JP3711975B2 - 車両用シートベルト装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートに着座した乗員を拘束するベルトを備えた車両用シートベルト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、いわゆる3点式のシートベルト装置であって、火薬式のプリテンショナと電動式のプリテンショナとを設けたものが知られている(例えば特許文献1,2参照)。この内、特許文献1に記載されたものでは、衝突の危険性の高いことを検出した時には電動式のプリテンショナを作動させてベルトの弛み(ベルトスラック)を除去したり、乗員の姿勢を適正化させたりすると共に、衝突時には火薬式のプリテンショナを作動させてベルトを引き込み、これにより乗員を拘束するようにしている。また、特許文献2に記載されたものでは、上記と同様に、衝突が予知された時やブレーキ操作時には電動式のプリテンショナを作動させてベルトスラックの除去及び乗員姿勢の適正化を図ると共に、衝突時には火薬式のプリテンショナを作動させて乗員を拘束するようにしており、さらに特許文献2に記載されたものでは、例えば衝突が予知された時に作動させる電動式プリテンショナの作動力(ベルトの巻き取り量)を、ブレーキ操作時に作動させる電動式プリテンショナの作動力よりも高めるというように、事故の危険度に応じて電動式プリテンショナの作動力を変更するようにしている。
【0003】
このように、特許文献1,2に記載されたものでは、作動と作動停止とを繰り返し行うことができる電動式のプリテンショナと、一度しか作動させることのできない火薬式のプリテンショナとの2つを備え、衝突の危険性の高い時やブレーキ操作時等の事故の危険度が高い状態の時に、繰り返し作動の可能な電動式のプリテンショナを作動させてベルトスラックを除去するものである。これにより、事故危険度の高い状態から衝突等の事故に至って火薬式のプリテンショナを作動させたときには、ベルトスラックが除去されかつ、乗員姿勢が適正化していることから、乗員を早期に拘束することができ、初期拘束性能が高まることになる。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−286581号公報
【0005】
【特許文献2】
特開2000−142321号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1,2に記載されたものでは、火薬式プリテンショナはインフレータを一つのみ有しているため、その作動内容(例えば作動力や、ベルトの引き取り量)は常に一定である。
【0007】
このため、火薬式プリテンショナが作動する前に、電動式プリテンショナが作動しているときには、ベルトスラックが除去されかつ乗員姿勢が適正化されていることから、乗員を早期に拘束することができ初期拘束性能が高まることになるものの、例えば衝突予知ができないままに衝突に至ったときには、火薬式プリテンショナが作動する前に電動式プリテンショナが作動していないことから、火薬式プリテンショナの作動によって、先ずベルトスラックの除去や乗員姿勢の適正化を図らなければならない。このため、火薬式プリテンショナの作動による乗員拘束性能が最大限に引き出されない虞があり、改善の余地がある。
【0008】
また、火薬式プリテンショナが作動する前に電動式プリテンショナが作動した場合であっても、例えば電動式プリテンショナの作動開始から事故に至るまでの時間が短く、これによって電動式プリテンショナの作動時間が短くなってしまったときには、ベルトスラックの除去が不十分でかつ、乗員姿勢の適正化が不十分な状態で火薬式プリテンショナが作動される場合があるが、このときにも火薬式プリテンショナの作動内容は、電動式プリテンショナの作動時間が十分に長いときと同じであることから、電動式プリテンショナの作動時間が短いときには、火薬式プリテンショナの作動による乗員拘束性能が最大限に引き出されない虞がある。
【0009】
さらに、上記特許文献2に記載されているように、危険度に応じて電動式プリテンショナの作動力を変更させることとして、例えば、急ブレーキ操作の時に作動させる電動式プリテンショナの作動力を、運転操作に支障が生じないように、衝突が予知された時に作動させるプリテンショナの作動力よりも低くしたときには、急ブレーキ操作の後に事故に至ったときと、衝突が予知された後に事故に至ったときとでは、電動式プリテンショナの作動力が相違することによって乗員の姿勢が互いに異なる場合があるが、火薬式プリテンショナはいずれのときでも同じ作動内容で作動するため、急ブレーキ操作の後に事故に至ったときには、火薬式プリテンショナの作動による乗員拘束性能が最大限に引き出されない虞がある。
