JP3710028B2 - 風呂装置の呼び水方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、風呂装置に関するものであり、特に循環ポンプの呼び水方法に特徴を持つ風呂装置に関するものである。また本発明は、風呂装置の呼び水方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
浴槽内の湯を自動的に追い焚きしたり、浴槽内の湯量が一定となる様に、浴槽に湯を落とし込み、或いは一定量の湯を追加給湯する風呂装置が知られている。この種の風呂装置では、浴槽内の湯を熱交換器を経て循環させる追い焚き回路をもち、当該追い焚き回路に湯を循環させるためのポンプを備えている。またこの種の風呂装置では、他の熱交換器から吐出された湯を追い焚き回路に注水する落とし込み配管を持つ。
【0003】
そして浴槽内の湯を追い焚きする場合には、ポンプを起動して浴槽内の水を追い焚き回路に導き、熱交換器を経て浴槽に戻す。また湯の落とし込みや、追加の給湯を行う場合には、落とし込み配管から追い焚き回路に湯を注入し、追い焚き回路を経て浴槽に湯を入れる。
【0004】
ところで、浴槽内の湯を追い焚きする場合には、前記した様にポンプを回転させて湯を循環させるが、この時、循環させるだけの湯が浴槽内に残っていない場合がある。また浴槽内に湯が残っていても、何らかの原因でポンプ内の湯が抜けてしまっている場合もある。そしてこの様な場合は、ポンプが空運転することとなるので、ポンプに呼び水を行う必要がある。
また浴槽内に湯を落とし込む場合や、追加給湯する場合でも、浴槽内の湯量を測定する等の目的から、追い焚き回路内に湯を循環させる必要があり、この場合においても、ポンプの呼び水が必要となる場合がある。ポンプに呼び水を行う方法は、例えば特開平2−64353号、特開平2−176348号、特開平3−244964号等に開示がある。
【0005】
すなわち風呂装置では、ポンプに対する呼び水は、前記した落とし込み配管から追い焚き回路内に湯を注入することにより行われる。そして従来技術においては、所定量の湯を落とし込み配管から追い焚き回路に注水し、湯の注入が完了した後、ポンプを起動していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、旧来、落とし込み配管は、一か所だけで追い焚き回路と接続されていたが、近年、落とし込みに要する時間を短縮する目的から、落とし込み配管を複数設け、複数の位置から追い焚き回路に注水(注湯)する構成が知られている。ところが、落とし込み配管を複数設けた風呂装置では、呼び水を行う目的で落とし込み配管から追い焚き回路に注水すると、注水経路が複数となって、本来、呼び水を行うべき部位に、十分に水が行き渡らない場合があった。
以下、落とし込み配管を複数設けた風呂装置の構造と、上記した従来技術の問題点について詳説する。
図1は、複数の落とし込み配管を持つ風呂装置の代表例を示す配管系統図である。
風呂装置100は、落とし込み給湯及び他栓への給湯を行う給湯部2と、浴槽3内の湯を追い焚きする追い焚き部5を持つ。
【0007】
給湯部2は、公知の給湯器と同様の構成であり、給湯用熱交換器10を流れる高温湯回路11と、給湯用熱交換器10をバイパスするバイパス回路12を持つ。そしてバイパス回路12を流れるバイパス水量をバイパス水量調節弁15によって調節し、高温湯回路11を流れる高温湯とバイパス回路12を流れる冷水を混合して湯の温度を調節する。また高温湯回路11とバイパス回路12との混合部分の下流側には水量調節弁18と温度センサー20が設けられており、温度センサー20によって検知された温度が前記したバイパス水量調節弁15等にフィードバックされると共に、水量調節弁18によって総水量が調節される。
【0008】
高温湯回路11には、水量センサー14と、温度センサー19が設けられ、高温湯の温度が80°程度となる様にバーナ47の熱量が調節される。
【0009】
追い焚き部5は、浴槽3と追い焚き用熱交換器21とを循環する追い焚き回路22を持つものである。すなわち追い焚き回路22は、浴槽3から追い焚き用熱交換器21側に湯を戻す戻り側水路23と、追い焚き用熱交換器21側から浴槽3へ湯を送る往き側水路24を持つ。そして戻り側水路23には、水位センサー25と、循環ポンプ26、水流スイッチ27及び湯温センサー28が設けられている。ここで水位センサー25は、浴槽3内の水位を検出するものである。
【0010】
