JP3712431B2 - アスファルトプラントにおける骨材供給制御方法 - Google Patents

アスファルトプラントにおける骨材供給制御方法 Download PDF

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は道路舗装材であるアスファルト合材を製造するアスファルトプラントの骨材供給制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にアスファルトプラントにおいては、各種骨材を種別毎に貯蔵する骨材ホッパーから所望の割合で骨材を切り出し、骨材搬送用ベルコンにより加熱装置であるドライヤに送り込み、ドライヤにより加熱した後にプラント本体上部に持ち上げ、振動篩により粒径別に篩い分けて下位に配設する骨材貯蔵ビンの区画室に粒径別に一時貯蔵する。そして出荷要請に基づいて製造するアスファルト合材の配合に基づいて各種粒径の骨材を各区画室より払い出し、所定量計量してアスファルト等の他の材料と共にミキサにより混合してアスファルト合材を製造している。
【0003】
この合材製造時、骨材ホッパからの骨材の切り出しは、通常、出荷するアスファルト合材の品種、配合に応じて各骨材ホッパの可変速フィーダによる切り出し速度をプラント操作盤に予め記憶させており、出荷開始によって出荷合材の品種、配合に応じて各骨材ホッパの切り出し速度が割り当てられ、出荷合材の骨材使用量に見合った骨材量が骨材ホッパより切り出される。そして搬送途中に配設したコンベヤスケールにより総骨材供給量を測定し、設定された総骨材供給量を供給し終えると骨材の切り出しを停止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の骨材供給方法では、骨材貯蔵ビンの各区画室に分配貯蔵される各種骨材は、骨材ホッパにおける骨材粒度の変動や、振動篩の効率、目詰まりなどによって出荷合材の骨材配合比通りの貯蔵ができていない場合もあり、プラントの運転時間の経過と共に各区画室の骨材の貯蔵割合が出荷合材の骨材配合比に対して偏りを生じ、一部の骨材が骨材切れを起こすことがあり、またその一方では多量の骨材が貯蔵される区画室もある。そのために、プラントのオペレータは骨材切れのないように操作盤の表示画面を監視しておく必要があり、また多量に供給された区画室の骨材は一日の出荷作業終了後に残された残材を抜き取る面倒な作業を行わなければならない。
【0005】
本発明は上記の点に鑑み、骨材貯蔵ビンの各区画室に供給される骨材の実供給割合が出荷合材の骨材配合比に近付くように骨材供給制御を行い、出荷合材の各種骨材の使用量に見合った適正量の骨材を過不足なく供給できるようにしたアスファルトプラントの骨材供給制御方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するために、骨材を種別毎に貯蔵して可変速フィーダにより切り出し量を自在に制御可能とした骨材ホッパから所望の割合で骨材を切り出し、加熱装置であるドライヤにより加熱後、プラント本体の骨材貯蔵ビンの各区画室に粒径別に一時貯蔵し、製造するアスファルト合材の配合に基づいて各種粒径の骨材を所定量計量し、ミキサによりアスファルト等の他の材料と共に混合してアスファルト合材を製造するアスファルトプラントにおいて、前記骨材貯蔵ビンの各区画室に貯蔵量を検出するレベル計を配設すると共に、該レベル計よりの信号により各骨材ホッパの切り出し量を制御する骨材供給制御装置を具備し、予めアスファルト合材の品種毎に骨材ホッパの骨材切り出し割合を記憶させておき、アスファルト合材の出荷指令により出荷合材の品種に対応する骨材切り出し割合にて各骨材ホッパから骨材の切り出しを開始すると共に、所定のタイミング毎に前記レベル計によって各区画室の骨材貯蔵レベルを検出し、検出した前回と今回との骨材貯蔵レベル差と、この間に各区画室から払い出された骨材量とより各区画室への骨材の実供給割合を演算し、該実供給割合と出荷合材の骨材配合比に差異があるならば、出荷合材の各区画室の骨材使用量に対して特定の区画室への骨材供給に過不足有りと判断し、各区画室への骨材の実供給割合が出荷合材の骨材配合比に近付くように各可変速フィーダの切り出し割合を逐次補正して、出荷合材の各区画室の骨材使用量に対して過不足なく各区画室へ骨材を供給するようにしたことを特徴としている。