【0010】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両の事故危険度が高い状態の時に作動する第1プリテンショナと、車両に事故が発生した時に作動する第2プリテンショナとを備えた車両用シートベルト装置において、事故発生時における第2プリテンショナの作動を最適化して、その第2プリテンショナによる乗員の拘束性能を最大限に引き出すことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、シートに着座した乗員を拘束するベルトを備えた車両用シートベルト装置に係る。
【0012】
そして、本発明に係る車両用シートベルト装置は、上記ベルトに張力を付与する第1及び第2プリテンショナと、上記第1及び第2プリテンショナの作動を制御する制御部とを備え、上記制御部を、車両の事故危険度が高い状態の時には上記第1プリテンショナを作動させる一方、上記車両に事故が発生した時には上記第2プリテンショナを作動させかつ、該第2プリテンショナの作動内容を、上記第1プリテンショナの作動状況に応じて変更するように構成する。
【0013】
具体的に上記制御部は、上記第1プリテンショナの作動時間が所定時間よりも短いときには、該所定時間以上のときよりも、上記第2プリテンショナの作動力を高くするように構成される。
【0014】
ここで、「車両の事故危険度が高い状態の時」とは、具体的には、車両周囲の障害物(他車両を含む)の検出結果に基づいて車両の前突、側突、及び後突等の衝突が予知されたときや、急ブレーキ操作が行われたとき、また、ABS(Antilock Brake System)、TCS(Traction Control System)、DSC(Dynamic Stability Control)等の車両の安定性制御が介入したときや、車両の横転の虞があるときをいう。また、「車両に事故が発生した時」とは、具体的には、車両衝突が発生したときや、車両が横転したときをいう。
【0015】
さらに、「第1プリテンショナの作動状況」としては、第1プリテンショナの作動力や作動時間等の、第1プリテンショナが作動したときの作動状況だけでなく、第1プリテンショナが作動したか否かをも含む。つまり、本発明では第1プリテンショナが作動することなく第2プリテンショナが作動するときには、上記第1プリテンショナが作動していないことに応じて第2プリテンショナの作動内容が変更される。
【0016】
上記の構成によると、第1及び第2プリテンショナの作動を制御する制御部は、車両の事故危険度が高い状態の時に第1プリテンショナを作動させ、これによりベルトに張力を付与して、ベルトスラックの除去や乗員姿勢の適正化を図る。
【0017】
そして、上記制御部は、車両に事故が発生した時には第2プリテンショナを作動させ、これにより、ベルトに張力を付与して乗員を拘束する。このとき、第2プリテンショナの作動内容は、第1プリテンショナの作動状況に応じて変更される。これにより、第1プリテンショナの作動状況に応じてベルトスラックの状態や乗員姿勢が異なるが、こうしたベルトスラックの状態や乗員姿勢に応じて最適化された作動内容で、第2プリテンショナが作動される。その結果、第2プリテンショナの作動による乗員拘束性能が最大限に引き出される。
【0018】
例えば第1プリテンショナの作動時間が所定時間以上であるときには、ベルトスラックの除去が十分でありかつ、乗員姿勢が適正化されているため、第2プリテンショナの作動力を比較的低くしても、事故発生時には乗員の拘束を確実に行い得る。一方、第1プリテンショナの作動時間が所定時間よりも短いときには、ベルトスラックの除去が不十分であったり、乗員姿勢の適正化が不十分であったりする虞があるため、第2プリテンショナの作動力を比較的高くして、事故発生時における乗員の拘束を確実に行い得るようにする。
【0019】
こうして、第1プリテンショナの作動時間に応じて第2プリテンショナの作動内容を最適化させることにより、第2プリテンショナの作動による乗員の拘束性能が最大限に引き出される。
【0020】
本発明の他の車両用シートベルト装置は、上記ベルトに張力を付与する第1及び第2プリテンショナと、上記第1及び第2プリテンショナの作動を制御する制御部とを備え、上記第1プリテンショナは、相対的に低い作動力での作動と、相対的に高い作動力での作動とに変更可能に構成され、上記制御部は、車両の事故危険度が高い状態の時には上記第1プリテンショナを作動させる一方、上記車両に事故が発生した時には上記第2プリテンショナを作動させかつ、上記第1プリテンショナの作動力が相対的に低いときには、該作動力が相対的に高いときよりも、第2プリテンショナの作動力を高くするように構成される。
