JP3711668B2 - パイル製品及びその製造方法、並びに、それに用いるパイル用収縮性繊維及びパイル用繊維組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パイル製品及びその製造方法、並びにそれに用いるパイル用収縮性繊維及びパイル用繊維組成物に関するものであり、更に詳しくは、収縮性繊維、収縮性繊維と非収縮性繊維との繊維組成物、該組成物をパイル部用スライバーとし、パイル加工して構成されたパイル製品、及び該パイル製品の製造方法であって、パイル加工時の前記収縮性繊維と非収縮性繊維とからなるスライバー作成、及び、このスライバーを用いたスライバーニッティング時の操業性、作業性の向上、並びにパイル加工時における繊維ロスの低減を達成することができ、しかも、天然毛皮の外観、風合いを有するパイル製品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
パイル製品の中で、人造毛皮と称されるものは、外観上、ダウンヘアー部を収縮性繊維で、又、ガードヘアー部を非収縮繊維で構成するのが普通である。通常、このパイル製品は、収縮性繊維と非収縮性繊維とを混綿してカーディングによりスライバーを作成し、このスライバーと、基布を構成する繊維とを用いてニッティングを行い、基布を編みながらその表面に前記スライバーの収縮性繊維と非収縮性繊維とを植え込むことで基布の表面にパイル部が構成される。前記の場合、スライバー作成時の紡績性を考慮して、ダウンヘアーを構成する収縮性繊維としては、平均繊維長が32mm以上のものが一般的に用いられている。しかし、パイル長が12mm以下のパイル製品を製造する場合、前記のように繊維長さが32mm以上と長い収縮性繊維を用いると、シャーリング工程における繊維ロスが多くなり、高コストとなっている。そこで、繊維ロスを低減させるべく、前記収縮性繊維の繊維長を、例えば25mm以下と短くすると、前記スライバー作成時の紡績に際し、カード工程通過後のスライバーの絡合性が極端に低下してスライバー強度が低下し、スライバー作成時、及びその後のニッティング工程におけるスライバー切れの発生により生産性、操業性が著しく低下するという問題が発生する。加えて、収縮性繊維の長さが短い場合には、後加工におけるパイル部の収縮加工時に収縮繊維同士が巻きついたり、収縮繊維が非収縮繊維を巻き込んだ状態で収縮して繊維同士の絡みが強くなり、その後のポリッシャー工程での繊維のクリンプ伸ばしにおいてパイルの表面に近い部分しかその作用が及ばず、パイルの立毛の仕上がり状態が天然毛皮と比較すると著しく劣る、という問題や、又、風合い的にも、きしみ、あるいは、がさつきが強く、しかもドレープ性が大幅に欠け、衣料にした場合に身体に馴染まず、又、形態も不自然で天然毛皮に対し甚だしく見劣りする、といった商品の品質上の問題もある。更に、前記収縮性繊維としてクリンプ数を増やしたステープル合成繊維を用いることでスライバーの収束性を向上させてパイル加工時のスライバー切れを防止しようとすると、カード工程でのネップや斑の発生、繊維平行度の低下等により、スライバーの品質が低下し、又、後工程であるポリッシャー工程での繊維のクリンプ伸ばし時にも、クリンプ数が多いために十分な伸びが出来なく、出来上がったパイル製品の風合い、仕上がり状態が天然毛皮と比較して著しく劣るといった問題が生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、上記のようなパイル製品の製造における問題点に鑑み、収縮性繊維として、繊維長さの短いものを用いても、パイル加工時にスライバー切れが起こらず生産性、操業性、加工性に優れ、パイル加工段階での繊維ロスを減少させることができ、しかも出来上がった製品の風合いやドレープ性にも優れたパイル製品及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、収縮性繊維と非収縮性繊維とからなり、収縮率が15%以上、収縮後の繊維−繊維間の静摩擦係数が0.300以下を示し、平均繊維長が15〜25mmであり、1次クリンプを含む、より大きな2次クリンプを1〜3個/インチ有するアクリル系収縮性ステープル繊維を20〜98重量%含有し、スライバー強度が3g/g/m以上である繊維組成物をパイル部用スライバーとし、パイル加工して構成されたものであるパイル製品である。