【0007】
【作用】
本発明の骨材供給制御方法によれば、骨材供給時に所定のタイミング毎に各区画室の骨材貯蔵レベルを検出し、この骨材貯蔵レベルの前回分と今回分との差値より各区画室に粒径別に分配される骨材の実供給割合を演算する。なお、その間に骨材が払い出されているときにはそれを考慮して実供給割合を演算する。
【0008】
そして各区画室への実供給割合と出荷合材の骨材配合比との間に差異が生じているならば、それは骨材ホッパにおける骨材粒度の変動や、振動篩の効率、目詰まりなどの影響によって誤差がでているものであり、各骨材ホッパの可変速フィーダの切り出し割り合いを補正して各区画室への骨材の実供給割合が出荷合材の骨材配合比に近付くように供給制御を行う。これによって、出荷合材の骨材配合比に見合った骨材量を骨材貯蔵ビンに過不足なく供給でき、出荷時に骨材の一部が骨材切れを起こすようなことがなくなり、また余分な残材も少なくなって残材抜き取り作業も軽減されるなど効率の良い骨材供給制御が行える。
【0009】
【実施例】
以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0010】
1a〜1dは骨材を種別毎に貯蔵する骨材ホッパであり、可変速フィーダ2a〜2dにより所定量の骨材を切り出し、引出しコンベヤ3、計量コンベヤ4を介して骨材加熱装置であるドライヤ5に投入し、ドライヤ5内を通過する間にバーナ6の熱風により所定の温度まで加熱昇温する。
【0011】
加熱した骨材はバケットエレベータ7によりプラント本体上部まで持ち上げ、振動篩8により骨材を粒径別に篩い分け、内部を複数に区画した骨材貯蔵ビン9に粒径別に貯蔵される。9a〜9dは砂利大、砂利中、砂利小及び砂の粒径別に骨材を貯蔵する区画室であり、それぞれの区画室9a〜9dには骨材貯蔵レベルを検出するレベル計10を配設している。図示したレベル計は静電容量式レベル計を利用した連続式レベル計であるが、このほかに区画室を独立させてロードセルを利用したり、また、非連続式レベル計のトルクモータ式及び熱伝対などを多数使用することにより、連続して骨材貯蔵レベルを計測するようにしても良い。
【0012】
11は骨材ホッパ1a〜1dの骨材の切り出しを制御する骨材供給制御装置であって、レベル計10よりのデータや操作盤12とのデータを送受信する送受信部13、取り込んだレベルデータより各種演算を行う演算部14、各種データを記憶する記憶部15、各種設定データを入力する入力部16及び骨材ホッパ1a〜1dの可変速フィーダ2a〜2dの速度を設定する速度設定器17を備える共に、これらの各要素を制御する制御部18を備えている。
【0013】
前記骨材ホッパ1a〜1dからの骨材の切り出し制御は、出荷合材の骨材配合に応じた切り出し割合にて各種骨材を切り出したり、また骨材貯蔵ビン9の各区画室9a〜9dのレベル計10により各区画室9a〜9dの骨材貯蔵レベルを検出し、この骨材貯蔵レベルから各区画室への骨材供給割合や貯蔵量を演算し、これをフィードバックして骨材の切り出し速度を補正し、出荷合材の骨材使用量に対し過不足なしに骨材を供給するようにしている。
【0014】
そして各区画室9a〜9dに貯蔵された各種粒径の骨材は、出荷合材の骨材配合に基づいて区画室9a〜9dから下位に設けた骨材計量槽19に払い出して計量し、石粉計量槽20及びアスファルト計量槽21で計量した石粉及び溶融アスファルトと共にミキサ22に投入して所定時間混合してアスファルト合材を製造している。
【0015】
次に、骨材貯蔵ビン9の骨材貯蔵レベルに基づいて骨材の供給制御を行う方法について、図2、図3のフローチャートにより説明する。図中のS1〜S22はフローチャートの各手順を表わすステップを示す。
【0016】
先ず、運転を開始する前に初期設定としてアスファルト合材の品種及びその配合等を操作盤12に登録する(S1)。また、骨材供給時に、アスファルト合材の品種に対応させて各骨材ホッパ1a〜1dからの骨材切り出し速度を設定するための切り出し割合の登録を行う(S2)。そして各種骨材の時間当たりの総供給量を設定すれば切り出し割合から各骨材ホッパ1a〜1dの切り出し速度が決定される。なお、アスファルト合材の品種により決定した各骨材の切り出し割合に応じて各骨材ホッパ1a〜1dの切り出し速度を直接入録しても良い。
