JP3711064B2 - 空気調和装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
空気調和装置の室外ユニットの部品配置による前記室外ユニットの機械室内の整理と、この部品配置による運搬作業および、据付け作業、あるいは、組立てや、メンテナンスなどの作業性の向上に関する。
【０００２】
【従来の技術】
これまで、仕切板で熱交換器室と機械室とに分割された室外ユニットの機械室へ、前記仕切板と反対側の位置に前記圧縮機を配置し、前記圧縮機の前記仕切板側寄りにアキュームレータを配置して、前記圧縮機および、前記アキュームレータからの冷媒配管の振動を抑えながら四方弁や、電動弁などの冷媒回路部品へ前記冷媒配管を接続して配設していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
この結果、前記室外ユニットの重心が、前記機械室側へ寄ってしまい、室外ユニットの左右に設けられたそれぞれの取っ手に掛かる重量に差が生じてしまうとともに、四方弁や電動弁などの冷媒回路部品などが、前記機械室内に散在してしまい、組立てや、メンテナンスなどの作業性も良いものでは無かった。
【０００４】
そこで、本発明の目的は、室外ユニットの機械室内の部品配置を整理して、前記室外ユニットの重心をなるべく前記室外ユニットの中央の位置へ置き、運搬作業および、据付け作業、あるいは、組立てや、メンテナンスなどの作業性を向上させたことを特徴とする空気調和装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
請求項１に記載の発明は、筐体状を成す室外ユニット（１）と、この室外ユニット（１）の底面板（４）上に垂直方向に設けられ、前記室外ユニット（１）内を室外熱交換器（１９）及び室外送風機（２０）が収容された熱交換器室（７）と圧縮機（２２）、アキュ ームレータ（２３）、四方弁（２４）、室外電動弁（２５）及びそれら各冷媒配管部品を接続する冷媒配管が収容された機械室（８）とに仕切る仕切板（５）と、前記機械室（８）の天面を覆うようにその機械室（８）の上部に設けられた上下仕切板（６）と、この上下仕切板（６）の上に配設された室外電装箱（２８）とを備え、前記圧縮機（２２）を前記仕切板（５）寄りとした機械室（８）の前方部に配置すると共に前記アキュームレータ（２３）を前記圧縮機（２２）に隣接させて仕切板（５）から離れた側の機械室（８）の前方部に配置し、前記四方弁（２４）及び室外電動弁（２５）を含む冷媒配管部品は、前記アキュームレータ（２３）の奥の位置を中心にして、前記圧縮機（２２）の上部のスペースを除く機械室（８）の空間へまとめて配設し、更に、前記機械室（８）における仕切板（５）の上部には、電装回路の一部品としてのリアクタ（２７）を配設したことを特徴とするものである。
【０００６】
請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の空気調和装置において、前記室外電装箱（２８）よりも前方に位置する前記上下仕切板（６）の上には、前記室外電装箱（２８）からの配線を中継する複数のコネクタ（３０）を横並びに設けたことを特徴とするものである。
【０００７】
【０００８】
【発明の実施形態】
以下、本発明の一実施形態について、図１から図３を参照して説明する。
【０００９】
まず、図１を参照して説明すると、図１は、室外ユニット内部を垂直方向へ延びる仕切板で熱交換器室と、機械室とに分割し、この機械室内を本発明による圧縮機や、冷媒回路部品および、これら冷媒回路部品を接続する冷媒配管の配設と、この配設により出来たスペースへの電装回路の一部部品の配設とを行った機械室として、この機械室と室外制御部とを仕切る上下仕切板を備えた室外ユニットの構成を示した一実施形態の概略図である。例えば、室外ユニット１の外郭を成す筐体については、前面と天面を覆う外装ケース２と、側面と背面を覆う外装ケース３と、底面板４で構成されており、外装ケース２の前面には、熱交換を行った空気を排出する排出口１０が設けられ、この排出口１０には、その奥の熱交換器室７へ石などの障害物が侵入し、回転する室外送風機２０が破損しないためや、誤って指などを入れ、怪我などの事故に至らない様にするため、吹出しグリル１１が設けられている。
