JP3709753B2 - 配線用遮断器用の警報回路 - Google Patents

配線用遮断器用の警報回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、配電盤等に設けられて当該電路の過負荷,短絡などを検出し、当該電路を自動遮断する配線用遮断器と組み合わされ、当該電路の警報を発すべき負荷状態、例えば配線用遮断器が自動遮断するには至らない所定の高レベルの電路電流、あるいは病院などのように直ちに遮断すると支障を来すような負荷が存在する場合の漏電等を検知して警報を発する回路としての配線用遮断器用の警報回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の配線用遮断器の警報回路は、一般に当該電路の警報を発すべき負荷状態を検知する検知回路の出力でリレーを動作させ、例えば接点出力,ランプ表示等の警報出力を行う方法を用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の配線用遮断器の警報回路は、リレーを駆動するための電源を商用電源から作る必要があるが、通常、配線用遮断器のような小型機器と組み合わされる回路に使用される小形のリレーは定格電圧が低く、負荷状態検知回路の電流に比べリレー電流が大きいため、負荷状態検知回路の電源からリレー電流を供給することは電流制限抵抗の発熱が大きく採用できない。
【0004】
従って、リレー駆動のために、トランスで低い電圧を作るか、スイッチング電源を使用する必要があった。このため、警報回路が複雑になり、形が大きくなると共にコスト高になるという問題かあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1の配線用遮断器用の警報回路は、
当該電路(交流電源1のライン)の過負荷,短絡などを検出し、当該電路を自動遮断する配線用遮断器と組み合わされ、当該電路から給電されて作動し、警報を出力する警報回路であって、
当該電路の負荷についての警報を発すべき状態を検出する負荷状態検知手段(負荷状態検知回路3)と、
該負荷状態検知手段による前記警報を発すべき状態の検出が行われたことを記憶する記憶手段(RSフリップフロップ6)と、
セットコイル(15a)の付勢によって警報を外部に出力する接点(15c)を閉じ(開き)、該コイルの消勢後もこの状態を保ち、リセットコイル(15b)の付勢によって前記接点を開き(閉じ)、該コイルの消勢後もこの状態を保つラッチリレー(15)と、
警報を表示する手段と、
前記記憶手段の記憶が存在する間、前記セットコイルの付勢と消勢及び警報表示手段のオンとオフを繰り返す手段(セット用電源10,充電検知回路11,放電検知回路13,RSフリップフロップ14,セット回路8など)と、
リセット指令を操作入力する手段(リセット用押しボタンスイッチ4)と、
該リセット指令操作入力手段の操作または当該電路の電圧の消失に基づいて、前記記憶手段の記憶を消し、前記リセットコイルを付勢する手段(電源遮断検知回路5,RSフリップフロップ6,リセット回路9,リセット用電源12など)とを備えたものとする。
【0006】
また請求項2の配線用遮断器用の警報回路は、請求項1に記載の配線用遮断器用の警報回路において、
前記負荷状態検知手段が、(零相変流器3a,漏電検出回路3bを介し)当該電路の漏電電流が所定の値を超えたことを検知するものであるようにする。
また請求項3の配線用遮断器用の警報回路は、請求項1に記載の配線用遮断器用の警報回路において、
前記負荷状態検知手段が、(変流器3c,電流検出回路3dを介し)前記配線用遮断器の主電流が該配線用遮断器の自動遮断に至らぬ所定レベルを超えたことを検知するものであるようにする。
【0007】
また請求項4の配線用遮断器用の警報回路は、請求項1ないし3のいずれかに記載の配線用遮断器用の警報回路において、
前記警報表示手段が、前記セットコイルと直列に接続されたLED(表示用LED17)からなるようにする。
