JP3533827B2 - パイル製品及びその製造方法、並びに、それに用いるパイル用収縮性繊維及びパイル用繊維組成物 - Google Patents

パイル製品及びその製造方法、並びに、それに用いるパイル用収縮性繊維及びパイル用繊維組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイル製品及びそ
の製造方法、並びにそれに用いるパイル用収縮性繊維及
びパイル用繊維組成物に関するものであり、更に詳しく
は、収縮性繊維、収縮性繊維と非収縮性繊維との繊維組
成物、該組成物をパイル部用スライバーとし、パイル加
工して構成されたパイル製品及び該パイル製品の製造方
法であって、パイル加工時の前記収縮性繊維と非収縮性
繊維とからなるスライバー作成、およびこのスライバー
を用いたスライバーニッティング時の操業性、作業性の
向上、パイル加工時における繊維ロスの低減を達成する
ことができ、しかも、天然毛皮の外観、風合いを有する
パイル製品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】パイル製品の中で、人造毛皮と称される
ものは、外観上、ダウンヘアー部を収縮性繊維で、又、
ガードヘアー部を非収縮繊維で構成するのが普通であ
る。通常、このパイル製品は、収縮性繊維と非収縮性繊
維とを混綿してカーディングによりスライバーを作成
し、このスライバーと、基布を構成する繊維とを用いて
ニッティングを行い、基布を編みながらその表面に前記
スライバーの収縮性繊維と非収縮性繊維とを植え込むこ
とで基布の表面にパイル部が構成される。前記の場合、
スライバー作成時の紡績性を考慮して、ダウンヘアーを
構成する収縮性繊維としては、平均繊維長が32mm以
上のものが一般的に用いられている。しかし、パイル長
が12mm以下のパイル製品を製造する場合、前記のよ
うに繊維長が32mm以上の長い収縮性繊維を用いる
と、シャーリング工程における繊維ロスが多くなり、高
コストとなる。そこで、繊維ロスを低減させるべく、前
記収縮性繊維の繊維長を、例えば25mm以下と短くす
ると、前記スライバー作成時の紡績に際し、カード工程
通過後のスライバーの絡合性が極端に低下してスライバ
ー強度が低下し、スライバー作成時、及びその後のニッ
ティング工程におけるスライバー切れの発生により生産
性、操業性が著しく低下するという問題が発生する。加
えて、収縮性繊維が短い場合には、収縮加工時に収縮繊
維同士が巻きついたり、収縮繊維が非収縮繊維を巻き込
んだ状態で収縮し、繊維同士の絡みが強くなり、後のポ
リッシャー工程での繊維のクリンプ伸ばしにおいてパイ
ルの表面に近い部分しかその作用が及ばず、パイルの立
毛の仕上がり状態が天然毛皮と比較すると著しく劣る、
という問題や、又、風合い的にも、きしみ、あるいは、
がさつきが強く、衣料にした場合に身体に馴染まず、形
態が不自然で天然毛皮に対し甚だしく見劣りする、とい
った商品の品質上の問題もある。更に、前記収縮性繊維
としてクリンプ数を増やしたステープル合成繊維を用い
ることでスライバーの収束性を向上させてスライバー切
れを防止しようとすると、カード工程でのネップや斑の
発生、繊維平行度の低下により、スライバーの品質が低
下し、後工程であるポリッシャー工程で繊維のクリンプ
伸ばし時にも、クリンプ数が多いために十分な伸びが出
来なく、出来上がったパイル製品の風合い、仕上がり状
態が天然毛皮と比較して著しく劣るといった問題が生じ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記のようなパイル製品の製造における問題点に鑑み、収
縮性繊維として、繊維長さの短いものを用いても、スラ
イバー切れが起こらず生産性、操業性、加工性に優れ、
パイル加工段階での繊維ロスを減少させることができ、
しかも出来上がった製品の風合いに優れたパイル製品及
びその製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、収
縮性繊維と非収縮性繊維とからなり、アクリロニトリル
30重量%以上を含む重合体を主成分とし、収縮率が1
5%以上、平均繊維長が15〜25mmであり、1次ク
リンプを含む、より大きな2次クリンプを1〜3個/イ
