JP3712214B2 - 洗浄装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばトンネルの内壁面等のように、曲面や傾斜面があり、また、高所に位置するとともに面積が非常に大きな洗浄対象を自走しながら洗浄するのに用いて特に好適な洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば鉄道トンネルの内壁面の洗浄は、従来、トンネル内壁面の定期的な亀裂検査の機会を利用して、作業者が手持ち式の洗浄ガンやデッキブラシ等を用いて、局所的に行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、人手による作業は能率が悪いほか、汚水が飛び散って作業者が汚れるという問題があった。
【0004】
また、特にトンネルの天井部等の高所の洗浄作業は、重労働であるだけでなく危険でもある。
【0005】
そこで、本発明が解決しようとする第一の課題は、高所に位置する洗浄対象や、面積が非常に大きな洗浄対象の洗浄作業を洗浄液噴射によって行うための洗浄装置を提供することである。
【0006】
第二の課題は、洗浄対象の位置や形状に対応して洗浄液噴射ノズルランスに最適な洗浄姿勢を付与し得る洗浄装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係る洗浄装置は、洗浄対象の位置及び形状に対応して洗浄液噴射ノズルランスの位置及び角度を変更せしめるノズル変位変向装置を備えてなる洗浄装置であって、前記ノズル変位変向装置は、竿状の左右傾動ベース部材と、該左右傾動ベース部材を傾動せしめる左右傾角変更駆動用アクチュエータと、を備え、前記洗浄液噴射ノズルランスの一端部が前記左右傾動ベース部材の上端部に枢支されるとともに、該左右傾動ベース部材と前記洗浄液噴射ノズルランスとの間の角度を調整するベース・ランス間角度調整用直線動アクチュエータの一端部が前記左右傾動ベース部材に枢支され、操作端部と揺動端部とを有する操作レバーが前記操作端部寄りの部位において前記左右傾動ベース部材に枢支され、前記操作端部と前記ベース・ランス間角度調整用直線動アクチュエータの他端部とが相対回動自在に連結され、前記揺動端部が、前記洗浄液噴射ノズルランスの他端部側にその長さ方向に沿って形成された溝に沿って移動自在とされたものである。さらに、前記ノズル変位変向装置及び前記洗浄液噴射ノズルランスを前記洗浄対象に沿って移動せしめる走行装置を備えてなるものとすれば好適である。
【0008】
前記ノズル変位変向装置は、例えば、前記左右傾動ベース部材を上下方向に変位せしめるノズル上下変位装置と、ノズル上下変位装置上で前記左右傾動ベース部材の傾斜角度を前後方向に変更せしめるノズル前後傾角変更装置と、を備え、前記左右傾動ベース部材が、前記ノズル前後傾角変更装置上に支持されてなるものとする。
【0009】
前記ノズル上下変位装置は、例えば、平行リンク機構と、該平行リンク機構を作動せしめる上下変位駆動用アクチュエータとを備えてなるものとする。
【0010】
前記ノズル前後傾角変更装置は、例えば、前記ノズル上下変位装置上に前後傾動自在に設けられた前後傾動ベース部材と、前記ノズル上下変位装置上に設けられて前記前後傾動ベース部材を傾動せしめる前後傾角変更駆動用アクチュエータとを備えてなるものとする。
【0013】
前記前後傾動ベース部材は、該前後傾動ベース部材上で前記洗浄液噴射ノズルランスの位置を左右に少なくともほぼ180度回動せしめる回動部材を有し、この回動部材上に前記左右傾動ベース部材と前記第一の左右傾角変更駆動用アクチュエータとが設けられてなるものとすれば、走行方向が前進、後進いずれの場合にても対応でき、一層好適である。
【0014】
さらに、洗浄液噴射ノズルを、前記洗浄対象の表面の少なくとも一部の形状に対応する位置関係となるように前記洗浄液噴射ノズルランス上に複数並べて設けたものとし、さらにまた、前記操作レバーの前記揺動端部に、前記溝に沿って転動自在なローラを設けたものとすれば、尚一層好適である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係る洗浄装置の全体構成を示す斜視図である。