又、本発明は、収縮性繊維と非収縮性繊維とを混綿し、これをパイル加工してパイル部を構成してなるパイル製品の製造において、収縮率が15%以上、収縮後の繊維−繊維間の静摩擦係数が0.300以下を示し、平均繊維長が15〜25mmで、1次クリンプを含む、より大きな2次クリンプを1〜3個/インチ有するアクリル系収縮性ステープル繊維を20〜98重量%含有し、スライバー強度が3g/g/m以上である繊維組成物をパイル加工することでパイル部を構成することを特徴とするパイル製品の製造方法である。更に、本発明は、収縮率が15%以上、収縮後の繊維−繊維間の静摩擦係数が0.300以下を示し、平均繊維長が15〜25mmで、1次クリンプを含む、より大きな2次クリンプを1〜3個/インチ有するパイル用アクリル系収縮性ステープル繊維自体である。更に本発明は、収縮性繊維と非収縮性繊維とからなり、収縮率が15%以上、繊維−繊維間の静摩擦係数が0.300以下を示し、平均繊維長が15〜25mmで、1次クリンプを含む、より大きな2次クリンプを1〜3個/インチ有するアクリル系収縮性ステープル繊維を20〜98重量%含有し、スライバー強度が3g/g/m以上であるパイル用繊維組成物である。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係るパイル製品の特徴の第1は、収縮後の繊維間の静摩擦係数が0.300以下を示す収縮性ステープル繊維を使用することである。かかる静摩擦係数を得るには、平滑性を付与できる仕上げ剤を収縮性繊維表面に付着させておく必要があり、該仕上げ剤としては、オルガノポリシロキサンが好ましく、更に好ましくは、エポキシ又はアミノ基を有するオルガノポリシロキサンであり、それぞれ単独で、又は2種以上を組み合わせて用いられる。本発明に使用できるオルガノポリシロキサンとしては、メチルハイドロジエンポリシロキサン、メチルビニルポリシロキサン、アルコキシシロキサン、エポキシ基含有ポリシロキサン、アミノ基含有シロキサンがあり、中でもエポキシ基含有オルガノポリシロキサンとしては、一例を挙げるならば、その重合体の25℃における粘度は300〜500,000cstであり、エポキシ当量としては600〜10,000が好ましく、又、アミノ基含有オルガノポリシロキサンとしては、その重合体の25℃における粘度は50〜500,000cstであり、アミン当量としては600〜10,000であるが、いずれもこれに限定されない。かかるオルガノポリシロキサンは、他のオルガノポリシロキサンの1種又は2種以上の併用、更には、アミノシラン、エポキシシラン、メルカプトシラン等のシラン類を1種又は2種以上を併用しても良い。又、必要に応じ他の仕上げ剤、例えば静電防止剤、撥水剤、撥油剤、風合い調整剤、SR加工剤、等を併用しても良い。
【0006】
本発明に使用する上記収縮性ステープル繊維に対するオルガノポリシロキサンの付着量は、ケイ素原子換算量で0.008〜1.0重量%、好ましくは0.03〜0.5重量%であるが、適用する収縮性ステープル繊維の収縮後の繊維−繊維間静摩擦係数で適当に設定するのが良い。収縮後の繊維−繊維間の静摩擦係数が0.300より大きくなるオルガノポリシロキサンの付着量であれば、繊維同士の絡みが大きくなる結果、ポリッシャー仕上げが困難になり、又、1.0重量%を超えるとパイルにした場合に繊維の集合性が顕著となり外観を損なうことがある。これを換言すれば、収縮後の繊維−繊維間の摩擦係数が0.300以下であれば収縮後の繊維同士の絡みが小さくなるため、易ポリッシング性となって、パイルに仕上げた場合の外観が良好になるが、該オルガノポリシロキサンの付着量がケイ素原子換算で1.0重量%を超えた場合、ポリッシャー仕上げは良好であるもののパイル部が集合して房状となって外観を損なう傾向を示す。