ンチ有する収縮性ステープル繊維を20〜98重量%含
有し、スライバー強度が3g/g/m以上である繊維組
成物をパイル部用スライバーとし、パイル加工して構成
されたものであるパイル製品である。又、本発明は、収
縮性繊維と非収縮性繊維とを混綿し、これをパイル加工
してパイル部を構成してなるパイル製品の製造方法にお
いて、アクリロニトリル30重量%以上を含む重合体を
主成分とし、収縮率が15%以上、平均繊維長が15〜
25mmで、1次クリンプを含む、より大きな2次クリ
ンプを1〜3個/インチ有する収縮性ステープル繊維を
20〜98重量%含有し、スライバー強度が3g/g/
m以上である繊維組成物をパイル加工することでパイル
部を構成することを特徴とするパイル製品の製造方法で
ある。更に、本発明は、アクリロニトリル30重量%以
上を含む重合体を主成分とし、収縮率が15%以上、平
均繊維長が15〜25mmで、1次クリンプを含む、よ
り大きな2次クリンプを1〜3個/インチ有する収縮性
繊維であって、該収縮性繊維が20〜98重量%となる
ように非収縮性繊維と混合して用いられることを特徴と
するパイル用収縮性ステープル繊維自体である。更に本
発明は、収縮性繊維と非収縮性繊維とからなり、前記の
ような本発明の収縮性ステープル繊維を20〜98重量
%含有し、スライバー強度が3g/g/m以上であるパ
イル用繊維組成物である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のパイル用収縮性ステープル繊維は、収縮率15
%以上、好ましくは収縮率20%以上を有する熱可塑性
繊維である。その理由としては、収縮率が15%に満た
ない収縮性繊維を使用してパイル編織物に仕上げた場
合、非収縮性繊維で構成されるガードヘアー部と、前記
収縮性繊維で構成されるダウンヘアー部のパイル高さが
接近して段パイル効果が低下することが挙げられる。又
熱可塑性繊維を使用するのが好ましい理由としては、後
のポリッシャー効果、即ちエッジ付き熱ロールにより繊
維のクリンプ伸ばしが期待できる点が挙げられる。尚、
本発明の非収縮性繊維は収縮率5%以下のものをさす。
【0006】本発明の収縮性ステープル繊維のクリンプ
形状について説明する。通常、クリンプ数は、繊維に一
定の荷重をかけ、クリンプの山と谷との数を数えて2で
割って求めるものであり、JIS−L1015に準じて
測定されるが、本発明の収縮性繊維における1次クリン
プは、このようして測定されるものである。本発明の収
縮性繊維におけるクリンプ形状は、前記のような1次ク
リンプに加え、該1次クリンプを含む2次クリンプを有
している事を特徴としている。図1に、一般的な1次ク
リンプを有する繊維長20mmの拡大投影図を示した。
又、図2には、本発明の1次クリンプ、2次クリンプを
有する繊維長20mmの収縮性ステープル繊維の拡大投
影図を示した。図から明らかなように、本発明の収縮性
ステープル繊維は、1次クリンプと2次クリンプを有す
る特徴のあるクリンプ形状であることがわかる。ここで
いう2次クリンプ数の測定は、単繊維を台紙に固定し、
1インチ(25.4mm)当たりの山と谷の個数を測定
したものである。パイル加工におけるスライバー作成の
際の短繊維紡績工程におけるカード工程では、繊維長が
短いステープル合成繊維では、1次クリンプのクリンプ
数が多すぎると、ネップや斑の発生、繊維平行度の低下
等によりスライバーの品質が低下してしまう問題が生じ
るのが常であった。又、従来の1次クリンプのみの繊維
の場合、繊維長さを短くすると、カード工程でスライバ
ー切れが発生し、生産性が著しく低下するという問題が
発生する。これに対して本発明では、上記のように1次
クリンプと2次クリンプを有効に組み合わせて、スライ
バーメーキングに適した従来にないクリンプ形状を得
た。この収縮性繊維における1次クリンプを含む2次ク
リンプ数は、1〜3個/インチ、好ましくは1〜2個/
インチであり、この範囲の2次クリンプ数がステープル
中に含まれる割合は70%以上である。この割合は好ま
しくは80%以上、更に好ましくは90%以上である。
本発明の収縮性繊維では、前記2次クリンプ数が実質的
に前記の範囲を超えると、カード工程では、ネップの斑
の発生等によるスライバー品質の低下という問題を生じ