【0017】
図示した洗浄装置は、主としてトンネルの内壁面の洗浄に適するように形成したものであり、洗浄装置本体1と走行装置2とを備えている。
【0018】
この走行装置2は、前記洗浄装置本体1を洗浄作業現場まで搬送したり、洗浄作業に当って、洗浄対象のトンネル内壁面に沿って前記洗浄装置本体1を移動させたりする作用をする。ここでは、それ自体は周知の構成の軌条と道路面の両方を走行できる軌陸両用車両を前記走行装置2として用いることにより、道路トンネルのみならず鉄道トンネルの洗浄にも適するように配慮しているほか、洗浄液を大量に保有できるように、同様構成の二台の軌陸両用車両2a,2bを、洗浄液ホース,電気ケーブル等を含む連結部材100を介して前後に連結して用いている。
【0019】
一方、前記洗浄装置本体1は、洗浄液を蓄えるタンク3a,3bと、このタンク3a,3b内の洗浄液を拡散して噴射せしめる多数の噴射ノズル4と、この噴射ノズル4へ前記タンク3a,3b内の洗浄液を圧送する高圧ポンプユニット5a,5bと、洗浄対象の位置及び形状に対応して前記噴射ノズル4を取り付けたノズルランス8の位置及び角度を変更せしめるノズル変位変向装置6と、このノズル変位変向装置6及び前記高圧ポンプユニット5a,5bを操作する制御装置7とを備えている。
【0020】
前記タンク3a,3bは、前側軌陸両用車両2aの荷台に搭載されたメインタンク3aと、後側軌陸両用車両2bの荷台に搭載されて前記メインタンク3aより容積の大きいサブタンク3bとからなり、これに対応して、前記高圧ポンプユニット5a,5bは、前記前側軌陸両用車両2aの荷台に搭載されたメイン高圧ポンプユニット5aと、前記後側軌陸両用車両2bの荷台に搭載されたサブ高圧ポンプユニット5bとからなる。
【0021】
このように、容積の大きいサブタンク3bを前記メインタンク3aを搭載したものとは別の走行装置2bに設けることにより、洗浄装置全体として洗浄液を大量に保有することができるので、長時間に渡って継続的に洗浄作業を行うことができる。よって、洗浄作業効率がよい。
【0022】
前記前側軌陸両用車両2aの荷台上には、前記メインタンク3a及び前記メイン高圧ポンプユニット5aのほかに、前記噴射ノズルランス8及び前記ノズル変位変向装置6が搭載されている。一方、前記後側軌陸両用車両2bの荷台上には、前記サブタンク3b及び前記サブ高圧ポンプユニット5bのほかに、前記制御装置7が搭載されている。
【0023】
前記噴射ノズル4は、洗浄効率及び均等洗浄効果の向上を目的として、洗浄対象の表面の少なくとも一部の形状に対応する位置関係となるように、前記ノズルランス8上に複数並べて設けられている。例えば、図示例では、洗浄対象がトンネルの内壁面であることから、前記噴射ノズル4は、前記トンネルの湾曲した天井部の一部の形状に対応した形に成形された長尺の前記ノズルランス8に沿って、均等な間隔で配列されている。
【0024】
前記洗浄装置本体1は、前記高圧ポンプユニット3a,3bの作動によって前記噴射ノズル4から洗浄液を高圧で噴射させ、前記走行装置2でトンネル内を往復走行しながら、洗浄液の噴射圧によって被洗浄面を洗浄する。その際、前記ノズル変位変向装置6は、洗浄対象の位置及び形状に応じて前記ノズルランス8の位置及び角度を変更せしめる作用をする。
【0025】
例えば、前記ノズル変位変向装置6は、既洗浄面から未洗浄面へと前記ノズルランス8の位置を移動させる際に作動する。また、前記ノズル変位変向装置6は、被洗浄面と前記噴射ノズル4との間の距離を最適な大きさに保持せしめるとともに、被洗浄面に対する前記噴射ノズル4の角度を最適な大きさに保持せしめるために作動する。これにより、被洗浄面に対する所定の洗浄液衝突圧と所定の洗浄液拡散面積とが常に保証され、洗浄作業結果の均一化が実現する。
【0026】
