コンテナCtの降ろし作業〕(図17参照)
これは車台Fの荷役フレーム1上に搭載されているコンテナCtを地上Gに降ろす作業であって、いま操作スイッチ盤の選択スイッチSWを「脱着」に切換えると共に下げスイッチSWをONすると、フックシリンダ8が伸長作動され、格納位置5Sにあるフックアーム5は後方に揺動する(図1,2参照)。フックアーム5が使用位置5Sまで移動するのに応じて第3センサSが検知されて(図14参照)、フックアーム5の後方への揺動が停止されると共に、リフトシリンダ7が伸長を開始してリフトアーム4を前方回動位置4Fより後方へ回動させ、このリフトアーム4に連結されるコンテナCtは後方へ移動しつつ後方へ傾斜し、遂には図3に示すようにコンテナCtの後端が接地するに至る。
【0040】
リフトアーム4の後方への更なる回動継続によりコンテナCtの前端が接地する直前では(即ちリフトアーム4が第1スロー開始位置4Sに達すると)、このリフトアーム4により前記第1センサSが検知される(図11参照)。この検知信号によれば、前記第3切換弁Vが中立位置に切り換えられる。これにより前述のようにリフトシリンダ7には第2切換弁Vを通って圧油が供給され、リフトアーム4の後方への回動が緩慢となり、その結果、コンテナCtの接地(図4参照)は、緩衝的に緩慢に行なわれて、その接地時にコンテナCtや荷役車両Vの車台F、荷役フレーム1等に加わる衝撃を緩和するとともにそれらの変形、損傷を防止し、その上、騒音の発生を大幅に低減することができる。作業者の目測により、コンテナCtの接地完了を確認して、コンテナCtの地上Gへの降ろし作業が完了し、選択スイッチSWが「走行/調整」に切換えらると共に下げスイッチSWがOFFされる。このときのリフトアーム4の位置が後方回動位置4Rとなる。
【0041】
尚、作業者の目測によりコンテナCtの地上への降ろし作業を完了とする代わりにリフトシリンダ7のフルストロークによりその降ろし作業を完了させるようにしてもよい。この場合、コンテナCtの接地完了を確認してリフトシリンダ7のフルストロークによりリフトアーム4が最後方回動位置で停止されて、コンテナCtの地上Gへの降ろし作業が完了し、選択スイッチSWが「走行/調整」に切換えられると共に下げスイッチSWがOFFされる。この場合は、前記最後方回動位置がリフトアーム4の後方回動位置4Rとなる。
〔コンテナ積込みに先立つフックアーム位置調整作業〕(図18参照)
地上Gに待機するコンテナCtを荷役車両の車台F上に積み込む作業を開始するに当たっては、先ずコンテナCtにフックアーム5先端を係止させる必要があるが、車両VをコンテナCtの手前まで後退させてもなおコンテナCtの係合部17とフックアーム5先端のフック6との間に位置ずれがあるような場合には、フックアーム5を揺動操作してその位置の調整を行う。この調整作業は、選択スイッチSWを「走行/調整」に保持したまま上げスイッチSW又は下げスイッチSWを適宜オンオフ操作すればよく、このときにリフトアーム4が第1スロー開始位置4Sよりも後方側にあれば(即ち第1センサSが検知状態にあれば)、フックアーム5を格納位置5S側または使用位置5S側に任意に位置調整することができる。
【0042】
例えば図22の鎖線に示すように、車両VのコンテナCt側への後退接近動作が車輪止めSt等のために制限されることに因りフックアーム5先端のフック6がコンテナCtの係合部17に届かないような場合には、フックアーム5を格納位置5S側(即ち後方側)に任意揺動させることより、該アーム5のフック6をコンテナCtの係合部17に係止させることが可能となる。
〔コンテナCtの積込み作業〕(図19参照)
コンテナCtの車台F上への積込みに先立ち、前述のように車両VをコンテナCt側へ適宜後退させたりフックアーム5の位置調整を行うことでフックアーム5先端のフック6をコンテナCtの係合部17に係止させることができる。しかる後、操作スイッチ盤の選択スイッチSWを「脱着」に切換えると共に、上げスイッチSWをONすると、それまで後方回動位置4Rにあったリフトアーム4は前方に回動し、コンテナCtの車台F上への積込みを開始する。
【0043】