【００１０】
そして、外装ケース３の左側面には、この室外ユニット１を運搬あるいは、据付け作業を行う時の取っ手１２が設けられ、右側面には、底面板４に固定された室内ユニットへ冷媒配管を接続するバルブ１８を固定する配管板１７を露出させるための切り欠き１３と、前記室内ユニットからの電源および、通信配線を室外制御部９の端子板２９へ接続するための配線口１４が設けられ、背面には、熱交換器室７へ大気を通風させる開口１５が設けられている。
【００１１】
また、底面板４には、その下面に、この室外ユニット１の据付けの支持となる台座１６が、底面板４の長手方向の両端付近で、この方向と直交する方向に向けて設けられ、上面は、室外ユニット１の熱交換器室７と、機械室８と、その機械室８の上の室外制御部９との各部品を載置して、これらを支持し、右側縁部には、室内ユニットへ冷媒配管を接続するためのバルブ１８を固定する配管板１７が設けられている。
【００１２】
そして、室外ユニット１の内部の底面板４上には、Ｌの字型に近い形に曲げられて、その曲部の内壁側へ吸音材３７が貼り付けられた垂直方向に延びる仕切板５が設けられ、この仕切板５で、熱交換器室７と機械室８とに分割され、一方の熱交換器室７には、室外送風機２０と、一端を底面板４上に固定され、他端を室外熱交換器１９に掛止された室外送風機２０を支持する室外送風機アングル２１と、室外熱交換器１９とが、底面板４上に載置されて内蔵され、他方の機械室８には、圧縮機２２と、アキュームレータ２３と、四方弁２４と、室外電動弁２５と、キャピラリチューブ２６とが冷媒配管で接続されて底面板４上に載置されて内蔵され、電源部品のリアクタ２７も前記仕切板５の上部に固定されて内蔵されている。
【００１３】
そして、機械室８の上部には、上下仕切板６が、この機械室の天面を覆う様に取り付けられ、この上下仕切板６上には、室外ユニット１の運転制御や室内ユニットとの通信を行う室外電装箱２８が設置されると共に、室内ユニットからの電源および、通信配線を接続する端子板２９と、ヒューズ３１と、この上下仕切板６の下に位置する機械室８への配線を中継するコネクタ３０が設けられて、室外制御部９を構成している。前記コネクタ３０は、図１に明示すように、前記室外電装箱２８よりも前方に位置する前記上下仕切板６の上に複数個、横並びに設けている。
【００１４】
次に、図２および図３を参照して説明すると、図２は、図１による一実施形態の室外ユニット１の機械室８を示した図であり、図３は、室外ユニット１の前面外装ケースを外し、前面側より見た機械室８および、室外制御部９を示した図である。室外ユニット１の内部は、Ｌの字型に近い形に曲げられてその曲部の内壁側へ吸音材４３を貼り付けた垂直方向に延びる仕切板５により、熱交換器室７と、機械室８とに分割され、本発明により、機械室８の仕切板５寄りには、圧縮機２２が配設され、その圧縮機２２に対し、仕切板５とは反対側寄りには、アキュームレータ２３が配設されており、その他四方弁２４や電動弁２５などの冷媒回路部品および冷媒配管は、アキュームレータ２３寄りの奥側を中心として配設されている。
【００１５】
そして、圧縮機２２からの吐出管３３は、その圧縮機２２上方の低い位置で折り返して、垂直方向に下降させてから、四方弁２４の下方の位置まで横方向へ延ばした後、垂直方向に上昇させている。また、アキュームレータ２３の上端から上方へ延びるサクションパイプ３４は、下方へ折り返して、アキュームレータ２３の下の位置で、この円筒形のアキュームレータ２３の径にほぼ合わせた半径で横方向へ曲げ、圧縮機２２の後方まで延ばして、垂直方向に上昇させる。そして、前記吐出管３３及びサクションパイプ３４を、それぞれ四方弁２４へ接続することにより、前記吐出管３３を圧縮機２２の後方へまとめると共に、前記サクションパイプ３４もアキュームレータ２３の周囲へまとめることにより、前記圧縮機２２の上方の仕切板５付近に、余剰のスペースを確保し、ここへ、電装回路の一部品であるリアクタ２７を配設することができる。また、圧縮機２２から延びる吐出管３３と、アキュームレータ２３から延びるサクションパイプ３４とのそれぞれの途中に圧縮機２２などの振動を吸収するための曲がりを設けることにより、アキュームレータ２３の奥側に配設した四方弁２４や電動弁２５などの冷媒回路部品および冷媒配管への振動の伝達を抑えている。
【００１６】