前記ノズル変位変向装置6は、図2に示すように、前記ノズルランス8を上下方向に変位せしめるノズル上下変位装置9と、このノズル上下変位装置9上で前記ノズルランス8の傾斜角度を前後方向に変更せしめるノズル前後傾角変更装置10と、このノズル前後傾角変更装置10上で前記ノズルランス8の傾斜角度を左右方向に変更せしめるノズル左右傾角変更装置11と、を備えている。
【0027】
以下、前記ノズル変位変向装置6を構成する前記各装置9,10,11について、順次説明する。
【0028】
前記ノズル上下変位装置9は、平行リンク機構12と、この平行リンク機構12を作動せしめる上下変位駆動用アクチュエータ13とを備えている。ここでは、このアクチュエータ13として、電動式直線動アクチュエータを用いている。
【0029】
前記平行リンク機構12は、互いに同一構成の左側平行リンク機構12aと右側平行リンク機構12bとを左右に連結して形成されている。前記左右の各平行リンク機構12a,12bは、上下方向に延びる比較的短い前側固定リンク56及び後側上下動リンク14と、前後方向に延びる比較的長い上側揺動リンク15及び下側揺動リンク16とを備えている。前記左右の後側上下動リンク14は、その下部同士を下部連結棒17で互いに連結されて一体化されている。
【0030】
前記前側軌陸両用車両2aの荷台上には、図1に示すように、前記ノズル変位変向装置6を支持する基礎フレーム18が固定されている。この基礎フレーム18は、前記前側軌陸両用車両2aの前後方向に延びる左枠部18aと右枠部18bとを備えており、前記前側固定リンク56は、図2に示すように、その上下方向のほぼ中央部において、前記左枠部18a及び前記右枠部18bの内側面にそれぞれ強固に固着されている。
【0031】
前記左右の上側揺動リンク15は、それらの前後方向の中央部よりやや前側寄りの位置で、左右方向に延びる連結棒19によって、互いに連結されている。この連結棒19の左右方向中央部には、第一のブラケット20を介して、前記上下変位駆動用アクチュエータ13の往復動ロッド13aの先端部が第一の水平枢止軸21によって回動可能に連結されている。前記上下変位駆動用アクチュエータ13のシリンダ部13bの基部側は、第二の水平枢止軸22によって、前記基礎フレーム18の左右連結棒18cに回動自在に連結されている。
【0032】
そして、前記上下変位駆動用アクチュエータ13が作動することにより、前記前側固定リンク56を固定して、前記上側揺動リンク15及び前記下側揺動リンク16が互いに平行状態を保ちながら起立したり倒伏したりする。その結果、前記後側上下動リンク14が上下に変位し、前記噴射ノズル4が上下移動幅H(図6参照)に相当する高さだけ、上下に変位せしめられる。
【0033】
前記後側上下動リンク14上には、前記ノズル前後傾角変更装置10が設けられている。
【0034】
このノズル前後傾角変更装置10は、前記後側上下動リンク14上に前後傾動自在に取り付けられた前後傾動ベース部材23と、この前後傾動ベース部材23を前記後側リンク14上で前後に傾動せしめる前後傾角変更駆動用アクチュエータ24と、を備えている。ここでは、このアクチュエータ24として、電動式直線動アクチュエータを用いている。
【0035】
前記前後傾動ベース部材23として、図示例では、鉄パイプを下向きコ字状に成形したものを主体として用いている。前記前後傾動ベース部材23は、その左右両下端部23aを、前記後側上下動リンク14の上端部に対して、互いに一直線上に位置する左右一対の前後傾動枢止軸25によって、前後へ回動自在に連結されている。図示例では、前記前後傾動枢止軸25は、前記上側揺動リンク15と前記後側上下動リンク14との間の枢止軸を兼ねている。
【0036】
前記前後傾動ベース部材23は、図3及び図4に示すように、その水平部23bの左右方向中央部に、第二のブラケット26を固着して有している。この第二のブラケット26には、前記前後傾角変更駆動用アクチュエータ24の往復動ロッド24aの先端部が、第三の水平枢止軸27によって回動可能に連結されている。前記前後傾角変更駆動用アクチュエータ24のシリンダ部24bの基部側は、図2に示すように、前記後側上下動リンク14の下部連結棒17に設けられた前方突出板状部28に対して、第四の水平枢止軸29によって回動自在に連結されている。