給湯部2と追い焚き部5とは、接続配管29と、二つの落とし込み配管30,40によって接続されている。落とし込み配管30,40は、前記した給湯部2の温度センサー20が取付けられた部位の下流側から接続配管29が枝分けされ、さらに接続配管29は、二つの落とし込み配管30,40に分岐されて追い焚き回路5の戻り側水路23と往き側水路24の双方に接続されている。より具体的には、一方の落とし込み配管30は、浴槽3とポンプ26の吸込口との間に接続されている。また他方の落とし込み配管40は、追い焚き用熱交換器21の吐出側と浴槽3との間に接続されている。
また落とし込み配管30の戻り側水路23との接続部位には安全弁31,電磁弁32,水量センサー33が接続され、さらにその下流には二つの逆止弁34,35が設けられている。落とし込み配管40の往き側水路24との接続部位も同様であり、安全弁31’,電磁弁32’,水量センサー33’が接続され、さらにその下流には二つの逆止弁34’,35’が設けられている。
風呂装置100は、コントローラ46内に内蔵されたCPUを中心として制御される。CPUには、追い焚き回路5に設けられた水位センサー25の信号と、湯温センサー28の信号が入力される。またCPUの出力に応じ、所定のリレー等を介して追い焚き回路5に属する電磁弁32,32’や循環ポンプ26等が起動・停止される。
【0011】
図1に示すような、二つの落とし込み配管30,40を持つ風呂装置100について、循環ポンプ26に呼び水を行う場合、従来技術によると、電磁弁32,32’を開き、給湯部2によって作られた湯を、接続配管29と、二つの落とし込み配管30,40を経由して追い焚き回路22に注水することとなる。
ところが、図1に示した風呂装置100では、二つの落とし込み配管30,40から注水されるので、湯は、追い焚き回路22の往き側水路24と戻り側水路23の双方に分配される。すなわち呼び水は循環ポンプ26に対して行うべきであるが、図1の様な構造の風呂装置100では、呼び水の多くが落とし込み配管40から往き側水路24に供給され、循環ポンプ26に入ることなく、直接浴槽3に入ってしまう。
また落とし込み配管30側から循環ポンプ26と浴槽3との間に注水された水についても、循環ポンプ26に入る量は少なく、追い焚き用熱交換器21や水流スイッチ27内のエアーまでは排出できない。これは、落とし込み配管30、40の双方から注水された水は、閉塞された追い焚き用熱交換器21方向よりも、開放された浴槽3方向に流れ易いからである。そのため循環ポンプ26への呼び水が十分に行われず、循環ポンプ26のエアー噛み等の問題が生じ、水の循環が不能となったりエアー噛みのために騒音が増大するといった不具合が生じる。
【0012】
そこで本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、呼び水が円滑に行われ、追い焚き回路のエアーが確実に排出できる風呂装置を提供することを課題とする。また併せて本発明は、風呂装置の呼び水を円滑に行い、追い焚き回路のエアーを確実に排出する方法の開発を課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成するための方法の発明は、浴槽内の水をポンプによって循環させる循環回路と、該循環回路に注水する呼び水配管を有する風呂装置の呼び水方法において、予め定められた所定の水量だけ循環回路に注水し、該水量の内、一定の水量が注水された際にポンプを起動することを特徴とする風呂装置の呼び水方法である。
なお、各請求項に記載された「水」の文言は、「湯」を含む概念である。
【0014】
本発明の風呂装置の呼び水方法では、予め定められた所定の水量だけ循環回路に注水し、該水量の内、一定の水量が注水された際にポンプを起動されるので、呼び水が浴槽側に落ち込んでしまう前に、ポンプが起動され、循環回路に水が循環される。したがって、少なくともポンプと浴槽との間の配管に幾らかの水が存在している時にポンプが動作し、ポンプは呼び水された水を巻き込み、吸引力を発生させる。さらに本発明の風呂装置の呼び水方法によると、ポンプと浴槽との間に注水された呼び水は、元々浴槽内に存在した水がポンプに至るまでの間の繋ぎとして作用し、ポンプのエアー噛みが少ない。
【0015】
また、浴槽内の水をポンプによって循環させる循環回路と、該循環回路に注水してポンプの呼び水をする呼び水配管を有する風呂装置において、呼び水配管からの注水の最中にポンプを起動させて呼び水が行われることを特徴とする風呂装置であってもよい。
【0016】