【0007】
かくして、本発明の収縮性ステープル繊維を、20〜98重量%、好ましくは、40〜95重量%含有する繊維組成物からパイル部を構成したパイル製品は、従来の収縮性繊維、即ち静摩擦係数が0.300を超える収縮性繊維を用いてパイル部を構成したパイル製品と比較して、パイル製品の仕上がり外観、風合い、特にドレープ性が優れる。かかる効果は収縮性繊維の含有量が多くなるにつれ顕著な差を示す。一方、本発明に使用する収縮性繊維がパイル部の繊維として20重量%に満たない場合には、従来の収縮性繊維を使用したパイル編織物と大差なくなり、一方、98重量%を超えると、前記の効果は顕著であるが、ガードヘアー部が著しく少なくなるため、ガードヘアーとダウンヘアーのバラスンが崩れ商品価値が低下する。
【0008】
本発明の収縮性ステープル繊維は、収縮率15%以上、好ましくは収縮率20%以上を有する熱可塑性繊維である。その理由としては、収縮率が15%に満たない収縮性繊維を使用してパイル編織物に仕上げた場合、非収縮性繊維から構成されるガードヘアー部と、前記収縮性繊維から構成されるダウンヘアー部のパイル高さが接近して段パイル効果が低下することが挙げられる。又、収縮性繊維として熱可塑性繊維を使用するのが好ましい理由としては、後のポリッシャー効果、即ちエッジ付き熱ロールにより繊維のクリンプ伸ばしが期待できる点が挙げられる。尚、本発明の非収縮性繊維は収縮率5%以下のものをさす。
【0009】
次に、本発明の収縮性ステープル繊維のクリンプ形状について説明する。通常、クリンプ数は、繊維に一定の荷重をかけ、クリンプの山と谷との数を数えて2で割って求めるものであり、JIS−L1015に準じて測定されるが、本発明の収縮性ステープル繊維における1次クリンプはこれである。本発明の収縮性ステープル繊維のクリンプ形状は、前記のような1次クリンプと、更に、該1次クリンプを含む、より大きな2次クリンプを有していることを特徴としている。図1に、一般的な1次クリンプを有する繊維長20mmの拡大投影図を示した。図2には、本発明の1次クリンプ、2次クリンプを有する繊維長20mmの収縮性ステープル繊維の拡大投影図を示した。図から明らかなように、本発明の収縮性ステープル繊維は、1次クリンプと2次クリンプを有する特徴のあるクリンプ形状を有していることがわかる。ここでいう2次クリンプ数の測定は、単繊維を台紙に固定し1インチ(25.4mm)当たりの山と谷の個数を測定している。パイル加工におけるスライバー作成の際の短繊維紡績工程におけるカード工程では、クリンプ数が多すぎると、ネップや斑の発生、繊維平行度の低下等によりスライバーの品質が低下してしまう問題が生じるのが常であった。又、従来の1次クリンプのみの繊維の場合、繊維長を短くするとカード工程でスライバー切れが発生し、生産性が著しく低下するという問題が発生する。これに対して本発明では、1次クリンプと2次クリンプを有効に組み合わせて、スライバーメーキングに適した、従来にないクリンプ形状を得た。この収縮性ステープル繊維における1次クリンプを含む2次クリンプ数は、1〜3個/インチであり、この範囲の2次クリンプ数がステープル中に含まれる確率は70%以上である。この割合は好ましくは80%以上、更に好ましくは90%以上である。本発明の収縮性ステープル繊維では、前記2次クリンプの数が実質的に前記の範囲を超えると、カード工程でのネップや斑の発生等によるスライバー品質の低下という問題を生じ、良好な品質は得られない。一方、2次クリンプの数が上記範囲より少ないと、カード工程でスライバー切れが発生し、生産性が著しく低下するという問題が発生する。又、1次クリンプの数は、6〜17個/インチの範囲であり、より好ましくは8〜15個/インチの範囲である。
【0010】
このような収縮性ステープル繊維を20〜98重量%、より好ましく40〜95重量%含む繊維組成物をカーディングしてスライバーを作成することで、スライバー強度は3.0g/g/m以上とでき、カード工程でのスライバーメーキング性は問題なく、又、スライバーの品質も繊維長の長い収縮性繊維を用いた場合と変わりなく良好である。
