JP3711537B2 - プレス金型装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワークに抜き加工を行うプレス金型装置に属し、特に、コネクタに用いるワークとしての板形状のコンタクト材料を打ち抜き加工してコンタクトの展開形状体を製作するプレス金型装置に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、軽薄化が要求されているコネクタに用いるワークとしての板形状のコンタクト材料を打ち抜き加工してコンタクト形状体を製作するプレス金型装置では、コネクタの内部に組み込まれるコンタクトの寸法についても、きびしく制限されており、コンタクトの断面形状についても、きびしく管理する必要がある。
【0003】
コンタクトの抜き断面形状は、抜き工程の抜きクリアランスによって決まる。抜きクリアランスを調整するには、図5に示す抜きダイス111の抜き型141の位置を調整することが行われている。抜き型141の位置を調整するには、抜き型141を2つの抜きダイス部141a,141bに分割し閉図形としてとらえ、抜き型141全体の位置を図6(A)から図6(B)に示すように、移動させている。
【0004】
なお、図6(A)に二点鎖線によって図示した部分A1は、抜きクリアランスを狭める方向としたい場合の個所を示している。121は、金型により製作されるコンタクトを示す。
【0005】
また、従来は、抜き型141の位置を変更する際、抜きダイス111の側面を移動分だけ研磨し、研磨面の反対側に移動分の厚さのライナーを入れていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図6(B)に二点鎖線によって図示した部分B1は、抜き型141を移動した場合に、調整したくない抜きクリアランスも一緒に変化してしまう個所を示しており、このように、抜きクリアランスを調整すると、抜き型141全体の位置を移動させていたために、調整個所以外の抜きクリアランスにも影響を及ぼすという問題がある。
【0007】
また、研磨面の反対側に移動分の厚さのライナーを入れる方法では、研磨及びライナーの作成時間がかかり、余計な工数がかかってしまう。しかも、ライナーの厚さは、100分の数mmという薄さのため、作業性も良くない。
【0008】
それ故に本発明の課題は、断面形状を決める抜きクリアランスをより細かく調整することができるプレス金型装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、抜きパンチを有する上型と、ワークを所定形状に打ち抜くための抜き型が形成されている抜きダイスを有する下型とを含むプレス金型装置において、前記抜きダイスは前記抜き型を形成するよう分割可能に対向している複数のダイス部を有し、さらに、前記抜き型の位置を移動して前記抜きパンチ及び前記抜きダイス間の抜きクリアランスの調整をする際に、少なくとも1つの前記ダイス部を所定位置へ移動させるための複数のスペーサーを有し、前記スペーサーは前記ダイス部の外側に設けるフォーム位置決めスペーサーと、前記ダイス部間に設けるダイス固定スペーサーとを有することを特徴とするプレス金型装置が得られる。
【0010】
【作用】
本発明に係るプレス金型装置では、プレス加工の抜き加工において、複数のスペーサーの厚さ寸法を変えることによって、抜き型の位置を移動し、抜きクリアランスを調整する。ダイス部間に複数枚のスペーサーを配置することで、抜きダイスを左右独立させて調整する。また、ダイス部間に隙間(オープンクリアランス)を設けることで、抜き型の幅を狭める方向にも調整することが可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るプレス金型装置の一実施の形態例を説明する。図1は、一実施の形態例におけるプレス金型装置の概略構成を示している。
【0012】
図1を参照して、プレス金型装置における上型は、上型ダイセット1と、上型ダイセット1の下面に設けられているバックプレート2と、バックプレート2の下面に設けられているパンチホルダー3とを含む。
【0013】
プレス金型装置におけるストリッパー要素は、パンチホルダー3の下面に対向しているストリッパー本体4と、ストリッパー本体4の下面に設けられているストリッパーホルダー5とを含む。
【0014】
プレス金型装置における下型は、ストリッパーホルダー5の下面に対向しているダイスホルダー6と、ダイスホルダー6の下面に設けられているダイスプレート7と、ダイスプレート7の下面に設けられている下型ダイセット8とを含む。
【0015】
さらに、上型には、バックプレート2側からストリッパー本体4、ストリッパーホルダー5、及びダイスホルダー6の中央部分を貫通するように延びている抜きパンチ9が設けられている。ストリッパーホルダー5の中央部分には、抜きパンチ9を貫通するようにストリッパー10が嵌め込まれている。さらに、下型には、抜きパンチ9の先端部分が入り込むように、ダイスホルダー6の中央部分に抜きダイス11が嵌め込まれている。
【0016】
プレス金型装置におけるプレスの抜き工程では、ストリッパー本体4、ストリッパーホルダー5、ストリッパー10、ダイスホルダー6,ダイスプレート7、下型ダイセット8、抜きダイス11によって金属板形状のワーク(材料)を押える。その後に、ワークは、図2に示すように、抜きパンチ9によって所定の形状体21に抜かれる。その際、形状体21の断面には、ダレ21a、せん断面21b、破断面21c、バリ21dがある。この断面形状が図3に示した抜きクリアランスCによって変化する。
【0017】
一般的に、抜きクリアランスCが小さい場合には、せん断面21bが大きくなり、抜きクリアランスが大きい場合には、ダレ21a、破断面21c、バリ21dが大きくなる。よって、抜き断面形状の規定がきびしい場合には、抜きクリアランスCを調整する必要がある。
【0018】
以下に、この実施の形態例におけるプレス金型装置によって、抜きクリアランスCを左右独立して調整を行う抜きダイス11の構成を説明する。