良好な品質は得られない。一方、2次クリンプ数が上記
範囲より少ないと、カード工程でスライバー切れが発生
し、生産性が著しく低下するという問題が発生する。
又、1次クリンプのクリンプ数としては、6〜17個/
インチ、より好ましくは8〜15個/インチの範囲であ
る。
【0007】上記のような収縮性ステープル繊維を20
〜98重量%、より好ましくは40〜95重量%含む繊
維組成物を用いたカーディングによりスライバーを作成
することで、スライバー強度は3.0g/g/m以上と
でき、カード工程でのスライバーメーキング性は問題な
く、又、スライバーの品質も、繊維長の長い収縮性繊維
を用いた場合と変わりなく良好である。
【0008】次に、本発明に用いられる収縮性ステープ
ル繊維の繊維長は、15〜25mmの範囲であり、より
好ましくは18〜22mmの範囲である。繊維長が25
mmを超えると、従来のクリンプ形状でもスライバー作
成は可能であるが、繊維ロス率が高くなる。又、繊維長
が15mmより短いと、カード工程でのスライバー切れ
が発生し実用性のある繊維となりにくくなる。尚、本発
明における収縮性繊維の平均繊維長は、JIS L−1
015に準じて測定した値である。
【0009】次に、本発明に用いられる収縮性繊維の単
繊維繊度は、1.0〜10デニール、より好ましくは2
〜6デニールの範囲である。繊度が1.0デニールより
小さいか、又は、10デニールより大きいと、カード工
程でのスライバーメーキング性が低下し、実用性のある
繊維となりにくくなる傾向がある。又、本発明に用いら
れる収縮性繊維の単繊維の断面形状は特に特定されない
が、通常、湿式又は乾式により得られるアクリル系繊維
の断面形状である円形又はまゆ形あるいはそれらを若干
変形したもの、更には、光沢等の特徴を出すために異形
断面化した扁平又は楕円あるいは中空形断面等の性質を
有するものを適用することも差し支えない。
【0010】本発明における収縮性繊維は、特に特定は
されないが、一般にはアクリロニトリルを30重量%以
上含有するアクリロニトリル重合体又は共重合体を有機
溶剤、例えばアセトン等に溶解させて紡糸原液とする。
この紡糸原液には、酸化チタン又は複数の着色剤、防
錆、着色防止、耐光性等の効果のある安定剤を、紡糸に
支障をきたさない限り使用する事も可能である。この紡
糸原液を通常、湿式あるいは乾式の紡糸法でノズルより
紡出し、延伸、乾燥を行う。又必要に応じ更に延伸、熱
処理を行っても良い。得られた糸条を70〜140℃で
1.2〜4.0倍に延伸して収縮率15%以上を有する
収縮性繊維を得ることができる。尚、本発明における収
縮率15%以上とは、湿熱収縮率、乾熱収縮率のいずれ
かが15%以上あれば良い。又、非収縮性繊維の収縮率
5%以下とは、湿熱収縮率、乾熱収縮率のいずれもが5
%以下であることをさす。
【0011】次に、本発明の1次クリンプを含む、より
大きな2次クリンプを1〜3個/インチ有するクリンプ
形状の収縮性繊維を得るには、押込み式クリンパーから
排出されたトウを乾燥熱処理機によりクリンプ形状を固
定させることによって得られる。すなわち、クリンパー
から排出されたトウをそのままの形態を保持しながら、
70〜100℃の乾燥熱処理機中で処理させることによ
って行うとよい。乾燥熱処理機の処理温度は、70℃よ
り低いとトウの水分が除去されず良好な品質は得られな
く、100℃より高いと熱風によるクリンプが伸びる現
象や収縮率が大きく低下する傾向があり、上記の範囲で
処理することが好ましい。以上によってクリンプ形状を
固定された繊維は乾燥熱処理機から取り出され冷却され
る。
【0012】又、本発明でいうパイル加工時における繊
維ロス率とは、カード〜ニッティング工程での脱落する
単繊維や、主にスライバーニッティング後のシャーリン
グ、ポリッシング仕上げ後のシャーリング時におけるパ
イル長カットによる繊維ロスを意味する。本発明による
パイル加工時の繊維ロス低減効果は、ダウンヘアーであ
る本発明の収縮性繊維の含有率が多くなるにつれて顕著
な差を示す。本発明の特定の収縮性繊維がパイル部の繊
維として20重量%に満たない場合は、パイル加工時の
繊維ロス率は従来の収縮性繊維を使用した繊維と大差が
なくなる。
【0013】本発明のパイル製品は、上記のような収縮