【0011】
次に、本発明に用いられる収縮性ステープル繊維の繊維長は、15〜25mmの範囲であり、より好ましくは18〜22mmの範囲である。繊維長が25mmを超えると、従来のクリンプ形状でもスライバー作成は可能であるし、繊維ロス率が高い。又、収縮性ステープル繊維の繊維長が15mmより短いと、カード工程でのスライバー切れが発生し、実用性のある繊維となりにくくなる。尚、本発明の収縮性ステープル繊維の平均繊維長は、JIS L−1015に準じて測定した値である。
【0012】
次に、本発明に用いられる収縮性ステープル繊維の単繊維繊度は、1.0〜10デニール、より好ましくは2〜6デニールの範囲である。収縮性ステープル繊維の繊度が1.0デニールより小さいか、又は10デニールより大きいと、カード工程でのスライバーメーキング性が低下し、実用性のある繊維となりにくくなる傾向がある。又、本発明の収縮性繊維の単繊維の断面形状は特に特定されないが、通常、湿式又は乾式により得られるアクリル系繊維の断面形状である円形又はまゆ形あるいはそれらを若干変形したもの、更には、光沢等の特徴を出すために異形断面化した扁平又は楕円あるいは中空形断面等の性質を有するものを適用することも差し支えない。
【0013】
上記のような本発明における収縮性ステープル繊維は、特に限定されないが、一般にはアクリロニトリルを30重量%以上含有するアクリロニトリル重合体、又は共重合体を有機溶剤、例えばアセトン等に溶解させて紡糸原液とする。この紡糸原液には、酸化チタン又は複数の着色剤、防錆、着色防止、耐光性等の効果のある安定剤を紡糸に支障をきたさない限り使用する事も可能である。この紡糸原液を通常、湿式あるいは乾式の紡糸法でノズルより紡出し、延伸、乾燥を行う。又、必要に応じ、更に延伸、熱処理を行っても良い。得られた糸条を、70〜140℃で1.2〜4.0倍に延伸して収縮率15%以上を有する収縮性繊維を得ることができる。尚、本発明における収縮率15%以上とは湿熱収縮率、乾熱収縮率のいずれかが15%以上あれば良い。又、非収縮性繊維の収縮率5%以下とは、湿熱収縮率、乾熱収縮率のいずれもが5%以下であるものをさす。
【0014】
次に、本発明の収縮性繊維における、1次クリンプを含む、より大きな2次クリンプを1〜3個/インチを有するクリンプ形状は、押込み式クリンパーから排出されたトウを乾燥熱処理機によりクリンプ形状を固定させることによって得られる。すなわち、クリンパーから排出されたトウをそのままの形態を保持しながら、70〜100℃の乾燥熱処理機中で処理させることによって行うとよい。乾燥熱処理機の処理温度は、70℃より低いとトウの水分が除去されず良好な品質は得られなく、100℃より高いと熱風によるクリンプが伸びる現象や収縮率が大きく低下する傾向があり、上記の範囲で処理することが好ましい。以上によってクリンプ形状を固定された繊維は乾燥熱処理機から取り出され冷却される。
【0015】
本発明でいうパイル加工時における繊維ロス率とは、カード〜ニッティング工程での脱落する単繊維や、主にスライバーニッティング後のシャーリング、ポリッシング仕上げ後のシャーリング時におけるパイル長カットによる繊維のロスを意味する。繊維ロスの低減効果は、ダウンヘアーである本発明の収縮性繊維の含有率が多くなるにつれて顕著な差を示す。本発明の特定の収縮性繊維がパイル部の繊維として20重量%に満たない場合は、繊維ロス率は、従来の収縮性繊維を使用した繊維と大差がなくなる。
【0016】
本発明に係るパイル繊維製品は、上記のような収縮性ステープル繊維を非収縮性繊維と混綿し、これを通常のパイル加工により、基布の表面に前記収縮性繊維と非収縮性繊維を植え込んでパイル部を構成し、シャーリング、ポリシャーリング等の工程を経て製造される。かくして得られた本発明のパイル製品は、獣毛酷似のタッチを示す。
【0017】
以下、実施例の記載に先立って、供試繊維の評価方法、及びパイル作成方法について詳述する。
【0018】
(1)静摩擦係数