また請求項5の配線用遮断器用の警報回路は、請求項1ないし4のいずれかに記載の配線用遮断器用の警報回路において、
前記セットコイルが当該電路の交流電圧を(整流器2a又は10cなどを介し)整流して充電される第1のコンデンサ(10b)の放電電流によって付勢され、前記リセットコイルが第1のコンデンサからダイオード(12a)を介して充電される第2のコンデンサ(12b)の放電電流によって付勢されるものであるようにする。
【0008】
また請求項6の配線用遮断器用の警報回路は、請求項1ないし5のいずれかに記載の配線用遮断器用の警報回路において、
前記リセットコイルを付勢する手段が(さらに、充電検知回路11,放電検知回路13,RSフリップフロップ14を介して)前記リセット指令操作入力手段の操作中、前記リセットコイルの付勢と消勢を繰り返すようにする。
【0009】
本発明の作用は次の如くである。即ち、負荷状態検知回路用電源2が確立した状態では電源遮断検知回路5の検知出力(c点電位)は“H”である。この状態で負荷状態検知回路3が当該交流電路の負荷についての警報を発すべき状態(漏電または高レベル電流)を検知するとその出力(d点電位)は“L”となり、第1のRSフリップフロップ(RS・FFとも略記する)6はセットされて警報を発すべき状態が生じたことを記憶し、その出力(e点電位)は“L”となる。
【0010】
一方、充電検知回路11と放電検知回路13の検知出力により、セット用電源10が充電状態であれば、第2のRSフリップフロップ14のセット端子Sの電位は“L”、リセット端子Rの電位は“H”となってRS・FF14の出力(g点電位)は“L”になり、セット用電源10が放電状態であれば、セット端子Sの電位は“H”、リセット端子Rの電位は“L”となってRS・FF14の出力(g点電位)は“H”になる。
【0011】
これにより、e点とg点との2つの電位をNOR回路8aの入力とするセット回路8のFET8bは、セット電源10が充電状態であればオン、放電状態であればオフの動作をe点電位が“L”である限り、繰り返す。
従って、e点電位が“L”である限り、セット電源10のコンデンサ10bから表示用LED17およびラッチリレー15のセットコイル15aへの放電が繰り返され、表示用LED17はパルス点灯し、ラッチリレー15の出力接点15cは閉じ、且つこのリレー15のセットが確実になる。
【0012】
次に警報を発すべき状態が正常回復してd点電位が“H”となった後、リセット用押しボタンスイッチ4が押されるか、交流電路が遮断されると、c点電位は“L”となり、RS・FF6はリセットされ、その出力である端子Qの電位は“L”、端子QB(e点)の電位は“H”になる。
よって、セット回路のFET8bはオフし、c点とRS・FF6の出力端子Qとの2つ(実施例1の場合)の“L”電位をNOR回路9aの入力とするリセット回路9のFET9bがオンする。
【0013】
従って、ダイオード12aにより、セット用電源10の放電時にも電圧を保持するリセット用電源12のコンデンサ12bの放電電流がラッチリレー15のリセットコイル15bに流れ、出力接点15cが開く。
なお、実施例2の場合、NOR回路9aの入力を上記2入力にさらに、セット用電源10の充/放電の状態に応じて電位がそれぞれ“L”/“H”に変化するRS・FF14の出力(g点電位)を加えた3入力とし、押しボタンスイッチ4が押されたままであっても、コンデンサ12bの放充電を繰り返し、ラッチリレー15のリセットを確実にする。
【0014】
このように本発明では、少なくとも警報出力時には、LEDや小型のラッチリレーに繰り返しパルス通電することで、警報回路を簡単・小型に構成し、且つ動作を確実にする。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
図1は本発明の第1の実施例としての構成を示す回路図である。同図において、負荷状態検知回路3は零相変流器3aと漏電検出回路3bからなり、当該交流電路の漏電検知の機能を持っている。なお、以下各図において同一の符号は同一もしくは相当部分を示す。