上記の風呂装置では、呼び水配管からの注水の最中にポンプが起動されるので、呼び水が浴槽側に落ち込んでしまう前に、ポンプが起動され、ポンプや追い焚き用熱交換器を含む循環回路に水が循環される。すなわち注水の最中にポンプが起動されるから、少なくともポンプと浴槽との間の配管に幾らかの水が存在している時にポンプが動作する。そのためポンプは呼び水された水を巻き込み、吸引力を発生させる。また前記した様に少なくともポンプと浴槽との間の配管に幾らかの水が存在しているので、呼び水は、元々浴槽内に存在した水がポンプに至るまでの間の繋ぎとして作用し、ポンプのエアー噛みを減少させる。
【0017】
また上記構成に改良を加えた発明は、呼び水は、予め定められた所定の水量だけ行われ、該水量の内、一定の水量が注水された際にポンプが起動されることを特徴とする風呂装置である。
【0018】
かかる風呂装置では、呼び水は、予め定められた所定の水量だけ行われ、該水量の内、一定の水量が注水された際にポンプが起動される。そのためポンプの起動は、ポンプと浴槽との間の配管に確実に幾らかの水が存在している状態で行われる。また本発明では、ポンプの起動後も呼び水が継続されるので、ポンプには確実に水が吸い込まれ、ポンプは円滑に機能する。
【0019】
さらに改良した発明は、循環回路は、ポンプと熱交換器を有する追い焚き回路であり、呼び水配管は、他の熱交換器によって加熱された水を給湯して浴槽内に湯を注入する落とし込み配管であり、該落とし込み配管は、二以上の箇所で追い焚き回路と接続されていることを特徴とする風呂装置である。
【0020】
本発明の風呂装置は、上記構成が最も効果を発揮する態様を示すものである。そして落とし込み配管は、二以上の箇所で追い焚き回路と接続されているので、落とし込みに要する時間は短い。すなわち本発明の風呂装置では、落とし込み配管が呼び水配管として機能し、追い焚き回路を構成する循環回路に注水が行われるが、本発明では、呼び水配管からの注水の最中にポンプが起動されるので、呼び水が浴槽側に落ち込んでしまう前に、ポンプが起動され、確実にポンプの呼び水が行われる。
【0021】
さらに改良した発明は、浴槽内に所定の水量があることを確認する在湯確認手段を有し、呼び水は、追い焚き及び/又は浴槽への給湯の前であって、前記在湯確認手段によって所定の水量の存在が確認されなかった場合に行われることを特徴とする風呂装置である。
【0022】
本発明の風呂装置では、浴槽内に所定の水量があることを確認する在湯確認手段を有する。そして浴槽内に所定の水量があることを確認された場合は、呼び水は本来必要ではない。そのため本発明では、呼び水は、追い焚き及び/又は浴槽への給湯の前であって、前記在湯確認手段によって水量の存在が確認されなかった場合に行われることとし、無駄な呼び水動作を排除したものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下さらに本発明の実施形態について説明する。
図2は、本発明の実施形態の風呂装置の呼び水工程を示すフローチャート図である。図3は、図2に示した風呂装置の呼び水工程を風呂追い焚き工程に組み込んだ例を示すフローチャート図である。図4は、図2に示した風呂装置の呼び水工程を風呂自動運転工程に組み込んだ例を示すフローチャート図である。
【0024】
本実施形態の風呂装置1の配管系統は、前記した図1と全く同一である。ただし、実際の配管接続においては、落とし込み配管30を循環ポンプの自吸ケーシング内に接続し、ポンプ運転による給湯部2側への圧力の影響を小さくし、給水管への圧力の影響を極力小さくすることが望ましい。
【0025】
本実施形態の風呂装置1は、呼び水の際の動作に特徴があり、呼び水の最中に循環ポンプ26が起動される。
以下図2、図3、図4のフローチャートに従って、本実施形態の風呂装置1の機能を説明する。
【0026】
本実施形態の風呂装置1における呼び水の際の基本動作は、図2の通りである。すなわち循環ポンプ26に呼び水を行う場合には、ステップ30で呼び水が開始され、図1に示す二つの落とし込み配管30,40に設けられた電磁弁32,32’が開かれる。そして給湯部2によって作られた湯が、接続配管29と、二つの落とし込み配管30,40を経由して追い焚き回路22の往き側水路24と戻り側水路23の双方に注水される。なお、注水の開始時には、循環ポンプ26は停止している。
呼び水の際の注水量は、水量センサー33,33’により検知され、コントローラ46で積算演算される。呼び水の際の注水は、例えば10リットル行われる。
本実施形態の風呂装置1では、呼び水の際の注水量は、コントローラ46によって監視され、注水量が残り一定量(例えば5リットル)となる時を待つ(ステップ31)。
【0027】