【0017】
前記登録が完了すれば更に他の合材種類について配合登録を継続するか否かを判断し(S3)、終了ならばENDに進み登録操作を終了し、継続する場合はステップS1に戻って製造する全ての合材種類について登録作業を行う。
【0018】
次に、プラントの運転を開始して操作盤12に出荷する合材種別及び出荷予定量を入力すると、骨材供給制御装置11側ではデータ送受信部13を介して出荷合材の配合内容を受信し(S4)、続いて出荷予定量を受信する(S5)。配合内容を受信すると、次に配合内容に見合った各骨材ホッパ1a〜1dの切り出し割合を読み込む(S6)。また、出荷合材の配合内容と出荷予定量に基づいて必要とされる各骨材の供給量を演算して設定する(S7)。このとき、演算して求めた各骨材供給量に割り増し供給量としてプラスαを加味して供給量が不足しないように考慮しておくと良い。
【0019】
また、各骨材供給量が設定されると、各骨材供給量に基づく骨材貯蔵ビン9の骨材貯蔵の目標レベルの演算が行われる(S8)。この骨材貯蔵ビンの目標レベルは、各骨材供給量を骨材貯蔵ビン9の対応する区画室9a〜9dに送り込んだ時に各骨材が到達する骨材貯蔵レベルである。この骨材貯蔵レベルは空量を0%、満量を100%として%表示にて表わすと良い。なお、各骨材供給量が対応する区画室9a〜9dに貯蔵できる量であるなら問題ないが、量的に多くて全量を供給した時にオーバーフローする場合には、とりあえずはその区画室の貯蔵量の90%を目標レベルとし、骨材の出荷払い出しがあればその目標レベルを逐次修正していく。
【0020】
前記目標レベルは骨材貯蔵ビンに貯蔵する最終的な目標貯蔵レベルであるので、実際の骨材切り出し停止は、目標レベルから搬送過程中に滞留している骨材量を差し引いた骨材貯蔵レベルに達した時点で骨材の切り出しを停止する必要がある。このため、目標レベルより搬送過程に滞留する骨材量を差し引いた予測目標レベルの演算を行い、これを骨材供給制御の目標レベルとして設定する(S9)。
【0021】
予測目標レベルの設定が完了すると骨材供給の開始が可能となる。骨材の供給開始スイッチONにより設定された各骨材の切り出し割合に基づいて速度設定器17から各骨材ホッパ1a〜1dの可変速フィーダ2a〜2dに対して切り出し速度が指令され、各骨材ホッパ1a〜1dから所定量の骨材が切り出される(S10)。この骨材の切り出し開始と共に移送タイマーを起動させる(S11)。この移送タイマーは、切り出された骨材が骨材貯蔵ビン9まで到達する時間を設定している。
【0022】
そして移送タイマーがカウントアップして各骨材ホッパ1a〜1dから切り出した骨材が骨材貯蔵ビン9に供給され始めると、プラントの稼動状況を検出してアスファルト合材の出荷(骨材の払い出し)が行われているか否かを判断する(S12)。そしてアスファルト合材の出荷が行われていなければ、骨材の払い出しなしに骨材貯蔵ビン9の骨材貯蔵レベルが徐々に上昇している状態であり、骨材貯蔵レベルを所定の時間間隔毎で測定するための測定用タイマーがカウントアップしたか否かを判断し、まだカウントアップされていなければカウントアップ待ちとなり、カウントアップされていれば、各区画室9a〜9dに配設したレベル計10より各骨材の貯蔵レベルを受信する(S14)。このように受信した骨材貯蔵レベルは操作盤12の画面上に逐次表示してオペレータが監視しやすいようにする。
【0023】
また、アスファルト合材の出荷が行われている時には、1バッチ処理分の時間間隔にて骨材貯蔵レベルを測定するようにしている。そこで1バッチ分の混練が完了したか否かを判断し(S15)、まだ完了していない場合は混練完了待ちとなり、混練が完了すれば次のステップに移る。先ず、1バッチ分の骨材を払い出したので、骨材貯蔵の予想目標レベルが1バッチ分減少するはずであるからこの分の修正を行う必要がある。
【0024】
そこで、予測目標レベルから1バッチ分払い出した骨材量に相当するレベル量を差し引き、その値を予測目標レベルとして再設定する(S16)。なお、この1バッチ分の骨材払い出しによってどの程度のレベル(%)低下となるかは、予め区画室9a〜9b毎、更に好ましくは各区画室9a〜9bの貯蔵レベルの高さ位置毎に適宜計算して設定しておく。