Roder法繊維摩擦係数測定機(葵精機研究所製)を使用して繊維−繊維間の静摩擦係数を測定した。
【0019】
(2)湿熱収縮率
収縮前10mg/デニール荷重下の試長(Lw)を測定し、常圧下のスチーム30分処理で収縮させた後、温室に戻し10mg/デニール荷重下の試長(L′w)を測定し、下記式(1)より収縮率を求めた。
【0020】
【数1】
【0021】
(3)乾熱収縮率
湿熱収縮率の測定に準じた方法で測定したが、収縮は均熱オーブン中で130℃、30分間行った。収縮前の試長Ld及び収縮後の試長L′dを測定し、下記式(2)より収縮率を求めた。
【0022】
【数2】
【0023】
(4)スライバー強度
カード出のスライバーを引っ張り試験器(テンシロン;東洋精機製)にて最大強度時の荷重を求め、スライバー重量g/mから算出した。
スライバー強度(g/g/m)=最大荷重g/スライバー重量g/m
【0024】
(5)ハイパイルの作成
収縮性繊維及び非収縮性繊維を混綿、調湿した後、オープナー、カードを経てカードスライバーを作成した。次いで、前記カードスライバーと基布を構成する繊維とをハイパイル編織機に供給してスライバーニッティングを行い、基布の表面に前記収縮性繊維と非収縮性繊維とでパイル部を構成し、シャーリングでパイル部をカットしてパイル長を一定に整えた後、基布の裏面にアクリル酸エステル系接着剤でバックコーティングを行った。その際、基布の裏面からスチームを吹き付け、パイル部の収縮性繊維を収縮させると共に、接着剤の付着性を高めた。次いで130℃、10分で乾燥させると共に収縮加工を確固たるものにし、その後、ポリッシャー仕上げ、及びシャーリングを行ってハイパイルに仕上げた。
【0025】
【実施例】
実施例1
アクリロニトリル49.4重量%、塩化ビニル49.9重量%、スチレンスルホン酸ソーダ0.7重量%からなるモダクリル重合体を、重合体濃度30重量%になるようにアセトンに溶解し、それに対して、酸化チタン0.4重量%、更に複数の着色剤を添加させ紡糸原液を調整した。この紡糸原液を、30%アセトン水溶液中に紡出し、1.5倍に延伸後、60℃で水洗し、次いで、アミノ基を有するオルガノポリシロキサンをノニオン系界面活性剤で乳化した液を上記糸条に添加(付着量:ケイ素原子換算0.2重量%)した後、130℃で乾燥し、更に100℃で2.0倍に延伸して紡糸し、単繊維繊度3.0デニール、総繊度100000デニールのモダクリル繊維を得た。このトウを用い、スチームによって70℃に予熱したトウをクリンパーニップ圧2.0kg/cm2 、スタッフィング圧1.5kg/cm2 に設定した押込み式クリンパーに通した後、80℃の乾燥熱処理機にて乾燥させ、1次クリンプ9.5個/インチ、2次クリンプ1個/インチを有する収縮性合成繊維のクリンプトウを得た。得られた収縮性繊維は、湿熱収縮率38.8%、乾熱収縮率35.8%、静摩擦係数0.206を示した。このクリンプトウを、繊維長20mmに切断した収縮性ステープル繊維50重量%と非収縮性繊維(モダクリル繊維:カネカロンRLM;鐘淵化学工業製,単繊維繊度11デニール、繊維長44mm)を50重量%混綿してハイパイルを作成した。このパイル加工の際には、ステープル繊維のローラーカードでのカーデング時、繊維長の短い20mmの収縮性ステープル繊維を用いながらもスライバー切れもなく収束力の強いスライバーが得られ、紡出されたスライバーは、太さが5g/mであり、強度は8.6g/g/mであり、高生産性で操業面においても優れていた。又、スライバーニッティング後のシャーリングでは、パイル長を20mmにカット、ポリッシング仕上げ後のパイル長を12mmにカットした。結果は表1に示した如く、ハイパイルの外観、風合い共に良好であった。
【0026】
比較例1