【0021】
例えば事故危険度が比較的高い時には、第1プリテンショナの作動力を比較的高くすることにより、事故に備えて乗員姿勢を適正化させておく必要がある。このように、乗員姿勢が適正化している状態で第2プリテンショナを作動させる時には、この第2プリテンショナの作動力を比較的低くしても事故発生時には乗員の拘束を確実に行い得る。
【0022】
一方、事故危険度が比較的低い時には、乗員の運転操作等によって事故が未然に回避される可能性があるため、乗員の運転操作に支障がないように第1プリテンショナの作動力を比較的低くする必要がある。この状態で第2プリテンショナを作動させる時には、乗員姿勢が適正化していない可能性もあるため、第2プリテンショナの作動力を比較的高くして乗員の姿勢を適正化しつつ、事故発生時における乗員の拘束を確実に行い得るようにする。
【0023】
こうして、第1プリテンショナの作動力に応じて第2プリテンショナの作動内容を適正化することにより、第2プリテンショナの作動による乗員の拘束性能が最大限に引き出される。
【0024】
本発明のさらに他の車両用シートベルト装置は、上記ベルトに張力を付与する第1及び第2プリテンショナと、上記第1及び第2プリテンショナの作動を制御する制御部とを備え、上記制御部は、車両の衝突が予知された時の第1状態時と急ブレーキ操作が検出された時の第2状態時とに第1プリテンショナを作動させると共に、上記第1状態時に作動させる第1プリテンショナの作動力を、上記第2状態時に作動させる第1プリテンショナの作動力よりも高めかつ、上記第2状態時から事故に至った時に作動させる第2プリテンショナの作動力を、上記第1状態時から事故に至った時に作動させる第2プリテンショナの作動力よりも高めるように構成される。
【0025】
ここで、車両の衝突が予知された時の第1状態時は、事故危険度が極めて高い時であり、急ブレーキ操作が検出された時の第2状態時は、事故危険度が高いものの、衝突が予知された時に比べて低い時である。そこで、上記第1状態時に作動させる第1プリテンショナの作動力は、上記第2状態時に作動させる第1プリテンショナの作動力よりも高める。こうすることで、車両の衝突が予知された時には第1プリテンショナの作動力が比較的高くなり、これにより、乗員姿勢の適正化が図られる。一方、急ブレーキ操作が検出された時には第1プリテンショナの作動力が比較的低くなり、これにより、乗員の運転操作に支障を来たすことがない。
【0026】
そして、上記第2状態時から事故に至った時に作動させる第2プリテンショナの作動力は、上記第1状態時から事故に至った時に作動させる第2プリテンショナの作動力よりも高める。こうすることで、第1状態時から事故に至った時には、乗員姿勢が適正化された状態で第2プリテンショナが作動するため、この第2プリテンショナの作動力が比較的低くても乗員の拘束を確実に行い得る。
【0027】
一方、第2状態時(急ブレーキ操作時)から事故に至った時には、第1プリテンショナの作動力が比較的低い上に、例えば急ブレーキ操作によって乗員の上体が前方に移動している虞もあるため、第2プリテンショナの作動力を比較的高くして、乗員の姿勢の適正化を図ると共に、乗員の拘束を確実に行い得るようにする。
【0028】
尚、上記第1及び第2プリテンショナは、火薬式及び電動式のいずれであってもよいが、車両の事故危険度が高い状態の時に作動する第1プリテンショナは、繰り返し作動可能であることが好ましいため、電動式とすることが好ましい。一方、車両に事故が発生した時に作動する第2プリテンショナは、繰り返し作動が必要なく、さらに乗員の初期拘束性能の観点から作動開始から作動力が高まるまでの時間が短い方が好ましいため、火薬式とすることが好ましい。このように第2プリテンショナを火薬式としたときには、例えば複数のインフレータを備えることにより、その作動内容を変更可能に構成すればよい。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明における車両用シートベルト装置によれば、第1プリテンショナの作動状況に応じて、上記第2プリテンショナの作動内容を変更することで、第1プリテンショナの作動状況に応じて変化するベルトスラックの状態や乗員姿勢に応じて、第2プリテンショナの作動内容が最適化され、これにより、第2プリテンショナの作動による乗員拘束性能を最大限に引き出すことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基いて説明する。
【0031】
図1は、本発明の実施形態に係る車両用シートベルト装置1を示しており、このものは運転席のシート71に着座する乗員Mに装着されるものに構成されている。
【0032】