そしてステップ31で、注水量が残り一定量(例えば5リットル)となったことが確認されると、ステップ32に移行し、循環ポンプ26を起動する。循環ポンプ26を起動する間際における、配管系統内の水の状態は次の通りである。
すなわち一方の落とし込み配管40から追い焚き回路22の往き側水路24に注水された水は、追い焚き用熱交換器21と浴槽3の間に流れ込んでいる。
これに対してもう一つの落とし込み配管30から追い焚き回路22の戻り側水路23に注水された水は、循環ポンプ26の吸水口と浴槽3との間を満たしている。
【0028】
本実施形態の風呂装置1では、上記した状態の時に循環ポンプ26が起動されるので、呼び水が浴槽3側に落ち込んでしまう前に、循環ポンプ26が起動されることとなり、さらに循環ポンプ26の吸水口近くには水が存在し、次々に新たな注水が行われている状態の時に循環ポンプ26が起動されるので、呼び水は確実に循環ポンプ26に吸い込まれ、追い焚き回路22に水が循環される。
また循環ポンプ26と浴槽3との間の戻り側水路23には、循環ポンプ26が起動される以前に注入された呼び水が存在するので、循環ポンプ26はエアー噛みが少ない。
【0029】
そして注水量が10リットルとなったことがステップ33で確認されると、ステップ34に移行し、注湯が終了される。具体的には、落とし込み配管30,40に設けられた電磁弁32,32’が閉じられる。
その後、ステップ35に移行し、循環ポンプ26が停止される。このときは、浴槽3内の湯が循環ポンプ26によって直接的に吸い込まれ、追い焚き回路22内の空気が全て湯に置換された状態となっている。
【0030】
次に、上記した呼び水工程を風呂追い焚きの場合に適用した例について説明する。なお、先の実施例と同一のステップについては、混乱を避けるために同一のステップ番号を付している。
風呂の追い焚きを行う場合の工程は、図3の通りであり、ステップ1で循環ポンプ26を起動する。続いてステップ2で循環ポンプ26の吐出側に設けられた水流スイッチ27がONしているか否かを確認する。
ここで水流スイッチ27がONしているならば、循環ポンプ26は、浴槽3内の湯を吸い込んでいて、追い焚き回路22内に湯が循環しているから、あえて呼び水を行う必要はない。
【0031】
従って、ステップ3以降に移り、通常の追い焚き工程が行われる。
より具体的には、ステップ3に移行して風呂燃焼が開始される。すなわち追い焚き側のバーナ48に点火され、追い焚き用熱交換器21が加熱されて、加熱された湯が浴槽3に送られる。
【0032】
そして湯温センサー28が検知する湯温が、設定温度となったことが確認されると、ステップ4に移行してバーナ48を消火し、さらにステップ6に移行して循環ポンプ26を停止し、風呂追い焚き工程を終了する。
【0033】
一方、ステップ1で循環ポンプ26を起動したにもかかわらず、ステップ2で水流スイッチ27のONが確認されなかった場合は、循環ポンプ26が空吸いしていると考えられ、呼び水が必要となる。
そのためステップ2がNOであった場合は、ステップ7に移行し、一旦循環ポンプ26を停止する。そして前記した一連の呼び水動作に移行する。
すなわちステップ30で呼び水開始が行われ、電磁弁32,32’が開かれて追い焚き回路22に注水される。そして注水量が残り一定量(例えば5リットル)となる時を待ち(ステップ31)、注水量が残り一定量となったことが確認されると、ステップ32に移行し、循環ポンプ26を起動する。そして注水量が10リットルとなったことがステップ33で確認されると、ステップ34に移行し、注湯が終了される。
【0034】
そしてステップ2に戻り、再度水流スイッチ27がONであるか否かを確認する。水流スイッチ27がONであるならば、呼び水の効果によって追い焚き回路22に水が循環したことが確認されることとなり、ステップ3以下によって追い焚きが行われる。また水流スイッチ27がONでないならば、ステップ7以下に移り、再度呼び水が行われる。
【0035】
次に、上記した呼び水工程を風呂の自動運転に適用した例を、図4を参照しつつ説明する。ここで風呂の自動運転とは、浴槽3に所定の温度の湯を所定量だけ張る一連の工程を自動的に行う運転を指す。
【0036】
また今回の実施形態についても、先の実施形態と同一のステップについては、混乱を避けるために同一のステップ番号を付している。但し、図4のフローチャートでは、説明を簡単にするために追い焚き工程をステップ16からステップ18にまとめ、詳細を略した形で記載している。