【0016】
負荷状態検知回路用電源2は、ダイオードブリッジ整流器2aと、抵抗2bと、平滑コンデンサ2cとからなる。なお、交流電源1を開閉するように記されたa点のスイッチは電源1の投入・遮断をタイムチャートで説明するために便宜的に挿入したもので、実際には存在しない。
当該電路に加わる交流電源1はダイオードブリッジ整流器2aにより整流され、抵抗2bと平滑コンデンサ2cにより平滑化されて負荷状態検知回路3に適した直流電源となる。
【0017】
電源遮断検知回路5は、負荷状態検知回路用電源(つまり、コンデンサ2cの両端に生成される電源)間に、抵抗5bが基準電位側(この場合、コンデンサ2cの負極側)となるように設けられたツェナーダイオード5aと抵抗5bとの直列回路と、抵抗5bの両端にベースとエミッタが接続され、抵抗5dをコレクタ抵抗とするエミッタ接地のトランジスタ5cと、ベースがトランジスタ5cのコレクタに接続され、抵抗5fをコレクタ抵抗とするエミッタ接地のトランジスタ5eとからなる。
【0018】
本警報回路の警報出力をリセットするためのリセット用押しボタンスイッチ4はトランジスタ5eのコレクタ・エミッタ間に接続されている。
第1のRSフリップフロップ(RS・FF)6のセット端子S(d点)には負荷状態検知回路3の出力が接続され、RS・FF6のリセット端子R(c点)にはトランジスタ5eのコレクタが接続されている。
【0019】
ラッチリレー15は、セットコイル15aと、リセットコイル15bと、その開閉状態が警報として外部に出力される出力接点15cからなり、この出力接点15cはセットコイル15aの付勢によって閉成され、セットコイル15aの消勢(電流消滅)後もこの閉成状態を保持すると共に、リセットコイル15bの付勢によって開放され、リセットコイル15bの消勢(電流消滅)後もこの開放状態を保持する性質を持つ。なお、セットコイル15aには警報表示用のLED17が直列に接続されている。
【0020】
セット用電源10は、ブリッジ整流器2aの正負の直流端子間に、コンデンサ10bが基準電位側(コンデンサ2cの負極側)となるように設けられた抵抗10aとコンデンサ10bとの直列回路からなり、コンデンサ10bの電圧がセットコイル15aと表示用LED17との直列回路の直流電源となる。
また、リセット用電源12は、セット用電源のコンデンサ10bに並列に、コンデンサ12bが基準電位側となり且つダイオード12aを介して充電されるように設けられた、ダイオード12aとコンデンサ12bとの直列回路からなり、コンデンサ12bの電圧がラッチリレー15のリセットコイル15bの直流電源となる。
【0021】
セット用電源のコンデンサ10bが充電された状態にあることを検知する充電検知回路11は、コンデンサ10bに並列に抵抗11bが基準電位側となるように設けられたツェナーダイオード11aと抵抗11bとの直列回路と、抵抗11bの両端にベースとエミッタが接続され、抵抗11dをコレクタ抵抗とするエミッタ接地のトランジスタ11cとからなる。そして、トランジスタ11cのコレクタは、第2のRSフリップフロップ(RS・FF)14のセット端子Sに接続されている。
【0022】
セット用電源のコンデンサ10bが放電された状態にあることを検知する放電検知回路13は、コンデンサ10bの電圧を入力して図外の基準電圧と比較するコンパレータからなり、その出力はRS・FF14のリセット端子Rに接続されている。
ラッチリレーのセットコイル15aの電源を開閉するセット回路8は、セットコイル15aに直列に接続されたソース接地のFET8bと、FET8bのゲートを駆動するNOR回路8aとからなり、NOR回路8aの一方の入力は第1のRS・FF6の反転出力端子QB(e点)に、他方の入力は第2のRS・FF14の反転出力端子QB(g点)にそれぞれ接続されている。
【0023】