性ステープル繊維を非収縮性繊維と混綿し、これを通常
のパイル加工により、基布の表面に前記収縮性ステープ
ル繊維と非収縮性繊維とを植え込んでパイル部を構成
し、シャーリング、ポリッシャーリング等の工程を経
て、常法どおり製造される。かくして得られた本発明の
パイル製品は、獣毛酷似のタッチを示す。
【0014】以下、実施例の記載に先立って供試繊維の
評価方法、並びにパイル作成方法について詳述する。
【0015】(1)湿熱収縮率 収縮前10mg/デニール荷重下の試長(Lw)を測定
し、常圧下のスチーム30分処理で収縮させた後、温室
に戻し10mg/デニール荷重下の試長(L′w)を測
定し、下記式(1)より収縮率を求めた。
【0016】
【数1】
【0017】(2)乾熱収縮率 湿熱収縮率の測定に準じた方法で測定したが、収縮は均
熱オーブン中で130℃、30分間行った。収縮前の試
長Ld及び収縮後の試長L′dを測定して、下記式
(2)より収縮率を求めた。
【0018】
【数2】
【0019】(3)スライバー強度 カード出のスライバーを引っ張り試験器(テンシロン;
東洋精機製)にて最大強度時の荷重を求め、スライバー
重量g/mから算出した。 スライバー強度(g/g/m)=最大荷重g/スライバ
ー重量g/m
【0020】(4)ハイパイルの作成 収縮性繊維及び非収縮性繊維を混綿、調湿した後、オー
プナー、カードを経てカードスライバーを作成した。次
いで、前記カードスライバーと基布を構成する繊維とを
ハイパイル編織機へ供給してスライバーニッティングを
行い、基布の表面に前記収縮性繊維と非収縮性繊維とで
パイル部を構成し、シャーリングでパイル部をカットし
てパイル長を一定に整えた後、パイルの裏面にアクリル
酸エステル系接着剤でバックコーティングを行った。そ
の際、基布の裏面からスチームを吹き付け、パイル部の
収縮性繊維を収縮させると共に、接着剤の付着性を高め
た。次いで130℃、10分で乾燥させると共に収縮加
工を確固たるものにし、その後、ポリッシャー仕上げ、
及びシャーリングを行ってハイパイルに仕上げた。
【0021】
【実施例】
実施例1 アクリロニトリル49.4重量%、塩化ビニル49.9
重量%、スチレンスルホン酸ソーダ0.7重量%からな
るモダクリル重合体を、重合体濃度30重量%になるよ
うにアセトンに溶解し、それに対して、酸化チタン0.
4重量%、更に複数の着色剤を添加して紡糸原液を調整
した。この紡糸原液を30%アセトン水溶液中に紡出
し、1.5倍に延伸後、60℃で水洗し、次いで、13
0℃で乾燥し、更に100℃で2.0倍に延伸して紡糸
し、単繊維繊度3.0デニール、総繊度100000デ
ニールのモダクリル繊維を得た。このトウを用い、スチ
ームによって70℃に予熱したトウをクリンパーニップ
圧2.0kg/cm2 、スタッフィング圧1.5kg/
cm2 に設定した押込み式クリンパーに通した後、80
℃の乾燥熱処理機にて乾燥させ、1次クリンプ10個/
インチ、2次クリンプ1個/インチを有する収縮性合成
繊維のクリンプトウを得た。得られた収縮性繊維は、湿
熱収縮率38.2%、乾熱収縮率35.2%を示した。
このクリンプトウを、繊維長20mmに切断した収縮性
ステープル繊維50重量%と非収縮性繊維(モダクリル
繊維:カネカロンRLM;鐘淵化学工業製,単繊維繊度
11デニール,繊維長44mm)を50重量%混綿し
て、ハイパイルを作成した。このパイル加工時、ステー
プル繊維のローラーカードでのカーデング時、繊維長の
短い20mmの収縮性ステープル繊維を用いながらもス
ライバー切れもなく収束力の強いスライバーが得られ、
紡出されたスライバーは、太さが5g/mであり、強度
は8g/g/mであり、高生産性で操業面においても優
れていた。又、スライバーニッティング後のシャーリン
グでは、パイル長を20mmにカットし、ポリッシング
仕上げ後のパイル長を12mmにカットした。結果は表
1に示した如く、ハイパイルの外観、風合い共に良好で
あった。
【0022】比較例1 実施例1記載の製法で紡糸原液を調製し、25%アセト
ン水溶液中に紡糸して単繊維繊度6.0デニール、総繊
度150000デニールのモダクリル繊維を得た。この
トウを用いスチームによって70℃に予熱したトウをク
リンパーニップ圧2.0kg/cm2 、スタッフィング