さらに、前記吐出管３３及び前記サクションパイプ３４が接続される四方弁２４は、緩衝性を持った固定具３２を介して前記仕切板５へ固定することにより、圧縮機２２などの振動が筐体へ伝達されてしまうことと、前記四方弁２４自体で発生する振動を抑えている。
【００１７】
また、機械室８の上部に設けられた上下仕切板６上に、室外制御部９から機械室８内の圧縮機２２や、リアクタ２７などへ接続される配線を中継する複数のコネクタ３０を横並びに設け、これを中継させて、仕切板５および上下仕切板６寄りに配設して接続することにより、機械室８内での配線も整理されるものである。
【００１８】
この様に、本発明では、室外ユニット１の機械室８に載置される部品の中で最も重い圧縮機２２を仕切板５寄りに配設することで、室外ユニット１の重心位置を、なるべく中央寄りの位置として、運搬作業時や、据付け作業時、前記室外ユニット１の左右に設けられたそれぞれの取っ手１２、３５へかかる重量をなるべく均一化する様にし、さらに、この機械室８内に配設される冷媒配管部品をまとめて配置することにより、冷媒配管系と、電装系とに分離して、電装回路の一部部品を配設するためのまとまったスペースを上記圧縮機２２の上方における室外制御部９の下の位置に確保し、配線も仕切板５および上下仕切板６寄りとして、配線の整理も行っている。
【００１９】
【発明の効果】
本発明によれば、筐体状を成す室外ユニットと、この室外ユニットの底面板上に垂直方向に設けられ、前記室外ユニット内を室外熱交換器及び室外送風機が収容された熱交換器室と圧縮機、アキュームレータ、四方弁、室外電動弁及びそれら各冷媒配管部品を接続する冷媒配管が収容された機械室とに仕切る仕切板と、前記機械室の天面を覆うようにその機械室の上部に設けられた上下仕切板と、この上下仕切板の上に配設された室外電装箱とを備え、前記圧縮機を前記仕切板寄りとした機械室の前方部に配置すると共に前記アキュームレータを前記圧縮機に隣接させて仕切板から離れた側の機械室の前方部に配置し、前記四方弁及び室外電動弁を含む冷媒配管部品は、前記アキュームレータの奥の位置を中心にして、前記圧縮機の上部のスペースを除く機械室の空間へまとめて配設し、更に、前記機械室における仕切板の上部には、電装回路の一部部品としてのリアクタを配設した構成であるから、室外ユニットの重心位置を、中央寄りとすることが可能になり、運搬や据え付けの作業性を向上できる。また、機械室内を冷媒配管系と、電装系とに分離して配設できるため、組立て時やメンテナンス時の作業性をも向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明による被制御装置および室外制御部の配設を行った室外ユニットの構成を示した概略図である。
【図２】 室外ユニットの機械室内部を表した図である。
【図３】 図１に示した室外ユニット１の前面を示す概略図である。
【符号の説明】
１ 室外ユニット
２ 外装ケース
３ 外装ケース
４ 底面板
５ 仕切板
６ 上下仕切板
７ 熱交換器室
８ 機械室
９ 室外制御部
１０ 排出口
１１ 吹出しグリル
１２ 取っ手（左側）
１３ 切り欠き
１４ 配線口
１５ 開口
１６ 台座
１７ 配管板
１８ バルブ
１９ 室外熱交換器
２０ 室外送風機
２１ 室外送風機アングル
２２ 圧縮機
２３ アキュームレータ
２４ 四方弁
２５ 室外電動弁
２６ キャピラリチューブ
２７ リアクタ
２８ 室外電装箱
２９ 端子板
３０ コネクタ
３１ ヒューズホルダ
３２ 固定具
３３ 吐出管
３４ サクションパイプ
３５ 取っ手（右側）
３６ 保護パネル
３７ 吸音材
【発明の属する技術分野】
空気調和装置の室外ユニットの部品配置による前記室外ユニットの機械室内の整理と、この部品配置による運搬作業および、据付け作業、あるいは、組立てや、メンテナンスなどの作業性の向上に関する。
【０００２】
【従来の技術】
これまで、仕切板で熱交換器室と機械室とに分割された室外ユニットの機械室へ、前記仕切板と反対側の位置に前記圧縮機を配置し、前記圧縮機の前記仕切板側寄りにアキュームレータを配置して、前記圧縮機および、前記アキュームレータからの冷媒配管の振動を抑えながら四方弁や、電動弁などの冷媒回路部品へ前記冷媒配管を接続して配設していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