実施例1記載の製法で紡糸原液を調製し、25%アセトン水溶液中に紡糸して単繊維繊度6.0デニール、総繊度150000デニールのモダクリル繊維を得た。このトウを用いスチームによって70℃に予熱したトウをクリンパーニップ圧2.0kg/cm2 、スタッフィング圧1.0kg/cm2 に設定した押込み式クリンパーに通した後、75℃の乾燥熱処理機にて乾燥させ、このクリンプトウを繊維長20mmに切断し、1次クリンプ6個/インチを有する収縮性ステープル繊維を得た。得られた収縮性ステープル繊維は、湿熱収縮率38.8%、乾熱収縮率35.8%、静摩擦係数0.231を示した。この収縮性ステープル繊維を用いて実施例1と同様にしてスライバーを作成したが、カード工程でのスライバー切れが多発し、工程不安定で、ハイパイルの作成は不可であった。
【0027】
実施例2
アクリロニトリル49.4重量%、塩化ビニル49.9重量%、スチレンスルホン酸ソーダ0.7重量%からなるモダクリル重合体を、重合体濃度30重量%になるようにアセトンに溶解し、それに対して、酸化チタン0.4重量%、更に複数の着色剤を添加して紡糸原液を調整した。25%アセトン水溶液中に1.5倍に延伸後、60℃で水洗し、次いで、アミノ基を有するオルガノポリシロキサンをノニオン系界面活性剤で乳化した液を上記糸条に添加(付着量:ケイ素原子換算0.15重量%)した後、130℃で乾燥、更に100℃で2.0倍に延伸し紡糸して単繊維繊度4.0デニール、総繊度150000デニールのモダクリル繊維を得た。このトウを用い、スチームによって80℃に予熱したトウをクリンパーニップ圧2.0kg/cm2 、スタッフィング圧1.7kg/cm2 に設定した押込み式クリンパーに通した後、100℃の乾燥熱処理機にて乾燥させ、1次クリンプ11個/インチ、2次クリンプ2個/インチを有する収縮性合成繊維のクリンプトウを得た。得られた収縮性繊維は、湿熱収縮率36.9%、乾熱収縮率33.9%、静摩擦係数0.228を示した。このクリンプトウを繊維長20mmに切断した収縮性ステープル繊維60重量%と非収縮性繊維(モダクリル繊維:カネカロンRLM;鐘淵化学工業製,単繊維繊度11デニール、繊維長44mm)を40重量%混綿してハイパイルを作成した。このパイル加工に際しては、ステープル繊維のローラーカードでのカーデング時、繊維長の短い20mmの収縮性ステープル繊維を用いながらもスライバー切れもなく収束力の強いスライバーが得られ、紡出されたスライバーは、太さが5g/mであり、強度は9.2g/g/mであり、高生産性で操業面においても優れていた。又、スライバーニッティング後のシャーリングではパイル長を20mmにカット、ポリッシング仕上げ後のパイル長を12mmにカットした。結果は表1に示した如く、ハイパイルの外観、風合い共に良好であった。
【0028】
実施例3
実施例1記載の製法で紡糸原液を調整し、25%アセトン水溶液中に1.5倍に延伸後、60℃で水洗し、次いで、アミノ基を有するオルガノポリシロキサンをノニオン系界面活性剤で乳化した液を上記糸条に添加(付着量:ケイ素原子換算0.25重量%)した後、130℃で乾燥、更に100℃で2.0倍に延伸し紡糸して単繊維繊度2.0デニール、総繊度150000デニールのモダクリル繊維を得た。このトウを用い、スチームによって85℃に予熱したトウをクリンパーニップ圧2.0kg/cm2 、スタッフィング圧2.2kg/cm2 に設定した押込み式クリンパーに通した後、100℃の乾燥熱処理機にて乾燥させ、1次クリンプ14.3個/インチ、2次クリンプ3個/インチを有する収縮性合成繊維のクリンプトウを得た。得られた収縮性繊維は、湿熱収縮率34.2%、乾熱収縮率29.9%、静摩擦係数0.272を示した。このクリンプトウを繊維長20mmに切断した収縮性ステープル繊維60重量%と非収縮性繊維(モダクリル繊維:カネカロンRLM;鐘淵化学工業製,単繊維繊度11デニール、繊維長44mm)を40重量%混綿してハイパイルを作成した。このパイル加工に際しては、ステープル繊維のローラーカードでのカーディング時、繊維長の短い20mmのステープル収縮性繊維を用いながらもスライバー切れもなく収束力の強いスライバーが得られ、紡出されたスライバーは、太さが4.5g/mであり、強度は8.0g/g/mであり、高生産性で操業面においても優れていた。又、スライバーニッティング後のシャーリングではパイル長を20mmにカット、ポリッシング仕上げ後のパイル長を12mmにカットした。結果は表1に示した如く、ハイパイルの外観、風合い共に良好であった。