【0037】
そして、前記前後傾角変更駆動用アクチュエータ24が作動することにより、前記前後傾動枢止軸25を中心として前記前後傾動ベース部材23が前後に傾動し、その結果、前記ノズルランス8が、例えば図6に符号Aで示した角度間を前後に傾動する。
【0038】
なお、前記ノズル前後傾角変更装置10は、前記ノズルランス8を前後に傾動せしめるように作用するほか、洗浄装置の移動時や倉庫等への格納時に、後述する左右傾動ベース部材30をほぼ水平状態まで前方へ倒して、洗浄装置をコンパクト化する作用も奏する。
【0039】
図4に示すように、前記第二のブラケット26の上部には平面部26aが形成されており、この平面部26a上には、回動部材として、半円状の回動板31が載置されている。この回動板31は、前記第二のブラケット26に対して、取付手段としてのボルト32及びナット33によって締着されている。前記ボルト32及びナット33の締め付け具合は、前記ボルト32を中心として前記回動板31を手動で強制的に回動させようとしたときに、前記第二のブラケット26の平面部26aと前記回転板31の裏面とが擦れあって、前記回動板31が回動可能な程度とする。
【0040】
なお、適宜の駆動装置を設けることにより、前記回動板31を自動的に左右へ回動自在とせしめるように構成できることは言うまでもない。
【0041】
前記回動板31には、前記ボルト32の挿通孔34を中心として対称な位置に、固定用孔35が設けられている。この固定用孔35には固定用ピン36が挿通され、この固定用ピン36は、前記前後傾動ベース部材23の水平部23bの上面に設けた受け孔37に嵌入して、前記回動板31を前記前後傾動ベース部材23に対して回動不能に固定する。その結果、移送時や保管時等の不測の事故を防止できる。
【0042】
次に、前記ノズル左右傾角変更装置11について説明する。
【0043】
このノズル左右傾角変更装置11は、前記ノズル前後傾角変更装置10上に左右傾動自在に設けられた前記左右傾動ベース部材30と、前記ノズル前後傾角変更装置10上に設けられて前記左右傾動ベース部材30を傾動せしめる第一の左右傾角変更駆動用アクチュエータ38とを備えている。ここでは、このアクチュエータ38として、電動式直線動アクチュエータを用いている。
【0044】
前記左右傾動ベース部材30は竿状の部材である。その長さは、前記ノズル上下変位装置9による前記ノズルランス8の上下移動可能距離Hと洗浄対象の高さとを考慮して適宜に決定せしめれば良いが、伸縮自在としても良い。
【0045】
前記左右傾動ベース部材30の下端部は、図3に示すように、前記前後傾動ベース部材23を構成する前記回動板31に対して、前後方向に延びる第一の左右傾動枢止軸39によって取り付けられている。図3において、40は、前記左右傾動ベース部材30と前記回動板31との間に介在する支持部材である。この支持部材40は、前記回動板31の上面に固着手段としてのボルト41で固着されている。前記支持部材40は、上方へ突出して前後方向に並んだ一対の左右傾動ベース部材支持ブラケット42を備えており、このブラケット42が、前記第一の左右傾動枢止軸39を支えている。
【0046】
前記のような構成の結果、前記左右傾動ベース部材30は、前記第一の左右傾動枢止軸39を中心として、左右に傾動可能である。
【0047】
前記回動板31上には、前記第一の左右傾角変更駆動用アクチュエータ38のシリンダ部38bの基部側が、前記第一の左右傾動枢止軸39と平行な枢止軸43によって枢着されている。一方、前記第一の左右傾角変更駆動用アクチュエータ38の往復動ロッド38aの先端部は、図2に示すように、前記左右傾動ベース部材30に設けられた第三のブラケット44に対して、前記第一の左右傾動枢止軸39と平行な枢止軸45によって枢着されている。
【0048】
そして、前記第一の左右傾角変更駆動用アクチュエータ38が作動することにより、前記第一の左右傾動枢止軸39を中心として、前記前後傾動ベース部材23を構成する前記回動板31上で、例えば図7に符号Bで示した角度間を、前記左右傾動ベース部材30が左右に傾動する。その結果、前記ノズルランス8が左右に傾動する。