そして図23に実線で示すようにリフトアーム4が前記一時停止位置4Sに達したことを第6センサSが検知したときに、フックアーム5が使用位置5Sにあれば(即ち第3センサSが検知状態にあれば)リフトアーム4の前方回動をそのまま継続する。一方、リフトアーム4が前記一時停止位置4Sに達したときに、もしフックアーム5が使用位置5Sより格納位置5S寄りにあれば(即ち第3センサSが検知状態になければ)、リフトアーム4の前方回動を一旦停止させると共にフックアーム5を使用位置5Sまで復帰移動させる。そしてフックアーム5が使用位置5Sに達したことを第3センサSが検知すると、フックアーム5の下方揺動を停止させると共にリフトアーム4の前方回動を再開させる。
【0044】
リフトアーム4の前方への回動継続により、そのリフトアーム4が格納される直前では、このリフトアーム4により前記第2センサSが検知される(図12参照)。この検知信号によれば、前記第3切換弁Vが中立位置に切り換えられ、リフトシリンダ7には第2切換弁Vのみを通って圧油が供給され、リフトアーム4は格納寸前でその回動が緩慢となり、その結果コンテナCtの車台F上の荷役フレーム1上への設置が緩衝的に緩慢に行なわれ、その設置時にコンテナCtや車台F、荷役フレーム1等に加わる衝撃を緩和するとともにそれらの変形、損傷を防止し、その上騒音の発生を大幅に低減することができる。
【0045】
コンテナCtが車台F上に設置され、リフトアーム4が格納位置に戻れば、第4センサS(図13参照)が検知され、リフトアーム4の前方への回動が停止され、次いでフックシリンダ8が収縮作動されフックアーム5が前方に揺動して格納位置5Sに至れば、第5センサS(図14参照)が検知され、フックアーム5の前方への揺動が停止され、コンテナCtの積込み作業が完了して、選択スイッチSWが「走行/調整」に切換えられると共に上げスイッチSWがOFFされる。
【0046】
このようにコンテナCtの積込み作業開始に当り、フックアーム5とコンテナCtとを係止させるべくフックアーム5が前述の位置調整により使用位置5Sから格納位置5S側に移動操作されても、その係止後においてリフトアーム4を前方回動させる過程では、フックアーム5を、リフトアーム4の前方回動に伴い両係止部材(固縛フック10,係止ピン11)が相互干渉する以前に該フックアーム5を使用位置5Sまで自動的に移動復帰させることができるので、その係止後にリフトアーム4を前方回動させる過程での両係止部材10,11の相互干渉(即ちダンプアーム3側の第1係止部材である係止ピン11の上に、リフトアーム4側の第2係止部材である固縛フック10が乗ってしまうこと)が確実に回避され、その結果、コンテナCtを常に適正な姿勢でリフトアーム4及びダンプアーム3上に降下させることができ、また前記相互干渉に因る係止部材10,11の変形、破損も未然に防止することができる。
【0047】
〔コンテナCtのダンプ上げ作業〕(図20参照)
これは車台F上のコンテナCtをダンプ上げする作業であって、リフトアーム4とダンプアーム3とが一体となって後方に傾動される。コンテナCtが車台F上に設置され、リフトシリンダ7およびフックシリンダ8がいずれも格納されている状態において、操作スイッチ盤の選択スイッチSWを「ダンプ」に切換えると共に上げスイッチSWをON作動すれば、フックアーム5が格納位置5Sのままであることから、リフトアーム4とダンプアーム3とは前記固縛機構Lの固縛作動により一体化されたまま、リフトシリンダ7の伸長作動により、リフトアーム4とダンプアーム3とが一体に上昇し、コンテナCtはダンプアーム3の軸支点回りに後方に傾動する。そしてリフトシリンダ7の最伸長によりコンテナCtはフルダンプされる(図5参照)。そして選択スイッチSWが「走行/調整」に切換えられると共に上げスイッチSWがOFFされて、コンテナCtがダンプ位置に停止される。
【0048】
この場合、第2、第3切換弁は終始同時に作動され、圧油は主として抵抗の少ない第3切換弁Vを経てリフトシリンダ7に供給され、リフトアーム4の緩慢作動は行なわれない。
【0049】
〔コンテナCtのダンプ下げ作業〕(図21参照)