【0029】
比較例2
乾燥熱処理機での乾燥温度を105℃とし、クリンプトウを繊維長25mmに切断した以外は実施例2に記載と同様にして、1次クリンプ5.1個/インチを有する収縮性ステープル合成繊維を得た。得られた収縮性ステープル繊維は、湿熱収縮率28.5%、乾熱収縮率25.5%、静摩擦係数0.199を示した。この収縮性ステープル繊維を用い、実施例2と同様にして得たスライバーは、カード工程でのスライバー切れが多発し、工程不安定で操業性が低下した。紡出されたスライバーは、太さが4g/mであり、強度は、2.9g/g/mであった。スライバーニッティング後のシャーリングではパイル長を20mmにカット、ポリッシング仕上げ後のパイル長を12mmにカットした。結果は表1に示した如く、ハイパイルの外観、風合い共に良好であった。
【0030】
比較例3
実施例1に記載されたと同様にして紡糸原液を調整し、25%アセトン水溶液中に紡糸して単繊維繊度4.0デニール、総繊度150000デニールのモダクリル繊維を得た。このトウを用い、スチームによって80℃に予熱したトウをクリンパーニップ圧3.0kg/cm2 、スタッフィング圧3.0kg/cm2 に設定した押込み式クリンパーに通した後、110℃の乾燥熱処理機にて乾燥させ、1次クリンプ17個/インチ、2次クリンプ2個/インチを有する収縮性ステープル合成繊維を得た。得られた収縮性ステープル繊維は、湿熱収縮率24.6%、乾熱収縮率20.2%、静摩擦係数0.319を示した。このクリンプトウを繊維長32mmに切断した収縮性繊維60重量%と非収縮性繊維(モダクリル繊維:カネカロンRLM;鐘淵化学工業製,単繊維繊度15デニール,繊維長51mm)を40重量%混綿してハイパイルを作成した。このパイル加工に際しては、ステープル繊維をローラーカードでカーデングして作成されたスライバーは、ネップが発生し、スライバーむらが目立ったが、太さが5g/mであり、強度は、9.3g/g/mであり、高生産性で操業面においては優れていた。又、スライバーニッティング後のシャーリングではパイル長を20mmにカット、ポリッシング仕上げ後のパイル長を12mmにカットした。しかし、後工程であるポリッシャー工程で繊維のクリンプ伸ばし時に、十分な伸びが出来なくて、結果は表1に示した如くハイパイルの風合い、仕上がり状態が著しく劣り加工性が悪化した。
【0031】
比較例4
実施例1に記載されたと同様にして作成した収縮性繊維15重量%と非収縮性繊維(モダクリル繊維:カネカロンRLM;鐘淵化学工業製,単繊維繊度20デニール、繊維長51mm)を85重量%混綿して、実施例1と同様の方法でハイパイルを作成した。結果は表1に示した如く、ハイパイル外観はダウンヘアー部パイルが少ないため段パイル効果が弱く、天然毛皮調から大きく外れるが風合いは非常に良好を示した。しかし、パイル商品の観点から総合判断すると段パイル商品と言えるものではなかった。
【0032】
以上の実施例1〜3及び比較例1〜4で得られたハイパイル編物についての繊維ロス率、風合い、ドレープ性、及び紡績性は、以下に示す方法に従って調べた。その結果を表1に示す。
【0033】
▲1▼ロス率
パイル加工段階(カード〜最終仕上げ)における各工程での繊維投入量に対してのロス量の累積の割合(%)
▲2▼風合い
5名で官能検査(ハイパイル表面の触感)を行って合否を判定し、5名とも風合いが良好と判断した場合を合格(○)とし、それ以外の場合を不合格(×)とした。
▲3▼ドレープ性
5名で官能検査(ハイパイル表面から基布に触れた時の触感)を行って合否を判定し、5名ともドレープ性が良好と判断した場合を合格(○)とし、それ以外の場合を不合格(×)とした。
▲4▼紡績性
パイル加工段階であるカーディングにおいて問題なく実施できたと判断したものに対して合格(○)とし、それ以外の場合を不合格(×)とした。