圧1.0kg/cm2 に設定した押込み式クリンパーに
通した後、75℃の乾燥熱処理機にて乾燥させ、このク
リンプトウを繊維長20mmに切断し、1次クリンプ6
個/インチを有する収縮性ステープル繊維を得た。得ら
れた収縮性ステープル繊維は、湿熱収縮率38.2%、
乾熱収縮率35.2%を示した。この収縮性ステープル
繊維を用い、実施例1と同様にしてスライバーを作成し
たが、カード工程でのスライバー切れが多発し、ハイパ
イルの作成は不可であった。
【0023】実施例2 アクリロニトリル49.4重量%、塩化ビニリデン4
9.9重量%、スチレンスルホン酸ソーダ0.7重量%
からなるモダクリル重合体を、重合体濃度30重量%に
なるようにアセトンに溶解し、それに対して、酸化チタ
ン0.4重量%、更に複数の着色剤を添加して紡糸原液
を調整した。この紡糸原液を25%アセトン水溶液中に
紡糸して単繊維繊度4.0デニール、総繊度15000
0デニールのモダクリル繊維を得た。このトウを用い、
スチームによって80℃に予熱したトウをクリンパーニ
ップ圧2.0kg/cm2 、スタッフィング圧1.7k
g/cm2 に設定した押込み式クリンパーに通した後、
100℃の乾燥熱処理機にて乾燥させ、1次クリンプ1
1個/インチ、2次クリンプ2個/インチを有する収縮
性合成繊維のクリンプトウを得た。得られた収縮性繊維
は、湿熱収縮率35.3%、乾熱収縮率32.3%を示
した。このクリンプトウを、繊維長20mmに切断した
収縮性ステープル繊維60重量%と非収縮性繊維(モダ
クリル繊維:カネカロンRLM;鐘淵化学工業製,単繊
維繊度11デニール,繊維長44mm)を40重量%混
綿してハイパイルを作成した。このパイル加工に際して
は、ステープル繊維のローラーカードでのカーデング
時、繊維長の短い20mmの収縮性ステープル繊維を用
いながらもスライバー切れもなく収束力の強いスライバ
ーが得られ、紡出されたスライバーは、太さが5g/m
であり、強度は8.6g/g/mであり、高生産性で操
業面においても優れていた。又、スライバーニッティン
グ後のシャーリングではパイル長を20mmにカット
し、ポリッシング仕上げ後のパイル長を12mmにカッ
トした。結果は表1に示した如く、ハイパイルの外観、
風合い共に良好であった。
【0024】実施例3 実施例1に記載されたと同様にして紡糸原液を調整し、
25%アセトン水溶液中に紡糸して単繊維繊度2.0デ
ニール、総繊度150000デニールのモダクリル繊維
を得た。このトウを用い、スチームによって85℃に予
熱したトウをクリンパーニップ圧2.0kg/cm2
スタッフィング圧2.2kg/cm2 に設定した押込み
式クリンバーに通した後、100℃の乾燥熱処理機にて
乾燥させ、1次クリンプ15個/インチ、2次クリンプ
3個/インチを有する収縮性合成繊維のクリンプトウを
得た。得られた収縮性繊維は、湿熱収縮率33.3%、
乾熱収縮率30.1%を示した。このクリンプトウを繊
維長20mmに切断した収縮性ステープル繊維60重量
%と非収縮性繊維(モダクリル繊維:カネカロンRL
M;鐘淵化学工業製,単繊維繊度11デニール,繊維長
44mm)を40重量%混綿してハイパイルを作成し
た。このパイル加工に際しては、ステープル繊維のロー
ラーカードでのカーデング時、繊維長の短い20mmの
ステープル収縮性繊維を用いながらもスライバー切れも
なく収束力の強いスライバーが得られ、紡出されたスラ
イバーは、太さが4.5g/mであり、強度は、7.5
g/g/mであり、高生産性で操業面においても優れて
いた。又、スライバーニッティング後のシャーリングで
はパイル長を20mmにカット、ポリッシング仕上げ後
のパイル長を12mmにカットした。結果は表1に示し
た如く、ハイパイルの外観、風合い共に良好であった。
【0025】比較例2 乾燥熱処理機での乾燥温度を105℃とし、クリンプト
ウを繊維長25mmに切断した以外は実施例1に記載さ
れたと同様にして、1次クリンプ5個/インチを有する
収縮性ステープル合成繊維を得た。得られた収縮性ステ
ープル繊維は、湿熱収縮率27.5%、乾熱収縮率2
4.5%を示した。この収縮性ステープル繊維を実施例
1と同様にして得たスライバーは、カード工程でスライ
バー切れが多発し、工程不安定で操業性が低下した。紡