上記シートベルト装置1は、ベルト5を巻き取るリトラクタ部2と、該リトラクタ部2から引き出されたベルト5の先端が取り付けられるラップアンカー部3と、タング61が着脱可能に係合するバックル部4とを有する3点式に構成されている。
【0033】
上記リトラクタ部2及びラップアンカー部3はそれぞれ、シート71の車幅方向外方側で車両7に固定されているのに対し、バックル部4は、シート71の車幅方向内方側で車両に固定されている。
【0034】
上記リトラクタ部2から引き出されたベルト5は、シート71の車幅方向外方側の上方位置に設けられたスリップガイド62により、その引き出し方向が上向きから下向きに変換されて、その先端が上記ラップアンカー部3に取り付けられている。上記タング61は、上記スリップガイド62とラップアンカー部3との間で摺動可能に設けられており、このタング61が上記バックル部4に係合されることで、シート71に着座した乗員Mは、ショルダベルト51で肩部を拘束されかつ、ラップベルト52で腰部を拘束されるようになっている。
【0035】
そして、上記リトラクタ部2には、電動式の第1プリテンショナと、火薬式の第2プリテンショナとが設けられている。
【0036】
電動式及び火薬式のプリテンショナが設けられたリトラクタ部2は、周知である種々の形式のものを用いることができる。具体的に一例を挙げると、例えば図2に示すようなものを用いることができる。このものは、ベルト5を巻き取るリール(図示省略)と、このリールをベルト5の巻き取り方向に回転付勢させるゼンマイバネ(図示省略)と、上記リールがベルト5の引き出し方向に急激に回転したとき等にこのリールの回転をロックするロック機構(図示省略)とからなるリトラクタ本体21と、電動式のプリテンショナ機構(第1プリテンショナ)22と、火薬式のプリテンショナ機構(第2プリテンショナ)25とから構成されている。
【0037】
上記第1プリテンショナ22は、モータ23及びギヤ・クラッチ機構24とから構成されている。このギヤ・クラッチ機構24は、上記モータ23の駆動力をリトラクタ本体21のリールの回転軸に伝達するものであり、上記モータ23の駆動時には、ギヤ・クラッチ機構24に設けられたクラッチが係合して上記モータ23の駆動力が上記リールの回転軸に伝達され、これにより、上記リールがベルト5の巻き取り方向に回転されるように構成されている。このとき、リールのベルト引き出し方向への回転はクラッチによりロックされる。一方、上記モータ23の非駆動時には、ギヤ・クラッチ機構24に設けられたクラッチが開放されて、上記リールがモータ23とは独立して回転可能となるように構成されている。従って、上記第1プリテンショナ22は、後述するシートベルト制御部8によりモータ23が駆動されることで、ベルト5をリールに巻き取ってこのベルト5に張力を付与するものに構成されている。尚、上記シートベルト制御部8は、第1プリテンショナ22の作動力(モータトルク)を、電流制御によって制御可能に構成されている。この第1プリテンショナ22の作動力制御の詳細は後述する。
【0038】
上記第2プリテンショナ25は、上記リトラクタ本体21のリールの回転軸を囲むように略U字状に配設されたチューブ26と、このチューブ26内に配設された複数のボール(図示省略)と、上記チューブ26の一端に配設された第1及び第2インフレータ27,28と、上記リールの中心軸と同軸となるようにこのリールと一体化され、上記チューブ26内の各ボールと噛み合う歯車(図示省略)とから構成されている。
【0039】
そして、上記第1及び/又は第2インフレータ27,28を作動させたときには、発生したガス圧によって上記各ボールが、歯車と噛み合いながらチューブ26内を移動し、これにより上記歯車及びこの歯車が一体化されたリールがベルト5の巻き取り方向に回転されるように構成されている。従って、上記第2プリテンショナ25は、シートベルト制御部8により第1及び/又は第2インフレータ27,28が作動されることで、ベルト5をリールに巻き取ってこのベルト5に張力を付与するものに構成されている。
【0040】
また、上記第2インフレータ28は、第1インフレータ27よりも高いガス圧を発生するものに構成されており、シートベルト制御部8によって第1インフレータ27のみが作動されたときには、上記第2プリテンショナ25の作動力は「小」となり、第1インフレータ28のみが作動されたときには、上記第2プリテンショナ25の作動力は「中」となり、第1及び第2インフレータ27,28の双方が作動されたときには、上記第2プリテンショナ25の作動力は「大」となるように構成されている。
【0041】