この結果、前記室外ユニットの重心が、前記機械室側へ寄ってしまい、室外ユニットの左右に設けられたそれぞれの取っ手に掛かる重量に差が生じてしまうとともに、四方弁や電動弁などの冷媒回路部品などが、前記機械室内に散在してしまい、組立てや、メンテナンスなどの作業性も良いものでは無かった。
【０００４】
そこで、本発明の目的は、室外ユニットの機械室内の部品配置を整理して、前記室外ユニットの重心をなるべく前記室外ユニットの中央の位置へ置き、運搬作業および、据付け作業、あるいは、組立てや、メンテナンスなどの作業性を向上させたことを特徴とする空気調和装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
請求項１に記載の発明は、筐体状を成す室外ユニット（１）と、この室外ユニット（１）の底面板（４）上に垂直方向に設けられ、前記室外ユニット（１）内を室外熱交換器（１９）及び室外送風機（２０）が収容された熱交換器室（７）と圧縮機（２２）、アキュ ームレータ（２３）、四方弁（２４）、室外電動弁（２５）及びそれら各冷媒配管部品を接続する冷媒配管が収容された機械室（８）とに仕切る仕切板（５）と、前記機械室（８）の天面を覆うようにその機械室（８）の上部に設けられた上下仕切板（６）と、この上下仕切板（６）の上に配設された室外電装箱（２８）とを備え、前記圧縮機（２２）を前記仕切板（５）寄りとした機械室（８）の前方部に配置すると共に前記アキュームレータ（２３）を前記圧縮機（２２）に隣接させて仕切板（５）から離れた側の機械室（８）の前方部に配置し、前記四方弁（２４）及び室外電動弁（２５）を含む冷媒配管部品は、前記アキュームレータ（２３）の奥の位置を中心にして、前記圧縮機（２２）の上部のスペースを除く機械室（８）の空間へまとめて配設し、更に、前記機械室（８）における仕切板（５）の上部には、電装回路の一部品としてのリアクタ（２７）を配設したことを特徴とするものである。
【０００６】
請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の空気調和装置において、前記室外電装箱（２８）よりも前方に位置する前記上下仕切板（６）の上には、前記室外電装箱（２８）からの配線を中継する複数のコネクタ（３０）を横並びに設けたことを特徴とするものである。
【０００７】
【０００８】
【発明の実施形態】
以下、本発明の一実施形態について、図１から図３を参照して説明する。
【０００９】
まず、図１を参照して説明すると、図１は、室外ユニット内部を垂直方向へ延びる仕切板で熱交換器室と、機械室とに分割し、この機械室内を本発明による圧縮機や、冷媒回路部品および、これら冷媒回路部品を接続する冷媒配管の配設と、この配設により出来たスペースへの電装回路の一部部品の配設とを行った機械室として、この機械室と室外制御部とを仕切る上下仕切板を備えた室外ユニットの構成を示した一実施形態の概略図である。例えば、室外ユニット１の外郭を成す筐体については、前面と天面を覆う外装ケース２と、側面と背面を覆う外装ケース３と、底面板４で構成されており、外装ケース２の前面には、熱交換を行った空気を排出する排出口１０が設けられ、この排出口１０には、その奥の熱交換器室７へ石などの障害物が侵入し、回転する室外送風機２０が破損しないためや、誤って指などを入れ、怪我などの事故に至らない様にするため、吹出しグリル１１が設けられている。
【００１０】
そして、外装ケース３の左側面には、この室外ユニット１を運搬あるいは、据付け作業を行う時の取っ手１２が設けられ、右側面には、底面板４に固定された室内ユニットへ冷媒配管を接続するバルブ１８を固定する配管板１７を露出させるための切り欠き１３と、前記室内ユニットからの電源および、通信配線を室外制御部９の端子板２９へ接続するための配線口１４が設けられ、背面には、熱交換器室７へ大気を通風させる開口１５が設けられている。
【００１１】
また、底面板４には、その下面に、この室外ユニット１の据付けの支持となる台座１６が、底面板４の長手方向の両端付近で、この方向と直交する方向に向けて設けられ、上面は、室外ユニット１の熱交換器室７と、機械室８と、その機械室８の上の室外制御部９との各部品を載置して、これらを支持し、右側縁部には、室内ユニットへ冷媒配管を接続するためのバルブ１８を固定する配管板１７が設けられている。