【0025】
前記のように、予測目標レベルは出荷中であれば1バッチ毎に修正されて設定されることになる。
【0026】
次に、ステップS14に進み、各骨材貯蔵レベルの受信を行う。各区画室9a〜9dより各骨材の貯蔵レベルを受信すると、次に前回分の貯蔵レベルと今回分の貯蔵レベルを比較してその差より各骨材貯蔵ビンの実供給割合の演算を行う(S17)。この実供給割合は、前回貯蔵レベル検出時と今回貯蔵レベル検出時の間に各区画室9a〜9dに実質的に供給された骨材量の割合を示すものである。なお、この間に骨材が払い出されたのであれば、それを考慮して実供給割合を演算する。
【0027】
この演算された各区画室9a〜9dへの実供給割合と出荷合材の骨材配合比とを比較し(S18)、差があるか否かを判断する(S19)。両者に差がある時は出荷合材の使用骨材量に対し特定の骨材の供給が過不足ありということであるので、実供給割合が出荷合材の骨材配合比に近付くように各骨材ホッパ1a〜1dよりの切り出し割合を補正する(S20)。例えば、可変速フィーダ1aを5%増、可変速フィーダ1bを3%減等。なお、どの程度の差異が生ずれば切り出し割合をどの程度補正するかは予め決めておく。また、出荷合材の骨材配合比とは、出荷合材における各種粒径の骨材の構成比であって、その骨材粒径は各区画室9a〜9dにそれぞれ貯蔵されるものと対応している。
【0028】
前記のように各区画室9a〜9dの実供給割合と骨材配合比に差が出るのは、骨材ホッパ1a〜1dにおける骨材粒度の変動や、また合成供給される骨材の篩い分けが理想通りに行われていないからである。したがって、骨材貯蔵ビン9の各区画室9a〜9dに出荷合材の骨材配合に見合った骨材量が貯蔵されていくように骨材の切り出し割合の補正量を演算し、速度設定器17から可変速フィーダ2a〜2dに対し速度補正を行い、出荷合材に対し各種骨材を過不足なく供給しようとするものである。
【0029】
なお、骨材の切り出し割合の補正にあたっては、その補正量は次の点に考慮して補正量を決定する。先ず、補正によって骨材の合成粒度が所定の範囲から外れないようにする。また、砂等の割合が多くなり過ぎてドライヤの能力以上の切り出し割合にならないようにする。そして、補正値はオペレータが容易に把握できるように表示装置に表示する等である。
【0030】
次いで、ステップS21に進んで各骨材の貯蔵レベルが予測目標レベルに達したか否かの判断を行う。またステップ19において差がない場合はそのままステップS21に進んで各骨材の貯蔵レベルが予測目標レベルに達したか否かの判断を行う。予測目標レベルに達していない場合にはステップS12に戻り、出荷の確認から再度一連の操作を繰り返す。また予測目標レベルに達すると、更に次回の出荷があるか否か判断し(S22)、出荷がある場合はステップS4に戻って配合内容の受信から一連の操作を繰り返し、出荷がない場合にはENDに進んで骨材供給を停止する。骨材の供給を停止すれば搬送過程中の骨材が骨材貯蔵ビンに投入された時点で各区画室9a〜9dは所望の貯蔵レベルに到達する。
【0031】
このようにして、骨材貯蔵ビンの各区画室9a〜9dに貯蔵される骨材の貯蔵レベルを検出して実供給割合を演算し、この実供給割合と出荷合材の骨材配合比とを比較し、差があればその差値量に基づく切り出し量の補正を行って各区画室9a〜9dに貯蔵される骨材の割合を骨材供給配合比に近づけるように供給制御を行うのである。
【0032】
したがって、出荷合材に対し適正量の骨材が過不足なく供給されることとなり、一部の骨材が骨材切れを起こすようなこともなく、また特定の区画室に偏って骨材が多量に貯蔵されることもないので、運転操作が楽になり、また出荷作業終了後の残材量も少なくなって残材抜き取り作業も短時間にて処理できるのである。更には特定の骨材の供給過剰もなくて骨材の加熱量も最小限に留めることができて燃費も削減できる。
【0033】
また、本発明においては、出荷合材の骨材配合に対し適正量の骨材が絶えず過不足なく供給されているので、例えば骨材ホッパ1a〜1dより切り出される骨材量をコンベヤスケールにより計量し、出荷合材の総骨材量+αを供給すれば出荷合材に対し適正量の骨材が過不足なく供給されることにある。