▲5▼更に、以上▲1▼〜▲4▼の総合評価として、いずれの結果においても合格したものを合格(○)とし、それ以外の場合を不合格(×)として表1に示した。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】
本発明のパイル製品は、パイル部の原料の一部となる収縮率15%以上を有する収縮性繊維として、1次クリンプと2次クリンプとからなるクリンプ形状を有し、収縮後の繊維−繊維間の静摩擦係数が0.300以下を示し、平均繊維長が15〜25mmの収縮性ステープル繊維を用いて構成することにより、繊維長が短いステープル繊維であってもスライバー切れを起こすことなく、高生産性と優れた操業性でスライバーメーキングすることができ、パイル加工時における繊維ロスの低減を達成することができ、又、ハイパイル後加工時においても易ポリッシング性を達成でき、優れた仕上がりと風合いのハイパイル商品を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 1次クリンプのみを有する従来のステープル合成繊維の拡大投影図である。
【図2】 1次クリンプと該1次クリンプを含む2次クリンプとを有する本発明の収縮性ステープル合成繊維の拡大投影図である。
Claims (13)
- 収縮性繊維と非収縮性繊維とからなり、収縮率が15%以上、収縮後の繊維−繊維間の静摩擦係数が0.300以下を示し、平均繊維長が15〜25mmで、1次クリンプを含む、より大きな2次クリンプを1〜3個/インチ有するアクリル系収縮性ステープル繊維を20〜98重量%含有し、スライバー強度が3g/g/m以上である繊維組成物を、パイル部用スライバーとし、パイル加工して構成されたものであるパイル製品。
- 前記収縮性ステープル繊維の単繊維の繊度が1.0〜10デニールの範囲である請求項1記載のパイル製品。
- 前記収縮性ステープル繊維の単繊維の断面形状が円形、まゆ形、扁平、楕円、又は中空形断面である請求項1記載のパイル製品。
- 前記収縮性ステープル繊維がアクリロニトリル30重量%以上を含む重合体を主成分とする請求項1記載のパイル製品。
- 前記収縮性ステープル繊維が、その表面にオルガノポリシロキサンを付着させたものである請求項1〜4のいずれかに記載のパイル製品。
- パイル長が12mm以下であり、パイル加工時における繊維ロス率が低いことを特徴とする請求項1記載のパイル製品。
- 収縮性繊維と非収縮性繊維とを混綿し、これをパイル加工してパイル部を構成してなるパイル製品の製造において、収縮率が15%以上、収縮後の繊維−繊維間の静摩擦係数が0.300以下を示し、平均繊維長が15〜25mmで、1次クリンプを含む、より大きな2次クリンプを1〜3個/インチ有するアクリル系収縮性ステープル繊維を20〜98重量%含有し、スライバー強度が3g/g/m以上である繊維組成物をパイル加工することでパイル部を構成することを特徴とするパイル製品の製造方法。
- 収縮率が15%以上、収縮後の繊維−繊維間の静摩擦係数が0.300以下を示し、平均繊維長が15〜25mmで、1次クリンプを含む、より大きな2次クリンプを1〜3個/インチ有するパイル用アクリル系収縮性ステープル繊維。
- 単繊維の繊度が1.0〜10デニールの範囲である請求項8記載のパイル用収縮性ステープル繊維。
- 単繊維の断面形状が円形、まゆ形、扁平、楕円、又は中空形断面である請求項8記載のパイル用収縮性ステープル繊維。
- アクリロニトリル30重量%以上を含む重合体を主成分とする請求項8記載のパイル用収縮性ステープル繊維。
- 表面にオルガノポリシロキサンを付着させたものである請求項8〜11のいずれかに記載のパイル用収縮性ステープル繊維。
- 収縮性繊維と非収縮性繊維とからなり、収縮率が15%以上、繊維−繊維間の静摩擦係数が0.300以下を示し、平均繊維長が15〜25mmで、1次クリンプを含む、より大きな2次クリンプを1〜3個/インチ有するアクリル系収縮性ステープル繊維を20〜98重量%含有し、スライバー強度が3g/g/m以上であるパイル用繊維組成物。
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