ラッチリレーのリセットコイル15bの電源を開閉するリセット回路9は、リセットコイル15bと直列に接続されたソース接地のFET9bと、FET9bのゲートを駆動するNOR回路9aとからなり、NOR回路9aの一方の入力は第1のRS・FF6の出力端子Qに、他方の入力はトランジスタ5eのコレクタ(且つRS・FF6のリセット端子R(c点))にそれぞれ接続されている。
【0024】
図3は図1の各部(a点〜I点)の論理レベルまたは信号波形の例を示すタイムチャートである。次に図3を参照しつつ、図1の動作を説明する。
時点t1において交流電源1が投入されると(a点)、負荷状態検知回路用電源2のコンデンサ2cはブリッジ整流器2a及び抵抗2bを介して充電され、電圧(b点)が確立して行く。
【0025】
同時にセット用電源10のコンデンサ10bもブリッジ整流器2a及び抵抗10aを介して、さらにリセット用電源12のコンデンサ12bもコンデンサ10bの正極からダイオード12aを介してそれぞれ充電されるが、コンデンサ10bの充電時定数はコンデンサ2cの充電時定数よりも大きく、コンデンサ10bの電圧(f1点)はコンデンサ2cの電圧に遅れて緩やかに上昇し、さらにコンデンサ12bの電圧(f2点)はコンデンサ10bの電圧よりダイオード12aの順電圧降下分低いレベルでコンデンサ10bの電圧に追随して上昇する。
【0026】
この初期状態では、第1のRS・FF6のセット端子S(d点)の電位は、負荷状態検知回路3が警報状態不検知であるとして“H”であり、またRS・FF6のリセット端子R(c点)の電位は、電源遮断検知回路5のツェナーダイオード5aが未導通で、トランジスタ5cがオフ、トランジスタ5eがオンとなることから“L”(アクティブ)であり、従ってRS・FF6の反転出力端子QB(e点)の電位は“H”である。
【0027】
同じくこの初期状態で第2のRS・FF14のリセット端子Rの電位は、放電検知回路13が当初は放電検知の信号を出すことから“L”(アクティブ)であり、RS・FF14のセット端子Sの電位は、充電検知回路11のツエナーダイオード11aが未導通で、トランジスタ11cがオフであることから“H”であり、従ってRS・FF14の反転出力端子QB(g点)の電位は“H”である。
【0028】
次に時点t2において、コンデンサ2cの電圧が電源遮断検知回路5の検知レベルを越えると同検知回路5のツェナーダイオード5aが導通することから、トランジスタ5cがオン、トランジスタ5eがオフとなり、トランジスタ5dのコレクタ電位としてのRS・FF6のリセット端子R(c点)の電位は“H”となる。
【0029】
次に時点t3において、当該の交流電路に漏電が発生し零相変流器3aの出力が所定の値を超えると、漏電検出回路3bは“L”(アクティブ)の検出信号を第1のRS・FF6のセット端子S(d点)に出力するので、RS・FF6の反転出力端子QB(e点)の電位は“L”となる。
セット用電源10のコンデンサ10bとリセット用電源12のコンデンサ12bの充電が進み、時点t4においてコンデンサ10bの電圧が充電検知レベル(即ち、充電検知回路11のツェナーダイオード11aのツェナー電圧とトランジスタ11cのベース・エミッタ電圧との和)に達すると、コンデンサ10bの電圧はこの充電検知レベルに制限されるが、このときツェナーダイオード11aが導通してトランジスタ11cがオンし、第2のRS・FF14のセット端子Sの電位を“L”(アクティブ)にする。なおこの時、放電検知回路13の出力電位は“H”に変わっている。従ってRS・FF14の反転出力端子QB(g点)の電位は“L”となる。
【0030】
一方、先の漏電検知によって、セット回路8のNOR回路8aの2入力のうち、RS・FF6からの入力(e点)は既に“L”に変わっているので、時点t4では2入力がいずれも“L”になり、NOR回路8aの出力は“H”に変わり、FET8bがオンし、セット用電源のコンデンサ10bから表示用LED17及びラッチリレーのセットコイル15aを経て放電電流(h点矢印)が流れる。これによりラッチリレーの出力接点15cが閉じて警報を外部に伝える。
【0031】