【0049】
図2に示す如く、前記左右傾動ベース部材30の先端部には、前記第一の左右傾動枢止軸39と平行な位置関係にある第二の左右傾動枢止軸46を介して、前記ノズルランス8の一端8aが連結されている。このノズルランス8は、前記第二の左右傾動枢止軸46を中心として、前記左右傾動ベース部材30上で上下に揺動可能である。前記左右傾動ベース部材30に対する前記ノズルランス8の角度の調整を行うことにより、前記噴射ノズル4の左右方向への傾斜角度を調整することができる。
【0050】
前記ノズルランス8と前記左右傾動ベース部材30との間の角度の調整は、第二の左右傾角変更駆動用アクチュエータ47によって行われる。ここでは、このアクチュエータ47として、電動式直線動アクチュエータを用いている。
【0051】
この第二の左右傾角変更駆動用アクチュエータ47は、前記ノズルランス8と前記左右傾動ベース部材30との間に直接的に架設する(すなわち、例えば、そのシリンダ部47b側を前記左右傾動ベース部材30に連結するとともに、その往復動ロッド47a側を前記ノズルランス8に連結する)こともできる。しかし、そのように構成したときは、前記ノズルランス8の揺動角度を十分大きく確保するのに限界がある。そこで、図示例では、前記第二の左右傾角変更駆動用アクチュエータ47を次のように配設している。
【0052】
すなわち、図2に示すように、前記第二の左右傾角変更駆動用アクチュエータ47のシリンダ部47bの基部側は、第四のブラケット48に対して、前記第二の左右傾動枢止軸46と平行な位置関係にある枢止軸49で連結されている。前記第四のブラケット48は、前記左右傾動ベース部材30の上下長さ方向ほぼ中央部にあって、前記ノズルランス8とは左右逆側に位置している。
【0053】
一方、前記第二の左右傾角変更駆動用アクチュエータ47の往復動ロッド47aの先端部は、前記第二の左右傾動枢止軸46と平行な位置関係にある枢止軸50によって、長尺な操作レバー51の操作端部となる一端51aに回動自在に連結されている。この操作レバー51は、前記操作端部51a側寄りの部位において、前記第二の左右傾動枢止軸46と平行な位置関係にある操作レバー枢止軸52で、第五のブラケット53に対して枢着されている。この第五のブラケット53は、前記第四のブラケット48より上方位置で、前記左右傾動ベース部材30に対して固着されている。前記第五のブラケット53は、前記第四のブラケット48と同様に前記ノズルランス8とは左右逆側に位置しており、且つ、前記第四のブラケット48より長く横方向へ延び出している。
【0054】
前記操作レバー51の揺動端部である他端51bには、図2及び図5に示すように、ローラ54が設けられている。このローラ54の回転軸54aは、前記第二の左右傾動枢止軸46と平行となっている。前記ローラ54は、前記ノズルランス8に形成されたローラ転動溝55に嵌り込んでいる。このローラ転動溝55は、前記ノズルランス8の長さ方向に沿ってその揺動端部8b側の前後の面に設けられており、前記ノズルランス8の全長のほぼ半分程度の長さを有している。
【0055】
前記のような構成において、前記第二の左右傾角変更駆動用アクチュエータ47の往復動ロッド47aが退縮すると、前記操作レバー枢止軸52を中心として、前記操作レバー51の揺動端部51bが上方へ揺動する。その結果、前記ローラ54が前記ノズルランス8のローラ転動溝55内を転動しながら、前記ノズルランス8の揺動端部8b側を上方へ押し上げる。逆に、前記第二の左右傾角変更駆動用アクチュエータ47の往復動ロッド47aが延び出ると、前記操作レバー枢止軸52を中心として、前記操作レバー51の揺動端部51bが下方へ揺動する。その結果、前記ノズルランス8の揺動端部8b側が自重も加わって下方へ揺動する。このようにして、前記ノズルランス8に沿って配設された前記噴射ノズル4の左右方向への傾斜角度が変更される。図8において、符号Cは、前記ノズルランス8の最大揺動角度の一例を示している。
【0056】