【００１２】
そして、室外ユニット１の内部の底面板４上には、Ｌの字型に近い形に曲げられて、その曲部の内壁側へ吸音材３７が貼り付けられた垂直方向に延びる仕切板５が設けられ、この仕切板５で、熱交換器室７と機械室８とに分割され、一方の熱交換器室７には、室外送風機２０と、一端を底面板４上に固定され、他端を室外熱交換器１９に掛止された室外送風機２０を支持する室外送風機アングル２１と、室外熱交換器１９とが、底面板４上に載置されて内蔵され、他方の機械室８には、圧縮機２２と、アキュームレータ２３と、四方弁２４と、室外電動弁２５と、キャピラリチューブ２６とが冷媒配管で接続されて底面板４上に載置されて内蔵され、電源部品のリアクタ２７も前記仕切板５の上部に固定されて内蔵されている。
【００１３】
そして、機械室８の上部には、上下仕切板６が、この機械室の天面を覆う様に取り付けられ、この上下仕切板６上には、室外ユニット１の運転制御や室内ユニットとの通信を行う室外電装箱２８が設置されると共に、室内ユニットからの電源および、通信配線を接続する端子板２９と、ヒューズ３１と、この上下仕切板６の下に位置する機械室８への配線を中継するコネクタ３０が設けられて、室外制御部９を構成している。前記コネクタ３０は、図１に明示すように、前記室外電装箱２８よりも前方に位置する前記上下仕切板６の上に複数個、横並びに設けている。
【００１４】
次に、図２および図３を参照して説明すると、図２は、図１による一実施形態の室外ユニット１の機械室８を示した図であり、図３は、室外ユニット１の前面外装ケースを外し、前面側より見た機械室８および、室外制御部９を示した図である。室外ユニット１の内部は、Ｌの字型に近い形に曲げられてその曲部の内壁側へ吸音材４３を貼り付けた垂直方向に延びる仕切板５により、熱交換器室７と、機械室８とに分割され、本発明により、機械室８の仕切板５寄りには、圧縮機２２が配設され、その圧縮機２２に対し、仕切板５とは反対側寄りには、アキュームレータ２３が配設されており、その他四方弁２４や電動弁２５などの冷媒回路部品および冷媒配管は、アキュームレータ２３寄りの奥側を中心として配設されている。
【００１５】
そして、圧縮機２２からの吐出管３３は、その圧縮機２２上方の低い位置で折り返して、垂直方向に下降させてから、四方弁２４の下方の位置まで横方向へ延ばした後、垂直方向に上昇させている。また、アキュームレータ２３の上端から上方へ延びるサクションパイプ３４は、下方へ折り返して、アキュームレータ２３の下の位置で、この円筒形のアキュームレータ２３の径にほぼ合わせた半径で横方向へ曲げ、圧縮機２２の後方まで延ばして、垂直方向に上昇させる。そして、前記吐出管３３及びサクションパイプ３４を、それぞれ四方弁２４へ接続することにより、前記吐出管３３を圧縮機２２の後方へまとめると共に、前記サクションパイプ３４もアキュームレータ２３の周囲へまとめることにより、前記圧縮機２２の上方の仕切板５付近に、余剰のスペースを確保し、ここへ、電装回路の一部品であるリアクタ２７を配設することができる。また、圧縮機２２から延びる吐出管３３と、アキュームレータ２３から延びるサクションパイプ３４とのそれぞれの途中に圧縮機２２などの振動を吸収するための曲がりを設けることにより、アキュームレータ２３の奥側に配設した四方弁２４や電動弁２５などの冷媒回路部品および冷媒配管への振動の伝達を抑えている。
【００１６】
さらに、前記吐出管３３及び前記サクションパイプ３４が接続される四方弁２４は、緩衝性を持った固定具３２を介して前記仕切板５へ固定することにより、圧縮機２２などの振動が筐体へ伝達されてしまうことと、前記四方弁２４自体で発生する振動を抑えている。
【００１７】
また、機械室８の上部に設けられた上下仕切板６上に、室外制御部９から機械室８内の圧縮機２２や、リアクタ２７などへ接続される配線を中継する複数のコネクタ３０を横並びに設け、これを中継させて、仕切板５および上下仕切板６寄りに配設して接続することにより、機械室８内での配線も整理されるものである。
【００１８】