風呂の自動運転を行う場合の工程は、図4の通りである。すなわち、最初のステップ10で、浴槽3内の湯が基準水位以上であるか否かが判定される。浴槽3内の水位は、図1の追い焚き回路22の戻り側水路23に設けられた水位センサー25によって検知する。またステップ10で行われる湯量が基準水位以上であるか否かの判定は、判定時における水位センサー25の検知水位によって行ってもよいが、より安全性を高めるために、過去に水位センサー25の検知水位が、基準水位を割った場合に、その履歴をフラグ等で記憶しておき、当該フラグを確認することにより、ステップ10で行われる湯量判定が基準水位以上であるか否かを決定することが望ましい。基準水位は、具体的には、浴槽3内の水を循環可能な水位であり、浴槽3の吸い込み口よりも上位であることが必要である。
【0037】
そしてステップ10で浴槽の水位が基準水位以上であることが判明した場合には、循環ポンプ26に呼び水を行う必要はないから、ステップ11以下に移行し、通常の風呂自動運転が行われる。
すなわち、ステップ11によって浴槽3の具体的な水位が検知される。具体的には、水位センサー25によって水位が検知されることとなる。
【0038】
続いてステップ12に移行し、浴槽3の実際の水位と、浴槽3の形状、大きさ等の基礎データに基づき、浴槽3内にある水の量が演算される。また同時に、希望の水位まで湯を張るのに要する湯量(残りの注湯量)が演算される。
そしてステップ13に移行し、残りの注湯量の注湯が開始される。具体的には、電磁弁32,32’を開き、給湯部2によって作られた湯を、接続配管29と、二つの落とし込み配管30,40を経由して追い焚き回路22に注湯する。なお、本実施形態の風呂装置1では、二つの落とし込み配管30,40から注湯が行われるので、速やかに必要量の湯が注湯される。そして水量センサー33,33’により検知され、コントローラ46で積算演算された湯量が前記した演算による「残りの注湯量」に達したことがステップ14で確認されると、ステップ15に移行して電磁弁32,32’が閉じられ、注湯が終了する。
【0039】
続いて、浴槽3内の湯の温度を調節するための追い焚きが行われる。追い焚きの工程は、図4では、ステップ16〜18に省略して記載しているが、実際上は、前記した図3のステップ1からステップ6までの工程が行われる。すなわち循環ポンプ26を起動し、循環ポンプ26の吐出側に設けられた水流スイッチ27がONしているか否かを確認し、追い焚き側のバーナ48に点火し、湯温センサー28が検知する湯温が、設定温度となったことが確認されるとバーナ48を消火し、循環ポンプ26を停止して風呂追い焚き工程を終了(ステップ18)する。
【0040】
一方、ステップ10で基準水位以上であることが確認されなかった場合は、追い焚き回路22内に空気が混入していることが予想され、正確な水位判定ができないおそれがあるので、呼び水を行うと共に、循環ポンプ26を起動し、追い焚き回路22内に水を循環させて追い焚き回路22内の空気を完全に排除する必要がある。
そのためステップ10がNOであった場合は、ステップ30に移行し、一連の呼び水動作に移行する。なお、ステップ30に移行する段階では、循環ポンプ26は停止している。
【0041】
そしてステップ30で呼び水が開始が行われ、電磁弁32,32’が開かれて追い焚き回路22に注水される。呼び水の注水量が残り一定量(例えば5リットル)となる時を待ち(ステップ31)、注水量が残り一定量となったことが確認されると、ステップ32に移行し、循環ポンプ26を起動する。そして注水量が10リットルとなったことがステップ33で確認されると、ステップ34に移行し、注水が終了される。
続いてステップ20で水流スイッチ27がONしているか否かを確認する。水流スイッチ27がONしているならば、追い焚き回路22内に水が循環しているから、追い焚き回路22内は、水で満たされ、空気は排除されていると考えられる。この場合には、正確な水位検知が可能であるから、ステップ35に移行して循環ポンプ26を停止し、さらにステップ10に移行して再度基準水位以上であるか否かを判定する。
【0042】
なお再度の基準水位の判定は、ステップ20で追い焚き回路22内に水が循環したことが確認されているから、何らかの事故等によって浴槽3の栓を抜いた様な特殊な事情が無い限り、YESとなる。
また、前記した様にステップ10における湯量が基準水位以上であるか否かの判定を、フラグを確認することにより行い、過去に基準水位を割った実績がある場合に基準水位以下であると判定する構成を採用する場合には、ステップ20で追い焚き回路22内に水が循環したことが確認された段階で、フラグがリセットされる構成とする必要がある。
【0043】
一方、ステップ20で水流スイッチ27がONであることが確認されなかった場合には、ステップ30に移行し、再度呼び水の動作を繰り返す。