これらフルダンプされているコンテナCtを下げて車台F上に伏倒設置させる作業であって、操作スイッチ盤の選択スイッチSWを「ダンプ」に切換えると共に下げスイッチSWをON作動すれば、リフトアーム4の収縮作動により、リフトアーム4とダンプアーム3とは一体のまま降下する。コンテナCtが車台F上の荷役フレーム1上に伏倒設置される直前に、リフトアーム4により第2センサS(図12参照)が検知される。これにより第3切換弁Vが中立位置に切り換えられ、圧油は第2切換弁のみを通ってリフトシリンダ7に供給され、コンテナCtは緩慢に降下して車台Fの荷役フレーム1上に格納される。その結果コンテナCtの車台F上の荷役フレーム1上への降下が緩衝的に緩慢に行なわれ、その降下時にコンテナCtや車台F、荷役フレーム1等に加わる衝撃を緩和するとともにそれらの変形、損傷を防止し、その上騒音の発生を大幅に低減することができる。リフトアーム4がダンプアーム3と共に格納されると、このリフトアーム4により第4スイッチ(図13参照)が検知され、リフトアーム4の降下が完了し、選択スイッチSWが「走行/調整」に切換えられると共に下げスイッチSWがOFFされる。
【0050】
次に図24〜図27を参照して本発明の第2実施例について説明する。この実施例では、フックアーム5の基部がリフトアーム4の先部に前後摺動可能に支持されていて、前進限である格納位置5Sと後退限である使用位置5Sとの間をフックアーム5が往復移動し得るようになっており、しかもダンプアーム3には第1係止部材としての第1係止爪11′が、またコンテナCtの下部には第2係止部材としての第2係止爪10′がそれぞれ固着されていて、フックアーム5が格納位置5Sにあるときに両係止部材10′,11′が互いに係止状態となってリフトアーム4がダンプアーム3と一体回動することによりその両アーム3,4上のコンテナCtをダンプできるようにする一方、同フックアーム5が使用位置5Sにあるときに両係止部材10′,11′が互いに離脱状態となってリフトアーム4の単独回動によりコンテナCtを荷役フレーム1と地上Gとの間で積み卸しできるようにしている。斯かる第2実施例の構成は従来公知であり、またそれ以外の構成は、第1実施例のものと基本的に同一であるので、各構成部材に第1実施例と同じ参照符号を付すに留め、具体的な構造説明を省略する。
【0051】
而してこの第2実施例においても、第1実施例と同様の作用効果を奏することができる。例えばコンテナCtを車台上に積み込むに当り、フックアーム5とコンテナCtとを係止させるべくフックアーム5が第1実施例と同様の位置調整(図26参照)を行うことにより使用位置5Sから格納位置5S側に摺動されても、その係止後においてリフトアーム4を前方回動させる過程では、フックアーム5を、リフトアーム4の前方回動に伴い両係止部材(第1,第2係止爪11′,10′)が相互干渉する以前に該フックアーム5を使用位置5Sまで自動的に移動復帰させることができるので、その係止後にリフトアーム4を前方回動させる過程での両係止部材の相互干渉(即ちダンプアーム3側の第1係止部材である第1係止爪11′の上にコンテナCt側の第2係止部材である第2係止爪10′が乗ってしまうこと)が確実に回避され、その結果、コンテナCtを常に適正な姿勢でリフトアーム4及びダンプアーム3上に降下させることができ、また前記相互干渉に因る係止部材11′,10′の変形、破損も未然に防止することができる。
【0052】
以上の各実施例においては、リフトアーム4がその前方回動時に所定の一時停止位置4Sに達したことを検出するセンサ(第6センサS)が配備されており、フックアーム復帰制御手段Cが、リフトアーム4の前方回動を一時停止させ且つフックアーム5を使用位置5Sまで自動的に移動復帰させるタイミングを前記センサSの検出信号に基づいて決定しているため、リフトアーム4の一時停止及びフックアーム5の自動復帰動作(即ち両アーム4,5のシーケンス動作)を簡単な構造で的確に実行させることができる。この場合、前記一時停止位置4Sは、フックアーム5の格納位置5S側への移動に基づきフックアーム5先端をコンテナCtに係止させた後のリフトアーム4の前方回動に伴い第1,第2係止部材10,11;10′,11′が相互干渉する虞れのある位置より少なくとも手前側(即ち後方側)の位置であれば何処に設定してもよく、例えば第1スロー開始位置4S又は第2スロー開始位置4Sに設定することも可能であり、その場合には、各スロー開始位置4S,4Sを検出するセンサS,Sを自動復帰のタイミング決定のためのセンサに兼用できることから、それだけ構造の簡素化が図られる。