前記操作レバー51において、前記操作レバー枢止軸52から前記操作端部51aまでの長さと、前記操作レバー枢止軸52から前記揺動端部51bまでの長さは、後者のほうが長い。このため、前記第二の左右傾角変更駆動用アクチュエータ47の往復動ロッド47aの伸縮ストロークが比較的短くても、前記ノズルランス8を十分大きく揺動させることができる。よって、前記第二の左右傾角変更駆動用アクチュエータ47として、小形軽量のものを用いることができる。前記左右傾動ベース部材30は、前記前後傾動ベース部材23の傾動動作に伴って前後に傾動せしめられるので、前記第二の左右傾角変更駆動用アクチュエータ47は、できるだけ小形軽量であることが望ましい。
【0057】
以上述べたように、本実施形態のものによれば、前記上下変位駆動用アクチュエータ13,前記前後傾角変更駆動用アクチュエータ24,前記第一及び第二の左右傾角変更駆動用アクチュエータ38,47の各作動を、前記制御装置7によってそれぞれ個別に制御することにより、前記ノズルランス8の位置及び角度を自在に変更することができる。
【0058】
次に、図6乃至図8を参照して、本実施形態に係る洗浄装置を用いて、例えば鉄道トンネルの内壁面を洗浄する方法について説明する。
【0059】
図6乃至図8において、60は、洗浄対象である鉄道トンネルの内壁面、61は軌条である。この軌条61上には、例えば踏切等から乗り入れた前記軌陸両用車両2a,2bが位置している。
【0060】
トンネルの内部を前記軌陸両用車両2a,2bによって往復動し、前記ノズル変位変向装置6を適宜に操作して、前記噴射ノズル4が臨む洗浄対象部位を既洗浄面から未洗浄面へと片道ごとに移しながら洗浄作業を行う。
【0061】
洗浄効果の点から見て、前記軌陸両用車両2a,2bの進行方向側へ前記噴射ノズル4をやや傾けて洗浄作業を行うことが望ましい。例えば、図6において、前記前側軌陸両用車両2aが左方へ前進するときには、前記左右傾動ベース部材30が仮想線で示した前傾状態(図6にD矢印で示した状態)となるように、前記前後傾動ベース部材23の傾斜角度を設定する。一方、前記前側軌陸両用車両2aが後進するときには、前記左右傾動ベース部材30が実線で示した傾斜状態(図6にE矢印で示した状態)となるように、前記前後傾動ベース部材23の傾斜角度を設定する。
【0062】
図7は単線のトンネル、図8は複線のトンネルを洗浄する場合の例である。
【0063】
図7の例では、例えば、往路で第一洗浄エリア71を洗浄し、復路で第二洗浄エリア72を洗浄する。その後、前記回動板31を180度回動させ、前記ノズルランス8の向きを左右反対に変更し、往路で第三洗浄エリア73を洗浄し、復路で第四洗浄エリア74を洗浄する。
【0064】
また、図8の例では、例えば、往路で第一洗浄エリア81を洗浄し、前記回動板31を回動させて前記ランス8の向きを左右反対に変更した後、復路で第二洗浄エリア82を洗浄し、さらに、往路で第三洗浄エリア83を洗浄する。これで、トンネル内壁面の横幅方向の半分の洗浄作業が終了する。そこで、前記軌陸両用車両2a,2bを他方の軌条62に移した後、同様にして残りの第4洗浄エリア84,第五洗浄エリア85,図示しない第六洗浄エリアを洗浄する。
【0065】
なお、前記ノズルランス8部等に、洗浄対象との距離や角度等を検出するセンサ類を適宜配設せしめて、遠隔操作時の自動制御を容易にせしめることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る洗浄装置の全体概略斜視図である。
【図2】図1に示した洗浄装置の要部を示す斜視図である。
【図3】ノズル前後傾角変更装置とノズル左右傾角変更装置との連結部を示す一部切欠拡大斜視図である。
【図4】図3の一部の分解斜視図である。
【図5】操作ロッドの揺動端部とノズルランスとの連結部を示す一部切欠拡大斜視図である。
【図6】トンネル内壁面の洗浄作業の様子を示す側面図である。
【図7】単線トンネルの内壁面の洗浄方法の一例を示す背面図である。
【図8】複線トンネルの内壁面の洗浄方法の一例を示す背面図である。
【符号の説明】
2 走行装置
4 洗浄液噴射ノズル
6 ノズル変位変向装置