【0019】
図4を参照して、抜きダイス11は、2つの分割ダイス部37,38を有している。抜きダイス11には、枚のフォーム位置決めスペーサー31,32と、枚のダイス固定スペーサー34,35とが設けられる。2つの分割ダイス部37,38は、抜き型41を形成するように対向している。
【0020】
分割ダイス部37,38間には、抜き型41の他に、ダイス固定スぺーサー34,35を設けるための隙間S1と、抜きクリアランスCを調整するための隙間S2(オープンクリアランス)とが設けられている。これらの調整用の隙間S1,S2によって、抜き型41を初期設定より、図4における紙面の左右合わせて内側に隙間S1,S2を分与させている。
【0021】
抜きクリアランスCを調整するときには、抜き型41を移動させたい量の分、フォーム位置決めスぺーサー31,32の厚さを変え、その量によって、ダイス固定スぺーサー34,35の厚さを決定する。例えば、分割ダイス部37を、抜きクリアランスCを狭める方向X5(mm)とし、分割ダイス部38を、抜きクリアランスCを広げる方向にX6(mm)だけ調整したい場合には、以下に説明するように調整して行う。
【0022】
フォーム位置決めスぺーサー31の厚さX1は、フォーム位置決めスぺーサー31の初期設定厚をX1sとすると、X1=X1s+X5とする。フォーム位置決めスぺーサー32の厚さX2は、フォーム位置決めスぺーサー32の初期設定厚をX2sとすると、X2=X2s−X6となる。これにより、ダイス固定スぺーサー34,35の厚さX3は、フォーム位置決めスぺーサー31の厚さの変化分を補うものとなり、ダイス固定スぺーサー34,35の初期設定厚をX3とすると、X1+X2+X3と、X1S+X2S+X3Sとは等しいため、X3=X3s−X5+X6となる。
【0023】
このように、2枚のフォーム位置決めスぺーサー31,32と、2枚のダイス固定スぺーサー34,35とを用いて、2つの分割ダイス部37,38を移動させることによって、抜きパンチ9と抜きダイス11との抜きクリアランスCの調整をする。
【0024】
なお、実施の形態例では、2枚のフォーム位置決めスペーサー31,32と、枚のダイス固定スペーサー34,35と、2つの分割ダイス部37,38を用いているが、それぞれ2枚以上であってもよく、分割ダイス部37,38は、少なくとも1つを移動することによって、抜きクリアランスCを調整することが可能であることはいうまでもない。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るプレス金型装置では、抜きクリアランスを調整するために抜き型の位置を移動する際、ダイス部を移動することによって、抜きパンチ及び抜きダイス間の抜きクリアランスの調整をするように構成したことによって、抜きクリアランスをそれぞれ独立させて調整できるため、抜きクリアランスの調整による断面形状の調整がしやすく、断面形状を決める抜きクリアランスをより細かく調整することができる。
【0026】
したがって、金型仕上げ及びプレス量産時における抜きクリアランスの調整工数を削減でき、断面形状を抜き型の位置の変更で調整しきれない場合の抜きダイスの再設計及び再製作が不要となるため、設計工数、部品製作工数を削減できる。
【0027】
また、スぺーサーによる位置調整のため、数種の厚さのスぺーサーを用意することで、抜きダイスの側面の研磨が不要となるので、部品修正工数が削減できる。
【0028】
さらに、従来のように、例えば、厚さ100分の数ミリのライナーを使用するのに比べ、1mm前後のスぺーサーによる調整ができるため、作業性の向上を図ることができ、金型仕上げ及びプレス量産時における抜きクリアランスの調整工数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプレス金型装置の一実施の形態例を示す概略構成図であり、一部を断面して示した側面図である。
【図2】抜き加工した抜き断面の例を示す側面図である。
【図3】図1に示したプレス金型装置の抜きクリアランスを要部で示した断面図である。
【図4】図1に示したプレス金型装置の実施の形態例によって、抜きクリアランスを独立して調整を行う抜きダイスの構成を説明した平面図である。
【図5】従来の抜きダイスを示した平面図である。
【図6】(A)及び(B)は、従来の抜き型の移動を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 上型ダイセット
2 バックプレート
3 パンチホルダー
4 ストリッパー本体
5 ストリッパーホルダー
6 ダイスホルダー
7 ダイスプレート
8 下型ダイセット
9 抜きパンチ
10 ストリッパー
11,111 抜きダイス
31,32 フォーム位置決めスぺーサー
34,35 ダイス固定スぺーサー
37,38 分割ダイス部
41,141 抜き型
C 抜きクリアランス
S1,S2 隙間
141a,141b ダイス部

Claims (2)

  1. 抜きパンチを有する上型と、ワークを所定形状に打ち抜くための抜き型が形成されている抜きダイスを有する下型とを含むプレス金型装置において、
    前記抜きダイスは前記抜き型を形成するよう分割可能に対向している複数のダイス部を有し、さらに、前記抜き型の位置を移動して前記抜きパンチ及び前記抜きダイス間の抜きクリアランスの調整をする際に、少なくとも1つの前記ダイス部を所定位置へ移動させるための複数のスペーサーを有し、前記スペーサーは前記ダイス部の外側に設けるフォーム位置決めスペーサーと、前記ダイス部間に設けるダイス固定スペーサーとを有することを特徴とするプレス金型装置。
  2. 請求項1記載のプレス金型装置において、前記抜きダイスは前記抜きクリアランスを独立して調整を行うものであって、前記ダイス部間には前記抜き型の他に前記ダイス固定スペーサーを設けるための隙間と、前記抜きクリアランスを調整するための隙間とが分与されていることを特徴とするプレス金型装置。
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