図3は、上記第1プリテンショナ22のモータ23の作動並びに、第2プリテンショナ25の第1及び第2インフレータ27,28の作動を制御するシートベルト制御部8の構成を示しており、このシートベルト制御部8には、衝突予知部91と、急ブレーキ検出部92と、衝突検出部93とからの検出信号が入力されるように構成されている。
【0042】
上記衝突予知部91は、車両衝突(特に前突)を予知するものであり、図示省略のレーザレーダ等を備えていて、このレーザレーダにより自車両の前方の障害物や先行車両を検出し、自車両とその先行車両等との相対位置及び相対速度に基づいて周知の方法により衝突の予知をするものに構成されている。そして、上記衝突予知部91は、衝突を予知した時には、上記シートベルト制御部8に対して衝突予知信号を出力するように構成されている。つまり、この衝突予知部91は、衝突による事故の危険性が高まったときに、シートベルト制御部8に対して信号を出力するものとされている。
【0043】
上記急ブレーキ検出部92は、例えば、ブレーキ操作時に車輪がロックすることを抑制するABS(Antilock Brake System)制御部や、制動力の助勢制御を行うブレーキアシスト制御部により構成されるものであり、ブレーキペダルの操作量及びその操作速度に基づいて急ブレーキ操作を検出するように構成されている。そして、上記急ブレーキ検出部92は、急ブレーキ操作を検出した時には、上記シートベルト制御部8に対して急ブレーキ検出信号を出力するように構成されている。つまり、この急ブレーキ検出部91は、急ブレーキ操作が行われるような事故の危険性が高まったときに、シートベルト制御部8に対して信号を出力するものとされている。
【0044】
上記衝突検出部93は、Gセンサ等の衝撃検出センサを備えており、その検出値に基づいて衝突の発生を判断し、衝突事故が発生したときには、シートベルト制御部8に事故発生信号を出力するように構成されている。
【0045】
次に、図4に示すフローチャートを参照しながら、上記シートベルト制御部8による第1及び第2プリテンショナ22,25の作動制御について説明する。
【0046】
先ず、ステップS1では、衝突予知部91によって衝突が予知されたか否かを判定する。衝突が予知されたのYESのときには、ステップS2に移行する一方、衝突が予知されていないのNOのときには、ステップS9に移行する。
【0047】
ステップS2では、第1プリテンショナ22のモータ23を作動させる。このステップS2では、電流制御によってモータトルク(第1プリテンショナ22の作動力)を高くして、ベルト5に付与される張力が高張力となるようにする。こうしてベルトスラックの除去及び乗員Mの姿勢の適正化を図る。
【0048】
続くステップS3では、衝突検出部93により衝突が検出されたか否かを判定し、衝突が検出されたのYESのときには、ステップS6に移行する一方、衝突が検出されていないのNOのときには、ステップS4に移行する。
【0049】
ステップS4で第1プリテンショナ22の作動を開始してから衝突することなく所定時間が経過すれば、ステップS5でモータ23を停止させて上記第1プリテンショナ22の作動を解除し、その後にリターンする。尚、所定時間が経過する前に衝突したときにはステップS6に移行する。
【0050】
一方、上記ステップS6では、衝突までの第1プリテンショナ22の作動時間、つまり、第1プリテンショナ22の作動開始から衝突までの時間が、予め設定した設定時間以下であるか否かを判定し、第1プリテンショナ22の作動時間が設定時間以下であるのYESのときには、ステップS8に移行して、第2プリテンショナ25の第2インフレータ28を作動させる。これにより、第2プリテンショナ25の作動力は「中」となって、ベルト5に中程度の張力が付与されて乗員Mの拘束が行われる。これに対し、上記ステップS6で第1プリテンショナ22の作動時間が設定時間よりも長いのNOのときには、ステップS7に移行して、第2プリテンショナ25の第1インフレータ27を作動させる。これにより、第2プリテンショナ25の作動力は「小」となって、ベルト5に低張力が付与されて乗員Mの拘束が行われる。
【0051】
上記ステップS1で衝突が予知されていないとして移行したステップS9では、急ブレーキ検出部92により急ブレーキ操作が検出されたか否かを判定し、急ブレーキ操作が検出されたのYESのときにはステップS10に移行する一方、急ブレーキ操作が検出されていないのNOのときにはステップS17に移行する。
【0052】
上記ステップS10では、第1プリテンショナ22のモータ23を作動させるが、このステップS10では、上記ステップS2とは異なり電流制御によってモータトルク(第1プリテンショナ22の作動力)を低くして、ベルト5に付与される張力が低張力となるようにする。こうして、ベルトスラックの除去を行うようにする。