この様に、本発明では、室外ユニット１の機械室８に載置される部品の中で最も重い圧縮機２２を仕切板５寄りに配設することで、室外ユニット１の重心位置を、なるべく中央寄りの位置として、運搬作業時や、据付け作業時、前記室外ユニット１の左右に設けられたそれぞれの取っ手１２、３５へかかる重量をなるべく均一化する様にし、さらに、この機械室８内に配設される冷媒配管部品をまとめて配置することにより、冷媒配管系と、電装系とに分離して、電装回路の一部部品を配設するためのまとまったスペースを上記圧縮機２２の上方における室外制御部９の下の位置に確保し、配線も仕切板５および上下仕切板６寄りとして、配線の整理も行っている。
【００１９】
【発明の効果】
本発明によれば、筐体状を成す室外ユニットと、この室外ユニットの底面板上に垂直方向に設けられ、前記室外ユニット内を室外熱交換器及び室外送風機が収容された熱交換器室と圧縮機、アキュームレータ、四方弁、室外電動弁及びそれら各冷媒配管部品を接続する冷媒配管が収容された機械室とに仕切る仕切板と、前記機械室の天面を覆うようにその機械室の上部に設けられた上下仕切板と、この上下仕切板の上に配設された室外電装箱とを備え、前記圧縮機を前記仕切板寄りとした機械室の前方部に配置すると共に前記アキュームレータを前記圧縮機に隣接させて仕切板から離れた側の機械室の前方部に配置し、前記四方弁及び室外電動弁を含む冷媒配管部品は、前記アキュームレータの奥の位置を中心にして、前記圧縮機の上部のスペースを除く機械室の空間へまとめて配設し、更に、前記機械室における仕切板の上部には、電装回路の一部部品としてのリアクタを配設した構成であるから、室外ユニットの重心位置を、中央寄りとすることが可能になり、運搬や据え付けの作業性を向上できる。また、機械室内を冷媒配管系と、電装系とに分離して配設できるため、組立て時やメンテナンス時の作業性をも向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明による被制御装置および室外制御部の配設を行った室外ユニットの構成を示した概略図である。
【図２】 室外ユニットの機械室内部を表した図である。
【図３】 図１に示した室外ユニット１の前面を示す概略図である。
【符号の説明】
１ 室外ユニット
２ 外装ケース
３ 外装ケース
４ 底面板
５ 仕切板
６ 上下仕切板
７ 熱交換器室
８ 機械室
９ 室外制御部
１０ 排出口
１１ 吹出しグリル
１２ 取っ手（左側）
１３ 切り欠き
１４ 配線口
１５ 開口
１６ 台座
１７ 配管板
１８ バルブ
１９ 室外熱交換器
２０ 室外送風機
２１ 室外送風機アングル
２２ 圧縮機
２３ アキュームレータ
２４ 四方弁
２５ 室外電動弁
２６ キャピラリチューブ
２７ リアクタ
２８ 室外電装箱
２９ 端子板
３０ コネクタ
３１ ヒューズホルダ
３２ 固定具
３３ 吐出管
３４ サクションパイプ
３５ 取っ手（右側）
３６ 保護パネル
３７ 吸音材
Claims (2)
- 筐体状を成す室外ユニット（１）と、この室外ユニット（１）の底面板（４）上に垂直方向に設けられ、前記室外ユニット（１）内を室外熱交換器（１９）及び室外送風機（２０）が収容された熱交換器室（７）と圧縮機（２２）、アキュームレータ（２３）、四方弁（２４）、室外電動弁（２５）及びそれら各冷媒配管部品を接続する冷媒配管が収容された機械室（８）とに仕切る仕切板（５）と、前記機械室（８）の天面を覆うようにその機械室（８）の上部に設けられた上下仕切板（６）と、この上下仕切板（６）の上に配設された室外電装箱（２８）とを備え、
前記圧縮機（２２）を前記仕切板（５）寄りとした機械室（８）の前方部に配置すると共に前記アキュームレータ（２３）を前記圧縮機（２２）に隣接させて仕切板（５）から離れた側の機械室（８）の前方部に配置し、
前記四方弁（２４）及び室外電動弁（２５）を含む冷媒配管部品は、前記アキュームレータ（２３）の奥の位置を中心にして、前記圧縮機（２２）の上部のスペースを除く機械室（８）の空間へまとめて配設し、
更に、前記機械室（８）における仕切板（５）の上部には、電装回路の一部品としてのリアクタ（２７）を配設したことを特徴とする空気調和装置。 - 前記室外電装箱（２８）よりも前方に位置する前記上下仕切板（６）の上には、前記室外電装箱（２８）からの配線を中継する複数のコネクタ（３０）を横並びに設けたことを特徴とする請求項１に記載の空気調和装置。
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