しかし、セットコイル15aに電流が流れると、セット用電源のコンデンサ10bの電圧(f1点)は低下するように構成されている。そこで時点t5において、コンデンサ10bの電圧が放電検知回路13のコンパレータの検知電庄を下回ると、放電検知回路13は“L”の出力を第2のRS・FF14のリセット端子Rに与える。一方、RS・FF14のセット端子Sの電位は“H”に戻っているので、RS・FF14の反転出力端子QB(g点)の電位は“H”となる。
【0032】
これにより、セット回路のNOR回路8aの出力電位は“L”に変り、FET8bはオフし、ラッチリレーのセットコイル15aの電流は消滅するが、ラッチリレーの出力接点15cは閉(警報出力)状態を維持する。
FET8bがオフすると再びセット用電源のコンデンサ10bが充電され、時点t6,t7において、それぞれ時点t4,t5と同様な放充電が繰り返される。そして以後もこの放充電の動作はRS・FF6の反転出力端子QB(e点)の電位が“L”である限り繰り返される。
【0033】
こうしてセットコイル15aにはパルス電流が流れ続けるので、ラッチリレー15のセットが確実になると同時に、表示用LED17が間欠点灯し、漏電が発生したことを表示することができる。
なお、漏電が一時的なもので、時点t8のように漏電検出回路3bの出力としての第1のRS・FF6のセット端子S(d点)の電位が“H”に戻っても、RS・FF6はセット状態を継続し、その反転出力端子QB(e点)の電位は“L”のままであり、上記したセット用電源のコンデンサ10bの放充電が繰り返される。
【0034】
リセット用電源のコンデンサ12bは一旦充電されると、ダイオード12aの作用によりセット用電源のコンデンサ10bが放電しても充電状態を維持している(図3、f2点電圧参照)。
電源遮断検知回路5は負荷状態検知回路用電源のコンデンサ2cの電圧(b点)が十分高いと前述のようにツェナーダイオード5aが導通し、トランジスタ5cがオン、トランジスタ5eがオフしているので、抵抗5fを介し、第1のRS・FF6のリセット端子R(c点)の電位は“H”である。
【0035】
時点t9において交流電源1が遮断され(a点)、時点t10において負荷状態検知回路用電源のコンデンサ2cの電圧(b点)が電源遮断検知回路5の検知レベル、つまりツェナーダイオード5aのツェナー電圧を下回ると、トランジスタ5cがオフし、トランジスタ5eがオンするので、第1のRS・FF6のリセット端子R(c点)の電位は“L”となり、RS・FF6はリセットされ、RS・FF6の出力端子Qの電位は“L”に、反転出力端子QB(e点)の電位は“H”になる。 従って、リセット回路9のNOR回路9aの2入力がいずれも“L”なるので、NOR回路9aの出力電位は“H”となり、FET9bがオンする。
【0036】
FET9bのオンにより、リセット用電源12のコンデンサ12bからラッチリレー15のリセットコイル15bに放電電流(I点矢印)が流れ、ラッチリレー15の出力接点15cは開き、警報出力は解除される。この動作はリセット用押しボタンスイッチ4が押されたときも同様に行われる。
(実施例2)
図2は本発明の第2の実施例としての構成を示す回路図である。同図において図1と異なるところは、▲1▼負荷状態検知回路3が変流器3cと電流検出回路3dとからなり、当該電路の警報の必要な電流レベルを検知する機能を持つこと、▲2▼負荷状態検知回路用電源2の抵抗2bをブリッジ整流器2aの交流端子側に設けるようにしたこと、▲3▼セット用電源10を交流回路から直接、抵抗10aと整流器10cを介してコンデンサ10bを充電することにより得ていること、▲4▼放電検知回路13が、負荷状態検知回路用電源2の正極と第2のRS・FF14のリセット端子Rとを結ぶ抵抗13aと、RS・FF14のリセット端子Rにアノードが、セット用電源のコンデンサ10bの正極にカソードがそれぞれ接続されたダイオード13bとからなるようにしたこと、及び▲5▼リセット回路9のNOR回路9aの入力として、図1と同じ2入力にさらに第2のRS・FF14の反転出力端子QB(g点)の電位を追加して3入力としたことである。