【0053】
続くステップS11では、上記衝突予知部91により衝突が予知されたか否かを判定し、衝突が予知されたのYESのときには、上記ステップS2に移行して、上述したように、第1プリテンショナ22のモータトルクを高めてベルト5に付与される張力が高張力となるようにする。その後は、上述したように、ステップS3〜ステップS8を実行する。
【0054】
また、上記ステップS11で衝突が予知されていないのNOのときには、ステップS12に移行し、衝突検出部93により衝突が検出されたか否かを判定し、衝突が検出されたのYESのときにはステップS15に移行する一方、衝突が検出されていないのNOのときにはステップS13に移行する。
【0055】
上記ステップS13で衝突に至ることなく第1プリテンショナ22の作動解除条件が成立すれば、ステップS14で、モータ23を停止させて第1プリテンショナ22の作動を解除し、その後にリターンする。尚、作動解除条件が成立する前に衝突したときにはステップS15に移行する。
【0056】
上記ステップS15では、上記ステップS6と同様に、衝突までの第1プリテンショナ22の作動時間が、予め設定した設定時間以下であるか否かを判定し、第1プリテンショナ22の作動時間が設定時間以下であるのYESのときには、ステップS16に移行して、第2プリテンショナ25の第1及び第2インフレータ27,28を作動させる。これにより、第2プリテンショナ25の作動力は「大」となって、ベルト5の高張力が付与されて乗員Mの拘束が行われる。これに対し、第1プリテンショナ22の作動時間が設定時間よりも長いのNOのときには、ステップS8に移行して、第2プリテンショナ25の第2インフレータ28を作動させる。これにより、第2プリテンショナ25の作動力は「中」となって、ベルト5に中程度の張力が付与されて乗員Mの拘束が行われる。
【0057】
上記ステップS9で急ブレーキ操作が検出されていないとして移行したステップS17では、衝突検出部93により衝突が検出されたか否かを判定し、衝突が検出されていないのNOのときにはリターンする一方、衝突が検出されたのYESのときにはステップS16で第2プリテンショナ25の第1及び第2インフレータ27,28を作動させる。これにより、第2プリテンショナ25の作動力は「大」となって、ベルト5に高張力が付与されて乗員Mの拘束が行われる。
【0058】
このように、本実施形態では、衝突予知部91が衝突を予知したとき、及び急ブレーキ検出部92が急ブレーキ操作を検出したときには、電動式の第1プリテンショナ22が作動する。ここで、車両の衝突が予知された時は事故危険度が比較的高い時であることから、第1プリテンショナ22の作動力を高めるようにする。このことにより、ベルトスラックの除去は勿論のこと、衝突に備えて、例えば前屈姿勢の乗員(図1の実線参照)の上体をシートバックに密着させる(同図の一点鎖線参照)姿勢の適正化が図られる。一方、急ブレーキ操作が検出された時は事故危険度が衝突予知時よりも低い時であることから、第1プリテンショナ22の作動力を比較的低くする。これにより、ベルトスラックは除去される一方で、乗員Mの運転操作に支障を来たす程に、乗員Mが拘束されることはない。
【0059】
そして、衝突が予知された後に衝突に至ったときには、通常は第2プリテンショナ25の第1インフレータ27が作動する。これにより、第2プリテンショナ25の作動力は「小」となり、乗員姿勢が適正化している状態であることから乗員Mを確実に拘束することができる。
【0060】
一方、急ブレーキが検出された後に衝突に至ったときには、通常は第2プリテンショナ25の第2インフレータ28が作動する。これにより、例えば急ブレーキ操作によって乗員Mの上体が前屈し、乗員姿勢が適正化していない可能性があるものの、第2プリテンショナ25の作動力は「中」となることで、乗員の拘束を確実に行うことができる。
【0061】
さらに、衝突が予知されないと共に、急ブレーキ操作もされないままに衝突に至ったときには、第2プリテンショナ25の第1及び第2インフレータ27,28が作動する。これにより、第1プリテンショナ22が未作動であることでベルトスラックの除去が不十分でありかつ、乗員姿勢が適正化されていなくても、第2プリテンショナの作動力が「大」となることで、乗員の拘束を確実に行うことができる。
【0062】
また、衝突が予知された後に衝突に至ったときでも、第1プリテンショナ22の作動開始から衝突までの時間が設定時間以下であるときには、ベルトスラックの除去が不十分であったり、乗員姿勢の適正化が不十分であったりする虞があるため、第2プリテンショナ25の第2インフレータ27が作動し、これにより第2プリテンショナ25の作動力は高くなる。こうすることで、衝突時における乗員Mの拘束を確実に行うことができる。