8 洗浄液噴射ノズルランス
8a 洗浄液噴射ノズルランスの一端部
8b 洗浄液噴射ノズルランスの他端部
9 ノズル上下変位装置
10 ノズル前後傾角変更装置
12 平行リンク機構
13 上下変位駆動用アクチュエータ
23 前後傾動ベース部材
24 前後傾角変更駆動用アクチュエータ
30 左右傾動ベース部材
31 回動部材
38 右傾角変更駆動用アクチュエータ
47 ベース・ランス間角度調整用直線動アクチュエータ
51 操作レバー
51a 操作レバーの操作端部
51b 操作レバーの揺動端部
54 ローラ
55 溝(ローラ転動溝)
60 洗浄対象

Claims (8)

  1. 洗浄対象(60)の位置及び形状に対応して洗浄液噴射ノズルランス(8)の位置及び角度を変更せしめるノズル変位変向装置(6)を備えてなる洗浄装置であって、
    前記ノズル変位変向装置(6)は、竿状の左右傾動ベース部材(30)と、該左右傾動ベース部材(30)を傾動せしめる左右傾角変更駆動用アクチュエータ(38)と、を備え、
    前記洗浄液噴射ノズルランス(8)の一端部(8a)が前記左右傾動ベース部材(30)の上端部に枢支されるとともに、該左右傾動ベース部材(30)と前記洗浄液噴射ノズルランス(8)との間の角度を調整するベース・ランス間角度調整用直線動アクチュエータ(47)の一端部が前記左右傾動ベース部材(30)に枢支され、
    操作端部(51a)と揺動端部(51b)とを有する操作レバー(51)が前記操作端部(51a)寄りの部位において前記左右傾動ベース部材(30)に枢支され、前記操作端部(51a)と前記ベース・ランス間角度調整用直線動アクチュエータ(47)の他端部とが相対回動自在に連結され、前記揺動端部(51b)が、前記洗浄液噴射ノズルランス(8)の他端部(8b)側にその長さ方向に沿って形成された溝(55)に沿って移動自在とされている、
    洗浄装置。
  2. 記ノズル変位変向装置(6)及び前記洗浄液噴射ノズルランス(8)を前記洗浄対象(60)に沿って移動せしめる走行装置(2)を備えている、請求項1に記載の洗浄装置。
  3. 前記ノズル変位変向装置(6)が、前記左右傾動ベース部材(30)を上下方向に変位せしめるノズル上下変位装置(9)と、ノズル上下変位装置(9)上で前記左右傾動ベース部材(30)の傾斜角度を前後方向に変更せしめるノズル前後傾角変更装置(10)と、を備え、前記左右傾動ベース部材(30)が、前記ノズル前後傾角変更装置(10)上に支持されている、請求項1又は2に記載の洗浄装置。
  4. 前記ノズル上下変位装置(9)が、平行リンク機構(12)と、該平行リンク機構(12)を作動せしめる上下変位駆動用アクチュエータ(13)とを備えている、請求項3に記載の洗浄装置。
  5. 前記ノズル前後傾角変更装置(10)が、前記ノズル上下変位装置(9)上に前後傾動自在に設けられた前後傾動ベース部材(23)と、前記ノズル上下変位装置(9)上に設けられて前記前後傾動ベース部材(23)を傾動せしめる前後傾角変更駆動用アクチュエータ(24)とを備えている、請求項3又は4に記載の洗浄装置。
  6. 前記前後傾動ベース部材(23)が、該前後傾動ベース部材(23)上で前記洗浄液噴射ノズルランス(8)の位置を左右に少なくとも180度回動せしめる回動部材(31)を有し、この回動部材(31)上に前記左右傾動ベース部材(30)と前記左右傾角変更駆動用アクチュエータ(38)とが設けられている、請求項5に記載の洗浄装置。
  7. 洗浄液噴射ノズル(4)が、前記洗浄対象(60)の表面の少なくとも一部の形状に対応する位置関係となるように前記洗浄液噴射ノズルランス(8)上に複数並べて設けられている、請求項1乃至のいずれか一項に記載の洗浄装置。
  8. 前記操作レバー(51)の前記揺動端部(51b)に、前記溝(55)に沿って転動自在なローラ(54)が設けられている、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の洗浄装置。
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