【0037】
なお、図3のタイムチャートは図2の回路に対しても同様に当てはまる。
上記▲1▼については、負荷状態検知回路3における電流検出回路3dは、当該交流電路の電流を取出す変流器3cの入力を実効値に変換し、その値が所定の値、例えば配線用遮断器が電路を自動遮断する電流値の70%を超えたときに検知出力を出すもので、この構成の負荷状態検知回路3は電路が自動遮断される以前に予備警報出力を出して電路遮断を未然に防ぎたい場合などに使われる。
【0038】
上記▲2▼については、負荷状態検知回路用電源2の抵抗2bを整流器2aの交流端子側に置いて整流器2aにかかる電圧を低くし、部品の小形化を計るようにしたものである。
上記▲3▼については、上記▲2▼の構成でセット用電源10を整流器2aの直流出力(正極)側から作ろうとすると、セット用電源10の電圧を負荷状態検知回路用電源2の電圧よりも高くすることができなくなるためである。
【0039】
上記▲4▼については、放電検知回路13を図2の構成とすることにより、RS・FF14の入力自身が持つしきい値でセット用電源のコンデンサ10bの放電による電圧低下の検知を行うことによりコンパレータを不要にしたものである。
また上記▲5▼については、図1の場合、リセット用押しボタンスイッチ4を押している間はFET9bがオンし続け、押し始めにはリセットコイル15bにコンデンサ12bの放電による有効な(大きな)パルス電流が流れるものの、後は無効な(微小な)電流が流れ続けるだけである。
【0040】
しかし図2の場合、FET9bがオンし、リセット用電源のコンデンサ12bが放電することにより、セット用電源のコンデンサ10bの電圧も下降するが、この電圧が放電検知回路13の検知レベル以下になると第2のRS・FF14のリセット端子Rの電位が“L”となり、RS・FF14の反転出力端子QB(g点)の電位が“H”となるため、リセット回路9のNOR回路9aの出力電位が“L”となってFET9bがオフする。
【0041】
これにより、コンデンサ10b,12bの電圧が上昇し、コンデンサ10bの電圧が充電検知レベルを越えると、充電検知回路11の動作により、RS・FF14の反転出力端子QB(g点)の電位が再び“L”となるため、NOR回路9aの出力が“H”となってFET9bがオンする。
従って、リセット用押しボタンスイッチ4を押し続けている間、リセットコイル15bに対するコンデンサ12bの放電が繰り返され、ラッチリレー15のリセットを確実にすることができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、当該電路の過負荷,短絡などを検出し、当該電路を自動遮断する配線用遮断器と組み合わされ、当該電路から給電されて作動し、警報を出力する警報回路において、次のような効果を得ることができる。
▲1▼電路の負荷状態についての警報を接点出力する手段として、ラッチリレーを採用し、警報表示用LEDと同時に繰り返しパルス駆動するようにしたので、平均電流は非常に小さくてもLEDの十分な輝度が得られ識別が容易になると共に、ラッチリレーを繰り返しパルス駆動するので衝撃などでラッチリレーが反転しても次のパルスで修正され、動作の信頼性が高まる。
【0043】
▲2▼電源遮断時にラッチリレーをリセットするようにしたので、電源投入時のラッチリレーの状態が安定し、外部シーケンス上の不要なトラブルを避けることがてきる。
▲3▼ラッチリレーのリセット用電源となるリセット用コンデンサ12bを、ラッチリレーのセット用電源となるセット用コンデンサ10bからダイオード12aを介して充電するようにしたので、ラッチリレーのリセットが必要な場合は必ずリセット用コンデンサは十分な電圧に充電されており、確実にラッチリレーをリセットすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としての構成を示す回路図
【図2】本発明の第2の実施例としての構成を示す回路図