出されたスライバーは、太さが4g/mであり、強度は
2.9g/g/mであった。又、スライバーニッティン
グ後のシャーリングではパイル長を20mmにカット、
ポリッシング仕上げ後のパイル長を12mmにカットし
た。結果は表1に示した如く、ハイパイルの外観、風合
い共に良好であった。
【0026】比較例3 実施例1に記載と同様にして紡糸原液を調整し、25%
アセトン水溶液中に紡糸して単繊維繊度4.0デニー
ル、総繊度150000デニールのモダクリル繊維を得
た。このトウを用い、スチームによって80℃に予熱し
たトウをクリンパーニップ圧3.0kg/cm2 、スタ
ッフィング圧3.0kg/cm2 に設定した押込み式ク
リンパーに通した後、110℃の乾燥熱処理機にて乾燥
させ、1次クリンプ18個/インチ、2次クリンプ4個
/インチを有する収縮性合成繊維のクリンプトウを得
た。得られた収縮性繊維は、湿熱収縮率23.2%、乾
熱収縮率20.5%を示した。このクリンプトウを繊維
長32mmに切断した収縮性ステープル繊維50重量%
と非収縮性繊維(モダクリル繊維:カネカロンRLM;
鐘淵化学工業製,単繊維繊度15デニール、繊維長51
mm)を50重量%混綿してハイパイルを作成した。こ
のパイル加工に際しては、スライバーのカード時にネッ
プが発生し、スライバーむらが目立ったが、紡出された
スライバーは、太さが5g/mであり、強度は、10.
3g/g/mであり、高生産性で操業面では優れてい
た。更に、スライバーニッティング後のシャーリングで
は、パイル長を20mmにカットし、ポリッシング仕上
げ後のパイル長を12mmにカットした。結果は表1に
示した如く、ハイパイルの風合い仕上がり状態が著しく
劣り加工性が悪化した。
【0027】比較例4 実施例1に記載されたと同様にして作成した収縮性ステ
ープル繊維15重量%と非収縮性繊維(モダクリル繊
維:カネカロンRLM;鐘淵化学工業製,単繊維繊度2
0デニール、繊維長51mm)を85重量%混綿して、
実施例1と同様の方法でハイパイルを作成した。結果は
表1に示した如く、ハイパイル外観はダウンヘアー部パ
イルが少ないため段パイル効果が弱く、天然毛皮調から
大きく外れるが風合いは非常に良好を示した。しかし、
パイル商品の観点から総合判断すると段パイル商品と言
えるものではなかった。
【0028】次に、上記の実施例1〜3及び比較例1〜
4で得られたハイパイル編物について、繊維ロス率、風
合い、及び紡績性を以下に示す方法に従って調べた。そ
の結果を表1に示す。
【0029】ロス率 パイル加工段階(カード〜最終仕上げ)における各工程
での繊維投入量に対してのロス量の累積の割合(%) 風合い 5名で官能検査(ハイパイルの表面の触感)を行って合
否を判定し、5名とも風合いが良好と判断した場合を合
格(○)とし、それ以外の場合を不合格(×)とした。 紡績性 パイル加工段階であるカーディングにおいて問題なく実
施できたと判断したものに対して合格(○)とし、それ
以外の場合を不合格(×)とした。 更に、以上〜の総合評価として、いずれの評価に
おいても合格したものを合格(○)とし、それ以外の場
合を不合格(×)として表1に示した。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明のパイル製品及びその製造方法
は、パイル部の原料の一部となる収縮率15%以上を有
する収縮性繊維として、アクリロニトリル30重量%以
上を含む重合体を主成分とし、1次クリンプと2次クリ
ンプとからなるクリンプ形状を有し、平均繊維長が15
〜25mmの収縮性ステープル繊維を用いることによ
り、繊維長が短いステープル繊維であってもスライバー
切れを起こすことなく、高生産性と優れた操業性でスラ
イバーメーキングが可能で、パイル加工時における繊維
ロスの低減を達成することができ、又、ハイパイル後加
工時においても易ポリッシング性を達成でき、しかも、
優れた仕上がりと風合いのハイパイル商品を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 1次クリンプのみを有する従来のステープル
合成繊維の拡大投影図である。
【図2】 1次クリンプと該1次クリンプを含む2次ク
リンプを有する本発明の収縮性ステープル繊維の拡大投