【0063】
同様に、急ブレーキが検出された後に衝突に至ったときでも、第1プリテンショナ22の作動開始から衝突までの時間が設定時間以下であるときには、ベルトスラックの除去が不十分であったりする虞があるため、第2プリテンショナ25の第1及び第2インフレータ27,28が作動し、これにより第2プリテンショナの作動力は高くなる。その結果、衝突時における乗員Mの拘束を確実に行うことができる。
【0064】
このように、第1プリテンショナ22の作動力や作動時間に応じて第2プリテンショナ25が作動する際のベルトスラックの状態や乗員姿勢が異なるが、第2プリテンショナ25は、こうしたベルトスラックの状態や乗員姿勢に応じて最適化された作動内容で作動するため、第2プリテンショナ25の作動による乗員拘束性能を最大限に引き出すことができる。
【0065】
尚、上記実施形態では、衝突が予知されたときには、第1プリテンショナ22の作動力を比較的高める一方で、第2プリテンショナ25の作動力を比較的低くし、急ブレーキ操作が検出されたときには、第1プリテンショナ22の作動力を比較的低くする一方で、第2プリテンショナ25の作動力を比較的高め、さらに、衝突が予知されずかつ、急ブレーキ操作が検出されないときには、第1プリテンショナ22は作動せずに、第2プリテンショナ25の作動力を最大限にしている。このことは、言い換えると、衝突に至る確度に応じて、第1及び第2プリテンショナ22,25の作動内容を変更することと同じである。
【0066】
つまり、衝突が予知されたときには、衝突に至る確度が高いことから、第1プリテンショナ22の作動力を比較的高める一方で、第2プリテンショナ25の作動力を比較的低くする。また、急ブレーキ操作が検出されたときには、衝突に至る確度が中程度であることから、第1プリテンショナ22の作動力を比較的低くする一方で、第2プリテンショナ25の作動力を比較的高める。さらに、衝突が予知されずかつ、急ブレーキ操作が検出されないときには、衝突に至る確度が低いことから、第1プリテンショナ22は作動せずに、第2プリテンショナ25の作動力を最大限にする、こととなる。
【0067】
<他の実施形態>
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、事故の危険度が高い状態を検出するものとして、衝突予知部91と、急ブレーキ検出部92とを備えるようにしているが、例えば上記急ブレーキ検出部92に代えて、又は上記急ブレーキ検出部92と共に、車輪が路面に対してスリップする現象を抑制する制御を行うTCS制御部や、例えばドリフトアウトやスピンといった車両7のヨーイング方向の姿勢を制御するDSC制御部や、例えばロール角度やロール速度に基づいて車両の横転を予知する横転予知部を備えるようにしてもよい。
【0068】
ここで、TCS制御部は、TCSの制御介入条件が成立してTCSの制御介入を行う時に、シートベルト制御部8に対してTCS制御介入信号を出力するように構成し、DSC制御部は、DSCの制御介入条件が成立してDSCの制御介入を行う時に、上記シートベルト制御部8に対してDSC制御介入信号を出力するように構成すればよい。つまり、上記TCS制御部及びDSC制御部はそれぞれ、車両7の横滑り状態を判定するものとして、車両7の横滑りによる事故の危険性が高まった時に、シートベルト制御部8に対して信号を出力するものとすればよい。
【0069】
また、横転予知部は、車両の横転を予知した時には、上記シートベルト制御部8に対して横転予知信号を出力するように構成すればよく、この横転予知部は、車両の横転による事故の危険性が高まった時に、シートベルト制御部8に対して信号を出力するものとすればよい。
【0070】
この場合、シートベルト制御部8は、上記TCS制御部、DSC制御部又は横転予知部から信号が出力されたときには、第1プリテンショナ22のモータ23を作動させるようにすればよく、このときモータトルク(第1プリテンショナ22の作動力)は低くして、ベルト5に付与される張力が低張力となるようにするのがよい。
【0071】
さらに、衝突検出部93の代わりに、車両に与えられた衝撃に基づいて前突、後突及び側突、並びに横転の発生を判断し、これらの事故が発生したときには、シートベルト制御部8に事故発生信号を出力する衝撃検出部を備えるようにしてもよい。
【0072】