【0044】
前記した三つの実施形態の内、図3で説明した風呂追い焚きに本発明を適用した例では、ステップ1で循環ポンプ26を起動し、さらにステップ2で水流スイッチ27がONしているか否かを確認した。しかしこのステップ1,2の工程に代わって、又はこのステップ1,2の工程に加えて、図4で説明したステップ10の様に、浴槽3内に基準水位以上の湯が有るか否かを確認するステップを採用してもよい。またこの時、前記したフラグによる確認を採用することも可能である。
また、図4で説明したステップ10を、図3で説明した水流スイッチ27がONしているか否かで確認するステップを採用してもよい。
【0045】
【発明の効果】
請求項1に記載の風呂装置の呼び水方法は、ポンプは呼び水された水を容易に巻き込ませることができる効果があり、呼び水を円滑に行うことができる優れた効果がある。
【0046】
本発明の風呂装置では、呼び水配管からの注水の最中にポンプが起動されるので、呼び水が浴槽側に落ち込んでしまう前に、ポンプが起動される。そのため本発明の風呂装置では、ポンプは呼び水された水を巻き込み、吸引力を発生させる。また本発明の風呂装置では、少なくともポンプと浴槽との間の配管に幾らかの水が存在しているので、ポンプのエアー噛みが少ない効果がある。
【0047】
また、呼び水は、予め定められた所定の水量だけ行われ、該水量の内、一定の水量が注水された際にポンプが起動されるので、ポンプは浴槽との間の配管に確実に幾らかの水が存在している状態で起動される。加えて本発明では、ポンプの起動後も呼び水が継続されるので、ポンプには確実に水が吸い込まれ、ポンプが円滑に機能する効果がある。
【0048】
さらに、落とし込み配管が、二以上の箇所で追い焚き回路と接続されおり、落とし込みに要する時間が短い。そして本発明の風呂装置は、この短時間で落とし込みを行うことができる効果に加えて、ポンプの呼び水を円滑に行うことができる効果があり、落とし込み配管が、二以上の箇所で追い焚き回路と接続された構成を持つ風呂装置の欠点を補完する効果がある。
【0049】
また、真に呼び水が必要か否かを判断し、無駄な呼び水動作を排除することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 複数の落とし込み配管を持つ風呂装置の代表例を示す配管系統図である。
【図2】 本発明の実施形態の風呂装置の呼び水工程を示すフローチャート図である。
【図3】 図2に示した風呂装置の呼び水工程を風呂追い焚き工程に組み込んだ例を示す
フローチャート図である。
【図4】 図2に示した風呂装置の呼び水工程を風呂自動運転工程に組み込んだ例を示す
フローチャート図である。
【符号の説明】
1 風呂装置
3 浴槽
5 追い焚き回路
22 追い焚き回路
26 循環ポンプ
27 水流スイッチ
28 湯温センサー
29 接続配管
30,40 落とし込み配管
32,32’電磁弁
33,33’水量センサー
Claims (1)
- 浴槽内の水をポンプによって循環させる循環回路と、該循環回路に注水する呼び水配管を有する風呂装置の呼び水方法において、予め定められた所定の水量だけ循環回路に注水し、該水量の内、一定の水量が注水された際にポンプを起動することを特徴とする風呂装置の呼び水方法。
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JP06228298A JP3710028B2 (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 風呂装置の呼び水方法 |
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JP06228298A JP3710028B2 (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 風呂装置の呼び水方法 |
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JPH11248240A JPH11248240A (ja) | 1999-09-14 |
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- 1998-02-25 JP JP06228298A patent/JP3710028B2/ja not_active Expired - Fee Related
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