【図3】図1,図2の各部の論理レベルまたは信号波形の例を示すタイムチャート
【符号の説明】
1 交流電源
2 負荷状態検知回路用電源
2a ブリッジ整流器
2b 抵抗
2c コンデンサ
3 負荷状態検知回路
3a 零相変流器
3b 漏電検出回路
3c 変流器
3d 電流検出回路
4 リセット用押しボタンスイッチ
5 電源遮断検知回路
5a ツェナーダイオード
5b 抵抗
5c トランジスタ
5d 抵抗
5e トランジスタ
5f 抵抗
6 第1のRSフリップフロップ(RS・FF)
8 セット回路
8a NOR回路
8b FET
9 リセット回路
9a NOR回路
9b FET
10 セット用電源
10a 抵抗
10b コンデンサ
10c 整流器
11 充電検知回路
11a ツェナーダイオード
11b 抵抗
11c トランジスタ
11d 抵抗
12 リセット用電源
12a ダイオード
12b コンデンサ
13 放電検知回路
13a 抵抗
13b ダイオード
14 第2のRSフリップフロップ(RS・FF)
15 ラッチリレー
15a セットコイル
15b リセットコイル
15c 出力接点
17 表示用LED

Claims (6)

  1. 当該電路の過負荷,短絡などを検出し、当該電路を自動遮断する配線用遮断器と組み合わされ、当該電路から給電されて作動し、警報を出力する警報回路であって、
    当該電路の負荷についての警報を発すべき状態を検出する負荷状態検知手段と、
    該負荷状態検知手段による前記警報を発すべき状態の検出が行われたことを記憶する記憶手段と、
    セットコイルの付勢によって警報を外部に出力する接点を閉じ(開き)、該コイルの消勢後もこの状態を保ち、リセットコイルの付勢によって前記接点を開き(閉じ)、該コイルの消勢後もこの状態を保つラッチリレーと、
    警報を表示する手段と、
    前記記憶手段の記憶が存在する間、前記セットコイルの付勢と消勢及び警報表示手段のオンとオフを繰り返す手段と、
    リセット指令を操作入力する手段と、
    該リセット指令操作入力手段の操作または当該電路の電圧の消失に基づいて、前記記憶手段の記憶を消し、前記リセットコイルを付勢する手段とを備えたことを特徴とする配線用遮断器用の警報回路。
  2. 請求項1に記載の配線用遮断器用の警報回路において、
    前記負荷状態検知手段が、当該電路の漏電電流が所定の値を超えたことを検知するものであることを特徴とする配線用遮断器用の警報回路。
  3. 請求項1に記載の配線用遮断器用の警報回路において、
    前記負荷状態検知手段が、前記配線用遮断器の主電流が該配線用遮断器の自動遮断に至らぬ所定レベルを超えたことを検知するものであることを特徴とする配線用遮断器用の警報回路。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の配線用遮断器用の警報回路において、
    前記警報表示手段が、前記セットコイルと直列に接続されたLEDからなることを特徴とする配線用遮断器用の警報回路。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の配線用遮断器用の警報回路において、
    前記セットコイルが当該電路の交流電圧を整流して充電される第1のコンデンサの放電電流によって付勢され、前記リセットコイルが第1のコンデンサからダイオードを介して充電される第2のコンデンサの放電電流によって付勢されるものであることを特徴とする配線用遮断器用の警報回路。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の配線用遮断器用の警報回路において、
    前記リセットコイルを付勢する手段が前記リセット指令操作入力手段の操作中、前記リセットコイルの付勢と消勢を繰り返すようにしたことを特徴とする配線用遮断器用の警報回路。
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