また、上記実施形態では、第1プリテンショナ22と第2プリテンショナ25とをリトラクタ部2に備えるようにしているが、上記第1及び第2プリテンショナ22,25の配設位置はこれに限らず、例えばラップアンカー部3やバックル部4に設けてもよい。さらに、第1プリテンショナ22と第2プリテンショナ25とは互いに異なる位置に配設してもよく、その配設位置の組み合わせは種々の組み合わせが考えられる。例えば第1プリテンショナ22をリトラクタ部2に備える一方、第2プリテンショナ25をバックル部4に備えるようにしてもよい。逆に、第1プリテンショナ22をバックル部4に備える一方、第2プリテンショナ25をリトラクタ部2に備えるようにしてもよい。
【0073】
また、第1プリテンショナ22をリトラクタ部2に備える一方、第2プリテンショナ25をラップアンカー部3に備えるようにしてもよい。逆に、第1プリテンショナ22をラップアンカー部3に備える一方、第2プリテンショナ25をリトラクタ部2に備えるようにしてもよい。
【0074】
さらに、第1プリテンショナ22をリトラクタ部2とラップアンカー部3の双方に備える一方、第2プリテンショナ25をバックル部4に備えるようにしてもよい。
【0075】
また、上記実施形態では、第1プリテンショナ22を電動式とし、第2プリテンショナ25を火薬式としているが、例えば、上記第1及び第2プリテンショナを、全て火薬式のプリテンショナとしてもよいし、上記第1及び第2プリテンショナを、全て電動式のプリテンショナとしてもよい。
【0076】
但し、車両の事故危険度が高い状態の時に作動する第1プリテンショナ22は、繰り返し作動可能であることが好ましいため、電動式とすることが好ましい。一方、車両に事故が発生した時に作動する第2プリテンショナ25は、繰り返し作動が必要なく、さらに乗員Mの初期拘束性能の観点から作動開始から作動力が高まるまでの時間が短い方が好ましいため、火薬式とすることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 シートベルト装置の構成を示す説明図である。
【図2】 リトラクタ部の構成を示す正面図である。
【図3】 シートベルト制御部のブロック図である。
【図4】 シートベルト制御部による各プリテンショナの作動制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 シートベルト装置
2 リトラクタ部
22 第1プリテンショナ
25 第2プリテンショナ
3 ラップアンカー部
4 バックル部
5 ベルト
8 シートベルト制御部(制御部)
91 衝突予知部
92 急ブレーキ検出部
93 衝突検出部
Claims (3)
- シートに着座した乗員を拘束するベルトを備えた車両用シートベルト装置であって、
上記ベルトに張力を付与する第1及び第2プリテンショナと、上記第1及び第2プリテンショナの作動を制御する制御部とを備え、
上記制御部は、
車両の事故危険度が高い状態の時には上記第1プリテンショナを作動させる一方、上記車両に事故が発生した時には上記第2プリテンショナを作動させかつ、上記第1プリテンショナの作動時間が所定時間よりも短いときには、該作動時間が該所定時間以上のときよりも、上記第2プリテンショナの作動力を高くするように構成されている
ことを特徴とする車両用シートベルト装置。 - シートに着座した乗員を拘束するベルトを備えた車両用シートベルト装置であって、
上記ベルトに張力を付与する第1及び第2プリテンショナと、上記第1及び第2プリテンショナの作動を制御する制御部とを備え、
上記第1プリテンショナは、相対的に低い作動力での作動と、相対的に高い作動力での作動とに変更可能に構成され、
上記制御部は、
車両の事故危険度が高い状態の時には上記第1プリテンショナを作動させる一方、上記車両に事故が発生した時には上記第2プリテンショナを作動させかつ、上記第1プリテンショナの作動力が相対的に低いときには、該作動力が相対的に高いときよりも、第2プリテンショナの作動力を高くするように構成されている
ことを特徴とする車両用シートベルト装置。 - シートに着座した乗員を拘束するベルトを備えた車両用シートベルト装置であって、
上記ベルトに張力を付与する第1及び第2プリテンショナと、上記第1及び第2プリテンショナの作動を制御する制御部とを備え、
上記制御部は、
車両の衝突が予知された時の第1状態時と急ブレーキ操作が検出された時の第2状態時とに上記第1プリテンショナを作動させる一方、上記車両に事故が発生した時には上記第2プリテンショナを作動させると共に、
上記第1状態時に作動させる第1プリテンショナの作動力を、上記第2状態時に作動させる第1プリテンショナの作動力よりも高めかつ、
上記第2状態時から事故に至った時に作動させる第2プリテンショナの作動力を、上記第1状態時から事故に至った時に作動させる第2プリテンショナの作動力よりも高めるように構成されている
ことを特徴とする車両用シートベルト装置。
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