影図である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−26021(JP,A) 特開 昭50−52353(JP,A) 特開 昭60−21978(JP,A) 特開 昭53−134273(JP,A) 特開 昭49−75858(JP,A) 特開 昭54−2425(JP,A) 特開 昭53−126321(JP,A) 特開 昭50−111317(JP,A) 特開 昭60−209048(JP,A) 特開 平5−331738(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D02G D02J D03D

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収縮性繊維と非収縮性繊維とからなり、
    アクリロニトリル30重量%以上を含む重合体を主成分
    とし、収縮率が15%以上、平均繊維長が15〜25m
    mで、1次クリンプを含む、より大きな2次クリンプを
    1〜3個/インチ有する収縮性ステープル繊維を20〜
    98重量%含有し、スライバー強度が3g/g/m以上
    である繊維組成物をパイル部用スライバーとし、パイル
    加工して構成されたものであるパイル製品。
  2. 【請求項2】 前記収縮性ステープル繊維の単繊維の繊
    度が1.0〜10デニールの範囲である請求項1記載の
    パイル製品。
  3. 【請求項3】 前記収縮性ステープル繊維の単繊維の断
    面形状が円形、まゆ形、扁平、楕円、又は中空形断面で
    ある請求項1記載のパイル製品。
  4. 【請求項4】 前記収縮性ステープル繊維が、押込み式
    クリンパーから排出されたトウをそのままの形態を保持
    しながら、70〜100℃の乾燥熱処理機中で処理する
    ことでクリンプ形状を固定してなるものである請求項1
    記載のパイル製品。
  5. 【請求項5】 パイル長が12mm以下であり、パイル
    加工時における繊維ロス率が低いことを特徴とする請求
    項1記載のパイル製品。
  6. 【請求項6】 収縮性繊維と非収縮性繊維とを混綿し、
    これをパイル加工してパイル部を構成してなるパイル製
    品の製造方法において、アクリロニトリル30重量%以
    上を含む重合体を主成分とし、収縮率が15%以上、平
    均繊維長が15〜25mmで、1次クリンプを含む、よ
    り大きな2次クリンプを1〜3個/インチ有する収縮性
    ステープル繊維を20〜98重量%含有し、スライバー
    強度が3g/g/m以上である繊維組成物をパイル加工
    することでパイル部を構成することを特徴とするパイル
    製品の製造方法。
  7. 【請求項7】 アクリロニトリル30重量%以上を含む
    重合体を主成分とし、収縮率が15%以上、平均繊維長
    が15〜25mmで、1次クリンプを含む、より大きな
    2次クリンプを1〜3個/インチ有する収縮性繊維であ
    って、該収縮性繊維が20〜98重量%となるように非
    収縮性繊維と混合して用いられることを特徴とするパイ
    ル用収縮性ステープル繊維。
  8. 【請求項8】 単繊維の繊度が1.0〜10デニールの
    範囲である請求項7記載のパイル用収縮性ステープル繊
    維。
  9. 【請求項9】 単繊維の断面形状が円形、まゆ形、扁
    平、楕円、又は中空形断面である請求項7記載のパイル
    用収縮性ステープル繊維。
  10. 【請求項10】 押込み式クリンパーから排出されたト
    ウをそのままの形態を保持しながら、70〜100℃の
    乾燥熱処理機中で処理することでクリンプ形状を固定し
    てなる請求項7記載のパイル用収縮性ステープル繊維。
  11. 【請求項11】 収縮性繊維と非収縮性繊維とからな
    り、請求項7〜10のいずれかに記載の収縮性ステープ
    ル繊維を20〜98重量%含有し、スライバー強度が3
    g/g/m以上であるパイル用繊維組成物。
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