【0034】
なお、本発明においては、各区画室9a〜9dへの骨材の実供給割合と出荷合材の骨材配合比とを比較して各可変速フィーダ2a〜2dの切り出し割合を補正するようにしているが、これを各区画室9a〜9dへの骨材の実供給量と、出荷合材の骨材配合比から演算した各骨材の設定供給量と比較して各可変速フィーダ2a〜2dの切り出し量を補正するようにしても単位時間当たりの総骨材切り出し量がほぼ一定に設定されるので両者は本質的には同等であり、本発明の技術範囲内に属するものである。
【0035】
【発明の効果】
以上のように本発明に係るアスファルトプラントの骨材供給制御方法にあっては、骨材貯蔵ビン9の各区画室9a〜9dに貯蔵量を検出するレベル計10を配設すると共に、該レベル計の信号を受信して骨材ホッパ1a〜1dの切り出し量を制御する骨材供給制御装置11を備え、骨材供給時にはレベル計10により所定のタイミング毎に検出した各区画室9a〜9dの骨材貯蔵レベルと、この間に各区画室9a〜9dから払い出された骨材量とより各骨材の実供給割合を求め、この実供給割合と出荷合材の骨材配合比とを比較し、差異がある時には出荷合材の各区画室9a〜9dの骨材使用量に対して特定の区画室への骨材供給に過不足有りと判断し、実供給割合を出荷合材の骨材配合比に一致させるべく骨材ホッパ1a〜1dの骨材切り出し量を補正するようにしたので、出荷合材の各種骨材の使用量に見合った適正量の骨材を過不足なく骨材貯蔵ビン9に供給でき、一部の骨材が骨材切れを起こすようなこともなく、また特定の区画室に偏って骨材が多量に貯蔵されることもなくて、運転操作が楽になり、また出荷作業終了後の残材量も少なくなって残材抜き取り作業も短時間にて処理できる等、効率の良い骨材供給が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の骨材供給制御方法を採用するアスファルトプラントの概略構成を示す説明図である。
【図2】本発明の骨材供給制御方法の手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の骨材供給制御方法の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1a〜1d…骨材ホッパ 2a〜2d…可変速フィーダ
3…引出しコンベヤ 4…計量コンベヤ
5…ドライヤ 9…骨材貯蔵ビン
9a〜9d…区画室 10…レベル計
11…骨材供給制御装置 12…操作盤

Claims (1)

  1. 骨材を種別毎に貯蔵して可変速フィーダにより切り出し量を自在に制御可能とした骨材ホッパから所望の割合で骨材を切り出し、加熱装置であるドライヤにより加熱後、プラント本体の骨材貯蔵ビンの各区画室に粒径別に一時貯蔵し、製造するアスファルト合材の配合に基づいて各種粒径の骨材を所定量計量し、ミキサによりアスファルト等の他の材料と共に混合してアスファルト合材を製造するアスファルトプラントにおいて、前記骨材貯蔵ビンの各区画室に貯蔵量を検出するレベル計を配設すると共に、該レベル計よりの信号により各骨材ホッパの切り出し量を制御する骨材供給制御装置を具備し、予めアスファルト合材の品種毎に骨材ホッパの骨材切り出し割合を記憶させておき、アスファルト合材の出荷指令により出荷合材の品種に対応する骨材切り出し割合にて各骨材ホッパから骨材の切り出しを開始すると共に、所定のタイミング毎に前記レベル計によって各区画室の骨材貯蔵レベルを検出し、検出した前回と今回との骨材貯蔵レベル差と、この間に各区画室から払い出された骨材量とより各区画室への骨材の実供給割合を演算し、該実供給割合と出荷合材の骨材配合比に差異があるならば、出荷合材の各区画室の骨材使用量に対して特定の区画室への骨材供給に過不足有りと判断し、各区画室への骨材の実供給割合が出荷合材の骨材配合比に近付くように各可変速フィーダの切り出し割合を逐次補正して、出荷合材の各区画室の骨材使用量に対して過不足なく各区画室へ骨材を供給するようにしたことを特徴とするアスファルトプラントの骨材供給制御方法。
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