【0053】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。たとえば前記実施例では、センサとして近接スイッチが使用されたが、これに代えてリミットスイッチ等の従来公知の同効のスイッチを用いてもよい。さらにフックアーム5の先端に設けられるフックはシリンダ等によりフックアーム5に対して相対回動できるようにしてもよい。
【0054】
また前記実施例では、フックアーム5の格納位置5S側への移動に基づきフックアーム5先端をコンテナCtに係止させた後のリフトアーム4の前方回動過程に於けるフックアーム5の移動復帰動作を、リフトアーム4を一時停止状態において行うようにしているが、本発明ではリフトアーム4を一時停止させずに、その前方回動と並行してフックアーム5を移動復帰させるようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】
以上のように請求項1の発明によれば、ダンプアームに設けた第1係止部材と、リフトアーム又はコンテナに設けられてフックアームが格納位置にあるときに第1係止部材に係止する一方、同フックアームが使用位置にあるときに該第1係止部材より離脱する第2係止部材とを備え、両係止部材の非係止状態では、リフトアームがダンプアームに対し所定の前方回動位置と後方回動位置との間で単独回動することによりコンテナを荷役フレームと地上との間で積み卸しできるようにし、また両係止部材の係止状態では、リフトアームがダンプアームと一体回動することによりその両アーム上のコンテナをダンプできるようにした荷役車両において、リフトアームを後方回動位置に置いてコンテナの積込み作業を開始するに当り、リフトアームに対しフックアームを格納位置と使用位置との間で任意に移動操作するための任意操作手段を備えるので、コンテナの積込みに当り、車両の後退制限等に因りフックアーム先端がコンテナに届かないような場合には、フックアームを使用位置より格納位置側(即ち車両後方側)に任意に移動させることより、該アーム先端をコンテナに接近、係止させることが可能となる。
【0056】
またこのようなフックアームの格納位置側への移動に基づきフックアーム先端をコンテナに係止させたときは、その係止後のリフトアームの前方回動に伴い両係止部材が相互干渉する以前に該フックアームを使用位置まで自動的に移動復帰させるようにしたので、その係止後にリフトアームを前方回動させる過程での両係止部材の相互干渉(即ちダンプアーム側の第1係止部材の上に、リフトアーム又はコンテナ側の第2係止部材が乗ってしまうこと)が確実に回避され、従ってコンテナを常に適正な姿勢でリフトアーム及びダンプアーム上に降下させることができ、また前記相互干渉に因る係止部材の変形、破損も未然に防止することができる。
【0057】
また特に請求項2の発明によれば、リフトアームがその前方回動時に所定の中間回動位置に達したことを検出するセンサを備え、フックアーム復帰制御手段は、フックアームを使用位置まで自動的に移動復帰させるタイミングを前記センサの検出信号に基づいて決定するので、フックアームの上記自動復帰動作を簡単な構造で確実に実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の荷役車両のコンテナ搭載完了時(走行時)の状態を示す側面図
【図2】コンテナの後退開始時(降ろし開始時)の状態を示す前記荷役車両の側面図
【図3】コンテナ接地時(コンテナの最大傾動時)の状態を示す前記荷役車両の側面図
【図4】コンテナの接地完了状態を示す前記荷役車両の側面図
【図5】コンテナのダンプ時の状態を示す前記荷役車両の側面図
【図6】荷役フレームの側面図
【図7】荷役フレームの平面図
【図8】図6の8−8線に沿う断面図
【図9】図7の9矢視部の拡大図
【図10】図6の10矢視部の拡大図
【図11】図6の11−11線に沿う概略図
【図12】図6の12−12線に沿う概略図
【図13】図6の13−13線に沿う概略図
【図14】図6の14−14線に沿う概略図
【図15】フックシリンダおよびリフトシリンダの油圧回路図
【図16】荷役作業の作動制御ブロック図
【図17】コンテナ降ろし作業のフローチャート
【図18】コンテナ積込みに先立ってのフックアーム位置調整作業のフローチャート
【図19】コンテナの積込み作業のフローチャート
【図20】コンテナのダンプ上げ作業のフローチャート
【図21】コンテナのダンプ下げ作業のフローチャート
【図22】コンテナの積み込み開始の際にフックアームがコンテナに届かない場合の状態を示す、図4対応図
【図23】コンテナの積み込み過程でリフトアームが前方回動位置直前においてフックアームが使用位置へ自動復帰する動作を示す説明図
【図24】第2実施例の荷役車両の図1対応図
【図25】第2実施例の荷役車両の図2対応図
【図26】第2実施例の荷役車両の図22対応図
【図27】第2実施例の荷役車両の図23対応図
【符号の説明】
1・・・・・・・荷役フレーム
3・・・・・・・ダンプアーム
4・・・・・・・リフトアーム
4F・・・・・・リフトアームの前方回動位置
4R・・・・・・リフトアームの後方回動位置
4S・・・・・所定の中間回動位置としてのリフトアームの一時停止位置
5・・・・・・・フックアーム
5S・・・・・フックアームの使用位置
5S・・・・・フックアームの格納位置
7・・・・・・・リフト駆動手段としてのリフトシリンダ
8・・・・・・・フック駆動手段としてのフックシリンダ
10・・・・・・第2係止部材としての固縛フック
10′・・・・・第2係止部材としての第2係止爪
11・・・・・・第1係止部材としての係止ピン
11′・・・・・第1係止部材としての第1係止爪
C・・・・・・・フックアーム復帰制御手段としての制御手段
Ct・・・・・・コンテナ
F・・・・・・・車台
M・・・・・・・任意操作手段としての荷役操作入力部
・・・・・・センサとしての第6センサ

Claims (2)

  1. 車台(F)上に搭載した荷役フレーム(1)と、この荷役フレーム(1)の後部に基部を軸支されたダンプアーム(3)と、このダンプアーム(3)の先部に軸支されたリフトアーム(4)と、このリフトアーム(4)の先部に取付けられてコンテナ(Ct)を先端に係脱可能に係止し得るフックアーム(5)と、リフトアーム(4)を強制回動し得るリフト駆動手段(7)と、フックアーム(5)をリフトアーム(4)に対し所定の格納位置(5S)と該格納位置(5S)よりもダンプアーム(3)寄りの使用位置(5S)との間で強制移動し得るフック駆動手段(8)と、ダンプアーム(3)に設けた第1係止部材(11,11′)と、リフトアーム(4)又はコンテナ(Ct)に設けられてフックアーム(5)が格納位置(5S)にあるときに第1係止部材(11,11′)に係止する一方、同フックアーム(5)が使用位置(5S)にあるときに該第1係止部材(11,11′)より離脱する第2係止部材(10,10′)とを備え、両係止部材(10,11;10′,11′)の非係止状態では、リフトアーム(4)がダンプアーム(3)に対し所定の前方回動位置(4F)と後方回動位置(4R)との間で単独回動することによりコンテナ(Ct)を荷役フレーム(1)と地上(G)との間で積み卸しできるようにし、また両係止部材(10,11;10′,11′)の係止状態では、リフトアーム(4)がダンプアーム(3)と一体回動することによりその両アーム(3,4)上のコンテナ(Ct)をダンプできるようにした荷役車両において、
    フック駆動手段(8)の作動を任意に制御してフックアーム(5)を前記格納位置(5S)と使用位置(5S)との間で任意に移動操作するための任意操作手段(M)と、
    リフトアーム(4)を後方回動位置(4R)に置いてコンテナ(Ct)の積込み作業を開始するに当り、前記任意操作手段(M)への操作入力に応じたフックアーム(5)の前記使用位置(5S)から格納位置(5S)側への移動に基づき該フックアーム(5)先端をコンテナ(Ct)に接近、係止させたときは、その係止後のリフトアーム(4)の前方回動に伴い両係止部材(10,11;10′,11′)が相互干渉する以前に該フックアーム(5)を前記使用位置(5S)まで自動的に移動復帰させるようにフック駆動手段(8)の作動を制御するフックアーム復帰制御手段(C)とを備えることを特徴とする、荷役車両。
  2. リフトアーム(4)がその前方回動時に所定の中間回動位置(4S)に達したことを検出するセンサ(S)を備え、フックアーム復帰制御手段(C)は、フックアーム(5)を前記使用位置(5S)まで自動的に移動復帰させるタイミングを前記センサ(S)の検出信号に基づいて決定することを特徴とする、請求項1に記載の荷役車両。
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